[栃木] 圧倒的トロトロ温泉が湧くのんびり宿 馬頭温泉郷 / 小口館下の湯 [那珂川]

栃木

夏休み「毎日違う温泉で湯治旅」9日+最終日です。 [8日目]

宿に着いたところから読みたい方はこちら

今日で夏休みの旅で宿に泊まるのも最後で、実質今日が最終日みたいなものなので思う存分最後の夏休みを楽しむ心算で出発。そんな1日にふさわしく、空は晴天で太陽が燦々と輝きながらお供をしてくれている。
田んぼ道はいかにものどかで、車通りも少ないので気持ち良く原付を走らせた。

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気持ちいいです

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昔の田舎の記憶が蘇ってくるようだ

そんな中、別に疲れてもいないけど途中コンビニがあったので早めの小休止。今日も宿のまでの距離がそんなにあるわけではないので急ぐ必要もない。やはり長期旅行中の1日の移動距離は70~80kmくらいが丁度良い。

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青空の下冷たいコーヒーを飲む幸せを味わった。我が愛車も調子が良さそう

駐車場には何台かツーリング中のバイクがとまっていた。しかし大型や中型で旅行している人はよく見るけど、原付で旅行してると思われる人にはほとんど会ったことがないのは不思議だ。こんなに楽しいのに。よく行くバイク屋の兄ちゃんも「最近は原付で旅行とかツーリングする人が増えてる」と言ってたけど、どこかで会ってみたいもんだ。

コーヒーを飲み終えたところで出発し、とりあえずの目的地は白河の小峰城。そこまでは特に寄ろうと思ってるところもないので鼻唄交じりに走っていたら道の駅があったので寄ってみた。もう休憩とか関係なしに道の駅があったら寄りたいのが私なのだ。

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名前忘れたけど道の駅

ここは小さいところだったけどお酒を多く扱っていた。お酒にはあまり詳しくないしあまり飲まないものの、なぜか土産にお酒を買いたくなるのでついつい見てしまう。なんかいいものないかしらと思って見ていると、粋な通い袋に小さめの瓶が2本入った日本酒が売られていたのが目に止まった。しかし日本酒って常温で置いといて大丈夫なんだろうか。しかも常温といっても真夏の外の常温だ。多分ダメだろう。でももしかしたら!と思って店員さんに聞いてみたらやっぱりダメだった。明日帰るとはいえ、温度の高いところにずっと置いとくのはやっぱダメだよね。私は表面上は潔く、でも心の隅では後ろ髪を引かれながら道の駅を後にしたのだった。これが原付(バイク)旅行の辛いところだ。

出発後の道のりはあまり覚えていないものの、それなりに大きな、でもそんなに混んでいない道を順調に進んでいき、昼前には小峰城に到着し。駐車場にはそれなりに車が駐まっていたが、係員さんの誘導によってバイクが駐められる場所に着くことができた。直射日光がガンガンあたる場所だったので原付が少し心配だったけど、とりあえず周りには家族連れや老夫婦なんかが同じ方向に向かって歩いていたので、私もその流れに乗って小峰城へと足を進めた。

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どうやら先の震災によって石垣が崩落したらしく、その復旧工事中のようだ

通路は工事によるフェンスが建っていて、そのフェンスにはかつての小峰城の写真など、何枚も写真パネルが貼ってあった。あれからもう何年も建っているのにまだ工事中ということは、やはりそれだけの難工事ということなのか。思ってもいなかったところで震災の爪痕に遭遇してしまったが、美しい石垣で有名だという城とのことなので、是非とも完成まで頑張って欲しいと思った。

そんな中道なりに歩いて行くと、城前面にある大きく開けた場所でなにやら催し物が始まるような気配があった。広い芝に立て看板と簡素なタープ、そして袴姿の子供達。またもや思いがけず、偶然イベントが開催される日の、しかもちょうど良い時間に小峰城に来たようだった。祭り好きの私にとっては嬉しい限り。なんだか少しワクワクしてきたので、小峰城見学は後回しにして祭り観覧と洒落込んだのだった。

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周りの観客はまだ少ないものの、子供達は少し緊張した面持ちだった。でもかっこいいぞ!

中々良いものが見られそうだと思いながら見ていたら、どうやら向こうの芝生の方が観覧席のようだったのでそちらへ移動する。この少年たちの親御さんやら観光客やらに混じって私もシャッターを切りつつ、晴れ渡る空の下で城をバックに演舞する子供達の凛々しい姿を清々しい気持ちで見守る事にした。

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これから演舞が始まろうとしている

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その前に全員整列しての撮影タイム

私は不勉強な事に二本松少年隊というものを知らず、この時は「白虎隊関連の何か」くらいの推測で見物してたんだけど、どうやら二本松少年隊というのは戊辰戦争に出兵した少年兵たちの事を指すらしい。そしてその名前を継いで、二本松小学校のこの生徒たちが今まさに少年隊の勇姿を伝えようと演舞を行おうとしているのだった。それを当時知っていたら見方も変わったかもしれないけど、この時の私は目の前の美しく凛々しい光景をただ眺めているだけなのだった。

