2023年夏休みの旅7日目です。 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目
出発からのちょっとした寄り道
いよいよ夏休みの旅最終日。
今日は宿までの距離が近いだけに道中色々見て回る予定だけど、宿を出てまず向かうはかの有名な袋田の滝・・・なんだけど、それまでにもちょっと見ていきたいところから、まずは散歩気分でふらっと走ってから袋田の滝に向かうことにしよう。
原付きに荷物をまとめて、いよいよ最後の夏休みを楽しみに出発ス!
まず最初はりんご園から。
茨城の北の方はりんご園が多いということで宿の近くにも沢山りんご園があるみたいだから、なんとなく見学のつもりで走っている。
ちょっと走ったらすぐにりんご園が見えてきたけど、特に混んでるということもなさそうだ。
ちょくちょくりんご園があるんだけど、なんかいまいち入り口がわからないところもあったりしてなかなか辿り着かない。入りやすそうなところも別にお客さんがいそうな感じでもないから入りづらいし、まぁただの散歩のつもりだったからそろそろ次の場所に行こうかな。
できれば梨ぐらいは買っていきたかったけど。
さて、次に向かうは昨日通ってきたトンネルと交差するように存在している月居隧道という廃トンネルだ。
昨日はその存在に全く気づかなかったけど、夜にグーグルマップを見ていたらたまたま発見することができた、なかなか雰囲気がありそうな廃トンネル。
心霊スポットだという話もあるみたいだけど、果たしてその真偽はいかに。レトロやノスタルジック好きとしては、やっぱり廃墟もロマンを感じるぜ。
「この先に廃トンネルが!」とワクワクしながら突き進むと最初綺麗だった舗装路にはひびが入り始め、道の両側は木々が鬱蒼とした林道のような雰囲気に。
さらに進むと地面はにわかに湿り気を持ちはじめ、道路を挟むように出現した両脇の壁には一面苔がむしている。全然大した距離は走ってないのに、あの交差点からここまでの間でかなり様相が変わってしまった。
そして「怪しい雰囲気だな〜」と思い始めたとき、その廃トンネルはいともあっさり姿を現したのだった!
こんなアクセスしやすいところに、これだけ雰囲気のある隧道があるとは。
木々が覆いかぶさって、自然に飲み込まれつつある人工構造物という感じがなんともノスタルジックな感じがしてイイんだけど、それにも増してこの怪しい空気は惹き込まれるものがあるぜッ。千と千尋みたいな、違うセキアへの入り口みたいでめっちゃワクワクする。
原付きでそのままブーンと隧道内に突入してみると、地面の一部は濡れていて、少しヒヤっとした空気が満ちている。
壁や天井にライトはなく、夜中に肝試しで来たらかなり怖そうだ。だけど今は原付きの明かりもあって、怖さよりもむしろ涼しい空気が気持ちいいくらい。手軽に非日常が楽しめる涼スポットと言う感じで楽しいゾ!
何件かの廃墟を過ぎると、その先はどんどん道が細くなり、草木もより道に侵食してきているように見える。
とりあえず進めるだけ進んでみようと更に奥へ向かうと、道はすぐに草木に道をはばまれ、これ以上先には進むことができないくらいになってしまった。
本当ならこの道の先には袋田の滝方面への道に繋がってるようだけど、もうこの道は役割を終えているのか、隧道へ続く交差点の看板にあったように完全に通行止めになっていた。
というわけなんで、それじゃあ来た道を戻ってそろそろ袋田の滝へ向かおうかな。月居隧道、思った以上に楽しい経験ができて大満足でございました。
袋田の滝を拝む
無事461号に戻った後は、道なりに進んで看板通り道を曲がるとすぐに袋田の滝エリアに到着した。
袋田の滝は道のどん詰まりにある大滝で、そこまでの道には駐車場や土産物屋が立ち並ぶ観光地らしい観光地みたいだけど、駐車場はそこまで埋まってる感じではないかな。これなら人混みに揉まれることなく見学を楽しめそうだけど、ひとまず昨日見つけた安い駐車場に行きましょう。
早速おじさんに100円払って、うちわ片手に袋田の滝へ出発。
滝への道の脇には清流が流れてるし周りは意外に静かだし、夏感があって結構好きな感じかも。袋田の滝周辺ってこんな感じなんだなぁ。
さすがにここまで来ると観光客の姿も見えてきた。思ったより袋田の滝には人がいるかもしれない。というか滝を見た後は絶対どっかでかき氷食べよ。これは暑すぎる。。
こっち側の通りは雰囲気があって良いんだけど、平日だからか食べ歩きできるようなものはあまり売ってないみたいだ。見た所鮎とか団子はどこでも売ってる感じだけど、滝見学が終わったらこの通りにある店でかき氷を食べようかな。鮎も好きだけど、暑さのせいかあまり食べる気にならない。
入場は大人300円ということで結構良心的な値段だ。
入場料を取るくらいだから、もしかしたら思った以上にしっかりした観光スポットなのかもしれない。どうやらすぐに滝があるわけじゃなくてトンネルの中を歩いていくみたいだし、なんかワクワクしてきたワ!
