[上野村・今井屋旅館] 村きっての老舗宿で静かで渋〜い一泊を

群馬

夏休み6泊7日の旅6日目です。 [5日目]

さてさて今日はもう実質最終日。
台風が迫ってるから一日早く帰ることになったわけだけど、今日はその台風の影響か曇り空。
さらに山間部だから寒いのは当たり前で、とりあえず山を降りるまではカッパを着て行こうと思う。

風を浴びるのは気持ち良いけどやっぱバイクに乗るとさらに寒いぜ
積善館前の商店街(?)を通過。早い時間だけあって誰もいないけど、積善館前だけは写真を撮りに来た人が何人かいる

四万温泉を去る前におみやげを買わなければいけない。以前友人たちと来た時に購入した逸品。
ちょうどいい駐車場は閉鎖されているので適当なところに原付を停めていく。さて、店は開いているか。

お、やってた!ここにあるんだ美味しいお土産が

人のいない温泉街によく馴染む、さらに静まり返った店内はあの時のままで店員さんすらいない。売っているのも変わらずといった印象だ。ならばあそこにあるはず。そう思って歩いていくと

あった!これを求めていた!

良かったあったぜかくし味!
これを以前買って食べたらその美味しさにハマってしまってまた食べたいと思っていたけど、まだ看板商品として売られていて良かった。ご飯に凄く合うんだよねこれ。

というわけでテレビの音がかすかに聞こえる2階に声をかけ、かくし味を2つ購入。よし、順調にお土産がたまっていくぜ。

さらに寄り道は続く。ここは私の四万温泉好きポイントの1つ。この待合所の真ん前にある商店で
美味しい湧き水が汲める。ここまで来たならこれは汲んでおかなければ

四万温泉には温泉を含めると汲みポイントがあるけどここがその1つ。とりあえず一口いただいたらそれなりに冷たくてなかなかオイシイ。他にあやめや旅館という宿の前にもあるようだけど、そこはまた今度行ってみることにしようか。

さて、余談になるけどこの四万温泉を含む中之条というエリアでは2年に一度中之条ビエンナーレという国際芸術祭が行われていて、町内各地で国内外のアーティストたちが様々な形で作品を発表しているという。
その会場の1つがここからすぐ近くにある廃校らしいので行ってみようと思うんだけど、どうやらコロナの影響でビエンナーレの開催時期が遅れることになったようで、今はただ廃校の様子を外側から眺めるだけになりそうだ。
ビエンナーレに興味はあれど一度も行ったことがなかった私なので至極残念ではあるけど、少しでも雰囲気を味わうために行ってみることにしようか。

ちょっと戻ってこの狭い急坂を行く

道は思っていたよりも急で、この山間集落でも少し小高いところに廃校はあった。
学校名は旧中之条町立第三小学校。校舎は明治に建てられたもので、白壁が特徴的だ。
町内にはこんな感じの再利用されている廃校がいくつかあるらしいけど、この佇まいを見ると中に入れないのが残念でしょうがない。
誰もいない静かなグラウンドの哀愁が余計にその思いに拍車をかける。

いいなぁこの古びた感じ。ここでアートフェスはアーティストも楽しそうだ
一風変わった入り口。これはもともとあったものなのか?
コロナは悪影響ばかり引き起こす
覗けそうなところから校舎内を見ると既に作品が。あ〜開催してたらなぁ

開催期間中はここはどんな空気になってるんだろなぁ。人が沢山押しかけるんだろうか。こんな山奥で忘れられたように建つ校舎がアートで沸く姿を一度見てみたいもんだけど、その空気に触れられるのはいつになることやら。こうして少し覗けたのは良かったけどね。

おし、じゃあ見るもん見たし、山を降りるか!なんか既にお腹も減ってきたぜ
四万温泉をでる前、気になっている宿の前を通ったので撮影。次回はここだね

四万温泉とから市街地までの間の道は山間部らしくなかなかに良い道なんだけど、観光スポットは乏しく思われる。でもその数少ないスポットの一つに甌穴という(ここらへんでは)目玉スポットがあるので今度はそこに向かおうと思う。
前回友人たちと来たときには見過ごしていて行けなかったけど、今回こそは行ってみたい。
というわけで「どこにあるかな〜」と思いながら走っていると、甌穴へ行く人のための駐車場があったのでスルリと入っていく。

なんか市みたいのもやってたけど欲しいものはなかった

う〜む、広い駐車場なのに「甌穴はこっち」みたいな案内がないから場所がわからない。端っこに茂みの方に行ったりしたけどロープがかかっていて進めないし、一体どこから・・・?

そんな感じで一人彷徨い、最後に道路に出てちょっと道を戻ったところに甌穴への入り口があったので、ようやく目的の地へ向かうことができた。原付で走っていた時にはすかり見逃してしまっていたらしい。

人もちょろちょろ入っていくからついていこう。なんか良さそうなところじゃない
カンカンと鉄階段を下りたらすぐにあったよ甌穴群!こういうとこかぁ
上の場所を右に行くと深い流れになっている。こりゃキレイだわ

もっと全体像がわかりやすい写真を撮ればいいものを、ちょっとテンションがあがっておざなりになってしまっていたらしい。
しかし全体的に人が動いていける範囲は狭いものの、この面白い河床と美しい水は一見の価値があるな。大きな五右衛門風呂的なくぼみがあったりしてこれが甌穴というらしいけど、遊泳NGなのはしょうがないとはいえ残念に思うくらい惹かれるものがある。

素晴らしい透明度。水深も深いので魚もよく見られた。良い写真がないのだけはすいません

さて、しばらく見ていたら人も増えだしたので先へ向かおうか。
ここいらで寄りたいところがあとひとつ残ってるからとりあえずそこへ。その後は街へ出て昼食にしよう。今日はなぜかお腹が減るのが早いぜ。