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次に演舞を行うお二人の様子。こっちが白虎隊のようだ

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太鼓の音とともに入場し、演舞が始まった

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なんと気持ちの良い光景だろうか

子供達のまだ未熟さの残る演舞は、しかし却ってそれが二本松少年隊の悲しみをよく伝えられているのかもしれない。二本松少年隊は本来ならば出兵するべき年齢ではない子供達が戦場へ駆り出されたということで、その子達の戦の腕もまた未熟であったろうから、今になるとそういった(私の勝手な)リンクを感じたのだった。でもそういうことを考えず、目の前の綺麗をただ見ていたこの時の私も、それはそれで良い経験だったと思う。

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その次の演舞より。こちらはより洗練されて、勇猛さが加わる

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本当に城と空によく映えますな

このお姉さんの後にもう一人の方の薙刀の演舞があったんだけど、デジカメの容量が一杯になってしまってモタクタしてたら撮る前に終わってしまって残念な結果に。ただどちらも広い場所で一人ずつ演舞しているのにも関わらず絵面が寂しく見えなかった。それはよほどの気概を持って演舞を行われた結果だと思う。これもまた良いものを見せてもらった。

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そして最後に太鼓の演奏。途中からちびっ子も混ざっての力強い演奏だった。城と太鼓はなぜこうもマッチするのだろうか

腹に響く太鼓の音を心地よく聞いていたが、そろそろお腹も減ってきたので途中で離席して次は城見学へ行くことに。最後までちゃんと見られないのは少々残念な気もしたけど、太鼓の音を後ろに聞きながら城見学というのも中々良いかもしれない。

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立派な石垣を見ながら進むと

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芝が広がる広場から小峰城が見えた。でも知らないけど本来ある城の一部の復元なんだろうと思う

いかにも風雲小峰城(?)といった感じの佇まい。少々小ぶりだけど、空模様も相まって立派に見える。
観光客もまばらなので見学も快適そうだ。

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背後ではまだ祭りが続いている。良い眺めだ

夏らしく気持ち良い天気なんだけどあまりに暑いので汗をぬぐいながら城内へ。受付はあるもののここはどうやら無料で見学できるようで非常にありがたい。
細かいことは忘れてしまったけど、内部には特に展示物などはなく、逆にそれが復元された城を十分見て欲しいという自信の表れなのかと感じた。とにかく綺麗で、城内の説明板によるとかなり忠実に復元したそうだ。石落としや狭間なんかもちゃんとあって見ごたえ十分。

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二階へ続く階段。この階段があまりに急なためロープがはられ、案内係の人の指示でひとりずつ登るようになっている。

急な階段を登ったあと(ちょっと楽しかった)二階三階と見学したけど、窓の作りや眺めが非常に面白かった。窓はひし形の太い格子がはめられていて、内側からは広く外を望めるけれど外からは見えづらいなどの工夫があって、その発想に興味津々な私だった。状況が工夫を生むというか、そんな一部の設計から当時の世界観が伺えるのが楽しい。あんまり城へは行かないので結構面白く見学できた。

城見学の後はその周囲をちょっとだけ散策した後、本格的に腹が減ってきたので飯どころ探し。グーグルマップで調べると、すぐ近くに中々よさそうな洋食屋があったので行ってみた。

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それがここ、グリル銀座!

この旅では昼飯にラーメンを食べてばっかだったのでこういう肉メインでやってるような店に行きたかくなっていたこの時の私。窓から中を覗いてみると店内は落ち着いた雰囲気で満席でもなかったので即刻入店。
店内の写真も載せられればいいんだけど静かで写真を撮るのがためらわれたのでありません。でも昔ながらの喫茶店のような雰囲気で私の好みの雰囲気だった。
とりあえずは肉をたらふく食べたいのでハンバーグとステーキのセットを注文し待つことしばし。美味しそうな食事が運ばれてきた。

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完全にぼけてます。ごめんなさい

ステーキ肉は多分外国産なんだろうけども焼き加減とソースが非常によろしく、しかし何よりハンバーグが美味しかった。ラーメン屋もいいけど、旅の空の下こういう落ち着いた店でゆっくりするのもとても良い。食後のアイスティーをゆっくり飲みながら、グリル銀座を堪能させてもらった。しかしなぜ銀座なのか、それは今でもわからない。

さて、店をでてこれから宿へ向かうわけだけど、特にその途中で寄りたいと思ってるところもないのでのんびりと原付を走らせた。道も単純な道なので特に迷ったりすることもなくダラダラ進んでいく。

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何か特徴的な形に剪定された木が並ぶ道。鳥か?楽しくてイイね

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途中道の駅に寄ってみるも特にめぼしいものはなく、少しだけ休憩した

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私の他に、原付でツーリング中っぽい集団もいた

この道の駅を出て、鼻歌を歌いながら走っているといよいよ今日の宿に近づいてきた。標識には馬頭温泉郷と書いてあるけど、温泉郷に入る手前でまたもや道の駅っぽい施設があったので寄ってみた。

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そこは暮らしの館なる施設だった

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立派な茅葺屋根の建物。こういうものに弱い私

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中にはこの土地の民俗がわかるような展示物が並んでいる。じっくり観察させてもらった

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そしてその茅葺屋根の建物の真横には直売所が併設されていた

