[栃木] 鉄泉が湧く山奥の湯治宿 赤滝鉱泉 [矢板]

栃木

3月の17・18日、メンバーは佐渡を一緒に巡った友人(鬼熊)と共通の友人(ツゲ)の三人で栃木旅行に行ってきました(友人の登場回数が多くなってきたので名前をつけました)。

宿に着いたところから読みたい方はこちら

17日の朝6時に鬼熊に迎えに来てもらい、別の場所でツゲを拾ってから栃木へ出発です。今回は鬼熊の運転による車旅行なので非常に楽チン。なので以前から行きたかった赤滝鉱泉という割と行くのに難儀しそうな宿に行くことにしました。実はこのメンバーで今年の一月に秩父へ日帰り旅行に行って、去年行ってお気に入りになった千鹿谷鉱泉や長瀞のライン下りに行ったりして、その時にこの栃木旅行を決めたのでした。

さて、車で行くと原付とは違って栃木まで三時間くらいで着いてしまうのは嬉しいのですが、いかんせん宿以外の予定を何も考えてなかった今回の旅。赤滝鉱泉に電話予約した時に「明るいうちに宿に着くようにしてください。昼すぎだったら何時でも来ていいから」と言っていたので2時ごろにはチェックインしようと思ってましたが、午前中に何をやるかは未定。そんな中車内でどこに行くかを考えていたら、鬼熊が「鍾乳洞はどう?」と提案してきたので、検索して見つかった源三窟というところに行くことに決定しました。

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9時台には到着した栃木。晴れててよかった

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途中眠気に襲われた鬼熊を休憩させるため、道の途中にあった足湯ポイントでのんびりする私とツゲ

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ちゃんと硫黄の香り漂う足湯

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非常に寒かったので出るのが辛かった

30分ほど足湯に浸かった後、車内で寝ていた鬼熊を叩き起こしていざ源三窟へ。途中塩原温泉を通過したのですが、良い寂れかたをしていました。

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源三窟到着。

調べてくれたツゲ情報によると、ここは鍾乳洞自体は小さいものの、観光施設として頑張ってる姿勢が割と良い評価をよんでいるようだったのでちょっと楽しみにしていた私たち。そして何より、一人だけポリタンクを持参して湧き水を汲もうと企んでいたツゲにとって嬉しいことに、ここには湧き水が湧いていたのでした(ちなみにポリタンクは、1月に秩父で毘沙門水なる水を汲むために買った物)。まぁそんなこんなでとりあえず、寒い風が吹きすさぶ中施設へ向かいました。

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こじんまりした施設

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平日なのでさすがにすいています

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民宿も敷地内(?)にありました。非常に気になる立地です

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ツゲ用湧き水もありました。飲んでみると何やらちょっと鉄っぽい味

券(600円)を買うと「そちらで説明がありますのでどうぞ」ということで、向かいにある施設へ。中ではおじいさんが源三窟の歴史と、それに関連して源義経あたりの歴史解説をしていました(源三窟は、義経の側近である源有綱が、源頼朝の手から逃れるため身を隠した場所だとか)。先に老夫婦が説明を聞いていて、私たちは解説員のおじいさんに勧められて机の上に置かれていた金柑茶を飲みながら話を聞いていたのですが、この話がなかなか長くてちょっと眠くなってしまいました。途中入場にも関わらず、多分20分ほど話を聞いたら洞窟に案内してくれたのですが、先にいた老夫婦はどれくらい話を聞いていたのでしょうか。

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いざ内部へ。中々しっかりした入り口です

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結構雰囲気があります

結構写真を撮ったのですがぶれていて使える写真が少ないです。内部では有綱やその家臣達が洞窟内でどういう風に暮らしていたのか、解説板と音声付きの人形が置かれていることによって詳しく見ることができます。中は結構ひんやりしているので、ここで何ヶ月も過ごすのは厳しそうです。

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内部は多少狭いですが頭を打ったりするほどではないです

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鍾乳洞などでは割とどこにでもある賽の河原

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この奥が気になります

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かわいい石柱

「ほぉ〜」「すごいねぇ」などと言いながら進んでいくと「終わった!」と叫ぶ鬼熊。入ってから大体10分くらいしか経っていませんが、源三窟の冒険を早々に終わりを告げました。どっかにも短いとレビューされていましたが確かに短い。しかしそこまで残念でもないのは、前情報通り施設の頑張ってる姿勢が伺えたからのようなきもします。割と面白かった。

洞窟が終わるとそのまま地上の資料館に直結しているので、お次は資料見学です。有綱の家臣が実際に来ていた甲冑なんかがあったり、その他武具や大筒やら刀剣など結構楽しめました。

