【猿ヶ京温泉・宮野旅館】心の栄養と美肌を手に入れられる温泉宿に泊まる

群馬

2024年夏休みの旅5日目です。 1日目 2日目 3日目 4日目

見倉橋と萌木の里の一番風呂

今日もすっきり晴れ渡った青空の元、清々しい気分で光栄荘を出発。
朝は宿の風呂に入れなかったため、これからまず向かうは、この小赤沢集落からほど近いところにある萌木の里という施設だ。多分道の駅っぽいところなんだろうけど、日帰り温泉もあるということなので、そこで体をさっぱりさせて今日一日の英気を養いたいと思っている。
ただ営業開始の10時になるまで少し時間があるから、まずは萌木の里の近くにある見倉橋という吊橋を見学しに行こうと思います。

まだ朝ということもあるけど、場所が場所だけに走ってる車なんて全然いないからめちゃくちゃ爽快なツーリング。やっぱり起きてすぐ大自然が目に入る環境って素晴らしい。
多分橋を見学してる間にたっぷり汗をかくだろうけど、その後には温泉が待っているからむしろ汗をかいておきたいくらいだ。

ここらへんはじゃまくら石という公園らしいけど、遊具とかがある公園ではなく、簡単な憩いのスポットみたいな感じっぽい。この変わった名前は、かつてこのあたりに住んでた大蛇がまくらにしていた大石が由来だそうで、そうなると漢字で書くと蛇枕石ってことなのか。
で、肝心の見倉橋はもうちょっと奥にあるみたいだから、ここからは徒歩で向かうことになりそうだ。

なんとなく鉄製のがっしりした橋を想像してたけど、まさかこんな素朴な木橋だったとは。周りに溶け込んでてすごく風情があるな!これは渡るのが楽しみだっ。

駐車場に新潟の橋50選って書いてあったけど、これは確かに選ばれるだけのことはある。風情のある橋と夏の日差しを反射した川面のキラキラ、そして山々の緑が本当に美しい!これは吊橋好きにはたまらんけど、橋が結構揺れるから苦手な人は要注意かも。
まぁそれはそれとして、誰もいない時間帯にこうしてこの景色を独り占めできて本当に良かった。

館内に入っても誰もいないから、ひととおりお土産を見終わってから「すいませ〜ん」と声を掛けると、奥から優しそうなおじさんが出てきてくれた。入浴料(500円)を払うとBGMをかけてくれたけど、電気はつけてくれなかったので多分節電中なんだろう。私はこのままが好きなのでありがたい。
ちなみに、話によると今は露天風呂には入れないらしく、おじさんは凄く申し訳無さそうにしていた。大丈夫、貸切状態で入れるだけで十分です。

思った通りまだ誰もいないみたいなんで、今のうちにとすぐさま服を脱いで温泉へ!
色んな泉質の湯が湧いてる秋山郷だけど、ここは一体どういう温泉なんでしょうか。ワクワクしながらいざ浴室へっ。

露天風呂は入れないけど、内湯もこれだけ大きな窓があるんなら半露天みたいなもんだ!遮るものが何も無く、この大きな窓が額縁みたいになって雄大な山々を温泉に入りながら静かに堪能できる。これは素晴らしい!

というわけで、さっさと体を洗ってザブンと肩まで浸かると、温泉はさっぱりした浴感で温度はやや熱め。この熱さが、朝風呂に入ってない+さっき汗をかいてきた体にはとんでもなく沁みる。正直そんなに温泉に特徴はないし、かけ流しかどうかもわからないけど、この景色も相まってとんでもなく気持ちいということは確かだ!

秋山郷に来てこれで3湯目だけどどこも良い温泉ばっかで、山と温泉好きの私には本当に満足度の高い温泉地だ。泊まりたい宿もまだまだあるし、秋山郷にはまた必ず来なければ。とりあえず今は、この極楽のような気持ちよさを存分に味わうのみっ。

なんというか、こんな山奥の施設でたった一人温泉とマッサージを楽しむこの時間が愛しすぎて、いつまでもここに座っていたい気持ちになってきちゃった。他のお客さんがいても良い施設だと思うけど、この広い建物に客が自分ひとりだけっていう非日常的な長閑さにはどこか魔力がある。まだ時間もあるし、もう一周マッサージしとこう。

涼しい見玉不動尊

温泉とマッサージですっかり心も体もふやけてしまったけど、でもやっぱり温泉に入ると爽快さというかスッキリ感がまったく違うな。こうして走ってるとどんどん元気が出てくるわ。このまま次のスポットまで直行だっ。

昨日とは違って、このお土産屋さんの向かいの駐車場にはツアーバスが止まって、ぞろぞろとお客さんたちが降りてきている。意外と若い女の子の集団なんかも乗ってるのには驚いたけど、とりあえず皆はこの先の見玉不動尊に向かってまっすぐ向かってるようだ。
私も適当なところに原付を止めて、皆さんの後についていくことにしよう。