途中で見つけた木彫りの見事なアマビエ。妖怪好きなのでアマビエが脚光を浴びたのは嬉しい

市街地に近いところでは果樹園の直売所がいくつか並んでいてその中に私が去年りんごを買った金井農園さんがあるけど、次の目的地はまた違う直売所。もちろん夜食のぶどうを買うために向かうのである。今夜が最後のぶどうになるから是非果樹園の直売所で買いたい。

そうしてやってきたのがこの斎藤農園である

手前にある白壁三角屋根は園芸店になっていいてその奥の小さい建物が直売所だ。なんとわかりやすい。
直売所前まで行ってみると狭い店先にはぶどうがずらり。種類は多くないもののプリプリっとした美味しそうなぶどうが並んでいる。
いくつかあるけどどれがどんなものなのか良くわからない。でもお店の人もちょっと忙しそうだったので、少しだけお高めの(それでも600円くらいだけど)藤稔という品種のぶどうを購入した。
お店の人も会計時に「おいしいですよ」と言っていたから楽しみなだけに、これからの道中なるべくダメージを負わせないために慎重に運ばなければ。タオルを厚めに敷いてクッションにしたらソロリソロリと出発だ。

そのご市街地に出て再び直売所に寄るも欲しい物がなかったので
中之条駅前で原付を駐めて昼食だ!

時刻は11時半ほど。混む前の時間だろうからちょうどいいはずだ。
原付旅ばかりしてるだけあって駅前に来ることもなかなかないけれど、お店が駅前にあるからこうして訪れることができてちょっと新鮮。ちょうど写真で見切れた右側に駐輪場があるのもありがたい。
よし、では早速向かおうかい。

駅前の小さなロータリー前、一段高くなったところにあるあの水色のお店が目指す先だ

またしても店先を撮らないという失態をおかした私だけど、とりあえずこのお店はほづみとんかつ店というその名の通りとんかつが売りのお店。しかしここでの一番の名物はカツカレーラーメンという一風変わったメニューで、群馬にいくつかあるカレーラーメンを提供するお店の一つなのだそう。
去年群馬に来た時に食べることができなかったので非常に楽しみである!

では早速入店!なんとか座れたゾ

引き戸をガラガラっと開けて目に映った店内は非常にこじんまり。しかしながら活気あるいらっしゃいませが私を迎えてくれた。

私は一人なので入ってすぐ右の小さなカウンター席に通されたけど他の席は既に満席になりつつある状態で、メニューをチラ見してすぐにカツカレーラーメンを頼んだ後はみるみるうちにお客さんでいっぱいになってしまった。どうやら良いタイミングで訪れることができたようで良かった。

そうして待っていると目の前の調理場からスッと差し出されるカツカレーラーメン。ついに来た!

なるほど、これがかの有名な・・・。カレーはただ上からかけてるのかそういうスープなのかわからんけど、このチープさ、食欲をそそる!

まずは麺をと箸を入れると案外ドロっとはしておらず食べやすそう。
カレーうどんを食べるときのように気をつけながら一口いくと、見た目通りの素朴で飾りっ気のない味がなんだか懐かしい感じがする。カレーが混ざったラーメンスープは重くなくスルスルいけて、サクサクのカツをラーメンといただくのも新鮮で結構良い組み合わせに思われる。うん、ウマいっす!

ウマウマ思いながらもお客さんがひっきりなしにやってくるので、江戸っ子のごとくすぐさま食べ終え店を出る。
ラーメンのお値段は600円。あのボリュームで600円はありがたいし、他のメニューも相当に安かったのであれだけ人気があるのもうなずける。味も良いし、ここらでは最強のお店じゃなかろうか。元気いっぱいになったからここからの道のりも無事に走り通せそうだぜっ。

それにしても良い店だった。周りの景色も鮮やかに見える

ちょっと走ったら去年泊まった三鳩楼帰りの道をまた通ることになってしばらくは同じルートを行くことになる。既に車の往来が少ない道を走ってるけど、あそこらへんは更に空いてることだろう。あの道は好きだからまた走れるのは嬉しい。というわけで406号をずいずいと走っていく。

すると途中で牧野酒造の建物が目に入った。ちょっと・・・、寄るか!

そういえばこの道沿いにあったな牧野酒造。去年寄ろうと思ったけど結局寄らなかったところだ。一瞬通り過ぎそうになったけど、まだ荷台には若干の余裕がございますので良いのがあったら何か買おうかな。

店内は案外狭いけど見やすくお酒が陳列されていて選びやすい。果実酒などなど色々あるけど、ここは看板にもある文字通り看板商品の大盃を買うと入店して5分くらいで決めた。720mlで1700円くらい。なんだか良い買い物ができた気がする。

次寄るところは道の駅かな。ここから近かった気がする

少し走ると54号と合流するがそのまま道なりに進むと道の駅があるはずだ。
54号に入るとその先は軽井沢に続いていて、道沿いには倉渕川浦川温泉があったりその道自体も楽しそうなコースだからいつか走ってみたいと密かに思っていたりする。そしてたまには軽井沢でファンタジックな宿に泊まる。それも楽しそうだ。

さて、そうして私がまた密かに泊まりたいと思っている池田屋旅館という宿を抜けると去年も利用した目的の道の駅に到着した。毎年毎年どっか旅をすると、こうして再び訪れることが多くなってきて面白いが、もうちょっと知らない道を走らないとな。

