[月居温泉/白木荘] 木造宿の柔らかな温泉でノスタルジックな一晩を過ごす!

茨城

2023年夏休みの旅6日目です。 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目

直売所と朝食

今朝はこれまでとは違い少々曇り気味の空模様。なので気温はそれほど高くなく過ごしやすいのはいいんだけど、晴れと比べて少しだけテンションが落ち気味なのは、曇りだからか旅の終わりが近づいてるからなのか。祭りが終わって、なんだかちょっとセンチな気分になってるからかなのかもしれない。

でもこれからまだ楽しいことが待ってるのは間違いない。寂しがってないで、残りの日を楽しむことに集中だ!

この道はロータリーみたいにぐるっと一回りすることができるんで、ゆっくり走って昨日の余韻を楽しんでから岳温泉を出発。結局今回もこのメインストリートあたりだけ見て終わったけど、次来ることがあればもう少し探索してみたいな。池とかあるみたいだし。

岳の湯の前を横切る30号に乗ってどんどん南下していくと道の駅があるはずだから、まずはそこまでノンストップで向かおう。さすがにかなりお腹が減ってるから、なるべく早く着いて美味しい朝食をゲットしたい。そしてできれば河原で食べたい!

途中どこも寄るところもないから、涼しい風を浴びながら走っていると思ったよりも早く道の駅に到着した。というか道の駅だと思ってたらちょっと立派な直売所だった。しかし!午前中のこの時間ならきっと良い品が揃ってるはず。めっちゃ楽しみ。

国道4号にぶつかる手前にあってアクセスもよく、さらに日曜だということもあってかなかなかお客さんが多い模様だ。さらになにかのイベントかわからないけど、外にはちょっとした雑貨のお店や包丁研ぎ、占いなんかの出店もある。なんか面白いな。
しかしここで朝食を買えなかったら結構キツイから、頼むなんぞかあってくれ!

私の住んでるところでは桃が品種名で売られてることなんてあんまないから、こう「ゆうぞら」とか「ネクタリン」とか書かれると物凄く惹かれるものがある。ゆうぞらなんて凄い美味しいと聞いたことがあるからぜひ買いたいけど・・・でも今日は宿に行く途中に果樹園に寄るつもりだからどうしようかなぁ。ちょっと悩んどこう。
ちなみにネクタリンと私が愛飲している不二家のネクターは特に関係ないらしい。

いやここは気になるものが沢山あって楽しいな〜。出来るならどれもこれも買っていきたいけどさすがに無理なところが悲しすぎる。。他にも朝食を探していたら美味しそうなパンもたくさん売っていたし、ここは色々悩みどころだ。

その後店内をうろうろして散々迷った挙げ句、朝食+ウマブドウ茶なる乾燥したお茶を買うだけに留めておいた。さるなしジュース(缶)とかも気になったんだけど、冷えてなかったから飲み物は違うものにしておいた。
ウマブドウ茶、帰って飲むのがめちゃくちゃ楽しみだ。

さて、直売所を出ると国道4号にぶつかる交差点があって、そこを右折すれば効率よく南へ向かうことができるんだけど、そんなことしたらあまりにもったいない&つまらないのでそのまま真っすぐ進む。
実は今日のルートはがっちり決めてあるわけではなく、ふんわり「ここらへんを通って〜」くらいの感じで決めているので、これからどこを通るかはその時次第だ。たまにはそういうふらりとしたツーリングも新鮮でイイぜっ。

というわけで国道4号には入らずまっすぐ進むと、そこは安達太良ドリームラインという道らしい。ここらへんは里山という感じの穏やかな風景が広がっていて私的に大当たりの道だ。
国道なんて走ってたら車を気にしつつ、チェーン店や工場ばかりの風景だったに違いない。やっぱり大きい通りからはずれた道こそ面白い。
あとはどこか朝食を食べるのに良いスポットがあればいんだけど。残念ながら川はなさそうだから、見晴らしの良い静かなところがあればそこにしたい。

