[群馬] 小さいながらもサービス充実!ご飯も美味しいコンパクト宿 四万温泉 / 湯の宿山ばと [中之条]

群馬

夏休み旅行の連載途中ですが、11月上旬に旅行に行ってきたのでその時の様子をお届けします。

宿に着いたところから読みたい方はこちら

今回向かうは都心からもまぁまぁ近い有名温泉地、四万温泉だ。
この有名な温泉地、名前は十分に知りつつも私はまだ一度も行ったことがなかったので結果として凄く楽しかったわけなんだけど、実はこの旅行の前日まで四万温泉に行くことになるとは思っていなかった。というのも、今回の旅行はいつも一緒に旅行に行くメンバーとのワイワイ旅行だったわけなんだけど、いつもと違うところは、今回宿と行き先は一緒に行く友人が決めたということと、更にもう一人新たなメンバーが増えたというところだ。

まずメンバーはこのブログでも何度も登場している鬼熊とツゲ、そして今回新たにメンバーに加わった香港人のツル天(ボーズ頭なので)の3人。このメンバーと旅行に行く時はいつも私が色々と決めていたんだけど、今回はそれを鬼熊にお願いしていたので、私はギリギリまで行き先を知らなかった(知らされていなかった)のだった。一体鬼熊がどんな宿を取ってくれたのか、いつも私が行かないような宿に行くことになるはずなのでそれがとても新鮮でワクワクしていた私。ただ、鬼熊曰く「一番連れて行きたかったところは予約がとれなかったから、それはちょっと残念」ということだったけど。

さて、当日はいつも通り運転担当の鬼熊が私たちをピクアップして目的地に向かう流れだったんだけど、鬼熊は他県に住んでるのでこっちに来る途中渋滞に巻き込まれて、私の家に迎えに来たのが10時ごろという予定よりも遅めの出発になった。

鬼熊「や〜疲れた。凄い渋滞してたよ。全然進まんかった」
私「おつかれさん、そんなに混んでたのかい」

と、まだ私の家についただけだというのに既に疲れている鬼熊。鬼熊は旅行の時はいつも仕事の関係で睡眠時間が2~3時間くらいしかとれない中来てくれているので頭が下がる思いだ。ありがとう鬼熊。
とりあえず私の荷物を荷台に入れながら、鬼熊たちとの旅行の時にはいつも持っていってる湧き水汲み用のタンクを「今回は遠慮してもらっていいスか」と言われながらも積むことに成功し、その後他のメンバーをピックアップするため出発した(鬼熊の車はボロめな軽なので、積載量が増えると後輪が車体にあたって「ガガガガッ」と悲鳴をあげるのだ。鬼熊はそれを恐れている)。

しばらく会ってなかったので色々と話しながらツゲとツル天を無事ピックアップし、ようやく四万温泉へ向けて走り出す私たち。ツル天は初めての参加ながら、仕事で遅くまで起きていたために鬼熊よりヒドい1時間睡眠での参加となったけど、本人曰く「まだダイジョブだヨ」と言っていたのでとりあえず今のところは大丈夫そうだ。

ツゲはというと今回いつもしていないアップルウォッチを腕にはめていたので「それどしたの?」と聞くと、仕事が嫌になってやめようとしたら社長が(ツゲを引き留めるために)アップルウォッチを買ってくれるというので、悲しいかな物に釣られて仕事を継続することに決めたというストーリーのもと手に入れた代物らしい。しかしツゲの顔に後悔の色は全く見えなかったので結果オーライなんだろう。

そんなとりとめのない話をしながら走っていくと、特に高速での渋滞なんかもなく数時間で目的地近くまで来ることができた。時間はちょうどお昼頃。鬼熊が「なんか食べる?」と皆に聞くと、皆は大してお腹が減ってない様子なので、休憩がてら道の駅で軽く食べるだけにとどめることにした。

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その道の駅がこちら。おのこという

皆車から降りて各々伸びをしたりしていると、突然鬼熊の口から「ん〜、汚ねぇ田舎!」と衝撃の発言が聞こえてきて「こいつはなんてことを言うんだっ」と驚いた私だったけど、どうやら「来たねぇ田舎!」を私が聞き間違えた(というか勘違いした)だけだったようでとりあえず一安心。ツゲも「フフッ」と笑ってくれたところで土産物と食料を求めて店内に入った。

ちなみにこの道の駅は2年前の佐渡の旅の帰りに寄っていたので私にとっては再訪だったけど、今回は車で来ているのでちゃんと土産を買えるのが嬉しいところ。店内には沢山の野菜やらが売られていたんだけど、明日も道の駅とか直売所に寄ったりする(勝手な)予定だったので、とりあえず柚子と昼飯のおでんを購入。珍しくしいたけの菌床も売られていて凄く欲しかったんだけど、買うと荷物になりそうな大きさだったので明日の帰りに買うことにした。その後皆もそれぞれ昼飯を購入し、車内で食べるのも味気ないので敷地内にあった小さな公園のようなところで昼食をとることに。

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左が鬼熊で右がツル天、そして腕だけ見えるのがツゲだ

いつも他人の事を考えてくれる善良な鬼熊は私たちのために漬物も買ってくれていた。しかもこれがまた美味しいので二重でありがたい。しかも

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私が買ったおでんもまた安くて(180円)うまい!

皆が買ったのもそれぞれ美味しかったらしく「ウン、ウマイ」「いいネ」なんて言いながら微笑ましくモグモグと舌鼓をうっていたんだけど、こんないい大人達が公園のテーブルで少量の飯を食らっている姿なんてはたから見たら貧乏丸出しの悲しい光景に映ることだろう。しかしそんなことは私を含め気にするような人達ではないので、むしろ開放的な食事を楽しんでいる私たちなのだった。

その後軽い昼食をとった後はただ目的地を目指すのみ。鬼熊も特に道中寄るところを調べていたわけではなかったので、遅い出発が逆に丁度いいくらいの時間配分となっていた。
ただ私的には、ここまで来たのだからただ行って帰るだけではもったいないと思ったので「尻焼温泉も行きませんか!?」と提案すると「じゃあこれから行く?明日でもいいけど」と二択を迫られたので、考えた末明日の帰りに行く事にさせてもらった。尻焼温泉もまた有名ながらまだ一度も行ったことがなかったので、行ける事になって嬉しい限り。そんなわけで、今日のところはまっすぐ四万温泉に向かう事になった。

あたりはもう山がすぐそこに見える景色だから紅葉も当然目に入っていたんだけど、四万温泉に向けてどんどん山奥に入っていくとその鮮やかさは増すばかりだった。出発前は「もう紅葉も終わりかけくらいかな」なんて思ってたけど、こうして見てみるとどうやら今まさに見頃を迎えているようだ。そんな景色を見ながら「オォ〜、こりゃ凄い」と沸き立つ私たちを乗せて、鬼熊の軽はガガガガと悲鳴をあげながら走って行った。

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色が渋くて美しい。奥に行けば行くほど紅葉は深まっていく

そうしてワイワイやっていると四万温泉に到着。温泉街が目に飛び込んできたけど、まずは宿に行って荷物を置いたりしてから温泉街散策に出かける算段だったので、とりあえず温泉街はスルーだ。なのでそのまま道を進んで行って大きな橋にさしかかると、ツル天が「ちょっと写真撮りたイ!」と言ったので車を適当なところに停車させた。ツル天はよく写真を撮るんだけどそれも納得。確かに周りの景色は皆が感嘆するほど素晴らしかった。

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写真じゃ伝わらない美しさだ。これは本当にため息がでました

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下を流れる川もとてつもなく澄んでいる

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皆も写真を撮りまくってた

紅葉をちゃんと見るのは久しぶりで、しかもこの色数の多さと渋さ、鮮やかさはあまりお目にかかったことがないかもしれない。こんな見事な景色を誰に邪魔される事なく、しかも橋の上から広く眺められるなんて思いがけない贅沢もあったもんだ。しかも下を見れば赤や黄色の間を一直線に長れる水色の川の風流なこと、心が洗われるようでございました。そしてそんな景色を余すところなく写そうと、ツル天はところどころ移動しながらパノラマ写真を撮っていたのだった。

そして「アリガトッ」と言って最後に車に乗り込んだツル天の満足そうな顔を見て出発すると、宿は橋を渡ってすぐのところだったのであっという間に到着した。宿は川沿いでもちろん周りは紅葉に囲まれていてなんとも良さそうな立地。宿自体はコンパクトな感じだけど、それが却って落ち着いて過ごせそうで好印象だった。鬼熊はなかなか良い宿をセレクトしてくれたようだ。

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到着!旅館山ばと!