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火縄銃を欲しがる鬼熊

資料館からはさらにお土産屋に直結していたので、私は手作りらしい小さなホウキ(220円)を購入して外へ。お土産屋のおばちゃんもアレコレ勧めてくるわけでもなく、始終丁寧な態度だったので好印象です。
源三窟を出発する前に、ツゲの湧き水採水があるので

私「湧き水汲んできたら?」
ツゲ「美味しかった?」
鬼熊「自分で飲んで美味しかったら汲めばいいじゃん」

ということでポリタンクを片手に湧き水へ向かい、無事採水して帰って来たツゲ。「秩父の水の方が美味しい気がするけど一応」ということでした。

さて、大して期待してなかった割にそこそこ楽しめた源三窟を後にして、すぐ近くの塩原温泉郷を走っていたら吊り橋があったので、吊り橋好きの私のために気を利かせて車を駐めてくれた鬼熊だったので早速吊り橋へ向かいました。

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あまりの寒さに顔をしかめる鬼熊

吊り橋はほとんど揺れず、スリルは全くありませんが中々眺めが良い。しかし川の上を吹き抜ける風が死ぬほど寒い。それでも結構楽しめました。

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寂れた温泉街の風景。ツゲは寂れ好きなのでこの風景も割と気に入った様子でした

橋を渡り終えてトイレをすませたらもう時間は12時前。しかし飯を食うところも特に決めていないので「じゃんけんで勝った奴が適当に入りたい店を決めよう」と提案する私に対して「いいよ」と言いながらも明らかに嫌そうな鬼熊だったので、源三窟に来るまでに見つけた道の駅で昼飯をとることにしました。

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道の駅 湯の香 しおばらなる道の駅へ

道の駅は割と広い造りで車もそれなりにあったのですが、外を歩いている人がほとんどいません。とりあえず直売所に行くも、時間が遅かったのかほとんど何も売ってませんでした。
ということで、道の駅内にある農村レストラン・関の里という施設で昼食をとることにしました。

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施設内には季節ものの吊るし雛が展示されていました

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綺麗で立派です

農村レストランでは関の里セットという蕎麦やら炊き込み御飯やらいろいろ付いた定食を注文し、大変美味しくいただきました。ツゲは揚げ餅入りの蕎麦をたのんでいましたが、実は彼は朝食で蕎麦を食べていたので2連続の蕎麦食になりました。

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外の休憩所で花粉症と謎の腹のグルグルに襲われる鬼熊

飯を食べ終わると2時前くらいになっていたので、昼食中に鬼熊が調べたいそやなる地元のスーパーで酒とお菓子等を買って宿に向かいました。

今回の宿である赤滝鉱泉は、最初のどかな里山の中は走って行くのですが、途中から急な坂を登りガタガタの道を行かなければならないので少し大変。原付でもまぁ行けそうなところですが、やはり車で行くのが安心です。

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目の前に赤滝鉱泉の看板アリ

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そして到着

予約の際に「四駆じゃなかったら、手前に駐車場があるからそこに駐めて坂を歩いてきてください」とのことだったので、その駐車場に車を駐めて徒歩で宿に向かいました。

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しかしとんでもないところです

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こんなクネクネした道を行くと

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宿に到着。素晴らしい佇まい!

駐車場からは10分といったところでしょうか。確かに普通の車じゃ厳しそうな道を下りますが、これは帰るときにしんどそうです。しかし徐々に見えてくる赤い屋根の赤滝鉱泉が見えてくると「凄いところにあるな」という感想と共に期待もかなり膨らみます。そして実際、この宿は素晴らしかったのでした。

坂を下りて宿に着くと、おじいさんが薪割りをしていたので「こんにちわ〜」と声をかけて玄関へ。するとおばあちゃんが猫と一緒に「あら〜、若い人だったんですねぇ〜」と元気に出迎えてくれました。本当はそんなに若くないのですが、まだそう言って貰えるのはありがたい。
ちなみに飼い犬もいて、名前はトラだそうです。

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ずっと来たかった赤滝鉱泉。この雰囲気がたまらない

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立派な由緒書き

宿のことをほとんど何も言っていなかったのでツゲも鬼熊も多少驚いていたようですが、二人ともこういうところが好きなので満足げな様子。そんな彼らを連れて、おばあちゃんは部屋に案内してくれました。

この日は他に一人お客さんがいて、その人は二階に泊まっているので、私たちは一階の部屋に通されました。途中飼い猫について話すおばあちゃんの話し方が凄くのんびりしていて可愛らしい。この宿の空気を物語っているようです。

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正面が玄関入り口。いきなり雑多な雰囲気です

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通路の脇が物置き化してますが、それもこういう宿ではプラスに思えます

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二階への階段も歴史を感じさせます。次は是非二階に泊まりたい

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階段横の障子を抜けたところ

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その横の廊下。これは奥から撮ってます

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すぐそばには川が流れ

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そして川が見える位置に部屋があるのでした

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障子紙も非常に綺麗。

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上の写真の部屋の横に寝室があり、計2部屋を使うことができました。広さも十分。古い建物と言っても汚さはほとんどありません。「いい所じゃん」と洩らす鬼熊と同意見の私。ここは素晴らしい!

