[四万温泉・中生館] 最奥の宿にて秘境的露天風呂を味わう!

群馬

夏休み6泊7日の旅5日目です。 [4日目]

万座から草津へ!

豊国館を出る。天気は晴れ時々くもりで、今の所晴れ間が見えて気持ちの良い出立となったけど、この先どうなっているのかわからないから既にカッパを着用して、リュックも雨仕様(ゴミ袋に包む)にしているので雨が降っても大丈夫。ちょっと心配でもあり、楽しみでもある心模様だ。

気温もカッパを着てちょうどいいくらいか。さらば万座温泉

昨日通ったクネクネした坂道を抜けるとそこは万座三叉路。ちょっとドキドキしながらここまでやってきたけど、ゲートは閉じてないから通行可能なようだ。

思わず「よ〜しよし」と1人安堵しながら進むも、ゆるい坂道を進んでいくとすぐに変化が現れた。うっすらと、少しずつ霧が出始めて、いつの間にか空はどんよりと曇り空になっている。これは、ちょっとばかり気を引き締めねばなるまい。

もう本当にすぐこんな景色になってしまった。後続車から見えやすいようにウィンカーをつけよう
どんどん霧が濃くなる中、なんか広場にやってきていた

進めば進むほどどんどんと辺りが白く霞んでくる中、到着したのは依然火山活動警戒中の白根山付近だった。
先に大きな駐車場があって、そこから歩いてかなんかして火口湖を見ることができるらしいけど、今はそんなことをしている場合では全く無い。上の写真では大してモヤってないように見えるけど、本当は10m先も危ういくらいの霧に包まれてちょっと恐怖を感じているのだ。

レストランかなんかだろうか。もちろんやってないけど、それよりも各所にシェルターがあって本当に危ないところなんだと実感する

撮影のために止まりはしたけど、それが終わればすぐさま走り出す。車やバイクがほとんど来ないからそこは良かったけど、これは果たして進んで大丈夫なのかとこわごわ原付きを走らせていく。

しかしそんな不安とは裏腹に、あの駐車場を抜けると次第に道は下り坂になっていき、それと共に霧も少しずつ薄らいでいった。次第に空の青いところが見えてくると、心も汗でしめった服を脱ぎ捨てたようにスッキリして、危険ゾーンを無事抜けられたことを神に感謝するのだった。さすが噴火警戒中なだけあるけど、これはかつて蔵王で味わった霧地獄に匹敵する恐ろしさだったぜ。

というわけで無事山を降り、天狗山レストハウスという建物前にやってきた。草津はもう目の前だ!

先に進むと建物が増え始め、山というよりも麓の森というような道を抜けると、ホテルが現れ土地が開き始めた。昨日はずっと山の上にいたから、こうして沢山の建物を見るとようやく人里に下りてきたことを実感する。このまま中心地へ行けば、人の多さに嬉しさも感じられることだろう。
しかしながら草津は今回は用はないから、原付きでちょろっと回って終わるつもりだ。前回志賀高原を抜けて草津に来たときはちょっと寄ったけど、今はコロナもあるから様子を見るだけにとどめておく。

ちょっと暑くなってきたからカッパはもう脱ごうかな。身軽になって湯畑へGOだ
そして標識に従ってやってきた久々の湯畑。さすがにそれなりに人が多いぜ

やはりここはザ・温泉街といった感じで湯畑の存在感が圧巻だ。そんな場所だけに平日とはいえ人手が多く、その人気をうかがわせる。
硫黄の香りを嗅いでちょっと湯畑付近を散歩したくもなるけれど、ここらは気軽に駐車できるようなところもないし時期的なものもあって、湯畑をぐるーっと回るだけして草津温泉観光は終了とする。
また草津の宿はこのブログでは登場したことはないと思うけど、泊まりで来るとしたら友人とかな。

その後292号線に入って、かつて訪れた道の駅へ

時間があれば草津温泉周辺をくまなく散策したいところだけど、今回のところはこのまま群馬の長野原・八ッ場方面に向かうので292号線へ。その途中にあるこの草津運動茶屋公園という道の駅は、個人的にはそんなに気になるものがない道の駅なんだけど、ちょうど休憩したい気分だったので立ち寄ってみる。

建物前には簡易的な直売所が。売ってるとうもろこしは味来ではなかった
土産物屋ではやっぱりそんなに欲しいものはなかったけど、とりあえずこれだけは買っておいた

ちょうど昼時ということもあって、飲食ブースにライダーの人たちやらが多くいる中土産物を物色。
その中に群馬名物かつひらべったくてかさばらなさそう、そしてクマ笹風味という気になる味のひもかわうどんが売っていたのでとりあえず買っておいた。群馬は何度も来ているけれど、ひもかわうどんは食べたことがないから、これはちょうどいい土産物がありました。
カフェオレでグビッと休憩したら次へ向かう。

というところなんだけど、実はこの道の駅のちょっと手前に隠れた共同浴場があって、さっきはまぁいいかとスルーして道の駅にやってきたんだけど、やっぱりちょっと気になっているにで戻ることにする。温泉街から離れているけど一応観光客も入れるらしい。

というわけでやってきたのは万代鉱源泉 躑躅乃湯だ!

