コロナによって都民は都外への自粛を呼びかけられていた8月、今年の夏休みはどうしたもんかとアレコレ考えていたそんな折、以前一緒に静岡、山梨旅行に行った16号(今回より命名)から連絡があった。
16号「久しぶりに原付旅行行きたいよ〜。俺いついつから夏休みだからその間にどっか行かない?」
私「いいぞ!でも今コロナで色々あるから都外はどうかなぁ。ちょっと考えてみるよ。」
ということで、私の夏休みは彼のそれとはかぶっていなかったものの、なんとか2日間だけ彼との旅行のために休みを取り、考えた結果行き先は奥多摩ということになったのだった。
彼は妻子持ちのため当初は奥さんが旅行にNGをだしたものの、16号の再三にわたる説得の末無事に当日を迎えることに成功。その日は朝5時に私の家近くのコンビニに集合し、少し太ったが相変わらずの16号と久々の再開を喜び合った後、彼はレンタルしてきたバイクにまたがり、内側がハチャメチャに汚いレンタルメットを被って私が先頭となって出発したのだった。
真夏ではあるけどもまだ日が登り切っていない朝方は案外涼しく、平日だということもあって車が少ないからスイスイ進んで行く。
思えば私が初めて原付旅行に行った時も彼と一緒だった。あの時は何もわかってなかったからいきなり会津若松に行って少しばかり地獄を見たけど、今でもこうして16号と原付旅行に行けるなんて、私も良い友人を持ったもんだ。しかもさらにあの時と変わらず「クリーニング屋のおばちゃんにお土産買っていかないと」とか言ってたし。あれからもう10年以上たってるのに同じクリーニング屋の同じおばちゃんと親交があるとは、こういうところが16号らしい。
とそんなことを思いながら、途中すき家で朝飯を食べ、面倒な道を通り少し寄り道しながらも、10時ごろには奥多摩に到着した。都民の都外旅行自粛によって奥多摩と檜原村は大混雑と報道があったけど、今日はお盆も終わった平日ということもあってそんなに混んでいないようだった。
早めに宿にチェックインをしようと彼と決めていたんだけど、それにしたってまだまだ時間があるのでとりあえずウロウロしながら私のお気に入り湧き水である境の清泉を汲みに行くことにする。途中お互いに買いたい土産があるけど、それは明日帰るときに買うことにした。こう暑くちゃモノが悪くなりそうだしね。
奥多摩という大自然に来たわけだけど、都心部より少し涼しいかなくらいで背中に襲いかかる殺人的な日差しはとんでもない。走っていて風は気持ち良いけど、16号が「うなじが焼ける!」といって苦しみだしたので鳩ノ巣駅近くでひと休憩することにした。
この脇を流れる綺麗な川を見ながらほっと一息。その間歩いている若い観光客を結構見たので、実は私が思っている以上に人は来ているっぽい。奥にある駐車場には爆音を鳴らした湘南ナンバーの車やらが入って来たりしているし、これからどんどん混んでくる感じがしてきた。実は宿に着いた後は川遊びをしようと16号と話していたんだけど、できればすいていることを祈る。そんな中16号は奥さんに送るべくカシャカシャと写真を撮っていた。
休憩が終わったらお互い突然にお腹が空いて来たので、湧き水を汲みがてら飯どころに向かうことに決めて、死ぬほど暑くなったシートにまたがって出発。16号のメットは蒸れと熱によって異様な臭いを発しはじめてきていたようだった。
16号には「湧き水まで1時間はかかるな」なんて意味もない嘘をついて出発したんだけど、結果的に私も驚くくらいすぐに到着してしまった。本当なら奥多摩駅周辺をちょろっと散策したかったんだけど、なるべく人と(というか地元の人と)接しないようにしようと彼と決めていたので、まっすぐ湧き水に向かった結果すぐに到着したのだった。
清泉手前の坂は私の記憶にある通り相変わらずの急坂で、最近めっきり力が衰えてきている私の愛車にはちょっと心配だったけど、酷暑の中この坂を上り下りするのは頼まれても嫌だったので、我が愛車には申し訳ないけどそのまま坂に突入した。
ここは周りの集落の風景といいこの駐車場の広さといい、本当に良い湧き水スポットだと思う。それでいてその水は最高に美味しいんだからここまで来たら寄らない手はない。
16号にも「ここの水は氷みたいに冷たくて美味しいぞ!」なんて得意げに話す私に「そうなんだ〜、水筒もってくればよかったな〜」なんて素直に返してくれるので、私としても早く彼に飲ませてやりたいと「おっちゃん早くしてくれ」なんて念じながらその時を待つのだった。
手でお椀を作って水をためると、やっぱり水は冷たくて熱くなっていた手に涼やかさが染みる!そしてそのまま一口飲めが喉を冷水が体を冷やしながら流れ落ちていく!気持ちい!
だがしかし、その冷たさは私が16号に「氷みたいに冷たい」と自慢げに語ったほどではなかった。まぁそれでも十分冷たいんだけど・・・これが思い出補正というやつだろうか。それともかつて本当に氷水のような湧き水を戸隠で飲んだからそう感じてしまうのか。
ともあれ水は凄く美味しいので私は水筒に満タンにためて、次に飲んだ16号は「冷たい!おいし〜い!」と満足げだったのでめでたしだった。
水汲みの後はまっすぐ飯どころに向かうのみ。目指すは奥多摩湖。
あそこらへんは鹿肉が食べられる食堂とかあるんだけど、私はどうしても以前行ったラーメン屋に行きたくなったのでそこに向かう。16号はもちろんそれでOKということだったので、このまま奥多摩湖に出て少し走れば着くだろう(16号は基本拒否をしないのだ)。
途中水と緑のふれあい館というところはさすがに人が多かったけど、道そのものはすいていて快適そのものだ。
ここらへんも昔ブログをやる前に泊まった宿とか気になっていた宿があったんだけどどんどん営業をやめていってしまっている。その宿の今を見るのも私としては興味深いけど、そこまで付き合わせるのも申し訳ないのでそれはなしだ。
ここは奥多摩湖の道沿いにあるラーメン屋「のんきや」だ。私がかつてここに来た時に、凄い獣臭がするラーメンだったことを今だに覚えていたので、あれをもう一度味わおうとやってきたのだった。
店に入るとこの時期らしく消毒液が置いてあったけど、それ以外は特に以前と変わらない様子だ。
私たちは席も空いているので座敷席に座る。16号は「疲れた〜、眺めいいな〜、何食べようか〜」と忙しい様子。私はもうここに来る前からあの獣臭を嗅ぐためにチャーシューメンと決まっていたのでメニューを眺めるだけで終わったが、16号は悩んだ結果山菜冷やし中華(みたいな感じのやつ)の大盛りを注文した。2人とも相当お腹が減ってきていたので来るのが待ち遠しい!