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寝室。布団はちゃんと敷いてくれるようです

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この引っ張り式の蛍光灯も部屋の空気作りに一役かってます

まだ寒いので部屋にはコタツとストーブがありますが、エアコンはありません。そんなものはここには必要ないのです。
とりあえず皆でコタツに入って一休みしながら、ツゲも「いいね」と短めの高評価を放っていましたがそれも当然。彼はつげ義春好きなので、こういった所が好物なのです。名前の由来もそこから。皆気に入ってくれたようで良かった。
少し休憩したら肝心のアメニティチェックをしました。

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浴衣の他、半纏などもあって風情は抜群

浴衣類はありましたが、特にタオルが用意されている風もなく、歯ブラシなんかもありません。こういう時のために、予備でもう一本使い捨ての歯ブラシを持ってきていたのですが、鬼熊もツゲも歯ブラシを持参していなかったので「俺は指で磨く」とツゲが男らしいことを言っていたので歯ブラシは鬼熊にあげました。しかし私はタオルを持ってきていなかったので少し探してみると、寝室の壁の棚の隅にポツンと一枚だけバスタオルが置いてあったのでそれを使うことに。どうみても宿泊者のために置いてある風には見えませんでしたが。

さて、おばあちゃんによると、お風呂にはすぐ入れるということだったのですが、私はどうしても釣りがしたかったので、彼らを残して釣りに出かけることに。彼らは彼らで勝手にやるでしょう。近くに川があっては行かないわけには行かないのです。部屋まで案内してくれる途中「今日は風が強いから釣りになんないねぇ」と言っていたのですが、ここまできて釣りをしないわけにはいきません。

装備を整えていざ外へ。飼い犬のトラが私を見て少し吠えていましたが気にせず川へ降りました。

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川までの道の途中に、薪を保管しておく小屋もありました

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川から見た宿

川は案外水量もあり、釣果に期待ができそうな澄んだ川ですが、この赤滝鉱泉に湧く鉄泉と同じように鉄分を多く含んでいる川のようで、川の石はところどころ赤くなっています。こういうところに住む渓流魚は一体どんな姿なのか、期待しながら竿を振りました。

いかにもいそうなところに餌を落としても特に反応もなく「もう誰かつり上がったのだろうか」と思いながら釣りをしていたら、ちょうど私たちの部屋の横あたりでヒット。今年初の魚の引きを楽しんで、無事釣り上げました。

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はっきりしたパーマークに茶色っぽい色の美しいヤマメが釣れました

小さな川ですがしっかりいました鉱泉ヤマメ。澄んだ水なのでヤマメが餌に食いつくところが見えて、しっかり針がかりさせられたので楽しかったです。ヤマメ自体は恐らく持ち帰れるサイズでしたが、もっと大きくなることを祈ってリリースし、さらにつり上がっていくことに。

宿から見える位置にすぐ小さな堰堤があり、それを超えてさらに釣りをしましたが、ところどころのポイントで釣れるのは小さめのヤマメばかり。魚が泳いでいるところも見えるのですが、それほど大きな影はありませんでした。魚影は濃くはないけど、そんなに薄くもないといったところでしょうか。しかしそれでも非常に楽しく釣り上りました。

釣りあがっていくと今度は大きな堰堤があり、ここを越えるのはちょっと骨だなと思ったので、堰堤前のたまりで釣ったヤマメ(15センチくらい)を最後に宿へ戻ろうと引き返し、駄目元で探っていなかった大きな倒木の下のポイントを攻めたのですが、ここではアタリなし。「もう本当に戻ろう」と思い顔を上げると、さっきまで山肌と木と岩しか見えなかった風景の中に急に黒い大きなものが立っていたので「うおっ」と一瞬おどろきましたが、そこにいたのは鬼熊でした。「ぎゃははは」と笑う鬼熊ですが、マジもんの熊かと思って本気で驚いた自分が情けない。鬼熊によると「俺は忍者だから」と無音で近づき、散歩がてら脅かしに来たそうです。
そんな鬼熊と一緒に宿に戻り、横になってダラダラしているツゲを尻目に、私は早速温泉へと向かいました。
(結局大小関わらず釣れたヤマメは計5匹。短い区間でしたが結構楽しめました。しかし持ち帰りはしませんでした。)

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脱衣所の張り紙。もう少し遅くまで入れるとありがたいですが、しょうがありません

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シンプルな脱衣所。棚には誰かが残していったものなのか、化粧水やオイルやら色々ありました。ドライヤーもあり

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脱衣所左側。ストーブは点きませんでした。

「秘湯と名高い温泉とはいかなるものか」とせくせく服を脱いでいざ浴場へ。そこにはいかにも湯治場らしい重厚な浴槽がありました。

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温泉!

