夏休み「毎日違う温泉で湯治旅」3日目です。 [2日目] [4日目]
3日目、まずは宿を出てからやるべきことが一つ。それは昨日汲んだ水引の清水をまた汲みに行くことだ。昨日で湧き水は飲み干してしまったし、今日も宿までの道で湧き水を飲んで活力を得たい。そして何よりも美味い。ということで早速湧き水へと向かった。
集落の人と挨拶を交わしつつ水を汲んでからコップで一杯いただくがやはりうまい。昨日と同じく水筒満杯まで汲んでからゆっくりと湯の花温泉方面へと踵を返した。
今日の目的地である湯野上温泉へはルート変更はしたものの大体60㎞ちょいくらいの道のり。昨日のようにゆっくり行っても十二分に間に合う距離だ。なのでゆっくりまったりと、瀕死宣告された愛車を労わりながら進む。
国道へ出てそこを左折。昨日行った曲家集落方面へとずんずん進み、途中289号を右折してそのままずっと行くと湯野上温泉へ到着するという非常に簡単なルートなのでいちいちルート確認などしなくてもよさそうだ。今日は天気も晴れ模様。夏を思いっきり堪能しつつ走ろうとウキウキ気分だった。
国道曲がってすぐ。昨日ホルモン定食を食べたかねまる食堂の外観
途中で寄ったヤマザキのその横で竹かごなどを売っていた。車で来ていたら魚籠とか欲しかったな
青々としてとても清々しい道を寄り道しながら進んでいると何やら気になる幟を発見した。幟には「特別漁区たのせ」と書かれている。どうやらここはヤマメを特別多く放流してる区間で、普通に売ってる釣り券とは別にここだけの釣り券を売っているらしい。川には家族連れで遊ぶ人たちの中に釣り人がちょろっと。日曜の割には釣り人が少ないが、ここはどれほど釣れるんだろうか。
もし今日1日どこにも移動してなかったらここで釣りをしていたことだろう
釣り人は少ないが、そのおかげで家族連れもあまり遠慮せずに遊べそうだ
ちょっとした誘惑はあったものの特に施設に寄ったりもせずそのまま進む。もし釣り券で半日券とかあったら1~2時間くらいの釣りに便利なのにとたまに思うけど、ここでもまた同じことを思った。
昨日と同じくガーネットクロウの夏の幻と小島麻由の恋の極楽特急なんかを歌いながら気分爽快で走っているとT時路に出た。ここを右に行けば桧枝岐村、右へ行けば目的地方面だ。実は今回の旅行で桧枝岐村へ行くことも考えて、どうせ行くなら檜枝岐歌舞伎をやる日に行こうと思い夏休みを取ろうと思ったんだけど、それが叶わなかったので桧枝岐村へはまた今度ということになった。
ということで右折し、しばらく割と太めの川の川沿いを走り続ける。川には釣り人がちらほらいるけどどれも渓流釣り師ではなく鮎釣り師のようだった。こんな綺麗な川で釣れた鮎はさぞ美味しかろう。段々と釣りをしたい気持ちが高まっていく。
途中で休憩を入れた。釣り人も少ないし是非私も釣りをしたかったけど、餌取りから初めて釣りをするような時間まではなかった
澄み渡った空。次は移動しないで同じところに2・3日留まるような旅もいいかもしれない
ここらへんまで来たら最初の目的地はすぐそこだった。ちなみにこの次の目的地というのは山楽のおばちゃんに教えて貰った古町温泉赤岩荘というところ。おばちゃんが大プッシュしていたので私も非常に楽しみにしていた温泉で、その温泉までももうすぐそこまで来ていた。
ただ通り沿いにはないようだったので、途中なんとなく寄った商店おばちゃんに聞いてみると「ここからすぐそ近くですよ」と道順を親切に教えてくれた。そこから少し雑談が始まった。
私「おばさんも赤岩荘はよく行くんですか?」
おばちゃん「私は昔からここらへんに住んでるけど一度も行ったことないんですよ。」
私「どうしてですか?」
おばちゃん「山の中で育ったから沢山の人と入るのはちょっと…」
と恥ずかしそうに言っていた。「ほう、入らないのにそんな理由もあるのか」となぜかちょっと得心してからお礼を言って出発。可愛らしいおばちゃんだった。
出発してから10分もたたないうちに赤岩荘の看板があったのでその案内に従って行くと無事到着。イメージは小さな古びた施設だったけどいざ来てみたら案外大きくて綺麗な建物だった。
赤岩荘という名前からして小さな日帰りもやってる温泉宿という印象だったが全くそんなことはなかった。まぁ言っちゃえばそこらへんによくあるような日帰り入浴施設だったけど、山楽おばちゃんの大プッシュを思い出すとよほど良い温泉が湧いているのだろう。期待が高まりつつ入店した。
受付で600円を払いいざ温泉へ。ここは内湯と露天があってそれぞれ別の場所に造られているので、露天に行くには一回服を着てから移動しなければならないというちょっと不便な造りのようだ。そんなわけでまずは手前にある内湯へと向かった。