この直売所は私が行った時は観光客よりも地元の人のほうが多い印象だった。野菜は種類豊富で安く、またしてもそれを買えない私は歯がゆい思いをしたわけだけど、店内をみて回っていたら大きなザルの上に沢山のうっすら汚れたおちょこ達が積まれていたのが目に入った。
おちょこ自体汚れているし、なにより値札もないため「売り物ではないのか?」と疑問に思ったので店の人に聞いてみたら、その人もこのおちょこのことはわからないらしく、責任者風の人に聞きに行ってくれた。
その結果これは売り物で一つ30円であり、最近どっかの蔵から発見されたものだということだった。この30円という値段と蔵から発見されたというワードによって、私はすぐさま二つ手に取り、その後気になった山椒七味唐辛子と一緒に購入に至ったのだった。おちょこは私は絶対に使わないだろうし明らかに安物な感じだけど、昔誰かが宴会とかで使っていたのかとか考えると妙に歴史を感じて買いたくなってしまった。ちなみに今でも未使用のままである。

その後くらしの館を出て馬頭温泉郷へと入った。当初私は馬頭温泉郷は平らな田園風景が広がる土地ににポツポツと温泉宿があるものだと思っていたんだけど、意外に山というかアップダウンがある土地だった。そしてその間には鮎で有名な那珂川が流れていて、それを象徴するかのように鮎釣り大会が催されている。これが全く良い光景で、鮎釣り師を見ながら宿の夕食にも鮎が出るかもしれないと期待が高まる私なのだった。

いくつかの温泉施設を抜けるといよいよ宿に迫ってきた。道にある看板が、ここが温泉郷であることを物語っている。

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泊まってみたい宿はいくつかあったものの、一番の目的は今日の宿なのだ

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温泉郷入口。ここを左にまがると宿はもうすぐだ

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左に曲がり、下手をすると通過してしまいそうな脇道に入ると宿がある。一見ただの小〜さな集落に見えるが・・

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そこにちゃんと宿があるのだ。今日泊まるのは下の湯だけど、上の湯もある。だが、上の湯はもう営業してないっぽい

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案内に従い小道を行くと

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今日の宿、小口館下の湯に到着!

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完全に民家な建物。でもそれが良いのだ

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駐車場とガレージ

宿の前の少し小高くなったところに駐車場があってそこに原付で乗り付けたんだけど、駐車場では数家族の集団がバーベキューをしている最中だった。多分宿の関係者、というか帰省している息子か娘家族だろう。誰だお前はみたいな目で見られたけど特に気にすることもなく、荷物を持って宿へと向かった。

玄関を開けて「すいませ〜ん」と声をかけるも誰も出てこず、上がってすぐそこにある台所から人気がしたので声をかけるとおばちゃんが出てきて応対してくれた。何やら見た目は気の強そうなおばちゃんだけど愛想も良いし優しいおばちゃんだ。少し会話をして部屋に案内してくれた。

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ブレてるけど玄関からの写真

案内されながら「あれ、なんか綺麗な宿だな」と失礼なのか褒めてるのかわからないような感想を持った私。当初想像していた宿のイメージはもうちょっと古めかしいものだったんだけど、想定外に綺麗な内観だったので意外だった。

通路はHのような形になっていて、そのHの左下の奥の部屋が私の今日の部屋だった。
部屋に入ると女将さんがすぐにエアコンを入れてくれて、おまけに冷たいお茶もそそいでくれたので暑い中原付を走らせてきた私にとってはまさに天国だった。しばらく話をしてみると、やはりバーベキューをしていたのは女将さんのお子さんやらお孫さんらしく、今日は当然この宿(家)に泊まるけど気にせずゆっくりしてくださいとのこと。さらにもし雨が降った時のために、駐車場のガレージの中に原付を移動しても構わないとのことなので、ありがたくそうさせてもらうことにした。

そして雑談の最後に夕食を5時45分にしてほしいと頼んだら快くOKしてくれた。実は今日の夜、この宿から少し離れたところで花火大会があって、それを見に行くためにこの宿に泊まった部分も多少あるので快諾してくれて助かった。やはり女将さんは良いひとだ。

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ここが今日の部屋だ!

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想像以上に綺麗で快適!

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テーブルには馬頭名物鮎せんべいと、何か忘れたけどもう一つお菓子が置いてあった

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綺麗に並べられてあります。部屋に花が生けてあるのは良い宿の証拠だ

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アメニティはバスタオル、フェイスタオル、浴衣があり、歯ブラシは洗面所にあった。ピンクのフェイスタオルはちょっと珍しい

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窓の外には急に洋風なブランコ椅子が

女将さんが部屋を去った後はのんびりひと休憩。外からはバーベキュー中の皆さんの声や子供の楽しげな叫び声が聞こえてくるけど、それも心地よく聞こえてくるくらい長閑な環境だ。エアコンは涼しいし、適度に陽が入ってくるし、座布団はふかふかだしで、しかもここが温泉宿なんだからもう言うことはない。夏休み最後の宿を飾るにふさわしいまったり時間が私をだらけさせたのだった。

セミの声なんかを聞きながら横になっていたら眠たくなってきて、ついこのまま眠ってしまおうかとも思ったけど温泉に入りたいと思う気持ちが勝ったので気合一発跳ね起きて浴場へと向かった。ここに到着して部屋まで案内されてる間にまだ他の宿泊客の気配がなかったので、貸切で入れるうちに入っておきたいという願望もあってのことでもあった。

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部屋を出てまっすぐ行くと浴場だ。風呂へと続く一本道、イイね

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H型通路のちょうど真ん中は洗面所とトイレになっている。奥の照明を右に行けば玄関で、左は小さなソファスペースになっている

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トイレの様子

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トイレも綺麗

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そしてここが脱衣所

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ここもやっぱり綺麗。お客と宿を大事にしてるのが伝わってくる。ドライヤーと扇風機もしっかりあった

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分析表

馬頭温泉郷はヌルヌル系の湯で有名らしく、温泉好きの人たちの間ではこの下の湯のヌルヌルさは温泉郷内でも最高レベルという声もあるそうな。中にはローションのような肌触り、浴感だと例える人もいて、それが一体どれほどのものなのか期待が高まりまくりながら服を脱いでいざ浴場へと出陣した。

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その期待の湯が溜められた浴槽がこれだ!

