温泉旅行2・3日目です。 [1日目]
梅ヶ島温泉を出発した私たちは雨予報とは思えないほどの晴天の中スイスイ走り、とりあえず前日に気になっていたものの寄らなかった吊り橋があったのでそこへ向かうことに。しかしその吊り橋は安倍大滝に行く途中の橋よりヤバい吊り橋だったのです。
前日はただ通り過ぎただけだったのでよくわかりませんでしたが、安倍大滝の2・5倍くらいの距離がありそうな橋でした。しかも作りが少し違って、横向きにワイヤーが張っていないのでそれも微妙に不安を煽ります。しかし前日に少し度胸がついた私はちょっとビビりながらも渡り始めました。
板を踏み抜かないように(多分大丈夫だろうけど)ゆっくり進み、なんとか対岸まで渡りきりました。前日のように情けない姿を晒さなくてすんだのでホッとしましたが、また帰りに渡らなければならないのはやはり怖い。しかし少し余裕が生まれていたのも事実。成長しました。
ここもひとりずつ渡らないといけないので、私が渡り終わったら友人の番です。
やはり真ん中あたりまでくると結構揺れる。友人も「コエェ〜・・・。」と言いながらもゆっくり歩を進めて無事にゴール。帰りは友人から行ってもらいましたが、友人が足を乗せるとたわむ板が非常に怖かったです。ちなみに対岸には茶畑があるのみで、決して観光ポイントという所ではありませんでした。
無事に渡りきった私たちは再び道を下り、昼前には1号線に出たのでそのまま少し早い昼食をとりに寿司屋へ向かいました。
佐渡から帰ってきてから回転寿しに行きたいとずっと思っていたのですが、東京にある100円の回転寿しにはあまり行く気にはなれなかったので漁港が近い静岡で食べようと旅前から計画していました。寿司好きの友人も興奮気味だったのですぐさま店内へ。
店内に入って気づいたのですが、看板に書いてあった流れ寿司とは回転寿しのことではなく、タッチパネルで注文した寿司がベルトコンベアに乗せられて席の前まで流れてくるというシステムのことを言う様でした。席につくと店員さんが注文方法を教えてくれたので、それに従って注文すると、結構すぐに流れてきました。
アジやふぐ、炙り三種盛りなるもの以外にもあら汁(なんと飲み放題)を頼みました。値段はちょっと高く感じたけど美味しく、飲み放題のあら汁に至っては3杯もおかわりしてしまいました。結構な満腹感の中、少しだけ休憩したら出発です。
店を出た直後、食いすぎによる腹痛に悩まされながらも再び一号を走り身延道に入り、この道をずっと行けば下部温泉です。途中から小雨が降ってきたのであまり寄り道はせず、ずんずん進みました。
この店に来る前に道沿いでみかんを大量に売っているところが何件もあって、買おうかどうか悩みながらも結局買わなかった事を後悔していた私はこの店でみかん一袋購入。お土産用のつもりで買ったのですが「今夜の夜食に食べようぜっ」と勝手に提案してきたので夜食用となりました。
この時は雨は降っていなかったのでそのまま快調に走ります。身延道というのは中々良い感じの道で、田舎らしい里の風景が続く道は結構気に入りました。あまり車も走っていなかったので快適に走っていたら道の駅に到着しました。
道の駅に到着した瞬間に雨が降ってきたので急いで中へ。道の駅好きの私ですが今回の旅行でまだ満足のいく道の駅に出会っていなかったので期待が膨らみます。
店内には地元で採れた野菜や加工品、そのたお土産が結構充実した品揃えで置いてありました。友人は諸事情によりお土産を買う事ができないので店にあったおもちゃコーナーに真っ先に向かい、触ると「イェ〜ヒッヒッヒ」とおっさんの声で笑う猫のおもちゃを何度も触っていました。
おっさんの笑い声が響く中、私は鍋田さんが作った柚子胡椒を購入。今まで見た事のないくらいトロトロの柚子胡椒だったのでどういう味なのか気になってしまいました。450円で安いのも魅力。
