今日は朝方はそれなりに涼しかったものの、宿を出る頃にはすっかり暑くなっていてちょっとした覚悟を決めねばならないくらいの日差しだった。しかし夏はこうでなくちゃいけない。予報によるともう雨も降らなさそうだし、今日から更に夏を全身で楽しもうとワクワクしながら出発し、まず向かったのは昨日営業時間内のはずなのになぜか閉店していた道の駅、水の郷へと向かった。
ここは前回の記事でも書いた通り、他の道の駅ではなかなか見られない変わったものが売っているということでかなり気になっていた道の駅だ。館内を見渡すと一見普通な感じだけど、入って左側にある棚がなんとなく気になる雰囲気だったので見てみると
そうそうこれこれ!まぁ鹿の角とかはたまに置いてあるところもあるけど、サンショウウオ酒とかでかいサルノコシカケみたいなのはさすがに売ってるのはみたことがない。画像ではあまり見えてないけど、他にハクビシンの毛皮とかスズメバチ酒(サンショウウオ酒の横)とかあってかなり変わったラインナップだ。これは楽しい!
サンショウウオ自体食べたことがないけど、サンショウウオの出汁が出た酒の味なんてもう想像すらできない。なので「これは買うっきゃない!」なんて思っていると
以前福島の道の駅的なところで見た乾燥サンショウウオは一匹で400円くらいだったと記憶してるから、それと比べたらこっちはかなりお買い得じゃないですか。しかも5匹入りで700円で5匹入った酒が1500円だから、こっちを買って家で適当な酒に自分で浸けた方がいいじゃん!ということでこちらを購入することに決めた。
買うときにレジのおばちゃんに「これはそのまま食べるんですか?」と聞いてみると「このままでもいいですけど、炙った方が食べやすいですよ。粉にして飲む人もいますね」とのことだった。いきなり全部酒に浸けるんじゃなくて、一匹くらい試しに食べてから浸けるのもいいかもしれない。ともかくこれは楽しみだ。
その後出発前に「ちょっと川でも見て行くか」と思って川の方に行ってみると河岸でマスの掴み取りをやっていて、更に吊り橋もあったのでちょこっとブラっとしてから出発することにした。
昨日あれだけ雨が降ってたのにここも増水の様子はなく、つかみ取りしている家族も楽しそうだ
この吊り橋はしっかりしているのでスリルはほとんどない。でもそれでも吊り橋は楽しいもんです
浅瀬だから水遊びにはもってこい。私もこの旅中絶対に海パンを買うぞ
楽しそうな光景。私も小さい頃にマスのつかみ取りをしたけど難しくて、後半弱って動きがのろくなった奴をようやく捕まえられたのを思い出した
こんな風景を見ながら橋を渡ると、そこには特に何もなかったのですぐに引き返してそろそろ道の駅を後にすることにした。ちょっとアイスを食べたかったけど、それはもうちょっとお腹がすいてからのお楽しみにしとこう。
ちょっと走ったらなんだか気になる住宅群があったので撮っておいた。移住者を期待して建てられたものだろか。誰も住んでなさそうだし、なんとなく不気味な気もする
とまぁそんなことは置いといて、今度こそ福島目指して出発!気持ちいい!
車も少ないので爽快なドライブが続く。やはりこういう山道は車に神経を使うことなくのびのび走るのが最高に気持ちいい!原付は遅いから車が多いと景色を見るどころじゃなくなっちゃうからね。なので連続するトンネルも何を気にするでもなくギューンと走り抜ける。昨日と同じくトンネル内は冷え冷えだから最高だっ。
そして数々のトンネルを抜けて、またしても昨日寄った道の駅にやってきた
なんか色鉛筆で描いたようなユルい顔ハメもあった。ただこの構図で人の顔がくり抜かれてるとちょっと怖い
さすがに晴れてるだけあって昨日よりも観光客は多いけど、その理由の1つにこのバスの存在がありそうだ。
実はこのバスは水陸両用で、これに乗って湯西川湖を遊覧できるというツアーをやっているらしかった。発着場にはこれに乗るために待っている人たちが沢山いて、私もこれを見て「こりゃ楽しそうだ!乗りたい!」って思ったけど、所要時間が1時間半とかかかるみたいで、さすがにそんなに時間はとれないので泣く泣く諦めることになってしまった。
ということでその後私は昨日見かけたレモン牛乳ポーチやレモン牛乳乳液を見に行ったけど、なんとなく「別に買わなくてもいいかな」って気分になったので特に何も買わずに道の駅を後にした。乳液もなんか高かったしね。
道の駅を出て121号を福島方面に進む。湯西川湖はなんとも不思議な様相を見せていた
うん、この道も車通りが少ないし、何より民家や店もちらほらありつつ自然も一杯なので走っていて気持ちが良い。写真を撮ってなかったのが悔やまれるけど、この道は結構好きだな。
しかもこの道は数年前に蔵王まで行った夏休みの2日目に通った道と繋がってるので、このまま道なりにずっと行くと知った道に出て、さらに知った道の駅に出るはず。そしてそこにはあの食べ物が売ってるはずなので、それを楽しみに走って行くと
今回もまたピーカンの中道の駅に到着した。こんな天気の中原付を駐めておくのはちょっと嫌だけど、屋根があるようなところもないので前回駐めたところになんとなく駐車し、目的のブツがあるか確認に向かった。
うん、あの時と同じくタープの下で野菜が売られている。ということは・・・
このトウモロコシ、初めて食べた時はその甘さジューシーさに驚いたものだけど、まさかこんなに早く再び食べられる日が来ようとは。まぁ私の中のとうもろこしランキングは、去年戸隠を抜けたところの店で食べた焼きトウモロコシが現在ダントツトップとして王者の座についているんだけど、それでもこのゆでトウモロコシが美味いことは変わりがない。これは即購入!