鳥居をくぐると、木々のおかげか境内は結構涼しく、それに加えて立派な木々がお出迎えしてくれるから、なんとも神聖な雰囲気が漂ってる感じがする。
途中にあった石碑によると、境内には延命水なる湧き水があるそうなんで、それもめっちゃ楽しみにしております。

山門前あたりではキレイな細い川だったけど、まさかこんなちょっとした滝が連続する、見た目にも情緒ある流れだったとは。それに加えてこの涼しさ、まさに地獄に仏とはこのこと!見玉不動尊は眼病平癒に霊験ありとのこで、この清廉な川の美しさが霊験の信憑性を増している。

さすがツアーバスが来るだけあって、ここは確かに良い観光スポットだったな。涼しいし湧き水汲めるし、さらには目にも良いしで最高だった。ここで湧き水を汲めることを知ってたら、あの温泉からあがった後に何も飲まずにここにきたものを。惜しいことをした。

絶景!川の展望台

今日のルートとしては117号に乗って越後湯沢方面に行く感じになるんだけど、今日は時間に余裕もあるからこのまま津南にあるとある展望台に行くつもりだ。その名も川の展望台。山の中にあるのに川の展望台だ。
このまま117号をつっきって、津南駅裏手の山の中に展望台があるみたいだけど、なんか道が怪しそうだから、無事にたどり着けるかどうかちょっと不安に思ってたりする。展望台からの眺めは素晴らしいみたいだけど、クネクネした山道を通るから気を引き締めていきますっ。

駅の温泉はちょっと気になるものの、さっき入ってきたばかりなんでそのまま展望台へと向かう。
マップを頼りに駅を左に行くと山道に続く道があるんだけど、点々とある民家の間を抜けていく細い道が展望台へ続く道らしい。なんの案内もないから、地図がなければこの道が展望台に続いているとは思いもしないだろう。なんか不安だけどとりあえず行ってみましょうか。

酷道をまではいわないけど、道ガタガタ+落ち葉や木の枝散乱+途中からガードレール無しの細道で結構怖いぞこの道!道幅も途中から軽1台分くらいまで狭くなるし、なによりやや濡れの落ち葉が落ちてる道でガードレール無しなのがかなり怖い。でも、慎重に行けばちゃんと辿り着けそうだっ。

なんか思ってた場所とは大分違うというか、こんななにもないところにいきなり展望台だけが現れる感じなのか。何本か幟は立ってるけど、自販機一つない開けた所にキレイな展望台がシンプルに設置されてて穴場感がすごい。だからこそというか、シンプルゆえにとんでもなく見晴らしが良くてかなりびっくりした。

そんな展望台では先客のバイカーさんが撮影に勤しんでいるようなので、邪魔にならないように遠目の場所で静かに待つことに。既に私に気づいて振り返ったりしていたので「ゆっくりで大丈夫ですよ」と声をかけたら「ありがとうございます!」と返事をしてくれたけど、どうやら声からして女性のライダーらしくてこれにもちょっとびっくりしてしまった。

そうして少し待っていると、撮影を終えたライダーさんがバイクを押しながら戻ってきた。

私「良いの撮れましたか?」

ラ「いや、どのアングルがいいのかよくわかんなくて…」

私「あ〜、意外と難しいんすね。今旅行中とかなんですか?」

ラ「はい、今お休み中で、〇〇から一人で来たんです」

私「あ、そうなんですね。僕も今夏休み中で、これ(原付)で色んなとこ回ってる最中なんです」

ラ「これ原付ですよね?(ナンバープレート見ながら)しかも〇〇って、大きいのに乗らないんですか?」

私「原付きだとすごい小回りがきくし、ゆっくりのんびり行くのが好きなんですよね。でもお姉さんが乗ってるような大きいのも楽しそうですよね」

と、私が原付でここまで来たことに驚いた顔をしているけど、私もバイクで一人旅をしている女性のライダーさんと話すのは初めてだから内心では驚いている。しかもこんなぽつんとした場所で遭遇するとは、やっぱりこういう旅は何が起こるかわからなくて面白い。

その後も色々と楽しく雑談させてもらってライダーさんは先に出発。「お話できて良かったです。気を付けて行ってくださいね」とありがたい言葉をもらってお互いに手を上げたところでライダーさんは私が来たのとは違う道を走って去っていった。
なんか去り際にお互いに手を上げて別れるのっていいな。ライダーさん同士だとよくやるんだろうけど、私はいつも一人旅だからこんなささいな仕草がなんか新鮮。良い時間を過ごさせて貰った!

