[群馬] 風情ある温泉街の静かな宿 湯宿温泉・湯本館 [みなかみ]

群馬

9月8日から遅めの夏休みをもらい、かねてより行きたかった佐渡島への原付旅行に行ってきました。 [2日目]

当日は残念ながら台風直撃ということで朝6時くらいから雨の予報だったので、雨の降る前の4時くらいから自宅を出発することに決めました。服を衣類圧縮袋で小さくしてカバンにつめこみメットインへ。原付のキャリアには自転車用のカゴを無理くり装着して釣り道具を。完全に荷物を積み終えたら出発です。

宿に着いたところから読みたい方はこちら

雨予報にもかかわらず道中ほとんど雨が降ることもなく快調に進み、11時前には渋川市にある道の駅「白井宿ふるさと物産館」に到着。このころには少し晴れ間も見えてきていました。台風の時は天気が全然読めないのが難しいところですが、この時は当たりでした。

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ふるさと物産館

平日だというのに中々人(老人)が多いです。どうやらツアーか何かで来ている人たちのようでした。私はとりあえず周囲の散策から。この建物の隣というか奥には足湯もありましたが週末のみの営業のようです。残念。

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これ以外は特に周りに見るところもなかったので物産館内部へ。やはり買い物に夢中の老人たち多し。こういうところで地のものを買うのが大好きな私ですが、これからの長旅を考えて苦渋を飲んで特に何も買うことなく併設している食堂へ昼飯を食べに行きました。

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館内

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サンドのめし、食べてみたかった

まだ開店したばかりの食堂は誰もおらず、昼飯時に一番乗りで入店。厨房のおばちゃん達の雑談が楽しそう。
食堂は券売式なのでカツ丼を頼んでカウンターに渡し席へ。

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綺麗な店内

一番乗りということもあってすぐにカツ丼が到着。

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丼のサイズは牛丼屋と同じくらいなんですが、ご飯もたっぷりの肉厚トンカツのおかげで中々の量。どうやら上州豚を使用しているらしいのですが、肉厚の割に柔らかく、タレもよく染み込んでいて結構美味しい。道の駅の食堂と馬鹿にはできないクオリティです。腹も減っていたのですぐに食べ終わってしまいましたが、かなり満腹になりました。

食べ終わってすぐさま出発。これから晴れてきそうな天気ですが中々しぶとい曇り空の中原付を走らせます。
途中休憩したりスーパーで夜食用のルーベルを買ったりして気分良く田舎道を楽しみました。

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途中の道
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休憩した川。釣りをしたかった

そんなこんなで13時前には目的の湯宿温泉に到着。R17から一本それた道沿いにならぶ湯宿温泉の入り口を発見しました。

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思ったより早くついてしまいましたが予定通り。今日は早めについて温泉でゆっくりしたかったのでちょうど良かったです。しかしこの日の宿のチェックインは13時(非常にありがたい)。まだ少し時間があるので温泉街を探索です。

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共同浴場竹の湯

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竹の湯にあった小さなポスト

少し行くと湯宿温泉にある4つの共同浴場の一つ、竹の湯がありました。周りは普通の民家なのですが共同浴場は風情ある木造。地元密着型な感じが素敵です。

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道は途中から石田畳になったりなんなかったりします

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宿、みやま荘

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メイン通りは人通りもほとんどなく、地元の人がたまに歩いているくらい。休みの日にはどれくらいの人出になるんでしょうか。この静かな環境がこの湯宿温泉の良いところのように思いました。

更に進んでいくとこの日の私の宿にぶつかりましたがそこはまだスルーして、その脇を通る細い道に行ってみると再び共同浴場とちょっとした広場が。

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広場。やはり温泉地には薬師如来がつきものですね。風呂あがりにここで休憩するのもよさそう。

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またポスト

広場はとても綺麗にされていました。こんな路地に小さいとはいえ広場を設けるとは中々ニクい。しかし広場にはまたしても小さなポストがありましたが、このほかにも温泉街の様々なところに小さいポストがありました。なぜあんなに設置してあるのでしょうか。知っている方がいたら教えていただきたいです。

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共同浴場 窪湯

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その広場に隣接している窪湯。ここが湯宿温泉のメインの共同浴場のようです。やはり堂々とした構えです。早く入りたい。

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窪湯を更に奥へ

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途中にあった民家。こういう家の二階に住んでみたい。

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更に行くと共同浴場 小滝の湯

窪湯から50m歩くか歩かないかのところに小滝の湯がありました。メインの通りの一番奥にある一番小さな共同浴場ですが、建物は蔵のようなどっしりとした造りです。新しい民家も立ち並ぶ中、古い民家もまだまだ残っていて、それに加えてこの浴場の佇まい。小さいながらも昔ながらの雰囲気を今なお残している事が嬉しくなりますね。歩いてるだけで楽しい。