とはならず、とりあえず駅内の土産物を物色。このどぶろくも飲んでみたかったけど残念ながら諦めた
そうして一通り土産物を見て回った後にまっすぐにとうもろこしの元へ向かった。さてさて、今年食べるもろこしはどんな味でしょうか。
しかしここは日陰になるような場所が少なくて外で食べるにはちょっとした我慢が必要だ。中の飲食スペースもあるけど、そこじゃ雰囲気でないしね。夏の雰囲気というのは凄く大事なのだ。
で、早速がぶりとひと噛みしてみると、前に食べた時と同じように甘〜い汁が口の中に広がって、「そうそう、これだよ!」と言いたくなってしまうくらいの懐かしさと美味しさに襲われたのだった。うん、うまいうまい。まぁやっぱりあの焼きトウモロコシには及ばないけど、やっぱりこれはこれで凄く喉を楽しませてくれる。さらに桃ジュースのとろりとした濃厚な甘さも合わさって、糖分補給にも十分役に立ってくれたのだった。これは昼食はとらなくていいかもしれないな。
食後は川を渡ったところにある日陰で休憩。水も冷たかったから目一杯足を冷やしてこれからに備えた
休憩後、目玉焼きができるんじゃないかと思われるくらい熱くなっていたヘルメットをかぶり、鉄板のように座ったら煙がでそうな我が愛車にまたがって、次の目的地として昭和村という土地へと向かう。道は少々車通りも増えて来たものの景色を邪魔するほどでもなく、景色を楽しみながら進むにはちょうどいいくらいだ。ただ、限りなく上昇していくのではと思われるようなこの暑さだけは中々厳しいものがあるけど。ワークマンでアームカバー買っといて本当によかった。
こんなような道をずんずん進み、時には少し道を間違えたりしながらも昭和村へはすんなり行くことができた。デジカメを見返したら昭和村入り口付近の写真はなかったけど、どこの田舎にもあるようなのんびりとした山あいの村といった感じで良い空気が漂っている。でも観光目的で来る人は少ないのか、私にはありがたいことに車通りはかなり少なめだった。
そしてどんどん山の中へ。。これは待ち時間があったのでなんとなく撮りました
私は昭和村というのはなんとなく”のどかでなだらかな田舎道がずっと続いている”ようなところだと勝手に思ってたんだけど、最初に入った集落を抜けるとどんどん山の中に入って行ったので、またしても予想を裏切られる展開となった。しかもこれから立ち寄りたい湧き水スポットもあるのに、山の中のためにストリートビューで現在位置もわからないような状態だった。湧き水はかなり楽しみにしているだけに通りすぎだけは回避したいけど、果たしてどうなることやら。
しかししばらく走っていると、そんな不安を一蹴するようにめちゃくちゃわかりやすく湧き水は湧き出ていた
事前にこの湧き水がどんな感じの場所にあるのかは知っていたので、ここまでの道のり、「ここらへんか?」「このへんにありそうだな」なんて思いながら走っていたんだけど、実際現地に来てみると、別にわざわざ探さなくても自然と視界に入って来るような場所に湧き水はあった。
その名も白森清水。水汲み場としては少々味気ないけど、多分最近工事されたんだろうな
誰もいないしこの冷たい水を頭からかぶりたいという衝動にも駆られるけど、そこをグッとこらえて念願の水を口に運ぶ。
ああ、冷たさは戸隠の水にはかなわないけど、これも癖がなくてすんごく美味しい水だ。なによりこんな暑さだから、まるで煮物に入れたお麩のごとく、体が水を吸収していくのがわかる。湧き水はやっぱり命の水であることを再確認したのだった。
そこからはもうほぼ下り坂だったので、ちょっと走ったら第二の集落に到着した
こんへん一帯は天狗屋敷という個人的にかなり惹かれる名前の土地なんだけど、そのある種怪しい雰囲気の字に反して、ここいらはとても平和的な空気が流れていて走っていて安心感がある。
この通りから脇道に入ってしばらく行くと、代官清水とか天狗の冷泉と言った複数の湧き水スポットがあってそういう意味でも惹かれるんだけど、今回はそこを周っている時間もなさそうなのでそこはスルーしなければならない。代わりに昭和村で寄りたいスポットが別にあるので、まずはそのまま走り続けた。
山を超えてから赤と青の派手な屋根が目立つようになってきたのも気になるところ。なんでこんな色なんだろか
と、そんな疑問を抱きつつやってきた、昭和村で寄りたいスポットとは
こんな場所にきなり現れるのは、全国に数ある廃校を利用した施設の1つである喰丸小だ。こういう廃校リノベーション施設は今やもうメジャーな存在で、探せば全国に結構あるもんだということが段々わかってきた。その利用方法もカフェだとか宿泊施設だとか様々だけど、無名(だと思われる)ところでも結構面白そうなところがあったりするので、私の行きたい(泊まりたい)リストには廃校施設が結構混じっていたりする。そのうちの1つがこの喰丸小だ。
いやぁいいね、夏の日の午後に立ち寄った歴史香る木造校舎。この絵に描いたようなノスタルジーがたまらんです。
ちなみにその横にあるクリーム色の真新しい建物はカフェらしいので、あとで立ち寄ってみよう。
この新しい建物は正直ミスマッチだけど、邪魔だと思うほどではない
もう外も暑いし、さっさと中に入ろうと建物に近づいて行くと、ドアが全開にもかかわらずなんとも嫌な文字が目に入って来た。。
こういう旅行やドライブにありがちな目的の店が休みだというパターンが、起きて欲しくないタイミングで私の楽しみを奪いにきてしまった。
「いや、でも休館日とかいいつつドア全開だし、実は入れるんじゃないの!?」なんて思いもしたけど、私以外にお客さんもいないし人気もない。こんな状態でズカズカ入って行くのも気がひけるし・・・・ということで、まずは隣のカフェで一休みして、店員さんに話を聞いてみてから判断しようと、ひとまずカフェに向かった。
私の旅でこういう「カフェ」と呼ばれるようなところに行くのも珍しいけど、たまにはいいもんだと思います
店の前でメニューを見ていると、イケメンなお兄さんが爽やかに「いらっしゃいませ、どうぞ中へ」と言って外に出ていったので、その言葉に促されて中へ。店内も、外観から察せられる通り新しく、なんだか友達の家に来たようなアットホームな雰囲気もあって中々よさそうな店だった。
ピカピカでオシャレな店内に入ると、カウンターの向こうにおばちゃんと、たぶんその娘さん(さっきのイケメンの奥さんだろう)が立っていて、いらっしゃいませとにこやかに出迎えてくれた。なんだかちょっと意外だったけど、ここは家族経営の店なのかもしれない。なんだか居心地が良い空間だ。
おばちゃんは「二階もおすすめですよ」勧めてくれたけど、会話がしたかったのでカウンター席に座ることにして、どうやらこの店のおすすめらしいアイスカフェモカを頼んだ。それがなんと350円なんだからありがたい。都内だったらその倍は普通にとられるだろうに。
そのカフェモカを待ってる間、気になっていた喰丸小について聞いてみた。
私「あの、学校は今日は入れないんですか?」
奥さん「入り口全開ですよね(笑)入れると思いますよ」
私「え?入れるんですか?」
奥さん「勝手に入って勝手に見るようなところですからねぇ。入ってちょっと声をかけてもらえれば大丈夫だと思いますよ。せっかく来てくださったんですし」
とまぁなんとも田舎らしいおおらかな感じなようで、まだ学校に入ってないものの結構ホッとした。同じ敷地内にある施設同士、当然知り合いなんだろう。そんな話をしていると奥から小学校低学年くらいの娘さんが出て来て、それとほぼ同時にアイスカフェモカもやってきた。娘さんはこれからプールに行くところらしく、そしてカフェモカは非常に美味しそうだった。なんだか家族の団欒に紛れ込んだおっさんみたいでちょっと楽しい。
奥さんに「お店の写真撮らせてもらっていいですか?」と聞いて見ると、「あ、いいですよ〜。よろしければお二階もどうぞ。オススメなので」と笑顔で許可してくれたのでとりあえず
カフェモカをまず撮影。このカフェモカ、おすすめだけあって結構オイシイ!
メニューはこんな感じ。全体的に安いし、メニューの下の一言コメントがかわいい
そんな風に一階の撮影を終えたあと、二階に行く前にここまでの道すがらで気になっていた例のことをカフェモカ飲みつつ聞いてみた。
私「なんだかここらへんのお家の屋根って派手ですよね、赤とか青とか。なにか理由があるんですか?」
奥さん「う〜ん、なんで・・・なんですかねぇ。もう昔っからこうだからあんまり・・・」
娘さん「でも○○ちゃんのお家の屋根は銀色だよ?」
奥さん「ああ、○○ちゃん家の屋根は銀色だけど、銀色はあそこだけよ?」
という風に娘さんも(後にはおばさんも)話に加わって割と盛り上がったんだけど、結局理由はわからずじまいだった。個人的には雪に関係してると思うんだけど・・・どうなんだろ?
そうして話しているうちに娘さんがプールに行ったので、そのタイミングで私は二階を見に行くことにした。一階でこれだから、二階は結構期待できそうだ。
階段を登ると目の前にはアンティーク調の机がお出迎え。なかなか良さそうだ!
階段を登って右側。多分この学校で使われてたものだろう。帰りの会とか懐かしいね
机の上はこんな感じ。今学校では芸術祭が行われているらしい。サインは西島秀俊さんと倍賞千恵子さんのものだと思う
そこから左を見るとこうなっている。まさかお座敷もあったとは、凄く良い空間じゃないか
友達と来たら絶対楽しいだろうな。とりあえず今はお客さんがいないことに感謝
さすがお店の人がオススメするだけあって、2階は眺めも造りも素晴らしい。私は旅の途中はオシャレなカフェやレストランなんかには滅多に寄らないんだけど、こういうところならイイなぁと思わせてくれるところだ。それでいてお店のおばちゃんも奥さんも娘さんも皆良い人たちなんだから、これは寄って大正解だった。
下に降りると「いかがでしたか?」とニコニコしながら聞いてくる奥さんに対して、「最高じゃないですか」と素直に感想を述べる私。特に窓からのノスタルジックな景色はとても気に入っていた。
奥さん「ありがとうございます。実はこの建物は元々校舎で、以前は渡り廊下で繋がってたんですよ。もう面影は全くないですけど(笑)この黒板(カウンターの上には黒板が掛けられている)も実際使っていたものなんです」
なんとそうだったのか。それなら是非渡り廊下も残しておいて欲しかったと思う渡り廊下付きの私だけど、多分それができない理由があったんだろうな。この元校舎のカフェも、多分リノベーションしなきゃ色々まずかったんだろう。何もわかんないけど(適当)
と、そんな感じで話をしていると、奥さんは私が原付で来たことに驚いていたようで、逆に話を振ってきてくれた。
奥さん「お客さんあれで来られたんですよね?ってアレって失礼ですけど(笑)どちらから来られたんですか?」
私「東京を出発して、昨日栃木の湯西川温泉で一泊して、今ここです」
奥さん「じゃあずっと下道ですよね?ここに来るまでの山道でケモノに会いませんでした?猿とかクマとか」
私「いや、全く会わなかったですけど、結構いるんですか?」
奥さん「ええ、結構出るんですよ、最近も近くでクマが出ましたし。お猿さんもしょっちゅう見ますよ」
と、私がケモノに出会わなかったことに対して奥さんはなぜかちょっと残念そうだったけど、とりあえずまぁそんな感じで色々と楽しくおしゃべりをさせてもらって、カフェモカを飲み終えたタイミングでお礼を言ってカフェを後にすることにした。最後までイケメンの旦那さんは帰って来なかったけど、人の暖かさももらって体力が結構回復したので、このまま学校へと向かう!