その後、それじゃ次は私の番だと原付きを展望台まで持っていくと、そこにはさらに思った以上の光景が広がっていた。

ここに展望台を作ろうと企画した人に拍手を送りたいな。手前からグニャンとまがった信濃川に田んぼが半分以上の面積を占める穏やかな町並み、そしてその奥に薄青色になるほど遠くまで見える山々。この絵面のリズムのせいか、展望台からの景色がすごくダイナミックに感じる。場所柄人も車もなくてめっちゃくちゃ静かだし、眺めてると心の奥底からシュワシュワ浄化されていきそうだ。これマジで来てよかったっ。

うん、こいつもこんな映えスポットで写真を撮ってもらえて満足そうだ。いつも苦労をかけてるから、たまにはこうしてカッコよく撮ってあげないとな。

しかしこの場所の景色を見てると離れがたいものがある。直射日光がガンガンあたって今めちゃくちゃ暑いけど、自販機の一つでもあれば冷たいコーヒーでも飲んでこの絶景をもっと楽しめるんだけど。
ちなみにこの背後にはよくわからない建物が2棟建っていて、そのうちの一つはキャンプ場らしい。ここでキャンプして、夜にこの展望台で夜景を見つつ酒でも飲んだら何もいらないくらい最高だろうな。私はほぼそんなチャンスはなさそうだけど、いつか来てみたいもんだ。

清津峡のパノラマ

ここからは117号から353号に入って越後湯沢方面へ。そこから久しぶりに苗場を走って猿ヶ京温泉の宿へというルートだから、時間的に考えてもまだ余裕ありありで、この後も引き続きしっかり楽しめそうだ。
そんな中、今向かっているのは越後湯沢との間にある清津峡渓谷だ。清津峡は名前こそ知っているものの、これまで一度も行ったことがない。なんかお洒落なトンネルがあるらしいということくらいしかわかってないので、そのおしゃれスポットが実際どんなものなのか、この目で見てみようじゃないか。

そうして進んでいくとすぐに清津峡駐車場に到着。ありがたいことに駐車料金はかからなそうだけど、思った通り結構車が駐まっている。まぁ混んでるというほどではないけど、平日でこれなら休日はかなり混むんだろうな。他県ナンバーばっかりだし。
というわけで適当なところに原付きを駐めて早速清津峡トンネルを目指そうか。

トンネルをまっすぐ歩いていくと、時々こうした横に伸びた空間があって、そこではアート作品の展示空間のような造りになっている。一番端からは峡谷を眺めることができて、ちょっと一息つくにはもってこいだ。
説明によると、清津峡トンネルは「大地の芸術祭 2018」というイベントをきっかけに、中国の建築家の手によって大改修がなされて今のアーティスティック空間に変貌を遂げたらしい。このトンネル自体を潜水艦に見立ているらしいけど、そう言われるとこの空間も、潜水艦の中から外を覗き見ているような感じになってて面白い。

他にもこういう場所は何箇所かあるけど、とりあえず今はチラ見だけして帰りにじっくり見ていこう。まず目指すべきは終点にあるというパノラマステーションだ。
しかし思ったよりこのトンネル長いな。歩いてる時間的に1km近くあるんじゃないだろか。涼しいし面白いから全然苦じゃないけど。

で、そんなこんなで歩いてると

通路は歩いてる人もぽつぽつだったけど、皆ここに留まって写真を撮ってたのか。私が以前写真で見たのもこの場所だったけど、こうして来てみるとやっぱり迫力が違うなっ。下の水面に半円形のトンネルが映り込んで、かの有名なウユニ塩湖みたいに、天と地が繋がったような写真が撮れるってことみたい。これは映えスポットで有名というのもうなづける幻想空間だ。

それなりに人がいるから、良い場所でしっかり構えて撮影するのが難しい。けど、これも一つのアートとしてとても魅力的な作品っていうのはものすごく伝わった。あの長いトンネルを歩いた先にこの抜け感のある非日常空間が待ってるってのがまた素敵。そりゃ皆夢中でシャッターを押すわけだ。

途中私と同じく一人で来ていると思われるお兄さんの写真を撮ってあげたりして、撮影後に「お兄さんのも撮りましょうか?」と言ってくれたけど、他の人が撮ってて私の番まで時間がかかりそうだから遠慮しておいた。これは休日は結構な時間待たされることになりそうだ。でも今日は空いてるからしっかりこの有名な眺めを見れて大満足。思った以上に素敵スポットでございました。

らーめんヒグマと岩の湯共同浴場

ここらへんを走ったのは昔佐渡に来た時以来だろか。この道の両側に田んぼが広々並んでる景色はなんとなく覚えてるからちょっと懐かしい感じ。
さて、ここから苗場を抜けたら本日のお宿がある猿ヶ京まで行けるわけだけど、私にしては珍しくこの時間(大体14時)まで昼飯を食べずに来てしまったから、さすがにここらへんで何かしら食べておきたい。もう飢餓状態で腹具合がおかしくなってきてる。

私が住んでるところでは見たことも聞いたこともないラーメン屋だけど、調べてみると新潟でチェーン展開してる有名なラーメン屋らしい。どういう系統かもまだわからないけど、この減りに減った腹+夏にはやっぱりラーメンしかない!ということでやってきました。時間的にも空いてるっぽいからすぐに食べられそうだ。