かなり遅めの昼食を田んぼが広がる静かな道沿いでいただく!
このももオレなんて全く見たこと無いけど、酪王牛乳ってだけで期待値がかなり高いからつい買ってしまった。昔ここのカフェオレとのむヨーグルトを飲んだことがあるけどめっちゃ美味しかったんだよね。

というわけでストローをサクっとさして飲んでみると、もも風味が口の中に一気に広がってとってもフルーティー。喉越しも良くて、やはり酪王クオリティと納得の味わいだ。これ、大きいサイズで飲みたいぞ。。

たまごサンドもコンビニの詐欺サンドとは違ってぎゅうぎゅうに卵が挟まってて食べごたえ抜群。そして当然ウマい!もう少しで昼の時間だけど腹に収めるには丁度イイ量だったし、あの直売所、かなり良い品揃えをしているね。涼しい風が吹き抜けるこの場所で食べてるのも大きいかも。いや〜、朝食なしも悪くないぜ!

鹿島大神宮を詣でる

その後少しばかり食後のひとときを楽しんだ後、暇そうにしてる原付きにまたがって出発。
次の目的地はもうすぐそこにあるからあっという間に着いちゃうだろう。車も全然走ってないから快適走行だ。

ここはペグマタイトという天然記念物の岩石を御神体としている珍しい神社なのだそうで、私もぜひ一度ペグマタイトなるものを見たいとやってきたのであります。
道のななめ向かい側には駐車場があるものの、結構暑くなってきたのであまり歩かないようにするために鳥居近くに駐めていざ参拝。他に参拝客はいなさそうだ。

蝉の鳴き声だけが響くような境内は、宮司さんがとても綺麗に管理されているようで、すっきり気持ちの良い眺めの端々に粋な心遣いが感じられる。清らかな空気が流れるイイ神社だ。

さすがに汗をかいてきた。でもここまでの道のりに加えてこの重厚な渋い本殿を見ると、なんか気持ちもさっぱりするな。鮮やかで豪奢な社殿もいいけど、森に囲まれた田舎の神社はこうでなくちゃ。夏を感じながらしっかり参拝させていただきます。

どうやらペグマタイトの岩石がポコンとあるわけではなく、ここらへんにはペグマタイトの岩脈があって、それが露出しているということみたい。こんな白っぽい感じなんだなぁ。

小さな祠がそこら中に置かれている細い道が奥に伸びている。
中国地方あたりには小さな祠が無造作に置かれた道通神社という社があって、その小さな祠は道通さまと呼ばれる一種の蛇の憑き物の家となっている。この光景を見てふとそんなことを思い出したけど、ここは何か道通さまと関係がある神社だったりするんだろうか。あとで宮司さんに会えたら聞いてみよう。

こっちは下のものよりもっと白いな。見た目にも固そうで、これは明らかに他の石とは違う感じがする。昔の人も同じように思って、この石に神性を見出したんだろうな。いや、良いものを見れました。

中に入るとどうやら宮司さんは出かけているようでちょっと残念。
ただ頒布品は外にあるので、じっくり選んで気になったものをいただくことにしよう。とりあえず御朱印くらいはいただけたら十分だ。

さっき見た提灯にもあったけど、今目の前にある御朱印にも夏詣って書いてある。
夏詣っていうのは過ぎた半年の無事を感謝して、来る半年の平穏を願うため、7月1日以降に清々しい気持ちでお参りをすることらしい。とっても良い言葉じゃないか。この御朱印はぜひいただかねば。

その他友人用にお守りを一つと違う種類の御朱印を1つプラスして、計3つほどいただくことにした。これだけは折ったり曲げたりしたくないので、しっかりリュックに収めてから良い気持ちで神社を後にしたのだった。

三春町散策

三春町は城下町ということで、各所に神社仏閣や昔ながらの町並みが残っているそうな。まぁ私の場合は今回なんとなく来てみたかったという理由でやってきただけなので古い町並みは見れたら見るというくらいだけど、今のところ街全体がなんだかまったりした雰囲気で、高い建物も無くわりと眺めも良いから結構好きかもしれない。