今日はまぁまぁお客さんがいそうかしら
いや、そうでもないか。皆昼食を食べに行ってるのかな

道の駅に来たら大体 果物→野菜類→加工品など の順で見ていくのが最近の私。季節的に果物をまず見てしまう。りんごが美味しそうだが(量的に)買えず、旬の栗はあんまり好きじゃない。買うものはなさそうだ。

そうして回っているとパンがやたらと沢山置いてあるのに気がついた。どこかのパン屋さんが卸してるんだろか。これは食後のデザート的なものとしてちょうどいいかもしれない。よし、パンを買おう。

うまそうなあんバタ。しかし私が買ったのはメロンパンだった
その後施設を探索してたらかかし祭り(手作りかかしの展示)が開催されていたので寄ってみた

ここでもまたアマビエの姿が。
昔は同じ予言系の妖怪である件(くだん)なんかの影に隠れてそんなに知られた存在じゃなかったようだけど、コロナのおかげでこうして脚光を浴びることができたのはアマビエにとっては嬉しいことだろう。それにしてもカワイイ。

中に入ると体育館のような空間の壁周りにかかしが立ち並んでいる。誰もいないからちょっと怖いね

外からでもわかったけどここは人っ子一人いないな。その代わりに多種多様な案山子たちが、自分たちの姿が人目に触れる日を夢見るように静かに並んでいる。良かったな、私が見たぞ!これでこの案山子とその作者たちが少しでも浮かばれるといいんだけど。まぁ休日には沢山の人の目に触れるだろうけどね。

そんな予期せぬイベントに出会った後、ちょっと冷えた体を温めるため、そしてパンを食べるときのために飲み物を買ってから(間違えて冷たいのを買ってしまったが)原付にまたがった。ここからちょっと山に入るから更に冷えるだろうな。

山に近づくにつれて冷えていくのがバッチリわかる。防寒はしっかりと

山道に入ると天文台があるはずだ。とりあえずそこまで走ってパンをいただくことにしよう。
そこからしばらく走って山を降りたところには去年入った砦の湯があるけど、今回は入らず先を急ぐことにしようかな。なんとなく早めに宿に着きたいと思っている私がいる。

全然車もないからすぐに到着天文台。ここもまた静まり返っている

なんか全然人気がないな〜と思ったけど案内を見たら開館時間が15時からなようで人気がないのも納得した。とんでもなく遅い開館時間だけどコロナによるものなんだろか。まぁ誰もいないのを良いことにのびのびパンを食べようか。

マジで静かな山道でメロンパンをいただく。飲み物はソイラテだけど、これもまた普通のラテと勘違いして買ってしまった。。
こういうとこで一人休憩するのが凄く旅らしくて好きだ

うまい、メロンパンウマいよ。ソイラテも案外美味しいし、これで本当の本当に満腹になった。夕食をキチンと味わうにはもうこの後は何も食べないほうが良いだろうな。何か名物的なものがあったら夜食用に買っていこう。
しかしこの咀嚼音すら耳に届く静けさは気持ち良いな。ちょっとぼ〜っとしてから出発しよっと。

その後山道を走りきってここまで下りてきた。体は冷えてるけどやっぱりやめとこか
山を下りても田畑が見える良い道が続く。ちょっと体を温めるために休憩するか

温かいコーヒーを飲みながらスマホを見ると時刻は14時半くらい。このまま行けば思ったとおりくらいの時間に宿に到着できそうだ。今安中市の松井田というところらしいから、ここから下仁田まで行けばすぐに南牧村に入れてやがて上野村に至る。ちょろっと寄り道したとしても2時間くらいってとこだろうか。入りたかったけど砦の湯に寄らなかったのは正解だった。

近くにあった水溜め。キレイだったからちょっと飲んでみたけど美味しい水でした。でも絶対飲用水じゃないよなこれは
休憩後、農道にも似た道を走っていくと町並みが見え始めた。ここいらが下仁田らしい

背の低い家々が立ち並ぶ道に出た。店もちらほら見え始め、どうやらここらへんが下仁田駅近辺らしい。
思えば近くの富岡市には来たことがあるけど下仁田の市街地は初めてかもしれない。下仁田と言っても地図で見るとほとんどが山間部というか山あいというか、ともかく町と呼べるようなところは市の右端に寄ってるかたちになってるので今私は下仁田市でも割と栄えてるところは通ってるんだろうけど、やはり車も人も交通量は少なかった。

ここから富岡市方面に行くと、かの有名な下仁田納豆を製造している工場があって直売もしているらしい。そういうのが好きだからぜひとも行きたいスポットだけど、ちょっと納豆を一日以上常温で運ぶのは不安なので今回はスルーしてこのまま南牧村を目指す。

街の喧騒を味わうこともなく南牧村へ向かう。すると気になる看板があった

町を抜けて南牧村を目指すとあっという間に山の中。再び気持ちよくなって走っているとふと目の端に鍾乳洞という文字が見えたのでバイクを停めてみると、下郷鍾乳洞なるものが道をそれた先にあるらしい。

私は鍾乳洞とかいうような自然探索系の場所は好きなので事前に調べているはずだけどここは知らない。すかさずグーグルマップで見てみるとヒットしないから登録されてない場所のようだけど、まさかここは知られざるスポットを見つけてしまったのか?