浴場はあまり広くなく、一度に二人までを想定した造りのようです。シャワーはなく、蛇口からは水しかでません。浴槽は石風呂かと思いきや内側は木で作られていて、板も木板で蓋がしてあり、それをどけるとモアッと大量の湯気が立ち上る。湯気は温泉の匂いよりもむしろ木の良い匂いがして、なんだかとても良い気分でした。私は風呂に行く前に「熱すぎたから水と混ぜながら桶で湯浴びした」と言っていた鬼熊の言葉を思い出し、まずちょろっとだけ掛け湯してみたところ、中々に適温でした。恐らく私の前に入った人が丁度よく埋めてくれたのでしょう。

しかし適温の湯に入る前に体を洗わなければ、と思ったのですが、ここにはソープ類はもとより石鹸もありません。いくら掛け湯をしても体を洗わずに入るのはちょっと躊躇われたので、棚に何かないかと探しに行ったところ、ミッキーの形をした石鹸(恐らく手洗い用)があったので、それで体を洗ってからやっと湯に浸かりました。

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本当は赤茶色っぽい温泉です

浴槽は思ったより深く、中で座ったら浴槽から顔半分が出るくらいの深さでしたが、ちゃんと腰をかけるところもあります。
ここは蒔で湯を沸かしているのですが、そのせいもあってかとっても心地よく沁みてくる湯でした。花粉症で詰まり気味の私の鼻では最初の木の匂い以降特に匂いは感じませんでしたが、浴槽横の赤いバルブをひねるとでてくる冷たい源泉を舐めてみると、やはり鉄泉らしい金属っぽい味がしました。なんだか濃そうな温泉です。
「ここで沢山の人が湯治に励んだんだろうなぁ」と思いながら、しみじみと湯に浸かっていると、湯温が少しづつ上がってきて、それと同時に薪を焼く良い匂いが室内を満たし始めました。ここが巷で秘湯と呼ばれるのがよくわかる程に、私の日常からはかけ離れた素晴らしい場所だと実感したのでした。

温泉から上がると、鬼熊とツゲはコタツで寝そべりながら相撲を見ていました(ちなみにテレビは一時間100円のコイン式です)。私もそれに加わり、事前に告げられていた6時の夕食の時間までダラダラしていましたが6時に夕食は来ず、少し遅れて運ばれてきました。夕食は部屋食です。

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素敵な夕食

夕食を運んできてくれたのはおばあちゃんではなく娘さん(と言っても私たちより年上ですが)でしたが、この人がまた気さくというかさっぱりしているというか、よく笑う気持ちの良い人でした。一通り夕食を運んでくれると「食べ終わったら廊下に出しておいてください」と言って隣の部屋で布団を敷いてくれました。その途中「なんか鼻声みたいですけど、風邪でもひかれてるんですか?」と話かけてくれたので「いや、花粉症なんですよ」と答えると「あら〜、じゃあ地獄に来ちゃったんじゃない?あっははは」と笑う娘さんは感情豊かな面白い人でした。

さて、肝心の夕食はというと、まぁいつも通りの感想なんですがどれも美味しかったです。特にお米とふきのとうの天ぷらが美味しく、天ぷらはしっかりサクサクしていて、ご飯は小鉢に入っていたトロロをかけるとそれはもう絶品そのものでした。ツゲも「うまい」と相変わらず短めの感想を述べていましたが、鬼熊も「うめぇな〜」と満足げ。私も甲殻類アレルギーの鬼熊から味噌汁の具のアサリとエビ天をもらって更に満足。結局大きなお櫃に入っていた大量の米は全てなくなったのでした(そのほぼ全てを鬼熊とツゲが平らげてました)。

飯の途中「食い終わったらなんかゲームでもしよう」と言っていた鬼熊の提案に乗って、膳を廊下に出してから男だけで金毘羅船々などで遊び、酔っていたせいなのか元々リズム系のゲームに弱いのかあまりに弱く、更に変な動きをするツゲを相手に大盛り上がりで遊びました。

そんな遊びも終わって一段落した後「後でちょっと散歩にでも行こう」と言っていた鬼熊の言葉通り「よし、散歩行くか!」と言った私に「えぇ〜」とすっかり散歩に行く気をなくしているダラけた二人。それでも「しょうがねぇ、行くか」と鬼熊が体を起こすとツゲも起きたので無事散歩に向かうことになりました。その時「膳を持って行こう。あんな重いもの持ってくのは大変だよ」と、散歩ついでに膳を持っていくことを提案する鬼熊。さすがに某有名旅館で働いている男の気遣いは違います。私たちは膳を持って外へ向かいました。