こう走ってると街が廃れてる感じはなく、食堂やらカフェやらところどころにあって結構住みやすそうなところに感じる。メイン通りからはずれると風情ある路地とか田舎の景色もあるし、すぐ隣が郡山っていうのもイイんだろうな。ここはいつかちゃんと探索してみたいな〜

三春町の駅周辺、なかなか良いところだったな。次はさらに南に下ってさくら湖あたりを見てみようかしら。なんか結構スムーズに進んでるから時間も余裕ありありで嬉しいぜッ。

途中にはやわらぎの湯という霊泉があるんだけど今日は入らず。上の道を左に行くと、やわらぎの湯と提携してるアパートタイプの自炊宿があったりするから、いつかそこに泊まった時のために霊泉をとっておく!結構行きたいけどな〜。

三春町はメンチカツが有名なのかしら。見た目からしてぜひ食べてみたいけどさすがに冷凍食品は持って帰れないなぁ。ちょっと残念。

その後ちょろっと周囲を散策してから出発。
途中デジカメが不調になって写真を取れずにいた中、気になっていた温泉宿を見に行ったりしつつさらに南へ下っていく。
しかし空を見ると今まで若干の曇り空だったものがどんどん真っ黒い雲に変わり始めて、ついには周りになにもないような広い田舎道でとんでもない豪雨に襲われてしまった。早めにカッパを着たから被害は少なかったものの、体にあたる雨が弾丸みたいで「バチバチッ!」と音が鳴るくらいの嵐のような勢い。いきなりこんなのってないよ。。早く終わってくれ。。

昼食を食べ、いよいよ宿へ

いや〜とんでもなく長い数十分だった。あれはゲリラ豪雨だったみたいだけど、無事晴れ間が覗いて良かったぜ。もう蒸れて蒸れて暑苦しいからさっさとカッパなんて脱いじゃおう。あとお腹すいたから早くどっかに入りたい。できればラーメン屋。

というわけでラーメン屋を求めて須賀川市街地に突入。多少栄えてる感じなんでさすがに飲食店は多いけど、あまり気になるところはないかもしれない。
最初気になったかまや食堂はやってなかったし、

まぁここから先の道のりはほとんど一本道みたいなもんだから、どこか良さそうなところがあったら適当に入ろうか。もう少しで寄ろうと思ってる果樹園もあるし、その近くでなんとかするかな。

入口まで行ってみると待っている人が数人。でももう他を探してさまようのも嫌だからここにする!

でも名前を書いて待っていると店主のようなおじさんがスムーズにお客さんを中に促してくれて、思ったより早く中に入ることができた。おじさんは働き者って感じで物腰も凄く柔らかく、見るからに良い人そうな雰囲気。これは期待できそうだ!

店内は当然満席、にもかかわらず座敷席に案内してくれたのでかなりゆったり食べることができそうだ。
といてもあまり長居しないようにさくっとメニューを決めて、これからのルートを確認していたらすぐに注文の品が到着。混んでるのに提供が早くてすごいぜ。

雨では蒸れてその後はカンカン照りだったもんだから大分汗をかいた。そんな体にこの背脂が沢山浮いたラーメン派大層沁みるはず。ということで期待を持っていただきます!

まずスープと一緒に一口麺を食べてみると、見た目には脂っこそうな感じなものの喉越しは意外とあっさりしている。でも旨味はしっかりあるから結構食べた後の満足感があるな!チャーシューもとろとろしてて味もしみてるし、これはうまいラーメンだ!さすがこれだけ混んでることはある。個人的に当たりのラーメン屋でございます。

食後はたらふく亭近くに点在する果樹園で果物探しへ。ここらで桃なんかを調達するためにあだたらの里では何も買わなかったんで、何かしら良いものがあってほしい。休日の午後だからちょっと心配だけどなぁ。

店内は店員さんが2〜3人いるものの、皆さんそれぞれ作業してるようで挨拶もされず塩対応。肝心のフルーツはといえば多少残ってるものの、どうも小さかったり熟れてなさそうだったりで微妙な感じ。ちょっと他のところも見てみようかな。