そうして道標に従って私道のような道を行くとあったのが上の写真。どうやら鍾乳洞付近へは車やバイクでは行けず、ここから数キロか歩かなければ行けないらしい。
ううむ、気になる。。しかしさすがにこれは無理だ。見た感じ観光目的で気軽に行くようなところではないっぽいから、後で宿で調べてとりあえず溜飲を下げることにしよう。
(その後調べてみたところ、この鍾乳洞は第一から第三までの3つをまとめて下郷鍾乳洞と言うらしく、この時の私の予想通り、結構本格的な山登りの装備で行くような険しいところでしたが確かに存在する鍾乳洞のようです。調べると探検した人のブログなどがあるので気になる方はそちらをどうぞ)

しかしこのまま去るのもなんなので、通り道にある逆転層というスポットを見ていこうか

ここはちゃんとマップにものってるところだから有名らしい。それでも駐車場があるほどの場所ではないので、適当に道の端に駐めて見に行くことにする。マムシが出るらしいけど、まぁ大丈夫でしょう。

道を下りていくとすぐに川に出た。ここらへんはやっぱり入渓しやすい。。じゃなくて、逆転層というのはどれかしら
右を見ると層になっている部分が、というか私もこれを下りてきたんだけど、これが逆転層かな?

調べてみると逆転層というのは大地が色々動いた結果上下逆さまになって現れた地層だそうで、上にいくほど古い地層らしい。どうやって上下逆さまになるのかいまいち想像するのが難しいけど、その力強さによってこうして階段状になって休憩しやすいのはありがたい。ちょっと座って地球を感じてから出発するかい。

逆転層までの道は木々がアーチ状に茂っていて、よく見たらそこにはキウイが実っていた。これじゃ採り放題じゃないか
逆転層を見た後は道の駅にちょっと寄った後、旅の初日に来た房月堂へ。さて、もねまんじゅうはあるかしら

この前来た時は名物のもねまんじゅうがなかったけど今日はあるかしら。あの時また来ると言ったけどこんな早く再訪することになるとは思ってなかったから楽しみだ。

店内に入ると奥の調理場にいたおばちゃんは「いらっしゃい〜」と出てきてくれた。
しかしもねまんじゅうの姿はないっ。まさか・・・。

私「どうも。前の日曜日に来たんですけど、その時に色々買って〜〜」
おば「あぁ〜あの時の兄ちゃん!じゃあ美味しかったからまた買いにきてくれたんだ!
でももねまんじゅうなくなっちゃって、もう今からは作れないな〜」

おばちゃんは私のことを覚えていてくれたご様子。しかしもねまんじゅうは売り切れてしまったようで、道の駅にも卸しているみたいだけど、さっき寄った時は多分なかったと思うんだよな。

なのでちょっと残念がっていると、おばちゃんは新製品のピオーネ(ぶどう)入りの大福がおすすめだというのでそれを買うことに決め、さらに水ようかんとどら焼きを買うことにした。相変わらず色々説明してくれるのでありがたい。

そして会計時

「え〜、じゃあ400円ね・・・。いや、どら焼きだから410円か。まぁ400円でいいよ」

とおまけしてくれた上に

「今作ってるのがあるんだ。安納芋っていってね、こうやって売ろうと思ってるんだけど試食に持っていきな」

と開発中の新製品もおまけしてくれたのだった。何もラベリングされてない、入れ物に入っただけの開発中の商品をさらっと渡してくれる心意気、さすが初日に惚れた房月堂のおばちゃん!ありがとう!

というわけで「また来ます〜」「ああ、また来てね!気をつけて」と笑顔で挨拶をして店を出た。
思いがけずまたおばちゃんの優しさに触れたことで元気がでてきた。まだもねまんじゅうも買えてないことだし、また近いうちに来なくちゃな!おばちゃんありがとう。

中身は夜食の時に。今日の夜はいつもより糖分多めだぜ
おし、じゃあこのまま上野村に向かうかい

とりあえずここまで雨に降られずに来たけれども、さすがに空模様を見ると分厚い雲があたりを覆い、そろそろ降らすぞと言わんばかりに広がっている。予報によると夜はなかなか激しい雨が降るようだから、降りはじめといっても注意しなければ。急ぐ気はないけど、宿までは降らないで欲しい。

南牧村と上野村を結ぶ湯の沢トンネルを抜けてすぐのところにある釣り堀兼民宿の鱒池という宿。めっちゃ泊まりたい
そこから何事もなく走っていく。ここはもう上野村。すぐ川の駅が見えてきたけど、これから道の駅の寄るから通り過ぎます
まだ雨は降ってないので、ちょっと大通りを逸れて松川屋という宿を見に行く。
川が目の前で良い立地だけど、どうやらもうやってないらしいと後日判明した
良いとこなんだけどね。ちょっとここで休みたい気分になりそうだったけど、誘惑を振り切って道の駅を目指そう
段々と寒くなっていく山道を走ることしばし、初日よりも格段にお客さんが少なそうな道の駅うえのに到着!

さすがに時間的にもツーリングの集団もいなければ観光客も少なそうだ。もうちょいで16時だし、地元の人の方が多かったりするのかな。
まぁとりあえず、私は私の用をすませることにしようか。

あったあった、上野村名物とんだこんだ。これを買わねば!

人もまばらな館内の売店を回ると初日に見たまんまの姿でとんだこんだが売られていた。
さすがに初日に買っては荷物になるからと買わないでいたけど、今日はもう実質最終日だから買っておかなくては。明日だと台風の中買いに行くことになるかもしれないしね。

本当はこういうのも欲しいけど。しかしこれうまそうだな
モツ煮もかなり欲しい。しかし1キロで千円ちょっとは安い気がする

他にも巾着とパン、更に宿用にコーヒーを持ってレジへ。
すると会計をしてくれていたメガネのお兄さんが「釣りですか?」と声をかけてくれた。これもまたリュックに刺さった竿を見てのことだろう。この竿と原付はしばしば声をかけられるからありがたい存在だ。

