[群馬] 熱湯とぬる湯で鉱泉が楽しめる、民宿すりばち荘 [上野村]

群馬

夏休み長野の旅1日目 [2日目]

8日17から約一週間ほど原付で長野を周ってきました。山好き川好き温泉好きの私としては長野はまさにうってつけの土地で、以前から長期間の旅行で訪れてみたいと思ったので今回夏休みを利用し行ってきたのです。
しかし東京から長野へ1日で行くのは(決して不可能ではないですが)少し厳しいので、まず第1日目は群馬県の上野原で一泊しようと決めました。そんな長野の旅を6~7回に渡って投稿したいと思います。

さて、輝かしい原付での長野旅行の初日は生憎台風が近くを通るということで大雨。前日に原付に取り付けたリアカゴにワクワク気分でテントなどを収納していたのですが、当日の雨のため気分はかなり滅入ってしまいました。しかし宿を予約したからには行くしかありません。(ちなみにこの長野旅行のために約10年程使っていたガラケーを解約しスマホにしたので、そういう意味でも行くしかありません)

朝7時ごろ出発し、慣れないスマホを使ってグーグルマップアプリにナビを頼んでいたのでところどころ道に迷いながらも昼すぎには昼食ポイントである秩父に到着。秩父までの道中、以前から使っていたレインスーツの浸水や局地的な豪雨に曝され本気で帰ろうかと思うほど憔悴していましたが、秩父市に入ってからは雨は止んだのでとりあえず気分転換と腹を満たすため、以前から行ってみたかった小鹿野にあるレストラン「イデウラ」へ。
お盆をはずしているためかお客は私一人だったのですが貸切好きの私には好都合。早速メニューから「ビーフ鉄板焼きランチ」を注文しました。5分ほど待ってでてきたのは、名前通り鉄板の上に牛肉ともやしの焼肉ソース炒めのような風情のものが乗り、他はご飯と味噌汁がつきます。鉄板焼きは味付けが非常に私好みで、多少濃いめだったのでご飯がよく進みます。量も値段を考えれば十分だと思います(680円)。空腹だったため餓鬼のごとくがっつき一瞬で平らげ、小休憩の後会計をすませました。(ここは結構おすすめです。また行きます。)

店を出ると再び雨が降り出してきていました。今から宿へ向かうのも良いがチェックイン時間より早く着いてしまう。しかしかといって雨の中小鹿野でやることもなし。他に選択肢のない私はとりあえず上野原へ向かうことにしました。r299をずっと行くと上野原に着くのですが途中から山の中を走ることになります。初めての道だと言うのに高度が上がっていく旅に雨が強くなり霧も濃くなっていきます。ここまで来たからには戻ることもできず、物凄い霧の中山道を走りつつ、「なんでこんな日に宿をとってしまったんだ」と自分の不運を呪いながらも景気付けのためジュディマリのドキドキを歌いながらひたすら上野原に向けて走り続けました。

そんなこんなで瀕死の状態で上野原に到着しましたがまだチェックインには15分ほど足りないので道の駅まで走り時間を潰した後、やっとこの日の宿であるすりばち荘さんに到着しました。
すりばち荘さんは料理屋もやっているらしく、正面に見て右側の建物が料理屋、左側の建物が宿で、二回部分から渡り廊下で両建物がつながっています。

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当日は雨のため外観写真が撮れなかったので二日目に撮ったものです

甚だしい安堵感を胸に左の建物の玄関に向かうと「準備中」の看板が。まさかまだチェックインできないのかと思いながら恐る恐る玄関を開けて声をかけてみると、すぐに宿の主人がでてきてくれて、「この雨の中バイクは大変でしたね」「非常にヤバかったです」などと話をしながら部屋まで案内してくれました。

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玄関入ってすぐ左にある階段を登りきり、客室の前から撮った写真

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階段途中にある窓から見た料理屋側の建物

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部屋の中はこんな感じ。一人で泊まるには十分すぎる広さです。つくやいなや早速濡れた服と雨具をハンガーにかけて浴衣と歯ブラシチェックをすませた後、すぐさま風呂へ向かいました。(このすりばち荘さんの風呂は薬師の湯という温泉で有名らしく、旅の初日の宿をここに決めた理由の半分はこの温泉でした)
浴衣とタオルと着替えを持って一階に降りて、玄関からまっすぐ奥に延びる道を行くと風呂場へつきます。

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暖簾をくぐると

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右に男湯、左に女湯とわかれ

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更に暖簾をくぐると脱衣所です。

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成分表など。

脱衣所には扇風機、ドライヤー有りで嬉しい限り。室内は清潔に保たれています。成分表は撮ったもののさっさと温泉に浸かりたい私は一瞥しただけで、すぐさま服を脱ぎ捨て貸切状態の浴室へと歩を進めました。
以下は次の日に撮った写真です。