宿の裏手に駐車場があったのでそこに車を駐める。温泉街からはちょっと距離があるけどやっぱりここは環境がよさそうだ。なんか道路向かいに廃墟(廃旅館)なんかもあったりして私的には嬉しいポイントだ。さらに川がすぐそこを流れてるのでもちろん川の音も聞こえている。これは良い一晩になりそうだ。

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程よく鄙びた感じが良い

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廃墟のドアにはかわいいイラスト付きの紙芝居が貼られてあった。これはゆるキャラということでいいのかしら?

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散策するところもそこそこありそうで楽しそう

宿に入る前に周りをなんとなく見学していると宿から従業員の人が出てきたので、鬼熊が「今日予約してる〜〜です」というと中へ案内してくれた。従業員さんの対応も凄く丁寧で、この宿への期待感をさらにあげてくれる。


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中はどうなってるか楽しみだ

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心なしかツゲの足取りも軽やかだ

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そして入ってすぐのところがこちら。いまいちわかりにくい感じですいません

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玄関には土産物が沢山売られていた。後でじっくり見させてもらおう

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やはり外観同様コンパクトだけど、狭苦しい感じはしない

中に入ると今まさに受付をしている最中のご夫婦が待合室に座っていて、私たちもそこで待つことに。館内はやっぱり小さめだけどとても綺麗で、古臭い感じもしないし、割りかし新し目な建物なのかもしれない。こういう洒落っ気のある雰囲気は普段私が泊まるような宿ではあまり見られないので早速新鮮な気分だ。

そうしてあたりを見回したりしていると従業員さんがやってきて、待ってる間に出してくれる飲み物の注文を取りに来た(もちろん無料)。何かしそジュースとかお茶とか何種類か選べるようになっていたんだけど、鬼熊が「ネギ(私)はしそジュースでしょ?」と隣でつぶやいた通りしそジュースをお願いした(私は毎年しそジュースを作っては鬼熊たちに飲ませているのだ)。

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うん、お菓子ともどもうまい!

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ちなみにこんな席

ウェルカムドリンクがいただけるとは、これまた普段なら味わえないサービスに早速二度目の満足感を味わう私。ツゲも「ウン、オイシイ」と言葉少なめに嬉しそうだ。ただツル天は一時間睡眠の弊害が出初めてきたのか少し眠たそうな顔になってきていた。

そんな感じで座っているとさっきの従業員さんがなにやらホワイトボードを持って私たちの前にやってきた。するとボード片手に宿のシステムについて色々説明してくれたんだけど、まとめると

・風呂は貸切風呂(露天風呂含め三つある)なので、入る前にホワイトボードに部屋番号とあがる時間を書く
・風呂は朝10時まで好きな時に入れる
・夕食は二階の食堂で(建物は三階建てで、風呂は一階)
・ロビーにお香やコーヒー、お茶などの用意があるんで、自由に部屋に持って行ってもらっていい。卓上ゲームの用意もある
・朝はこのロビーに牛乳・コーヒー・ジュースを用意するんで好きに飲んでかまわない
・部屋には冷蔵庫があって、中に冷たくておいしい水を用意してある。部屋の洗面所の水も同じ水でおいしいらしい

などなど大体こんな感じだった。いやしかし、いつも私が泊まってる宿では考えられないようなサービスの充実ぶり。さすがにいつもより高い値段の宿に来ただけのことはある(料金は事前に鬼熊が教えてくれていた)。多分、小さい宿だからこそできる限り充実したサービスを提供しようというコンセプトなんだろう。ありがたや。

ちなみに、ホワイトボードに書き込むというのはすべての時間において変わらないんだけど、とりあえず18時までの間は何時に入るのか今予約を入れなければならないらしいので、協議の結果17時から私と鬼熊は露天風呂、ツゲとツル天は内湯に入ることになった。18時以降は直接風呂場まで行って、空いていれば入り口横に下げられているボードに直接自分で書き込むシステムのようだ。

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これがそのホワイトボード。キティちゃんがかわいい

説明が終わると従業員さんが3階の部屋まで案内してくれたんだけど、やっぱり廊下は狭くて大体二人分くらいの幅しかない。当然規模的に部屋数も少ないので、これなら静かにゆっくりと過ごせそうだった。

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そして部屋に到着。なぜだか鬼熊がこちらを凝視していた

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ううむ、なかなかイイすね

部屋に入るとまず洗面所やトイレがある部屋があって、その奥に畳の部屋があるという構造だった。中は言うまでもなく綺麗で、過度な装飾もなく落ち着いた雰囲気。部屋の広さも大の大人4人でちょうどいいくらいの大きさなのでなんの問題もなくくつろげそうだ。窓の外には美しい紅葉が見えているし、川の音も聞こえるので個人的にとてもナイスです。

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アメニティももちろん必要なものは全て揃っているし、足袋や櫛なんかも用意してあってとても親切
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テレビ周りすらなんだか上品に感じられる

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お菓子もあれば電気ポットも用意してあった。ただし写ってるシフォンケーキはツル天が道の駅で買ったものです

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窓からの景色。あの東屋があるところは隣の宿泊施設の敷地だ

とりあえず部屋に入るなり

ツル天「オゥ、いいネ」
ツゲ「オシ、ネヨウ!」
鬼熊「ぎゃ〜疲れたッ」

といって各々自由にやりだす仲間たち。ツル天にいたっては仕事でやり残したことがあるらしく「チョットだけやる」と言ってノーパソを開きだしてしまった。ただいまの時間は16時前で風呂に入る時間は17時だから、その間に温泉街散策をする予定のはずなのにこれで間に合うんだろうか。でもまぁ私も少し疲れていたのでそのまま休憩することにした。

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なんだかんだ言っても宿でだらだらするのは最高だよね

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良い時間です

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その間に撮影。栓抜きがあるのもありがたい

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コップも沢山あるし、洗面jには髪がサラサラになるスプレーなんかもあった。なんでもあるなここは

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トイレはウォシュレットでもちろん綺麗

ちょっとするとツル天が「ウン、OK!」とノーパソを閉じたので、鬼熊の「よし、行くか!」の声の元出発することになった。一体ツル天はこの短い時間でなにをしたのか全く不明だけど、とりあえず「ウ〜ン」とだらけきっているツゲを起こして温泉街へいざ行かん。

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廊下の様子。私たちの部屋は一番奥だった

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廊下には色んな種類、大きさの浴衣と作務衣があった。これは女性も嬉しいだろうと思う

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階段

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看板。ランチ営業なんかもやってるようだった

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気づいたら空に晴間が覗いていた。ありがたいっ

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前の廃墟。階段を昇るとなぜかマリア像があった

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中の様子。旅館兼土産物屋みたいなとこだったんだろか

鬼熊が車を出してきてくれてそれに乗り込む私たち。これから温泉街に向かうわけなんだけど、実は四万温泉に一度来たことがある鬼熊は、皆にかの有名な温泉旅館である積善館を見せてあげたいと言うのでまずはそちらに行くようだ。積善館は私もよく知りつつも残念ながら未だ行ったことがない宿なので楽しみではあるんだけど、いつか泊まることを楽しみにしてる宿なので、外側だけとはいえ予め見てしまうと楽しみも減ってしまうんじゃないかという心配もあるにはある。でもまぁ鬼熊も見せたがってることだし、素直に楽しむことにしよう。ただ、そんな鬼熊の気持ちをよそにツゲとツル天は今晩飲む酒を買うことで頭がいっぱいなようだった。