私「ここではまだやったことないですけど、やりたい時にできるように持ち歩いてるんですよ。ここら
へんはどこがポイントですか?」

お兄さん「ん〜、向こうの小学校裏とか、向こうなら中学校裏とかですね。今日は雨が降るみたいですけど」

私「にごりが入ったらどのくらいでおさまります?」

お兄さん「3日ですね今日は台風だから明日からどちゃにごりでしょうね〜」

どちゃにごりという言葉を初めて聞いたけどその様子は目に浮かぶ。
お兄さんはここらへんに住んでいていつも釣りをしているそうで、色々と上の村の釣りについて詳しいらしい。なんたって3日ですねと即答したくらいだから。

お兄さん「今日はどこかに泊まられるんですか?」

私「今井屋旅館ってところに泊まる予定で」

お兄さん「渋いですね〜(笑)あそこのおばちゃん、よくここに買いに来ますよ(笑)」

やっぱりここは地元の人も利用するようだ(当然か)。お兄さんは今井屋旅館のおばちゃんと仲が良いようで楽しそうに話していたけど、それにしてもここらへんに住んでるお兄さんからしても今井屋旅館は渋いっていう印象なんだな。確かにネットで見た感じ良さげな古民家みたいだけど、ここらへんではそんなに珍しくなさそうだけどな。

そんな感じで色々教わりながらの会計後、少し離れた台の上で買ったものを詰めながら「釣りをする予定はないけどちょっと聞いておこうかな」と思い至ったので再びお兄さんのもとへ。

私「ここらへんで餌とか売ってるとこあります?」

と聞いてみるとすぐに答えてくれた上に、地図(村のパンフレット)まで出してきてポイントや濁り時に良い釣り場なんかもマークしてくれたりして、めちゃくちゃ親切なお兄さんにほっこりする私。上野村での釣りに興味はあったものの知識のない私からしたら本当にありがたい情報目白押しだ。
最後はその地図をくれたのでこれはありがたく保管しておくしかないな。星尾温泉もそうだけど、ここらへんの人は良い人が多いんだろうな。ありがとうお兄さんっ。

その後道の駅を出て、なんとなく宿ではなくお兄さんが教えてくれたポイントに来てみた

宿とは反対方向だけど、まだ雨も降ってないようだったのでお兄さんが教えてくれた小学校裏のポイントに来てみた。道を走っていると大きい校庭を持つ上野小学校がすぐにわかったので、子供もまばらな小学校脇の道に入るとすぐにポイントに到着。

お兄さんいわくここらへんはプレッシャーがかかりまくっていてなかなか釣れないと言っていたけど、こんなに簡単にアクセスできるならそれも納得できる。お兄さんは少し離れたおすすめポイントも教えてくれたから、釣りをするならそこになるかなぁとぼんやり考えていた。

するとぽたん、ぽたんと小粒の雨が原付の座席に丸い跡をつけはじめたことに気がついた。ついに降ってきた。そこらへんの渇いた石にも次々にグレーがかった跡をつけていくのが見えるが、それがなかなかのスピードだ。こりゃもういかないと危ないかもしれん。早速出発!いざ宿へっ。

道の駅を過ぎ、川を渡ると右側に山を背にして、山裾を流れる川に囲まれるような形で形成されている集落が見えた。この集落に続く道に入れば今井家旅館に着くはず。目的地はもうすぐだっ。

走っていくと住宅街に入っていくが、案内があるから迷うことはない。ありがてぇ
そして案内に従って道を進むと、左側に一部鬱蒼とした宿を発見。ここが今井家旅館だ!到着!

事前にネットで画像を見た時の印象ではもうちょっと山に入ったところにあるのかと思っていたけど(ここが既に山だけど)、こうして来てみると普通に集落内の民家が立ち並ぶ中に建っていたので意外だった。しかしそれだけに周りの家とは明らかに雰囲気が違うからわかりやすい。

だってこの風情よ!こんな素晴らしい外観なかなかないぜ

雨が降ってるけど屋根があるようなところもないから駐車場にそのまま駐めて宿へと向かう。
こんな良さげな宿で雨の一晩なんて趣があって非常によろしいじゃないか。この今井家旅館は築約400年の秩父事件の舞台にもなったことで有名なので、そこらへんに思いを馳せながら過ごすのもいいかもしれない。前に今はなき秩父の千鹿谷鉱泉旅館に泊まった時にも女将さんに秩父事件のことを色々聞いたけど、あの時と今がリンクしたようでなんか感慨深い。

中はどんな風なんでしょうとワクワクしながら戸を開けると、玄関の向こうの生活感あふれる居間から女将さんが「いらっしゃいませ〜」と元気よく出迎えてくれた。
私は促されるままに居間に上がると、まずはコロナに関するあれこれが書いてある紙と宿帳に必要事項を記入する。柱や壁、天井は黒く重厚で落ち着いた雰囲気が漂う内部だけど、飾られているものが多く見た目には賑やかな印象である割に、部屋中は至って静かでペンの音のみが聞こえてくるような空間だ。

宿に入ったらすぐにこの部屋がお出迎えしてくれる。最高です
なんだか扇風機も古めかしくてイイ
この部屋はロビー的な位置づけなんだろか。なんだか居心地が良いです
玄関はこんな感じ
廊下側から。外からタタタタンと雨の音が聞こえてくる
その後ろは廊下と中庭。良いな〜ここ

女将さんは奥に引っ込んで何やら色々やっているようで、宿帳などを書き終えてあたりをしばらく観察したところでパタパタと戻ってきた。
この宿は思ったより広いようで、廊下を出て右側の構造も気になったけど私が京泊まる部屋は2階のようだったので女将さんにうながされるままついていく。女将さんの話によると今日のお客は私だけのようだ。