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う〜ん、イイ。。

浴槽は余裕を持って入れるのは大人二人くらいまでだろうか。大きさこそそんなではないものの、すぐ横の岩からは湯がサラサラと流れていて雰囲気が良い。湯もエメラルグリーンで美しく、貸切状態で入れるのが最高に嬉しく思われる。

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積まれた岩がイイ感じ。タモさんのように鉱物や地層なんかに詳しかったらこういうところでもまた楽しみが増えるんだろうな

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ソープ類もちゃんと揃っている。そして気になる横のホースは

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ここから源泉が出るようになっているのだ

実は部屋に案内される前に風呂の説明を女将さんがしてくれたんだけど、このホースからは源泉がでるようになっていて、もし湯の温度が低かったり、逆に熱かったりしたらこれで調節してほしいとのこと。このホースから源泉がでるということはこれをシャワー代わりにもできるということで、これまたなんとも贅沢な仕様だ。
でも私はまだそれを使わない。とりあえず普通にシャワーで体を洗って、湯船に浸かった後に源泉直掛けを味わってヌルヌル感を比べてみるつもりだ。

というわけでさっさと体を洗って湯船へ。今まで熱湯と呼んでも差し支えないような温泉に苦渋を味わわされてきたので慎重に入ったけど、温度はいたって適温で気持ちの良く入ることができた。
そして問題の泉質なわけだけども、これがまた非常なほどにヌルヌルスベスベする!噂に違わぬとは正にこのことで、ローションと例えた人の気持ちがよく伝わってくる。手で湯をすくって湯面に流してもいたって普通の湯のように流れ落ちていくけれども、肌が感じている浴感はまさにトロンとした片栗粉を水で溶いたような感触なのだ。
話によるとここは循環ろ過をしているようだけども、そんなことは微塵も感じさせないほどに泉質を損ねていない。湯船に浸かっている時間はまさに至福の時だった(ちょっと褒めすぎかもしれないけど)。中盤から後半にかけて酸性の湯に浸かりまくっていた私にとって、この湯は最後を飾るにふさわしい優しい湯なのだった。これは彼女とか奥さんと一緒に来たらそうとう喜ぶかもしれない。

そしてその後、さらに気になるホースからの源泉直掛けを試すために蛇口をひねると、そこからとんでもなく熱い湯が出てきたので(慎重を期していたので指だけの被害で済んだ)あわてて温度調節をして頭からかぶってみたところ、これまたとんでもないトロトロの湯が出てくるので再び驚いた。まぁもう詳しくは書かないけどすんごいヌルすべ感である。これは私の中のヌルヌル温泉代表である千鹿谷鉱泉の湯を軽く超えているような気がする。最後の宿をここに決めて良かったと心から思った。

その後完全にツルツルになって気持ち良くなったので30分ほどごろごろし、また風呂に入ろうと思ったら先客がいた(日帰り入浴の人)ので部屋に戻り、色々やってから5時45分ぴったりに夕食となった。

夕食を運んできてくれたのは女将さんで、色々用意してくれてる間に少し雑談。とりあえず花火大会が終わって帰ってきてからも温泉に入れるのか心配だったので聞いてみたら「アルコールを飲んでお風呂に入るお客さんがいるから一応23時までにしてるんですけど、でも何時でも大丈夫ですよ」というありがたい返事が返ってきたので、帰ってきてからものんびり気分を味わえそうだ。ちなみに結局今日は宿泊客が私一人だけのようなので、そういう意味でものんびりできそうで嬉しい。

と、その他色々話しているうちに夕食が全て揃ったので早速ありつくことに。

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これが小口館下の湯の夕食だ!

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嬉しいことにすき焼きもある!

正直「なんで海鮮!?」と思ったけれども、多分宿泊料のランクで夕食が変わるんだと思う。というのも、ここに予約の電話をした時に「8000円と9000円と10000円のコースがある」ということを言われ、特にお金に困ってるわけでもないのに一番安い8000円のコースにしちゃったんだけど、もしかしたら8000円が海鮮、9000円が鮎、10000円が玄関に出ていたトラフグ料理なのかもしれないとなんとなく思った。

とまぁこんな風に書くと夕食にがっかりしたかのように思われるかもしれないけど(鮎がないのはちょっとがっかりだったけど)、なんだか美味しそうだったのでそんなでもなく、実際食べてみると一品一品しっかり作ってあるのが伺えてやっぱりとても美味しかった。フライもアツアツサクサクだし、カキもミルキーでとろけるようだし、とにかく全部うまい。すき焼きに至っては言わずもがなだ。8000円でこれだけ食べられたら大満足。もちろん米一粒残すことなく完食した。

食後、見知らぬ土地故に花火大会の会場までスムーズに行けるとも限らないのですぐに出発し(花火の打ち上げは7時からだったと思う)、女将さんに見送られて夕焼けの中走り出した。