脱衣所には扇風機とドライヤーがしっかりあった。私は脱衣所に扇風機がないと悲しくなってしまう人間なのでこれはありがたい(まぁ大体どこにでもあるけど)。
脱衣所にはさっきあがったあばkりと思われるおじいさんが一人と、浴場に一人がいるようだった。私はとりあえずそのおじいさんに挨拶してから浴場へと向かったが、そこが中々凄いところだった。
山楽のおばちゃんが大プッシュしていた理由がすぐにわかった。浴場へのドアを開けたらムアっと漂う鉄の匂い(血の匂いとも言える)に、この真っ茶色の湯。床も温泉の成分によって赤茶けた色に変色しつつ、その表面も溶けたのか脆くなって崩れたのか、独特な模様に削られてガリガリしていた。こりゃ凄い温泉だと一瞬で理解した。
入ってすぐ右側にはシャワーがあったんだけど使っている人がいたので掛け湯して入ることに。そしてお湯を桶に汲んでかけてみるとここの温泉もまた熱い。もう何度も繰り返してる掛け湯→熱いのパターンなんだからまずは指で触ったりして確かめろとは思うが、なんかそれも男児にあるまじき行為のような気がしてあまりやらない私である。
とまぁそんなことより温泉だが、熱いことは熱いが飛び上がるほど熱いわけではない。さすがに掛け湯して慣れるまでにちょっと時間がかかったが、これでなんとか入れるだろうというところでゆっくり入湯する。
やっぱり熱い…..。なんだか地獄の風呂に入っているような気分だけど、でも浴感は結構ツルっとした感じで体を包む優しさのようなものも感じられる。しかし手で湯をすくって顔にバシャっとかけると、口に入ってきた少しの湯のあまりの塩っ辛さにかなりびっくりした。ここに私一人だけだったら絶対「ぺぺッ」と吐き出していたであろう塩からさだったが、人がいたのでなんとかごくりと飲み込むとやはり塩からさの中に強い鉄っぽさが感じられた。こんなに味がするんだからそりゃ湯気も鉄くさいはずだ。ここは何から何まで驚かされる温泉だ…。
定期的に「ドバボッ!」と温泉が噴出する音が響く中温泉に浸かっていたけどそんなに長い間浸かっていられるハズもなく、すぐにあがって浴槽のフチに腰掛ける私。普段はこうして体がある程度冷めたらまた入るんだけど、ここの湯の保温効果はかなり優秀らしく全く体が冷めなかったのでそのままあがることにした。
ここの温泉の成分はやはり濃いらしく、タオルで体を拭くと変色すると注意書きがあったので少し心配だったがそのまま体を拭いて扇風機で十分体を冷やしてから露天へと向かう。
こちらの脱衣所にも扇風機があっったので一安心したところで、誰もいないうちに露天を楽しもうとすぐに露天へ。そこがまた素晴らしかった。
露天もやっぱり温泉成分で赤茶けた色に変色している。ここもやっぱり内湯と同じく濃い温泉が豊富に使われているようで、内湯ではわからなかったけど湯面にはうっすら油のようなものが浮いていて、露天ならではの虫もついでに浮かんでいた。
しかしそれよりも何よりも青空の下この地獄のような色の温泉に貸切状態で入れるのが最高に気持ち良い。周りは柵に覆われていて景色どころではないけど、空が青々と綺麗だからそれも大した問題ではない。
更に入ってみると浴槽は右と左に別れていて、右はやっぱり熱いけど左は割と普通に入れそうな温度になっているので内湯よりはるかに入りやすい。おまけに露天故に風も吹いてくるから簡単にはのぼせなさそうだしでここの露天はかなり良いものと言わざるおえない。
「うい〜〜」などと一人で唸りながら赤岩荘の湯を堪能する私。青い夏空の下地獄のような温泉に浸かるなんて最高じゃないか。これはこのルートを提案してくれた山楽のおばちゃんに心から礼を言わなければならない。本当にありがとう、おばちゃん…。
そんなこんなで浸かっていると脱衣所に誰か入ってきた音がしたので、私の体もそろそろ限界だったこともあり地獄からあがることにした。新しく来たおじさんと交代するように脱衣所に入り、結構な時間扇風機を浴びた後赤岩荘を出て出発した。
結構な時間扇風機にあたったにもかかわらず汗がとまらなかったけど、それでも原付にまたがり出発。本当は温泉から出た後汗をかくというのはあまり好きではないんだけど、こういう寄り道して入るような所では逆に汗をかいたほうが原付に乗った時涼しくて気持ち良いので嫌いじゃない。日差しは熱いけど風を浴びているおかげでどんどん体が涼しくなっていくのを感じながら走っていると、道の脇に凄く気になるものを発見した。
オシラガミ・・・・?