なんか意外にもキレイなトンネルでちょっと驚き。でもそれ以上に驚いたのはトンネル内のこの涼しさだ!空調が効いてるのか自然由来のものなのかは分からないけど、とにかく空気がヒンヤリしててめちゃくちゃ気持ちイイッ。夏場にこの涼しさは涙が出るほどありがたいよホント。
そうして一人「お〜」とか言いいながらうちわで扇ぎ扇ぎ歩いていると、わりとすぐに袋田の滝に到着した。
こんなしっかりしたテラスみたいなところからじっくり見られるようになってたのか。しかもめっちゃ近くで見られるし、これはなかなかの迫力!ただ水量はちょっと少なめなのかな?幾筋の糸のように水が流れてるのもいいもんだけど、本当はもっとザーザー流れてたりするんだろか。でもこれはこれでいいもんだわ
テラス(?)には石のベンチが沢山並んでいて、観光客の皆さんも暑い暑い言いながらも滝の見事さに感心しているようだ。いや、さすがに入場料を取るだけあってしっかり整備されてるのはいいな。
私もしばらくゆっくり見学させてもらおう。
その後しばらくぼーっとした後、さらに上に展望台があるとのことなんで、トンネルの先にあるエレべーターで上階へ。
さっきとは違い展望台からは滝の全景を見ることができてこれもまた良いな。
一枚岩なのかちょっと変わった侵食のされ方してるし、これは尚更水量が多いときの様子も見てみたい。いや、なかなか満足でございます。
じゃ、もう見るものも見たし戻るとしようかな!暑さに耐えられないし!
帰り道にはいくつか休憩所のようなお店があるみたいだけど、一部は見ての通り打ち捨てられた廃墟のようになっていてなんだか物悲しい雰囲気。眺めが良くて風情も感じられるだけになんか残念な風景だ。有名な観光地だとは思うんだけど、ここでいくつものお店がやっていけるほどは儲からないっていうことなのかな。
廃墟が立ち並ぶ帰り道の先にはありがたいことに一軒営業してるお店があった!
他はどんどんお店を畳んでいく中、一軒だけ頑張って営業を続けているお店って感じなんだろか。もしそうならその心意気がありがたいし、何よりかき氷を売ってるのもめちゃくちゃ助かります。川沿いで眺めも良さそうだし、ここで休憩していくことに大決定いたす!
ここはセルフサービスで冷えたお茶が飲み放題ということでそれもまた嬉し。それに加えて他に誰もいないから、静かに自然の音を聞きながら休憩できてかなりリラックスできる。
かき氷なんてすぐできるだろうし、扇風機の風を浴びながらのんびり待たせてもらおうかな。
キンキンのかき氷は余すところなくシロップがかかってる豪華仕様!上の方だけじゃなくてちゃんと下の方にもかけてくれてるから最後までブルーハワイが楽しめる!
あの涼しいトンネルから出てしばらくたった体にはヒエヒエのかき氷が染みるぜ。川沿いで食べるブルーハワイはいかにも夏の味といった感じでハチャメチャにウマい。なので文字通りあっという間に氷の山は消え失せてしまったのだった。
遺跡のような湧き水、醍醐水
その後は十分に汗がひくのを待ってから、この暑い中黙って待っててくれている原付きのもとへ。
途中道路脇の川で遊んでいた家族を羨ましく思いながらも、すっかりシートが熱くなった原付きに荷物を積んで、次なるスポットへ出発した。
といっても次のスポットは袋田の滝のすぐ近く。昨日グーグルマップを見ているときに、ここもまたたまたま見つけた湧き水スポットだ。
その名も醍醐水と言って、どうやら今いるこの大子町の由来となった湧き水らしい。ちょっとワクワクするような感じの汲み場になってるみたいなんで、今から非常に楽しみである!
橋を渡るとそこは道沿いに民家が立ち並ぶいたって普通の光景。どこにも湧き水への案内などもなく、イマイチ位置がわからない。
地図によるとちょっと奥まったところにあるみたいだけど、道路沿いから見える奥へと続く道はどうも私道っぽいし、その道の先には民家が建って行き止まりになっている。
そんな感じなわけなんで、この道を行ったり来たりしながら行けそうな道に入ってみるもそこには民家が立つばかり。ただ目の前に川沿いの舗装路が見えたので「もしかしたらこの道沿いか?」と思い、適当なところに原付を駐めて歩いて散策してみることに。
そうそう、グーグルマップで見た写真もこんな感じだった!こうして実際来てみると、なんか失われた遺跡に湧く清水みたいでなんかグッと来る。
とんでもなく緑が繁茂してるから一見汚い水に見えがちだけど、流れ落ちる水を見れば一目瞭然、透き通った凄くキレイな水だ。石槽の中を覗いてみても澄んだ水の中で水草がフヨフヨ揺らめいているのがわかる。
多分ガンガンに日が当たるから自然とこうなってしまってるんだろうけど、こういう感じもちょっと廃墟感があってイイじゃない。
いやこれは今まで出会ってきた湧き水スポットの中でもかなり好きな感じの造りだ。そのデザインや良し。では、肝心の水はどうなのか?