ここは店員さんの対応はわりと良かったものの、やっぱり品物は少なめでそんなに欲しいものはないかな〜。というかわかってはいたけど、果樹園とかの直売所ってそんなに安いわけでもないということを改めて実感した。

その後もう1件行ってみたものの同じような感じで、唯一1000円で梨がぎっしり詰まってたのは良かったけど、さすがにそれはかさばりまくるからやめといた。

というわけで残念ながら愛しの桃は調達できなかったけど、まぁそれはそれでしょうがないんでそろそろ宿に向けて出発することに。このままじゃ夜食も無いことになるけど、多分道中なにかしらあるでしょ。というかそれに賭けるしか無い!

時刻は15時前くらい。宿まではあと60kmくらいあるから、ちょっとだけ急ぎながら行かなきゃならないかも。途中見ておきたい温泉宿とかあるけど、それはちょっと飛ばして行ったほうがいいかもな。ちょっとのんびりしすぎてしまった。

こういうところに気軽に駐めて休憩できるのも原付きの良いところ。
すぐ横は社川という鮎が釣れそうな清流が流れていて休憩には良いポイントだ。向こう岸の家とかが実家だったら夏の帰省が楽しそうな、良い田舎の風景が広がってる。

魚いないかな〜とサラサラ流れる川を橋の上から眺めたあと、ぐいっとアイスコーヒーを流し込んで出発。さて、宿まではほとんど一本道だし、グイグイ進んでいこうかい。

店員さんに聞いてみたところレアな桃らしくてちょっと惹かれたけど、まだ少し固いからちょっと日を置いたほうが良いかもと言われたので買うのはやめといた。でもこれかなり食べてみたいな〜。私の地元で売られることがあるとしたらもっと高くなるんだろうな。

結構面白いものがあるな〜と思いながら店内を回っていると、調味料コーナーにあるゆず味噌が目に留まった。私は調味料好き+柑橘好きなのでかなり気になる。地場産みたいだし、日持ちもして持ち運びも簡単そうだからこれ買ってくか!

あとは景色を楽しみながらただひたすら南下するのみ。景色はそんな代わり映えしないけど、こんな道をずっと走っていられるのは凄く楽しい。
ただ矢祭町を抜けてようやく茨城に入ろうとするくらいから、なにやら私をビュンビュン追い抜いていく車が目立つようになってきた。いきなり結構なスピードで追い抜いていく車が増えてきたので「もしかしたら」と思いナンバーを見てみると、思った通りどれもこれも水戸ナンバーの車。
水戸ナンバーは運転が荒いと聞いたことがあったけどどうやら本当だったらしい。ここで事故るのも嫌だから、もっと隅っこを走って邪魔にならないようにしないと。

というわけで本ブログ初めての茨城潜入に成功!
ブログを開設してから大分経つけどこれが初茨城とは、なんだかちょっと感慨深い。茨城って行きたい宿がいくつかあるけど微妙に行きづらいから今まで敬遠気味だったのよね。今回は西から東へぐるっと回るルートだから、だったら茨城に寄ろうということでこうしてやってきたのだった。
茨城北部もなかなか良いところじゃない。

ここら辺を左折するとかの有名な袋田の滝があるんだけど、それは明日観光することにしてずんずん山道を進んでいく。
今日の宿って結構山の中なのかな〜と思っていると坂は下り坂になり始め、しばらくすると目の前には開けた風景が広がり初め、その景色の中に一つの看板を発見。

木造の宿、そして白木荘の文字!ということでやっと本日のお宿に到着だ!

宿到着〜お目当ての温泉を楽しむ!

