[埼玉] 全体的に優しい雰囲気 霊泉旅館不動の湯 [秩父]

秩父にある温泉旅館、不動の湯 埼玉

秩父には色々と縁ができて一年に2~3回行くようになったここ数年なのですが、今年は友人を引き連れて6月に原付で秩父まで行ってきました。秩父には何回も行っているとはいえまだ行ききれていない所も多々あるので、この際友人と一緒になるべく多く回ろうという算段です。友人とのバイク旅行というのも一人旅とは違った楽しさがあるものです。

当日の夜中3時ごろ、いつも一緒に原付旅をする際の出発地点としている某コンビニに集合。出発当日だというのに天気は雨で、私は常日頃から原付に乗っていて雨具はそれなりに良いのを持っているのですが、友人はこういう時にだけバイクをレンタルして運転するので着ている雨具はコンビニ等で売っている薄いビニールのレインコートで、既に集合した時には服が濡れていました。「もう最悪だよ」などと言いながらも笑顔を絶やさない友人に元気を貰いつつ、雨によるテンションの低下と濡れた服による不快感(友人のみ)を無理くり振り払い出発したのでした。

朝8時、秩父までは行き慣れた道なので特に何の問題もなく到着、このころには既に雨は止んで晴れていました。秩父市に入るとr299を左に曲がりR140に入って、そのまま道なりに進み三峰神社を目指します。
しばらく進むと浦山口駅という駅があるのですが、その近くに有名な不動名水と呼ばれる湧き水があります。今回私が行きたかったリストの一つだったのでワクワクしながら湧き水の出ている場所に向かうと朝早いというのに既に何人かの人たちがポリタンクやらに水を入れて車に運び込んでいました。まぁ湧き水が出ている口は複数あるので空いていたのですが、さらにこの湧き水ポイントから少し行った所にも同じ水が湧き出ているところがあると事前に調べて知っていたのでそちらにバイクを走らせます(ほんの数十メートルですが)。そちらでは誰も水を汲んでいなかったのでバイクを横付けし、早速渇いた喉を癒しました。


こちらの方は地元の人が主に使っているらしい。冷たくてするすると喉を滑る感覚が気持ちよい。

十分飲んだ後は水筒に水を汲んで再び出発。さぁ三峰神社へ、といきたいところですが出発から今までほとんど何も食べていなかったので朝飯を食べることにします。秩父に入ったあたりからとても気持ちのよい晴天だったのでウキウキでr140を進んで行き三峰口駅に到着。その日の朝飯は三峰口駅前にある福島屋でとりました。ここは朝早くからやっていたので、事前に調べてここで朝飯を食べると決めていました。


お店の外観写真をとっていなかったのでグーグルマップからスクショ。


入り口を入ですぐ、目の前にテーブルと厨房があり、ひょうたんやらだるまやらが派手に客を出迎えます。


店内のほとんどを占める座敷席。立派な神棚や大きなだるま(写真外)がいて雰囲気があります。

店に入ると案の定まだ客はおらず、好きな席にということなので一番奥の縁側の席に座らせてもらいました(3枚目の写真)。しかしなんと雰囲気のある良いお店なのでしょうか。古い木造の建物に神棚や民芸品など、私の好みのものがぎっしりと詰まっています。私たちが着席した縁側の席から緑の多い庭を見れば、青い空の下庭を舞い飛ぶ蝶々と鳥のさえずりが聴こえ、それ以外にはほとんど厨房の音くらいしか聴こえないとても長閑な環境です。
メニューは色々定食などもあったのですがやはり秩父に来たからにはということで舞茸の天ぷらとざるそばのセットを注文。天ぷらはサクサクしていて量もそれなりにあり、蕎麦もちゃんと風味があり美味しかったです。
完食しても私と友人はすっかり福島屋さんが気に入ってしまい他の客がいないのを良いことに結局一時間以上も店に居座ってしまいました。(あまり気に入ったので二日目も福島屋さんに行ってしまいました。)