水は綺麗に見えるものの、口に含んだら藻が混じってたなんてのはちょっと嫌なんで、一度水筒に水を汲んで中をよーく見てみる。
中に光が入るようにしてじーっと覗き込んでみると、見た感じ藻や水草はもちろん、不純物などは一切見られない完全に透き通った水であることが判明した。
ということで一口飲んでみると、それなりに冷たくて喉越しの良い、美味しい水であるということもまた判明。というわけでグビグビ飲んでしっかり喉を潤わせ、水筒一杯に水を汲みなおして醍醐水の補給完了!ここは素晴らしい湧き水であるッ。
やっぱり湧き水を見つけた後の達成感や満足度は一味違うな。ここみたいな面白い水汲み場は特に。
さらにすぐ近くでは久慈川の清流を拝むことができるし、辺りの雰囲気も長閑でゆったりした時間が流れてる。茨城も良いところじゃないすか。
ノスタルジックな旧上岡小学校
店内に入ってみると思ったより狭かったものの、新鮮な野菜や果物から加工品まで色々売っていて面白い感じ。
梨も売ってて素敵なんだけど一袋にいくつも入ってるからちょっと買えないな。デリシャスも気になるけど冷蔵品だし・・・というわけで、他に気になった地元の人が作った七味唐辛子を買うことにする。なんか直売所とかで売ってる七味って欲しくなるんだよな。持って帰りやすいし。
牧歌的な里山の風景が広がる461合を西へ向かって進んでいく。
少し走れば右手に廃校を利用した施設が見えてくるはずで、今私はその廃校、その名も旧上岡小学校に向かっているところだ。どうやらドラマや映画などなど色んな撮影に使われている有名な小学校らしいけど、この通り沿いにあるってことを考えると、一般的にイメージされるような昔の田舎の学校って感じの建物が待ってそうでかなりワクワクしてる。
ただ、もし叶うのであれば日陰のある駐車スペースがあるとありがたいな。この暑さの中、原付きを直射日光に当てながら待たせるのは少し心配だ。
そうして走ってると、マップ通り右手側に古びた金網と木々に囲まれた、いかにも昔の学校然としたノスタルジックな校舎が現れた。木造の学校で過ごした経験がない私からしたら、まさにこれぞという郷愁をさそう姿が今そこにッ。
「おおっ」と思いながらスイ〜っと敷地内に入らせてもらった。
平屋の木造校舎は今でも凄くキレイな状態に保たれていて、周りの自然とばっちり同化しているその姿は今にも子どもたちの声が聞こえてきそうなくらい。青空と蝉の声、そして夏の日差しがここまで似合う旧上岡小学校、大変素晴らしいですね。。
昔寄った思い出深い旧木沢小学校も良いところでしたが、ここも負けず劣らず素敵な造り。当時の空気感そのままに、ここまでしっかり管理されているのは本当にありがたいことだ。スタッフさんはボランティアみたいだし、とても愛されている学校なんだと実感できて気持ちがいいです。
さすが古き良き学校ってことで、今の学校(というか私が過ごしていた学校)との違いが沢山見つかって面白いな〜。なんか温かみがあって開放的で、物理的にも精神的にもほとんど壁がなさそうな感じが時代を表してる気がする。校舎内を見て回りながら、なんだかジ〜ンとしちゃったぜ!
その後校舎内をくまなく見学した後は、じゃあそろそろ出発しようかと玄関へ向かう。
ただし出発はお土産を買ってから。さっき入ってきたときに、なんかオリジナルグッズらしきものを売ってるのが見えたんで、実は見学してる間、帰りにお土産を物色するのを楽しみにしていたのだ。
素朴かつおしゃれなノートに、旧上岡小学校の校章があしらわれたカンバッヂが私の目を惹きつける!どっちも渋い色合いが素敵だし、値段も良心的で最高じゃないすかッ。特に缶バッヂに関しては密かに良いデザインのものを集めてるから個人的にめっちゃ嬉しい。どちらも2つずつ買わせていただきます!
買うときにスタッフのおばちゃんと軽く談笑した後、「もしよかったらまたいらして下さい」とにこやかに袋に入れたお土産を渡してくれた。こういう穏やかで優しそうな人たちの手でこの学校が保存されているのかと思うと、なんだかジワンと感謝の念が湧き上がってくるのを感じるぜ。
このグッズ代が少しでも足しになることを祈って、おばちゃんに挨拶をして校舎を後にしたのだった。
肉屋と昼食
旧上岡小学校を出発した後にすぐ近くにあった奥久慈ゆばの里というところに寄ってみたものの、やっぱり冷蔵品のお土産ばかりだったので、すぐに原付きにまたがって再出発。
もう時間は12時を過ぎてるし、宿を出発してからそれなりに汗をかいたんでそろそろお腹がすいてきた。このまま進んでいけば馬頭温泉で有名な馬頭の市街地にでるから、そこで良さげな定食屋にでも入ろうかな。それまではこの緑あふれる景色を楽しむとしよう。この道走りやすいし長閑な景色が続いてて好きです。
広めの道に民家が並ぶ郊外といった感じのメイン通りから一本中に入ってみると、なんともレトロな雰囲気漂う町並みが広がっていた。
閉店してる店もかなり多そうだけど、昭和っぽい建物からもっと古くからありそうな木造の民家まで、なんだか色んな時代のノスタルジーが詰まったような町並みは結構好きな感じ・・・だけど全然人がいなくてかなり寂れた空気が広がってるな!地面の下に埋めてるのか電信柱や電線も全くないし、おまけに高い建物もないから余計に寂しい感じがする。でもそれもイイ!