292号線を走っていると二股に別れた箇所があって、そこを左の道に行けばすぐにあるこの躑躅乃湯(つつじのゆ)だ。その二股にはイラスト付きで草津市場と書かれた大きな看板があるからわかりやすいけど、その草津市場なる直売所は結局どこにあるかわからなかった。

しかしそんなことよりも共同浴場だ。坂の途中にあるこの共同浴場は、一段高くなったコンクリの基礎の上に建っている。駐車場には車はなく、歩いてる人もいないうえに左の女湯の前には進入禁止のコーン。これは雲行きが怪しい。

そんな空気を感じながら入り口に近づくと沢山の張り紙が

なるほど、たしかにたしかに。張り紙には「コロナのため町民以外は入れないよ!」と力強く書いてあるけど、たしかに今の時期はそうだろうな。ちょっと残念ではあるけど、こればっかりはしょうがない。でも場所と雰囲気だけはわかったから、次からは来やすくなったな。草津に泊まるときはまた来ることにしよう。

というわけで出発。晴れてて気持ちがいいけど私もそろそろお腹がすいて参りました

涼しい風を浴びながら、昼は何を食べようどこで食べようなんて思っていると、急に大きめな直売所が現れ、しかも駐車もしやすい感じだったので迷わず直売所に吸い込まれた私。さっきひもかわうどんを買ったせいか購買欲が高めになっているので、ここでなにかいいのがあれば買っていきたいな。

草津ふれあい市というらしい。これは期待がもてそうだッ

どうやらここでは高原野菜を中心に売ってるらしいけど、ハロウィーンもまぁまぁ近いせいかそこかしこにかぼちゃが転がっている変わった直売所だ。楽しみ楽しみ。

観賞用らしい大小様々なかぼちゃたち。まぁかぼちゃを買うことはないだろうけども
建物前にまずはキャベツ。もろこしを買ったところでも確か売ってたけど、ここらへんのキャベツはなんか美味しそうな気がする
ここでも売ってるとうもろこし。しかし、品種が違う!

このとうもろこし、どうやら私が求め、食した味来を品種改良したもので、鮮度が落ちにくく糖度も18度以上あるというかなり甘めなもろこしらしい。
かさばるのでさすがにもう買いはしないけど、試食してみたところスンゴイ瑞々しくて弾けるような甘さが腹減りの私にはとんでもなく響く。さすがに味来の品種改良品。これはかなり美味しいな。

なんだか私のイメージにはないようなかぼちゃも売られていたけどこれは食べられるやつらしい。ううむ、気になる
出ました花豆。草津といったら花豆でしょう。当店オリジナルというのも好きだから購入決定!

いや、なかなか良いのが売ってるじゃないですか。他にもオリジナル商品の乾燥いとこんにゃくというものも売っていたのでそれも購入。加工品もまぁまぁ売っていたので結構楽しめる直売所で、店員さんも優しい人達だったので大満足だ。

ちょっとかさばるけど土産物らしい品が買えてよかった

飯、そして土産物を買う

さて、じゃあ昼飯を食べに行こうかい。このあおぞらっていう看板は群馬に来るとよく見るけど、静岡で言うさわやかみたいな存在だろか
途中みかけた丸晶という中華料理屋。建物から発せられるオーラでかなり入りたくなったけど、もう食べるものは決めているので諦める。でもここ絶対美味しいだろうな

さっきの直売所を出るときめし処を調べたところ、かない亭という昼からやってる焼肉屋を発見。そこで肉を一気にチャージしようと息巻いているので丸晶は今回はスルーだ。もう舌は焼き肉色に染まっている。

しかしながらかない亭までやってくると、ここでまた旅の呪いが発動し、本来ならやっているはずなのになぜか休みのかない亭。このように、本当に求めている飲食店土産点ほど休んでいる確率が高いのはなぜなのか。気のせいかショックで腹も更に減った気がする。

しかしすぐに気を取り直して、ちょっと行ったところにあったすとろうという店に入ることにする。店名が気に入った

店内はお客さんが多くて写真はほぼとれなかったけど、広い座敷が特徴的で私はもちろん座敷席へ。こういう旅の途中で訪れた店の座敷席はなんだかすこぶる居心地良く感じられるものだ。店員さんに料理を注文した後、座敷でテレビを眺める時間はなんとも素敵な田舎な時間。

そしてしばらくしてやってきたのがこのカツ丼(800円)だ!

正直店員さんが運んできたとき、ぱっと見器が小さく見えて「失敗したか」と不安になったけど、こうして見るとカツは厚くて、丼も深さがあるから実はそれなりに量がありそうだ。

実際食べてみると分厚いかつは予想を裏切って柔らかく、ダシが染みた衣はじゅわっと味がしみ出てかなり箸が進む。焼肉屋が閉まってて残念ではあるけど、これはこれで肉成分を堪能できて満足度高し。素朴で美味しいカツ丼、完食いたしました。ごちそうさまでした。

お会計時、レジ前にお店のオリジナル缶バッジが売られていたのでそれも購入して店をでると、バイク前で準備している時に店から店員さんが「忘れ物ですよ〜」とにこやかに走ってきてスマホを持ってきてくれた。
こりゃかなり危ないとこだった。ポケットに入れてたから座敷で座ってる時にポロリと落ちてしまったんだろう。しかしスマホを持ってきてくれた店員さんの雰囲気の良いことと言ったら、危ないところだったにもかかわらずついつい笑顔になってしまった。
ちょっとした立ち話の後「お気をつけて旅を続けてください」と送り出してくれたのだった。

これがお店の缶バッジ。ポップでレトロな可愛さに惹かれてつい買ってしまった。100円です。みなさんもどうぞ

昼食を食べ終えたところで時刻は12時半くらい。まだ割と時間に余裕があるから、これから寄りたいところも全部行けそうな感じだ。
とりあえず次はここからほど近いところにある浅間酒造観光センターに向かう。どうやら人気な酒造のようで店もなかなかに大きいらしく、そんなところで酒好きでもない、ただ土産に酒を買うのが好きな私は一体何を買おうとしているのか、それは現地で決めようと思う。

そんな酒造にはちょっと走ったらすぐ着いてしまった。やはり大きいお店

普通の田舎道のようなところにいきなり現れるこの浅間酒造観光センター。もう規模的には道の駅といった感じで駐車場の規模も相当広い。しかしながら今日は平日ということもあって車の数は少ない。ゆっくりと物色できそうだ。

店内に入ると商品が所狭しと置かれている。迷うぜこりゃ

ううむ、1つの酒造が持つ施設としては相当に広い部類ではなかろうか。観光センターとか銘打ってるだけあって、商品の幅も酒からお菓子まで様々ある。

酒売り場にはちゃんと一つ一つのお酒の特徴が大きく書かれていてわかりやすい。甘党な私はついつい梅酒とか果実酒の類に惹かれがちだけど、初めて飲む酒造なのでここは普通に日本酒でいきたい。
なのでそれぞれの特徴を見つつ色々考えた結果