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そんなこんなですぐに温泉街に到着。向こうに行くと積善館があるらしいのでまずはそっちに

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橋のたもとには共同浴場があった。このロケーションはいいね

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川に降りてまたパノラマ撮影をしているツル天

まずは積善館に向かうわけなんだけど、こうして温泉街を見てみるとそばに綺麗な川が流れて周りも山々に囲まれてなんとも素晴らしいロケーション。川もすぐに降りらるので夏なんかは最高に楽しそうだ。ここで泳いだり魚釣りをしたり、一人で行ってもグループで行っても楽しめそうで、なんとも使い勝手のよさそうな温泉地な感じ。ただ、共同浴場のこの利用時間の短さはなぜなんだろうか。調べてみるといくつかある共同浴場全てが15時で終わりみたいだし、日帰りの観光客はまだしも私たちのような宿泊客にとってはあまり優しい設定じゃないのが残念。もちろんもう今日は入れないし、チャンスがあるとしたら明日か。夜に入れたら絶対入りに来たのになぁ。

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しかし綺麗な川だなぁ。豊富な湧出量を誇る温泉地なだけに川に温泉が流れ込んでいるのもイイ

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この奥に積善館があるようだ。イメージとは違ったけどこれはこれでいい雰囲気

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この渡り廊下を歩いてみたい

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これはいい看板。清水の湧く店という文句がめちゃめちゃ惹かれる

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そこをちょっと行くと左側に積善館が現れた。これがかの有名な!

さすがに有名なだけあって撮影目的の観光客もそれなりにいた。確かにこれは物凄く魅力的な建築だしさぞ写真映えすることだろう。しかもこの建物の裏手、山側にもさらに建物があるようだからその規模もさすがだ。こりゃあ楽しみが減るどころか一層楽しみになったゾ!

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まずは手前の建物。これは使われてる・・・のか?

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橋からの様子。この渡り廊下、そして急に大正モダン風になっている建物の一階(浴室)部分。心に刺さる素晴らしさだ

これは有名なのもわかる。だって見た目からしてこんなに心を惹きつけてしまうんだもの。この情緒的な古さを残しながら今も営業を続けている、その努力と精神に乾杯だ。これはもう確実に泊まらなければなるまいと固く心に誓ったけど、とりあえず今もっとも気になることはこの渡り廊下と右側の建物は今でも使われてるのかということだ。もし使われてなかったら・・・・それは本当に残念なことだ。

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この廊下は絶対に渡りたいし右も左も泊まってみたい。

いつも言葉の少ないツゲは相変わらず「イイネ」とだけ言ってたけど、つげ義春好き(だからツゲという)だからこういう古い建物は大好きな彼なので、目を輝かせながら眺めている様子だった。一方ツル天は「かっこいいネ」と言いながらまたパノラマ写真を撮っているのだった。

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その後、すぐ横にある横丁に向かった

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温泉にはスマートボールがつきもの。中々繁盛してるようだった

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めっちゃ高いところにある渡り廊下。あれは渡りたい

横丁は中々の寂れっぷりでやっている店の方が少なそうだったけど、スマートボールはやはりそそられるものがある。ただ今は時間がないから見送らせてもらったけど、あの積善館に泊まって横丁に飲みに来て、スマートボールをやって帰るというのもレトロな風情があってよさそうだった。

それからそのまま歩いて温泉街へ。温泉街はまっすぐに延びた道に店が並んでいて見通しが良いだけに、ほとんど人がいないのが明らかでなんだか寂しい感じ。積善館周りにはそれなりに人がいたのにこっち側にはあまり人が来ないんだろうか。まぁ食事処とかもあまりなさそうな感じだったし夕方ともなるとそんなに用がないのかもしれない。

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平日ということもあるのか、もう既に閉まってる店も多い

色々と見て回りたいところはありそうだけど、とりあえず酒を買うためにここに来てるので空いてる酒屋を探す。するとすぐに中村屋なる酒屋を発見したので鬼熊と一緒に入店。他の二人はいつもフラフラと遅く歩いているのが普通なので店内で酒を物色しながら待つことにした。

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自動ドアが壊れているらしい

店内にはもちろん地酒を売っているので鬼熊はそれに目をつけたようだ。私は果実酒みたいな甘めの酒とかにごり酒が好きなのでそれを探すもそれなりにいい値段だったので諦め(そもそもそんな飲まないし)、他の皆が買ったもののおこぼれをいただくことにした(皆大量に酒を飲むけど大体いつも余るので、それを見越して少しだけわけてもらうのがこういう時の常なのだ)。

ツゲが店に入ってきたので鬼熊が「地酒あるけどどうする?」と聞くと「マァ、ナンデモイイヨ」と案外こだわりのないツゲは、それでも一応地酒っぽいのを選んでいた。後はビールやら焼酎やらそれぞれが好きなように購入し、私は結局ジンジャーエールを選んで会計となった。

こうしてちゃんと酒を買えたのでもう皆はホクホク顔。しかしツル天は1時間睡眠という苦しみの果てに今ここにいるので、こんなに酒を飲んだその先に何が待ってるのか少し不安ではある。でもまぁそこは大人としてなんとかやってくれるだろう(実はツル天はメンバー中最年長だ)。
そんなことを思ってると「温泉が飲めるとこがあるからそこ寄ってから帰ろう」と鬼熊が言うのでついていくと、酒屋から少し歩いた温泉街の真ん中に確かに温泉が沸いている飲泉所があった。

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真っ先に飲泉する鬼熊

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分析書

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これは中々良い飲泉所です

「湧き水が汲めなかったらここで汲むのもいいかも」と思ったけど湧き出てる量が少ないのでそれは無理か。まぁ温泉水を持ち帰っても成分はほとんど飛んじゃうというしね。というわけでとりあえず飲んでみるとなんか微妙に味がついてるような湯にちょっぴり塩味が感じられる、飲泉するには結構飲みやすい部類の味だった。塩分が含まれてるところは大体美肌の湯とか言われるし、温度もちょうどいいからこれは宿のヒトップロも俄然楽しみになってきたぜ!しかし、宿では飲泉はできないっぽかったからそれはちょっと残念。

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夕暮れの温泉街。なかなかイイ

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なんとなくバス停は撮りたくなる

ツル天も「Oh.おいしいっ」とか言いながらぐびぐび飲んでいると、鬼熊が車をもってきてくれたのでそのまま宿へ戻ることに。夕暮れに染まる温泉街も中々良かったけど、風呂の予約時間もあるし露天からの眺めも暗くなる前に見ておきたいのでちょっとばかり急いで戻った。

宿に戻ると早速温泉へ行く準備。とりあえず私と鬼熊は露天、ツゲとツル天は内湯となっているのでそれぞれ好きな部屋着を持って浴室のある一階へ向かった。

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浴室前にはマッサージチェア(無料)と冷たい水なんかもあった。これは最高だ!