白木荘は前々からずっと着たいと思っていた温泉宿。立派な瓦屋根の木造ですごく良い雰囲気だからずっと気になってた。やっぱり期待していた通りの渋い宿で最高だね!
なんか私以外にもバイクで来てる人がいるみたいだし、チャンスがあったら喋ってみたいな。

中に入ると意外に戸や壁は新しい感じ。ここ数年でリフォームでもしたんだろうか。
さて、そんなことより靴を脱いでいざチェックインと思い受付を探してみると、どうやら左の廊下をまっすぐ行ったところにある日帰り入浴の受付で対応してくれるっぽい。

ということでスリッパを履いて受付まで行って「すいません、今日予約してた〜〜ですけど」というと、「あ〜、〜〜さんね」と愛想の良いおばちゃんが対応してくれた。
おばちゃんはテキパキしながら「雨すごかったでしょ?降ったり止んだりで」と友達みたいに話を振ってくれる好人物。「いや、福島から下ってきたんですけど須賀川あたりとんでもなかったですよ」なんて話しつつ、「あっちもそうだったのね〜、それはおつかれさま。じゃあ部屋はこっちね」と部屋まで案内してくれた。

客室はこことは反対、つまり私が入ってきた方の棟の2階が客室になってるらしい。なんだかちょっと急な階段を上ると、私の部屋はすぐそこにあった。

部屋はゴミ一つ落ちてないし、広さもまったく申し分ない。おまけに場所が場所だけに静かでめっちゃ居心地が良い。でもそんなに涼しくはないからすぐにエアコンをつけさせてもらいました。

とりあえず一通り部屋を見て回ったあとは、ありがたいことに最初から敷いてくれている布団の上にゴロンと寝転んだ。バフっと受け止めてくれた布団の柔らかさと、う〜んと手と足が反対側に引っ張られるように伸びをする気持ちよさが半端じゃない。今日はそれなりに長距離走ったこともあって、知らないうちに大分体が疲れていたみたいだ。
伸びをして体の強張りを取ると、あとは風でサラサラと木の葉がこすれる音が聞こえるばかり。もうこれだけで十分なリラックス宿よここは。

夕食は18時から食堂でということだけど、特にぴったりの時間に行く必要はないっぽい。日帰り入浴があるから、食堂もそういう施設にあるような感じなのかな。

道路向こうには川が流れてるけど、それはまた後でにしよう。温泉からあがって時間があったら、涼みながら川見学というのもいいじゃない。いやしかし、道路脇とはいえ静かなところで落ち着くぜっ。

シンプルだで現代的すぎない良い脱衣所。扇風機もあるから湯上がりも安心だ。
ではさっさとを服を脱いでいざ浴室へ!

泉質はアルカリ性単純泉ということで、昨日今日とガッツリ酸性泉に浸した体には丁度良い刺激になりそうだ。
内湯には先客の地元の方らしきおじいさんが3人。皆良い湯に浸かりながら楽しそうにおしゃべりしている。私も混じって温泉を堪能させてもらおうじゃなの。

ということでさっさと体を洗ってチャプンと入浴。温度は思ったよりぬるめ、というか熱すぎずぬるすぎずでかなり入りやすい温度。なんだかちょっと肌がぬるっとしつつもキュキュッとするような、ちょっと不思議な浴感に感じるのは気のせいだろうか。いかにも肌に良さそうなイイ温泉!

露天も岩造りで塀は木造の良い雰囲気。誰も人がいなかったら椅子で寝たりできそうで、これもかなりポイント高い!

早速入ってみるとやっぱりこっちは内湯よりぬるく、風も吹き込んでくるからいつまでも楽しんでいられそうな素晴らしい環境。う〜んと伸びをしたあと、半分寝湯のような状態で岩にもたれかかってボ〜っとしていると、もうここから出たくないような気分になってきたよ。
今更だけど気持ちよくて肌にも良いとか最高すぎるわ。

夕食から就寝へ

でももう完全に夕食の時間になってるから、のんびりするのは程々に適当なところで上がることに。体もすっきりさっぱりして疲れも癒えたから、元気100倍で食堂へと向かう!