この草津節と、秘幻というお酒を購入いたしました。どちらも720mlのやつ

今日になって急に土産の量が増えてきているけど、もう旅も終盤なのでそろそろ買っておかないとね。
お酒のついでに大吟醸ソフトクリームも買おうかと一瞬迷ったけど、この後似たようなものを摂取する予定なのでやめておいた。

さて、次に向かうは八ッ場方面。なんだかんだで八ッ場も通る機会が多く、今日で2年連続で来訪することになる。
次に行くところは去年泊まった三鳩楼に向かう道すがら、気になりはしたものの通り過ぎた場所。早速訪れることができようとは。楽しみにしながら、走りやすい道を気分良く進んでいく。

この道、走りやすい割にトラックとか少なくてとっても快適。こういう道路から眺める田舎の風景が結構好き
走っていると10分もかからないくらいで到着。なるほど、こんな建物があったとは

ここは湖の駅丸岩。その名の通り八ッ場湖のほとりに立つ、擬洋風の観光施設だ。ここ数年で出来たものらしく、建物も敷地自体もなんだか新しい中がどうなってるのか楽しみだ。早速行こうっ。

入ったらすぐ目の前に商品陳列棚が。地域の人が作ったものだろか
地場産の野菜も少しある。夜食に焼きしいたけが食べたいとちょっと思う
売ってそうで案外売ってない竹カップが売っている。買おうか悩んだけどやめといた

なぜか撮ってなかったけど入って右側に食事処、左側に土産物屋らしいものが売ってる土産コーナーがあって、中央には雑貨といった感じでコーナー分けされている。店内の客は私一人で、時折店員さん同士、仲良く話している声が聞こえてくるなんとも穏やかな空間だ。

そんな中左手の土産物コーナーをふらりと眺めていると、無人だったレジにおばちゃんが戻ってきて「釣りですか?」と話しかけてくれた。多分リュックに竿を突っ込んでるからそう思ったんだろう。たまにあるけどこうして話しかけてくれるのは嬉しい。

「できそうなところがあったら釣りしようかなと思ってるくらいで」と答える私だが、この旅の中ではまだ一度も釣りをしていない。というか、いつも竿は持ち歩けど釣りをしないことの方が多い私だ。

するとおばちゃんは「ここらへんだとねぇ」と釣りスポットとちょっとした話をしてくれた。
話によると以前ここでニジマスを飼っていたけど飼いきれなくなったため、すぐそこの沢に放流したのが割と最近ことらしい。だからまだダムに行かずに沢に残ってるニジマスがいると思う、とのことで、大学生が釣りに来たりもするんだとか。
その沢に続く道は通行止めになっているけど歩いて行く分には問題ないと言っていたけどどうなんだろか。そういうゆるいところは好きだけど。

と、そんな感じの良いおばちゃんと話をした後、なんとなく小松姫という真田信之の妻を可愛くイラスト化したポストカードを一枚購入し、おばちゃんに挨拶して散策に戻った。

二階は憩いのスペースとなっていた。誰もいないからなんか不思議
そこから見える景色。建物裏手は広場と公園になっていて眺めも良い。週末は混みそうだ

その後おばちゃんが言っていた沢(敷地脇の道路からすぐに行ける)に行ってみたら確かに立ち入り禁止の警告と共に道がふさがれていたけど、そのすぐ先に細い沢が見えた。なるほど、確かにこれくらいの塞ぎ具合では入る人は入るだろうけど、私はなんとなくそういうのが好きではないのでやめておいた。
私はそこで踵を返し、次の場所へと向かう。

寄り道、そして吾妻渓谷へ

少し走れば道の駅八ッ場ふるさと館があるけどもなんとなくそこは通り過ぎ、薄青くゆらめく八ッ場ダム(吾妻川)を左右に見ながら大きな不動大橋を渡ると、そこはもう川原湯温泉だ。
ここに寄りたい理由は1つ。去年のリベンジをしたいからなんだけど、、、

今回も駄目だった!一体いつやってるんだここは。。

そう、去年もここにやってきたけど休業だった。そして今回もまた夢叶わず、坂の下から向上を見上げる私。
ここは川原湯温泉駅の目の前にある豊田乳業という牛乳屋さんで、営業していればこの坂を上ったところにある搬入口のようなところで色んな乳製品を買ってその場でいただけるらしく、その派手さのない売り場と未知の牛乳の味に惹かれて今回二度目の訪問となったわけだけど、ご覧の通りまたおあずけをくらってしまった。上にちょろっと見える牛の模様が目に悲しく映るぜ。。残念だが、もうこれで川原湯温泉での用事はなくなってしまった。

川原湯温泉を後にしたら次は去年もやってきた道の駅あがつま峡へ

走りやすく眺めもいい375号線を走って次にやってきたのはこの道の駅。
去年はここで中之条そばなるものを買った(非常に美味しかった)けど、今回は正直トイレに寄りたいからという理由だけで来てしまった。とりあえず直売所は見てみるけども。

りんごも食べたい。だけどこんな沢山はいらないんだ
ぶどうもあるけど、もうちょっと珍しいのが買いたい私。シャインマスカットはかなり美味いんだけどね

その後用をすませたところで時計を見るとまだ時刻は13時半ごろ。これならまだ観光の時間は十分にある。
ここから近くに吾妻渓谷という風光明媚な峡谷があるから、そこもちょろっと行ってみようかな。

吾妻渓谷へ続く道。先へは車両では入れないから歩いていくことになるみたいだ
じゃあ行ってみようか。誰もいない観光用歩道をゆく
道からは峡谷が見えて涼しげだけど、歩いているから結構暑い。でも景色良くてイイな
日本一短いトンネル?というか右の崖に線路が見えるけど、あれは廃線になってるのか
これがそう。あそこを歩いてみたいぜ