しかしここでもさっきの湧き水現象が顔を出す。
確かに獣臭はする。しかしなんだか想像していたよりも抑えめな獣臭だ!どうやらやはり時間が経つと思い出はすこしずつ脚色されていくものらしい。16号にかがせてびっくりさせようと思ってたけど、そんな思いとは裏腹に「おいしそうだね」の一言で終わってしまった。でも味は記憶通りで「そこそこ美味しい」でした。
ちなみに16号の冷やし中華も美味しかったみたいだけど、大盛りにしてやっと一人前くらいの量で「大盛りにしなかったら危なかった」と言ってました。
その後店内も混んでないので少しばかり雑談して十分休憩した後店を出た。
「お〜し行くか〜」と伸びをした後はきた道を戻るようにして走って行く。
16号はどうやら来る途中に見た水と緑のふれあい館が気になっているらしく、ちょっとお土産を漁りたいということで少しだけ寄ってみることにした。
もちろんマスクと消毒はしっかりして館内へ。ここは奥多摩の自然に関する展示なんかもしているんだけど16号はあまり興味がないらしく、まっすぐに土産売り場へ。
16号の奥さんはキーホルダー集めに熱心らしいので彼がその棚を見ている間、私も土産物を見て回る。まぁ私は明日買う土産が決まっていたのでそんなに心惹かれるものはなかったけど、キーホルダー選びが終わった16号と合流して売り場をもう一周したら、彼は夜用にとわさび揚げ(かりんとうみたいな揚げせんにわさび味がついてるやつ)と、私が「これ永遠に匂いが出るよ」と適当に言った風呂に入れるヒノキのブロックを買っていた。これで夜の最低限の食料は手に入れたので一応安心である。
ここで時間はもう13時前。ここからはもう少しブラブラすればすぐにチェックイン時間だ。そこからはまたお楽しみの時間が待ってるわけだけど、とりあえず今は少しばかり寄り道するルートを行く。
奥多摩は昔から何度か訪れているからある程度どこに何があるとかどこにどんな道があるとかわかるけど、今から奥多摩駅方面に戻る際には奥多摩むかし道という道を通ってみようと決めていた。
その道はハイキングコースとして有名でだけど車両も通ることができるので私たちにももってこいだ。いつもいつも同じ道ばかり通るのは飽きて来るので、今回新しい道を開拓できるのは私にとって好都合だった。
その奥多摩むかし道は、今いる奥多摩湖側から行く場合、一つ目の中山トンネルを抜けて桃が沢トンネル手前の右手に折れる道を行けば入ることができる。「ここから奥多摩むかし道です」なんて案内はないものの、いたってわかりやすいので迷うこともなくむかし道へと入ることができた
すると入ってすぐのところにとても雰囲気の良い休憩所があったので、特に疲れてはいなかったけど時間にも余裕があるし腰も伸ばしたかったのでここで一休憩することにした。
「いやっほーう!」と着席する16号と「ブオ〜」と唸って横になる私。目の前の山々の間を吹き抜ける風がダイレクトに流れ込んできて肌に気持ちよく、まさに休憩するにはもってこいの場所だ。見晴らしも良いから紅葉の季節なんかもさぜ綺麗なことだろう。今は誰がいるでもなく車の音すら聞こえないし、こんな穏やかな時間がずっと続けばいいと思うほど安らいでいた。
16号もこの場所が気に入ったらしく、寝ている私の姿や周りのを撮っては奥さんに送ったりしている。そんな彼と(もう一人今でも仲の良いガンモという奴もいたが)昔行った最低の伊豆旅行の話をしたりしながらかつての私たちに思いを馳せるのだった。
ちなみにガンモと16号と私の昔からの望みは皆で四国を原付で周ること。それがいつになるかはわからないけど、このブログでその様子を書けたら嬉しいもんだ。
時間は余裕ありまくりだったけど、眠たくなったらキツイので適当なところで重い腰をあげた。
バイクで走り出すとむかし道はちゃんと舗装路であるものの結構ガタガタな部分が多く、しかも道が広いわけじゃないから対向車が来たら少し面倒かもしれなかった。もし車対車だったら、間違いなくどちらかが長いバックを強いられることになるだろう。
そんな道だからスピードを落としてゆっくり行く。途中民家もあったりしてのんびりした雰囲気の道はなかなかに走りがいがある。どうやら途中に良いお店もあるようだし、ずっと眺めもいいからハイキングも楽しそうだ。
で、そんな風にして走っていると急に橋が現れたので、橋好きの私は好奇心からバイクを止めたのだった。
16号は怖がりなので「俺はいいよ〜」と尻込みしている。きっと長年の付き合いから私が確実に橋を揺らすとわかっているんだろう。なので揺らしもしないし絶対に安全であるということを証明するため、まず私から橋を渡った。
渡ってみると思っていた以上にどうということはなく、至って普通の吊り橋だった。でも「もし今橋が崩れたら・・・」なんて考えると怖くなってくる。しかしその怖さが私が橋好きの理由の一つでもある。
ハイキングだったらこの橋の向こうも散策したりするんだろうけど、私達は完全に普通の服+酷暑なのでそんな気が起きるはずもなく、景色を眺めたらすぐにまたバイクで走り出した。
道すがらもうひとる吊り橋を見つけたんだけど、こっちにはバイク乗りの怖そうな兄ちゃんが一人でボーっとしてたので通り過ぎ、上の写真の通りお店もやってなかったのでそのままむかし道を通り抜けた。
しかし別に奥多摩駅前を散策するでもなく、16号の「夜飲むためのお酒を買おう」という希望を叶えるために近くのタイムズマートにてゆず酒と日本酒をチョコを購入。本当なら散策もしたいけど、コロナのこともあって必要以上に地元の人と接しないようにしようと決めていたので買った後は宿に直行した。