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よし、じゃあいこうっ

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脱衣所はこんな感じ

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分析書と縦長の扇風機

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洗面所

従業員さんが露天はちょっと狭めと言っていたけどこれは確かに狭そうだ。脱衣所との広さからしたら大人二人でいっぱいといった感じ。ただしもちろんドライヤーと扇風機もあれば、化粧水や乳液、さらには髪がサラサラになるスプレーなんかもあったりして私としてはサービスたっぷりに感じられる。しかもこういうところのは普段あまり目にしないものが置いてあるからそれを使うのもまた楽しい。これは1日でプルルン肌になれそうだっ。

しかし鬼熊はそんな事には目もくれず「じゃ、お先!」と言って我先に露天へ直行していった。やはり普段良い宿に泊まってる(らしい)鬼熊にとってはこんなのはごく普通のラインナップなんだろう。全くけしからん・・・なんて思っていると「サミィ!」と叫ぶ声が露天から聞こえてきた。さすがに11月、裸で外は寒かろうと思っていると今度は「アツィ!」とまた叫んでいた。そんな声を聞いてほくそ笑みながら私もドアを開けると

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これは・・・確かに狭い!そして寒い!

ドアを開けるとさっきまで夕暮れが空を覆っていたのにあたりはもう暗くなっていた。残念ながら楽しみにしていた景色は見れなかったけど、しかし目の前には名湯四万の湯が控えているので楽しみはなくなってはいない!
なんて考えたのは一瞬のことで、とにかく鬼熊が叫んだ通りこの寒さではなにがしか考えてる暇なんてあるはずもない。すぐに温泉に入らなければ命に関わる!ということで恐る恐る掛け湯をしてソロ〜っと入ってみると、最初こそ鬼熊が叫ぶのもわかるくらい熱く感じたけど、慣れてくると実際の温度自体は割と適温だということがわかった。熱く感じたのは一瞬で冷えた体に温泉をぶっかけたからだったようで、肩まで浸かるとその温かさがものすごく気持ち良い。肩から上は秋の冷たい風を浴びて、体は温泉で温まる。この組み合わせは最高だ!景色はもうほとんど見えないけど、湯もさらっとして入りやすいし、これは気持ちが良い。鬼熊もさっきの叫びが嘘のように「フイフイ〜」と気持ちよさそうに温泉を堪能していた。ただし湯船が狭いので、大人二人が入ると足を伸ばすことはできなかった。

その後鬼熊が体を洗ってる時、わざと水シャワーをぶっかけてくるというお決まりの嫌がらせを受けていたら予約時間も終わりとなったので、そそくさと退散することになった。ツゲ達が入っていた内湯はどうだったのか気になるので、後で聞いてみよう。

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部屋に戻る途中、スティックコーヒーを1つもらっていった。これはありがたい

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そして夕食までダラダラタイムが続く

しばらくしてツゲ達が帰ってきてからも尚ダラダラしているとようやく夕食の時間になったので食堂へと向かった。この宿は部屋食ではなく、食事はロビー奥にある食堂(個室)でとることになっているようだった。
以前四万温泉に泊まった事のある鬼熊曰く「四万温泉は食事がおいしい宿が多いようだ」とのことだったのでかなり楽しみにしていた私。しかも昼飯はごく僅かな質素飯だったのでコンディションは万全だ。

食堂はとても落ち着いた空間で、テーブル一つ一つに小さな囲炉裏がついている期待が持てる仕様だった。テーブルにはもう既に食材が置かれていて、席につくとまずはそれぞれ酒を注文。ここで他の連中が大量に酒を飲んでくれれば私の食べる量も自然と増えるのでここは大いに飲んでもらいたい。

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夕食の様子。これはめちゃんこうまそうだ!

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野菜やら団子やら、まずは自分で好きなように焼いていくらしい

これはいきなりうまそうなものが並んでいる。それを従業員さんが一つずつ説明してくれるんだけど、肉好きな私としては横のステーキ肉に釘付けだった。どうやらこれは上州牛のサーロインステーキのようで、とりあえず私はこの肉をロックオンして全体の流れと、そして全員の腹具合を調節せねばならない。それがうまいこといけばこのうまそうな肉は私のものとなるだろう。

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でというわけでまずは小鉢から

皆でいただきますをして食前酒(うまい)をいただき、各人一斉にスタート。皆腹もすきすきだったのでテンポよく箸を動かして止まる事をしらない。私もまず小鉢をいただいたけども一つ一つがしっかりと美味しくて、自然と笑顔がこぼれてくる。皆も「ウマイナー」「うまいうまい」「いいネ」なんて言いながらパクパクとほっぺに詰め込んでいた。そうしていると従業員さんが次なる品を持ってきてくれるんだけど

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忘れたけど何かブランド名のあるサーモントラウトの刺身と

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私の大好きな馬刺しもやってきた

もう量が多いから一つ一つ説明はしないけどどれもこれもが当然のごとくおいしくて素晴らしい。馬刺しはちょっと固めではあったものの、別に噛むのに苦労するというわけでもなく、旨味がしっかりしていてこれだけを永遠に食べていたいくらいだった。焼き物の団子や肉も初めて食べるような調理でそういう面でも興味深く食べる事ができた。
その他写真には撮ってないけどイワナの塩焼きだとか焼きカレイだとか本当に色々出てきて、中でもイワナの塩焼きは焼き方、味ともに今まで食べた中でも最高レベルの美味しさだった。基本イワナやヤマメは美味しいけれど鮎には敵わないと思っていた私だけど、このイワナだけは鮎の塩焼きにも全く劣らない味で、頭から尻尾までおいしくいただくことができた。どうやったらこんなに美味しく焼けるのか不思議なくらいだった。

そんな感じで皆それぞれにくだらない話をしながら食べ進んでいくと、とうとうあの言葉、そう「アァ、キツクナッテキタ・・」という言葉がツゲの口から聞こえてきて、更にそれに続くように「ボクも・・・」とツル天も弱々しく発したところで機は完全に熟すに至った。私が最初にロックオンしたサーロイン。その姿はまだ私のフィールドコントロールによって一片も欠けることなく完全な形を留めていた。
もう限界が近いツゲとツル天。しかもツル天にいたってはここで1時間睡眠の弊害が出始めたのか、もう心身ともに弱ってすらいる状態。鬼熊はまだまだいけそうな感じだけど、私もサーロインの前にこれ以上腹を満たすわけにはいかないのでここで特上の肉を焼かせていただくことにした。
とりあえずそんな私の邪な心を悟られないように「なんだ、まだ肉が二枚も残ってるのに〜」なんて小賢しい小芝居を入れながら「じゃあもう肉焼いちゃうかっ」と意気揚々と肉を焼こうとすると「まぁ、ここはまかせてくれ」と料理人経験のある鬼熊がトングをとって焼いてくれることになった。内心「余計なことをっ」と思ったけど、しかし無理に私が焼くのも不自然なのでここは鬼熊に渡すしかない。優しい鬼熊のことだから焼けたのをツゲやツル天にあげてしまうのは必至だけど、しかしもう腹が膨れてきている彼らだからそう被害は大きくならないはず。ここは見守るのが吉だろう。

私はレアが好きなので「少し焼いたくらいでお願いします」と言うと「わかってるって」と鬼熊はちょうどいい焼き加減の肉を渡してくれた。それをとりあえずタレ(肉用に塩とタレが用意してある)でいただくと、その柔らかさ旨味の濃さたるやまさに(私的に)至高の逸品!今まで機をうかがいながら守ってきただけの価値は十分にある美味しさだった。鬼熊も「こりゃいい肉だ」なんていいながらご飯と共にがっついている。鬼熊の言う「四万温泉は食事がおいしいところが多い」という言葉も、今まで食べてきたものを含めて嘘ではなかった。
そしてツゲとツル天は「これはオイシイ」なんて言いながらも2~3切れ食べたらギブアップしたので、後は私と鬼熊のモノ。残った肉は二人分け合いながら、弱った二人を尻目に計画通りたらふく食べることができた。皆ありがとう、そしてすまなかった。