皆一人客だから全員が前を向いて食べる方式。
なかには珍しく女性客もいるし・・・後ろにいる兄ちゃんが多分あのバイクの持ち主だな多分。私の旅ではあんまり出会わないバラエティにとんだ客層だ。

私の席は前から2番目の席ということで、もくもくと食べている皆さんの間を縫って我が席へ。さぁ、夕食の始まりだ。

着席するとすぐにおばちゃんがご飯と味噌汁を持ってきてくれた。お水は前にあるからご自由にどうぞとのこと。
もう喉が乾きまくってるのですぐに水を取りに行くと、なぜかボコボコのペットボトルに水が入ってる。明らかに売ってる天然水をそのまま出してるような感じじゃないけど、どこかの湧き水とかなんだろうか。だとしたらありがたいけど。

席に戻ったら水を一気飲みして夕食をいただきます。
私が遅れたせいで揚げ物はちょっとぬるくなってるけど、全体的に湯治宿っぽい素朴な味でおいしい。なかでも鮎の塩焼きがあるのが個人的に最高だ。こっちらは焼き加減もよくて塩がしっかり効いてるからご飯のお供に最高ッ。お腹が空いてたこともあってグイグイ箸が進むぜ!

そうして食器とテレビの音だけが響くなか、ゆっくりもくもくと食べ続けて無事完食!ご飯をおかわりしたこともあって結構お腹がふくれたぜ。良い夕食でございました、ごちそうさま!

さっきは車通りも多少はあったものの、もうこの時間にはほとんど道を行く車の影はなし。まわりは静かな山里の風景が広がるばかりだ。宿は道路沿いだけど、落ち着いた良い環境じゃない。

その後は部屋に戻ってこれからの予定を考える。
本当なら今日で旅は終わりの予定だったけど、実はまだ夏休みは残ってる。ここからはもう十分一日で家に帰れる距離だけど、でももう少し夏を味わいたい・・・とは思うんだけど、ここから良い感じの距離で泊まりたい宿があるだろうか。かつて泊まった宿の近くに前からチェックしてる宿があるけど、そこはここから近すぎる気もするしなぁ。

なんてしばらく考えたりマップを見たりした結果、その宿に行くまでにちょくちょく気になるスポットを見つけたんで、距離は近いもののそこに泊まることに決めた。
というわけで「時間的に断られるかもなぁ」と思いつつ早速電話してみると、意外にもあっさり予約できてしまったので、夏休みの旅は無事延長決定ッ。まだ夏を味わえることが決まって、ちょっとテンションがあがってきた。

それなりに宿泊客がいるけど誰も入ってなかったからのびのび温泉を楽しむことができた。そんな湯上がりにアイスコーヒーを片手に夜散歩は清々しくて最高です。やっぱり宿に泊まったら夜散歩は欠かせない。でも残念ながら外灯の下にはカブトムシ虫とかはいない感じかな。

部屋に戻ったら隣のお客さんがテレビを見てるようでうっすら音が漏れてきていた。歴史がありそうな宿だけに壁がちょっと薄いらしい。
でもそんなことは気にせず、明日のためにさらに立ち寄りスポットがないか探したりしながらダラダラタイムに突入。とりあえず明日の一発目はすぐ近くにある袋田の滝に行くことは決定してるけど、他にもさらに良いところがあったらいいな。

その後は食べるべき夜食もないから、しばらくテレビを見たりしてちょっと早めに就寝。明日は最終日だから、しっかり体を休めて元気いっぱいで挑みたい。さっきちょくちょく良いスポットも見つけたから尚更だ。

朝!朝食!そして出発へ

天気はこれから良くなりそうだし、いっぱい寝たから体の調子もいいし、今日は素晴らしい最終日になりそうだ!あとはしっかり朝飯を食べてゆっくり温泉に浸かり、万全な態勢で出発するのみ!

ただ朝食は7時からということでもう温泉に入る時間もないんで、それまで外を散歩したりして過ごそうかな。

昨日ちょっと久慈川で釣りでもしたいなと思って少し考えたんだけど、ヤマメとかを釣るには昨日来た道をしばらく戻らないと釣れそうになかったんで諦めた。ここらへんはやっぱりまだ鮎がメインって感じみたいだ。この川に関しては鮎がいるかどうかはわからないけど。

昨日と同じく水を一気飲みしてから朝食をいただく。
うん、いたって普通のメニューだけど素朴で美味しいな。個人的にソーセージとか目玉焼きがあるのがありがたい。和食も好きだけど時には洋食系があるのは新鮮でイイ。
朝のテレビが各地のニュースを伝える中、ゆっくりしっかりいただいて無事完食したのだった。

食後は部屋にバスタオルを取りに行ってそのまま温泉へ。
まだ日帰り客がいない温泉はまた下式状態だろうか。チェックアウトまでまだまだあるから、ゆっくり楽しませてもらうとしよう!