土産購入後、まだ雨は降り続いていましたが小雨だったので一気に目的地である下部温泉へ向かう事にしました。晴れていたら身延山に参拝にでも行きたかったのですがそれは別の機会に。
下部温泉には3時ごろに到着。下部温泉入り口にある駅の構内には割と若い人達の姿があったのですが、駅前の広場や道には全然人がいませんでした。まぁ雨だからということもあるのでしょうが、ともかく私たちも早く雨から逃れて温泉に入りたかったのでまっすぐ宿へ。この日に泊まるせせらぎ荘は、下部温泉の一番奥の方にあるので温泉街を突っ切っていきました。そうこうしていると程なくして到着です。
以前からずっと行きたいと思っていた下部温泉。その中でもHPもなければその他情報もほとんどない宿で気になっていたせせらぎ荘。予約時の女将さんの丁寧な話し方と、宿泊予算を聞かれるという初体験によってとても楽しみにしていたのですが、到着した時は雨だったので(失礼ですが)廃墟感ただよう外観にちょっと笑ってしまいました。でもそういう雰囲気は嫌いじゃないので「こりゃ楽しみだっ」と玄関を開けました。
外観とは打って変わって綺麗に保たれている館内は非常に好印象。しっかりと宿を運営されているようです。
入っても人の気配がなかったので、とりあえずレインスーツについた雨粒をバサバサと落としていると奥から女将さんが出てきました。「ようこそいらっしゃいませ〜」という女将さんはおばあちゃんですが背筋もよくとても優しそうな人でした。私たちが原付で来たことを知ると「こちらに駐めてもらってかまいませんよ」と玄関前の屋根があるスペースに駐車することを勧めてくれましたが、とても二台は入れそうになかったので気持ちだけ受け取ってそのまま部屋へ案内してもらいました。客室は2階、帳場の横にある階段であがります。
しずしずと部屋の襖を開けてくれた女将さんに促されて部屋に入ると、なかなかどうして広くて綺麗な部屋じゃありませんか。外観はちょっとボロですが部屋も館内もしっかり清潔にされていました。しかし二人なのにこんな広い部屋を割り当ててくれてとてもありがいです。「おお〜、いいねぇ〜」と友人も外観とのギャップに驚いていたようでした。
早速上着やらを脱いでいると女将さんがお茶セットを持ってきてくれたので、まずは一杯と休憩する私たち。お茶受けに最中が出てきましたが、これが結構美味しかった。
休憩しつつ何の気なしに窓を開けるため障子を開けると、あまりに綺麗な窓ガラスに驚き。「窓がないみたいだ・・・」と感心する友人の言う通り、確かに本当に綺麗でした。窓からの眺めも中々よしで、川がすぐ下にあるのもとても良い。この宿はとても大事に手入れがされていると感じます。
その後休憩を終えてから念願の温泉へ向かう事に。下部の湯は有名なので、どれほどのものなかとても楽しみにしていました。早く体を芯から温めたいと願う友人と共に、風呂場へ向かいながら館内チェックも行います。
ちなみに部屋には冷蔵庫があり、中にはビールやウーロン茶、地元で作られている鉱泉水なんかが入っていました。ただし値段表はなし。
アメニティも浴衣、歯ブラシ、フェイスタオルと一通り揃っていました
トイレもありました。この仕様になっているのは私たちの泊まった部屋だけのようでした
暖簾の横には「貸切中です」「女性が入っています」などの手作りの札があり、それを見ていると後ろから宿の旦那さん(どうやら足が悪いらしい)が出てきて「その横ので明かりをつけて下さい」と教えてくれたので明かりをつけて脱衣所に向かいました。
どうやらせせらぎ荘では男湯女湯はないようで、風呂場は一つのようです。これは嫌な人は嫌でしょうね、特に若い女の人とかは。私たちは特に気にしないので無問題でした。