さてそろそろという事でお勘定をすませ店の主人とバイト(多分)の女の子と話をした後は行きたかったリスト二つ目の三峰神社に向かいました。三峰口駅から三峰神社までは結構遠く、途中眠気で多少フラつきながらもなんとか到着。しかしあまり良い写真は撮れておらず写真なしなので簡単にすませます。すいません。
駐車場に原付をとめて三峰神社本殿へと向かいます。結構ツアーのバスやら観光客などで人は多く、道の途中にあるお土産屋兼食事処では何か旅番組のロケもしていました。参道を歩き本殿に着くとその鮮やかさ立派さは目を見張るものがあり、パワースポットと呼ばれるのも納得です。
さらに本殿から少し離れたところに遥拝殿という社があり、ここから奥宮を望み、参拝することができます。非常に眺めがよく、気持ち良く参拝した後眺めを見渡していたら、後ろにいたカップルが「あ〜、ここなんか凄いね、体にビリビリくる、ビリビリくる」などと言っていたので後ろを振り返ると、他の観光客がいるにも関わらず二人して大きく両手を広げて深呼吸していました。深呼吸が終わると彼女さんの方が「やっぱり凄いパワーくるね」となんだかスピリチュアルな事を言い出す始末で(彼氏さんの方もですが)、ちょっと面白かったのですが何故か残念な気持ちにも駆られてその場を後にしました。

その後小鹿野方面に向かい、秩父に行くときは必ず寄っているとある神社の神主夫婦のお家に向かったのですが呼び鈴をならしても呼んでも応答がないので留守なのであろうと判断し、この日の宿、不動の湯さんへ向かいました。
微妙な場所にあるので少し迷いながらもなんとか到着。少し離れた駐車場に原付を止めて歩いて宿へ向かいます。


道なりに行くとすぐ看板があり


そこから下へ続く道が。



途中看板等が沢山掲げられている場所を通ると


寂れた地方のテーマパークのような場所にでて

その反対側にフロントがありました。
フロントで声をかけるとすぐに女将さんが顔をだしました。ニコニコして清楚なとても優しそうな女将さん。すぐに部屋まで案内してくれました。予約の際の電話で「その日はお部屋が一杯ですが離れのお部屋なら空いてます」と言われ、離れ好きの私は即了承。どんな部屋かと思いついていくと、先ほどの「秩父開運不動尊」と書かれた看板のある画像の、看板の少し奥にある部屋でした。



部屋は結構広く、掃除が行き届いていて綺麗です。

ちょっとした小屋のような作りですが中は広くトイレ付きで、窓からは宿の目の前を流れる横瀬川にそそぐ小さな滝が見えます。滝の音は部屋の目の前なだけあって大きく聞こえますが耳障りな程ではありません。浴衣歯ブラシなどのチェックも迅速にすませ、今回の宿への満足感とともに友人と茶を啜りました。
女将さんから「そこの道から川に降りられる」と聞いていたので、少しの休憩の後に川に向かいました。

秩父にある温泉旅館、不動の湯
こんな場所に宿がたっています。

実はこの宿の前が川だということで釣りを楽しもうと考えていたのですが、川は案外浅く魚も小さいのがチョロチョロと泳いでいる程度だったので諦めました。友人と川で(男同士で)バシャバシャと川遊びを楽しんだ後はお楽しみの風呂へ向かいます。



フロントの横のこのような通路を行くと


脱衣所に到着。

他のお客さんが入っていたので浴室の写真はありませんが、浴室の左側には大きな窓があってその下にシャワーが並んでいて、右側にタイル貼りの浴槽があります。
すぐに体を洗い湯に浸かると、割と暑めのお湯で中々気持ちが良い。お湯自体は無味無臭ですが少し肌がすべすべするような感じがします。まぁ私たちは男なので肌のすべすべなど大して気にすることもなく、「きもちいねぇ」「そうだねぇ」などと温泉に浸かる老人のような会話をしながらのんびりしました。しかし残念なのは湯の中に小さな黒いカスのようなものが少し混じっていた事でしょうか。おそらく湯の花ではないでしょう。正体はよくわかりませんでしたが気にする人はあまり良い気はしないかもしれません。私たちはほとんど気にしていませんでしたが。