なんかここらは猿が出たりするらしいんだけど辺りには何もいない。ただ川の流れる音がする道を、汗をかきかき歩いていく。

もうすこしで鹿飛橋という橋があるところまで来た。ここからは階段を降りて峡谷内を歩いていくらしい

この先にダムを一望できる見晴台があるけどあと1kmか。ちょっと時間のことを考えると遠いなぁ。体力的には十分だけど、この鹿飛橋を見たら折り返そうかな。実は水筒の中が空っぽというのも結構きついぜ。

お、あれか。下りたところにすぐあるのね
橋からの眺め。これは勢いがあって気持ちが良いなぁ

さすが峡谷だけあって、水量豊富で流れが強めだから岩をガシガシ削っていったんだろうな。
水深もありそうだし、ここで釣りしたらどんなもんが釣れるのか凄く気になるところ。水中カメラの映像とかも見てみたいな。

そんな鹿飛橋で汗がひくまで休憩したら折り返した。もう喉がめちゃくちゃ乾いてるから一刻も早く駐車場まで戻りたい

ちなみに後になって知ったことだけど、あの崖上を走っていた廃線は今は電動自転車に乗って私が歩いた道の先にある八ッ場駅まで行けるというアクティビティに利用されているらしい。吾妻峡レールバイク・アガッタンという名前で、あの道の駅近くから乗れるらしいけど、私は全く気が付かなかった。楽しそうなのでいつか友人と乗ってみたい。

夜食を買って四万へ!

さて、その後駐車場に戻って適当なところで水分を摂取した後、145号線に乗って四万温泉に向かうことを意識しだす。まだ時間は14時台だけど、いつも15時台に宿に到着することを目標にしてるせいでこのくらいの時間になるとやや急ぎ気味になってきてしまう自分がいる。まだまだ大丈夫なんだけど、そういう癖がついてしまった。

しかしそれでも道には気になるところがあるもの。このパン屋さんもなんだか気になったので立ち寄ってみた

ちょうど走っていたら見つけた日野製パン。こぶりな店に昔ながらの雰囲気が感じられて気になったので、ここでなにか夜食を買っていこうか。

このヒゲ食パンが目印
ではいざ店内へ。なんか・・・・安いぞ!

なんだ、なんか美味しそうなパンがやたら安いぞ。クリームパン110円にチーズパン、フランクロールが120円?200円を超えるパンなんて少ししかないじゃないか。種類も菓子パン惣菜パンと色々あるし、こりゃ良い店に入ったようだぜ!

とんかつサンドも150円。これは確実に買うッ

とんかつサンドは見た瞬間に購入決定。その後ちょっと悩んでジャムパン(120円)と、まだ喉がちょっと渇いていたのでコーヒー缶を買うことにした。
店のおばちゃんは凄く愛想の良い人で、この人がこのパンたちを作ってるんだなぁと思うとなんだか嬉しくなる。このおばちゃんも私の釣り竿を見て「釣りですか?」と聞いてきたけど、ここらへんで良い釣り場はないですかと聞いてもそれは良く知らないようだった。

店を出た後、コーヒーがぬるくならないうちに飲みたいと良さそうな場所を探すと、店の裏手を走る線路を超えたところに小さな沢があって、その脇にちょっとした場所があったのでそこで休憩をとることに。やはり休憩するなら適当なところよりも、川が近いほうがいい。

この左手に川が流れている。静かだ
そしてこれがさっき買ったもの。これを見ながらコーヒーだ

店で売ってるジャムパンと聞いてこういう風な見た目を連想する人はあんまいないんじゃないだろか。私もパンが好きで家の周りのパン屋はことあるごとに行くけど、こういう形で売ってるのは初めて見た。なんとも素朴で、そして美味しそうじゃないか。いますぐ食べたいけど、今はコーヒーだけで我慢だ。
いやしかし静かでいい電車も見れていい場所だ。川もなんとなく渓流魚が釣れそうな気もする渓相だからここは覚えておこう。

休憩後マップを見てたらすぐ近くに廃校があることがわかったのでチラ見しにきた。趣あるけど、何か作業中っぽいから近づくのはやめとこう
その後再び四万温泉に向けて出発。すぐ横を電車が通る面白さよ
そして最後の立ち寄りポイントである、群馬総合農産物市場なるところでぶどう(500円)を購入し
そしてここからは一気に四万温泉を目指す!

時間が経つごとに、というか山を目指すごとに、かわからないけど次第に空模様は曇って雨が降り出しそうな重たい色に変わっていく。進めば進むほど気温も下がってきて、さすがにちょっと寒くなってきた。
思えば四万温泉は舗装路がしっかり通ってるとはいえその場所は山の奥の奥の道の果て。この寒さで雨が降ったら結構厳しいから早く着きたいな。

四万温泉到着。そして中生館へ!

そして途中カッパを着て走ること数十分、ようやく四万温泉に到着したのだった

あれ、こんなに遠かったっけと思いながら走っていたので、温泉街に到着したらなんだかホッとしてしまった。しかし温泉街は人の姿はなく寂しい風が吹いている。平日の四万温泉はこんな感じなのか。

なんだかちょっと懐かしい。ここを行くと積善館か
積善館を通り抜け、かつて泊まった山ばとも抜けて温泉街最奥部へ向かう。もうちょっとで温泉だ!
進んで共同浴場御夢想の湯がある広場の先にあった、本日のお宿中生館!
よし、到着!ああ寒かった!
なんだかちょっと民宿旅館っぽい佇まい。新しすぎずイイ感じだ

ようやく到着中生館。山奥にある四万温泉街の中でも最も奥にある温泉宿。あたりはもちろん静かに佇む山々に囲まれ、脇には谷川が響く最高の立地。ここは是非泊まりに来たいと思ってたから、こうして着いてみるとやっぱりテンションがあがってくる。よし、行こう!