ちなみに私はこの日のためにサーモスのクーラーバッグとロゴスの氷点下パックを購入していたので飲み物を冷やして宿に持っていくことができるのだった。
そして道を戻って行くことしばし、つい数時間前に休憩した鳩ノ巣駅近くの自販機群を抜けると「雲仙屋はこちら」という案内板があるのでそれにしたがって坂道を下ると、すぐに今日の宿が姿を現したのだった。
駐車場には日陰になるような場所がなかったからしょうがなくはじの方へ。熱くなるとまずそうなものはリュックに入れてすぐさま館内へと向かった。
「すいませ〜ん」と声をかけても誰も出て来る気配がなく、もうちょっと大きな声で呼んでみると暗がりの奥の部屋から応答があって、にこやかな若旦那とおばちゃんが出て来た。コロナが流行ってるだけにしっかりマスクをした若旦那は、いかにも愛想が良い感じで「すいません、どうもいらっしゃいませ〜」と笑顔で応対してくれた。
とりあえず促されるまま宿帳に記入したあとすぐに部屋に案内してくれた。階段手前でスリッパに履き替えて、案内役のおばちゃんについて行く。
スラスラと食事の時間やお風呂についての説明なんかを説明してくれたあと、丁寧にささっと部屋を出て行ったおばちゃん。私的にはもっと雑談なんか挟んでもらってもよかったんだけど、こういう時期だから気を使っているのかもしれない。
けどまぁそれはそれとして、16号は荷物を置いたら「やった〜」と言いながら向こうの部屋で横になり、私はすぐさま冷房をつける。とは言っても窓を大きく開けていてくれていたので外にいる時よりも大分涼しいんだけど。
それで肝心の部屋はと言うと、見た通り古めかしい民宿のお部屋という感じなんだけど汚いところもなく、しっかり清掃されているのでなんの問題もない。窓からの景色も川こそ見えないものの自然が多くて良い雰囲気だ。
なるほどなるほど、お風呂は23時までで交代制で、今の時間は私たちは入れない時間か。これは普通ならがっくりくるところだけど、これから少し休んだ後に川遊びをしに行こうと思っている私たちにとっては好都合だ。ベランダには物干し竿もあるし、条件は揃ってるじゃないの!(ちなみに案内にある通り23時以降は鍵をかけて朝でも普通に入れます)
それで風呂に入って夕食になだれ込めばきっと更に美味しくいただけることだろう。夕食は18時30なので、少々我慢しなければならないけど。
というわけでおきまりの部屋チェックも終わったので各々しばしの休憩タイム。このまま川に突っ込むのも悪くないけど少しくらいは体を冷やして腰を伸ばしてから行った方がいいだろう。16号も「うんまいうんまい」と言いながらお茶をチビチビと啜ってるし、私は座布団を枕にして横になろう。そうして外を眺めながらのんびりするのも夏らしくて好きなのだ。蝉の声が優しく響いている。そしてその合間に聞こえてくる16号のふざけた中国歌謡のような歌に妙に懐かしさを覚えるのだった。
その後川遊びに行く前に館内の散策をしようと1人部屋を出る。
不必要な荷物は宿に置いて身軽な状態で川へ行く。ここらで川遊びするとなったらまさにこの下にある鳩ノ巣渓谷だということで、原付でちょっとばかし走って、はとのす荘という立派な宿の脇にある遊歩道から川へ降りていった。
なんちゅう素敵な立地にある旅館でしょうか。昭和っぽい感じも素晴らしい。ちょっと歩けばすぐに川にでられる場所にあるし、足湯っぽいところもあったし(もちろん湯はなかったですが)、もし今もやっていたら確実に泊まっていただろう。その足湯あとっぽいところでは今は家族達がランチを楽しんでいた。
そんな中外からジロジロと廃旅館をうっとりしながら眺めていると、16が「人がいる!」と驚愕の眼差しで旅館の窓を凝視していたので私もバッと見てみると、確かに何やら薄暗がりからこちらをこちら(?)を見ている人影が一つ・・・。私も「すわ出たか!」と思ったところではありますが、よくよく見てみると清掃員っぽい服装だったのでただ掃除している人のようだった。
そういえばなんだか廃旅館の割には窓とかも綺麗だし、ここはちゃんと管理されている廃墟なんだろう。となればいつか復活するかもしれないので、なんだか16号の見間違えたことで一筋の希望が見えたような気がした。
(帰ってから調べて見たらここは一心亭という旅館で、今は休業中ということらしかった。宿の営業再開を強く願っております)
一応こっち側からも川に降りられるんだけど泳いだりできるような場所ではなかったので(まぁ無理すればできそうだけど)、さっきの橋まで戻る。橋は一度に5人しか渡れないようで、にも関わらず橋には写真を撮っている人3名に私たちの前には橋を渡ろうとしている家族が1組みいて少しばかり待つ羽目になってしまった。
前にいる家族の娘さんが「5人しか渡れないのに写真なんて撮ってんじゃねーよ」と悪態つきながら2人づつ渡っていき、家族が全員渡ったところで私たちも渡って行く。
その向こう、川岸には結構多くの人が川遊びに興じている姿が見えた。私たちは事前に「人が多いところはやめとこうね」なんてことを言っていたけど、目の前に迫っている川遊びという一大娯楽の前にそんなことはすっかり忘れて、「すごい人だなぁー!早く行こうぜ!」なんてはしゃぎながら進んで行くのだった。
16号はああいう岩登りだとかいうような危険行為には基本的に及び腰なんだけど、今回はテンションがあがっているおかげか頑張ってくれたので川遊びができそうな場所に到着することができた!
