[新潟] 両津の町並みを一望できる天空の宿 ドンデン山荘 [佐渡・佐渡市]

新潟

夏休み佐渡への旅四日目です。 [3日目] [5日目]

宿に着いたところから読みたい方はこちら

9時過ぎごろに金沢屋旅館を出発し、最初向かうは佐渡島内に点在する温泉の一つである仙道温泉。地元民もあまり知らない名湯という情報を得て是非行ってみたいと思いプランに組み込んでおきました。

晴れ晴れとした天気の中道を走っていると見覚えのある文字列を発見。看板に大きく「へんじんもっこ」と書かれたその店は友人も知っていたようで、密かに行きたいと思っていたらしい。この店はサラミ、ソーセージの非常に有名なお店だそうで、私もどこかでその情報を得てなんとなく名前だけは覚えていたみたいです。そんなわけで特に予定になかったですが寄ってみることにしました。

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なんとなくへんじんもっこ脇の道

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店自体は小さい

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店内のメニュー

店内はいきなり横にレジカウンターのある非常に小さな作りでした。商品の陳列なんかは特になく、メニューを見て決めていくスタイル。この日の宿の夕食が自炊だったらチョリソーだとか粗挽きソーセージだとか大人買いしたかったけれど特に保冷バッグなんかも持ってないので断念しましたが、友人は夕食後の晩酌用にたまとろサラミを購入。楽しみが一つ増えました。

サラミ購入後、時間もあるので適当に走っていたら時の森公園に到着しましたが二人ともそんなに惹かれなかったのでそのまま温泉へ。

仙道温泉は中々わかりづらい所にあるとのことでしたが、県道から温泉へ至る道へ曲がる手前にセーブオンがあるので案外分かりやすかったです。のどかな田園地帯を少し行くと小さな看板があり、仙道温泉に到着しました。

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仙道温泉前の道

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仙道温泉 湯林荘

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静かな田園風景の中にぽつんと建っている湯林荘。建物脇の田んぼでは湯林荘のご主人らしき人が農作業中でした。素晴らしい立地に私の心も逸るばかり。私の父の実家もこんな風な景色の中にあったので、なんだかとても懐かしい気持ちになりました。友人はスーパー銭湯みたいなところを想像していたらしく「おお〜、こういうところなのかぁ」と意外そうにしながらも嬉しそうでした。

早速中に入ってみると番頭さんはおらず、代わりに横の階段に息子さんらしき若者が猫と一緒に退屈そうに座っていました。番頭さんがおらず、キョロキョロしてる私たちを見ても特に動きのない彼を見て「この若者は一体・・・」と思った私ですが、少しすると立ち上がってしっかり受付してくれました。おそらく外で農作業をしている父に代わって店番を仰せつかっていたのでしょうが、確かにここで暮らしている人にとってはこの環境は退屈かもしれません。若者なら尚更。

奥に伸びる廊下を行くとそこには素敵な休憩所がありました。時間が早いためか他にお客は誰もおらず、ただただ静かな時間が流れるばかり。ここは私たちにとってのエデンでした。

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休憩所に入って右側。本当はもっと明るかったです

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左側

なんというんでしょうか、この地元民の憩いの場と化しているような、完全に観光客目的の商売ではないような感じが本当にたまりません。いろんな健康器具やらテレビやら血圧測定器やら、果ては綿棒なんかもあったりして、まさにここは(私にとって)最高のリラックス空間でした。多分この健康器具達も、お客さんたちが持ち寄ったものなんじゃないかと勝手に推測していました。
「おお〜!」「これはイイ!」とテンションが上がる私と友人は、そのテンションのまますぐに風呂場へと向かいました。

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脱衣所

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風呂場

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脱衣所には地元の利用者のタオルが沢山あって、さらにシャンプーやリンスなんかも名前入りで置いてありました。風呂場には石鹸はあるもののソープ類はないので、頻繁に利用する人はここに自分用のを置いておくのが湯林荘スタイルのようです。
私の横で「うほほ〜ぅ!」とノリノリで服を脱いでいる友人を尻目に私は先に風呂場へ。風呂場は奥行きがあって結構広々。床と壁のタイル貼り、さらに壁の青がこの日の天気と非常にマッチしていて風情は十分です。そんな中、森昌子のふるさと日和を軽く鼻ずさみながらさっとかけ湯をしていざ入湯!