脱衣所は扇風機があり、他に歯ブラシやドライヤーもあり。ただしドライヤーは女の人が使うようなブラシのついたタイプのもので、しかもそれのブラシがついてないバージョンだったので快適に髪を乾かしたいなら自分で持ってきた方が良いでしょう。このドライヤーはあまり勢いが強くないので少し手間でした。
脱衣所は結構寒いので「う〜サップイサップイ!」としつこく連呼する友人。脱衣所にはヒーターの類はなく確かに寒いので、さっさと服を脱いですぐに風呂場へ向かいました。
手前の小さめの浴槽がぬる湯でした。ぬる湯の方は源泉が飲めるようになっています
風呂場は半分以上が青く塗られた造りで、自分で塗った感がよくでていて非常に良い感じ。シャワーは一箇所しかなく他はカランのみですが、温泉に入っているときは貸切にできるので特に問題はありませんでした。
とりあえず体を軽く洗ってすぐさま入湯。程よく熱い湯が体に染み渡り「うお〜気持ち良い!」と友人と叫びながら天国へ。前日の力休の女将さんが「寸又峡とここと下部は同じ泉脈で繋がってるみたいで、同じような泉質みたいだよ」と言っていたのですが、梅ヶ島温泉にあったようなツルっと感はあまりない代わりにしっとりと肌になじむ感じがあり、硫黄臭もちゃんとありました。
同じ泉脈でも場所によって少し変わってくるのだろうか、などと思いながら下部の湯を堪能する私たち。すぐ横にぬる湯があるので温まったらそっちへ入れば良いのですが、最初入ったとき思った以上に冷たかったので熱い方の湯を混ぜさせてもらってぬる湯に浸かる。この熱い湯とぬる湯に交互に入るのはクセになりますね、かなり気持ちが良いです。
30分程天国を味わったところで部屋へ戻り、ここでまた一休憩してから温泉街へ繰り出すことに。まだ4時過ぎくらいでしたが雨も降っていたので外は暗い。しかし折角なので出発です。
雨の日と日曜ということもあってか宿泊客の姿を外で見ることは全くなく、鄙び感をビシビシと感じながらも雨がそぼ降る下部温泉は中々風情がありました。裕貴屋の裏の道にあった源泉館別館なんてまるで寮みたいでかなり泊まってみたくなりました。裕貴屋も気になりますね、高いけど。
ここから更に温泉街を下って駅まで行きました。
途中にあった旅館さのや。ここもHPはないですが、なんか凄くオシャレな感じでした。
宿に向かう時には駅構内には観光客の姿が見えましたが、もはやどこを見ても誰一人いません。飲食店もまだ時間が少し早かったようで空いている店は少なく、観光案内所も含め大体が閉まっていました。夕食後まだ食べられそうだったら駅前にある丸一食堂というところで馬刺し丼でも食べようと思っていましたが、雨も降っているしはたしてどうなることか。
そんなこんなで一通り散策を終えると「お土産をみよう」と土産を買えない友人が提案してきたので駅前のニュー梅月へ。
店内を見て回ったところあまり気になる土産もなかったのですが、せっかく入ったのに何も買わないのもアレなので夜食のためにとパイの実を買おうとしたら店のおばちゃんとの雑談が始まりました。
パイの実をさしだす私。
おば「はいはいどうも。お兄さんたち、これから帰るの?」
私「いえ、今日はここで一泊です」
おば「あら、泊まるのはどこに?」
私「せせらぎ荘ってとこです」
おば「あ〜せせらぎ荘さんね。だったら今日は美味しい食事が一杯出るわよ〜」
友人「へぇ〜そうなんだ〜。あ、ここは最中も売ってるんですね」
とカウンターの下に最中が売られているのを発見した友人。
おば「うちは昔っから最中を作ってるのよ。せせらぎ荘さんでは、どうだったかしら」
私「あ、これお茶請けにおいてありましたよ、凄い美味しかった」
おば「あらそう、ありがとう〜。じゃあこれ夜食に持って行って」
と、せせらぎ荘で出てきたのと同じ最中と黒糖の飴をいただきました。その後少し雑談を続け、営業時間を聞いて翌日の朝に最中を買いにいくことを約束して店を出ました。おばちゃんが言っていたせせらぎ荘の夕食は料理自慢の女将さんの手作りだとか。これは楽しみです。