例によって宿の説明を受けながら2階の部屋へ。
もうお風呂は湧いているようでいつ入っても大丈夫らしいけど、21時か22時くらいまでにはすませてほしいらしい。ここは温泉ではないので1回入れば十分かな。そのへんは大丈夫だ。

そんな説明を受けていると2階の廊下一番奥の部屋に到着。ここが今晩の私の部屋らしい。

その部屋がこちら!中々イイじゃないすか!
なんか少しだけものの配置が変わってると思わなくもない部屋が面白い
お茶も茶菓子も準備済み。あとでゆっくりしようかっ
アメニティはバスタオルはないものの、フェイスタオルと歯ブラシはちゃんとありました。浴衣ももちろんアリ

布団も最初から敷いてあるし扇風機もエアコンもある。部屋も十分にキレイだし、これは過ごしやすそうだ!広縁はないけど、低めの窓がそれに代わって今晩の居場所になってくれそうでちょっと嬉しい。

その窓からの眺め。思いっきり道が見えるけど、人通りもないからこちらが見られることもないでしょう
外から見たとおり木が茂ってるけど、あんまり虫がいる気配もないな

私が荷物をおろしつつ部屋を見回していると

女将「夕食は18時でいいですか?お部屋にお持ちします。朝は下の広間でも大丈夫ですか?よろしけれ ばですが」

と言われたので返事をすると、「ではごゆっくりどうぞ」と言って部屋を出ていった。
丁寧で人当たりの良い感じの女将さんだから、後で色々と話すチャンスがあるかもしれないな。楽しみです。
しかし1階のあの部屋は食事にも使われるんだね。よろしければと言ってたから部屋食にもできるのかもしれないけど、あそこで食事するのは良い体験になりそうだからそれで了承しておいた。

その後はまず座椅子に腰掛けてお茶を一杯。木枠の窓から外を眺めつつのお茶はなんとも穏やかで雨の音も心地が良い。見たところまだ弱い雨のようだけど、これから明日にかけての状態で帰路のルートも変わってくるだろうから、その心配だけがリラックスタイムに水をさしているけれど。無事に帰れればいいけどなぁ。

休憩後すぐに風呂に向かう。今までさんざん温泉に入って最後は普通の風呂。それもいいじゃない

風呂に向かうべく階段を降りると、なにがしか作業をしていた女将さんが私の元へやってきて

女将「お客さんオートバイでいらしてたんですね、すいません気づかなくて。。これから雨が強くなりますし、屋根があるところ・・・、ここでも大丈夫ですから」

と私のバイクを気にかけてくれて、玄関の空きスペースに駐めても大丈夫だからと言ってくれた親切な女将さんに感謝しながら一緒に外に出ると、なんとそこには雨に濡れないように傘をさしている可愛らしい我が愛車の姿が。

「ほら、ここにおいてたら濡れちゃうから」とちょっと申し訳無さそうにしている女将さんだけど、その心優しさからバイクにちょこんと傘をのっけてくれていたようだ。
こいつとの付き合いが長い私ですらこんな可愛い姿は見たことがない。女将さんの気遣いになんだか感じ入ってしまった。

これは後で撮った写真。玄関に入れた後も雑巾でしっかり水滴を拭いてくれた女将さんにしっかり感謝の言葉を伝えさせてもらいました

その後女将さんは夕食の準備ということで奥へ引っ込んでいったので私はそのまま風呂場へ。なんだか心がほっこりしたからさらに良い入浴になりそうだ。

居間から廊下を挟んだところの戸を開けると風呂場への道が。すぐにこのように洗面所があるけど、風呂場はもちょっと奥のようだ
通路を行くとすぐに脱衣所。シンプルな脱衣所だけど扇風機があって嬉しいっ
なぜかこんなものも。使う人はいるんだろか

こうして脱衣所とか部屋なんかを見てみるとやっぱりここは宿なんだって感じがする。居間を見るだけだと立派な古民家ってかんじなだけに、こうしてお客さんのために作られた場所を見ると実感できる。なんか不思議とそんなことを思った。

さて、ではいざ浴場へ!なんか迫力があるゾ!

おお!正直フツーのポリバスのようなものを想像していたので、戸を開けるとちょっと嬉しい驚きがあった。まさかこんな豪快な岩風呂が用意されていようとは。床もなんか凝った感じだし、野性味が備わった良い風呂じゃないか!

ソープ類もちゃんとあるよ!

浴室には湯気が立ちこめてちょっとムァっとしていたので軽く窓を開けてから体を洗ってすぐに風呂へ。
ちょっとだけ熱かったので水を足しながら、足と手を伸ばしてストレッチしながら湯を味えば疲れと体の緊張がスッと解けていくようで気持ちヨシ。
草津の上がり湯として四万温泉が求められたと聞くけど、この温泉三昧の旅の最後の仕上げになんでもないお湯で肌を仕上げなんてのも良いじゃない。万座から次第に刺激の少ない湯へ。これで明日も絶好調だぜ!窓からの風も心地よいからしばらくぼ〜っとしようっ。

入浴後、部屋に戻る前に2階のトイレを撮影
洗面所。キティーちゃんのカップがキュート
キレイです。しかしちゃんと撮らないと手ブレするなぁホント

というわけで部屋に戻ると時刻は17時20分くらい。夕食は18時ということなので、窓辺でほくほくした体を冷ましながら明日のルートを確認する。
もし明日とんでもない雨だったら秩父に抜ける299号は通れないか、通れたとしてもかなり危険だろうから違うルートも考えておかないと。もし299号が駄目だたらめっちゃくちゃ遠回りしなきゃならないから気分が重いぜ。私にはただ祈ることしかできないのが悲しい。

そんな感じでスマホとにらめっこしていたら、予定よりも10分早い17時50分に夕食を持ってきてくれた。心配する時間はこれで終わり。ここからは夜を楽しむ時間が始まるぜ!