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ホース置き場、良い味だしてます

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灯りも時代がかってます

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少し行くと川が。この通路の奥はどうなっているんでしょうか。こういう造りはどこかワクワクします。さすがに行きませんでしたが
最後の写真の場所からはすぐにR17に合流します。本当に小さな温泉街。しかしそれが良いのです。

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国道沿いには川が。どんな魚が釣れるんでしょうか

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そのままR17沿いに逆方向に歩きます。

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常盤屋旅館。つげよしはるも泊まったことがあるそうな

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金田屋旅館。渡り廊下、良いですね。

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金田屋の渡り廊下下を歩いて温泉街のメイン通りへ戻り、時間も13時を過ぎたので湯本館へ行くことにしました。湯本館はメイン通りの突き当たりにあります。

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湯本館。左の細い通路の先が窪湯

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中々立派です。

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雨なので軒下に原付をとめました。

玄関の横には「〜〜様歓迎」の看板があり、私の名前もありました。こういうのがある宿にあまり泊まらないのでなんだか嬉しい。
館内に入ると奥からご主人らしき人物が。このご主人の喋り方がなんだか面白く(失礼ですが)、いきなり好印象。宿帳に名前などを書いてすぐに部屋に案内してくれました。

部屋は二階で階段からほど近いところ。廊下は昼だからなのか宿泊者が少ないからなのか暗いところも多かったですが館内はとても綺麗。これは部屋も期待できそうです。

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部屋の様子

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部屋は一人には十分広く清潔。トイレは共同ですが洗面所は部屋のなかにありました。机と座椅子はクーラーの真下にくるように配置されていたので少し汗をかいていた私にはとてもありがたかったです。気がきく配置に感謝。

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姿見もあり

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このスペースが結構好きなんです

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窓からの眺め。良い景色の部屋でよかった

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アメニティ

アメニティはバスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、浴衣と必要なものは全て揃っていました。旅館なので当然といえば当然なんですが、しっかりしていて良いですね。

部屋とアメニティチェックをして満足したところでしばしの休憩。その後風呂の用意をして館内を散策しつつ温泉に向かいました。

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部屋を出て右側

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部屋前の階段。3階はプライベートスペースのようです

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右へ進むと通路にいきなり卓球台が。温泉と言えば卓球ですがやる人がいないのが一人旅の悲しいところ

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奥には漫画なども

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通路の奥から私の部屋方面。右のへこんでるエリアに卓球台があります

予約時の情報で卓球台があることはチェックしていなかったので少し「おっ」と思いました。こういうところで卓球台に出会うと、友達と来ていたらもっと楽しかったのに、といつも思ってしまいます。
さて、今度は部屋をでて左側へ行ってみましょう。

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階段のすぐ横にはトイレ。

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トイレより奥へ続く道。暗いです

その後一階へ降りて浴場へと向かいました。

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一階階段

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ロビー。一応お土産も売ってます

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階段横

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その階段横の通路を行くと大浴場にでます。

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分析表

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脱衣所

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脱衣所と浴場には灯りがついていなかったのでつけてから脱衣所へ。

この大浴場は混浴なようで、脱衣所は特にしきりなどはありませんが大きめの作り。一応朝方に女性専用の時間帯がありますが、通常の時間帯には女性は非常に入りにくいんではないでしょうか。まぁとにかくこの日は宿泊者も数組しかいないので広々と貸し切り状態で使えました。

逸る思いを抑えきれずさっさと服を脱いですぐさま浴場へすべりこむ私。ガラッと扉を開けるとムアッとした熱気とともに温泉らしい匂いが。湯船は円形でその周りを囲むようにシャワーが。奥には源泉が湧き出し、その成分が固まって白く石化している一帯。天井も高く開放感がありました。思った以上に素晴らしい。すぐに体を洗って湯船へGOです。

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大浴場

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湯宿温泉の湯は熱いと聞いていたのでソロリと足を入れてみたのですが確かに熱い。今まで入ってきたどこよりも熱い!しかし入れないほどではない、ということでゆっくりゆっくりと入っていきました。ゆっくりと首まで浸かって浴槽によりかかると、この日の疲れが体から抜け出て湯気とともに昇っていくような気持ちのよい感覚に。温泉は無色透明だが浴感はさらりとしていて良い。しかし熱いのでそう長いこと入っていられない。2・3分したところでたまらず湯船からあがり、蛇口から延びているホースで水でうめる作業に入ったのでした。