川はなんだか緑っぽいけれど、ここなら浅くて流れが比較的ゆるいところもあるし、早速準備を始めよう!
実は彼が履いているタイツのようなものは、奥多摩に来る途中「俺水着持って来てないよ〜」という16号のために、私がワークマンでチョイスして買わせたものだ。
もちろん水遊び用のものでもないし、「こんなのもう絶対今後履く機会がない」「家でも使いたくない」という彼を口八丁手八丁で買わせたものだけど、こうしてちゃんと使うことができたんだからよかったよかった。
で、一方私はと言うと私も水着は持って来てなかったんだけど、上も下も速乾の服だったのでそのまま川に突入だ!唯一パンツは普通の品だけどそんなことはもはや問題ではない!
まずは足先から!
川底の石は長い真夏日が続いたせいかぬるぬる滑る赤黒い苔が大繁殖してたけど、なんとか転ばないように気をつけながら進んで行く。
しかし問題はそんなことではなく川の冷たさ!川遊びなんて本当久しぶりだけど、川の水ってこんなに冷たいもんなのか!?
私も渓流釣りをしているから山の水の冷たさは知ってるつもりだったけど、こうしてふくらはぎ→ももと入って行くとその冷たさにちょっとビビり始める。私の寒がりを差し引いてもこれは冷たすぎるぜ。
しかし同時にテンションもあがっているので「ワハハハ、冷たいよ〜!」なんて言いながら頑張って水に入って行く(冷たすぎる環境に入ると自然と笑ってしまうのはなぜだろうか)。
これは冷たい!でも楽しい!そんな二極に挟まれながら意を決して頭までザンブと入ったところで、手足の末端が冷たさでビリビリと痛くなって来たので「もうだめダァ〜」と陸にあがると、16号はまだ川辺でピチャピチャと水遊びをしながら笑ってこちらを見ているのだった。早く入りなさい!
さっき遊んでいた場所からほんのちょっと下っただけでこんな素敵なポイントを発見した!ここなら横になってのんびりすることもできそうだ。もう全身川に入ったからある程度慣れてきたし、いっちょ行ってみっか!
偶然見つけたこのミニ洞窟。このほんのちょっとの冒険感というか私だけの秘密の場所感というか、とにかくそういった感じが物凄く楽しいし、ちょうどよく寝られるくらいの浅さになってるのもまた都合が良くて素晴らしい。これがもし温泉だったならどんなに幸せなことだろうか。もしそうだったなら、こんなに手足が痛くなることもなかったろうに・・・。
というわけで冷たくてそんなに長居できるはずもないので、末端が痛くなってきたところで陸に戻った。そして少し温まったところで16号をこの場所に連れて来て、「嫌だよ冷たいよ」と笑いながら嫌がる彼を無理やり連れ込んでオッサン2人でバシャバシャと水をかけあいながら大笑いしていたのだった。
あの洞窟で遊んだ後は、さすがに私も体が完全に冷え切って少し震えが走り出したので岩の上で大の字なって太陽光を存分に浴びて温まり、その間16号は今度はテレビ電話で奥さんと楽しそうにおしゃべりしていた。
いやぁ本当に10数年ぶりに川に頭まで入って遊んだけど思っていた以上に楽しかったな。本当はもっと流れがゆるいところで泳いだりしたかったけど、これはこれで十分に楽しかった。岩の上の日向ぼっこもめちゃくちゃ気持ちよかったし、やっぱりこういう遊びはするもんだね!
そうして体も多少温まったころ、16号に「そろそろいこっか!」と声をかえてその場を後にした。
陸上は相変わらず暑いはずだけど川に入ったおかげで全く汗をかく気すらせず、さっぱりとした顔のまま橋まで向かうと
この岩場、写真からは全くわからないだろうけど相当高いです。余裕で十数メートル、下手したら数十メートルはありそうな高さから、筋肉質で美ボディな外国人たちが「ファッキュ〜〇〇!!」なんて叫びながらどんどこ飛び込んでおります。その着水時の破裂音にも似た音を聞くだけでも「これヤバイんじゃないか?」と思っちゃうけど、彼らは平気な顔をしてスイ〜と浮かんで来るのだった。そしてそれを見ていたマッチョ好きな16号は大爆笑していた。私もやってみたいと思わなくもないけど、多分あそこに立っただけで足が震えて飛び込めないだろうな・・・。
なんと、全く期待・・・というか想像すらしていなかったけど、この雲仙屋さんのお風呂はなんと温泉でした!確かにここらは温泉宿があるけどまさかここもそうだったとは。これはありがたい!
ただ奥多摩の温泉宿は源泉をタンクローリーにて配湯してもらっているようなのでそんなに泉質を期待できるものではないかもしれない。
脱衣所には誰もいなかったし見た所私たちが(午後の)一番風呂っぽい。もう体も程よく疲れていたし、ここで思う存分体を癒すとしよう!
私も16号もさっさと服を脱いで風呂へとなだれ込んだ。
もう体なんてさっさと洗ってしまいたいところなんだけどシャワーの出がチョロチョロなのでカランで対応するも、お湯がめちゃくちゃ熱いので水で薄めながら16号とかわるがわる程よい湯を作っていく。こういうところも民宿あるあるだ。
16号はいち早く体を洗い終わって先に湯に入りつつ、子供みたいに桶ですくった湯を後ろからかぶせてくるので私も水をかけたりして応戦していたところなんだか無駄に時間をくってしまった。だがそうこうしているうちに体も洗い終わったのでいざ入湯!