醤油、味噌、塩と揃っていたけど、やっぱり私が好きなのは塩ラーメン。
ヒグマのチャーシューは一枚一枚が薄めだけどそれなりにたくさん入っていて食べごたえがありそうだ。インゲンはちょっと苦手だから先にすべて食べ終えて、その後にチャーシューをいただいてみると、しっとり柔らかくて、中心までしっかり出汁が染みた味で美味しい!加えてコクと旨味のあるスープが、私の飢えた喉と胃にガツンと響いてくるようだ。
なにか特別感みたいなものはないけど、万人に好かれる旨ラーメンだと思う!とっても美味しく完食させていただきましたっ。

というわけで無事昼食も食べ終わったわけだけど、この後まだ宿につくまでに寄りたいところがあるから、ここで一旦明日の宿の予約のために、目星をつけていた宿に電話をすることに。しかし一番泊まりたかったところは「明日は一杯です」の一言で撃沈し、続いてもう一つも「ちょっと明日は用事があって〜・・・」と断られてしまった。。
うん。もういい。もう気分を落としたくないから予約は宿についてからすることにして、もう出発することとします。

しかしこのヒグマ、屋根からずっと水がジャバジャバ流れてるんだけどこれどういうことなんだろう。そんな謎を残して、らーめんヒグマを後にしたのだった。

ここらへんはあまり旅で来ることがないところだけど、温泉地ということもあってそこそこ立ち寄りたい温泉や泊まりたい宿があったりするから、これから、その中のひとつである「土樽共同浴場岩の湯」という温泉に入りに行くつもりだ。
越後湯沢駅周辺には共同浴場がいくつかあるけど、今から行くところはちょっと離れたところにある川沿いの共同浴場。食事の後は体をさっぱりさせて、元気百倍で宿に向かおうと思います。

岩の湯がある魚野川沿いにある道に入ると、のどかな風景の中に無理やり作ったリゾートマンションのような建物が見え始めた。ここらへんが越後湯沢の中でどういう立ち位置の土地なのかはわからないけど、住宅街の中にあるような共同浴場ではないらしい。
そんなことを思いながらマンションの前を走っていくと、マンション向かいの右側に目的の岩の湯を発見。看板と広い駐車場があって、意外と一般向け感の強い共同浴場みたいだ。

中に入ってすぐのロビーには長椅子や座敷があって、ロビー兼休憩所のような面白い造りになっていて、地元の人らしきおじいちゃんおばあちゃん数名が楽しく談笑している。建物は小さめだけど、置物とかポスターとかも多くて、狭いところにぎゅっと詰め込んだような感じがなんか良い感じ。
ここはチケット制みたいなので、大人一人(500円)を買って早速脱衣所へ。脱衣所は逆にさっぱりしてるけど、ドライヤーとかエアコンもあって必要なものはちゃんと揃ってて、何よりエアコンが効いてて涼しくしてくれてるのがかなりありがたい。
温泉には既にお客さんが何人か入ってるみたいだから、ここは皆さんに混じって岩の湯をゆっくり味わわせてもらおう!

もっと渋い感じを想像してたけど、実際は石造りで凄くキレイな浴場だった!建物にしてはやや広めで、シャワーもソープ付きで8基ぐらいある。これで500円というのはありがたいな。

空いてるところでさっさと体を洗ってお楽しみの温泉に入ってみると、湯は少しぬるめでかなり入りやすい温度となっている。逆に温泉自体にはあまり特徴は感じられないけど、それでも湯が優しく体を温めてくれてめちゃくちゃ気持ちが良い温泉だ。座ってると窓から川を望むことはできないけど、それでも緑が豊かだから、目にも優しくどんどん疲れが抜けていくようだ。これだけリラックスできてこの料金の安さ、素晴らしいことでございますッ。

苗場を抜けて宮野旅館へ

ここから山道を登っていって、トンネルを越えたらいよいよ猿ヶ京温泉だ。只今の時刻は大体16時半くらいだから、このまま行けば17時過ぎくらいには宿に到着することができるだろうと思う。私にしては遅いチェックインになるから、着いたらすぐに明日の宿を予約しなければ。

そうしてひと休憩終えて走り出し、ゆるい坂をトコトコ登っていくとなんだか気温が少しずつ涼しくなってきた。空は若干の曇り空になってるということもあって、さっきの暑さはどこへやら、あたりはまるで秋のように涼しくなって体を撫でる風がめちゃくちゃ気持ちイイ!

と思ったのもつかの間。進むごとに気温はどんどん下がっていって、そのうち「寒っ!」と声が出るくらいヒエヒエに。さらに三国トンネル内の寒さたるや冬のようで、鼻水が出そうになるくらい完全に体が冷えてしまったけれど、トンネルを抜けた後は次第に温くなっていって一命をとりとめたのだった。ここらへんってこんな寒かったっけ?