入ってすぐのロビー。なぜか自転車が置かれている

館内はシ〜ンと静まり返って私の衣擦れの音が聞こえるのみ。見たところ他のお客さんもいなさそうな雰囲気。

フロントで声をかけても誰の応答もなかったけど、続けて何度か声をかけていると上の階からドタドタと足音が聞こえてきてご主人が下りてきた。ぱっと見にも人が良さそうな雰囲気。
宿帳を書いていると私の生年月日を見て「○月○日ですか、私も同じ誕生日なんですよ」とにこやかに話すご主人は、最初に抱いた印象の通り、親しみやすく優しそうな人だと感じられた。

その後例のごとく色々説明されながら到着した部屋は、既に布団が敷かれたナイス部屋だった!
なんだかちょっと上品な感じがしてイイ

大体2人部屋くらいの広さだろか。白を基調とした部屋だから清潔感があって実際にとてもよく掃除されている印象。広縁はないものの、見たところ窓の向こうはすぐ山で、川の音がさらさらと聞こえるから川沿いの部屋なんだろう。これは・・・最高だ!

机の上には花豆が。これは後でお茶と一緒にいただこうかい
テレビも割と大きめ。必要なものはあります
アメニティは浴衣・フェイスタオル・歯ブラシとあるけど、バスタオルは風呂場前にあるとご主人が言っていたから大丈夫
そして窓からの景色。本当に真下に川が流れている。良い部屋に通してもらえたぜ!
左を見ると露天風呂が見える!あれがそうか!

この中世館、自然に囲まれた環境もウリの1つだろうけど、この川沿いの露天風呂こそ最大のウリなのだ。どうやって行くのかはわからないけど、ここから見える通り橋を渡って対岸にある露天風呂にアクセスするらしい。なんと素晴らしい場所にある露天風呂だろうか。ここは24時間入れるみたいだから、夜中の露天風呂なんて楽しみでしょうがないぜ!心は逸るばかりである!

しかし、まずは花豆を食べて一息つこう。やっぱ美味しいすねこれは

やはり川の音が聞こえる部屋はイイ。自然の中にいるって感じがする。でもその割には虫の姿もないし快適だ。
山の中にある宿なのに全然虫が来ない宿がたまにあるけど、ここもそうなのかもしれない。夏の盛りはどうなのかわからないけども。

じゃあちょっと散策がてら温泉に行こうか。私の部屋はこの左
階段を上ったところの一番手前の部屋で
2つ上の写真を置くに行くとこういう憩いの一画がある!この漫画ゾーンの冷蔵庫は誰でも使用可で
テーブルの上にはコーヒーセットも。これは相当にありがたいゾ
漫画も色々あるから夜は楽しませてもらおうかい!楽しみが増えたぜ
そして階段を下りたら一階ロビー。この自転車は、レンタサイクルでもやってるのかな
一階にもコーヒーセットがあって
マッサージ機もある。風呂上がりはここで決まりねッ
軽く外に出てみるも人影はなし。共同浴場も入れるかわからないけど、今の所入る予定はない

館内を全部回ったわけじゃないけど、あの漫画ゾーンやコーヒーセット、冷蔵庫は本当にありがたい。おまけにwifiもちゃんとあるから、ここで連泊でもした日にはかなり快適に過ごせそうだ。川もすぐ横だから釣りもイイ。やっぱりこういう素敵な宿があるから、チェックイン時間は早いにこしたことはないのだ。

最高の風呂へ!

(ちなみにここからの写真はモードを色々変えたりして撮っていたので、悲しくもブレた写真が多くなってしまいました。慣れないことをいきなりするものではありません。ごめんなさい)

もっと大きく部屋を撮っておけばよかったんだけどここが風呂場前。扇風機、冷水がある。本当に用意の良い宿だ
一弾下がったところに入り口が

露天風呂がある風呂は今は男湯になっていて、夜7時からの2時間はここは女湯になるらしい。
バスタオルは右手にある黄色いやつで、ちゃんと消毒済みですと書かれていた。素晴らしい配慮に感謝。。

脱衣所。なんか抜けが良くてちょっとワイルドな脱衣所だ。張り紙が多いのもポイント。ちなみに右に手に内湯へのドアがあります
左の壁には笠。どうやら露天風呂に行く時のためのものらしい面白い!

見たところあの向かいのドアの向こうに露天があるらしいけど、そこから更にあの対岸の露天風呂につながってるのかな?そうなると、露天風呂は素っ裸で行くのか服のまま行っても大丈夫なのか・・・?まぁ見たところ今日もまた貸し切り状態だから特に気にする必要はなさそうだけど。
ともあれ脱衣所から雰囲気がいいから期待値も上がりっぱなしだぜ。とりあえずは内湯で体を洗ってから露天に行くか!

お、内湯いいじゃない!
左手にはソープ類など。シャワーはないけどそこが湯治っぽくてイイ!
窓が大きくて山の緑が眼前にせまる岩風呂

内湯からもうすでに素敵な造りじゃないか。露天は当然周囲が大自然だろうけど、内湯の窓から覗く切り取られた緑もそこはかとなく違った美を感じるぜ。

すぐに露天に行きたいのでさっさと体を洗って、少しだけ内湯へザブン。
温度は非常に適温で肌触りなめらかな湯は一気に体の疲れを取り去っていくようだ。さすが四万温泉最奥の湯。昨日の万座の湯が少々刺激的だったから、この四万の湯は皮膚を休めるにはちょうどよさそうだ。

泉質はナトリュウム・カルシウム‐塩化物硫酸塩温泉のかけ流し。注ぎ口周囲は成分が固まってボコボコだ
おし、じゃあ早速露天風呂に行くか!てかその前にあるこの半露天もなかなかイイじゃないか
ホースは埋めるようかな。そんな必要はなさそうだけども
ここは後で入ることにしようかな

ここもよさそうだけど、まずは川向うの露天だ。どうやらかじかの湯というらしい。
そこまで行くには端っこにある小さな木のドアから行くのか??おそるおそる開けてみたら道があったからどうやら正解らしいが、なんかここまで来て素っ裸で向かうのはちょっと気が引けてくる私。でもまぁ誰に見られるということもないだろう。行くか!

道を下って橋を渡る。裸で渡る橋、なんだかとっても開放的だけどいけないことをしてる気にもなってきて楽しい
ぶれまくりだけど川からの眺め。こんながけっぷちに建っている宿なのです
そして対岸に渡ると到着、名物かじかの湯!