温泉は濃い目の紅茶の様な色ですが案外匂いはなく特に味もなし。しかし適温の湯が体を心地よく温めてくれて、少々温まりすぎたら外からの風がサラリと体を冷ましてくれました。そんなふうに出たり入ったりを繰り返しながら、虫の声と湯の音しかしない空間で友人と話しながらの入浴は気持ち良いとしか言いようがありません。途中風呂場にいたアヒルちゃん(黄色いやつ)で遊んだりしながら男二人でキャッキャしてました。こんな温泉が近所にある地元の人たちは本当に幸せですね。

一通り温まったところでちゃんと体を洗おうと思いカランをひねるとカランから出てきたのもなんと温泉でした。どうやら源泉の温度は割と冷たいらしく、浴槽には加温した温泉を張っているようです。そこで何度かカランからの源泉で体を流して涼んだ後、風呂から上がりました。
(余談ですが、この温泉はなんとなく体の汚れがよく落ちるような気がしました)

風呂から上がってもまだ他のお客さんは来ないし時間に余裕はあるしで休憩所でしばらく過ごすことに。それぞれ自由時間となりました。私はとりあえず風呂上がりの一杯として何かしら買いにフロントまでいきましたが、声をかけても応答がないのでそのまま冷蔵庫からカルピスとコーヒー牛乳を持って行って会計は後にさせてもらいました。

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廊下

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アルコール類も

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めっちゃぶれてます

休憩タイムはとにかくダラダラしてました。友人は何かをメモしたり雑誌を読んだり、私は寝そべったり健康器具で健康になったりと思い思いの時間を満喫。ここはとにかくストレスフリーな空間で、ある意味パワースポットですらあるように感じました。そんな空間で友人とこうしてゆっくりダラダラしてる時間というのも良いもので、ただ温泉に入るつもりが思わぬのんびりタイムを享受してしまったのでした。ちなみに佐渡乳業のコーヒー牛乳は非常に美味しかったです。
雑多な感じが素晴らしい

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温泉掲示

ほどよく昼飯の時間になったので、のんびりタイムを終えて湯林荘を後にする際に再びフロントで声をかけたものの誰もでてこなかったのでトレーに飲み物代を置いて昼飯を食べに向かいました。
佐渡といえば海鮮、そしてその海鮮を手軽に食べるなら回転寿しということで、非常に評判の良い佐渡の回転寿し屋のまるいしへ向かいます。まるいしは水産会社直営の寿司屋ということで安くて美味いという情報を得ていたので旅に出る前からかなり楽しみにしていました。

温もった体で県道を颯爽と走る事数十分でまるいしに到着。平日でも地元のお客さんで混んでいるという話でしたが12時前に入店したからかすんなり入ることができました。

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開けた道は気持ちが良い

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到着!

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席に座ってメニューを見ると、その安さにまずびっくり。直営というのは伊達ではなく、黒鯛やかわはぎ、かんぱちやふぐといったものまで100〜200円代で食べられるのはありがたいとしか言いようがありません。とりあえずかにみそ(軍艦)やアジ、かわはぎなんかを注文していったのですがどれも文句無しに美味い。バイ貝もあり、いつもは父の田舎から帰るときに買ってくるバイ貝の煮たやつしか食べたことがなかったので新鮮でした。コリコリしてて旨みもあって美味い。そしてかんぱちと黒鯛の甘さ、旨さには思わず「こりゃ美味いわ」と声がでてしまうほどで、元料理人の友人も「(うまさが)おかしいわ、コレ」と口元が緩んでいました。他に焼きふぐも食べましたが、ふぐを特に美味しいと思ったことがない私でも素直に美味しいと思いました。

そして最後は何と言ってものどぐろ。佐渡に来たらのどぐろです。ここでは高級魚ののどぐろですら一皿390円なのだからただひたすらありがたい。私は初めてたべたのですが、醤油につけた時点で身の脂が浮くほど脂がのっていました。食べてみると口の中で溶けるようで、この直前に食べた中とろに引けを取らない美味しさに驚きです。まさに白身の中とろと言っても差し支えないようなのどぐろを、心底堪能させてもらいました。(友人は「うめぇなぁ、うめぇなぁ〜」とひたすら感心していました)