「あら〜わざわざありがとう〜」と驚いた様子の娘さんに散歩に行く事を伝え、正直特に散歩に行くようなところもないのですが、とりあえず空を見てみると夜空には沢山の星が瞬いていました。鬼熊も割と自然が近いところに住んでいるのですが、それでも「うお〜すげえ!」と驚くほどの夜空。冬の澄んだ空だからなのか、こんなにも星が見えることに心底感動しました。流れ星もはっきりと見えて、男同士でなんのロマンもありませんが、それでもこの夜空は素晴らしい。正直いつまでも見ていられそうなほどの良い眺めだったのですが、急に鬼熊が屁をこいたため、それを合図に自然に宿に戻るという最悪の終わりを迎えました。

その後部屋に戻ってからはそれぞれ温泉に入り、まだ9時頃だというのに「もう消灯の時間だ」と寝る気満々のツゲですが、歯を指で洗うのはさすがにちょっと嫌になったのか、おばあちゃんに歯ブラシはないかと聞きに行き、無事貰ってこれたので歯磨き後就寝。次に少しテレビを見た後兄熊が寝て、私は少し本を読んでから寝ました。しかし花粉で鼻がほぼ詰まっていたので、口呼吸を覚悟してのキツイ睡眠になりました。

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風呂からあがったら寝ていたツゲ

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宴の後

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洗面所。おばあちゃんいわく、どこの蛇口からの水も美味しく飲めるということでしたが、確かに冷たくておいしかった

そして実は、布団を敷いてくれた時に「〜〜〜〜(内容失念。湯たんぽのようなもの)が布団の中に入ってるので、踏まないように注意してください」と娘さんが言っていた物体は、朝までしっかりと暖かくて正直驚きました。6時ごろに食事で大体そのくらいから入っていたのに、朝になっても結構暖かかった。あれはすごい。

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その湯たんぽのようなもの

さて、案の定口呼吸で一夜を過ごしたのであまり眠れず、しかも早朝に釣りに行こうと思っていたので5時30分ごろに起きて鼻が詰まりながらも釣りの装備に着替えて部屋を出てみると、川には既に釣り人が一人。もう正直めちゃくちゃがっかりして「しょうがないから朝食終わってから行くか」と浴衣に着替え直してコタツで寝なおすことに。
それから7時30くらいに起きてまだ爆睡していた二人を叩き起こして一人温泉へ。

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なんとなく、朝のトラの姿

風呂場へ行くと桶なんかが綺麗に揃えて置いてあったので、私が一番風呂の様子。心の中で「よしよし」と思いながらおもむろに蓋をあけると、浴槽からはもうもうと立ちのぼる大量の湯気。もはや昨日始めた入った時の比ではなく、再び鬼熊の「熱すぎて桶で〜」のくだりを思い出しながら、どのくらいの熱さなのか足をそっと温泉に入れた瞬間「ぎゃあ!」とマジで叫んでしまいました。もう熱湯(あつゆ)とかいうレベルではなく、熱湯(ねっとう)と言っても過言ではない程の熱さの前に私の足は一瞬で軽い火傷を負ってしまったのでした。「
じいちゃん沸かしすぎだぜ・・・」と思いながら赤いバルブからの源泉で温度調節を図るも、結局飯の時間までに入れる温度にすることは叶わず、結局鬼熊同様桶に温泉を汲んで水で埋めて掛け湯をするという事態になってしまいました。ここの温泉は、かつて行った湯宿温泉同様、その日初めて入る人には人が入れる温度に調節しなければならない役割が課せられているようです。

そんなこんなで芯まで温まることのないまま部屋に戻ると既に朝食の準備ができていたので、そのままいただくことになりました。

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ちょうど良い量と品数の朝食

朝食も文句無しに美味しい。夕食も朝食もまずいものひとつもなし。塩鮭もなんだかみずみずしい感じでいつも宿で出てくるような塩鮭とは一味違う。ここは飯も美味い秘境の宿ですね。結局朝食も鬼熊とツゲのおかげでお櫃の中が空になりました。美味いとはいえ朝から良く食べる二人です。

朝食が終わると私はすぐさま釣りの準備を整え「チェックアウトの時間を聞いといたほうがいいよ」という鬼熊の意見に同意して玄関へ。すると娘さんがいたので

私「釣り行ってきます」
む 「(ちょっと驚いた顔で)あら〜、好きなんだ」
私「ええ、好きなんです〜」
む「ここのヤマメは皆純粋だから、あんまりいじめないでやってくださいね」
私「ははは、純粋ですか(笑)」
む「そ、純粋。あっははは」

というヤマメを気遣う娘さんと少し会話をした後「チェックアウトは何時ですか?」と聞くと「別に何時でもゆっくりしていっていいですよ、11時とかそのくらいでも」と嬉しい返事だったので、時間を気にせず釣りができそうだと歩いていく私に、後ろからおばあちゃんが「転ばないように気をつけるんだよ〜」と送ってくれました。こういう宿の暖かさが嬉しいから、私は民宿や古びた宿が好きなのです。