今日は最終日なんで夜食は豪華に馬肉でも食べたいということで、昼食の前にまずこちらのお店に行ってみる。
中に入ってみると薄暗い昔ながらの肉屋さんという感じで凄く雰囲気がいいけど、なんとなく店員さんが不機嫌そうなんでちゃっちゃと見て回ることにしよう。
できればスライスされてトレーに乗った馬肉を買いたいところだけど、残念ながらブロックしかないみたいなんで早々に諦めたけど、他に惣菜も色々あるみたい。
ここらへんはもつ煮が有名らしくて美味しそうな持ち帰りもつ煮もあるけど、さすがに汁物を持っていくのは大変というか不安なので、ベタではありますが結局メンチカツを購入することに。けどここはお肉にこだわりがある老舗ということらしいんで、間違いなく美味しいメンチカツであることでしょう。
というわけでメンチカツを2つ購入した後は、いよいよ腹を満たすため定食屋を求めてさまようことに。
微妙にやってるか不安だったんで、店内に入って「今大丈夫ですか?」と聞いてみると「ええ、大丈夫ですよ」と明るく迎え入れてくれた店主。ただよくよく見てみると暖簾も内側に閉まってあるし、私はそれに気づかず堂々と閉店後に入店しまったらしい。。
すぐそのことに気づいて「あ、もう閉めるところだったんですね。すいません、大丈夫です〜」というと「いえいえ、全然大丈夫ですから」と嫌な顔せず席に促してくれた。こんなアホに優しくしてくれる店主のおじさん、本当にありがとうございます。
テレビと食器の音だけが流れる店内。
すぐにやってきた焼肉定食は珍しくフライドポテトが乗ってたりして結構食べごたえがありそうだ。
なんだか美味しそうなタレをまとった肉をご飯と一緒にいただいてみると、見た目よりも濃い味でないけれどニンニク味がご飯を進ませるなかなかウマい味付け。今まで昼はラーメンばっかだったから、久しぶりに肉系の定食を食べるとこれはまた違った満足感があってイイね。やっぱり夏は塩っ気のあるラーメンか脂っ気のある肉に限る!
結構お腹が空いていたので夢中で食べているとあれよあれよと言う間に皿の上のものが無くなっていき、いつの間にか何も無くなっていて気づいたら完食していた。
まんぷく食堂という名前通り非常にお腹が満たされました。閉店しているにも関わらず食事を提供してくれた店主に今一度感謝して、元気いっぱいで店を後にしたのだった。
女体山の霊水を汲みに!
さて、食事の後は本日私が一番楽しみにしている湧き水スポットへ向かうッ。
ここも偶然見つけたところなんだけど、この市街地からはずれた山道の途中に「女体山の霊水」なる湧き水スポットがあるらしい。実際行った時の楽しみのために画像はちょっとしか見てないんだけど、汲み場の雰囲気が個人的に結構好きな感じだったんでかなり楽しみにしていたのだ。
周りの風景とかはよく分からないんだけど、この暑い中頑張って上っていけばきっと美味しい水を飲めるはず!そのために食後は最低限の水しか飲んでなくて喉が乾いてるからさっさと向かうとしようか!
特に何の変哲もない山道をブーンと上っていくとポツポツ古びた民家が見え始めた。山の麓手前に開かれた山村という感じで、もちろん誰の姿も見えないけど雰囲気は良い感じ。マップを見てみると、どうやらこの集落内に私の求める霊水があるみたい。つまり、湧き水までもう少しということだ!
それなりに坂が急になってきたあたりで急に現れた女体山の霊水!
湧き水が流れ落ちて溜まっている石槽はもちろん、奥の屋根付き黒板や掲示板も個性的で今まで見たことがない水汲み場だ!おまけにベンチもあればなぜかキャップも置いてあったりして、見どころ沢山の楽しい湧き水スポット。やはりここを楽しみにしていたのは間違いじゃなかったッ。
ちょろっと水に触れてみると案内板どおりのヒンヤリ冷たいお水。これは期待できるぞと備え付けの柄杓で一杯飲んでみると、ちょうどいい冷たさの水が口の中を冷やして喉を通っていくのがわかる。さらりとして非常に美味しいお水でございます!こんなカンカン照りの日には最高だッ。
なんというか手作り感満載で温かい雰囲気の水汲み場だな。設備も周りも綺麗に掃除されてる感じだし、この場がとても大事にされているのがわかる。風景も長閑なイイ場所にあるし、ここはこれまで訪れた湧き水スポットの中でもかなり上位に入るな〜。
ただ水を汲んで帰るのももったいないんで、水筒いっぱい水を汲んでからベンチに座って一休みすることに。
だ〜れもいないしだ〜れも来ない水汲み場で一人座って美味しい湧き水を飲めるとはなんて贅沢な時間。夏の日差しがガンガンに当たってるけどそれももはや気持ちいくらいの居心地の良さだ。ジ〜という蝉の声と水が流れ落ちる音くらいしか聞こえないこの穏やかな空間、夏にピッタリすぎるぜッ。
寄り道しながら宿へ
山を降りたらさきっきの商店街を抜けて更に西へ。
少し進むとかつて訪れた馬頭温泉や八溝温泉なんかもあるけど、今日はスルーさせてもらってとりあえず宿に向かって進んでいく。