うん、イイ!やっぱり温泉らしさはほとんど感じないけど、この熱くもなくぬるくもない絶妙な湯加減がめちゃくちゃ気持ち良い!おまけに窓も大きく開けたので風が爽やかで温泉気分UPだ!
湯船も程よい深さで首までちゃんと浸かれるし・・・・これはめちゃくちゃ良い塩梅である。さらに欲を言うなら窓から川なんか見れたらもっと良かったけど、こうして木々が生い茂って蝉の声を聴きながら入る内湯も最高だから全然問題なし。すっかり16号と一緒にとろけきってしまった。
私は長く湯に入る方なので16号は先に上がり部屋でゆっくりする様子。私はそれから外を見ていろんなことを考えながら湯に入った後、宿前の自販機でジュースを買ってから部屋に戻った。
もうここからは特に何をやるという予定もなし。16号はなにやら寝っ転がってゲームをやっていたし、これからは思いつきで何かをやるだけだ。
ただ一つだけ問題があって、私がこの日のために買ったロゴスの氷点下パック(保冷剤)の効果があまり芳しくなくて酒があまり冷えていなかったので、これからのために氷を買っておきたい。そこで16号がここらへんのコンビニを探したところ、隣町の古里というところにコンビニがあったので後でそこまで買いに行くことにした。
このだらけきった状態からまた原付に乗って移動するのは少々気が重いけど、氷を買っておかないと困るのは私たちなので「よし、行こうか!」16号に座布団をぶつけ起こしてコンビニへ向かい、買って帰るともうすぐに夕食の時間になっていたのだった。
16号が「俺がご飯つぶよそってくるよ」と言ったのでお願いした。
こういう時彼はかならず日本昔ばなしのようにこんもりとご飯をよそってくるのを私は知っているけど、今日はお腹が減っているのでそれも良いだろう。あと彼はなぜか盛ってあるごはんでもそれをご飯つぶと言う。
女将さんがちょこちょこ品を持ってきてくれるのでこれから完成へと近づいていくスタイルだ。
今あるものとしては、やはり刺身こんにゃくは奥多摩としてはかかせないという感じか。あとは胡麻味噌がかかった豆腐とかトロロなんかもある。早く食べたいぜ!
やはり16号が山のように盛ったご飯をニコニコしながら持ってきたので「やると思ったよ〜」なんて返しながら夕食がスタートした。
「ネギは漬物好きだよね〜」なんて言われながらまずは美味しく漬物をいただいてからトロロをいただいてみたけど、いきなりこれが個人的にヒット!シャリシャリした身を残しながら出汁を混ぜてあるみたいだけどこれは相当にウマイぞっ。これがあればご飯何杯でもいけそうだけど、おかわりがないのが非常に残念。すこしずつ味わって食べていこう。
他の品は特別に美味しいということもないけど普通に美味しくて良い感じだ。野菜の素焼きも味噌がまた美味しいのでもっと野菜が食べたくなるくらいだった。
ニジマスはちょっと小さめかな。でもあんかけというのがちょっと珍しい。
女将さん曰く「よく揚げてあるので骨まで食べられますよ」ということだったので頭から食べてみると、女将さんの言った通りすんなり骨まで食べられて味も良かったのですぐになくなってしまった。
そうめんは最後の口直しにはちょうどいい。シメにこういうのがあるのが私は好きだ。
16号的にもご飯は美味しかったらしく、私同様にトロロが一番だったとか。「おいちいおいちい」とか言いながらきれいさっぱり完食していたのだった。
しかしご飯は美味しかったものの、私たち的には少々量が物足りなかった。腹でいうとまだ8分目にいくかいかないかというところだろうか、まだちょっと余裕がある。そこはちょっと残念だったけど、これはこれで「どこかにちょっとだけ食べに行く」という選択肢もとれるので私たちは部屋で作戦を練ることにしたのだった。ごちそうさまでした!
部屋に戻って作戦会議。少し時間がたったからか16号は「ちょっとお腹が膨れてきたけどまだ入る」と言っていたので軽く食べられそうなものを検索する私たち。
そうしていると以前調べた記憶の名残か、奥多摩駅前の横丁に確か焼き鳥屋があったはずだと思い出し、調べてみたらやっぱりあったのでそこへ向かうことに。焼き鳥なら一つ一つが小さくて腹具合をみながら食べられるからちょうどイイ!
ここに来る道すがら、多分氷川キャンプ場からの焚き火の匂いが道いっぱいに充満していて焼き鳥気分に拍車をかける。そこらへんにも人はほとんどいないし、これなら店も空いてるかもしれない!
なんだかんだ、旅先で居酒屋に入ったりするのもいいなぁと思いながらも未だそんなことをしたこともない私だけど、ここに来てその思いが実現する!宿の食事が少ないというのもあながち悪いことばかりじゃないというわけだ。
目的の焼き鳥屋が見えてきた。しかし、なんだか店が暗いのが気にかかる・・・。まさかこれは旅先あるあるの定休日とかそんなやつか?なんて16号と話していたら案の定焼き鳥屋は休みでした!
これが定休日なのかなんなのかはわかんないけどとにかく店はやってなかった。。もう完全に腹は焼き鳥モードになってるのにどうすんのよこれ・・・という感じで焼き鳥屋前を通り過ぎたらその先に煌々と輝く小さな居酒屋もあったんだけど、思いっきり地元民専用っぽい店でめちゃくちゃ入りづらかった(しかも満席だった)のでこれもまたスルーしたのだった。
その後しょうがないから氷川神社脇から川に行ったりしてちょっとだけ散歩したあと、他にやってる店もなさそうだったので泣く泣く宿に戻ることにした。
しかし宿に戻ったあたりで16号が「やっぱり足りないから何か食べたい!俺コンビニ行って来るよ!」と何かに奮起したような剣幕で1人さっき行ったコンビニに買い出しに走って行った。おそらく彼は私を誘ってコンビニに行こうというのがためらわれたんだろう。私は黙って彼を見送った。
写真には残ってなかったけど、16号は何を思ったのか焼き鳥やらスモークタンやらベーコンやら、肉という肉をこれでもかと買ってきたのだった。その額合計約3000円!しかも私が半分払おうとすると「いいよいいよ、さぁ食べよう!」と支払いを優しく拒否する太っ腹っぷり。ありがとう16号!いざ晩酌!