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げそ揚げも130円でかなり入っています

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昼食が終われば、残るはこの日のメインイベントである久知八幡宮の例祭です。この祭りも薪能と同じく非常に楽しみにしていました。大体13時くらいから久知八幡宮の境内で催されるので、両津港からほど近い下久知地区へ向かいました。といっても少々時間が早かったので途中にあった海岸で少し時間を潰し、それから久知八幡宮へ。

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波と風が強かった

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下久知のゆるやかな坂を登っていくと境内へ向かう行列が見え、駐車してある車も多くなってきたので私たちも原付を駐めて行列と一緒に境内へ向かいました。中々見ごたえがありそうな雰囲気でちょっと嬉しくなる私。

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行列

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子供達が可愛らしいです

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中学生くらいの子達も

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立派な灯籠

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境内へ

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神馬でしょうか

境内は思ったより広く、真ん中には八角形の木の垣があり、ここで踊りなどが奉納されるようでした。結構見物客も多く、その中にカメラマンも多くいましたがほとんどは地元の人たちか、舞手の人たちの親族、あるいは友人といった感じの印象で、遊んでる子供たちもいてなんだか和気藹々とした雰囲気。この久知八幡宮の例祭は、3つの集落の合同で行われる祭りで、それぞれの地区で奉納される芸が違うので、地元の人が多いのも納得です。私も含め皆楽しそうに奉納が行われるのを待っている感じでした。友人は神馬に夢中でした。

境内に入るとすぐにさきほどの行列が境内に入ってきました。これから神様に参拝し、奉納が始まります。
奉納される芸能は「刀刀(とうとう)」「鬼太鼓」「花笠踊り」があり、他に流鏑馬や神輿なども。思ったより内容の濃い祭りのようでした。

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幟がひっかかってました

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楽しそう

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カメラマンも地元の人たちも沢山写真を撮っている中、ニコニコしながら刀刀の行列が参拝を終えると、その辺で無造作に待機する舞手達。舞手の子達のお母さんなどが色々と話しかけたりしていて、全体的に和やかで微笑ましいです。
次は花笠の行列が参拝に入ってきました。

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華やかで良いですね

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参拝が終わると垣の中へ刀刀を奉納する行列が入り、芸能の始まりです。先頭を歩く法師のような姿の人が陽気で面白い。

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刀刀は「と〜と〜と〜」の掛け声と共に、二人一組でゆっくりと剣と剣、薙刀と薙刀、薙刀と刀の組み合わせで型を披露していきます。型が終わると(おそらく)総代の方が「うまい!」と一言言うのでなんだか学芸発表会のような感じで面白かったです。この後の芸能もそうですが、全体的に古式ゆかしい感じではありながら、変に格式張ったところのない素朴な神事で、とても好印象でした。垣の中で待機している子に母親や友達なんかが普通に話しかけたりしてましたし。

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続いて中学生の刀刀

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中学生の方も掛け声は同じで、小学生よりはやはり少し迫力は上でしょうか。刃は無いとはいえ、実際に鉄でできた得物で型を行うのは中々難しそうです。なので途中で失敗してしまう組もありましたがそれもご愛嬌で、終わると大きな拍手をもらえていました。そしてやっぱり総代の「うまい!」の一言。良い祭りです。

全ての奉納が終わり退場する時、法師姿の人がなにやら格好良く締めようと杖で型を行いましたが「やべ、間違えた、すんませんでした〜」と笑って一礼して退場していきました。周りの人たちも私も笑って大きな拍手で刀刀の行列を見送りましたが、これもこの祭りの雰囲気を物語っていますね。とても楽しかったです。

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照れ臭そうに退場する法師さん

続いては花笠踊り。大人たちに混じって子供の囃子方もいました。

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スーツ姿の人はお囃子の先生のようです

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早乙女姿の踊り手の中にもちびっ子

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早乙女姿の子供たちは中央の囃子方の周りを輪になって踊ります。この花笠踊りは500年以上に渡って行われている芸能で、県の民俗文化財に指定されているそうな。