ここって前に馬頭温泉に泊った時は来てない・・・か?あんまり覚えてないけど、まぁどちらにせよ道の駅は寄る主義だからいざ館内へ。
外ではあまり見たことのない鮎と鮭の魚醤が目に留まった。
説明を読むと地元の馬頭高校の学生さんが作っている魚醤のようで、ラベルは美術部の子たちがデザインしたものなんだそうな。見た目も素敵だし味も気になるしで、これはもう買うしかないと心が囁いている。というわけでお土産に鮎魚醤を一瓶購入決定!いいものが買えましたわ。
一面田んぼが広がるなんでもないところでひと休憩。
グーグルマップで宿までの道を調べてみると、この先に与一温泉という気になる日帰り温泉があるものの、今日は溜まった疲れを宿の温泉で一気に癒やしたいからここもスルーさせてもらおう。
基本的にはここから特に寄りたいスポットもないから、あとはどこかで宿の用の飲み物とか買ったりしてチェックインするって感じになりそうだ。
その後さらに西へ進むと個人的になじみのある矢板市に入った。もう宿まではすぐそこといった感じだけど、できれば風呂上がりのジュースとか買いたいんで近くのお店に寄ってから行くことにする。夜食はあの薄井さんで買ったメンチカツがあるから大丈夫だ。
これから向かう寺山鉱泉は、おそらく同じ泉質の鉱泉が湧く赤滝鉱泉と小滝鉱泉という3つの宿のうち、一番アクセスしやすいであろう場所にある宿だ。
以前行った赤滝鉱泉は、秘境とまでは言わないまでもなかなかワイルドな道の先にある宿だったけど、寺山鉱泉はちゃんとした舗装路が宿まで続いていて原付きでも問題なくアクセスできそう。一体どんなところに建ってる宿なのか、今から楽しみでございます。
田んぼ広がる田舎道を進んでいくと、いよいよ山が近くなって道も次第に細くなりはじめた。赤滝鉱泉よりアクセスしやすいとはいえ、それなりに奥地にあるらしい。というか道のどん詰まりに宿があるみたいだからそれも当然か。いよいよ楽しみになって参りましたっ。
道の果ての温泉宿、到着!
一車線分くらいしかない舗装もガタガタになった道を突き進むと、木立の先に広がりのある場所が見え始め、その奥に以外と新しめで綺麗な外観の寺山鉱泉が待ち構えていた。
山の中というほどではないけど、あたりは緑に囲まれた自然いっぱいの環境。さらに宿の前には川が流れて涼し気な雰囲気もある。なんか隠れ里っぽい感じでいいな!
特にバイク用のスペースはないから適当なところに駐めて、荷物を持ってすぐさま玄関へ。夏休みの最後にこんな静かな環境で過ごせるとは、ここを選んでよかったと既に感慨にふけっております。
静まり返った宿の中、早速「すいませ〜ん」と声をかけると、「は〜い」という声とともに女将さんがすぐにやってきてくれた。
「予約していた〜〜です。」というと「ああ、ようこそいらっしゃいませ」と柔らかな物腰で対応してくれた。なんか田舎のおばあちゃんって感じで、凄く雰囲気の良い女将さん。
宿帳に必要事項を記入すると、すぐに部屋へと案内してくれた。
部屋へ行く途中に温泉の説明をしてくれる女将さん。
入浴時間は夜は21時半までで、朝は6時半から。湯は鉱泉を沸かしているものなので、もし入った時ぬるかったら備え付けのボタンを押してもらえれば追い焚きしてくれるそうな。結構変わったシステムだけど、ぬるいならぬるいで気持ち良いから使う機会はないかもしれないな。
そういえば赤滝鉱泉では沸かしすぎの激アツ風呂に足を突っ込んで地獄を見たっけ。なんか色々思い出して懐かしいな。
宿の外観もそうだけど、中も全体的にキレイに掃除されている印象。
部屋は畳、襖、木の梁などなど、懐かしの日本というような造りで田舎のおばあちゃん家に帰ってきたような安心感と落ち着きがある。素朴な湯治宿って感じで個人的に結構好きな感じだ!ここでならめちゃくちゃ落ち着いた宿泊体験が出来そうで今から夜が楽しみ。あとは風呂上がりにやろうと思ってるあの川での釣りも楽しみである!
医者もすすめる健康湯
麦茶をグイッと一気に飲んだら早速温泉へGOだ。
ここに来るまで気になる日帰り温泉をいくつかスルーしてきたのは、宿の新鮮な湯で一気に体をさっぱりさせるため。今日は疲れや汚れを一気にさっぱり洗い流すことを目標にここまでやってきたから、早めにゆっくりじっくり湯を楽しませてもらう!
風呂場は2つあるけど特にどちらが男湯女湯というのはなく、空いてる方に入って貸切状態でゆっくり湯を楽しめるらしい。一人でのんびりリラックスしたい人にはありがたいシステムだ。
女将さんによると温泉を使うと石鹸が泡立たないからシャワーのお湯で体を洗ったほうがいいとのことだった。ここは赤滝鉱泉と同じく鉄泉が湧いてるみたいだから泡立たないんだろうな、他の鉄分豊富な温泉でもそうだったし。その鉄分で疲れもザザンと洗い流してもらおうじゃないのッ
一人用というだけあって本当に小さめの浴槽だけど、この石の浴槽といいレンガ造りの壁といい、寂れた雰囲気漂う浴室はいかにも湯治場って感じがする。浴槽に溜まった湯も赤滝鉱泉と同じく黄土色で、奥地に湧く温泉感があって非常にヨシ!