奥の方にある宿だとはわかってたけど、こんな田んぼばっかの山の麓みたいなところに建っていたとは。周辺環境が静かで、既にめちゃくちゃ良さそうな雰囲気が漂っている。
とりあえず時間も時間なんで、そのまま宿の奥の駐車場に原付きを駐めてすぐにチェックインだ。

宿探検と温泉街散策

中に入ると、私が到着したことに気づいていたのか、女将さんと息子さん(多分)が既に玄関で待って出迎えてくれた。

女将「はい、いらっしゃいませ〜」

私「予約してた〇〇です〜。すいません遅れちゃって」

女将「いえいえ、いいんですよ〜。じゃ、宿帳書いてもらっていいですか?」

ということで、一応遅れることは電話で伝えていたけど、女将さんと息子さんが笑顔で出迎えてくれて凄くほっとした。この宿自体もそうだけど、お二人からもアットホームな雰囲気が伝わってきてなんか安心感がある。こんな優しい人達に迷惑かけないように電話しておいて良かった。

女将「今日はどこか寄ってこられたんですか?」

私「はい、清津峡とか回ってきました。平日なのに結構人がいてびっくりしました」

女将「あ〜、清津峡そんなに混んでるんですね〜。あ、夕食は何時がいいですか?」

私「え〜と、何時くらいまで大丈夫ですか?」←腹具合や宿予約とかのこともあって遅いほうがありがたい私

女将「何時だっていいんですよ〜。7時でも7時半でも」

私「じゃあ7時でお願いしますっ」

ず〜っとニコニコしながら話してくれる女将さんの人当たりの良さと、この融通の効きようが素晴らしい。食事の時間を選べる宿はそこそこあるけど、「何時だっていい」って言われたのは初めてだ。朝も私に合わせてくれるとのことなので、朝食は7時半にお願いさせてもらった。

そうして宿帳を書いた後は息子さんの案内で客室へ。私の部屋は二回の一番端っこの部屋のらしい!

なんかイイ。小さな宿だけど、その分おもてなしの心や温かさやぎゅっと詰まってるように感じる。部屋も含めて宿の中は清潔だし、バスタオルもあれば部屋に洗面所もあって、さらに廊下には冷蔵庫もあった。そして何より、女将さんと息子さんのほがらかなお出迎えが嬉しいのなんの。さらに温泉まで入れるんだから、ここは素晴らしい快適宿であることはこの時点でもう間違いない!

ただひとつ不思議なのは電波が圏外なことかな。別に町から遠く離れた宿というわけではないのに、なんで電波が入らないんだろう。まぁ息子さんの話によると、一応wifiはあるらしいから後で試してみよう。

というわけで電波は入らないから、まず温泉街を散策しつつ明日の宿の予約をすることにしよう。温泉街には共同浴場があるみたいだから、今は入らないけど場所だけは確認しておきたい。
(ちなみにこの時私が把握していた共同浴場は2つだけだったけど、後々この宮野旅館さんの近くにもう一つあったことを知りました)

そこらへんをうろうろ走っていると所々に手湯があったりして、温泉街を散策する楽しさを作ってくれているような印象を受ける。ただ、温泉街自体は普通の街道沿いの町って感じで、人もいないから時間的にもうら寂しい感じがするけど、個人的にはこの雰囲気は嫌いじゃないかも。日常に溶け込んだ飾らない温泉地って雰囲気が、なんか居心地良く感じております。

やってきたのは猿ヶ京地区多目的集会所共同浴場というところで、名前にもある通り、集会所の中に共同浴場があるらしい。ぱっと見ではここで温泉に入れるなんて全く思わないだろうけど、話によると料金箱にお金を入れて勝手に入っていくスタイルらしい。

ここは21時半までやってるらしいから、食事の後にでも来ることにしようかな。まぁ宿の温泉で満足しちゃったら来ないかもしれないけど・・・。

そんなわけで共同浴場の場所も確認したので、ちょうどよく駐車場に設置してあるベンチで宿の予約をしようと色々調べていると、私の目の前に一台の車が駐車してきて、降りてきたおじいさんが物珍しそうな顔をしながら話しかけてきてくれた。

おじい「今日どこまで行くんだ?」

私「いや、今日はここで宿取ってるんで、さっきチェックインしたとこです」

おじい「あ〜そうか、どこ泊まるの?」

私「向こうの宮野旅館さんってとこっす」

おじい「あぁ〜そうなんだ。でも宮野さんも温泉あるだろ?」

私「でもせっかくだから共同浴場も入りたいなって。共同浴場ってこの建物ですよね?」

おじい「あぁこれだよ、公民館」

おじいさんはどうやら私が旅の途中で休憩してるところだと思って話しかけてきてくれたらしい。私が宮野旅館に泊まると知って、それならなんで共同浴場に入るんだとちょっと不思議そうにしてたけど、最後にはここのシステムを親切に教えてくれた後、おじいさんは温泉に入るべく公民館の中へと消えていった。