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早乙女の衣装は晴れの日によく映えます(写真では曇りっぽいですが当日は晴れでした)

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踊りは何種類かあるようでしたがどれがなんという踊りかはよくわかりません。ただどれもちょっと変わった面白い踊りだったことが印象的でした。きっとそれぞれの踊りでその意味するところも違うのでしょう。子供達がこういう芸能を継承して、しっかりした発表の場があるというのはとても良いことだし、同時に羨ましく思いました。

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ちっちゃな早乙女はお姉さんに助けて貰いながら立派に踊っていました

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踊りがひと段落したら参道に神馬に乗った太夫(?)が現れ、その後垣の中に黒鬼と鹿面の獅子が入場しました。鬼の舞の奉納です。

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修験者風の格好の(おそらく)太夫

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獅子達。面白いデザインです

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この小道具にはどんな意味がこめられているのでしょうか

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黒鬼

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黒鬼はゆっくり移動しながら大きな動きで太鼓を叩くのですが、ダイナミックな動きと芸能独特の仕草がとても格好良い。獅子もゆっくりした動きから急に走ったりと楽しませてくれます。

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そんな獅子に風を送る早乙女達。心温まります

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この鬼の舞は厄払いや豊穣、大漁を祈願する意味もあるそうで、垣の中では悪い獅子を鬼が払うという形になっているようです。

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このポーズがカッコイイ

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後半は私がいる前まで来てくれて間近で見ることができました。もうこれだけで最高の気分です。目の前では荒々しく太鼓を叩く黒鬼の姿があり、最初の緩やかな雰囲気とは打って変わって勇壮な舞が披露されていました。しかしそんな鬼に優しく風を送る早乙女の姿は対照的で印象に残る光景です。佐渡に来た甲斐があったと、再び思ったのでした。

鬼の舞が終わると法問答と呼ばれる僧侶と旦那の問答があり(多分神社の立派さをあれこれ言うような問答)、その後鹿踊りが奉納され、最後に再び早乙女達が踊って無事花笠踊りは終了となりました。

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獅子も黒鬼と同じポーズをとっています

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花笠踊りの後は鬼太鼓の奉納があったのですが、実は友人が祭りの途中「こういう祭りは見飽きた」と言っていたため彼には別行動をとってもらっていて、更に宿のチェックインもしたかったので鬼太鼓の途中で祭りを後にすることにしました。鬼太鼓も中々見ごたえがありそうで、天狗なんかも登場していたのですが、それはまた佐渡に来た時に見たいと思います。久知八幡宮の神事、堪能させてもらいました。

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境内には案外若者や外国人の歓呼客もいました

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黒鬼とはまた違った面

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名残惜しいですが、また来ます

友人に電話したところ両津港からドンデン山へ向かう途中の道にいるということで、この日の晩酌用の酒を買ってもらうようにお願いして彼のいる場所へ。無事合流したらそのままドンデン山荘へ向かう山道へと入って行きました。

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ドンデン山荘へ

当初は山荘まで大して遠くないだろうと思っていましたがこれが中々遠かった。というのもやっぱり原付ではパワー不足で、クネクネした傾斜の強い坂道を登って行くのは一苦労でした。何度も自分の原付に「がんばれー、もうちょっとだー」などとエールを送りながら走っていましたが途中で原付がぶっ壊れないか心底ドキドキしてました。結局は無事到着したのですが、ドンデン山荘まで原付で行くのはあまりオススメできないですね。友人も「道がキツすぎる」とげんなりしていました。
ちなみにドンデン山には牛を放牧しているらしいのですが、牛の糞らしきものを見ただけで結局会うことはできませんでした。

山荘に着く前から霧(というか雲)につつまれて走っていたのですが、山荘もやっぱり霧につつまれていて景色は全く見えず。しかしそのうち晴れるだろうということですぐにチェックインしました。

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ドンデン山荘到着

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登山者向けに日帰り入浴もやっているんですね。食べ物は案外安いと思いました