そう、湯宿温泉の源泉温度は63℃もあるので水でうめることが前提になっていると言っても過言ではないのです。それ故この湯本館のみならず、共同浴場でもうめる用のホースが蛇口からついているのがデフォルトの様でした。私は火照った体を窓を開けて風に晒しながら冷やしている間に、水でうめる作業に勤しんでいました。宿の説明によると、湯船の中でも温度の高い層は上の方で、底のほうはぬるい層だからかきまぜればはいりやすくなる、という事だったので浴場にある湯もみ用の湯かき棒でゴブゴブかき混ぜるのですが一向にぬるくなりません。湯船が広いので相当長いこと水を入れ続けないとぬるくはならない様でした。私は途中でうめるのをあきらめ、休み休み入りながら30分ほどで大浴場を後にしました。

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大浴場をでたすぐ横にあるコイン式マッサージチェア。こんなところにあっても中々使う人はいないような。この横の階段は螺旋階段になっています。

部屋に戻ってもまだ3時にもなっていません。13時からのチェックインというのは本当にのんびりできていいのですが、私は次の日の宿の予約をしなければなりません。少し休憩したところで早速翌日の宿へ電話したところすんなり予約完了。ここからが本当ののんびりタイムの始まりです。
しばらく外を眺めたり本を読んだりした後に宿の下駄を履いて散歩へ。ほとんど誰もいない温泉街をゆっくり歩いていたら少し雨が降ってきたので宿へ戻り、少ししてからフロントで共同浴場の鍵を借りて共同浴場巡りへいきました。女将さんと少し話をして共同浴場のことを聞いてみると、四つあるうちの一つである松の湯は地元民専用だということなので、入るのは三つだけにしました。

さて、まずは湯本館の真ん前にある窪湯から。さすがに真ん前なだけあって部屋からでも浴場内の音が少し聞こえるので、誰もいなくなったであろうタイミングで外へ出たのでした。
早速鍵を開けて中へ。鍵はオートロック式で勝手に閉まってしまうので、外来者の入浴OKの午後四時からはドアの間にはめ込み用の木をはさんでおいた方が良いようでした。

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入ってすぐ。電気は自分でつけて自分で消します。

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入って右側にはすぐ脱衣所

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内部は中々綺麗。地元の人たちが大切に使っているんでしょう。そんな施設を使わせてもらう感謝の意を込めて外来入浴者は百円の維持管理費を払うことになっています。このくらいは当然ですね。これからも末長く維持していってもらいたいです。

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浴場の様子。浴槽自体はそこまで広くありません。

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基本的に共同浴場にはシャワーはありません

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飲泉用のコップもあります

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天井。風格あり

さて、ここはどれほど熱いのかと入ってみると、湯本館よりも少しぬるいくらいで若干入りやすかった。私が入る前にも何人か入っている人がいたので入りやすい温度にうめてあるのでしょう。
どうやら湯宿温泉にはいくつかの源泉があるらしく、この窪湯は窪湯源泉、私が止まった湯本館はまた別の自家源泉があるみたいでした。しかし湯にそこまでの違いがあるわけではなく(と感じた)、また同じように熱いのでここでもそんなに長く入っていられませんでした。が、やはりこういった木造の湯屋で、ゆっくり天井を眺めながら入るのも非常にオツなものですね。気持ちのよい時間でした。ちなみに飲泉できるので少し飲んでみましたが、なんだか言葉にするのが難しい温泉の味を感じました。他の温泉紹介サイトなんかでは昆布茶のような味と言っているところが多かったですが、私はそういう味には感じませんでした。でもちょっと美味しい。

外に出ると雨が少し激しく降っていました。傘はありません。宿から持ってきたバスタオルを牛若丸のごとくかぶって小走りに小滝の湯へと向かいました。

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柔らかな灯りが良い雰囲気

小滝の湯も誰も入っていないようでドアも閉まっていたので早速中へ。

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入ってすぐ。下駄箱

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脱衣所と風呂場が一体化しています

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支援者の札でしょうか。カットサロンかいせさんが頑張っているようです

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小滝の湯、外観からも分かる通り中もこじんまりしていてとても好きな感じです。なのに天井は高いので開放感はあるのがポイント。お湯は窪湯より少し暑かったので水でうめました。浴槽も小さいので割とすぐにぬるくなり、10分ほど入浴。ここでも至福の時間。こんなところに毎日入れる地元の人が心底羨ましいです。

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逆側から

ある程度満足したら次の浴場竹の湯へ。外は相変わらず雨だったので一旦宿へ戻って傘を借りてから向かいました。

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はいったところ

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脱衣所。窪湯より少し広いです

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天井も高くて良い

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浴場

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ここも良い感じですね。個人的な好みのランキングで言えば小滝の湯>竹の湯>窪湯といった感じですがどこも雰囲気のある作りが素晴らしい。
「ここが最後の共同浴場か」などと思いながら油断して入ってしまった瞬間「グアッツ!!」と叫んで飛び上がってしまった私。あまりのとんでもない熱さに思わず後方に飛び上がってしまいました。油断していたとはいえ一瞬入っただけでその次元の違う熱さに叫んでしまうほど。午後になってここにはまだ誰も入っていなかったのか、これがどうやら源泉そのままの熱さのようでした。正直人間の入れる温度ではありません。しかし竹の湯を味わわないで出るのも無念なので風呂桶で温泉を半分くらいすくって水で薄めてから体にバシャバシャ浴びて竹の湯を後にしました。左足は私の油断のために軽く火傷をおってしまいました。。