シャワーはお湯になるまでちょっと時間がかかったけど、その後しっかり体を洗っていざ入浴ッ。
体を洗っただけで大分さっぱりしたけど、温泉に入ってみると適度に温かくてさらに体がすっきりさっぱりしていく感じがする。小さな浴槽だから足を伸ばすことはできないけど、今日もよく歩いてよく汗をかいた分ス〜っと力と疲れが抜けて成分が体に染み込んでいく感覚が格別だ!
公式サイトの説明では「病一切に特効がある」なんて書かれてたけど、この雰囲気含めて本当に体に良いことがありそうな気がする。さすがはお医者さんが推薦する宿!この静かな浴室で、今日明日と十分に湯治させていただきます。
釣りから夕食へ
風呂上がりはさっき買ってきた野菜ジュースをグイッと一気飲みして、コップを置くと同時に隣の部屋の布団にダイブ!健康温泉+布団のリラックス効果で、う〜んと伸びをするともう何もしたくないくらい体の力が抜けていくのを感じる。やっぱり旅の最大の楽しみの一つはこの伸びをする瞬間よっ。
しかしこの気持ちよさを味わえるのももう今日で終わりかと思うと残念至極だけど、最後に泊まれたのがこんなに静かでゆったりした時間が流れる宿だというのは我ながら良いチョイスをしたもんだ。夕食も楽しみだし、今日は思う存分ダラダラするぞ。
というわけで竿を伸ばして堰堤の縁まで行き、その下めがけて仕掛けを垂らしてみる。
魚影は濃いらしくすぐにピクンと反応があったのであげてみると、かかっていたのは残念ながら小さなアブラハヤだった。ちょっと嫌な予感がしつつも何度も仕掛けを垂らしてみると、やっぱりかかるのはアブラハヤやカワムツなんかの雑魚ばかり。ここは雑魚のパラダイスらしい。
じゃあ流れのある上流側はどうだろうと少しばかり遡上して竿を振ると、やっぱりかかるのは小さな雑魚ばかり。ここらへんは確かに山ではあるんだけど、渓流魚はもうちょっと上流に行かないと釣れないのかもしれないな。まぁこれはこれで釣りができてるだけで楽しいんだけどさ。
そうしてさらに上流を目指して歩いていると、宿をちょっと超えたところで藪に阻まれて進むことができなくなってしまったので、残念だけれどもここで遡上は終了。その後また堰堤に戻って小魚釣りをひとしきり楽しんだ後、部屋に戻ったのだった。
その後は特にやることもないので、アラームセットして18時の夕食の時間までちょっとだけ仮眠。
5分前に目を覚ますと日は既に傾いていて、蝉に変わって鈴虫が静かに声を響かせている庭をぼーっと眺めていると、18時をちょっと過ぎたところで「お夕食をお持ちしました」という女将さんの声が襖の向こうから聞こえてきた。よし、楽しみにしていた夕食の時間が始まるぞ!
鮎とかヤマメが出てくれば一番嬉しいけど、ここ数年の旅の夕食メニューを考えるとニジマスが出てくるのは以外と珍しいから、これはこれで良いものだと感じる。
他は野菜中心のメニューで凄く健康に良さそうなのも湯治場っぽくてイイ。野菜やお米は自家栽培のものを使ってるみたいだからきっと美味しいことでしょう。
というわけでニジマスからいただいてみると、身は余分な水分もなくふわっとした感触、かつ塩加減もちょうどよくてなかなかに美味しい。
冬瓜の優しい味わいとちゅるんとした食感、そしてダシの効いた茄子の煮浸しもジューシーでおかわりしたいくらい。めちゃくちゃイイ夕食だわ。
あまりに良い景色なんで、テレビを消して外を見ながらゆ〜っくり食べ進めていった。
そういえば以前馬頭温泉に泊まって夕食後お祭りに行ったときも、途中の橋の上から夕日で真っ赤に染まった空を見て驚いたっけ。他のところではあんまり見たことがないけど、栃木はこういうのが見えやすい土地なんだろうか。しかし、こんな綺麗な空を見ながら夕食を食べれるなんてとっても幸せであります。
食後はダラダラ、そして就寝へ
そんなこんなで色々思い出しながらのんびり食べ続け、最終的に残ってるのはニジマスの頭のみというレベルでキレイに完食。量が多いわけではないので満腹とはいかないまでも、腹八分目くらいにはなったので健康的な満腹度といった感じだ。まぁ夜にはメンチカツもあるし、たまにはこんくらいもいいでしょ!