というわけで買ってきたゆずほ(大変おいしいゆず酒でした)やらおかきやら肉類やらで晩酌しながら、くだらない話をしたりオンラインゲームをやったりしながら旧友との楽しい夜は更けて行ったのだった。ちなみに肉類を全て食べるのは不可能でした。
朝は優しい陽の光で目が覚めた。向こうの部屋の16号はまだ気持ちよく眠っている様子。朝食は7時半でまだ時間があるので、私は一足先に風呂に行かせてもらおう!
脱衣所に行ってみると先に誰かが入った形跡もなく、どうやら一番風呂に間に合ったらしい。やっぱり温泉宿での一番風呂は最高に気持ちが良いからね、さっそく入らせてもらいます。
温度は昨日と同じく絶妙な湯加減。外は早朝らしいやさしい日差しが木々を照らしている。この時間は貸切風呂と同じ状態なので誰が入って来ることもないし、の〜んびりとリラックスタイムを味わった。
実は鳩ノ巣渓谷あたりで釣りができそうならやろうと釣竿+ミミズまで持ってきてたんだけど、昨日の川の状態を見て、あまりの人の多さに「これじゃ何も釣れないだろう」と釣りは諦めたのだった。だってあんなにバシャバシャ遊んでたらヤマメとかなんて絶対釣れなさそうだし。でもきっとそうでなかったとしても、私のことだから早朝に目が覚めてもまた眠ってしまっていたことだろう。これはこれでよかったのだ。
その後部屋に戻ると16号はすっかり目を覚ましていてお茶をすすっているところで、「おかえり〜」と私を出迎えてくれた。
どうやら彼は朝に風呂は入らないらしく、そのまま彼が歌う謎の中国歌謡っぽい曲を聴きながらダラダラした後、朝食に向かった。昨日あんなに食べたのにすっかりお腹は減っているので楽しみだ。
なんかまだ他に出てきた品があったような気がしたけど覚えておりません。ただご飯が丸まってるのはよそってくれた16号による犯行なのは確かです。
16号と今日はどこどこに行こうとか何を買おうとか話しながら朝食をいただく。朝食はスタンダードな感じだけど、それだけに安定して美味しく、何より生卵があったのは嬉しいところ。私の好きなたくあんも甘い味のやつで私好みで大変よろしかった。ただよくあるカリカリとした丸い梅干しが苦手なのでそれだけ16号にあげて、2人とも美味しく完食させていただきました。ちなみに16号は朝からご飯を大盛り二号も食べていました。
さてさて、食事の後は本来ならダラダラタイムなんだけど、実は昨日16号と「明日の朝ここに来よう」と決めていた場所があったので、特に休憩をすることもなく荷物を整え、ご主人に「ちょっと出かけてきます〜」と声をかけて出発した。
鳩ノ巣から古里に向かう途中、なんでもない横道を入って行くと川にでることができる。残念ながらちゃんと写真は撮ってなかったけど、別に知る人ぞ知るような場所ではなく近くにグランピング施設やハイキングコースがあるような場所だ。
昨日そこを発見した時には川で遊んでる人たちがいたから行くのはやめたけど、今なら誰もいないだろう。
16号は橋のたもとにあるトイレを見つけるやいなや「ちょっと行って来る!」と用を足しに行ったので私は先に川へと向かう。なんとなく川に降りるのが難しそうだけど行けるかな。
なるほど、一応川に降りるための道はあるけど、草が鬱蒼としていてちょっと歩きにくそうだ。
まぁ私は渓流釣りをしているので藪漕ぎには慣れてるけど、それでも川辺に降り立つには少しばかりルートを選んで行かなければならなかった。16号は無事に降りてこられるだろか。
昨日行った場所は深い場所がほとんどだったけど、一方こちらは深いところといえば向こう岸沿いくらいだからちょっとした川遊びには最適だ。というか昨日川遊びの時にこっちに来てたら難なく泳いだりできたかも。
そんなことを思いながら川を見ているすぐに16号がやってきて、彼も難なくここまでやってくることができた。
そう、私たちは川遊びをするためにここに来ている。ただしそれは「入ることができたら」という条件付きだ。
まずは私が膝くらいまで入ってみたけど、朝だからか昨日より川の水が冷たく感じるっ。もう私は早々に「これは無理だ」と白旗をあげるほどに冷たい。昨日はその時のテンションもあったとはいえよく頭まで入れたもんだ。
とはいえ膝くらいまでなら楽しんで入ることができるので、16号と出たり入ったり、時折水切りなんかをしたりしてしばらく楽しんだ。ここならギリギリ釣りも出来たかな。
私は旅先で地物の野菜とかなんやらを買うのが好きなのでここは結構楽しみにしていたんだけど、中は思っていたよりずっと小さく、売っているものもそんなに目を引くものがなかったので早々に立ち去ることに。なんか珍しいものがあればよかったんだけど。
その後宿に戻るともう他のお客さんは出発してしまったようで残るは私たちのみ。しかし私は大体においてチェックインギリギリまでいるのでまだ少し時間がある。
16号はさっさと横になって残り限られた時間をダラダラだすることに決めたようなので、私は最後にまたヒトップロ浴びて、更にまたピーチネクターを飲んでチェックアウトの時間になった。
精算時、「今日はどこかにお泊まりで?」と昨日と変わらず笑顔で接してくれる若旦那と少しばかり雑談した後、「また来ます〜」と挨拶して宿を出た。ここは値段も安めだし、釣りの拠点なんかにするのにもいいかもしれない。16号も満足だった様子で良かった。