なんとなく気になって原付をとめて見てみると、説明板には「オシガラミ信仰」と書いてあった。最初これを見た時、パッと見オシラガミに見えたので「オシラ様か!」と思ったんだけど、よくよく見ると書いてあるのはオシラガミだった。(オシラ様が何か気になる方はこちら)
私は民俗学が好きなのでこういったものには興味津々で、特にオシラ様のような地方独特の信仰形態は最も興味のあるものの一つなので止まってみたのだが、この説明板はちょっと謎である。
普通オシラ様といえば娘と馬で一対になっている木像を屋内に祀るものなので、こんな道中に、しかも一体だけであるのはちょっとおかしい。
説明板に書かれている神明様(シンメイサマ)も同じような信仰で、オシラ様を場所によってシンメイサマと呼んでいる(もちろん違いはあるらしい)くらいの認識の私であるので私が間違っている可能性のほうが高いが、オシラガミと書かれている説明板を見るにちょっと怪しい感じもする。
結局これがオシラ様かなんなのかよくわからないまま出発したけど、まぁなんとなく珍しいものを見れた気もしなくもないので良しとした。
相変わらず道は良く、適度に民家もある田舎道で車もさほど多くないのでとにかく走りやすい。このルートを選んで本当に良かったと思いながら走っていると289号とぶつかったので右折し、ここからはただひたすら道なりに行くと目的地に到着する。時間は12時を過ぎたくらいで、程よく余裕を持って進むことができる。
時間的には昼頃なので飯時だけど案外まだ腹は減っていない。「どっか道沿いによさそうなとこがあったら入るか」と思いながら走ると、すぐに道の駅を発見した。
実はここも山楽のおばちゃんに教えてもらっていたところなんだけど、そこが道の駅だとは思わなかった。赤岩温泉を紹介してくれたおばちゃんのオススメなのだからここも良い温泉なんだろうけど、正直赤岩荘でかなり満足していたのでここの温泉には入らないことにした。しかしそれでも私は道の駅好きなのでとりあえず散策する。
中規模な道の駅だ。温泉へは入り口からすぐに入っていけるようだ
ここ以外にも道すがらトマトを販売しているところが沢山見られた。やはり有名なようだ
結構温泉目的の人が多いらしく、下駄箱を見るに割と客がいるようだった。私はお土産を見ていたが特に欲しいものもなかったので一回りしてから店を出て、隣の広場で少し休憩してから出発した。
道はしっかりしていて坂も別にキツくはない。いつもなら別にどうってことはないんだけど今回は話が別だ。なんせ我が愛車はバイク屋お墨付きの瀕死状態でいつ止まってもおかしくないと言われている。しかしそれでもこれまでの道中エンストしたりした事はなかったので安心していたが、やはり山道にさしかかるとやはり不安がこみ上げてくる。私は原付を励ましながら(マジで「頑張れ」とか口にしている)進んだ。
不安と戦いながらも景色を楽しみながら進むとだいくら高原なる場所についた。ここら辺は冬になるとスキーが楽しめるようで民宿やペンションがちらほら見えるが夏である今はのどかな田舎の風景が広がっているのみだ。
画像の民宿密集地帯に蕎麦屋もやってる宿がったので昼飯にしようと寄ってみたが既に営業は終了していた。「終了すんの早いな〜」と思いながらもしょうがないので道を行く。腹もそろそろ減ってきていたので昼食にしたかったけど、中々良さそうな店が見つからないのでそのまま進んだ。
すると田島という街に差し掛かったところで段々と街並みも栄えて人も増えてきた。観光客もそれなりにいるようで2日ぶりくらいに「街に来た」という感じを味わうと同時に、これなら良い飯屋もありそうだと期待が膨らむ。しかし見てみると昼時を少しはずしているにも関わらずどこも混んでいそうだったので、中心街から少し離れたしゅんという店で昼食をとることにした。
駐車場に車が全く止まっていなかったので迷わずここにした。店内に入ってみるとやっぱり客はおらず、代わりに店のおばちゃんと女の子2人が食事しているのみ。
とりあえず席についてメニューを見ると値段も別に高くなく普通の値段だ。私はとりあえず肉か油っ気のあるものが食べたかったのでチキンカツ定食を注文。客は私だけなのですぐに運ばれてきた。
普通カツにはからしだと思うがここはマスタードだった。「ほう…」と思いながら一口食べてみるとこれが中々良い組み合わせで結構うまい。全体的に量も多いし味も良く、私はどうやらアタリを引いたようだ。それがどうしてこんなに客がいないのか謎だが、多分ちょうど昼時には混んでいるんだろう。私は大満足でチキンカツ定食を完食した。ちなみにこの定食は1000円しないくらいだったように記憶している。
店を出る時、明らかに観光客の私に対して「また来てください」と送ってくれた店のおばあちゃんに何か暖かいものを感じながら出発。