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山荘の前にはベンチ付きテーブルがあります

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フロントに行ってチェックインをすますと部屋へ案内されました。山荘というからあまり綺麗なイメージはなかったのですが、館内は「かなり」が付くほど綺麗でした。まるでつい最近建てられたかのような感じ。清掃も行き届いているようで、友人と二人で感心してました。

部屋は二階の一番端の部屋。部屋の中は二段ベッド二つと一人用の机一つが置かれた狭めの部屋で、まさに寝るだけの部屋と言った感じでしたが、なんだか山荘っぽくて新鮮でした。二段ベッドにもなんとなくテンションがあがりました。

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部屋

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上の二段ベッドの向かい側

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注意書き

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ぶれぶれですがアメニティ

友人はいきなり「うお〜!」と言いながら右側のベッドを占拠したので私はもう一つの方を。当然二段ベッドの上です。中々二段ベッドで寝ることもないのでこういうところで味わわないといけません。枕元のすぐ横にはコンセントもあるので充電をしながらの探し物もしやすいです。
アメニティは浴衣・フェイスタオル・歯ブラシもあるので良し。机の上には鏡とライトが備え付けてありました。
ひとしきりゆっくりしたら友人はスマホをいじりつつ今にも寝そうな感じだったので私はひとまず館内探索に出かけました。

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廊下。とても清潔

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反対側から

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トイレも清潔

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流し

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私たちの部屋から反対側(廊下の突き当たり)にはプラネタリウム室

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本も沢山

この山荘にはプラネタリウム室がありました。おそらく団体客がいる時に要望があれば見れたりするのでしょう。部屋の中には古典文学を中心として本が沢山あり、布団の用意などもあったのでこの部屋で泊まることもできるのだと思います。私たちはほとんど使う機会はありませんでしたが広々として良い空間でした。プラネタリウムもどういう風に映し出されるのか気になるところです。
さて、次は一階です。

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階段

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階段を降りて右側は食堂です

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食道側から廊下

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フロント

一階には様々な佐渡土産と登山グッズがならび、そのほか飲み物の自販機やアイスなんかも売っていました。部屋にお茶の用意はないので、何か飲みたいときは一階の自販機で買う感じです(少しだけ高めの値段設定でした)。お土産で売っていたトキのくるぶしソックスがちょっと欲しかったですがなんとなくやめときました。

そんなこんなで探索を終えて部屋に戻るとさっきの霧はどこへやら、外は景色が良く見える空模様へと変わっていました。山の天気は変わりやすいものですが、こんなに短時間で全く違う様相を呈していました。友人を呼ぶと共に「凄い!」「めっちゃ良く見える!」とテンションが上がる二人。それほど素晴らしい景色でした。

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部屋の窓から

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高所にあるため雲の動きも早く、みるみるうちに見える範囲が広がっていきました。普段山に旅行に行くことが多いとはいえこんな景色を見たのは本当に久しぶりでした。海のイメージばかりが先行する佐渡ですが、山荘に泊まるという選択肢をとって本当によかったです。

その後しばらく外を見た後は、まだ夕食まで時間があるので(夕食の時間は6時)、私は山荘までの道沿いにあった川に釣りをしに行くことにしました。あの道を再び登ってこなければならないのでかなり迷いましたが釣りをしたい欲求には勝てません。友人は今度こそ本当に寝そうだったので私は夕食の時間まで釣りに行きました。

道中少し後悔しながらも、とりあえず20分くらい降りたところで釣り開始。ところが渓相はまぁまぁ良いのに魚がいる感じが全くしません。アタリも当然なく、何か生き物がいるような感じすらありませんでした。おそらく川の上の方にある採石場のような現場が原因であるように思え、現に川はうっすら濁っていました。30分ほど釣りをしていましたがこれ以上は無駄だと思って山荘へ戻ることを決めましたが、釣り終えて休んだ岩の上に帽子を忘れたことに気がつきましたがもはや戻る気力もないので翌日回収することにしました。

道中さっきよりも見晴らしがよくなっていたので原付にエールを送りながら急がせ(それでもフルスロットルで30キロいかない)、山荘へ戻りました。山荘前ではすでに友人が眺望を楽しんでいたので、二人で夕暮れの両津港を眺めていました。