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橋からの夕日。あまりに綺麗で息を飲んだのをよく覚えてる

素晴らしい夕焼けに向かって走った後はすぐに農道のような道に入り、頭に叩き込んだルート通りに進む。正直、夕方でも結構暗い道だったので「これは帰りはヤバイかもしれない」と不安になりながらも、じわじわ会場に近づいていく私。
途中まで車通りもなかったけど、ちょっと大きな道に出たら花火目当てと思われる車が結構走っていたので、私もその流れに乗って走り続けた。すると道道や橋の上なんかに、花火を見るためにシートを広げて座っている人たちが目に付き始めた。どうやら会場まで行かなくても割とどっからでも見られるっぽいけど、私はなるべく近くでみたかったので変わらず会場へ向かった。

そんな中コメリ横の道にどんどん人が入っていくのが見えたのでここであろうと思い、コメリ駐車場(花火のために解放してた)に原付を駐めて人の流れに乗って歩いて行った。

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いや〜、ワクワクするっす。ちなみに今更だけど「いかんべ祭り」という祭りの花火大会だ

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花火は田んぼのど真ん中から打ち上がるらしい。辺りの道には皆シートを敷いたりして場所取りしてるけど、混み合ってるという程でもない

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田んぼの横には福祉センターがあって、その前で露店が出ていた。太鼓の演奏なんかもやってた

祭りに向かう道中というのはどうしてこうもワクワクするんだろうか。しかも旅の途中で寄った、滅多に来ることもないような土地の祭りというのがまた旅情を抱かせるようだ。やはり夏は祭りに始まり、祭りに終わらなければならない。
しかし周りを見ていると、観光客よりもむしろ(なんとなくだけど)地元の人が多いような感じがする。特に友達連れの中高生をよく見かけた。あまり混雑してないし、こういう雰囲気は好きだ。

そんな風に夏の終わりを感じながら露店なんかも見て回ったけど、さっき夕食を腹一杯食べたばかりなので何も食べる気が起きず、太鼓の演奏を少し見た後、まだ打ち上げまでは時間がありそうだったので観覧場所を求めて辺りを散策することにした。

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福祉センター横には大きな駐車場があり、ここものんびり見られそうなのでここに決めた

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かなり空いてます

この花火大会は周りに遮るものが一切ないのでどこでもベストポイントのようなかんじだったので適当に駐車場に決めた。いやぁ本当に空いていていいね。これなら十分に楽しめそうだ。
と、その前に飲み物でも買っておこうと近くの自販機でさらっとしぼったオレンジ(私はこれをさらしぼと呼んで子供の頃より愛飲している)を買って運命の時を待った。
しかしこの待ち時間が結構長く、周りは家族が楽しそうにしてたりカップルが仲睦まじくしてる中一人で待つのは中々考えさせられるものがあったけど、そんな状況すらも夏の醍醐味と思い待つことしばし、ついに花火大会が始まった。

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ついにこの時がきた!

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結構な迫力!

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来てよかった・・・。

かつて見た遠山郷の花火程ではないにせよ、周りは山なので爆発音の後に山に響く地鳴りのような「ゴゴゴゴ・・・」という音が聴けて大満足。打ち上げ箇所も近いので想像以上に大迫力だった。ただ近いが故に天を大きく仰ぐ必要があって首が痛くなってきたため、途中から寝っ転がって見ることにした(しかしこれはこれで背中が痛い。地面がごつごつしたコンクリートなので)。この時間が凄く情緒的で素晴らしかった。もうこのままずっと見ていたいと思えるほど綺麗だった。夏休みの終わりに花火という、これほどマッチするイベントもない。ノスタルジックな感覚が私を包み込んでいた。

さて、そんな風に花火に酔いしれていた私だったのだけど、実はこの夜のメインは別にあるのだった。正直「このままずっと花火を見てるのもいいんじゃないか・・・」と思ったんだけど、でも花火と同じくらい気になるイベントが近くで行われる予定なのでそれに行かねばならない。
その場所はこの会場より少し遠いので、花火が終了する前に会場を後にしなければならない。そのイベントは花火が終わる時間に始まるからだ。なのでかなり後ろ髪を引かれつつ、花火を見ながら会場を後にした。ゆっくり歩きながら。

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もっと見ていたい。。でもメインのイベントも同じくらい見たい。。

歩きつつ花火を横目に見ながら駐車場まで戻って出発。花火を見ていた時間は正味40分くらいだろうか。次なるイベントよ、もっと楽しませてくれよと思いながら花火の音をバックに原付を走らせた。

そのイベントの場所は住宅街の中の一画、集会所前の庭で行われるらしいということでかなり暗い道を走って(ちょっとした山道を抜けて)、住宅街の中に入った。あたりはちょっとした街灯のみで薄暗く、しかも祭りらしい音は一切聞こえてこない。こんな中原付の音を響かせて登場するのもなんだか嫌だったので適当な場所に原付を駐めて、本当にやってるのか不安になりながら歩いて公民館まで行くことにした。すると・・・

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やってた!