さて、風呂に入って気持ち良く部屋に戻った私たちはしばし昼寝をし、夕食の時間になりました。実はこの宿は不動の湯のHPにあるサービス券をプリントして持っていくと一人につき一本酒かジュースがもらえるという嬉しいサービスがあるのですが、うっかりプリントをし忘れてきてしまいました。私は諦めムードだったのですが友人が立ち上がり女将さんの元へ交渉にいったところ、大丈夫ですよとあっさりOKをいただき私は秩父の地酒、友人は大瓶のビールをお願いしました。

食事は食堂でとるということで、さっきの温泉へ続く通路の途中にある食堂へ向かいます。食堂は広い和室で、結構な人数が宴会できそうな位です。そこの真ん中に並べらているテーブルに案内されました。


こんな感じで夕食がセットされていました。

夕食の画像がこの一枚しかないのでもうしわけないのですが、右上の鍋には肉や野菜が入っていて、さらにこの画像の他に天ぷらなどが後からでてきました。全体的に丁寧に作られている印象でどれも文句なく美味しい。しかしなんといっても画像中央の焼き魚、これが美味しかった。女将さん曰くヒメマスの塩焼きということで、他では中々でないですよと言ってニコニコしながらも自慢げでした。私もヒメマスの塩焼きは初めてで美味しくいただけました。サービスの地酒も、私は普段飲み会くらいじゃないと酒は飲まず、ましてや日本酒などはほとんど飲まないのですが、この地酒はもの凄く飲みやすく喉をするすると流れていってすぐに顔が赤くなりました。友人にも飲ませたら「美味い!」と言ってビールを選んだ事を少し後悔している様でした。

非常に満ち足りた顔で完食した後、ビールが結構余っていたので仲居さんに「部屋にビールを持って行っていいですか?」と聞いた所「ええ、良いですよ」とOKをいただいたのでビール瓶片手に部屋に戻り、その後は友人とくだらない遊び(この友人と旅行をするといつも即興で何かゲームを考案して遊ぶ)をし就寝。

朝起きると友人はまだ寝ていたので浴衣のまま川まで散歩にいき、戻ってきたら友人も起きていたので朝食を食べに食堂へ。朝食の写真はないのですが、ご飯に鮭の塩焼き、漬物、納豆などのよくある朝食の内容ですがやはりどれも美味しく完食。すぐに部屋に戻り帰り仕度をしフロントへ。「昨晩は宴会のお客様がいらっしゃって。音は気になりませんでしたか?」と言われたのですが離れなので宴会があったことすら全く知りませんでした。女将さんは最後の最後まで気がきく人で、お金を払ってからもニコニコして私たちを送ってくれたのでした。

※ちなみに旅行中に私の母から「坂本屋という店のどら焼きが美味しいらしいから買ってきて」という依頼があったので女将さんに聞いてみたところ、「どら焼き??」と言って不思議そうな顔の女将さん。話を聞いてみると坂本屋はここからすぐ近くにあってとても人気のお店だという事で、中でも定峰まんじゅうは本当に美味しい!と言っていました。ここら辺の人は自分の分は勿論友人へのお土産などにも必ず坂本屋の定峰まんじゅうを買うとか。しかし「どら焼きはよくわからないけど定峰まんじゅう美味しいですよ!でもどら焼きもきっと美味しいんでしょうね」と太鼓判でした。その後寄って買ってみると本当に美味しく家族にも好評でした。

その後は行ってみたいリストの一つだった裏山ダムにある廃集落に行き、前日留守だった神主夫婦の家に行って帰路につきました。
今回の宿の不動の湯さんは中々鄙びた感の強い宿でしたが、掃除も綺麗にされていて虫もおらず、女将さんや仲居さんの感じも良い好感のもてる宿でした。温泉も気持ち良く(夜中にもう一度温泉に入った時には黒いカスはなくなってました)、建物の作りもなんとなく面白い宿で、これで一泊7000円ちょいは嬉しい値段。また利用したいと思える宿でした。

霊泉旅館不動の湯(リンクあり)
一泊7000円〜

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