途中雨が狐の嫁入りに合ってすぐにカッパを着るもすぐに止むという予想通りのパターンにハマってしまったけどそれでも順調に走り続け、14時30分ごろには湯野上温泉の手前の塔のへつりまで来ていた。実はここからほど近くの会津若松には今からちょうど10年前くらいに友人と一緒に原付で来たこともあり(このブログでもたまに登場する、梅が島温泉とかに一緒に行ったりした友人だ)、塔のへつりにも会津若松からトロッコ列車に乗って来たことがあったので塔のへつりには行かないことにしたけど、その代わり途中にあった下郷物産館に寄ってみた。
日差しは相変わらずかんかん照りだったので原付を日陰に駐めて館内へ。中はそれなりに広くてなんとなく面白いものも売っていた。中でもここら辺で作られたという蜜蝋クリームと熊脂クリームをお土産に買っていこうかと結構悩んだけど、これから行く温泉地でそういう系統のものが沢山売られているような気がしたのでやめておくことにした(そして私はこの判断を旅の終わり頃後悔した)。
ソフトクリームなんかも食べたかったけど、これ以上腹が満たされて夕食が入らなくなるとまずいと考えこれもパス。ここでも何も買うことなく出発した。
さて、ここから湯野上温泉まではもう目と鼻の先だ。時間ももう少しでチェックインの時間で余裕があったのでのらりくらり行きたかったが、今走っている121号は会津若松に通じているためか交通量も多くトラックも多い。そういうわけで不本意ながら少しスピードをあげて走らざるおえなかったので、すぐに湯野上温泉へと到着してしまった。
ここは温泉の他にも駅が有名なようなので、まずは温泉街から少し離れた湯野上温泉駅へと向かった。
駅舎は茅葺屋根でとても風情があるけど周りの風景とはちょっと乖離しているように感じた。多分観光向けに造られたんだろうけど、実際客が多かったので実際大成功なんだろう。私もこういう建物は好きなので興味深く駅舎へ入った。
途中の道にもこの駅の周りにも人は全然いないのにここだけ人が多かった
中には結構観光客がいたけどちゃんと電車を待っていると見える人もちらほらいたりして結構賑わっていた。囲炉裏に火は焚かれていなかったけどその周りには無料で飲めるお茶や漫画なんかもあったりして電車を待つには快適そうだ。
入ってすぐ右には小さな土産屋もあって地元で作られたらしいパンや温泉石鹸なんかも売っていて、中でも奥の棚にあった鬼太郎ファミリーの古びたこけしは喉から手が出るほど欲しかったけど非売品だったので残念に思いながらも諦め、夜食用にパンだけを購入した。
ちなみにこの駅舎のすぐ横には足湯もあった。浸かる気ははかったけどとりあえず行ってみる。
足湯。ここで座りながら列車が通るのを眺めるのもよさそうだけど、私がいる間に列車が来ることはなかった
ある程度見たところで時間も丁度よくなってきたので出発することに。しかしさっき気になった入浴施設を見ておきたいので少し行ってみることに。
どうやらここはホテル大島という宿の露天風呂施設のようだ。日帰り入浴もできるみたいなので、時間があったら来ようと思う
そしてここがそのホテル大島。下手すれば廃墟と思われてもしかたがないような寂れっぷりだけど私としては非常に気になる宿だ。入り口横の壁に書かれた「おふろ」という文字に哀愁を感じる
ホテル大島を見て「すごいなこりゃ」と一人感心する私。一体中はどうなっているのだろうか。写ってないが上の画像の横にあった駐車場のようなスペースでは洗濯物を干していたので客はいるようなのでちゃんと営業はしているようだけど、この外観は良い意味で驚きだ。チャンスがあったら私も泊まってみたいと思った。
(後になって調べてみたら中は結構綺麗で、評価も高めな良さそうな宿でした)
このホテルの奥は特に何もなかったので駐車場に戻って湯野上温泉へ向かう。湯野上温泉は121号の道沿いに開かれた温泉街なのでちょろっと道を入るだけですぐに到着だ。
湯野上温泉の温泉街は宿があるだけで飲食店などはなく、道もわかりやすいので迷うことなく宿へ向かうことができた。土産屋とかもないからここに来るのは立ち寄り湯に来る人か泊まり客くらいだろう。それもそれで温泉に集中できそうで良い気もする。
ということでもうチェックイン時間も過ぎていたので扇屋に向かった。隣には似たような宿もあるけど、中々立派な佇まいの宿だった。
扇屋に着くと宿の主人のおじいちゃんが足湯の手入れをしていた。「こんにちは〜」と声をかけて原付を駐めると「お泊りの方?」「はい、そうです」「じゃ、中へどうぞ」という流れで中へ促してくれた。物腰が柔らかくて優しそうなおじいちゃんだ。
促されるまま中へ入ると、これまた良い雰囲気の玄関だった。