というわけで後は土産を買って帰るのみ。特にお互い予定があるわけでもないから、ブラブラして帰ろうと話し合う。ただし、暑さに耐えられたらの話だけど!すでに結構暑くなってきてたし。
ここは小さなお店ながらわさび系の土産で人気らしいということでやってきた。
私はここで極上のりわさびとわかめわさび漬けを購入。わかめわさびは酒粕風味があって酒粕が得意でない私にはあんまりだったけど、のりわさびはご飯のお供にぴったりで結構おいしかった。
ちなみに私が買ったのは普通バージョンでそれとは別に激辛というのがあったけど、普通のを食べた感じ激辛はかなりツーンと来ると思う。
川井でちょっとうろちょろした後、御嶽にあるのしこん本舗というこんにゃく屋でお土産を買おうと思ってたけど、先に店を発見した16号が「ネギ!店やってないよ!」と悲しい顔で知らせてくれた。
そこで店の営業時間を調べてみると12時からだったので、11時営業のこちらのお蕎麦屋さんに開店早々飛び込んだのだった。
16号は1日10食の希少価値に惹かれてごろう御膳にすると早々に決めていたけど、私は少し迷った後天ぷら+せいろに決めた。
他にも奥多摩ヤマメのかぶと焼きだとか気になる品が沢山あったんだけど、まだそこまでお腹は減ってないので今回はパスしておこう。
ちょうど店員さんがそばつゆを持って来てくれたところでそば茶を飲み干していた16号が「お茶ください」と頼んだんだけど、私はここは2杯目からはセルフサービスで自分で汲みにいくシステムだと入店時にわかっていたので「いや、自分で汲みにいくんだよ」と言ったところ、店員さんは「今手が空いてるんで大丈夫ですよ〜」とニコニコしながらお茶を入れてきてくれた。申し訳なかったけど親切な店員さんでお店の好感度も急上昇だっ。
で、そばのほうはと言うとあまり色々言えるほどそば通でもないのでアレだけど、しっかりコシと風味があってこれは結構美味しい品だ。家ではほとんど好んで蕎麦なんて食べないけど、旅行先での蕎麦はどうしてこうも美味しいんだろうか。蕎麦を食べたいと提案したのも私だったので不思議なものだ。
続いて天ぷらはと言うとこれももちろん熱々のサクサクで文句なし。ここは野菜を毎朝農家さんから仕入れてるらしくて新鮮野菜を出すのを一つのウリにしてるようだったけど、これは確かに美味い。ただ、(私の中では)珍しいとうもろこしの天ぷらは、別に天ぷらにしなくてもいいかなって感じはした。美味しいんだけどそんなに天ぷらに合った食材とは感じなかったというかなんというか。
16号も豪華なごろう御膳を「ウマウマ」とか言いながらがっついてすぐさま完食。最後の蕎麦湯まで2人とも大満足でいただいた。
私は刺身こんにゃく好きなのでこのお店が一番行きたいお土産やさんだったけど無事空いててよかった。
早速入るとやはり沢山のこんにゃくたちがお出迎えしてくれたんだけど、私が求めていたのはレジ横にずらっと並べられたのしこんだ!のしこんとは手でのしたこんにゃくという事らしいけど、色んな種類ののしこんがわかりやすく並べられていた。
ゆずやら人参やらあおのりやら、色んな味のこんにゃくに目移りしていると、店主が色々説明してくれた後、「試食してみますか」と言うのでご好意に甘えることにした。
しかしここからが凄かった。なんと全種類のこんにゃくを醤油と味噌の両方の味で試食させてくれるのだ。しかもそののしこんの柔らかいこと、今まで食べて来たものの更に上をいく柔らかさだ。刺身こんにゃくはもともと柔らかいものだけど、こののしこんは「ギリギリ固体」くらいの感じの可愛い食感で、味ももちろんどれも文句なしに美味い。16号も「おぉ〜ウマイ!」と夢中になっている。店主も笑って嬉しそうだ。
そんなもんだから私も悩みに悩んだ結果、ゆずののしこん3つ(友人へのお土産含む)と豆腐こんにゃく、それとレジ横にあった酢味噌を購入。16号は人参とゆずののしこんを買って、店主にお礼を言って店を出た。
(友人にのしこんをあげたところ「あれはめちゃくちゃうまい」と凄く喜んでいて、16号の奥さんも同様だったようだ。ここは奥多摩土産で凄くオススメです)
その後写真を撮ってなかったんだけど、すぐ近くにある御岳観光協会というところでゆず羊羹を購入。これは川井のゆず(どうやら希少なゆずらしい)を使った羊羹で、ここで製造販売しているらしい。
家に帰って食べたところこれがかなり美味しく、もう一本買えばよかったと思ったほどだった。まだ奥多摩の土産としてはそんなに有名じゃないっぽいけど、このゆず羊羹もかなりオススメの一品でした。
(このサイトに載ってます)
もう駐車場から園内に来るだけで汗だくでございます。今日はそれほどに暑い!なのでここでかき氷でも食べよう。お土産でお酒も欲しかったけどもう積めないので諦めた。
16号は甘酒のかき氷を頼んだ。私は舌が子供なのでイチゴ味だ。この暑い夏に旧友と食べるかき氷なんて、なんだか昔に戻ったようで懐かしい気持ちになる。子供の頃は児童館のキャンプやら友人宅へのお泊まりやらよく行ったものだ。そんな彼と今もこうして旅行に行けるんだから、これからもまたできる限り一緒に行けたらなぁと思う。そして16号はそんな私の心を知ってか知らずか、「ちべたいちべたい!」なんて渋川剛気のような事を言いながらかき氷を貪っていた。
こうして体を完全に冷やして汗がひいたところで出発。もう後は寄るとこもなく帰るのみなので、私たちは最後に太陽に負けないぞを気を入れて帰路へ向かった。