全開になってる扉を抜け、「すいませ〜ん」と声をかけると「は〜い」と左の部屋から若いお兄さんが出て来た。おじちゃんくらいの人が管理してるのかと勝手に思ってたので「おっ」と思いつつ、「中を見せてもらっても大丈夫ですか?」と聞いて見ると、お兄さんは「はい、大丈夫ですよ。でも月曜と火曜は休館なので、次回からはお気をつけください。」と優しくたしなめられながらも、なんともあっさり見学を許可してくれたのだった。たしかに、こういうのはちゃんと調べておかないとね。ありがとうお兄さん。
右廊下奥の部屋は写真を展示してるみたい。廊下とか壁の一部の木造部分は新しくされてるんだね
写真展示室。休館日にやってきたおかげでじっくり見れて楽しい。まぁよくないことだけども
その横の部屋。ドアが開いてなかったから入っていいのかわからなかったけどとりあえず
じゃあ左廊下へ。職員室は今事務室になっていて、中では何やらさっきのお兄さんともう一人の男の人とで動画について話し合っていた
二階の廊下は古いまま。てか休館日でも扇風機は動かしてるんだね。作品のためだろうか
夏。木造校舎。一人。扇風機の音。状況は申し分なし!こんな良い環境で作品を見られる機会もそうないだろうから、ゆっくりと作品を見させてもらうことにしよう。気分が非常によろしいです。
アウトサイダーアートとかに影響を受けた人なんだろか。そんなに好きじゃないけど、色使いも感情的で見ていて嫌な気がしないので、もっとよく見れば面白いところは沢山ありそうだ。パッと見の印象は派手なのでこういう田舎には不似合いな感じもしたけど、作品から感じられる雰囲気はこの穏やかな空気によくマッチしてると思う。なかなか楽しいです。
ちなみに反対側の壁には違う人の作品があるけど、あちらはあちらで涼やかで美しい作品です
なぜかもう一人の方の作品は撮影してなかったので残念ながら画像なしです。でもキャンバスの形も独特で面白い。
その隣の部屋は民具展示室。こういう施設ではありふれたものだけど、これもこれで面白いもんです
かなりピシっとした内容だけど、昔はどこもこんな感じだったんだろか
さて、こうして楽しく一通り館内を見終えたのでこのまま立ち去るのが普通なんだけど、この誰もいないノスタルジックな空間が非常に気に入ったのでこのまますぐに立ち去るのも勿体無い。なので、ここでちょっとゆっくりして、明日の宿の予約をすることにした。
まず一番お目当の宿の空室状況を調べて見ると、明日どころか明後日明々後日も満室だった。「やっぱこの時期は前日予約は厳しいのか」なんて思いながらも、それでも電話をすれば結構空いてるものなので電話してみると、「すいません、明日は満室で・・・」とのことで速攻で撃沈。以前から行きたいと思っていた宿だったのでちょっと気落ちしながらも、第二候補の宿に電話してみる。
ここは以前調べた時には日帰り入浴のみやっている宿だったんだけど、改めて見てみたら泊まれる場合もあるという口コミが載っていたので電話して見ると、今度は断られるどころか電話も出てこなかったので終了。その後2回くらい電話してみてもだめだった。
う〜ん、まだ候補はあるものの、それらも全部ダメだったら結構まずい。2軒連続で断られるとこっちもじわじわと焦りの色がでてきてしまう。なので次こそは決めたい!次こそは!と(なんの意味もないけど)気持ちを強く持ち、第3候補に電話してみる。
私「すいません、宿泊の予約をしたいんですが、明日一人って空いてますか?」
女将「明日一人ですか?ええ、大丈夫ですよ」
といとも容易くOKが出て一気にテンションが上がった私だけど、正直ダメだと思ってたので、「え?空いてるんですか?」とアホみたいに聞き返すと「ええ、他にもお客さんはいますけど、一人くらいならなんとでもなりますよ」と、なんとも骨太な言葉が返ってきてまさに救われた気持ちだった。ここも結構行きたい宿だっただけにこれは嬉しい。その後
女将「うちは自炊の宿なんですけど、こちらに来られたことはありますか?」
私「いえ、ないですけど大丈夫です。色々持参してますし」
女将「こちらまでは何で来られますか?」
私「バイクです。原付ですけど」
女将「そうですか。では明日お待ちしております。気をつけてお越しください」
というどこか面接めいたやりとりはあったものの、無事予約は完了した。女将さんも話しやすそうな人だったし、これは明日が楽しみだぜ!しかもこの時間に宿の予約が取れたから、今日はもう何も気がかりもなく楽しむことができるッ。この後も良い1日になりそうだ。
喰丸小を出て再び炎天下の中走ると、すぐに道の駅が現れるはず。もう宿の予約も出来て気分も上々だった私は湧き水を求めて道を外れようかとも思ったけど、曲がるべき道もわからなかったのでそのまま道の駅へ突入した。
まぁ中の写真は撮ってないんだけど、からむし織りの里というだけあってからむし織りで作られた服飾品やら小物が沢山売ってたんだけど、どれもこれもなかなかのお値段がするので何も買うことができなかった。麦わら帽子なんかいかにも涼しそうで品がある造りなので是非欲しかったけど、軽く万を超えていく値段だったので、旅の途中の私にはちょっと厳しかった。
そんなわけで中にいた時間も長くなく、さらっと流してからむし織りの里は終了。何かに特化した道の駅もいいけど、地場のものを広く取り扱っている一般的な道の駅のほうがやはり安定して良いもんだと思った。
道の駅を出発したら妙に看板の多い民家があって気になったので撮ってみた。もともとそういう商売をしてたんだろか
昭和村を走るこの道はやっぱり走っていて楽しいな。只見のほうに向かうルートで本来走りたかった道は実は違うんだけど、目的の宿がとれなかったことでルート変更を余儀なくされて走ることになったこの道も、これはこれで正解だったようだ。
こんな焼け付くような暑さの中温泉に入るなんてどうかしてるぜ!っていう人ももちろん沢山いるだろうけど、やはり温泉付きとしては地方に湧く温泉というのは、その周りの環境も含めてただそれだけで魅力的なのだ。しかもここは国道沿いなのでアクセスもいいし、川を挟んだ温泉地という個人的好立地条件なので寄らない手はない!ただ温泉からあがってまたすぐに汗をかくことは覚悟しなきゃならないだろうけども。
ここがその日帰り入浴施設だ。しかし人もまぁまぁいたけど、私の目的はここじゃない
ここは橋を渡ってすぐのところだけど、実は写真中央あたりにある細い道を行くと共同浴場があるのです
どこにも案内がないので最初はちょっと迷ったものの、まぁここしかなかろうということで適当なところに原付を駐めて共同浴場へとむかう。
写真左側には民家があって、庭で休んでいたおばあちゃんがこっちをめちゃくちゃ見て来たから「ここは私道なのか?」とか思いながらも進んで行くと、そこには周りから隠れるように建つ小さな共同浴場があった。
入ってすぐのところ。観光客は皆せせらぎ荘のほうに行くようで、ここは他にお客さんがいないみたいだ。てか指定管理者のグッドスタッフであの人材派遣会社の?