原付を駐めた場所から道を一本曲がると高い幟が建っていて灯りがついていたのですぐわかった。ちゃんとイベントは行われるようでほっとしたが、いざ現場まで行ってみるとまだまだ準備中という様子。じゃあ一体なんの準備中なのかというと、ここではこれから森田の獅子舞が舞われるのだ。私は町や村でひっそりと代々受け継がれているような祭りが大好きなので、この獅子舞も是非見てみたいと思いやってきたのだった。

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この「地元感」にとても惹かれる

ただ、見ての通りな感じなので(わかってはいたけど)観光客なんて私以外0だった。もう完全に地元民だけの祭りで、リュックを背負って旅行者丸出しの人間は私だけなのでアウェー感が半端じゃない。中には地元民っぽくない人もいたけど、見てると多分地元紙のカメラマンとかのようで、周りの人たちと仲良くしてるのでやっぱり私だけアウェーだった。まぁそれでも特にジロジロ見られるようなこともなく、さらっとスルーしてくれてるので居心地は案外悪くなかったけど。

そんな中少しずつ地元の人たちが集まってきてガヤガヤし始めてきたんだけど肝心の祭りが一向に始まらない。もう遠くに響いていた花火の音も聞こえなくなって、そろそろ祭りが始まってもいい時間なんだけど、どうやら誰か祭りの主要な人物の到着が遅れているらしいことが耳に聞こえてきた。

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正装した人や宮司さんも揃っているのに、中々始まらない祭り

まぁそれでも待ち時間中に色々と観察できるので退屈ではなかった。庭に設置されている仮の社のような建物も興味深くじろじろ見させてもらった。大きな三つ巴の神紋が記された布の中には小さな神輿が安置されて、他に太鼓、賽銭箱なんかもある。きっとここで祭りの前に祝詞が奏上それるんだろう。その瞬間が待ち遠しい。

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見物人も増えてきた

と、周りに見物人が多くなって社を取り囲むくらいになったころに奥れていた人が車に乗って到着。そこからすぐに祭りが始まった。

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これまでとは打って変わって厳粛な雰囲気になっていく

宮司さんが祝詞を唱え始めた。祝詞が住宅街に響いて空に消えていく。こんな小さな規模の祭りだけど、それだけに体に迫ってくるような身近さがこういう祭りの好きなところだ。周りに集まった住民あちも、一言も発することなく見守っている。

その後祝詞奏上が終わると正装の人たちがそれぞれお祓いをうけ、重役(?)らしき人が榊の枝を社に供えた後、すぐ横の集会所から女物の布を羽織った子供達が現れて社の前に座り、次いで獅子たちがその前に構えた。これからようやく獅子舞が始まるようだ。獅子舞は雄獅子と雌獅子が恋仲になって舞うという演目をよく見かけるけど、女物の布を羽織ってる子供達が雌獅子役だったりするのだろうか。その割には頭を被ってないけど。まぁともかくこれから待望の獅子舞が始まるのだ!周りの人たちも今度は再び和やかな雰囲気に戻っていて場の空気も良い感じに仕上がっている。

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太鼓の音とともに始まった!

もう二歩くらい前に出れば触れるくらいの距離で舞っているので凄い迫力!その躍動感から演者も力一杯舞っているのが伝わって来る。周りの巧みな演奏も獅子たちの足を軽くしているようだ。これは楽しい!正直写真なんて撮ってないで肉眼で見続けたかったけど、記録として撮っておきたいので、そのジレンマと戦いながらの撮影だった。

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こういう文化を伝えてる人たちは本当に格好良いし羨ましい

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一つ一つの仕草が特徴的で面白い。こういう舞の形が出来ていく過程が凄く気になる

ぶっちゃけ獅子たちの小太鼓の音はあんまり揃ってなかったりバチを落としたりもしてたけど、そんなことはもはやどうでもいい。この目の前で起きているスペクタクルこそが重要なのだ。この小さな庭で文化が爆発している。花火を途中離脱してでも来る価値は十分にあったのだ。しかしそんな私の心とは対照的に、目の前で見ている(たぶん)雌獅子たちは退屈そうだった。

と、そんな風に獅子舞の写真を撮っているとまさかのデジカメの充電切になってしまった。ロクにピントもあわないクセに電池まで切れるとはもはや救いようもない(充電しとけよって話だけど)。ということでスマホ撮影に切り替えたんだけど、そのスマホもあまり電池が残ってないので不安だ。もしスマホの電池が切れようものなら宿まで帰ることができなくなってしまう。なのでそこらへんには十分注意しながら撮影を続行した。

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スマホの方がまだピントは合いやすいか

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カメラマンもガンガン写真撮ってます

見ているとどうやら女物の布を羽織った子達は別に獅子でもなんでもなく、雌獅子はこの三匹のうちの一匹だったみたい。まぁ今まで他の獅子舞を見てきてもそうだったから当然っちゃ当然か。羽織の子達は傘を被って身を隠すようにしてしゃがみ、その周りを雄獅子と雌獅子か恋に狂ったように舞っていた。ここらへんが獅子舞のクライマックスだろうか、舞の勢いも見事なもので見ていて楽しくなってくる。

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貫一お宮の像のような構図

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そして終盤へ

布を羽織った子達が下がるともう演目も終盤のようで、徐々に動きが静かになっていき獅子舞の演目は終了。そして周りからの拍手の後に「もっとこちらに寄ってください。道化の踊りがありますから」とのアナウンスが。どうやら祭りの演目は獅子舞だけではないようで、その演目のために見物人を円を描くように並ぶよう促している。道化の踊りとは一体?何やら楽しそうだけど、そうこうしていると集会所の中から怪しげな、でも愉快そうな集団が続々現れた!

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ひょっとこやおかめ、天狗などの木彫りの面をつけた集団だった!