そして運ばれてきた夕食がこれ!ウマソ!

給食のようにアルミのお盆に並べられた夕食の品々。女将さんの説明を聞くと、鹿の焼肉やしいたけの肉詰め揚げ、そして見た通りに鮎の塩焼きや馬刺しもあったりして美味しそうなものづくし!
なかでも鹿の焼肉なんかは、これがあるだけで「おっ」と思えるような他の宿でもなかなか出てこない一品。山の宿っぽさが出てて素晴らしい。

ちょっと凍ってるけど馬刺しは本当嬉しい。もちろん鮎の塩焼きも
揚げしいたけは女将さんイチオシらしい
左下が鹿肉。なめこの小鉢なんかも地味に嬉しい

地元のテレビ番組を見ながらゆっくりといただく!
揚げしいたけは女将さんイチオシだけあってすごい肉厚で、噛めばじゅわっと美味しい出汁のようなものが溢れてくる。鹿肉は歯ごたえがあるものの固くはなく、さっぱりした塩味でもご飯によくあってウマい!
ううむ・・・、これは中々に満足度が高い夕食だ。私の好きなものが沢山あるっていうのもあるけども、飾り気のない味が胃に沁みる。しいたけなんておかわりしたいぐらいだったけど多分無理だろうし、ゆっくりと食べながら当然完食させていただきました。いやぁ美味かったス!

その後ゆっくりしてたらwifiがあることに気づいた。意外と現代的
最初部屋に着いた時に撮影し忘れてたけど、実は障子の裏には冷蔵庫があります。しかし・・・

この冷蔵庫、もちろんぶどうやらなんやらを入れて冷やしているわけなんだけど、釣りが盛んな地域故か中が結構生臭い。多分泊まった釣り人が入れていたんだろうけど、いったいどうしたらこんな臭いがつくのか。。なるべくぶどうに臭いが移らないようにビニール袋にしっかり入れてあるけどなんか心配だ。
気をつけてくれよ釣り人さん。。

食後は腹ごなしに散歩へ。女将さんとそのご家族は自分たちのスペースで団らんしているようだ
なんか怖いティッシュケースが。これドキっとするよ
そして傘を借りて外へ。とっても静かだ

外は当然誰もおらず、雨は降ってるものの弱めなので散歩にゃちょうどいいかと思ったんだけど、街灯は少ししかないから全体的に暗闇で、しかも断続的に強めの風が吹いて浴衣や顔が濡れ始めたので早々に宿に戻ることにした。
本当なら妖怪でもいないかと集落を一周したかったのに残念。おとなしく宿でゆっくりダラダラするとしよかい。

部屋に戻ってなんとなくエアコンを撮影。涼しいから使うことはなかったけど、本当にお金入れないと動かないのかな
よし、じゃあちょっと早いけど夜食を食うか!暇だし!

まだ21時くらいだけど、まぁ食べられる腹具合だからしっかりお茶を用意して窓辺でいただく。
新製品の大福、本当にぶどうが丸々入ってて良い味だなぁ。どらやきは既に食べたことがあるけどやはりウマい。喉が甘ったるくならない良い塩梅の甘さ加減がお茶によく合うぜ!水ようかんは冷やし忘れたから明日にしよっと。

そしておばちゃんから貰った、安納芋を使用した試作品ももちろんいただく

なるほどなるほど、見たまんまのトロットロ具合だからチューチュー吸いながら食べるしかなさそうだ。
食べてみると安納芋を裏ごししたやつそのまんまってくらいに芋の味!
だけどどこか和菓子っぽい風味と味がするのは何が混ぜられているんだろか。詳しいことは全くわからないけど、これは芋のモソモソっとした感じがなくて喉越しもイイし、芋の味が濃くて良いんじゃないでしょうか。そしてこれが一番お茶に合うっていうのもポイント高し。おばちゃん、ありがとうございます。

そして次はぶどうだ!まだ食えるゾ

さすがに口の中が甘いからお茶をぐっと飲んでちょっとしてからぶどうへ。これは藤稔というそれなりに高価なぶどうらしいけどどんなもんだろう。

皮ごと食べられるらしいからそのままいってみると、甘い果汁がジュジュっと出てきてとってもジューシー。皮の下あたりが一番甘い感じがするけど全体的に甘すぎるということはなくさっぱりした甘さ。だから甘さ的には最初に食べたシナノスマイルが一番甘かったけど、これはこれで良い買い物だったなじゃないかしら。

しかしやっぱりというか冷蔵庫の生臭さがちょっと移ってたから皮はむいて食べたほうがいいな。
そんなこんなで手をびちょびちょにしながら完食いたしました。さすがに腹いっぱいだ。

パンも買ってあったけどさすがにもう無理だから明日だな
そして今日道の駅で買ったものを一応紹介し
お腹が落ち着くまでは読書して過ごそう

旅の間の隙間時間に読もうと思って持ってきていた小説だけど、まさか最終日にやっと読むことになるとは。やっぱ宿の夜と言っても温泉宿だったら何度も温泉に入ったりするし、漫画があれば読んで散歩にも出かけたりするから案外隙間時間がなかったりするんだよね。
でも今日は普通のお宿。外も静かだし他のお客もいないから、眠くなるまで落ち着いて読書を楽しもう。