玄関にはミノやら草鞋やらお面やら、とにかく全部実際に使われていたであろう道具の数々が飾られていた。入った瞬間「おお〜」と言ってしまったけどそれもしょうがない。外観からの期待に見事に答えてくれたこの光景には感心してしまった。しかも私はこういう古い道具が好きなので尚更だ。中でもお面の数々には見惚れてしまった。私も好きでお面を集めているのでこのコレクションはとても羨ましく思った。
とそんな感じで辺りを観察しているとご主人が入ってきて「出てこない?奥にいるのかな」と言って女将さんを呼んでくれた。
女将さんは「ようこそ〜」と言って早速部屋へ案内してくれた。この女将さんは結構ハキハキしていて喋りも面白い感じ。ご主人とはまた違っていて良さそうな人だ。もう部屋に着く前から良い宿臭がプンプンしまくっている。
扇屋の廊下には各国の民芸品のコレクションが多く飾られていた。ご主人の趣味だろうか
どうやら扇屋では母屋が食事場で、宿泊棟はその横に建てられた建物(古民家ではない)になっているようだった。部屋も古民家の中の部屋だと思っていたので少し残念ではあったけど、まぁこれはこれで良さそうな感じだったので無問題だ。
部屋までの間に浴場の場所やらを説明してもらいながら雑談しつつ向かう。どうやら今日はもう一組客がいるようで、女性もいるとのことだった。
2階の洗面所。ドライヤーもあった。ちなみにこれは夜に撮りました
女将さんは夕食の時間などを告げると早々に部屋から去っていった。何かやっている最中らしかった。
まぁそんなこんなで今日一晩お世話になる部屋に到着。宿泊棟は全体的に綺麗で、部屋ももちろん綺麗。広さも一人には十分でゆっくりできそうだ。やっぱり一人旅にはこれくらいの広さで丁度良い。広いのも楽しいけど、結局使い切れないからね。
こういう案内が書かれた紙があるとありがたい。おもてなしの心を感じる宿だ
部屋には扇風機はないもののエアコンはあったけど、そんなに暑くないのでつける必要もなさそうだ。アメニティも浴衣・フェイスタオル・バスタオル・歯ブラシなど全てあり、紙コップまであった(最初飲泉用かと思ったけど、後々歯磨き用だろうと結論づけた)。机の上に置いてある案内には丁寧な文句が書かれていて、この部屋の綺麗さといい、お客さんのことをとても大事に思っているのが感じられてこちらも嬉しくなってくる。やはりここは外観からの期待を裏切らない良い宿のようだ。
さて、静かな部屋で少し休憩した後、もう一組の客とやらが来ない間に肝心の温泉を楽しもうといそいそと一階へ降りて浴場へ向かう。温泉を一人楽しむためには長々と休んでいる暇などないのだ。
脱衣所あたりはなんか地下浴場のような感じで薄暗いけど、そのくらいがわたし的には丁度良い。脱衣所もなんだか殺風景に見えなくもないけど、それがここの味なのだ。さて、では浴場はどんな感じなのか、ささっと服を脱いでドアを開けた。
浴場はどこかレトロさを感じる、割と広めの造りだった。周りが建物で囲まれているため景色はよくないものの、静かに岩からチョロチョロと源泉が流れてくる音が聞こえるとても落ち着いた浴場だ。浴槽もちょこっとだけ泳げるくらいの広さはあるし、それにやっぱりこの薄暗さも素晴らしい雰囲気を醸し出していた。
とりあえず早く温泉に入りたい私は体をさっと洗って(誰もいないので)ザブンと入湯。
「フゥぅぅ〜〜」ととりあえず一声。この湯野上温泉のお湯、とても入りやすい。湯は清いと言っていいくらい澄んでいて、特に味や臭いなどはないもののとても柔らかく体を包んでくれる肌触りの良い湯だ。泉質はアルカリ性単純泉で美肌の湯と呼ばれているらしいけど、それも納得の温泉だ。温度も適温なのでそうそうのぼせることもなさそう。これはとても入り心地の良い温泉だ。これが湯野上温泉か…。
こんな毎日良い温泉にばかり入っていたら旅が終わる頃には美肌男になっていそうだ。しかもここは入れば入るほど肌に良いと扇屋の公式サイトに書いてあったので、この一晩のうちにまだまだ入ることになるだろう。こんなに気持ち良く美肌になれるなら素晴らしいことである。
そんな感じで30分くらい経ったところで温泉からあがるも、まだまだ夕食の時間までには時間があった。宿周りを散策するのもいいけど、それでもとうてい何時間も時間がかかるような場所ではないので、私はここに来る途中行くのをやめた塔のへつりへと行くことにした。10年前に友人と行ったところに今行ってみたらどう感じるのか、気にならないでもなかったし。
ということで女将さんに「夕食までには戻ってきてくださいね」と見送られて出発。
塔のへつりまではちょっとした山道を超えるだけなので10分ちょいくらいで到着した。空はいつの間にか曇り空で、今にも雨が降り出しそうな天気に変わっていた。というかほんのちょこっとだけ降っていたが、雨脚が強くならないことを祈りながら原付を駐車してへつりへと向かった。