では脱衣所へ。アコーディオンカーテンでの仕切りはちょっと珍しいかも
いやぁ狭くて静かで良い共同浴場だ。ただ風の通りはよくないから温泉からあがった後はちょっとしんどそうだけど、一応古びた扇風機はあるのでまぁギリギリ大丈夫か。でもまぁそんなことよりも、今より始まる新しい温泉体験を思う存分楽しもうじゃないかっ。
浴室もまた素朴!都会にはない雰囲気!それが旅情を掻き立てるっ。
源泉がバシャバシャ流れ込んでいて大変贅沢。こういう施設には珍しいシャワーも設置してあって親切だ
この温泉は炭酸水素塩泉で、せせらぎ荘の幟に書いてあったサイダー温泉というくらいのシュワシュワ感が売りらしい。けれどもまず感じるのは含鉄泉のような金っ気のある匂い。なんだか色んなものが混じった複雑そうな温泉だけど、その浴感はどんなものか。
温泉に入る前にはまずちょろっとかけ湯をすると、これがまぁそれなりに熱い。ここで実はぬる湯でしたとかだったらもう他に望むものはないくらい最高なんだけど、現実は私に試練を与えたもうた。これは長湯できるような代物ではない・・・・けど、散々汗をかいた体を流れる温泉は、逆に熱いくらいが心地よかった。
さて、そうして全身を温泉に慣らしたところでようやく全身浸かってみると、売りにしているシュワシュワ感はあまり感じられないものの、ツルっとした感じのある肌に良さそうな浴感だった。よくよく見ると湯面には油膜みたいのも張ってるし、その下には赤茶色の湯の花が陽の光を反射してキラキラと舞っている。そんな湯がパイプからドバドバと流れ込んできて常時新鮮な温泉を与えてくれるんだから、これはもう文句なしに素晴らしい温泉だ。ただ気温も熱けりゃ湯も熱いので全然長湯はできなかったけど。冬に来たらこのパワーあふれる温泉を存分に楽しめるだろうな。それでも、素晴らしい時間でした。
この温泉はかなり温まるから汗もどんどん出てくるんだけど、そんな体を冷ますためにはこの扇風機はあまりにも非力だった。たまにあるんだけど、羽の勢いはいいのになぜか全然風がこない扇風機の一族がこんなところにも潜んでいた。まさかこのタイミングで現れるとはね。。
なのでバスタオルをバサバサやって風を起こして体を少し冷まし、多少の汗はそのままに急いで原付へと向かった。この汗も原付に乗れば体を冷やす冷たい水と化す。
川は工事中。工事してなかったら、温泉で極限まで温まってからの川遊びという娯楽もあったかもしれない
影になってるところに駐めていた原付はいつの間にかガンガンに陽の光を浴びていて、またしてもフライパンのごとく熱されたシートに座ることになってしまったけど、汗をかいた体にあたる風は凄く涼しくて物凄く爽快だ。
実はさっきの共同浴場の対岸にも八町温泉共同浴場というのがあるんだけど、さすがにもうこれ以上温まるのはキツイので今回はスルーさせてもらうことにした。
民宿文伍。ここも行きたい宿として随分前からチェックしてたんだけど、もう宿泊は受け付けてないらしい。こういうことはたまにあるけど、本当に残念な気持ちになる
さてさて、こんな風に色々寄り道をしながら只見に向かって走って来たわけなんだけど、大まかな地図は頭に入ってるので多分もうそろそろ只見川に着くはずだ。
只見川と言えば有名な只見線だけど、私はいつのころからか只見のあたりは景色が良さそうで旅するのにはもってこいってイメージを持っていたの。雄大な川と豊かな自然、そして道沿いに走る只見線と、私の中で膨らんでいた想像が、目の前に現れる現実と答え合わせをする瞬間がやってくる。これぞ旅の大きな楽しみの1つ。ワクワクするぜッ。
丘を下るようなかたちで集落に降りて行くと、目の前には待ちに待った只見川がまるで龍のごとくどっしりと太く流れていた。すんごい川幅。見た所浅瀬なんてものはなく、川の端からいきなり深そうで、まるで細く長いダムのようだ。周りは思ったよりは普通の風景だったけど、それでもこれからこの只見川沿いを走るのは凄く楽しみ!
只見線もこんなところを走るんだから、そりゃ眺めもいいだろうな。でも川の色は雨の影響かかなり濁っていた
とりあえずガソリンもやばくなってきていたので給油をしてから再び走り出す。そうしてちょっと走ったらわかったけど、この道は結構トラックの交通量が多くて、私が夢想するようなのんびりと景色を楽しむように走るのはちょっと難しいようだった。できればところどころ止まって写真でも撮りたいけど、とてもそれはできそうにない。そういえばここら辺の宿は工事関係の仕事で泊まる人が多いようだし、どこかで大きな工事でもしてるんだろう。残念だけど、仕方ないな。
あんまり地場野菜とかはない感じかな?まぁあっても買えないけど
お客さんはちょくちょくいて、地元の高校生とかもアイスを食べに来たりしていて良い雰囲気。そんな中目に飛び込んで来たのは
さっき只見川にぶつかったT字路でそこを右に曲がってここに来たんだけど、本来泊まりたかった宿は左方面にあって、さらにそっち側にはこの写真にもあるような天然サイダーの湧き水が湧いてるスポットがある。時間があれば是非そこでその湧き水を汲みたかったんだけど、まさかここでその水(商品)に出会えるとは。
現地まで行けば無料でいくらでも汲める水が、こんなちょっとで150円で売られているのは少し購買意欲を削がれる思いもあるけど、まぁ別に高くもないしどのくらいのサイダー感かも気になるので一本だけ買うことにして、その他風呂上がり用に会津若松限定デザインのコーラも購入したのだった。
いよいよ向かうは本日の宿。道は相変わらずトラックが多いけど、川の雄大さは変わらない
まるで中国の深山幽谷にも似た景色を見ながら走り続け、道から川が見えなくなった頃、標識のある分岐点に到着した。どうやら宿は近いらしい。
この標識の中にある宮下温泉というのが本日の宿があるところだ。あともう一息!
ここはもちろん今日泊まる宿ではないけど、宿調べの時の流れでこの宿のことも少し知っていた。位置としては今日の宿に近いけど、その川向こうにあるのがこのふるさと荘のはずだから、ちょっと道を間違えたらしい。まぁ大したことはなさそうだけど。
明日には濁りは消えてるだろうか。てか川面まで結構高さがあるな
橋を渡って少し行くと、ここで今日の宿の看板が!デザイン的には良くも悪くもない無難な宿のような看板だけど、実際はそうではないはず!
看板に従って道なりに進み、もうこれ以上行くと袋小路になりそうな道を進んで行くと
まぁまぁ勾配のある坂を下ると、そこには世間から隠れるように建つ本日のお宿、栄光館が待っていた。すぐそばには只見川とその支流が流れていて雰囲気良し。建物も綺麗だし、これは良い一晩になりそうなニオイがするぞッ。
中に入ってみるとそこは扇風機の音だけが響くとても静かな空間だった。他にも宿泊客はいるんだろうけど、おそらくまだ到着していないようで館内は至って落ち着いた雰囲気だ。周りを見回しても清掃がしっかり行き届いて綺麗だし、どうやらフリーwifiもあるようで早く部屋を見てみたい気持ちになる。
なので「すいませ〜ん」と声をかけると、帳場の奥から女将さんが「は〜い」とやってきて、愛想よくニコニコと出迎えてくれた。
「暑い中ようこそいらっしゃいました。」「いや〜本当とんでもなく暑かったですよ」なんて言葉を交わしつつ宿帳を書いていたけど、どうやらまだ部屋の準備が出来ていないらしく、ちょっと待たなくてはならないらしい。
この時時間は16時ごろで、昨日17時くらいまでには着くと言っておいたので少し部屋づくりが後回しになっていたのかもしれない。まぁでもそんなことは特に気にする事でもないので、適当に待つことにした。
ただ座って待っているのもあれなので、そばを流れる川でも見ようと外をぶらつくことにした。更に餌でも見つかれば明日の朝釣りでもしたいので、餌探しがてらの散歩だ。こんな川が近いのに、釣りをしないのは勿体無い。
これから部屋に入るのに川に入水するのもアレなので、川はちょろっと見ただけで引き返して餌探しを始めるも、ミミズ一匹見つからず、「クソ!このままでは・・・ッ」と悔しい思いをしていると、遠くから「〇〇さ〜ん、お部屋の準備が出来ました〜」と私を呼ぶ声が聞こえたので、これ以上の餌探しは後回しにして宿へ向かった。
部屋に行くまでの間、とても素敵な休憩スペースを通りつつ(写真はあとで)女将さんと話をすると
・今日は他にもお客さんがいるけど、浴室は1つしかないので、他の人が入るときは札をかけてわかるようにする
・あの坂の上でやってる工事はボーリング工事で、もう1つ源泉を掘ろうとしているらしい。それが成功したら露店を造る(使う?)んだとか
・ここの宿泊客は川向こうのふるさと荘の温泉に無料で入れるらしい ← 嬉しい!