ちょっとした脱衣所もある大自然の中の露天風呂。内湯と同じく2つの岩風呂がつながっているワイルドな造りで、本当にすぐ脇を川が流れている。なんちゅう素晴らしい露天風呂なんじゃこれは!もし釣り人が釣り上がってきたら面白いことになりそうだなこれは。

1つ1つの湯船は決して広くはないけど、今は貸し切り状態だから足も伸ばし放題だ
下流の眺めもイイ。橋がかかってるのがちょっと風流な感じがする

もう体は洗っているからすぐさま露天へ飛び込む私。
湯船はちょっと浅めだけどそれでかえってダラリと横になれるから、半分寝湯みたいな体勢で目の前に豊かな自然を拝むことができる。ザザァと流れる心地の良い川の音を耳に、目には優しい木々の緑。こんな贅沢極まりない安息が待っていたとは、ここに宿を取って本当に良かった。。
川を吹き抜けていく優しい風が涼しいから、いつまでも入っていられそうだ。これは、カンカン照りのセミがせわしなく鳴くような季節に来ても相当気持ち良いだろうな。

その後時間を忘れてたっぷり温泉を楽しんで、緩んだ体をマッサージしにロビーに向かうのだった。
(このかじかの湯、HPの情報によれば5月中旬から10月中旬まで入浴可らしく、水着、バスタオルの着用可、ということらしい。私みたいに素っ裸で行かなくても大丈夫です。)

帰りに脱衣所で気づいた。ただの証明だと思ってたら夜に露天風呂に行く時に使うライトらしい。いろいろと面白いことがあるぜ
そしてマッサージへ。ごつごつした機械のマッサージはそれはそれで気持ちが良くてクセになりそ

温泉の後のマッサージ機でもう今日の疲れは全てふっとんだような気がする。この後はコーヒーでも飲みながら夕食を待とうか。夕食は18時からで部屋食ということらしくまだ時間があるから、いまのうちに明日の宿の予約でも取ろうか。

しかしながらちょっと考えなきゃならないことがある。
実は今台風が関東に迫っていて、明後日あたりにちょうど直撃するらしい。そうなると雨風に打たれながらの厳しい移動になることはわかっているんだけど、でもまだ休みの日数には余裕があるんだよな。でもとりあえず明日泊まろうと思ってる宿はあるけどそれは今回諦めて、もう帰路につきながら途中で一泊してから帰るか。それでも最終日には台風に見舞われるだろうけどそれはもうしょうがない。。
よし、残念だけど予定を早めて、明日の一泊で帰ることにしよう。台風の中、どこかに寄ったりしてチェックインの時間まで過ごすのは厳しいからね。

夕食から就寝までのあれこれ

というわけで部屋に戻ってから宿をとったあと、窓辺でコーヒー片手にテレビを見ているとすぐに夕食の時間になったのだった。
電話の後、「夕食をお持ちしました〜」の声と共に夕食が運ばれてきた。

お、焼き魚に天ぷらなんかもあって食べごたえがありそうだぜ!食べたくても買わなかったりんごがあるのも嬉しい
ちょっとして卵とじ鍋も。全体的に素朴な夕食だけど美味しそうだ

ううむ、シンプルかつウマい料理の数々、空いた腹に沁みわたるぜ。
群馬らしくプルプルの刺し身こんにゃくも好きだし、(多分)似たバイ貝も良い味だ。実は私はバイ貝が大好きなので、1つだけだけどこうして出てくると嬉しい。小鉢をちょいちょい食べただけでもうご飯を一杯分食べてしまった。

魚はヤマメだった。頭は食べられなさそうだったけど、それ以外は食べ尽くした
鍋も舞茸やごぼうなどが入って、やや薄味だけれど旨味があってご飯によく合う!これ好きだ

部屋でのんびりといただく夕食、あの温泉の時から安らかな時間が続いている。
外を見ると川の音でわからなかったけど、少し雨が降ってきたようだ。そういえばあの川が増水したら露天風呂は結構被害を受けそうだな。いや、そんなことより、夏の一番暑い時期にあの川で遊んで、体が冷えたら露天に直行するなんて楽しそうだな。あるいは、あそこから釣りを初めて、戻ってきたところですぐに温泉、なんてのも出来るんだったら最高だろうな。うん、イイ!

なんてことを夢想しているともう食事を完食してしまっていた。さすがに腹減りだっただけあって自然と食べるスピードも早くなっていたようだ。

美味しゅうございました。ごちそうさま!

食事の後は満腹になったことで眠気が襲ってきたので少しだけ眠る。これによって夜も元気に漫画を読んだり温泉に入ったりできるというわけだ!

ということで一眠りし、20時前くらいに起きたところですぐに温泉へ。
この時間は男湯と女湯が入れ替わってるはずだから、もう1つの内湯を味わいに行こう。

なので早速やってきました。こっちの脱衣所は狭めだけど古びた感じがいい具合
ではいこう!お、こっちはシャワーがあるのか

浴室は脱衣所から分かる通りコンパクトサイズ。浴槽もせいぜい入れて2人くらいだけど、こちらは木で造られていて向こうとは違った趣向。これはこれでゆっくりできそうだぜ。

こういう狭めのとこで一人ゆっくりするていうのも落ち着く。何も気にせず明日のことを考えようか

予定を早めてしまったことで明日の宿までの距離がちょっと遠くなってしまった。そしてその影響で去年通った道を一部通らざるおえなくなっちゃったから、後でもう一回できるだけ新しいルートで行けないか調査しなければ。なるべくなら新しいところで新しい発見をしたいしね。

そうして1時間ほど温泉に浸かったてたらさすがに喉が渇いてきたのであがることに。よし、このまま部屋に戻ってちょっと早めの晩酌としようか。

というわけで部屋に戻ってきた。ぶどうがあるけど、まずはそれ以外を食べようかな
今食べるはパン2つ。そして今日の土産もみていこう
湖の駅で買ったポストカード、かわいいです
それらを見ながら(というか動画を見ながら)晩酌!