その後このベンチで目星をつけた宿に電話をしてみる私。

私「あ、すいません。宿泊の予約をしたいんですけど、明日一人で宿泊ってできますか?」

女将「明日は〜、ええっと、お一人ですよね?大丈夫ですけど、団体さんがいらっしゃるんですけど」

私「ああそうなんですね。でも大丈夫でなんで、お願いできますか」

ということで無事一軒目で予約完了。正直急遽調べた宿だからどういうところかもよくわかってないけど、とりあえず宿を確保できてほっとした。もしかしたら風呂は温泉かもしれないし、そこらへんは明日楽しみにしておこう。

というわけでこの鳥居の斜め向かいにある酒屋さんへ。
見た目にも歴史がありそうな建物だけど、中に入ると色んな種類のお酒が豊富に取り揃えられていて、あまり酒に詳しくない私でも見てるだけで楽しい品揃えだ。
といっても私はあまり酒に強くないから、買うとしたら缶の酒か小瓶のやつかな。それでできれば地元のやつを・・・と思いながら物色していると、何やらブルーベリービールという気になるお酒を発見。しかも少し安くなっていて、ポップには「ここでしか飲めないお酒」とか書いてある。ここでしか飲めないってことは、ここらへんで作ってるお酒なんだろう。面白そうだからこれを買おうかな!

そしてレジにて

私「なんかここでしか飲めないって書いてましたけど」

店員「これ終売になっちゃったやつなんですよ。賞味期限が過ぎてるから安くなってるんですけど、それでもいいですか?」

私「あ、そうなんですね。全然問題ないす」

とのことで、このビールはどこで作られてるかはわからないけど、とりあえずこの機を逃したらもう飲めなであろうということだけはわかった。これは温泉あがりに飲むためにキンキンに冷やしておくことにしよう。そして、これを飲んだらもう原付きには乗ることはできないから、今回共同浴場に入ることはもう諦めます。

宮野旅館での初入浴、そして夕食へ

戻ったらちょうど息子さんがいたのでwfiについて聞いてみると、電波が弱くて玄関あたりでしかまとも使えけど、私が泊まってる部屋でもギリギリ届くこともあるから試してみて、とのことだった。

早速部屋に戻ってスマホを見てみると、弱いけどたしかに電波はきている。でも部屋から一歩でも出ると圏外になるから、玄関の真上にあるこの部屋だけは客室の中で唯一(不安定だけど)wifiが使える部屋っぽい。良かった、これで明日のこととか色々調べることができるぜっ。

浴槽は2〜3人でいっぱいになりそうな大きさだけど、今日は私一人だけみたいだから何も気にせず目一杯リラックスできる!大きい浴槽も好きだけど、これくらいコンパクトなのも収まりが良くて好きっす。
そんな浴室は少しムアっとした感じはあるけど、大きな窓、というか引き戸を開けると涼しい風がちょっと入ってくるから問題なさそう。でも、宿の裏手は山だから眺めが良いわけではないけど。

光速で体を洗っていざ温泉へ。
お湯は少し熱めだけど、透き通った温泉はなんだか肌にしっとり馴染むようで、疲れた体にはうってつけの温泉のように感じる。猿ヶ京温泉の泉質はカルシウムナトリウム硫酸塩温泉らしいから、リラックスしながら美肌効果が期待できるのが嬉しいところ。
小さな浴槽でも足はしっかり伸ばせるし、この適度に熱い湯が体の緊張を一気にほぐしてくれるようでホント気持ちイイ。それに加えて24時間入浴できるみたいなんで、今日はここで、これまでの疲れを一気に落としてしまおう!24時間入れる温泉って今回の旅で初めてだからめっちゃ嬉しいな。

その後20分くらい入ってさすがにのぼせそうになってきたのであがることに。一回目の入浴でかなりリラックスできたけど、これはブルーベリビールを飲まなくてもあの共同浴場には行かないかもしれないな。なんかすっかり体の力が抜けてだらけモードに入ってしまった。

その後ダラダラしたり明日のルートを確認したりしてたら19時になったので食堂へ。特に声掛けもないので、自分で時間通りに行くスタイルらしい。

こじんまりした宿ながら、その夕食の量たるや必要十二分。これなら夜食がいらないくらい満腹になりそうだ。「これは良さげな夕食である・・・」と一人密かに嬉しがっていると、そこへ女将さんがスッと入ってきて話しかけてきてくれた。