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夕日と山荘

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面白い形の雲

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普段下からしか見ることのない雲を見下ろすのは面白かった。山肌に沿って流れる雲の形と下界の町並みはとても幻想的な雰囲気で最高の眺めでした。私と友人は言葉少なめにただ景色に見惚れているばかりでした。写真では中々うまく伝わらないのは残念ですが、この景色はかなりオススメです。

そうこうしているうちに夕食の時間になったので食堂へ。既に食事が用意されていました。

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夕食

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テレビもあり

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この日の宿泊客はもう一組いたのですが夕食はとらないようだったので食堂貸切です。「他にお客さんはいないのでお好きなチャンネルをどうぞ」と言ってくれました。
夕食は上の画像に加えてご飯と味噌汁がついて、ご飯はおかわりできました。さらに楽天からの予約だと飲み物のサービスもあるので地酒(金鶴というお酒でした)をお願いし、夕食をいただきました。
山荘とはいえやはり佐渡なので海鮮物が主でした。焼きカレイは少々冷めていましたがあまり気にせず美味しくいただき、チャーシューも中々ふわっとしていてよかったです。刺身はいわずもがなですが、甲殻類がダメな友人の分も食べられてラッキーでした。全体的に美味しかったです。

この後山荘のオーナー(?)のおじさんにお願いして今朝買ったサラミを切るために包丁を貸してもらい(このおじさんは最初から最後まで本当に親切な人でした)、切り分けた後私は友人より先に食堂を出て再び外へ。先ほどより更に暗くなって良い味をだしてました。

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美しかった

夜になると両津の街の明かりが際立って美しかった。写真を撮ろうと試みましたが私の腕ではどうすることもできなかったので断念。しかし本当に良い眺めでした。そんな景色をぼーっと眺めていたら友人も出てきたので少し雑談。そのうち体が冷えてきたので先に風呂へ入りに行きました。

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脱衣所

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風呂場ももちろん綺麗でしたが、およそ山荘とは思えない浴槽にちょっとビックリ(これまで山荘に泊まったことはありませんでしたが)。おまけにシャワーの水圧がもの凄かったので、この山荘の設備に感心してしまいました。更に貸切状態だったので温泉ではないもののとてもゆったりと気持ち良く入浴することができたので大満足です。思わず七緒香のミネラルという歌を口ずさんでしまいました。

風呂から上がった後は次の日の宿を決めて予約をとり、友人と山荘の前のベンチで買った酒とサラミ(評判通りかなり美味しかった)を食べながら雑談した後、部屋の中でその場で考えたゲームやらをしながら眠りにつきました。友人と一緒にする旅のよさというのはこういう所でも発揮されますね。

翌朝は昨日の山荘到着時より更に濃い霧につつまれていました。窓を開けるとジャンジャン霧が室内に流れ込んでくるのを友人と笑いながら見てましたが、同時に昨日岩の上に置き忘れた帽子が雨かなんかで無茶苦茶になってないか心配でした。しかしまぁ大丈夫だろうと決め込んで少しゆっくりしてから朝食を食べに食堂へ。朝食時もやはり客は私達だけでした。

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外はとんでもない霧

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朝食

朝食は更にお味噌汁もでてきました。鮭の薄さが少し残念でしたが朝食として十分な量で、しかも私の大好きなシソ納豆があったのが非常に嬉しかった。テレビで流れているテレビドラマについて友人とあーだこーだ言いながら食べ終わると、サービスでコーヒーもいただけで大満足。山と言ったらコーヒーというイメージがあるので嬉しかったです。

朝食の後少しゆっくりしてから出発。フロントで昨日のチェックイン時にいたお兄さんに料金を払った後「凄いもやってますけど大丈夫ですかね?」と聞くと「少し降りるとガスも晴れるので大丈夫ですよ」とのことでひとまず安心。大体朝方はこんなもんらしいですが、雨が降ったわけでもなさそうだったのでひとまず安心。お兄さんに礼を言ってから山荘を出発しました。

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寒い中短パン姿の友人

ドンデン山荘:一泊二食付き 7200円(税込)
ドンデン山荘 公式サイト

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