さすがに10年も経ってると記憶も曖昧になるようで、こんな感じだったっけ?って感じの風景だったけどまむし酒売ってる店で友人とアイスを食べたのは良く覚えてる。ここに一人旅で再び訪れることになろうとはあの時は思いもしなかったな。
時間も夕方近いから観光客もそんなにいないけど、割と外国人観光客がいるのが目に付いた。いずれもアジア系の人達だったけど、やっぱり有名どころの観光地は外国人多くなってるなぁと思う。
この吊り橋を渡ろうという時あることを思いだした。それは私が愛読している廃道サイト「山さ行がねが」で、管理人のヨッキれんさんがこの塔のへつりへ続くボロボロの廃道を渡っていた記事のことだった。その記事の中で観光客に見つかりそうになりながら錆びた鉄骨の上などを渡っていたんだけど、その道をここら辺から見られるかもしれないと橋を渡ろうとした瞬間閃いた。
一体どんなところを…、と思いながら辺りを見回すとそれはすぐに発見することができた。なんとまぁ凄いところを渡ったもんだと改めてヨッキれんさんの凄さを実感した。
これより前にも結構厳しそうな道を渡ってきながら最後には今私が歩いている橋までやってきたというのだから凄いという他ない。なんとなく塔のへつりに来たけど実際のあの道が見られて満足度は上昇した。
そんな感じで10年ぶりの懐かしさも忘れて廃道の酷さを実感しつつ、そのまま観光を続ける私。ここら辺はよく覚えているのでそんなに感動はなかったけど、あの時の記憶が生々しく蘇ってきた。
と、こんな感じでサクサクと歩いてあっという間に塔のへつりの観光は終わった。帰り際に土産物屋を物色したが大して欲しいものもなかったのでそのまま駐車場まで向かって宿へ戻ることにした。
湯野上温泉まで戻るとまだ時間に余裕があったのでとりあえず近くのコンビニで飲み物を購入してアブに噛まれてから宿へ。結構痛かった。
線路。川までは谷が深いので簡単には行けそうにない。途中日釣り券を売っているところもあったけど、一体どこから川に降りられるのだろうか
こんな感じで少しの散策の後部屋に戻ると、もう一組の客がやってきた。声を聞くに、おじさんが数人、女性が2人、若い男が一人くらいな感じだったけど何やらおじさん達が女将さんに色々注文している模様でガヤガヤしている。正直「夜は宴会とかしてうるさくなるんだろうか」と心配になったけど、まぁ心配してもしょうがない。
とりあえず夕食まではまだ時間がある(夕食は18時から)ので再び温泉に入ってゆっくりして、18時ちょうどに女将さんが呼びに来てくれたので食堂まで向かった。昼飯の時間は少し遅かったけど、結構腹は空いている。どんな夕食か期待しながら部屋を出た。
さすが囲炉裏の宿と自称するだけのことはある立派な造りだ。囲炉裏には鮎が焼かれていてテンションが跳ね上がった
横の席にはさっきのおじさん四人が既に座っていた。「あれ?女の人はどこいった?若い男の声と思ったのはこのおじさんの誰かか?」と色々「?」マークが浮かんだけど人のことなのでそれ以上は考えなかった。
そんなことよりもこの宿の席がなんとも豪華で、一組につき一つの囲炉裏つきテーブルが用意されていた。その囲炉裏には芋煮の鍋が置かれていて当然火も焚かれているので常にアツアツをいただくことができる。囲炉裏の宿と自称するだけあって、その実力は伊達ではなかった。
席に座っていると若女将が「この方が楽ですよ」と座布団を半分に折って、その上に更に座布団をひいて座らせてくれた。うん、確かにこれは楽だ。芋煮も掬いやすい高さになって背筋も自然とピンとする。本当に丁寧な宿だここは。
この写真に写っている以外にちゃんとご飯もあった。鮎は囲炉裏でしっかりと焼いたものを女将さんが素手で(ここがポイント)持ってきてくれたのがなんか面白かった。小鍋にはキノコが入っていて「火が消えたら食べごろですので」ということで早速芋煮をよそう私。
しかし、豪華なのはいいのだがとにかく量が多い(特に芋煮)。宿の飯は残さないが信条の私だけど、今回はダメかもしれないと心が折れる音が聞こえてきそうだった。
「こんなことなら昼飯は抜いとくべきだった」と思ってももう後の祭り。私は「できるだけやってみよう」と覚悟を決めて食べ始めた。
まぁ食レポはいつも通りなんだけど本当にどれも美味かった。芋煮はたまに鬼熊が(たまに一緒に旅行に行く友人)作って食べさせてくれるんだけどそれに負けず劣らず味が良い。濃くもなく薄くもなくで、とても私好みの味だ。一つ問題があるとすれば、量が多いということだけである。
鮎も頭から尻尾まで全て食べることができるほど柔らかい。天ぷらもサクサク。野菜類もうまいしで何も言うことはない。最後待ちきれず火が消える前にキノコを食べたら「あら、火が消える前に食べちゃって!」と冗談交じりに叱られたりしたけどこれも美味しかった。ここの食事もやっぱり期待を裏切らない品で大満足のうちに終了。