女将「どうぞ〜。ゆっくり食べてくださいね〜」

私「はい、ありがとうございます〜」

女将「〇〇さん(私)は△△を見て来られたんですか?」

私「いあ、マップで探してきました。前から泊まりたいと思ってて、今回ようやく」

どうやら以前バイクで旅しているブロガーさんのブログに取り上げられたことがあって、それを見て泊まりに来る人、特にライダーが多いらしい。

私「へぇ〜そうなんですね。結構若い人とかも来たりするんですか?」

女将「あぁ〜来るよ。この前女の子が一人で来たね。その子は東京からだったけど、雨の中来て帰るときも雨でかわいそうでね〜」

ここらへんだったらまだ若い女の子が一人で来るっていうのもありえる話かもしれない。ただ、私もたまに宿の人から「若い女の子が一人で来た」って話を聞くことがあるけど、そんな人に一度も会ったことがないから都市伝説レベルの話だと思ってたりする。
ただ、若い子が来ると言っても、基本的にはおじさんとかのライダーが多いらしい。

その他

・今は宿がつぶれていって、残ってるのは大体家族経営の宿
・昔は奈女沢温泉で水を汲んでくる人、そして帰るときも汲んで帰る人が多かった

などなど色々な話を聞かせてくれて、最後に「あ、ごめんなさい、じゃあどうぞ召し上がって」と言ってささっと食堂から出ていったのだった。
女将さんは話好きみたいでよく笑う人だから、食事前に楽しい時間が過ごせて嬉しかったす!

意外なことに川魚の塩焼きはないけど、なんか色んな料理を詰め込みましたって感じで新鮮な感じ。ホイル焼きの魚はタラっぽい感じのあっさり系で、味付けもさっぱりしてるけど十分うまい。もずく酢はさらにあっさりしてるけど、出汁がよく効いた三杯酢の上品な味でおかわりしたいくらい。チキンはお約束の少し冷め気味チキンだけど、脂気が欲しい私としては、これがちょうどいいバランス調整役になってくれている。
で、勝手にメイン扱いしている陶板焼きはというと、甘めでコクのある味噌がご飯のおともにぴったりで、味噌が絡んだ豚も野菜も凄く食べごたえがある味になっている。これは女将さん特製の味噌だったりするのかしら。かなり私好みな甘さなもんだから、すぐにご飯をおかわりしてしまった。

スイカって意外と宿の夕食に出てこないから久しぶりに食べれてかなり嬉しい。窓の向こうから聞こえてくる鈴虫の声を聞きながら、静かに一人スイカを貪るのも趣があって良いもんだ。色々食べた後にスイカで口の中をリフレッシュして、すべて無事完食でございますっ。

夜はダラダラ〜就寝へ

部屋に戻ると網戸に気配を感じたので見に行ってみると、光におびきよせられたカマキリとクツワムシっぽいやつが、二匹揃って網戸にしがみついてのんびりしていた。周りは田んぼ+山だからこのくらいは出てくるだろうけど、建付けがしっかりしてるのか、宿や部屋の中には全然虫が入ってこないからありがたい。私は季節問わず窓を開けて自然の音を聴きながら過ごしたい派なので、今夜は快適に過ごせそうだ。

そうして少しゴロッとした後、また温泉に入るために1階へ。そのついでに女将さんにとんがり桃をおすそ分けしに行ってみた。

私「すいませ〜ん、これよかったらどうぞ」

女将「あら〜なに?」

私「とんがりっていう珍しい桃らしいんですけど、よかったら貰ってください」

女将「え〜、自分で食べればいいじゃん(嬉しそう」

私「6個入りの買ったからそんな食べれないんですよ。一個だけで申し訳ないですけど」

女将「え〜嬉しいね〜。食べる前に仏さんにお供えしないと(笑」

私「おいしいっすよ(笑」

という感じで無事喜んでくれてよかったよかった。凄く嬉しそうにしてくれたから私の心もなんかほっこり。このまま温泉に入って体も温まることにしよう。

このあっさりしたオシャレ感の薄いラベルは大好きだけど、さてその味やいかに。
プシュッと蓋を開けてみると、そこから立ち上る香りは名前の通りブルーベリーそのもの。結構濃い味のブルーベリー味なのかしらと早速飲んでみると、そこはビールらしくあっさりめな口当たりだけど、味はまさしくブルーベリーでフルーティーなビールに仕上がってる!でも飲み込むと、後味はしっかりビールって感じでなんか面白い味わいだ。
これは買って正解だったみたいだ。風呂上がりにこのさっぱりさとフルーティーさはなかなかに沁みる!