しかし夕食はまだ終わっていない。最後には鍋が出てくるのがお品書きからわかっている。これはさすがに私もキツイ。だって

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こんなのが最後にでてくるんだもの

一体この宿はどれだけ料理をだしたら気がすむんだっていうくらいの品数を運んでくる。しかも最後に鍋とは、さすがの私と鬼熊も腹の心配をしなくてはならないレベルだった。ただ悲しいかなこの鍋もまた美味そうなので自然と箸は進んでしまう。食べてみると十分汁を吸ったしいたけやジューシーな鶏肉、そしてほうとうが案の定美味しくて、少しづつ食べてるうちに私もとうとう満腹になってしまった。
しかしここで「ヨシ、タベラレソ…」とツゲがなぜか復活したので、後は鬼熊とツゲにまかせることにした。ツル天はもう半分横になっていた。

そして具があらかたなくなった後、そこに残った汁で作るモノといえば雑炊。その雑炊も事前にわかっていたことなんだけど、もうここに雑炊を食べられる男はいないと思っていたら「じゃあ一人分だけ」と従業員さんにお願いする鬼熊がいた。どんだけ食うんだよと思ったけど、多分料理人だった身としては雑炊の味も確認したかったんだろう。彼も十分満腹なはずだけど、その心意気には恐れ入った。

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これがその雑炊。実にうまそうだけど・・・さすがにキツイぜ

とは言うものの茶碗半分くらいは食べて(おいしかったです)、後はまたしても鬼熊とツゲにまかせた。もう見るのも辛かったので夜風に当たりながらちびちび酒を飲んでいると、彼らはよく頑張ったようで鍋は空になっていた。もうさすがに鬼熊も白旗を揚げざるおえない腹具合な様子だけど

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最後の最後にデザートが待っていました

宿の食事は残さないが信条の私は気のコントロールによって胃に無理やり隙間を作り、このデザート(柿を色々やった信玄餅風のもの)を一気に食堂へ流し込み、これで本当の本当に夕食は終わりとなった。美味しくも多彩な料理たちは多大な満足感をもたらしてくれたけど、それにしても凄い量だった。どうやら鬼熊は予約の際に松・竹・梅と三種類あるコースのうち松を選んだらしいけど、さすが一番良いコースだけのことはある。最終的に腹十分目くらいになったけど、どれもこれも美味しゅうございました。でも、これは女性だけのグループだったら結構厳しい量なんじゃないかと思わなくもない。(ちなみに追加で天婦羅を注文したんだけど、これもまた物凄く美味しかった)

想像以上の夕食を腹に抱えることになって「あぁ〜苦しい」と嬉しい悲鳴をあげながら部屋に戻ると、食堂ではさっきまで半分寝たような体制で苦しんでいたツル天は、ここで一気に仕事を片付けようと残された力を振り絞ってノーパソに向かい始めた。
布団はすでに敷かれていて魅力的だったけど、残された三人はとりあえず腹ごなしに散歩でもしようと外にでることに。私は満腹のあまり若干「く」の字に体勢になって、鬼熊に笑われながら歩く。しかし夜の空気はとても気持ちいいものだった。

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歩いた先にあった足湯に入る私と鬼熊。これが最初は結構熱かった

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その目の前にある御夢想の湯。ここも入りたかったけど、残念ながらしまっている

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その周りには寺があるようだった

宿にいる時仲居さんに「ここらへんで湧き水が汲めるとこはありますか?」と聞くと「道をあがっていくと薬王寺というお寺があって、そこの手水舎の水を汲むことができる」と言っていたのでちょっと行ってみようと思ったけどそれらしき建物はなく、山にあがっていくような階段があってその先かと思ったけど、暗すぎて危険と判断してやめておいた。まぁ明日の朝、また散歩がてら散策してみればいい。

しかしそれにしても場所が場所だけに星空がくっきりはっきり見えて綺麗で、他に歩いてる人もいないのでとても開放的な気分で気持ちよく散歩できるのは嬉しい。見た所他の宿にもそれなりに宿泊客がいそうだったけど、さすがに寒くて散歩なんかに出てこないということだろうか。こんな静かな旅の空の下、友達と足湯に浸かるのはなんとも楽しい。これは、一人旅では味わえない楽しさだ。そうしていると、いつのまにか「く」の字に曲がった体は見事ピンと垂直に立って、腹の痛みも少し和らいで部屋に戻ることができたのだった。

部屋に戻ると相変わらず仕事をしていたツル天が「散歩行ったノ?」と少し羨ましそうだったけど、彼は仕事を終わらせないとこれからの時間を楽しめないので頑張って仕事に勤しんでいた。
そして鬼熊とツゲは腹いっぱいにも関わらず布団にダイブし、卑劣にもその流れで自分の好きな寝床をゲットするという悪行を働いたけど、さきほど肉を得るために小賢しいはかりごとを巡らせた私への罰だと受け止めて、気持ちよさそうに横になる二人を横目に私は内湯へ向かうことにした。

内湯は二種類あって、片方は熱め、もう片方はぬる湯らしく、そのぬる湯に入ったツゲいわく「ぬるくて凄く入りやすい」らしい。私はぬる湯好きなので普通ならそちらに入ることは決まっているようなものなんだけど、ここではなぜか熱い方を選択して入ることにした。今思えば、なんでそっちに入ったのか全くわからない。

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内湯の前にこんなセットも置いてあった。これは親切ね

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では行きましょう

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ちなみに予約ボードはこんな感じ
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脱衣所の様子。さすがに露天のよりかは広い

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こっちの洗面所もやはりいろいろ揃ってる

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男には縁がなさそうな代物だけど、こういうのがちゃんとあるのも好感がもてる

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こんなのも

さすがに露天よりかは広い脱衣所なだけに浴室も少しは大きめだろう。あとはどれだけ熱いかだけが問題だけど、露天のようにピュ〜ピュ〜風が吹いていない分厳しい戦いになりそうか。それでも結構楽しみだけど。

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おお、こんな感じか

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ソープ類ももちろん揃っていて、露天にもあった炭石鹸も当然あった

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よし、心ゆくまで入ろうっ

とは言うもののさっきは掛け湯して入るだけで終わったので今回はしっかり体を洗ってから入ると、体も少し温まっているおかげですんなりと浸かることができた。うん、これは気持ちい。足を伸ばせるって素晴らしい。しかも窓が縦に大きく開くから風も入ってきて尚更イイ。でも長く入る続けるのは厳しいので、出たり入ったりしながら時間ギリギリまで温泉を楽しんだ。

部屋に戻ったらすぐにツル天が「OK!終わった!」と叫んだのでそこからは酒盛りと遊びの時間となった(ツゲは既にダラダラしながら酒を飲んでいたが)。皆待ってましたと言わんばかりにいそいそと冷蔵庫から酒を出し始め、そして先ほど私がフロントから借りてきたトランプでスピードやら神経衰弱やらをして遊びながらの晩酌となった。

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酔ってるのに神経衰弱に強いツゲだった

そんな感じで和気藹々と遊んでいるとなんとなく「もう今日はぬる湯はいいや」という気分になり始め、ちょっと横になっていたらそのままなんとなく皆も寝る感じになったので12時ごろに就寝。結構長いこと楽しく遊んだのだった(ツゲはリズム系の遊びは死ぬほど弱かった)。

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夜中の宿の様子

朝は7時半ごろに起きた。夜中鬼熊やツル天のいびきに悩まされるかと思ったけどそんなことはなく、代わりに寝言でブツブツと喋ってるツル天の変な会話を聞くだけで済んだ。
外は思いっきり晴れていて絶好の行楽日和という感じ。今日の予定は昨日決めたプランによると奥四万湖と尻焼温泉に行って帰るという流れだから、紅葉も含めてとても見所の多い1日になりそうだ。

旅行ではいつものことだけど皆はまだ寝ているので一人で外に行こうとすると、なにやらロビーから楽しそうな話し声が聞こえてきた。そういえば、朝はロビーで無料のジュースやら牛乳がいただけるんだっけ。だからあの待合所で談笑でもしてるんだろうと行ってみると、思った通り子連れのお母さんとおばあちゃんの三人が楽しそうに話していた。とりあえず挨拶をしてオレンジジュースを飲み、少しだけ子供と遊ぶという楽しい時間を過ごした後外に出ると、朝の四万温泉はやはりとても清々しい空気に満ちていた。