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そんなおかしな集団が円を描くように楽しげに周っている

さっきの獅子舞に続いて第二弾の演目、道化の踊りが待っていた。それぞれが思い思いに動きながら周っている姿を見て見物人も凄く楽しそうに笑っている。ひょっとこやどじょうすくい等が笑いを誘うようなコミカルな動きで皆を楽しませているのだ。中でも白くて太い棒(でも柔らかい)を持っているひょっとこはその棒で見物人をぶっ叩いて周っている。しかも仲が良いと思われる相手には容赦なく思いっきりだ。こいつぁ面白いぜ!

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ひょっとこに限らずそれぞれが見物人にちょっかいを出している

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明らかに地元民じゃない私にもサービス精神旺盛だった

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このどじょうすくいが実は

そしてこの面白集団がやってくれることはちょっかいばかりでなく、何やらどじょうすくいが持っているザルの中には白い捻られた紙が沢山乗っていて、それを周りに砂でもまくようにポイポイと投げ込んでいく。それを皆我先にと拾っていくので私も慌てて拾ってみると、その紙の中にはなんと小銭が入っていた!この集団は楽しさの他にもお金まで与えてくれる優しい神様たちだったのだっ。まぁよそ者の私があまりせっせと拾うのも気がひけるので数個でやめておいたけど、まさかこんなイベントまであるとは、こっちをこの夜のメインに据えてやっぱり大正解だった。ものすごく楽しませてもらいました。

そんな楽しい仮面舞踏会も何周かしてしっかり幸せを振り撒いたらいそいそと集会所の中に戻っていき、最後に再び獅子舞が登場し、少しだけ舞いを舞った後祭りは終了となった。

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とうとうおわってしまうのか。。

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楽しい夜をありがとうございました

最後に一番偉そうなおじいさん(会長さん?)の挨拶によって祭りは終了となり、見物人たちは仮の社に設置されている賽銭箱にお金を入れて参拝していく。なるほど、いつ賽銭箱が使われるのかと気になっていたけどこういうことだったのね。これだけ良いものを見た後は自然と賽銭の額も中々のものになりそうだ。私も是非参拝したかったんだけど、よそ者の私がここで参拝するのが妙に気恥ずかしいというか気後れしてしまって出来ずじまいになってしまった。今思えば「参拝しときゃ良かったぜ・・・」と思うんだけど、その場の空気というのもあるので当時の私としてはしょうがなかったのかもしれない。いやしかし、ともかく森田の獅子舞は一見の価値有りだとわかったのが収穫だった。

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談笑したり帰っていたり、祭りの後の様子は様々。

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せめて写真だけでも撮らせてもらいました

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さて、帰ろう!

良いものを観れたとホクホクな私だったけど、ただでさえ充電が少なかったスマホで撮影してたおかげで残りが6%程にまで減ってしまっていたので帰りの道は不安との戦いだった。帰りの道は来た道とは違うけどある程度は記憶しているので少しは大丈夫だけど、細かいところではグーグルマップで確認しなければならないのだ。なのでなるべくスマホを使わないようにしての帰りとなった。

しかし途中大きな道を少しでも逸れるとあたりはかなり暗く、ちょっとでも油断したら田んぼに落ちてしまいそうな道を恐々走りながら、なんとか残りの充電3%のところで宿に到着。なんとも恐ろしい帰路だった。冗談抜きでマジで怖かった。虫が突進しまくってくるし。。

宿に入ると女将さんが暖かく出迎えてくれて

女将「どうでした?道わかりました?」
私「わかりましたけど暗くてめちゃくちゃ怖かったです」
女将「国道でも暗いですからね(笑)」
私「本当帰って来れてよかったです(スリッパをはきながら)。じゃ、失礼します」
女将「はい、お帰りなさい。どうぞお風呂に入ってください」

と暖かく出迎えてくれた。暗い夜道を心細く帰ってきたので安心感が半端じゃない。良い女将さんだ。。
帰り道は結構寒くて体が冷えていたので、女将さんに言われるままにすぐに温泉に入りに行った。
ヌルヌルな湯にゆっくり入りながら花火や獅子舞の事を思い出す。いやぁ全く夏の終わりに相応しい1日になったと大満足だったけど、夏休みが終わるという少し寂しい気持ちも入り混じる。この気持ちこそが夏になくてはならないものだと思っているだけに、今夜は感慨深い夜になりそうだ。そう思いながらじっくりたっぷり湯に浸かっていた。

部屋に戻ると敷いてくれていた布団に「ダァァーッッ」とダイブしダラダラタイム開始。明日の朝はもう帰るだけなのでもう特にやることもないので、寝るまで最後の夜を満喫したのだった。

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布団がフカフカで気持ち良い!

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どじょうすくいが投げていたり「お捻り」。これは今でもお守りがわりとしてリュックに入れてある

翌朝、起きてみると外は昨日と同じく気持ちの良いほどの快晴だったのですっきりと起きることができた。
すると程なくして朝ごはんが運ばれてきて朝食の時間に(すいません、寝ぼけていたのか写真を撮り忘れてしまいました)。
献立はごく標準的な宿の朝ごはんだったけどどれも美味しかったので、蝉の声を聞きながらゆっくり満腹になるまで食べてもちろん完食。そんな満腹の状態で早速朝風呂へとむかった。

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夏らしい晴天

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そして朝風呂。他にお客もいないので一番風呂だ。嬉しい!