その後ダラダラしたりまた温泉に入ったりして就寝へ。外からのささやかな虫の声を聴きながら、静かな部屋で眠りについたのだった・・・。といきたいけど、たまに屋根から「ドン!」って音がして、若干それを気にしながら眠りについたのだった。

朝と朝食と旅立ち

時間を見ると7時15分で、朝食は7時半だからちょうどいい時間に目覚めたみたいだ。でもすぐに朝風呂に行くには時間が足りないから、このまま寝転んで時間ぴったりに食堂に行こう。

というわけで7時半ちょうどに1階の食堂に行くと、女将さんがせっせと朝食を用意してくれているところだった。

私「おはようございま〜す」

女将「ちゃんと起きてきたね〜。時間に遅れないでさ」

私「朝日で自然に目が覚めましたよ。よく眠れました」

女将「そりゃよかった。じゃあ朝ご飯にしな」

朝食はスタンダードな感じでとっても美味しそうだし量もちょうどいい感じ。たくあんがあるのも個人的に嬉しいポイントで、具材の多そうな味噌汁も美味しそう。これは良い朝食の予感。

そうしてワクワクしながら、引き続き女将さんと話しながら、まったりした朝食が始まった。

私「昨日の夜、網戸にカマキリとかついてて面白かったす」

女将「カマキリきてた?カエルが網戸にはりついてたりもするんだよ」

私「田んぼがすぐそこですもんね。そういえば、何度か「ドン」みたいな、屋根に何かが落ちるような音もしてました。動物かなんかなんですかね」

女将「それはなんだろうね〜。でもここらへんは猿も来たりするよ。仲間と来て、そこの柿の木をゆすって落として、下にいるのがむいて食べるんだよ。人間より頭いいんだから」

などなど、その他このあたりの面白い話を聞かせてもらったり、今日の宿があるあたりのことを話しながら無事完食。途中で女将さんは戻って行っちゃったけど、その後の鳥のさえずりを聴きながらの静かな時間もまた良い食事タイムだった。しかし沢庵美味しかったな。

昨日なんども温泉に入ってゆっくりしたから今日の私は完全に整っている。少なくとも意識的には全然疲れを感じてないし、今こうしてキリッとした一番風呂に浸かったことで体もぱっちり目覚め始めている!まぁ今日も大して長い道のりじゃないんだけど、距離がどうであれ、元気じゃないと一日を楽しめないからね。この気持ちよさをギリギリまで楽しませてもらおう。

この風が吹き込む静かなひとときから抜け出すのはちょっとした決意がいるけど、そんな自分にムチを打って精算しに1階へ降りていく。

私「お世話になりました〜」

女将「は〜い、ありがとうね〜」

息子「ありがとうございます〜」

女将「これ、おにぎり作ったから持ってって。途中食べるとこないかもしれないし」

普通に精算してお別れかと思ったけど、なんと女将さんから嬉しいサプライズが。帰りにお昼ごはんをもらうなんて、昔泊まったさわやさん以来だろか。雑談の中で今日のルートの話をしたから、その道にはあまり飲食店とかがないことを知ってる女将さんが気を利かせてくれたところもあるんだろう。今日の宿があるところは女将さんの出身地らしいから。とにかく、めちゃくちゃ嬉しくて心があったまっております。

私「えっ、いいんですか?すんごい助かります〜」

女将「たくさんも欲しかったら持ってく?」

私「あ、食べたいす。あれ美味しかったんで」

女将「そっかそっか、じゃあ待ってて」

と、おにぎりの他にも、朝食時に私がハマったたくあんも一緒に持たせてくれる女将さん。ありがたい。たまにこういう温かい人情に触れられるから、民宿とか小さい宿が好きなんだ。今日はもう道すがらにどんな美味そうな店があったとしても入らんよ!これを美味しくいただくんだ、私は。

その後精算も済ませて、女将さんと息子さんに深々とお辞儀をして出発。こんな予想外に心が満たされて出発できるとは、今日はいいことがありそうだっ。

荷物を積んで駐車場を出ると女将さんが宿の前に立っていて、ニコニコしながら手を振って見送ってくれた。私も「また来ます!」と手を振り返して走り出すと、その後も道に出て私を見送ってくれてる女将さんがミラーに映っていた。さっきから続いている女将さんのぬくもりラッシュですっかり気分が良くなっている私は、意気揚々と宿を後にしたのだった。


今回泊まったのは、通り過ぎたことはあるものの初の訪問となる、猿ヶ京温泉にある宮野旅館さんでした。
旅館とはいうものの規模としては民宿そのもので、全体としてコンパクトではありますが、アメニティや冷蔵庫など、必要なものやあると便利なものが揃ったとても過ごしやすい宿でした。記事にもある通り宿の方の雰囲気や接し方がとてもあたたく、これぞ「田舎のおばあちゃん家に来たような」というお決まりの文句がぴったり合うような宿、そして女将さんでした。部屋からは車の音も何も聞こえないし、虫の侵入に悩まされることもないので、癒やしのひと時をゆっくり味わうことができます。それでいて、今の時代にあってとてもリーズナブルな料金で泊まることができるので、もはや何一つ文句のつけようがありません。
温泉はいうまでもなく素晴らしく、近くには猿ヶ京住民センターという共同浴場もある(私は利用してませんが)ので、浴場を巡る楽しみもあると思います。
私としては本当に心から満足&満喫できた宿でした。みなさんも、ぜひ宮野旅館さんに訪れてみてください。

宮野旅館:一泊2食付 7,300円(税込)

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