道中何度もコンビニに寄ったり、大音量でプリンセスプリンセスのダイヤモンドを流す前の車に気分が上がったりしながら、私たちは無事我が家へと帰宅することができたのだった。16号よ、また行こうね。
※ 思いがけず温泉宿だった今回の宿、雲仙屋さんは、私好みの良い感じに古めかしい宿でした。
近くに自販機があってコーヒーやらジュースやらがすぐに帰るし、持ち込みもできるので快適でしたし、夏らしさも味わえました。
ただ廊下の音とかは割と聞こえるし、タオル類なんかは有料で別売りなのでそこらへんが気になる人もいるかもしれませんが、個人的には虫もいなくて過ごしやすかったと思います。川遊びスポットが近いというのも良いポイントでしょうか。あと、夕食の量は女性ならちょうどいいかもしれません。
ともあれ、なかなか良いお宿でした。奥多摩に行く際に宿選びに困ったら選択肢の1つにどうぞ。
民宿雲仙屋 : 一泊二食付き 7850円(税込)
久しぶりにネギさんの原付旅見れました。
コロナ禍で、恒例の夏休みの旅行どうしたかな?って気になってました。お友達と原付旅だったんですね。今回も楽しく読みました!終わりに近づくにつれ、寂しくなる感じも久々に味わいました。
鳩の巣渓谷は子供の時に行っただけで記憶がないので行ってみたくなりました。
雲仙屋さんも良さそうですね。食事が美味しそうだし、温泉ていうのが魅力です。行ってみます。
私も都民なので、夏休みはネギさんのブログで見た「浅間坂」さんに8月初旬にお世話になりました。食堂が、バスサンドと言うテレビ番組で再放送されたらししく、大混雑でした。大女将さんと、若女将さんでてんてこまいでした。
部屋からの景色は素晴らしかったし、お風呂はネギさんが言われてたように、温泉じゃないのに鉱泉の沸かし湯かのようにしっとりしてて、ビックリしました。
やはり塩素が入ってないからなのかな?
宿泊は私達だけだったので、何度もお風呂に入りました。食事も地のもので、イワナ?焼き魚もすごくおいしくいただきました。
どうもまいらーさん、おひさしぶりです( ^ω^)
檜原村と合わせて夏旅行は2回しか行けなかったですけど、旧友と一緒に夏を楽しめたのはよかったです。
久しぶりに記事を書いたんで文がぎこちない感じがあるように感じてましたが楽しんでもらえて何よりです( ^ω^)。
雲仙屋さんのような古くからの民宿みたいなところに行くと田舎の夏って感じがしてイイですよね。温泉の温度がとてもいいので懐かしの鳩ノ巣渓谷とセットで是非行ってみてくださいッ。
本当なら奥多摩湖にある馬頭館というところも素敵だったんですが(大学生の頃に泊まったことがあります)、今は休業中のようで残念です。
浅間坂さんはなんだか度々テレビに出てるようですね。私もたまたまテレビをつけたら浅間坂さんが出てて「ほほぅ」と思いました。
あそこは眺めも凄く良いしテラスもあるしで行きたくなりますよね。食堂が大混雑の割に宿泊はまいらーさん達だけだったのは運がいいのかそういうものなのか。
浅間坂さんのお風呂は本当に良いですよねぇ。ああいうところにある民宿とは思えないような豪華さにあの景色。お風呂は多分沢水だと思いますけど、沢水は水道水とは違う肌触りで気持ちいですよね。塩素臭もしなかった記憶があるので、そのせいもあるのかも。
8月に行かれたなら夕方の風景も凄くよかったでしょうね。まいらーさんのコメントを見てたら私もまた行きたくなってしまいました。
またどこかに泊まったらお話を聞かせてください。
ネギさん、
返信ありがとうございます。
私もネギさんの旅日記を読むと旅に出たくなります。
温泉が大好きなんで、温泉マニアさんのブログもたまに読ませてもらうんですけど、日帰り温泉を何軒もはしごよりも、旅館に泊まってダラダラしたり、近くの共同湯に浴衣で行ったり、手作りの食事を楽しんだりするのが好きなので、ネギさんの日記が一番共感できて参考になります。
道の駅情報や、旅ルート、立ち寄り先も参考にさせていただいてます。いつか本にしてもらいたい^_^!
文章もとても楽しいです。前の日記もたまに読み返していますよ。エッセイ本を読んでいるような気になります。
どうもまいらーさん、こんにちは( ^ω^)
ありがたいお言葉です。私がブログを始めた理由の1つに、その時泊まろうと思っていた宿を調べてもなかなか知りたい情報が得られなかったことがあって、「ならば俺が!」ということでなるべく詳細な情報を載っけたブログを作ってやろうと思って始めた、というのがあります。
でも性格上というか、宿だけでもよさそうなものを他のことまで割と細かめに書きたくなってしまう(紹介したくなってしまうというか)ので今のような妙に長い記事になってしまっています。
まぁその時の記録という意味で書いてもいるのでそれはいいんですが、当初は「こんな長い記事読む人いないだろ」と思いながら書いてたものが、こうした嬉しいコメントを貰えるようになったのは本当に幸運でした。私のダラダラと長い1日の記録が参考になってるんですから(笑)
でもそれをこうして続けていられるのもまいらーさんのようにコメントをしてくれる人たちがいてくれるからというのもあります。人の声が力になるというのは本当なんですね。いつもコメントをしてもらえて励みになっております( ^ω^)
とりあえずこれからも更新していけるように安全運転健康第一でやっていこうと思います。まだまだ泊まりたい宿は沢山あるし西日本はほとんど行けてないので・・・・これからもどうぞヨロシクッ。