宿に戻ってからはもう一度風呂に入って、部屋に戻ったらすぐに夕食となりました。女将さんに案内され、食事場所へと向かいました。
この階段横の小さな襖の部屋が食事場所でした。なんだか面白い。
食事は部屋食ではないものの専用の個室でいただく形となっていました。部屋は暖かく、十分な広さ。夕食もしっかり用意されてありました。
「おぉ〜すんごい美味そう!」と喜ぶ友人と私。思った以上に量が多く、しかも本当に美味そう。早速ご飯とお茶を入れて、テレビは山梨のローカル放送に設定し夕食開始。
お互い左上のレンコンであつまあげを挟んだものを最初に食べましたが「うまい!」と同時に声がでました。料理はちゃんと温かいし、レンコンとさつま揚げの組み合わせはよくマッチしています。その他小さな添え物にいたるまでどれも非常に美味しく味付けされており、バクバクとご飯が進む私たち。「めちゃめちゃうまいね」と満足そうな友人を見て私もまた満足でした。料理自慢の女将さん、伊達じゃありません。
うまいうまいと食べ進み、すっかり心も胃袋も満たされた私たちは、全て食べ終わった後綺麗に整えられたスリッパを履いて部屋に戻りました(女将さんはとにかくスリッパを綺麗に治してくれます。気配りが素晴らしい)。
その後再び温泉に入ろうと一階に行くと先客が入っている様子。そこへ調理場から偶然出てきた女将さん(階段したの横は調理場)が「他のお客さんが入られているようですね」ということで部屋でしばらく待っていると、女将さんが「お風呂が空きましたのでどうぞ」とわざわざ知らせに来てくれたので温泉へ向かいました。料理共々とても愛情ある接客をしてくれる女将さんには頭が下がるばかりです。
その後2回ほど温泉につかり、友人とゲームなどをして過ごして就寝。
翌朝は6時に起床。せせらぎ荘では6時〜22時までが入浴可能時間だったので一番風呂に入る魂胆です。この日は私の方が早く起きたので友人を起こしてから温泉につかり、7時30分から朝食となりました(朝食の時間は普通は8時ですが変更可能)。朝食も夕食時と同じ部屋でいただきます。
既に女将さんの料理のうまさは堪能済みだったので楽しみだった朝食。写真中央にあるほうれん草のおひたしが、ただ醤油をかけたものだと思っていたのですが何か濃厚な出汁のようなものがかかっていて本気で美味しかった。レシピを聞きたかったほどに。
朝食を終えたら朝の散歩に出かけました。実はこの下部温泉に行きたかった理由の一つに、大きな滑り台の存在がありました。裕貴屋横の鳥居から神社へ入り、更に上に登るとその滑り台があるのですが、それにどうしても行ってみたかったのです。雨でどうなってるか心配でしたが、とりあえず出発。
位置的に源泉館の別館あたりでしょうか。こういうとこにも泊まってみたい
最終日は晴れていたため、終わりかけの紅葉も雨粒で綺麗に輝いていました。観光客の姿もないので気持ち良い散歩。神社までもそう遠くありません。
参拝をしようと近づくと社殿の壁に何やら落書きのようなものが一面に書いてあるのが目につきました。見てみると、この下部温泉の効能によって持病がよくなった人や、よくなっていっている人達の感謝や願いの言葉などが書かれているようです。こういう神様への感謝の表し方もあるんですね。
ささっと参拝をすませた後は滑り台へ。神社の境内から案内に従って階段を上がるとすぐに到着しました。