しかし当初の予定どおり、結局完食は無理で自分の信条に再び泥を塗る形で終わってしまった(今までで2回目の敗北)。だって芋煮の量がどう見ても三人前くらいあるんだもの…。
と満足と敗北を同時に味わうことで夕食の時間は幕を閉じた。隣のおじさん4人は酒をよく飲んで女将さんと終始楽しそうに話していた。本当は私も女将さんと話して色々な事を聞きたかったのだけどこればっかりはしょうがない。私は「ごちそうさまでした〜」と一言言って部屋へ戻った。
夕食後は翌日の宿予約という作業があったんだけど翌日は平日なのでなんの問題もなく楽天トラベルで予約完了。結構行きたい宿だったので無事予約ができたことを喜びつつ、少しテレビを見たりして暗くなってから夜の散歩に出かけた。やはり夜と朝の散歩は面白いので欠かせないのだ。
これを撮って移動した数分後に列車が通過してちょっとショックだった
夜の散歩は明日のための湧き水探しの意味もこめて行ったんだけど微妙なとこしか見つけられず。その代わり静かで誰もいない121号や温泉街を散策することができた。一人浴衣姿で下駄の音を響かせながら歩くのは旅情にひたれて良い。温泉街を歩けば、通りから宴会している様子や宴会後に爆睡している客の姿が見えたりして面白い。ほとんど誰にも会わないけど他の宿にもしっかりと客がいたようだ。知らない人の1日の一部を面白い気持ちで眺めながら20分ほど歩いて宿へ戻った。
その後温泉に一回、深夜に一回入ったり貰ったトマトを食べたりして就寝。虫が入ってくる事もなくぐっすりと眠った。
翌朝7時にテレビの音にて起床。「テレビは消して寝たはずなのになぜだ!?」とちょっとびっくしたけど多分アラームがわりに7時になったら自動でテレビが点くようになっているんだろう。こんな風なカラクリで起こされたのは初めてだったけど新鮮でちょっと面白かった。
朝食は7時30から。時間きっかりの女将さんの呼び声に従って昨日と同じく母屋へ行くと、四人組のおじさんはすでに着席していた。早めに出発するらしく、全員しっかり私服を着ている。私が「おがようございます〜」と声をかけて座るとそこから雑談が始まった。
おじさん達は小学校からの友人ということで年に数回はこうして四人で旅行をしているんだそうな。私が原付で旅行をしていることを言うと色々と質問され、朝食の時間はすっかり楽しく雑談しながらという感じになった。
というわけで朝食の写真が撮れなかったので楽しみにされていた人は申し訳ありません。でも朝食は民宿で出るような普通の朝食で、卵、鮭、ごはん、味噌汁、漬物など。でも大変美味しく完食。
その流れでおじさん達にちょっと相談。実はこの日は山形まで行くんだけど、ルートとして猪苗代湖方面から桧原湖を通って山形入りするか、大峠道路を通って行くかで悩んでいた。前者は湖とか湿原とか色々見所があって楽しそうな代わりに、道がかなりクネクネして勾配もきつそうで今の原付では結構厳しそう。後者はクネクネはほとんどなく行きやすそうだけど、トラックの数と坂の勾配が心配。これは昨日から悩んでいて今の今まで決めかねていた案件だった。
ということで四人組の中に道に詳しそうなおじさんがいたので聞いてみたところ「大峠道路は案外トラックも多くないし坂も大したことないから全然大丈夫だよ」と言っていたのでおじさんを信用して大峠道路で行くことにした。見所は少なそうだけど、クネクネの山道を選んで原付が息絶えてしまっては困るどころの騒ぎではない。宿に早く着いたら着いたでそこら辺を散策すればいいだけのことだ。良い情報をもらえておじさんに深く感謝した。
おじさん達は出発するために一人、また一人と用意のために部屋に戻り始めたので私も部屋へ戻ってまずは温泉へ。朝の清々しい光を浴びながら温泉をたっぷり堪能するも、バスタオルを忘れるというアホみたいなミスをおかしたので体が自然に乾くまで待ってから部屋へ戻った。
帳場で精算をしてから女将さんとちょっとだけ話した後出発。女将さんの「また来てください」「気をつけていらしてください」という言葉に心からお礼の言葉を返して宿を出た。今日も天気は晴れ。時間はまだ9時前だけど、今日は最初に寄りたいところがあるので早めに出発した。
※この日止まった扇屋は食事も部屋も温泉も、すべて十分に満足できる良宿でした。女将さんやご主人の人柄もいいので話しても面白い。湯野上温泉には他にも古民家の宿や面白そうな宿がありますが、初めての湯野上温泉がこの宿で良かったと思いました。ちなみに温泉は24時間入れるのでそこも嬉しいポイント。更に温泉街近くにはコンビニもガソリンスタンドもあるのでとても便利でした。また機会があったら泊まらせてもらいたいと思います。
これまでの肌スベスベ度(通常時★1つ)
★★★★☆
民宿扇屋 : 一泊二食付き 8650円
>どこから川に降りられるのだろうか
扇谷さんの前の道を大川方面に歩くと、右手に田んぼ、左手に蕎宿湯神があります。