お、とんかつパン美味しいじゃない。ちょっと固めだけど味は良いし、値段を考えたら申し分なさすぎる。
ジャムパンはまぁ普通にジャムの味だけど、これも油っこいものを食べた後のデザートみたいな感じでオイシイ。ああ、これはりんごジュースを買っておけばよかった。ていうか、日野製パン素晴らしいな。次にあそこを通ったら絶対また寄るッ。

いやしかし良い夜だ。部屋にエアコンはないけど、この季節だから部屋の中は適度に涼しくて過ごしやすいぜ。窓はずっと網戸だけの開けっ放しだけどやっぱり虫もこない快適快適。肌もしっとりさらさらだし、旅の終わりに向けて仕上がって来てるな。この後も思いっきりダラダラしようッ。

その後漫画ゾーンに置いてあった”お前はまだグンマを知らない”という漫画を読みふけった後、23時すぎにいよいよ夜の露天風呂に向かう。多分まだ雨は降り続いてることだろう。ならば、あの笠をかぶっていくのみよ。

今回もまた貸切状態。今回は浴衣を着て行こう
笠をかりて
いざかん!

なんかちょっとした冒険感がある露天風呂までの道のり。こんな感じで行くのは始めてただから単純に面白い。
しかしさっき漫画を取りに行った時に他のお客さんの存在を確認したけど、今日もまた一人温泉を楽しめるとは運がいいことだぜ。

雨が降ってるから足元に気をつけて露天風呂へ。ライトは湯船や柱に取り付けてある鉄板にひっつけておくことができる
おし、じゃあ入るか!もう今の状態が楽しくてしょうがない
やっぱりイイ湯加減だぜ。。

このわずかな明かりを頼りに入る温泉ときたら、なんと秘境的で密やかな愉しみであろうか。辺りが真っ暗なおかげで川の音がさっきよりも大きく谷間に響いて聞こえる中、笠に落ちてくる雨粒のパラパラという音にもそこはかとなく風情が感じられてとっても気分が良い。
世の中山の中を何時間も歩いてたどり着く本当の秘境温泉があるけれど、ここに泊まればこんなお手軽に秘境感を味わえる。ありがたいことじゃないか。

下流側もなんにも見えない山の闇。楽しすぎるッ

誰もいないから、頭がぴったりと収まる場所を探して寝湯状態を楽しむ。
ここまで暗いと普段なら熊の出没をちょっと恐れてしまうけど、今は全く気にならない。それくらいこの状態を楽しんでいた。そして良い感じにのぼせそうになったところで湯からあがると、時間はもう24時前くらいになっていたのだった。

でもせっかくだから脱衣所前の半露天でもちょっとだけ楽しんでから部屋に戻った。ここもイイね
そしてヒエヒエのぶどうをいただく!

道の駅で珍しいぶどうを買いたいとか言ってたくせに結局買ったのは普通の巨峰であった。
さすがどこでも売ってるぶどうの王様だけにやっぱり甘くて濃厚な味。ほてった体に合うったらない。
しかし、あの上田で買ったシナノスマイルには勝てないかもな。あれは本当にうまかった。でもこうして連日旬なぶどうを食べられる幸せ、これに勝るものなし!

そうしてぶどうを完食した後は漫画ゾーンでさっきの続きを。館内は静まり返ってるから集中できるできる
その後眠くなるまで読んだところでササッと布団へ。川の音に耳をすませていたらいつの間にか寝てしまいました

起きてすぐの露天!〜出発まで

そして朝7時に自然に目覚めた私。天気は曇りっぽいけど、部屋に差す優しい光が穏やかな朝を演出してい
部屋から露天風呂を見下ろす。今日もまた利用者はいないようだ。行くなら今か!

眠気まなこにアツアツのお茶を流し込み、少しばかり頭をしゃきっとさせてからすぐに温泉へと向かう。私は寝起きが良いから起きたらすぐに行動できるのが強みなのである。

脱衣所に行くとやっぱり誰もいなかったので、体をさっと洗ってすぐに露天へ!朝の澄んだ空気、気が引き締まるぜ

いやぁ夜は冒険してるようで楽しかったけど、朝は朝でとても爽やかで開放的だ。
温泉に入ると寝ぼけて緩んだ肌にハリが戻ってくるようで、自然にう〜んと伸びをしてしまう。その流れで朝のストレッチをしながら朝の精気を吸い込めば、それだけで今日の活力が湧いてくるようだ。やっぱり、めっちゃ気持ちいいゼ。

川向うを見上げると宿がある。ちょっと廃墟っぽい感じが素敵
温泉に入りながら川の流れをぼ〜っと眺めているとヤマメが泳いでるのが見えた。穏やかだねぇ
温泉からあがったらちょっとだけ外へ。今日は雨降らないでほしいなぁ
近くにあった喫茶店。ここのご主人が釣りに詳しいらしい

朝食は8時で今は7時50分くらいか。もうそろそろ部屋に戻らなければ。
しかし、台風も嫌なタイミングでやってきてくれるもんだぜ。本当ならもう1つ泊まりたい宿があったし、他のプランとしては四万温泉で宿を変えてもう一泊というのもあっただけに残念至極。その分、チェックアウトまでの時間を存分に楽しませてもらうか。

そして部屋に戻ればすぐに朝食が届けられた。よし、いただこう!

なんだか皿に乗った明太子がどうも寂しく見えるけど、全体的な量としてはちょうどいいかもしれない。とても健康的な朝食。
納豆も温泉たまごもノリもあるからご飯を二杯いただき、地元のテレビ番組を見ながらのんびりと食べすすめる。素朴な味で美味しく、ゆっくり食べたから結構満足感がある朝食となった。

ごちそうさま!エネルギーチャージ完了!

さて、やっぱり満腹になって眠くなってきたけど、帰るのが早まっただけにここで寝てしまうのはもったいない。ここはチェックアウトまでダラダラすべき!
というわけで昨日読み途中だったグンマの漫画を読んだ後、最後に露天風呂に入ってチェックアウト時間を迎えたのだった。

肌もしっかり仕上がったし、本当に素晴らしい温泉だった。別れが惜しいぜ
しかし出発の時間は迫ってくる。よし行くか!一晩お世話になりました!