ちょっと息切れしつつ滑り台に到着した私が見たものは、あまりにも惨憺たる光景、荒れ果てた滑り台の姿でした。管理などほとんどされていないようで、そこらじゅうに投げ出されているボロボロのソリに、昨日降った雨が溜まってできた水たまりが荒廃っぷりに拍車をかけています。そこらへんの草もボーボーなので見るも無惨な状態でした。いつごろからこのような荒廃っぷりを見せているのかわかりませんが、これを下部温泉の楽しみの一つに数えていた私の心もまた無惨なものでした。しかしせっかく来たので「滑ろうぜっ」と空元気で友人を誘うも「いや、俺はここで見てるよ」とつれない返事。まぁ当然の反応ですね。
それでもこのまま帰るのも更に悲しいので一応上まで登ってみることにしました。
上からの景色は中々素晴らしく、丁度晴れていたので集落にかかる日光が非常に綺麗でした。これで滑り台もキチンと機能していたら・・・、と思ってもしょうがありません。友人はノリ気ではありませんでしたが、せっかくなので私一人だけでもソリで滑る事にしましたが、雨で濡れているせいか滑り台の中ほどからでもかなりのスピードが出て結構怖かったです。一番上から滑ったら一体どうなってしまうことか、考えるだけでも恐ろしいほどに。でもここがちゃんと整備されて普通に滑ることができたら物凄く楽しそうです。勿体無いですね、これは。
そんなこんなで朝のイベントを終えた私たちは宿に戻ることに。街中で会った宿泊客は一組の夫婦だけでした。
宿に戻ってまた風呂に入ってから9時30には宿を出ることに。会計時はちょっと女将さんの計算が不安でしたが気持ち良く送って貰って、玄関に並べられた靴にはそれぞれ靴べらが立てかけられていました。最後の最後まで気持ちよく持て成してくれた女将さんに感謝しつつ出発です。
まずはお土産の最中を買うために、駅前にあるニュー梅月へ。店内へ入ると私たちを覚えていてくれたようで「あ〜いらっしゃい」と迎えてくれました。「おばちゃんの言った通り、夕食凄かったです」と伝えると「でしょう、あそこの女将さんは愛情がこもった料理をだしてくれるからね〜」とおばちゃん。しかしおばちゃんの話によると、あの女将さんたちの息子さんは家を出てしまったので宿を継ぐ人はおらず、女将さん達の代で終わってしまうだろうということも言っていました。せっかくの良い宿なのにもったいないですが、これもしょうがないのかもしれません。
そんな雑談をした後12個入りの最中を土産に購入し、おばちゃんに挨拶をして下部温泉を後にしました。
最終日であるこの日は友人がバイクの返却をしなければならないので17時帰宅を目処に、ほどほどに寄り道しながら帰ります。その一つ目に、道の駅しもべに寄りました。
道の駅は平日でも大体人がいるものですがここは全然いませんでした。土産を物色するもあまりめぼしいものがなかったので少し休憩してから店を出て次の目的地へ。
途中本栖湖に出るトンネルを抜けたらいきなり綺麗な富士山が見えたので写真を一枚。この旅行では富士山に恵まれました。
その後快調に進んでいくと段々と雪が見えてきましたが、初日に比べればまだマシな気温だったのでそのまま走り道の駅なるさわへ。ここに来るのは2度目です。
ここは一番お土産を期待していたところだったのですが、結局ゆずを購入するのみでした。それでも南蛮味噌など欲しいものはいくつかありましたが。お土産は買えないはずの友人もなぜか家族用にゆずを購入していました。
道の駅内のストーブで暖を取ってから出発。雪が道の端に積もっていて少々寒いですが、そのまま走り続けてこの日の最大の観光ポイントである忍野に到着しました。
平日だというのに異様に観光客が多く、しかもそのほとんどが中国や韓国の旅行者達。聞こえてくる声もその国の言語ばかりでした。
とりあえず私たちはこの大きな駐車場の奥にある庭園へ。何か急ごしらえで建てられたような門があり、そこの前に置いてある徴収箱に200円を入れて入場するみたいなのですが、別にここから入らなくても普通に庭園へ入れる道がありました。なんなんでしょうかこの門は。私たちはお金を入れて入ったので何か損をした気分でした。