竹の湯を出るとすぐ横には清水の広場なるところがありました。広場と言ってはいますが民家の横にあるし洗濯物もあるしでどうも私有地っぽいのですが気になったので見てみました。

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地元の方達が野菜を洗ったりするのでしょうか、スイカを冷やしていたのが夏っぽくてよかったです。
しかし湧き水好きの私としてはここの水が飲めるのかが気になるところ。帰ったら宿の人に聞いてみることにしました。

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月待塔もありました

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帰ってもまだ夕食の時間には一時間以上あったので、少し休憩してから大浴場に行きましたが、火傷を負ってしまったため満足に入れず、すごすごと退散してきてその後夕食となりました。夕食は6時からです。

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マッサージチェア横の螺旋階段。変わった造りの宿ですね

夕食は部屋食。膳ででてきます。写真では若干少ないように見えますが実際は丁度良く満足になれるくらいの量でした。鍋はバターで焼いて天つゆのようなものにつけて食べるんですが濃いめの味が美味しかった。魚(イワナか?)も内蔵が入ったまま焼いてあったので養殖ものではないのかもしれません。とにかくこれも肉厚で美味しかった。というか全部美味しかった。ただ魚の皿のはしっこに乗ってる酒粕で和えた何かはちょっと苦手でしたが。


美味しい夕食でした

食事の後はしばらくゴロゴロした後に夜の温泉街を散策にでかけました。この頃には雨もほとんど止んでいましたから絶好のタイミングです。

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国道

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路地

雨でしっとりと濡れた温泉街を浴衣姿でカランコロンと歩くのは温泉街の風情を纏ったようで良い気分。旅に出たんだという感覚をしんしんと感じました。他には誰もいないので私の下駄の音だけが響き渡るのみ。なんだか自然と物思いにふけってしまいます。夏休みなんかの連休では、ここは一体どんな表情を見せるのか。またそういう時に来てみたいです。

しばらくぼーっと歩いてから宿へ戻り、24時ごろまで寝た後再び大浴場へ。ついでに気になっていた家族風呂と婦人用風呂を見てきました。この二つは大浴場の目の前にあります。

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なんとなく夜中のロビー

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家族風呂脱衣所

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家族風呂は小さいですがその分湯温の調節もしやすそうですね。

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婦人用風呂脱衣所

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さすが婦人用風呂というべきか、家族風呂や大浴場より風呂イスやシャンプー類がおしゃれでした。窓も広くて良いですね。
朝は7時から8時30まで大浴場は女性専用となるので、男はこちらを使うことになります。

さて、その後はまた部屋で外の景色を見たりしてぼーっとしてから寝ました。とても良い時間でした。

翌朝は快晴、気持ちのよい朝です。こんな中ねているのも勿体無いということで早速朝の散歩に行きました。

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部屋から

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窪湯

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小滝の湯

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国道への合流地点

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路地から入ったところの山へ続く道から

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と色々撮影していながら散歩していました。晴天の中少し濡れた道路や草木が清々しい。橋の上から川をしばらくながめてから宿に戻って温泉に入りました。

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夜中に入るのも雰囲気があっていいですが朝も朝で気持ちが良いものです。が、やはり火傷が少し傷んで十分ゆったりとは入れませんでしたが、浴槽が小さめなので温度調節しやすく、大浴場よりかは長めに浸かっていられました。窓から入ってくる風で体を冷ましてから部屋に戻りました。

戻ったらすぐに朝食。朝食も膳で出てきます。あっさりした朝食が胃に優しい感じで美味しい。卵は温泉たまごで嬉しかったです。丁度良い朝食でした。

さて、チェックアウトギリギリまでゆっくりしていたいのですがそうもいかないので、少し休んでから出発です。フロントに行って宿代を払った後、気になっていた清水の広場の水は飲めるのか、の件を聞いてみたところ「いや、やめといた方がいいです」と言われてしまいました。昔は飲めたようですが、最近は開発などもあって飲めなくなったと。しかし少し山に登ったところに飲めるところがあるということで場所を教えてもらいました。
一通りの用は済ませたので宿をでて、その場所へ向かうもはっきりとは分からず。おそらくここだろうと思われる場所を見つけたのですが、もう水はでていませんでした。少し残念な気持ちを抱えつつ湯宿温泉を出発。かなり名残惜しいですが、次の目的地の新潟へ向けて原付を走らせました。

湯宿温泉 湯本館:一泊二食付き 8790円
湯本館公式サイト