ということらしい。結構話好きっぽい女将さんなので、後で女将さんに時間がありそうな時に話しかけてみよう。
という感じで雑談しながら歩いていると、すぐに部屋の前に到着した。私の部屋は母屋(さっきの帳場がある建物)の横に建つ建物の2階で、こちらもまた凄く綺麗で部屋にも期待が持てそうだ。そんな中「どうぞ」と促されるままに入った部屋は
女将さんはちょろっと宿の説明をしてくれた後、「どうぞ温泉に入ってさっぱりしてください」と丁寧にお辞儀をして私のスリッパを直してくれた上で部屋を出ていった(これは後で気づいた)。ううむ、やはり10000円を超えるような宿は違う。とてもサービス精神に溢れている。
とまぁそれはそれとして、今日の我が城であるこの部屋はやはり期待を裏切らず綺麗で、広さとしても十分で窓の抜けもイイ。広縁にある二脚の椅子も適当なものでなく、座ってみたくなるような椅子で良い味を出している。おまけに布団が既に敷いてあるのも個人的には嬉しところだった。
窓からは浴室のある建物も見える。建物からパイプで繋がっている白い箱のようなものからは、頻繁に「ゴブォ!ボボボ」と源泉が吹き出しているのがわかった
部屋には扇風機はないものの、クーラーがあるしうちわもある。更に蚊取り線香もあるので、虫の襲撃にも安心だ
暑い中頑張ってやってきたのですぐさまエアコンをつけて、布団にダイブして少しの間休憩を入れる。
これから夕食(18時)まで街を散歩したり、近くの道の駅に行って夜食なんかを買いに行く予定だけど、これなら十分時間があるだろう。私はそんなもろもろを考えていつも15時か16時には宿に着くようにしてるんだけど、今回もまたちゃんと余裕を持って宿に着くことができてよかった。宿に着いてからやりたいお楽しみも沢山あるのだ。
しかしあんまり長いこと寝っ転がって腰を伸ばしてると眠くなってしまうので、適当なところで起きて楽しみにしていた温泉に向かう。まぁこれもいつも通り館内散策をしながらになるわけだけど、これまた楽しいのでさっさと荷物を用意して部屋を飛び出した。
ちょっと場所は飛ぶけど、宿に入って左の帳場を抜けるとこういう場所に出る。なんかオシャレです
色んなパンフレットがあるので夜にでも見ようかな。外国語版もあるから、外国人のお客さんもそれなりにいるんだろう
そこを道なりに行くとすぐにこういう場所に出る。なんか構造が立体的で面白い!
左側にはこんな素敵な喫煙所兼休憩所がある。ここは風呂上がりにゆっくりしたくなるな!ちなみに奥は宿泊棟です
そこから右は浴室へと続く道。風通しもいいし、すだれも涼しげだし、こういうのは好きだな
この宿は母屋・宿泊棟・浴室が渡り廊下で繋がっている構造で、その途中にある休憩所なんかもとても魅力的でとても面白い。私はこういう部屋以外の居心地がよさそうな場所でなんとなくぼーっと過ごすのが好きなので、これで夜の楽しみが1つ増えて嬉しい限りだ。風呂上がりにうちわを扇ぎながら過ごすのも、いかにも夏らしくっていいじゃないか。
ただこの渡り廊下は結構新しそうなんだけど、最近リノベーションでもしたんだろうか。以前は渡り廊下はなかった、なんてことはなさそうだから、多分最近新しくしたのかな。ともかく、これは外国人客も喜びそうだ。
二階にあがると私が泊まっている部屋、という感じ。なんども言うけど全体的に綺麗です
そんなわけである程度散策も終わったので、ここからは待ちに待った温泉へと向かう。今ならまだ他のお客さんもいないから、貸切状態を楽しむなら今のうちだ。では行こう!
渡り廊下を経て浴室へ。入浴時間は張り紙にもある通り22時30分までらしく、そこはちょっと残念
そして脱衣所へ。脱衣所は広々としていて扇風機もあるので非常にイイ
そこから右を見ると浴室へと繋がっている。部屋が広いので洗面所も2つ
外を見ると川もすぐ横を流れているので、温泉からの眺めも良さそうだ。もう楽しみすぎるのでルパンのごとくスパッと服を脱いでいざ浴室へとおどり出ると
思ったよりは川は見えないけど、でもあの木がなかったら向こうから丸見えだろうしね
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉泉温とのことのようで、湯を見て見ると笹濁りというかうすい白濁といった感じで、底に成分が沈殿しているらしいのがなんとなくわかる。この浴室の床や石なんかは全部同じ色をしているので、多分この成分で変色した結果なんだろう。これは期待がモテそうだッ。
というわけですぐさま体を洗って湯に入ると、思った通り底に溜まっていた成分(湯の花)がブワッと舞い上がって、あっという間に半透明だった湯を濁り湯に変えてしまった。いやぁ〜これは嬉しくなる成分の濃さだなぁ。硫酸塩泉なので体もヌルヌルするし、気持ちよすぎて身体中の毛穴から疲れが溶け出していくようだ・・・。
ただ湯温は結構高くて、私はかけ流されてるところから一番遠いところに入っているんだけどそれでも長くは入っていられない。湯かき棒があったのでもちろん湯かきをしたんだけどそれでも熱かったので、仕方なく水で埋めてしまった。幸い窓は大きく開けることができるので、風の力によって体を冷ますことができるのはそれはそれで気持ちよかったけど。
そんなわけで水を入れてある程度長く入って入られそうな温度にしてから、肩まで浸かって20分くらいゆっくりさせてもらった。これはイイお湯でございます。
最後に無理やりパノラマ写真。これももうちょっと上手く撮れるようにならないとな
温泉のあとはもちろん渡り廊下の休憩所で汗がひくまでのんびりして、さらに部屋で冷え冷えの会津限定コーラを飲んでから道の駅に向かう。マップを見て見ると国道252号に出れば道の駅はすぐそこなので、ちょっとした散歩にはちょうどいい距離だ。そのおまけで街の散策もできるし、汗も完全にひいたところで宿を出発。体もさっぱりして気分もイイぜ!