「毎日違う温泉で湯治旅」の総仕上げとして、最後にじっくりと温泉に浸かる。考えてみれば今年も色々不安があったけど良い旅ができたと思う。しかもその最後の温泉がこんな優しい湯なのだから、これは大成功という他ない。ここでツルツルになって家路に着くとしよう。

たっぷり30分くらい湯に浸かって部屋に戻ると、女将さんが「よかったらコーヒーでもいかがですか?」と実に素晴らしいサービスを提供してくれた。私もありがたく頂戴し、おいしいコーヒーで風呂上りの一服を楽しんだ。

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いや〜、ありがたいッス

その後チェックアウトの時間ギリギリまでのんびりし、10時頃に出発。

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玄関前の古時計

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いやぁ名残惜しい

最後女将さんと少し雑談し、最後に「気をつけてお帰りくださいね」と温かい言葉をもらって宿を出ると、女将さんがお孫さん(赤ちゃん)を抱っこして外まで送りに出てきてくれたのが嬉しかった。私も最後まで一杯手を振って、清々しい気持ちで出発することができ、またこの宿に泊まりに来ようと思ったのだった。

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また来ます!

その後の帰りは道の駅に寄ったりして、結構疲れながらも夕方ごろには家に着くことができた。あんまり体に疲れは残ってないと思ってたんだけど実際はそれなりに疲れていたらしい。100数十キロの道のりでかなり疲れ果ててしまった。それでも無事に夏休みも終了。原付も最後まで頑張ってくれて、楽しく夏休みを終えることができたのだった。


※小口館下の湯は、私が当初思っていたように古めかしい宿ではなくとても綺麗な宿だった。文中に何度も書いてある通り女将さんもとても気が利いて優しく、料理もとても美味しい。それに加えて温泉の質は最高なので、総合的に凄く良い宿だと思います。周りの環境も静かなのでゆっくりするにもうってつけだし、これはまた行きたい宿の一つとして記憶に残りました。次に行く時には違う値段のコースで泊まって、どんな料理が出てくるのか楽しみにさせてもらいたいと思います。一番高いコースでも10000円なので。
いやしかし、去年の夏休みの旅を書き終えるまで1年近くかかってしまいました。読んで下さっている皆様、長らくお待たせしてしまってすいませんでした。

これまでの肌スベスベ度(通常時★1つ)
★★★★★★ ←星が一つ増えて限界突破!すんごくスベスベ!

小口館下の湯 : 一泊二食付き 8000円

  1. 十六夜 より:

    こんにちは!!馬頭温泉は同じ栃木でも行ったことないんですよー。
    でもすごく良さそうなので行ってみようと思います。ぬるぬるの温泉に興味津々です!
    白河小峰城行かれたのですね!そちらは桜の時期がすごいんですよー。
    修復された小峰城の床板は戌辰戦争時に生えていた木を使って修復されていて、板に鉄砲の弾の後があるんです。
    その木は小峰城で起こった戦争を見ているんですよね。すごく感慨深いと思いました。
    あと、白河はラーメン有名なんで良かったら次回にでも。
    栃木は海無し県なので、ご馳走というと海産物なんです。なのでお宿の食事も海産物があったのかも、でも馬頭は茨城から近いので出てくるのはありうると思います。
    鮎はとても有名なので、道の駅などでも食べられるのでぜひとも。
    ウチでも年一で那珂川のヤナへ行って鮎飯とか塩焼き食べ行きます。
    http://www.mt-crow.net/hinokiya/
    ひのきやさん
    記事たのしみにしてます!

  2. ネギ より:

    >十六夜さん
    こんにちは、いつもコメントありがとうございます( ^ω^)
    馬頭温泉いいところでしたよ。といってもゆっくり見て回ったわけではないので私もまた行こうと思っています。個人的にはもうひとつの美術館という存在を帰ってから知ったのでそこにも行ってみたいです。十六夜さんもヌルヌルの湯に酔いしれて下さい!そして小口館さんの8000円以外のコースで泊まってどんな夕食だったのか教えてください(笑)
    なるほど、夕食に海鮮が出たのはそういう事情もあるのですね。たまに山中の宿でなぜか微妙な刺身なんかが出てくることがありますが、そういう中途半端な感じじゃなかったので納得です。でもやっぱり鮎大好きなので那珂川の鮎は出て欲しかった!鮎が大好きなもので。。ひのきやさんもチェックさせてもらいます。
    しかし夏休みで回っただけではやっぱりそれぞれの県のごく一部しかわからないですね。栃木も含め、東北もまた何度も行ってみたいです。その時は小峰城の桜を是非見て見たいものです。考えただけでも美しそうですから。

  3. 静岡民 より:

    久しぶりに覗かせてもらいました。素晴らしい温泉ですね!今すぐ行きたいw原チャリで旅するのも楽しそう!是非、次回静岡にお見えになる時は同行させてもらいたいです。

  4. ネギ より:

    >静岡民さん
    返事が遅くなってすいません。コメントありがとうございます( ^ω^)
    東京から上の方は良い温泉が多くて住んでる人が羨ましいくらいです。静岡民さんも是非原付で旅をしてみてください、きっとハマると思いますよ!色んな楽しいことが待ってるはずです。そうすれば、いずれ一緒に旅行をする日がくるかもしれません。なのでその時は、よろしくお願いします( ^ω^)

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