そういえばこの時間は露天風呂には入れないんだった。夜は内湯に入れなくて、朝は露天に入れない、そんな感じだったなそういえば。でも朝日が差し込む内湯も素敵だから問題なし!

ささっと体を洗って内湯に入るとやっぱり浴感は柔らかくて、ゆっくり体を目覚めさせてくれるような優しいお湯が体を包んでくれる。そんなに特徴的な泉質ではないけど、やっぱりそれ以上に肌に良さそうな感じがするんだよなぁ。
たまに外から聞こえる鳥の鳴き声も涼しげで、差し込む朝日も心にとって栄養たっぷりって感じ。この温泉は朝が良く合うな。誰もいないし、限界まで伸び伸びさせてもらうかッ!

そんな感じでしばらく温泉に浸かった後、外でアイスコーヒーを飲みながら地元のおじさんと話したりしてから部屋に戻るため2階へ。階段を上がるとおばちゃんがチェックアウトした人の部屋を掃除している最中で、私を見るとなんだか申し訳無さそうに話しかけてきた。

おば「うるさくしちゃってすいません。掃除の人が休んじゃって、あたし達が今やらないと間に合わなくて」

私「いや、全然大丈夫っス。気にしないでください」

おば「ありがとうございます。ごゆっくりしてください」

おばちゃん達も大変だ。こうして部屋を掃除して、それから日帰り入浴客の対応もしなきゃならない。多分こういう施設だから地元の人なんかも沢山来るだろうし、気にせず掃除してください。私もちょっと早めに出るんで。

今日はいつもよりちょっと早めの9時半にチェックアウトする予定だから、ちょっとだけゆっくりしてから荷物を整理することに。
客室は大体掃除し終わったようで静寂があたりを包む中、この静けさに少し後ろ髪を引かれながらも、忘れ物が無いようにしっかり荷物をまとめた。
今日が旅の最終日だから、こうして宿を出るのもなんかいつもより寂しい感じがするなぁ。

その後は受付で精算を済ませた。おばちゃん達とちょっと話したかったけど、忙しいことがわかっていたのでお礼だけしてその場を後にした。

外に出ると空はもう完全に晴れていて、既にこれからの暑さを予感できるほどの気温に自然とやる気がみなぎってくる。今日はもう楽しい夏休みの最終日。事故だけは起こさないように、最後の一日を思いっきり楽しむぞ!

そうして既に汗をかきそうになりながら、最終日を楽しむためしたのだった。


今回泊った月居温泉は、リーズナブルな価格で歴史のあるレトロな建物に泊まれるとても居心地の良い宿でした。
スタッフの皆さんは親しみやすく、建物内はキレイに清掃されていてとても快適。お目当ての温泉はとても肌に良さそうな泉質で、露天と内湯ともに体を伸ばしてゆっくりリラックスタイムを過ごすことができました(特に露天に入った後うしろの長椅子で横になると最高)。
冷蔵庫などはありませんが、古き良き雰囲気の中で静かに湯治する時間は、多少の不便さなど気にならないくらい。それでも代わりに数台の自販機があるので、冷たい飲み物には困りませんでした。
前から来たかった宿だけに、全体的に大満足の宿でした。皆さんも茨城にお越しの際には、ぜひ泊まってみてください。

月居温泉白木荘 : 1泊2食つき 8,300円(税込)

公式サイト

  1. まいらー より:

    ネギさん、こんにちは。
    久しぶりに覗いたら2つもアップされてて楽しみです。

    偶然ですね、私もう7月末に初めて茨城の温泉に行きました。五浦温泉近くの鹿の湯松屋さんです。取手に住んでいる友人がいて、一緒に行ってきました。レトロな宿で、ネギさんも好きそうですよ!
    月居温泉白木荘もいい感じですね。メモしました。直売所情報も、ホント参考になります。やはり温泉巡りの昼はラーメンですね!