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浴室は結構広く、左右の壁にシャワーが複数設置されていて正面には広い窓が嵌められています。浴槽も広めに作られていて一度にそれなりの人数が入れそうです。画像の通り木で作られた浴槽が雰囲気の良い温泉空間を演出しています。この大きな浴槽の隣にはまた小さめの浴槽があり、こちらに源泉である冷鉱泉が蛇口からチョロチョロと流れていました。少し飲んでみると鉄のような味がして、あまり美味しくはありません。
さて、体が冷えていた私ですが外を眺めながらの入浴が好きなので窓を大きく開けて湯につかりました。湯はぬる湯で、湯の底にあるホースから熱いお湯がでていました。非常に気持ちが良い。窓の外に見える山と下を流れる川の音を聞きながら、貸切状態で風情のある木造りの湯船に浸かるというのはまさに夢心地です。ここまでの道程を考えれば涙が出るほどのご褒美ではありませんか。この幸せを噛みしめながらついつい一時間以上湯に浸かってしまいました。

湯から上がって部屋に戻ってもまだ17時にもなっていません。とりあえず布団を敷き途中のブックオフで買ったダイの大冒険(8巻)を読んだりしながら夕食の時間を待ちました。
19時少し前くらいに部屋に取り付けてある電話かわ夕食ができたので食堂へとの連絡があり、渡り廊下を通りもう一方の建物へ。階段を降りると食堂があり、既にこの日宿泊しているもう一組が夕食にありついていました。軽く挨拶を交わし席に着きさぁ夕食です。が、残念ながら隣にいた宿泊客の手前写真を撮るのを憚られ、写真は撮れませんでした。申し訳ありません。

とりあえず夕食は豪華で、天ぷら・酢の物やクラゲサラダなどが入った小鉢が三つ・ナスのおひたし・豚肉と各種野菜の鍋が並び、途中でご飯と味噌汁、そして主人の親父さんが「すぐに頭から食べてくんなっ。」と粋な口調で(恐らく)鮎の塩焼きを持ってきてくれました。どれも結構手の込んだ料理でとても美味しく、塩焼きも頭はパリパリの身はフワフワで非常に美味しい。鍋は薄味ながらも旨味がしっかり感じられました。「この宿にしてよかった。」としみじみ思いながら完食し、さぁ部屋に戻ろうかと思ったころなんと主人が最後の最後でうどんを持ってきました。しかもこれまでの料理で十分腹一杯になる量なのに更に最後に2人前はあろうかという量のうどん。このうどんを鍋の残った汁で茹でて食べてとのことでそうして食べてみたところ、これも美味しかったのですがとても食べきれる量ではありません。私は外食をする時は例え嫌いなものでも残さないを信条としているのですが、今回ばかりはこの信条を全うすることはできませんでした。以前秩父で泊まったかおる鉱泉という宿もここと同じく十分な食事の最後に蕎麦がでてきて死ぬ思いで食べて完食しましたが、今回はもうダメです。

「すまんご主人!」と思いながら席を立つと、厨房横に立っていた主人と軽い挨拶の後話が弾んでしまい、結局1時間30くらい地元の話(これが非常に面白かった)とこの宿の話をしていました。主人は結構話好きらしくどんどん話をしてきて、都会に住んでいる私としてはこういった地方の村の話は非常に新鮮で面白いものでした。主人も年の割に(と言っては失礼ですが)心は若い感じで話も面白い好人物。こういう時間は大好きなのですがキリの良いところで話を切り上げ部屋へ戻りました。
後はゆっくりして寝るだけなのですが、窓を網戸にしていたのがよくなかった。少し網戸が破れていたため小さな虫が結構部屋の中に侵入してきていました。しかし最初網戸の破れに気づかず、途中カミキリムシが入ってきたところでようやく気付いて網戸を閉め、カミキリムシを殺虫剤(廊下に置いてある)で駆除し、虫がいなくなったころテレビを見て就寝しました。

さて翌朝。この日は朝から快晴で昨日の大雨が嘘のようです。気持ちの良い日差しの朝、1日遅れの旅の始まりを感じつつ朝食を取るため食堂へ。

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食堂の様子

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朝食のメニュー。夕食が多かった分朝食はあっさり目でしょうか。この後ご飯と味噌汁がきました。

もう一組の客はまだきていなかったので朝食の写真を撮ったあと、木漏れ日が差し込む中ゆっくりと朝食をとりました。シンプルながら朝食もまた美味しい。食事が終わった後にまた主人とおしゃべりをし、長野へ出る道のことなどを聞いた後部屋に戻って準備をし、温泉に入った後すりばち荘さんを後にしました。さて、これから本命の長野へと向かいます。

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次回へ続く。


※すりばち荘さん、個人的にとても点数の高い宿でした。温泉や料理が良いこともさることながらご主人の話が面白い。もっと余裕のある時に泊まってまた色々と話をしてみたいものです。ただ部屋は、虫が嫌いな人にはちょっと厳しいかもしれません。虫が平気な私ですがさすがにカミキリムシ侵入には驚きました。しかしそれさえ大丈夫ならば非常におすすめの宿でした。

すりばち荘(リンクあり)
一泊7500円

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