そのまま歩くと踏切があって、3軒の家の前をぐるっと歩くと大川に下る坂道があります。
かつては河原に温泉があったのですが、公衆衛生法にひっかかって廃止されました。
扇谷さん他の民宿たちも気になってはいるのですが、如何せん浮気ができない性格でして。(笑)
ジャンさんコメントありがとうございます(^ω^)返事が遅くなってしまってすいません。
なるほど、思わずグーグルマップで見てみましたが、確かに川に降りられそうな感じになってますね。しかもいきなり釣りによさそうな感じの場所に。
あんな近くに行ける道があったとは私の散歩力もまだまだです。なんとももったいないことをしてしまいました。教えてくださってありがとうございますっ。
かつて河原に温泉があったというのはどこかで読んだ記憶がありますが、今でもあったらどんなに良かったでしょうか。。下呂温泉とかの河原の温泉に比べれば全然問題なさそうなんですけどね。
ジャンさんは湯野上温泉には良く行かれるんですか?なにか定宿がありそうな感じですね( ^ω^)
ネギさんこんにちは。
湯野上では、平成7年から蕎宿湯神ひと筋です。年に3回か4回、行きます。
(1回、湯けむり会津野で浮気しました。)
湯神があるせいで、他の魅力ある湯野上宿に行けてません。義理を重んじるので?いや、そうでもなく、単に新規開拓する冒険をしたくないというか、守りに入ってますね。
いっとき他の温泉宿にも幾つか行ったのですが、平成25年からは湯神を含めて3宿限定、新規開拓はしない!と決めております。お金の使い方、楽しみ方を間違えてるかもしれません。
でも今後もそれでいきます。他の魅力ある宿はネギさん、とむこさん他、著名な温泉Bloggerさんのを時々覗かせていただきます。
ジャンさんこんばんは、コメントありがとうございます。
蕎宿湯神、ジャンさんのブログでも見させてもらいましたが、外観こそこじんまりとしているものの凄く居心地がよさそうな宿ですね。私が泊まった扇屋からもすぐ近くだし、絶対前を通ってたと思います。
湯船も浴室もよくて食事も美味しそうで、ジャンさんが定宿にするのもわかる気がします。私はベッドがある宿は基本的に泊まらないですけど、そういう部屋に泊まったら絶対居心地いいだろうなといつも思ってます。
定宿があるっていいじゃないですか。そこで育まれる人間関係も貴重だと思います。私は逆に「ここにはまた泊まりに行きたい」と思う宿があっても、他に行きたい宿がまだまだあるので同じ宿に繰り返し行くということができずにいます。
まぁそれはそれで楽しいからいいんですが、ジャンさんのようなスタイルで各地にいくつか定宿をもって年に何回か訪れるというのは、私の色んな宿を訪れたいという気持ちの一方にある確かな欲求です。それを実行するのはまだ先になりそうですが。
ジャンさんの他の定宿はどこなんでしょう?なんだかきになります。また機会があったら教えてください。
そして当ブログも末長くよろしくお願いします( ^ω^)
こんにちは。ジャンです。
また湯野上に行ってきました。いつもの宿です。いっとき後継者が心配だったのですが、今回は大旦那も女将さんもカオを出さず、息子さん兄弟が揃って接してくれました。
他の2宿は源泉かけ流しではないのです。
船山温泉(山梨県南部町)
さらの木(伊豆高原、八幡野)
「そこに行けばこれがある」「あの人がいる」「あの料理がある」なんですよ~。
だからホントの意味での温泉ファンではないのです私。
下部温泉は素通りですが、あのつり橋は凄いですね。
ジャンさんこんにちは、コメントありがとうございます( ^ω^)
後継者がいるというのは宿経営にあたって重要ですから、これからもジャンさんのような常連さんがいてくれて、長く営業を続けていってもらえたらお互い良い関係を続けていけますよね。
さらの木さんは知りませんでしたが、船山温泉さんは私も以前行こうと思って調べたら高くてやめた記憶があります(笑)私は安宿好きですけど、高いところはやっぱり快適でいいんですよね。友達といつも行かないような宿に行くとサービスの良さに驚く時があります。
「そこに行けばこれがある」は凄くわかります。私ももう一度泊まりたい宿や会いたい女将さんとかがいますから。私の中のそういうのが、ジャンさんのその三軒の宿なんでしょうね。私にももう一度行く機会が訪れたらいいんですが。
さらの木さんもオシャレで居心地良さそうで、ジャンさんの好みが伺えるのが面白いです( ^ω^)
下部温泉といえば私がかつて泊まったせせらぎ荘さんが閉館してしまっていたのを最近知って残念な気持ちになりました。もう一度行きたい宿は、やはりすぐに行くべきですね。
というか下部温泉に吊り橋があったのを知りませんでした。吊り橋好きとして不覚です。あそこらへんを行くときはチェックしておきますっ。