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写真では空が白いけど本当は青空です。朝から冷たい空気に触れるとシャキッとするね

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陽にあたった紅い葉がとても美しい

朝食は8時からなので、新鮮な空気を十分に吸った後それに合わせて部屋に戻ると鬼熊以外はもう起きていた。なので「朝食の時間ですよ〜」と鬼熊にダイブして叩き起こし、強制的に、かつ暴力的に起こされてフラフラな鬼熊を引きずって食堂へとむかった。

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これが朝食。美味そうだし量も丁度よさそうだ

朝食はご飯かお粥かを選べるとのことだったので私はお粥を頼むことに。しかも味噌汁と共にご飯もお粥もお代わり自由というので、ちょっとテンションがあがってしまった。

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まぁそんなには食べないんだけど、この宿の白米は米が立ってて美味しいんだよね

もう昨日の夕食を経験した後では食事に関して心配するようなことは何もない。どれを食べても美味しいし、私の大好きな温泉卵なんかもお代わりしたいくらいおいしかった。なかでも納豆は大粒で味がしてっかりしていてあまり食べた事がない感じ。そういえばフロント手前の土産物コーナーで「六合なっとう」という地納豆のようなのが売ってたけど、多分それを出してくれてるんだろう。これも凄く良い。皆は起きたてで言葉少なな感じだけど、それでも「うまいね〜」と私同様食事に満足してるようだった。

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席にはこんな紙が。なるほど、食材には結構こだわってるらしい

従業員さんが「こんにゃくと納豆のお代わりはいかがですか?」と聞きに来てくれたのでこんにゃくをお代わりし、鬼熊はサービスでメガネの洗浄までやってもらって色々と満ち足りた気持ちで朝食を終えることができた。最後にはコーヒー(ジュースも選べる)も出してくれたし、まさかメガネの洗浄までやってくれるとは、私には関係ないけど、色々と考えてくれるもんだとちょっと感心してしまった。

その後、他の宿泊客が予約をとる前に露天風呂に入ろうとツゲと共に一階に向かうと、露天どころか内湯にも入ってる人はいなかったので一安心。というか「普通は温泉宿に来てもそんなに何回も温泉に入らないもんなんだろうか」なんて思いながら浴室へとむかった。

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ソープ類充実!

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そしてこの眺め!これを見ながら入りたかったんだっ

おお、露天からの眺めはこんな感じになってたのかっ。昨日は真っ暗で見えなかったけど、こんな景色を見ながら入れるなんて幸せの一言に尽きるぜ。しかも晴れてるから山々のキラメキが綺麗だし、これは風流にございます。
ということで熱い事がわかってる湯にゆっくりと入っていき、肩まで浸かったところで「でぁ〜」とため息混じりに力が抜けていくのを感じる。これは最高だ。

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源泉掛け流しだし、言う事なしです

しかし一方ツゲはというと、昨日の私と同じく予想以上の熱さだったらしく「アツッ」「アッツイ」とか言いながら温泉に足を抜き差ししている始末。そしてそんなことを何度も繰り返してようやく肩まで浸かると、みるみる顔が赤くなっていくのだった。

「ツゲは熱いのダメなんだっけ?」
「アア…」
「ここも慣れたらそんなに熱くないと思うけど」
「フダンシャワーダケデスマセテルカラ、フロニハナレテナイ」

ということらしく、私もそんなに熱いのが得意なわけではないけど、ツゲはそれ以上だった。そんなわけでちょっと温泉で雑談した後ツゲは「モウダメダ…」と言って先にあがり、私はまたしても時間ギリギリまで朝の露天を楽しんだのだった。

温泉の後は散歩を兼ねて水汲みへ。鬼熊はダラダラしてて動きたくないようなのでツゲとツル天と向かう。

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いそいそと着替えるツゲとリラックス中の面々

では行こうと外に出ると丁度仲居さんがいたので薬王寺の場所を聞いてみると、ちょっと行ったところにわかりやすく階段があるとのことだった。そしてその言葉通り行くと看板もあってすぐにその階段は見つかった。昨日は夜に散歩したから全然わからなかった。

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というわけですぐに到着薬王寺
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境内に入るとすぐに渡り廊下のある珍しい造り。いやしかし、実に清々しい朝だ

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どうやらこれがその湧き水らしい

もうちょっと汲みやすい感じかと思ったけど全く普通の手水舎でした。しかも水量は多くもなく少なくもなくと行った感じで、ちょっと時間がかかりそうだ。まぁ、しょうがないか。

漏斗とかホースとかがあれば楽だったんだけど、そんなものはないので手で支えながら水を汲むこと5分ほど。20ℓタンク目一杯まで水を入れて、目的の一つを達成した私はホクホク顏でキャップを締める。ツゲが「オレモモッテクレバヨカッタ」と残念そうだったけど、やはりどんな時も装備は怠るものではないのだ。

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帰り道。とても眺めがいい

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どうでもいいけど皆コーヒーが飲みたいらしい

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宿に戻る前に、ちょっと川まで足を伸ばす。水も落ち葉も山々も、皆美しい

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少し水に入ってみたらめちゃんこ冷たかった

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少しの間川で遊んでから宿へ。ちなみに川は隣の大型ホテルの敷地内から降りられる
宿に戻ると鬼熊は相変わらず寝そべってスマホで何かを見ていたので、私たちもコーヒーを飲んだり(ツゲだけ)残った酒を飲んだりしながらダラダラ過ごす。そうして適当なところで「じゃあ行きますか」となったので部屋の片付けをしてチェックアウトする流れとなった。

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皆が片付けをする中私は積み上げた布団にダイブして遊んでいた

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精算が終わるとお土産に巾着をくれた。最後までありがとう、山ばとさん

最後、仲居さんと少し雑談をしてから宿を出た。これからの予定としては奥四万湖→温泉街散策&それぞれ好きに過ごす→尻焼温泉→帰るという流れだけど、温泉街散策では鬼熊とツル天は積善館に日帰り入浴しに行くらしいので、私とツゲは散策に出かけようと思っている。なんで一緒に積善館に行かないかというと、私の場合はいつか泊まった時の楽しみとしてとっておくためだけど、ツゲは1日に何回も風呂に入る習慣がないので入らないらしい。これから尻焼温泉も行くしね。
というわけで、鬼熊カーに荷物を詰め込んでいざ出発!

(さて、ここでご報告。このままでは記事内容が非常に異常に長くなってしまうので、ここから先はダイジェスト的にお伝えします。もうここまででも十分に長いですが。。)

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昨日も車を止めた橋の上で再び撮影のために停車。今日は晴れているので昨日とはまた違った美しさだ

その後奥四万湖まで行くと休日だけあって車通りも多く、有名どころっぽい場所では駐車できなかったので、そのまま湖の周りを走りながら駐められそうなところで駐車した。やっぱり人気あるんすね。

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落ち葉がとても鮮やかでまるで絵の具で塗ったかのよう

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そして展望台のようなところから見た奥四万湖もまた、哀愁漂う鮮やかなブルーだった

奥四万湖は四万ブルーと呼ばれる青色の湖として有名らしいけど、確かに他の湖(ダム)でこれだけの青は中々お目にかかったことがない。確かにこれは美しい!ただ、風が冷たくて長くは見ていられなかったけども。

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展望台からはなぜか滑り台が伸びていて滑って下まで降りられるようになっていた。もちろん私たちは滑り台を楽しんだけど、周りで他に滑り台を利用していた人はいない

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ツゲも微妙に楽しそうでよかった

こうして奥四万湖を楽しんだ我々は、次に昨日と同じ温泉街に向かった。ただし、温泉街は昨日行ったところだけではなく、その向こうにまだ温泉街があるのでそこを散策するのが私とツゲの目的。そしてそのついでにお土産も買っちゃおうと思います。

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温泉街駐車場より。ここで二手に別れて未探索の温泉街へと向かう

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よし、行こう!