といっても左の浴槽よりちょっと広いくらいで、大人が二人入ったらギューギューくらいな感じかな。しかし私は一人客。のびのび入らせていただきますッ。
ザバッとかけ湯をしてゆっくり湯に浸かる。さっきほど温かくはないものの、長く入っていられそうなイイ感じのぬる湯になっていて最高だ。浴室内は本当に静かで、音といえば向こうの窓から鈴虫の声だけが聴こえるばかり。このぬる湯と相まって、じっとしてると知らない間に寝ちゃいそうなくらいの心地良さであるっ。
大体旅から帰ってきたらしばらくの間体の中も外も健康体で過ごせるから、今日は最終日ということで、この湯でしっかり体を整えておかねば。
そんな超リラックス空間で40分くらい過ごした後は、特にやることもないので部屋でダラダラするのみ。
風呂上がりにまた野菜ジュースを一気飲みしてから、完全な自由時間のスタートだ。
七味はしそ、パセリなんかも入っててちょっと面白い配合だけど、その中のじゅうねっていうものがよく分からない。気になったので調べてみるとじゅうねはエゴマのことらしく、食べると10年長生きすると言われていることから東北では「じゅうねん」とか「じゅうね」と呼ばれてるらしい。これは多分エゴマの実かなんかが入ってるんだろうけど、これらが組み合わさってどんなハーモニーを奏でるのか、とにかく食べるのがめちゃくちゃ楽しみだ。
(ちなみに鮎の魚醤は家に帰ってまず刺し身醤油で食べてみたところ、そのまま口に入れるには風味がちょっとキツくて一口で止めてしまいました。ただ煮物やタレなど調味料として他と混ぜて使うと、味の深みがグッと増して凄く美味しくなったので、こういう使い方が一番向いてるのかも。なんやかんやですぐに無くなってしまいました)
しかしここらへんは自然豊かなのに虫が全然いないから快適だな〜。窓に蛾が寄ってくることもないし、開けてても特に虫が入ってくることもない。もちろん宿の中を虫が歩いてるということもないから、虫嫌いな人にも良い環境だ。まぁ極小の羽虫くらいはいるけどそれくらいのもんだし、お月見をするのに最高です。
薄井さんで買ったメンチカツ、丸っこくてそれなりにボリュームもあってめっちゃ美味しそう。
残念ながら温めることはできないけど、一口食べてみると肉の濃い味が口の中に広がって、私がいつも食べてるやつとは一味違う美味しさが感じられる。
こりゃ出来立てで食べたらかなり美味しいだろうな〜と思わせるポテンシャル、非常に素晴らしいお味にございますっ。ただメンチカツを食べたら薄井さんで売ってたもつ煮も食べたくなってきてしまった。あれも相当美味しいんだろうなぁ。腹を満たすために食べたら逆に腹が減ってしまった。
さて、夜食後はとうとう睡魔が襲ってきたものの、このまま寝るのももったいないのでまたしばらくお月見をして、しんみり最後の夜を味わってから就寝へ。アラームなんてセットせず、自然に目覚めるまで寝るぞ!
夏休み最後の朝
いや〜とんでもなく良く眠れたっ。夜中に2階に泊まってる人が階段から落下するという事件があったけど、それはそれとしてグッスリ熟睡できて元気100倍だ。
外はキラキラとした新鮮な空気に満ちて、朝日に照らされた木々の緑がいかにも夏の朝らしくて気分が良い。夏休みの旅最後の朝もこれまでと同じく快晴で、今回の旅は二日目を除いてなかなか天気に恵まれてたな〜。今日も熱くなりそうだから、しっかり食べて出発しなければ。
あと数時間でチェックアウトしなくちゃならないから、とりあえず今はしっかり頭まで温泉をかぶって髪をキシキシにさせといて、後でもう一回入った時に髪の毛を洗おうかな!温泉に来たからには全身で味わいたい私です。
というわけで体はしっかり、頭はさらっと洗っていざ温泉へ。
朝の新鮮な湯だけあってちゃんと沸かしてあるから、体に優しい適度な温かさで体を包み込んでくれる。ちょっとだけ朝日がまぶしい浴室はあったかリラックス空間そのもので、心が落ち着きながらも体がしっかり目覚めていくのを感じるぜッ。
その後この薄暗い日だまりをそこそこ味わったところで、朝食時間のため湯から上がることに。
温泉成分をばっちり吸収して完全に体が目覚めた状態からの朝食という黄金ルート。この後のことも考えていっぱい食べておかないとなッ。
そうして部屋に戻って布団で伸びていたら、ほどなくして昨日のように女将さんが朝食を持ってきてくれた。朝の挨拶も程々に、机に膳を運んでもらってすぐさま朝食へ突入だ。
朝食は緑の多いいかにも健康に良さそうな献立。普段の私ならもう少し肉類が欲しくなるところだけど、ここは湯治の宿だからむしろこれくらいが理想的な感じがする。というかピーマンの肉詰めもあれば私の好物温泉卵もあるし、まったく何の問題もない。
早速それぞれ食べてみると、素朴で優しい味わいの野菜たちはしっかり存在感があって朝食にもってこいなお味。特にピーマンなんて普段絶対食べないくらい嫌いなんだけど、いざ口にしてみると苦味なんて一切なく、むしろ肉の味を引き立たせているようでめっちゃ美味しい。温泉卵に関してはいわずもがな、ご飯にかけてガツ食いさせていただきました。
そんなわけで、庭を見ながらゆっくりゆっくり食べて無事完食いたしました。大変美味しかったですッ。
今テレビを流すのはもったいない。この時間は窓を開けて自然の音を耳にしながらゆったり過ごすのが一番良い。2階に泊まってたお客さんがもう出発するようで外から私の姿はバッチリ見えてるけど、そんなことは全く気にせずひたすらダラダラに集中するのみ。だって私の旅は今日で終わってしまうんだから、人目を気にしてなんていられないんです。
そんな感じで9時20分くらいまで穏やかな時間を過ごして、最後に一瞬だけ温泉に入ってから荷物の整理を始めた。
今日はもう帰るだけだから荷物も適当にリュックに突っ込んで、あとは忘れ物に注意するくらいだ。さらに残っていた野菜ジュースを飲み干したら準備は完了。あとはチェックアウトギリギリまでまた布団で寝そべるのみ!