1階に降りて精算してるとき、ご主人にここらへんの釣り事情について聞いてみた。
話によるとそこの川は原発の影響でセシウムが基準値以上の魚が多くて食べられず、だから釣り人も減って漁協ももうからず、稚魚放流くらいしか出来ていないらしい。
そのおかげと言っていいのか魚は少しづつ増えているようで、ご主人の息子さんもたまに釣りに出かけては、それなりに大きいイワナなんかを釣ったりしてるそうだ。

原発の影響が残ってる川に訪れたのは初めてかもしてない。いつまでその状況が続くのかはわからないけど、とりあえず今のところこの宿の横の川で釣りをするならキャッチ&リリースが基本となりそうだ。渓流魚たちにとってはある意味住みよい環境になったのかもしれないけども。
ただし、もっと下流域の沢渡あたりなら食べても大丈夫そうなんで、食べるための釣りならそこらへんでやればいいみたい。

と、そんな感じで色々と雑談させてもらった後宿を出る。空模様はまだ曇り。今日は実質最終日みたいなもんだから、雨が降らないことを祈って楽しんで宿まで向かおう。

ではお世話になりました!また来ます!

※ 今回泊まった中生館、前から泊まってみたかったこともあって最初からテンションが上がり気味でしたが、やはり期待に違わずナイス宿でした。
露天風呂が素晴らしいとは耳にしていましたが、実際に行ってみると深い自然に囲まれ心からリラックスできる、非常に満足度が高い噂通りの温泉でした。
他にも冷蔵庫や漫画、コーヒーにマッサージ機と欲しいものは大体あって、バスタオルも常に新しいものが使えるなど、ご主人の心遣いが感じられるのも良いところ。お話も面白い方でした。
とにかく、露天風呂目的だけでも行ってみる価値がある宿だと思います。是非、一度泊まってみてください。

中生館 : 一泊二食付き 12650円(税込)

公式サイト

  1. ましゅ より:

    ネギさん

    こんにちわ

    万座温泉の豊国館さんの次はどこへ行くのかなと推理していたのですが
    ものの見事に外れました。w

    四万温泉の中生館さんだったんですね。

    ここわたしも行きたいリストに入れてあって特に期間限定でしか入れないネギさんが入られた
    川向うの露天ここ一番入りたいなと。アブさんが飛んでいない時期に行きたいです。

    おなじく四万温泉の川沿い露天風呂があるつばたや旅館さんもそそられます。

    四万温泉は積善館にだいぶ昔に泊まってから記憶が止ってます。
    そろそろリバイズしたい。

    今年はまだ伊東温泉の鈴伝荘さんに宿泊したのみで今年のGWにはどこか行きたいですね。
    全然計画も立ててないですが。

    また記事の更新待ってます。

    • ネギ ネギ より:

      ましゅさんどうもこんにちは( ^ω^)

      中生館さんはかなり期待して行きましたけど、あの露天風呂は期待以上でした。
      本当に川の真横にあって両岸は建物と鬱蒼とした山なので、下流を見ながら入ると木々のトンネルの中にいるようでした。
      なんだか不思議と虫はいませんでしたが(実は洗面所にカマドウマがいましたけど)、夏はやっぱりアブがでるんでしょうか。真夏も入りたいですが
      紅葉の時期にはギリギリ間に合わずに入れなくなってしまいそうなのでちょっと残念ですね。

      >川沿い露天風呂があるつばたや旅館さんもそそられます。
      つばたやさんも良さそうですよね、私もチェックしてました(笑)他にも山田屋旅館さんとかもりまた旅館さんとか。
      本来の予定なら四万温泉に二泊して宿を変えるという選択肢もあったんですが、雨が心配でチェックインまでの時間の過ごし方が不安だったのでやめてしまいました。
      積善館さんしかり、良さげな泊まりたい宿が沢山ありますね、四万温泉は。

      ただいまGW中ですが、今ましゅさんはどこかに旅行に行ってるんでしょうか。
      私はGWの予定は友人と会うくらいですが、そろそろ一泊くらい2022年最初の旅行に行きたいところです。
      伊豆もそろそろ行きたい。

      では、記事の執筆がんばります。もう少々お待ちを。

  2. まいらー より:

    ネギさん、こんばんは。
    久しぶりに覗いてみたら更新されてたwうれしくて一気読みしました!

    私も先月、8年ぶりに草津温泉に行ったんです。四万温泉に寄ってから草津に行きました。四万温泉が初めての友人と一緒だったので、積善館や河原の湯に入って。
    「あおぞら」の看板、私達も話題にしてました。笑
    浅間酒造センターも次来たら寄ってみようなんて話してたので、ネギさんのレポート参考になります。

    中生館、めちゃくちゃそそります!行きたい。メモしました。お風呂の雰囲気も、館内もいい感じ。マンガあるのはポイント高いんですよね。

    台風で予定を早めるとのこと、残念ですが続き楽しみにしてますね!

    • ネギ ネギ より:

      まいらーさんどうもこんばんは( ^ω^)

      いつもながら更新が遅くてすいません。そんな中読みに来てもらえてるのは本当ありがたいです(笑

      いいですね、有名な温泉地ツアー。草津には泊まったんでしょうか?私はもう前に泊まったのは大学ぐらいのころなので、そろそろ宿泊込みで出かけたいです。
      四万と草津ツアーはお友達的にも大満足だったでしょうね。特に積善館なんかは♨

      浅間酒造のお酒美味しかったですよ。あんな大きな施設を建てられるだけに良い味でした。
      あおぞらも気になりますが、浅間酒造近くの私が行けなかったかない亭(焼肉屋)さん、どうやら有名店らしいので私の代わりにリベンジしてきてください(笑

      中生館さん本当にオススメです。あんな手軽にあの露天、素晴らしいの一言です。露天⇢漫画+コーヒーは最高でした。できるならあそこでふらっと一週間くらい逗留したいもんです。
      泊まられた時はぜひ感想をお聞かせくださいませ。

      それでは、早めに記事をUPできるようにがんばります。少々お待ちを!