四万名物だという焼きまんじゅうを買おうか迷ったものの、ツゲが「イマハイイカナ」とまだ満腹な模様だったので後回しに。そのまま探索を続けることにした。

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昨日は気づかなかったけどこんなのがあったのか。しかし面白い設置の仕方だ

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ここは無料の資料館。時間もあるし寄ってみよう

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中にはゆるキャラ?の大きなポスターも。このキャラ結構好きだなぁ

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中はこんな風。無料なのに色々あって面白い。奥の不可解な白いものはおみくじが結ばれた棒です

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昔の四万温泉。手前の温泉も素晴らしいけど、奥の木造旅館が本当に惹かれる

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大昔ではなさそうだけど、この空気感はたまらん。。もうこの時の四万温泉は永久に味わえない。まことに残念です

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ここは結構楽しめた。よし、次行こう!

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温泉街のはずれには銀泉茶屋というお茶屋が。見てみたら焼きまんじゅうが売られていたので帰りにここで食べることにしよう

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そこから進んで橋を渡ると、すぐにもう一つの温泉街が見えた。あそこはどんなところなんだろう

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温泉街到着。こちらはまだあまり人気はなく落ち着いている。こっちの雰囲気の方が好きかもしれない

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共同浴場上之湯。入りたいけどここも次回来た時の楽しみにとっておこう

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少し歩くと素敵なバスの待合所が。上の木造の建物とともにすばらしい雰囲気の待合所だ

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向こうの温泉街でも見たような。。とても手の込んだ標識柱だ

こちらの温泉街は向こうとは違って店よりも旅館が軒を連ねている、まさに温泉街といった風情を醸し出していた。まぁ規模としては小さいけど、それが逆に落ち着いた雰囲気で好感が持てる。ツゲも結構こちらが気に入ったようで、あたりをキョロキョロと見回していた。

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待合所上に続く道があったので行ってみよう。ちなみにこの左の建物は宿らしく、いつか必ず利用することを心に誓った

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この入り組んだ感じ、最高に良いです。あの階段にはかつてどんなドラマが展開されたのだろうか

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少し登るとちょっと新しめなお稲荷さんが。素敵な路地には小さな社が似合う

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眺めはきかないけど紅葉が間近に迫って美しい

ここから更にあがると旅館みたいな建物があってちょっと気になったけど、ツゲと話しながら近づいてみるとどうやら民家だったようなのでそのまま踵を返して戻ることに。短いながら実に良い路地だった。

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待合所の目の前には四万温泉唯一のコンビニもある。ここでお土産を買うことにしよう

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店の前には湧き水も。飲んでみると冷たくておいしいけど、ここではタンクに汲めそうにないな

店内には地酒はもちろんその他様々なお土産が並んでいる。しかも地ビールを生で飲むこともできるので、私は地酒と温泉の素、ツゲは地ビールを購入して、目の前の待合所で秋の日差しを浴びながら一休憩することに。ああ、なんてのんびりした平和な時間なんだろか。

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休憩後は戻りがてら来る時に見つけた足湯へと向かう。この小さな通路から橋を渡って向こう岸へ行けるようだ

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この細さが秘密の通路っぽくて楽しい

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あそこが足湯らしい。立地がとても良い。というかここってあの資料館の写真にあった場所かしら

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橋からの様子。不自然にプールっぽくなってる溜まりがあるけど、夏はあそこで遊んだりできるんだろうな。めっちゃ入りたい!

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表からはわからない旅館の裏側はいかにも寂れていて雰囲気抜群。日光に通じるものがある

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よし、じゃあしばらく足湯タイムといこう

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湯量は若干少なめ?こんなもんなのかな

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靴下を脱ぐツゲ

足湯も長いこと入ってると全身が温かくなってくるからこの寒い季節にはありがたい。季節柄紅葉も浮いてるし、風情もなかなかによろしい。ということでいざ入ってみると、これがどういうわけか結構なぬる湯で、これではとても体全体を温めることはできなさそうだった。夏ならこのくらいが最高に気持ちいだろうけど、今はちょっと物足りないかな。そんなことをツゲに話すと「ヤドノウチユモコノクライダッタ」らしい。私は山ばとの二つある内湯の一つには入らずじまいだったんだけど、どうやらその内湯はこのくらいのぬるさだったようだ。ううむ、やっぱり入っておけばよかったな。。

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その後足湯からあがって川を見つめるツゲ。何か思うところがあるんだろうか、悲しい後姿だ

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元きた温泉街へ戻る途中、例の茶屋で買った焼きまんじゅう

茶屋は中で食べることもできたけど、さすがに鬼熊たちも風呂から上がってるだろうと歩きながら食べることにした。値段は確か200円だったか、その割には大きなまんじゅうが四つもささってて食べ応えも十分。塗られている味噌も甘めでこれは結構おいしかった。ただ、街中にゴミ箱がないから残った串は持ち歩くことになったけど。

まんじゅうもなくなったころ、なんとなく通りかかったまつばやという漬物屋に入ってみると店内はなかなか本格的な様相。自家製のものも沢山あって目移りしたけど、たまたま試食したお店一押しの「かくし味」なる漬物をいただいてみるとこれがものすごく美味しかった。ツゲにも食べさせてみたところ「ウマイッ」と一発で気に入った様子。他にも欲しいものはあったけど、もうこれが一番だと思って迷わず購入したのだった。この漬物、非常におすすめです。

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新たに土産をゲットした後に積善館方面に向かうと、昨日は気づかなかった湧き水(温泉)を発見。ここもまたちょっとしょっぱくて美味しい

二人して飲泉していると、向こうから鬼熊とツル天が「おお〜」と丁度よくやってきた。彼らはしばらく前に温泉からあがって、昨日見たスマートボールでひと遊びしてきたところらしい。鬼熊いわく「お茶とかお菓子もだしてくれて凄い楽しかった」ようで、ツル天がその様子を撮影した動画を見せてくれたけど、ノリが良い店のおばちゃんも含めて確かに楽しそうな店だった。彼らも彼らで楽しんだようで何よりである。

さて、そんなこんなで合流した後は四万温泉を出発して尻焼温泉へと向かう。四万温泉と尻焼温泉は山を隔てた向こう側(草津側)で、距離はそうでもなさそうだけど道が山道だからどれくらい時間がかかるかはわからない。しかも車は鬼熊のボロ軽(失礼)だから尚のことだ。まぁ次の日は休みだし、帰りが遅くなっても全然問題ないけど。

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というわけで山道を一時間くらい走るとなんともあっさりと尻焼温泉付近にある道の駅に到着した

もう時間も昼を過ぎていたので農産物はほとんど品切れ状態。できればゆずとか珍しい野菜とかを買って行きたかったけどそれは叶わぬ夢となってしまった。でもここに残された希望はもう一つあって、今朝宿で食べた納豆はここら辺で作られている六合納豆というものらしく、それを買うためにここに寄ったという部分もあるのだった。そういうわけで店内に入って冷蔵品を見ているとあっさり六合(くに)納豆は見つかり、私は2パックほど購入し、他の皆も一つずつ(さらにツゲは売れ残りの白菜も)購入していた。いやぁ、あってよかった六合納豆。

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ツル天が「お腹すいたから食べたい」というので併設してある食堂で遅めの昼食。おいしかったです

食後、ある程度腹も満たされたところでいよいよ尻焼温泉へと向かう私たち。今日は休日だし、紅葉も綺麗なので「もう温泉に入るための行列ができてるよ。多分パニック寸前」とか適当なことを言っているとすぐに尻焼温泉に到着した。広めの駐車場に車を止めて、貴重品は車に置いて向かうわけだけど、さて現場はどうなっているだろか。

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とてもホテルには見えないけど中々よさそうな宿だ

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橋からの様子。どうやら向こうが尻焼温泉のようだけど、パニックどころか列すらもなかった

この尻焼温泉、いざ訪れてみるととても静かで素朴な、鄙びた温泉地だった。いかにも山あいの集落といった感じで、この落ち着いた雰囲気は胸にじんわり染み込んでくるような、懐かしささえ感じられる居心地の良い場所に感じられた。紅葉の時期にも関わらずそんなに観光客もいないし、ここは結構気に入ったぞ。

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先頭を切って温泉へと向かうツル天。彼もワクワクしている様子だ

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注意書き。そうか、川をせき止めて温泉にしてるのか

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目の前の川も温かかったりするのだろか。入ってみればよかった

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そしていよいよ念願の尻焼温泉に到着!