とりあえず国道に出よう。なんか気になる美容院があったけど、それは帰りにでも撮るかな
そして国道に出て少し走ればあっという間に到着。思ったよりすぐに着いてしまった。しかしそれにしても立派な道の駅だ
下駄やその他木工製品も多く売られていたけど、特に買うべきものはなかった
中に入って見るとお土産物は当然あるんだけどその他日用品も多く売られていて、地元住民の生活もちゃんと支えている道の駅だとわかる。なのでコンビニなんかで売られているお菓子も多くて、私のようなちょっとした食べ物を求めている人間にはありがたい。
とりあえず私は夜食用にビッグカツ(駄菓子)と、いつもならりんごジュースを買うところを山ぶどうジュースを購入。なんか他の道の駅でも見たことがあるような気がするけど、飲むのは初めてだから楽しみだ。
外に出ると、この道の駅は只見線のビュースポットがあるということなので看板なんかを見たんだけど、よくわからなかったのでそのまま帰路について街の散策へと向かった。もしあれば湧き水でも汲みたいところだけど、はてさてどんな街なんだろう。
ということで戻ってきてさっき気になった美容室を撮影。こんな美容室が家の近くにあったら絶対常連になる
なるほど、一見何の変哲も無い田舎の町って感じだけど、古い家も残っていて嫌いじゃないな
こののんびり館は古民家の宿で、ここも泊まったら結構面白そうだ
というわけでざっと散策をしてみたけど、街は大体一本のメイン通り沿いを中心に発展していて、飲食店や宿は少ないもののちゃんと何軒かあった。コンビニ系はヤマザキが一軒だけあって、こういうところのコンビニは結構置いてあるものが面白いので入って見ると、やはり魚とか本格的な豆腐(豆腐屋のような設備があった)が売っていて、地元の要求をある程度満たせるように努力しているのが伺えて面白かった。しかし何よりも散策をしていて一番気になったのがこれ。
「なんだか変わってるな〜」なんて思ってみていると、この屋号について説明している看板があって、読んで見るとこれは2012年にグッドデザイン賞を受賞した、伝統的な街並みを保存する目的で設置されたデザイン看板(屋号)らしかった。
多分ここもかつては木造の伝統的な住宅が沢山あったけれども、時代の流れでそれが減ってきてしまった現在を危惧してこういう活動が行われたんだろう。さっきののんびり館なんかは良い例で、多分あんな家が昔は沢山あったんだろうな。この屋号も目立つけれども街の雰囲気を壊してないし、屋号そのものも面白くてイイと思います。
当初期待していた湧き水はなかったのでちょっと残念だったけれど、案外面白い街だったので満足して宿へ帰ることができた。これなら夕食後の夕暮れ時にもう一回散歩に行ってもいいな。只見線も見られるかもしれないし。
そんなことを考えながら「戻りました〜」と女将さんに一言声を変えて部屋に戻ると、大して休む間も無く夕食の電話がなったので1階へ。どうやらこの宿泊棟の1階の一室が、いわゆる食堂となっているようだ。
やっぱ値段がちょっと高めのところはこうして畳にテーブルと椅子って形が多い(気がする)よね。高級感のある雰囲気でイイと思います。しかしここでもう1組と一緒に食事だったらちょっと気まずかったかもな。もっと広い食堂とかだったらそうでもないけど、この広さ、この雰囲気で一緒に食事してたら微妙に気恥ずかしかったかも。でもまぁなんにせよ、夕食が非常に美味しそうなので無問題だけど。
席に着くと女将さんが時間差で色々と品を持ってきてくれて、その度に料理の説明をしてくれた。電話で話した通り陶板焼きは地鶏の他地元の野菜を使っているし、電話で言っていた通り馬刺しも運ばれてきて物凄く食欲をそそる!
馬刺しもテンションをあげてくれる。会津では特製の味噌を醤油に溶かしたりして食べるらしい
というわけで早速夕食をいただく。今日はなんせ昼飯らしい昼飯はとっていないので、お腹も結構空いているということもあってどれもこれもとてもウマイ!陶板焼きはタレにつけて食べるんだけど、タレは薄味ながらも素材が良い味をだしてるので良いご飯のお供になるし、馬刺しも名産なだけあって文句なしにウマイ(なので最後まで残しておきました)。小鉢の品々も手抜かりなくしっかり作られて、甘いもの、酸っぱいもの、あっさりしたもの等バランスよく出されているので飽きがこない。
ただ、鮎の塩焼きは頭からかじったものの頭が食べられるほどには焼かれておらず、それはちょっと個人的には残念だったかな。でも別に全体が生焼けということではないので、頭なんか食べないよという人には全く問題なし。私も結果的には美味しくいただけました。
そんな感じでのんびりと会津の幸を味わいながら食事をし、ちょうどマンプクのプクちゃんになったところで完食。大変良い夕食でございました。
そうして部屋を出るとき、たまたま居合わせた女将さんに「ごちそうさまでした〜」と一声かけると、
女将「はい、お粗末さまでした。あの、お客さんはあのバイクで来られたんですか?」
私「あ、はい。原付で来ました」
女将「大きいのはよく来られますけど、原付で来られた方は初めてです(笑)」
なんて話をさせてもらった。まぁそりゃ私も原付で旅をしてる人なんてあんまり見ないから、遠くから原付で泊まりに来る人なんて滅多にいないだろうなと思う。だからこそこういうところでこういうことを言ってもらえると、ちょっと嬉しかったりするんだけど。何事も自分が初めてというのは嬉しいもんです。
食後、お腹を休めることもなくすぐに散歩に出発。こういう山間部では日が落ちるのも早いので、うかうかしてたらすぐに真っ暗になってしまう。夕方の散歩は旅にとってはかかせない楽しみだから、のんびりしている暇はないのだっ。
ちょっとした広場で涼む。この雰囲気は都会とは明らかに違って旅情をそそります
さっきは来なかった駅へ。ここも利用者はほとんどいない。できれば只見線を拝みたいなぁ
線路沿いには神社があった。線路を挟んだ神社ってなんかイイし、参道をお宮みちって言うのも可愛くて好きです
夕暮れ、セミの鳴き声、神社、線路と夏を象徴するものを詰め合わせたようなこの環境が物凄く居心地が良い。こういう気分を味わいたくて旅をしてるんだから、この宮下温泉に泊まったことは決して間違いではなかった。ここで只見線が走ってきたらどんなに絵になることかと期待したけど、そんな都合の良いことはそうそう起こるはずもなく、ただそれでもノスタルジックで素敵な時間を過ごすことができた。
帰り道、缶コーヒーでも買って帰ろうとヤマザキに寄ると、もうすでに店を閉めようとしていたので滑り込みで入店した。
コーヒーを買うとき、明日の朝の釣りを諦めきれない私は、「ここら辺で釣りエサとか売ってるとこないですか?」と聞いて見たけど、「前はあったんだけどねぇ。今はもう近くで売ってるとこはないかな」という悲しい現実を突きつけられ、完全に釣りを諦めることとなった。全く楽観的はこういう時によくない。次からは釣りエサを持ち歩いて旅をしようと心に決めた。
そんな感じで戻るとちょうど帳場に女将さんがいたのでふるさと荘の温泉に入れるのは何時までか聞いてみると、入浴時間は21時までらしく、行くときは女将さんが電話をしておいてくれるらしい。
私「じゃあ今から行こうかなぁ」
女将「凄く気持ちがいいので是非行ってみてください。お電話しておきますので」
とのことなので、早速バスタオルを持ってふるさと荘へと向かうことにした。こうやって他の施設の温泉にも入れるなんて、なかなか粋なサービスだね。
というわけで暗闇を走りふるさと荘へ到着。思ったより道が暗くてちょっと怖かった
ふるさと荘ロビーの様子。こういうひっそりとしたロビーって大好き
中に入るとロビーには入浴しに来た地元のお客さんらしき人たちが休んでいて、そんな中私は受付で栄光館から入りに来たことを告げてさっそく浴室へ。一体どんなお湯なんだろか。
パッとみたところ泉質は同じっぽいけど、源泉は違うみたい。こんだけ近いから似てるのも頷けるけど・・・まぁ入ればわかるか!