庭園はまぁまぁ綺麗でしたが、ヤブ蚊みたいなのが飛んでいたりしてちょっと微妙。観光客も少なめでした。
庭園を出た後は忍野の中心地へ。道沿いには色々と土産物屋が多く、それぞれが結構繁盛していました。途中土産を買うと死ぬほど試食できるというので有名な蕎麦屋もありましたが、店内はガラガラでした。
ここがその蕎麦屋(製麺所)。昼飯にと思い行こうとしましたが、蕎麦だけで満腹になりたくなかったので今回はやめときました。
この渡辺食品で南蛮味噌を購入。旅行前に買おうと決めていました。
お土産を買ったりして歩いていると忍野の中心地へ到着。水の清らかさで有名な忍野ですが、さて実態はどれほどのものでしょうか。
忍野の水は評判通りとても綺麗で、エメラルドブルーに輝く池には恋やニジマスなんかが泳いでいました。水草もどこか優雅で、池の美しさに一役買っているように思いました。
更に奥に進むとそこはもうとんでもない観光客の数。人ごみに少し辟易しながらも店の中からのみアクセスできる湧水ポイントへ向かいました。
左の店を通ってのみアクセスできる湧水口。なんだかなぁと思いながらも、上手く考えたものです。
とても深いですが、底まで見えるほどの透明度でとても美しい。アルビノのニジマスなんかも泳いでいました
店内は非常に人口密度が多く、人をかき分けながら向かった湧水口はやはりとても美しい。しかしお金を投げ入れたら罰金千円と書いてあるにもかかわらず小銭が沈んでいました。トレビの泉と同じようにどこでもお金を投げ入れるのはいけませんね。
しかし忍野は確かに水は綺麗ですが、こうも外国人観光客が多いと失礼ですがいささか旅情に欠ける感じがしました。個人的には忍野は一度でいいかな、という感じ。かつての忍野はどういう所だったのか、そこだけが気になります。
とまぁそんなこんなで忍野の水を一通り堪能した私は、いつの間にかたこぼう(串に刺さったたこ入りさつまあげみたいなの)を食べていた友人と共に昼飯を食べに行きました。当初予定していた店は休業日だったので、急遽有名な渡辺うどんへ行くことに。
店内へはすんなり入れました。私たちは同じ肉玉うどん(大)を注文し、少しすると品が運ばれてきました。
うどんが運ばれてくるやいなや「でけぇ!」と笑う友人。確かに丼が大きく内容量もたっぷり。これで650円というのはかなりありがたい。
一口食べてみるとうどんのコシの強さにもまたビックリ。普段食べているうどんの2倍くらいはありそうなほどのコシなので、非常に食い出があります。添えてある馬肉もうまいので、二人ともほぼ無言でガツガツ食べていました。大満足です。
店を出てからは、この渡辺うどんのほぼ真裏あたりにある三浦製麺所で土産にうどんを購入。茹で方をしっかり聞いて、次はこの三浦製麺所のすぐ近くにある湯山製麺所で蕎麦を買いに行きました。
ここでは生蕎麦を6束ほど購入。ここでもしっかり茹で方を聞いておきました。
※うどんもそばも生なので賞味期限は長くありませんが、しばらく食べない場合は冷凍できるそうです。帰ってから食べてみた所、どちらも非常に美味しかったです。
麺を購入した後はもう観光ポイントもないので、17時に間に合うようにひたすら走り続け、結局帰宅したのは6時ごろでしたが無事にこの旅を終えたのでした。
※今回泊まったせせらぎ荘は、当初の予想を裏切るほどの素晴らしい宿でした。HPがなかったり、その他情報がないからといってレベルの低い宿ではないということを体現している見本のような宿だと思います。女将さんの接客と料理にはとても感心させられました。今度行く時は2泊くらいして更にゆっくりしに行きたいと思います。
せせらぎ荘:一泊2食付き 8000円(税込)(予約時に予算を聞いてくれます)
住所:山梨県南巨摩郡身延町下部85-4
電話番号:0556-36-0425