さて、肝心の釣りはというと、結局小さなヤマメが3匹ほど釣れただけだったので全てリリースし、今回は鬼熊の脅かしもなく10時すぎには宿へ戻りました。

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朝の宿の中

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洗面所の横にある物置と化してる台所

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冬季は灯油代がかかります

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部屋に戻ると鬼熊が風呂へ行ったところだったので、とりあえずツゲに釣果報告をしてのんびりし、鬼熊が戻ってくると「入りやすい温度だったよ」ということだったので私も風呂へ。温度は確かに適温で、軽く火傷した足も大丈夫だったので今度は体の芯から温まることができて一安心。しばらく浸かっていると昨日と同じく少しずつ湯温が上がってきて、それと同時に薪の燃える匂いがしてきたので熱くなる前に温泉から出ることにしました。しかしここは薪を燃やし始めると宿内もうっすらと煙が立ち込めるのですが、それがまたなんとも言えず良い感じです。

風呂から上がってひと休憩したらそろそろ宿を出ようということで、準備を整えておばあちゃんの元へ。時間は11時30くらい。十分ゆっくりさせてもらいました。

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この回転式の椅子でとてもまったりできました

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玄関から出て右側

コタツでのんびりしていたおばあちゃんとおじいちゃんに挨拶して精算へ。おばあちゃんがそこらへんにあったパイプを杖がわりにして「じゃあそれぞれ住所と名前書いていって」というところからしばしの雑談が始まりました。
私「結構若いお客さんはくるんですか?」

おば「ああ来るよ〜、この前は3泊くらい自炊で止まっていった若いひとがいたけど、ず〜っと食べては寝てだったねぇ」
私「へぇ、自炊もできるんだ。ちなみに自炊だと一泊おいくらなんですか?」
おば「4000円だよ。皆ちゃんと自炊はするけど、ご飯は沢山で炊いたほうが美味しいから食べさせてあげてるの」
私「それはありがたいなぁ。それにしてもご飯本当においしかったです」
おば「美味しかったでしょ〜、うちのお米はここらへんでとれるやつなんだよ。昔はここらが農地解放で云々」

といった感じで色々お話させてもらいました。その他にも
・花粉がすごい時期は、床磨きすると雑巾が黄色くなる
・トラがお兄さんによく吠えてたけど、あれは警戒してるんじゃなくて遊んで欲しいから吠えていた。鳴き声でわかる。
・(そろそろ桜が咲き始めるのかという話題で)ここらへんは山桜が咲く。山桜は葉が先に出るから、昔は出っ歯の人を山桜と言った。←初めて知りました
・(釣りの話で)ここでもう70年以上暮らしてるが、岩魚を見たのは一度だけ。釣り人が釣ってきたのを見せてもらったが、後にも先にもそれが最後。

などなど、この他にも色んな話をさせてもらって楽しい時間を過ごせました。その後宿代を支払って、また来ますと言い残して宿を後にしました。

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おばあちゃんと我々

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鬼熊が「おじいちゃんと薪割りしたい」と初日から言っていましたが、とうとうかないませんでした

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帰り道、坂が非常にこたえます

「いやぁ良い宿だった」とそれぞれ感想を口にしがら車を発進。この日は帰る前に一つだけ寄りたい所(鬼熊が)があったのでそこへ寄ることに。途中道の駅によったりしつつ、目的地に向かいました。

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途中寄った道の駅やいた。私はいちご大福と七味唐辛子、ツゲはネギを購入。いちご大福がめちゃくちゃ美味かった

目的地の名前は大谷資料館。かの有名な大谷石の採掘場跡を見学できるということなのですが、私は大して期待せず、鬼熊がとても行きたがっていたから行ったという感じだったのですが、結果から言えばここは素晴らしい観光施設でした。

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資料館前。この資料館に到着する前から周りにはむき出しの岩が現れるので、他の土地とはちょっと違うことがわかります

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資料館の横にはオシャレなカフェも

「おお、すごいなぁ〜」と嬉しそうな鬼熊。確かに周りの人工的に切られた大きな岩の迫力はかなりのものです。これは見応えがありそう。そんなことを考えながら、資料館の手前には100円で甘酒が売っていたので「出たら絶対飲もう」と決めてとりあえず館内へ。

券(800円)を購入しまずは資料館へ。中には採掘場で使われていた道具類や用語、歴史なんかがわかりやすく展示してありました。この資料館自体は小さいのですぐに見終わり、次はメインの採掘場跡の見学ですが、ここが凄かった。

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いきなりのピラミッド感あふれる階段。中は非常にひんやりしております