    実は先々週に私も念願の1週間一人旅で長野、新潟、山形、宮城、福島とまわってきました。ネギさんの影響大です。車ですが、すごく楽しかったので病みつきになりそう(^^)

    • ネギ ネギ より:

      まいらーさんコメントありがとうございます( ^ω^)

      鹿の湯松屋さん、私も前々から行きたいと思ってる宿なんでまたまた先を越されてしまいました(笑
      まいらーさんの仰るようにあそこは私的にもかなりツボな宿なんで行きたいと思いつつ、でもあまり行かない方面なんでなかなか難しいんですよね。。
      逆にそういうところだからこそ連泊しに行くのもいいかもしれません。やっぱり一泊の料金は安いんでしょうか?とても良い一晩を過ごされたのではないかと勝手に想像してます(笑

      白木荘さんも良いところでしたよ。壁は薄いし廊下の音も聞こえますが逆にそれが古き良きって感じで個人的には好きです。
      ちなみにあだたらの里の直売所でウマブドウ茶を買いましたが(ジップロックに入った農家の方の手作り品。乾燥茶葉)、飲んでみたところ落ち葉を煮出したような味で私はちょっとダメでした。。
      健康には良いそうなので、興味があったら飲んでみるのも良いと思いますm(_ _)m

      1週間の一人旅行かれたんですね!車だとそれだけ回れるからいいですね〜。どんなところを回られたのか、今度機会があったらぜひお話を聞かせていただきたいです。私もぜひ参考にさせてもらいたいので(笑
      一人旅は癖になりますからこれからもっと楽しいことがあると思います。ぜひ楽しんでください( •̀ᴗ•́ )

  2. まいらー より:

    ネギさん、おはようございます。
    やはり鹿の湯はチェック済みでしたか!一泊12000円と安くないのですが、冷鉱泉を沸かすボイラー代などを考えるとやむを得ないと思いました。食事はキンキ焼きが美味しいのですが、ネギさんには量が少ないと思うので、夜食必須です。
    品のいいご夫妻でおすすめです。

    お茶はあまり飲まないんですよー。水出し麦茶くらい。

    ロング一人旅癖になりそうです。六泊は初めてでしたが、飽きない。笑
    もし群馬から新潟に行かれることがあれば、今回泊まった大沢温泉乃幽谷荘がおすすめです。東京からの距離もそんなに遠くないですし。ネギさんも絶対気に入ると思います。

    • ネギ ネギ より:

      まいらーさんこんばんは( ^ω^)

      11,000円ですか。多分コロナ前とかだったらもっと安かったりしたんでしょうね〜。
      あまり気軽に連泊できるような値段じゃないですが、仰るとおりボイラー代は高いですからね( ;_;)
      しかし海が近いだけあってキンキ焼きですか。これはぜひ普通プランで海の幸をいただきたいところですねッ。
      良い温泉に美味しい食事、どちらも楽しめそうでかなり行きたくなってきました(笑

      幽谷荘さん見てみましたが、こんな良さげな宿があったのに全く知りませんでした!
      というか今回の旅でかなり近いところまで行きましたよ。原付で数分くらいのところまで(‘ ‘ ; )
      あの近くにこんな良い宿があったんですね。。めちゃくちゃトロトロ温泉みたいで気になりますし、事前に知ってたら絶対予約の電話を入れてたろうなと思うと残念でなりません。。
      ですが良い宿を教えてもらって感謝です!次の機会には絶対泊まりたいと思いますっ。

  3. まいらー より:

    ネギさん、
    訂正です。鹿の湯松屋は11000円くらいでした。料理少なめプランです。お酒頼んだので12000円になってました(^^;)
    ネギさんなら普通プランがいいですね。それで12000円位と思います。