体はもう栄光館で洗ってあるので軽く掛け湯をして入ってみると、こちらも熱めの湯で長湯はできなさそうだった。しかも窓が開けられていないので室内が蒸し暑く、余計にすぐのぼせそうな感じだった。
で、肝心のお湯はというと、栄光館のように底に湯の花が溜まっているということはなく、更に鉄っぽい味も少なめ(栄光館の湯は結構鉄っぽい味がした)だけど、体に感じるヌルヌルした浴感は同様で、見た目は同じだけどやっぱり泉質はちょっと違うお湯をなんやかんや気持ちよく楽しんだのだった。ただやっぱりお湯も室内も熱いので、すぐに音を上げて出ちゃったけども。
入浴後、エアコンの風がよく当たる場所に陣取り、しばらくふるさと荘の雰囲気を楽しんだ。ここはふるさと荘なんていう民宿っぽい感じの名前だけど、館内を見るになんとなく民間の宿ではない、公共の宿っぽい雰囲気がある。だから多分町民は入浴料が安かったりしてこうして入りに来てるんだろう。でも、栄光館とはどういう繋がりなんだろ。ちょっと気になる。
そうしてしばらくのんびりしたら栄光館へ。暗い橋の上は結構怖い
帰りはバチバチと体に当たる虫に耐えながら部屋へと戻ったものの、原付のメットインにバスタオルを忘れてしまって取りに戻るハメに。でもその時またちょうど女将さんに会って、なんとなく雑談が始まった。
女将「向こうのお湯はどうでした?」
私「気持ちよかったですけど、熱くてずっとは入ってられなかったです。浴室もムっとしてるし」
女将「(笑)うちみたいに窓を大きく開けられたらいいんですけどね、あちらは全然開いてなかったでしょう?開けられるようにしようとはしてるみたいなんですけど、町がやってるから簡単ではないみたいです」
なるほど、やっぱり町営の宿だったか。まぁだからと言ってどうということもないんだけど、私としてもただ1つ、窓が開けられて涼しい浴室になることを望みます。折角良いお湯なんだから。
あとちなみにお湯については、ふるさと荘の湯は震災前まではもう少し透き通ってたらしいんだけど、震災後からは濁って栄光館の源泉に近い感じになったらしい。地下で何かがあって源泉が混じり合ってるんだろうか。でもなんとなく、源泉としてはこちらの方が濃いような気がするけど。
その後雑談も終わって部屋に戻ると、これからはもう特にやることもないのでのんびりと過ごす時間だ。なのでいつもこの時間になったら「あそこで寛ごう」とか「あれを読もう」とか色々思うんだけど、だらだらしてる間にすぐに眠くなってきて何もできずに終わることが多いから、今日は”渡り廊下の休憩所で思いっきり涼む”というのだけは最低でもやっておきたいと思う。夜にあそこで過ごすのは最高に気持ち良さそうだし。
間接照明もいい味出してる。虫の声と源泉が湧く音が耳に心地良いです
そしてここでもパノラマ写真。友達と一緒に来てたら酒でも飲んで素敵な時間を過ごせそうだ
うん、良かった。結局30分くらいぼーっとしてしまった。自分の家でもぼーっとする時間はあるけど、こういうところではその時間そのものの質が違うから、誰はばかることなく楽しめるこういう時間は個人的にとっても貴重だ。私は時間があればスマホをいじるタイプの人間ではないので、その良さがこういうところで十分に活きている気がした。
部屋に戻ると、後はもう寝るだけではあるんだけど、その前に
コーラはもう既に飲んでるんだけどこれは別に普通のコーラだし、炭酸水は後日に、そしてサンショウウオは持って帰って一部友達と食べることに決めているので、今日のところはビッグカツを食べながら山の赤ぶどうジュースだ。
とりあえず冷えた赤ぶどうを一杯飲んでみたところ、喉越しはすっきりしていながらもぶどうジュースらしい濃厚さがあって結構ウマイ。ぶどうジュースっていうと一杯飲むと喉に何か残る感じ(悪い意味でなく)というか、ちょっとカルピスを飲んだ後っぽい感じがするけど、これはそんなものはなくスルリと飲めてさっぱりしている。なんというか、アルコールのない赤ワインって感じでこりゃ結構いいな。買って正解・・・だけど、そのあてがビッグカツというのはちょっと失敗だったかな。でもまぁなんやかんやで良い晩酌だった。
サンショウウオは帰ってから食べたところ、特に美味しくもなく不味くもない味だったけど、そのまま食べると生臭くてちょっとキツかった。炙ったら生臭みは結構消えました
というわけで今日はもうおやすみなさい。川の音を聞いて寝ました
翌朝は7時ごろに起きた。朝食は8時からでまだ時間はあるので、眠気覚ましも兼ねて温泉へと向かう。今日もまた良い天気なので、朝の温泉もさぞ良いものになることだろう。
と思ったんだけど、この湯は熱いというところを寸前で思い出したので、またしても少し水で埋めてから入湯。
この朝から温泉に入れる幸せがあるから宿は温泉宿を選びがちなんだよね。この贅沢、幸せを独り占めしている今、もはや東京での暮らしのことなんて一ミリも頭をかすめることもない。ああ極楽極楽。。
なんて思っていると、昨日は一度も見なかったおじさん二人が入ってきたのでちょっとびっくりした。女将さんはもう1組は夫婦だって言ってたけど、そしたらこの人たちは一体?なんかよくわからないけど、でも気持ちよく挨拶をしてくれる人たちだったからなんの問題もなし。おじさん達は源泉が流れ込んでる熱い方に入ってじっとしてたから、多分よく入りに来る地元の人とかなんだろう。私ははしっこのぬるくしたところで十分に温泉と景色を楽しんでからあがった。
部屋に戻って赤ぶどうジュースを飲みながら川の様子を眺めていると(対岸では測量が行われていた)朝食の電話が鳴ったので一階へ降りた。朝はさすがにもう1組のお客さんと一緒になるだろうから、いたらちょっと話しかけてみよう。
いいね、野菜多めでいい。旅をすると肌ツヤが良くなる私だけど、その理由にはこういうバランスの良い食事が大きく関係していることは間違いない。まぁ味についてはもうあんまり覚えてないけど、私の旅メモには”全部うまい”とだけ書いてあったのでとても満足していたことが伺える。実際完食したし、良い朝食だったことは間違いなかった。
最後にはあんずジャムがのったヨーグルトも。これももちろんうまい
朝、コーヒーを飲みながら地方のテレビ番組を見る。なんか地方のテレビ番組って地元の運動会とか何かイベント事の映像をずっと流してるのがあったりして結構好きなんだよね。コーヒー片手にのんびり見るにはうってつけじゃないですか。今日はこれからまた極暑の中移動しなきゃいけないから、今ぐらいは優雅に過ごすことにしよう。
ちなみにもう1組のお客さんは朝食抜きだったのか食事の用意すらされていなかったので、当然話すことすらなかった。
その後部屋戻ったら出発までのんびり過ごした。只見川は相変わらず濁ってるけど、流入している目の前の支流は澄んでいる
そして充電ケーブルが紛失して大分時間をくったものの、無事発見できたので帳場へ向かう。一晩世話になりました
帳場に行って声をかけると今日もニコニコと女将さんが出て来てくれた。そんでいつも通り清算しながら雑談していると、女将さんも話好きのようで色々と話をしてくれたんだけど、その内容をまとめると
・震災後、ダムが決壊寸前になって放流したため宿の一階部分が水没したらしい。幸いじわじわと水位があがっていったので畳なんかははがして2階にあげたりしてそれなりの猶予はあったらしい。その後宿泊棟に渡り廊下をかけた(新しくした)そうな。写真を見せてもらったけどかなり凄い状況だったようだ
・只見線は震災の影響で一部が崩落してまだ開通しておらず、そのために工事関係者が多いらしい
・目の前の支流はヤマメはイワナが釣れるものの、割と川をさかのぼっていかないと釣れないらしい。宿の常連さんは夜中から入って上流まで行って、昼頃に戻って来て「ちょっと早いけど休ませて」とそのままチェックインするんだとか。ちなみに釣った魚は自分で内臓を処理しているので、女将さんに焼いてもらうらしい。「そのくらいはやってもらわないと、鮎もあるしイワナもあるしで(笑)」と女将さん。
などなど他にも色々話を聞かせてもらった。こうして話してみないと知り得なかったことばっかりで、やっぱり宿の人地元の人と話すのは凄くためになるし面白いから好きだ。しかしダム放流時はふるさと荘に続く橋ギリギリまで水がきてたみたいだけど、それでよく一階水没くらいで助かったもんだ。あの橋から水面までかなり高さがあるのに・・・。震災はやはり恐ろしい。
その後出発する時に「柳津(今日これから通過する町)に良い湧き水があるみたいですね」なんてなんとなく言ってみると、「ここら辺にもありますよ、役場の横にジャブジャブ出てます」と意外な情報を教えてくれた。昨日町を散策した時にはそんなものは全く見なかったけど、ただ私が見落としてただけか。まぁとりあえず女将さんがわざわざ町のパンフレットをくれて親切に説明してくれたので、湧き水好きの私は今日まず行くところが決定した。
その後外まで見送りに出て来てくれた女将さんにお礼を言って、早速汗ばんでいる体を湧き水で潤すため原付を走らせたのだった。
※ 今回の宿栄光館さんは、どれをとっても清潔で、虫が部屋に入って来ることもないとても過ごしやすい宿でした。1つ心残りがあるとすれば釣りができなかったということで、釣りをしてたら一体どんなヤマメやらイワナやらが釣れたのかと今でもちょっと残念に思います。ただ川は護岸が整備されていて特に深いところはないので、家族や友達と来たら川遊びが楽しめそうで立地としてもとても良いと思います。実際記事には書きませんでしたが私も軽く水遊びを楽しみました。一人で。
あとは只今ボーリング中の新しい源泉がどうなるかが今後気になるところです。無事湧いたら、栄光館さんもより魅力的な宿になることでしょう。皆さんも是非行ってみてください。
宮下温泉 栄光館 : 一泊二食付き 14190円
こんにちは!今回も素敵なお宿ですね!!