ここまで来る途中には観光客はほとんど見なかったものの、いざ温泉まで来てみると入浴している人はそれなりにいるようだった。だけど私の想像していた以上に規模が大きかったので、入るには十分すぎるほど空いている。しかも川には小さな堰堤があって、その上と下両方を利用できるようになっているのでその広さたるや相当なものだ。もうこれを見た瞬間からテンションがあがりまくって止まらない私は、人目など全く気にせず素っ裸で川(温泉)へと向かったのだった。

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これは帰りに撮った写真。開放感が半端じゃない

鬼熊は荷物が盗まれることを恐れて「俺はここで待ってるから、先にあがった奴と交代で入るよ」というパパのような優しさを発揮してくれたので、私とツゲはまず下の温泉から攻めることにした(ちなみにツル天は先に上の温泉に入っていた)。
注意書きにもあった通り川底は藻でぬるっとしていて危ない場所もあったけど、慎重に入ればどうってことはなかった。ただそれよりも何よりも温泉の温度が凄く丁度いいし、しかもその深さたるや、一番深いところで大人の私が直立してやっと首が出るくらいの場所もあったりして楽しいことこの上ない!これは天然の温泉プールといった具合で、上から見たら大層嫌な光景だろうけども楽しすぎて平泳ぎで泳ぎまくってしまった(一応周りに人がいない時に泳ぎました)。

そうして一通り楽しんだ後は、じゃあ上はどうなってるだろうかとツゲと共に堰堤をあがる。そこには親子連れや仲間たちで楽しんでるおじさん達など色んな人が温泉を楽しんでたけど、岸で休んでる女の人の目線など一切気にせず素っ裸で男らしく堰堤上の温泉に突入した。

入ってみると上の方が温度が高く、さらに深さも大したことはないのでこっちのほうがより一般的な温泉に近い。浅いところを狙って寝湯もできるし、私とツゲはまっさきにそういう場所を見つけてしばらく横になっていた。こりゃ眺めもいいし開放的だし、最高としか言いようがないな・・・・なんて思っていると、ツゲの口からだんだんと「ア~」というため息にも似た音が聞こえ始めてきた。普段風呂に入らないツゲは当然長時間風呂に入ることに慣れていない。彼は言葉少なに楽しみながらも若干苦しんでいるのかもしれなかった。

そんなツゲを尻目に、後からようやくやってきた鬼熊と共に奥の方に行ってみると、上の湯でも奥の方はちょっと深くなってる場所があってそこで少し遊ぶことに・・・・・しようと思ったんだけど、その川底から非常に熱い源泉が湧き出ていてとても長居できるような温度ではなかった。なるほど、たしかに川の水と混ざってこれだけの温度なんだから源泉はそりゃ熱いか。これが尻焼温泉と言われる由縁。鬼熊も「キャッ」とか気持ち悪い声をあげながら熱がってたけど、彼はそれでもその熱さが気に入ったようだった。

私はそこでしばらく出たり入ったりしながら物憂げにボーッとしたりした後、最後に下の湯でもう人泳ぎしようとツゲと共に堰堤を降りた。その頃には温泉好きっぽいおじさんの一団が浸かっていたので泳ぐことはしなかったけど、それでもこれだけ広くて深い温泉というのは面白い。しかしそんな私とは対照的にツゲはもう限界に達し始めているらしく、言葉は発しないながらも目が少し座り気味になってきているので「こりゃイカン」と思ってあがることにした。彼は彼で、色々と気を使ってくれたんだろう。ありがとう。

その後涼しい風にあたりながら、子供連れのお母さんとおばあちゃんの目の前で着替えるという人生初の経験をした後「モウダメダ、ヤバイ」と8割がたのぼせたツゲを連れて車まで戻った。いやしかし、尻焼温泉というものがこんなに面白くて開放的で魅力的な温泉だとは思わなかった。しかも休日だというのに人が多いということもなく、ましてや(たまたまかもしれないけど)騒ぐような連中もおらず、想像以上に楽しむことができた。ツル天も「楽しかっタ!」と満面の笑みだったし、ここは絶対にまた来たいな。というか、ここで何泊かしていきたい。いつか必ず実現させよう。
そうして車に戻った我々は、もう本日の全ての予定を消化したので帰路につき、特に渋滞に巻き込まれることもなく無事家に着くことができたのだった。


湯の宿 山ばと : 一泊二食付き 17500円(松コース)

  1. 十六夜 より:

    あけましておめでとうございます。
    年明けそうそう楽しい記事をありがとうございます。
    四万温泉はダム湖には行ったことあるんです。
    やはり紅葉時期で雨だったのですが、非常に
    綺麗だったなぁと。
    叔父家族を連れて行ったので(イトコが車椅子)見るだけだったのですが、
    叔母がダムカードを集めているので奥四万湖のダムカードをもらった記憶があります。
    積善館がその時工事中だったのですよ!!
    見られなくて残念でした。
    今度行った時はぜひとも行ってみたいです。
    今回のお宿もほんとに素敵ですねぇ。
    お値段も良いですけど、
    サービスもお料理もすごい!!
    最後にあの鍋が出てくるとは!
    お若いネギさんたちだから平らげられたのですね。
    楽しく読ませていただきましたー!

  2. ネギ より:

    >十六夜さん
    どうも、あけましておめでとうございます。
    雨の紅葉というのもまた風情があってよさそうですね。そこにあの青い湖面が加われば、胸に染み入るものがありそうです。あそこはカヌーもできるようなので、一度はやってみたいもんです。
    積善館が工事で見られなかったとは、結構大掛かりな工事だったんですね。でも、あれほど古い建物を維持していくのは大変そうです。行かないうちに閉業してしまって残念な思いをした宿がいくつかあるので私も早いうちに宿泊しに行かないと。
    山ばとさんは本当に快適でした。値段もそれなりですが、それでいて仲居さんもビジネスライクな感じがしなくて個人的によかったです。料理も結構無理をして平らげたんですがどれもこれも美味しくて困ったもんでした(笑)高級ホテルで働く鬼熊も褒めていたので本物だと思います。追加で頼んだ天ぷらも異常においしかったです。
    四万温泉いいところでした。十六夜さんも次行かれた時はまつばやの「かくし味」をお土産にすることをおすすめします。

  3. 十六夜 より:

    おひさしぶりです。
    ネギさんお忙しいのかな?私も怒涛の年度末(車業界なんですけど)が過ぎて、ホッとしております。
    温泉行きたいですー。

  4. ネギ より:

    >十六夜さん
    お返事が大変遅くなりました。まさか投稿が遅れている間にコメントをいただけていたとは。どうもすみません、と同時にありがとうございます!
    私も忙しいのが終わって、これからはペースもまぁ復活して投稿していけると思うのでこれからもよろしくお願いします( ^ω^)
    私も温泉行きたいです〜

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