「すいませ〜ん」と声をかけるとすぐに奥から女将さんがやってきてくれた。
精算をしていると「昨日は何か釣れましたか?」と聞かれたので「いや、小魚ばっかりでした」と答えると、やはりここらへんは渓流魚の生息地ではないから、もう少し上流まで行かないと良いのは釣れないとのことだった。小滝鉱泉あたりは釣れるらしいので、その時を楽しみにしておこう。
その他少しばかり雑談をした後、「どうぞまたいらしてください。お気をつけて」と丁寧に見送ってくれる女将さん。私も元気に返事をして、名残惜しい気持ちを堪えながら宿を出たのだった。
外はさっきまでとは違いカンカンに暑い日が差していて、立ち止まってるだけですぐに汗をかいてしまいそうな夏らしい天気。帰り道はなかなか辛い道程になりそうだけど、今回の旅を思い出しながら楽しく帰ろうと、荷物を適当に積んで宿を後にしたのだった。
そして日に焼かれながら長〜い距離をひた走ること数時間、夕方には家に無事帰還し、2023年の夏の度は幕を閉じたのだったっ。
夏休み最終日に泊まった今回の寺山鉱泉さんは、栃木3大鉱泉と言われる3軒の温泉宿のひとつに数えられるだけあって、素晴らしい湯で迎えてくれる雰囲気の良い宿でした。
宿の中はどこも清潔で、虫もほとんど出ることのない居心地の良い空間。全体的に素朴で温かみのある雰囲気なので、周りの静かな環境も相まって凄くリラックスすることができました。
冷蔵庫やエアコンもあってしっかり設備が整っている中、浴室の渋くて歴史のある雰囲気とのギャップがまた良くて、一度に2度美味しい感じがとても好きになりました。
食事も飾らない素朴な美味しさがあり、健康的なメニューなので温泉と合わせて中と外からキレイになれるような湯治体験になっていると思います。ただ沢山食べる人は少しすくないと思うので、他に何か食べるものを持っていったほうが良いかもしれません。
さすが有名なだけあって、大変満足感の高い温泉宿でした。3大鉱泉の1つである赤滝鉱泉とはまた違った良さがあるので、気になった方はぜひ体を休めに行ってみてください。
寺山鉱泉 : 1泊2食つき 8,800円(税込)
ネギさん、
続けて読みました。袋田の滝は石岡に引越した小学校の同級生ね家に遊びに行った時、連れてってもらいました。鮎の塩焼き食べたな。もっと水がなくてガッカリしたのを覚えといます。
寺山鉱泉に泊まったんですね!食事もほどよくて美味しそうです。三斗小屋の温泉に登山した帰りに日帰りで寄りました。3時間だったか部屋も借りたんです。疲れ果てて、コンビニで買ったお昼も部屋で食べさせてもらいました。
品のいい女将さんですよね。麦茶のボトルが部屋にあって感激しました。
いつか泊まりたいと思っているのですが、赤滝も気になっていて。そちらも日帰りでしか行ったことがなく。ヒルに初めてくわれました。笑
ネギさんは鬼熊さん達と行かれてましたよねー!
今年は夏休み旅にもう行かれたんですか?
まいらーさん、続けてコメントしてくださってありがとうございます( ^ω^)
袋田の滝ってやっぱりあのくらいの水量が普通なんですね。それでもあの暑さの中行ったんで、トンネル内の涼しさを味わえただけでも良かったです(笑)といっても実際滝や周りの風景も見応えがありました。
仰るとおり本当に品の良い感じの女将さんで、物腰や対応もやっぱり素敵な方ですよね(‘ ‘ )
登山の帰りだったら女将さんの対応も温泉も本当に沁みたんじゃないでしょうか。あれだけ落ち着いたところでさっぱりして休憩できるなんて、考えただけで気持ちよさそうです。
逆に私は三斗小屋の温泉に行ってみたいですが、登山をしないんで実現するのかどうかも怪しいです( ;^ω^)
赤滝鉱泉あたりってヒルがいるんですね。まぁいそうではありますが(笑
鬼熊たちも赤滝鉱泉に泊まったことが結構思い出として残ってるみたいで、また行きたいと言ってたのでまたいつか再訪するときが来るかもしれません。私も行きたいですしね。
今年の夏休みの旅からは昨日無事に帰ってきました。
非常事態があって一日減ってしまいましたが、今回も目的のお祭りを間近で見ることができて大満足でしたし、宿もなかなか良いところに泊まれたと思います!
今回は来年の夏までかからないようちょびちょび書いていくので待っていてくださいm(_ _)m