渡り廊下や休憩所の雰囲気は夏の宵に涼むのにすごく良さそうですね。
田島の道の駅はたぶん一番寄ったことのある道の駅で、私もあそこのゆでとうもろこしが大好きで毎回買ってしまいます。
しかもやっぱり出たてのが美味しい!
あと、からむしの里も行ったことあります。
駒止湿原というところがありまして、そこへ歩きに行った時に寄りました(YAMAP参照)
今駒止湿原は南会津側からは一般には入れなくて、昭和村側から入るのは可能になっていて、栃木からだとぐるりと回るようだったのですが、そのおかげでからむしの里に寄れました。
からむしの織物が素敵で私も欲しかったのですが同じく手が出なくて、それでも髪留めを一つ買ってきました。
私が行った時期は丁度蕎麦の花が満開ですごく綺麗でしたよ。
http://www.vill.showa.fukushima.jp/nature.stm
昭和村湧き水が豊富でたまたま駒止湿原に行く途中に冷湖(ひゃっこ)の霊泉に遭遇、前を行く車の人がポリタンクに積んでいて、帰りに寄ってみたら、
まーすっごい氷みたいに冷たくて田島で買ったトマトを水に沈めて、冷やしトマトにして食べました。
喰丸小も素敵ですね!!カフェがあるのは知らなかった、今度そちらのほうに行ったら寄りたいです。
車の中から赴きのある学校があるなぁとだけでした。
あと、そちら界隈の家の屋根は、お家は結構年数たっているけどいつでもピカピカで、雪が落ちやすいようになんだなぁと。
冬に福島でワカサギをするのに通る時、とても雪深いのですが、つるつるのおかげで屋根の雪が積もらずに下に落ちるので、雪は積もると重いですし家がつぶれないようになのかなぁと。
青とか赤の塗装がお値段が手ごろなのかもですね。屋根って塗ると高いですもんね。
って長々また書いてしまった。
お次の宿は自炊とのことで楽しみにしております。
>十六夜さん
どうも、コメントありがとうございます( ^ω^)
駒止湿原、私も気になっていたんですが行けませんでした。。十六夜さんのYAMAPを見させてもらいましたけど、夏の晴れた日とかに行くと凄く良さそうですね。湧き水もあるから汲んで飲んだりして。
冷湖の霊泉調べてみましたけど、ここも周りの環境含め最高ですね。ここでトマトを冷やして食べるなんて素晴らしいじゃないですか。。やはりこういうところを堪能するには1日くらい滞在するか移動距離を短くするしかなさそうですね。でも只見は本来行きたかったところには行けてないので、いつかまた昭和村あたりに行くことになると思うので、その時に堪能します。
喰丸小よかったですよ。普段はどんなものを展示してるのかはわかりませんけど、とにかくカフェ含めてゆっくりできると思います。あと私は行くことができなかったんですけど、「里やまカフェ 星のやど」というところも良さそうなので、十六夜さんが次回昭和村に行かれた時は是非私の代わりに行ってみてください( ^ω^)
なるほど、屋根の色はただ単に塗料の値段の問題かもと。それは考えませんでしたが、普通にありそうですね。現地の人も色の理由を知らなかったくらいですし、深い意味はないかもしれません。というか十六夜さん、ワカサギ釣りするんですね。どこの湖でやるんでしょう?私は寒いのが苦手なのでしませんが、見ていて楽しそうだとは思います。
次回は自炊の宿なんですが、先に言っちゃうと自炊はしませんでした。荷物が一杯で食材を持てなかったんです。なので料理を期待されてたらごめんなさいですけど、でも私的に泊まって凄く楽しかった宿なので、それが伝わればいいなぁと思いながらこれから書いていこうと思います。もうしばらくお待ちください!
>ねぎさん
お返事ありがとうございます。
自炊のお宿で自炊はされてないとのことですが、そうゆうお宿には泊まったことがないのでどんな感じなのだろうというという期待です。
(もちろんいつもお宿もお食事も楽しみにしてますが)
素泊まりとかとはまた違うのかなぁと。
楽しみです。
ワカサギ
ワカサギはいつも福島の裏磐梯の桧原湖に行きます。
馴染みにしている小屋があるので、もう20年近くたつかもです。
前職場(お寺の時ね)で私が入社、その方は退社で一緒にお仕事したことは無いのですが、先輩に裏磐梯でペンションを始めた奴がいて、遊びに行かないかと誘われて行ったのが最初です。
その頃はスノボが流行ってきた時代で、冬スノボをやるのにそちらのペンションへ毎年行くようになりました。
それからオーナーさんに夏はブラックバス、冬はワカサギがあるよと教えてもらってペンションに泊まりつつ行くようになりました。
毎年楽しみにしていたのですが、4年前にオーナーが急逝してしまって、一緒に住まわれていたご両親は親戚の近くへということで、ペンションはやめることに。
今は泊まる事はしないで、バス釣りとワカサギは続いてます。
桧原湖は極寒すぎで小屋やテントがないと危ないです。
小屋は大小それぞれあって中はストーブもありすごく快適です。穴も掘ってあり、そこで釣りをします。
小屋に入ってしまえば寒くないですよ。手ぶらプランなどもあります。
送迎は駐車場から小屋まで距離があるのでスノーモービルで桧原湖を駆け抜けるのも桧原湖スタイルかなーと。
面白いですよ!
http://dannondan.com/modules/d3blog/index.php?cid=5
いつも行ってる小屋のオーナーさんのHPです。こんな感じです。
ネギさん
こんにちわ
更新楽しみにしてました
お泊まりになった宮下温泉 栄光館さん
温泉も食事も良さげで
じゃらんでも評価高いですね
わたしはこの付近にある「旅館中の湯」が
いつか泊るラインナップに入っています
最近はにわか青春18キッパーなので
電車使うなら駅から近い栄光館さんで
素泊まりかなと思っています
>ましゅさん
こんにちは、コメントありがとうございます( ^ω^)
新しい記事をアップしましたが、ましゅさんが仰っている中の湯は記事でとりあげている宿でしょうか?ちょうど記事を書いている時にましゅさんのコメントを見たので、ちょっと「おっ」ってなってしまいました。もしそうでしたら、何か参考になる情報があればいいんですが。個人的にとても良い宿だったので、是非泊まってもらいたいです。
18切符での電車旅、私も一度くらいはやってみたい気もしてるんですが、なかなか実行に移せないでいます。
栄光館さんに泊まるんなら只見線に乗るということですよね?電車と温泉なんていかにも旅らしくて羨ましいです。いつ行かれるのかはわかりませんが、ボーリング中の源泉が湧いて新しく露天風呂が出来ていたらいいですね。
記事を参考にしてくださってありがとうございました ^ω^)
ネギさん
こんばんわ
中の湯の違いでしたね
ネギさんの記事は
横向温泉 中の湯旅館
わたしの泊まりたいリストにあるのは
会津西山温泉 旅館中の湯
でした
横向温泉 中の湯旅館もいつか行って見たいですね
>ましゅさん
コメントありがとうございます、返事が遅くなってしまってすいません。
そういえば西山温泉に中の湯ってありましたね。実は栄光館に予約する前に電話して断られていたんですがすっかり忘れていました。確かに、西山温泉は行ってみたくなるところです。私はまず有名な老沢温泉旅館に泊まってみたいです。
福島はいいとこですよね。なんだか返信を書いていてしみじみ思ってしまいました。