というわけで楽しく読書をしていると1時間くらいで眠くなってきたので
今日はここいらで就寝!最終日はすごくゆったりした夜になったのでした

そして朝は7時半ごろ、差し込むやわらかな光で目が覚めた

う〜むよく寝た。途中どっかから入った小虫によって起こされたけど本当によく眠れた。

懸念材料だった天気も、外を見ると今の所はまだ降っていないようだ。
予報によるとこれから東京上空を通過するらしいから今は嵐の前の静けさってとこだろうか。とりあえず宿を出る前から降ってるとテンションがめちゃくちゃ下がるから、どうせ降るなら出発後に降って欲しいな。これもまた祈るしかできないのは昨日と同じ。

そんなわけでちょっと安心したところで熱いお茶をぐいっと飲んで目を覚ましてから、とりあえず風呂に入るべく1階へ向かう。朝食は8時にお願いしたからまだ時間は大丈夫。

朝も風呂に入れるのか確認してなかったから下で女将さんに聞こうと思ったけど思いの外忙しそうにしてるようだったのでそのまま風呂場へ向かい、ぱぱっとシャワーだけすませて部屋へ戻ったのだった。ちなみに風呂はもちろん湧いていなかったけど、部屋に戻る時に会った女将さんに何も言われなかったので多分大丈夫だったんだろう(と思うことにした)。

そしてすぐに朝食の声がかかり1階へ。静かだなー!

「朝食のご用意ができましたので〜」と言われ1階に行くと、昨日と同じ静かな居間に膳が用意されていた。裏の女将さんご家族が住まわれているエリアからうっすらとテレビの音が聞こえるくらいで、外からは車の音すら聞こえない。

朝食はこちら。シンプルでウマそう!

最近朝食に洋風なものが入っていると嬉しい傾向がある私。オムレツが輝いている。

小鉢の一つにあるわさびの酒粕漬けは苦手だけど、それ以外は優しい朝の味。
起きて最初に食べる納豆はどうしてこんなに美味しいんだろうか。続いて飲む味噌汁も出汁が効いていて、起きたての体に栄養が行き渡るような感覚がある。大豆ってすげえ!

席からの風景もまた古民家全開で雰囲気バツグン。住人になったようでとっても落ち着く

特に女将さんが出てくるようなこともなく、中庭から響く鳥の声を左にぼんやりとテレビを見ながらスローな朝食。
テレビの天気予報を見るとやはり台風はこれから接近してくるようで、強く降り始めるのは午後からということらしい。多分そのころは秩父市街を抜けているだろう。運が良ければ奥多摩とかあきる野市の近いところくらいから強まるって感じかな。
一体どうなることやら。とりあえず今はこの平和で密やかな朝を楽しんでおこう。

そういうわけでゆる〜く食べて完食した後は、一応ごちそうさまと声をかけて部屋に戻ってすぐに出発ん準備を始める。
本来ならチェックアウトの10時ギリギリまでいることが常だけど、今日は事情が違うから9時に出発するつもりだ。できるならもう一眠りといきたいところだけど、その間に雨が降ってきたらやるせない。行くなら今のうちだ。

といいつつちょっと横になったりして9時になったところで部屋を出る。一晩ありがとう

1階にて支払いをすませた後、出発する前にちょっと雑談させてもらった。

ここらへんは釣りが盛んだということは先述したけども、女将さんが言うには釣り場の数に対してトイレの設備が足りてないらしく(というかほぼないらしい)、そこらへんに用を足して(大を含む)そのままということが多いようで住民は大変困っているとのことだった。当然それを片付けるのも漁協の人を含めた地元の人なわけだし。

一度この今井家旅館の中庭にいきなり人が現れてトイレを貸してくれと言ってきたことがあるそうだけど、その時は女将さんも大層驚いたそうだ。
まぁそこらへんにしないっていう選択をしなかったのは良いことなのかもしれないけど、いきなり人の敷地に勝手に入ってきてトイレを乞うなんて、あの中庭を望む窓の向こうにいきなり人がいたら恐怖でしかないし不法侵入でもある。女将さんもかなり肝をつぶしたことだろう。

とりあえず最近トイレが1基だけ設置されたようだけど、釣り人も漁協もそれぞれ努力して環境改善に向かって欲しいもんだと思う。人の排泄物を地元住民が片付けるなんてあってはならんよこれは。私も一人の釣り人として今一度マナーを気をつけないとな。

その後台風を心配してもう一泊泊まっていったらどうかと提案してくれたけど、もう心は帰る方に向かっているので気持ちだけありがたくいただいて出発。女将さんは心配しつつも笑顔で見送ってくれたのだった。

まだちょっと晴れ間があるな。いまのうちに行こう!

その後秩父で直売所に寄り、飯能に続く299号線沿いにあるプチバカンスもつの華というところで昼食をいただいているととうとう雨が降ってきた。
けれどそれほど強い雨でもその後嵐が来たということもなく、むしろ家に近づくにつれ晴れてきたことで「予定早めなくてよかったじゃん。。。」と少々がっかりしながらも無事に帰宅することができたのだった。
全く台風は本当に迷惑だったけど、振り返れば今回も良い夏休みになったのだった。
終幕!


※ 旅の最後に泊まった今井家旅館、実はかなり前から泊まりたいと思っていた宿で大きな期待を寄せていた宿だったんですが、泊まってみたら女将さんの人柄や建物の雰囲気など期待以上でした。
泊まる人もバイカーや釣り人が多いと言っていたんですが、それ故に夕食の時間など融通が効くようで旅人にも優しい宿のように思います。
静かで歴史的な宿、そして美味しい料理を食べに是非訪れてみてください。
ちなみに記事内では触れませんでしたが、建物内のとある柱には秩父事件の際についた刀傷があったりして当時の記憶が形として残っていました。

今井家旅館 : 一泊二食付き 8800円(税込)

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