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採掘場跡

採掘場まで降りてみると、その想像をはるかに超えた規模に圧倒されました。天井がめちゃくちゃ高い。とにかく広い。これを機械なんかも使ったにせよ、人間が掘ったということに心底驚きました。鬼熊も「すっげぇなこりゃあ」と嘆息し、自分からはあまり喋らないツゲも一言「すごい」と驚いてる様子。私も彼らと同意見です。ここは凄い。

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人の大きさと比べると、この採掘場跡の規模の大きさがよくわかると思います

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所々ライトアップされていて、中にはアート作品が置かれていたりしました

採掘場の壁は色とりどりのライトで美しく演出され、ハートや星なんかの影が映されていたりもしました。ここはどうやら色んなアートイベントや撮影、レセプション会場なんかに使われているようで、イベント会場としての利用が多いようです。確かにこんなに神秘的でファンタジックな場所なら、それも納得です。なんだか異世界に来たような感じを強く受けました。

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アート作品

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スケールがデカすぎる

壁には縦や横にまっすぐに入った溝があったりして、当時どういう風に岩を切り出していったのかがわかるように解説板もありました。ここを人間の手だけで採掘していた時代ではどれだけの労力が必要だったのか、想像もできません。そしてその結果がこの巨大な採石場なのですから、ただただ恐れ入るばかりです。

さて、そんな感じで場内を散策し終て「ここは大当たりだったな」「星5つだね」などと話しながら資料館を跡にした私たちは甘酒を購入し一休憩することに。

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資料館横の滝。ツゲが採水したそうでしたが、そういうポイントではありませんでした

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そして甘酒

甘酒は柚子皮入りのもので値段も100円なので買うっきゃない。ということで一杯もらうと「おかわりしていいから、飲み終わったらコップ持っておいで」とこっそり言ってくれたおばちゃん。なんか陽気で変わったおばちゃんでしたが、凄く面白い人でした。お言葉に甘えておかわりしに行くと「ああおかわりしにきたね、ハイハイ。他のとこでは一杯300円はするけどここは100円でおかわりもできて、よかったねお兄ちゃん」ともう一杯入れてくれました。ここで甘酒を買った人皆がおかわりできるのかはわかりませんが、とにかく嬉しかったです。ちなみに鬼熊はのり煎餅ももらってました。

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ちゃんと麹から作られた甘酒でとても美味しかった

甘酒を飲み終わってゴミを捨てに行くと「あらもうおかわりしなくていいの?」「もう大丈夫です〜、おかわりできてよかったです」「ああ良かったね〜」と最後まで面白いおばちゃんでした。ごちそうさまでした。

さて、この後はまっすぐ帰路につき、全員無事家に着くことができました。私は鬼熊の車内にお土産のホウキを忘れてしまいましたが、これで今回の旅は終了です。


※今回泊まった赤滝鉱泉は、宿の人の人柄も食事も建物も、そしてもちろん温泉も素晴らしい私にとって最高の宿でした。いかんせん花粉症のくせにこんな季節に泊まりに行ってしまったため夜中は苦しい思いをしましたが、それでもこの宿に泊まれて良かったです。宿では自炊もできるようで、洗面所の横にああった物置と化しているような台所が自炊場のようですね。やはり湯治場だけあって自炊ができるのはありがたいので、今度はそっちの利用もしてみたいと思います。
ちなみに、泊まりに行く人はソープ類・歯ブラシ、そして一応タオルを持っていくと良いと思います。

赤滝鉱泉:一泊二食付き 7500円(灯油代込み)
     自炊     4000円也
電話番号:0287-43-0940

  1. 十六夜 より:

    こんにちは!栃木住まいなのに鍾乳洞の存在初めて知りました。今度行ってみたいと思います。もちろん赤滝も!
    湯質などの好みとかあると思いますが、土地柄温泉が身近なので良かったら。
    500円ほどで入れる温泉が多いです。
    ただおみ温泉
    http://www.tadaomionsen.com/
    ウチから一番近い温泉で、車で5分ほどです。
    休日雨なんか降っているとすることないので良く行きます。温泉も飲めます。
    ご飯も食べられます。おすすめはところてん。
    手作りなんです。
    近所に道の駅ろまんちっく村もあります。そこも温泉あります。
    かご岩温泉
    https://www.kagoiwaonsen.jp/
    鬼怒川温泉の中心部からは外れますが、ここも好きな温泉です。あまり人が居なくて、開放的。温泉は少し泥臭い気がしますが湯質は好きです。ここも食事できます。上がって休むのも良いです。
    東照温泉
    https://www.tochinavi.net/spot/home/?id=805
    かご岩からも近いかな?湯質はぬるぬるする感じです。ここも食事できます。おすすめはから揚げ、デカ盛りで美味しいです。
    やしおの湯
    http://www.kousha.or.jp/spa_yashio.php
    日光のいろは坂の麓にあります。
    日光に歩きに行くとここに入ります。
    お湯は少し熱め、少しぬるぬるします。
    湯上りはすべすべ。ここに行くと湯あたりしちゃいます。効いてるなーと思います。
    かじか荘
    http://www.kokumin-shukusha.or.jp/annai/ken/totigi/209041.html
    足尾というところにあります。
    リニューアルしてきれいです。湯質はやはりぬるぬる系、あまり人も居なくて開放的です。
    おおるり山荘
    http://www.ohruri.com/yumoto_ooruri.html
    湯元にあります。湯元は500円オーバーが多いのですが、ここは500円で入れます。
    しっかり硫黄泉です。
    先日、初めて行ったのですが、
    足利鹿島園温泉
    http://www.kashimaen.com/
    ある意味痺れました。
    バブル時代はたくさんの人が訪れたんだろうなという面影が残る建物で、ボロい・・・
    でもどこか懐かしく、ほぼほぼお年寄りと外国人の方が多く、ソファやテーブルはもうスナックにあるようなものばかり。
    生きる廃墟のようなんですがちゃんと営業してます。温泉はさっぱり、でも湯あたりしたので効いてると思います。
    芦野温泉
    http://www.asinoonsen.co.jp/
    湯治場だったようで、すごい効きます。
    東京からツアーバス来てますよ。
    夕方からチケットは若干安くなります。
    お湯はぬるぬる系とキュッキュ系と薬湯、薬湯も二種類あってビリビリジンジンします。
    湯上りはしっとりすべすべ。髪もさらさら。
    常連のおばあちゃん達の肌がもち肌で色白なんですよ!!家から近ければ通いたいくらいです。
    他にもあるのですが思いついた分だけ。
    よかったらHPのぞいてみてください。
    今後の記事も楽しみにしてます。

  2. ネギ より:

    >十六夜さん
    こんにちは、今回は沢山スポットを、しかも解説つきで紹介してくださってありがとうございます( ^ω^)こういう情報は凄くありがたいです。
    リンクの中でも足利鹿島園温泉と芦野温泉は特に気になりました。芦野温泉なんか結構おしゃれっぽいのに値段は10000円以下なんですね。温泉の湯治場感もよさそうです。栃木方面に行く時のために全部しっかりと参考にさせてもらいます!
    あの鍾乳洞はあんまり期待していくと微妙かもしれませんが割と楽しめますよ。最近は暑いので涼むのにもよさそうです。楽しんできてください( ^ω^)

  3. 十六夜 より:

    こんにちは!先日ついに赤滝鉱泉行ってきましたよー!
    八方ヶ原を歩いた後にどきどきしながら寄らせていただきました。
    たしかに駐車場から先は下りたはいいが四駆以外は上がれ無そうな角度ですね。
    おばあちゃんとおじいさんとトラとミーちゃんにお会いできました。
    トラにパンをあげつつ通らせてもらってお風呂へ。
    もうすでに入り頃な温度でした。
    私が入ってから薪をくべてくださって源泉でうめながら入りました。
    長湯したつもりは全然無いのに出るころはぐったり。
    芯までほかほかでした。お風呂にあった石鹸を拝借したのですが、体用ナイロンタオルが泡立たなくて温泉の性能なのかなーと思いました。
    湯上りに頭ボーっとしすぎてなんとそのナイロンタオルをお風呂場に忘れてきてしまいました・・・。
    また近々行くことにします。
    この日はどなたか宿泊される方がいて、営業されてましたが、休みの日もあるのでお電話くださるといいとのこと。
    電話しないで行ってしまったのですが入れてよかったです。
    ほんと秘湯でした。
    秘湯といえば八丁の湯
    https://www.8tyo-no-yu.co.jp/
    軽くトレッキングしないと行けないところ。
    日光沢温泉
    http://www.nikkozawa.com/
    あたり奥鬼怒温泉などは秘湯といわれてます。

  4. ネギ より:

    >十六夜さん
    こんにちは、コメントありがとうございます( ^ω^)
    お、ついに赤滝鉱泉に行かれたんですね!無事入れて良かったですね。何より湯温がちょうど良かったようで羨ましい限りです。十六夜さんが体験した通り、私も入った後はちょっとぐったりしたけど長いこと体がポカポカしましたから、八方ヶ原を歩いて疲れた体には尚更でしょうね。でもあの秘湯っぷりと風情は最高だったことと思います( ^ω^)源泉で埋めるっていうのも贅沢でいいですよね。今度は是非泊まってみてください。
    八丁の湯と日光沢温泉、私も行きたいと思っているのですが中々機会に恵まれずにいます。栃木に限らずトレッキングしないと行けない温泉は色々あるようですが、それがちょっと個人的に敷居が高くなってしまっていて。渓流釣りが好きなので川を遡るのは得意なんですが。
    近くの加仁湯温泉の雪見露天風呂も体験してみたいものです。