3泊4日の秋旅行1日目。 (書いていてあまりに長くなりそうだったので前後編にしました。)
都民の自粛要請により例年のように長旅ができなかった今夏。
涙を呑みながらも、自粛が解除されたならばどこかしらには旅行に行ってやるぞと虎視眈々と機をうかがい、そしてやってきた11月!自粛要請はとっくに解かれ、解除後に得たわずかばかりの連休を逃すことなく、雨でもかまわんという意気のもと3泊4日の群馬旅行に行ってきたのだった。
そしてやってきた当日は夜中の2時に出発といういつもより多少早めの予定だったが、天気はといえば当初の私の決意を確かめるかのように小降りではあるものの雨模様。気分はもちろん落ち気味ではあるものの、こんな時のために防寒防水ブーツを買っていたので、その性能を知ることができるという点ではちょっと楽しみでもある。
そんな中旅支度を整えて家を出る時、少しばかり小走りしたせいで濡れた階段で滑って転んで手のひらが切り傷だらけになったりもしたけど(もちろん更に気分は落ちたけど)、速やかに原付に荷物を載せて、バンソコだらけの手でアクセルを握ってこれから向こう田舎の風景に思いを馳せて出発した。
ここからはまぁ特にどこに寄るでもなく、雨の降る中暗くてつまらない道をず〜っと走り、「このブーツ結構いいじゃん」なんて思ったり「せっかく新しく買ったヘルメットかぶってくるの忘れちゃった」と途中で気づいたりしながら進むこと数時間、ようやく日も出てきた頃、寒さと喉の渇きを癒すため、道の駅よしおか温泉に寄ることにした。
11月に原付旅行したことなんて数えるくらいしかないから当初は着るものにかなり悩んだけど、思ってたよりは寒くならずにここまで来ることができた。それも数年前に買ったハクキンカイロをようやく使用したってところも大きいかな。こうして休んでる時に手とか腹を温めるのなんかにもかなり重宝するよこれは。
いやしかしただいまの時間は大体6時半くらいだけど、思ったより早くここまで来たな。これからの行程を考えると予定より早めに事が進んでるのはいいことだ。余裕もあるし、すこし長めにゆっくりするとしよう。
ベンチで腰を伸ばしたりして少し休憩した後はお腹も減っていたので近くにあるすき家にて朝食をいただき、再びルートに戻って進行開始。相変わらず寒いことは寒いので、さっきまでは雨によって使用できなかったダウンっぽいネックウォーマーを巻いたりしてビュンビュンと進む!これ温かい!
私にしては珍しい休日の出発だったけど、時間が早いせいかそんなにトラックに怯えることなくここまでやって来ることができた。写真では曇ってるけど、右の方は快晴で気分も良いっ。
そして同時に思い出す。この道ってかつて佐渡に行く途中に通った道じゃないかと。なんかこのあたりは結構記憶に残ってるから間違いないはず。なのでこうして止まって写真を撮ってしまった。あれ以来か。なんか懐かしい。
と、そんな事を考えながらも久しぶりの山間部走行、しかも滅多にない秋の旅行にテンションがグングンあがって進んで行く事しばし。時間も8時を超えた頃、まず第一の立ち寄りスポットである川場村(の周辺)に到着した。
今120号線を走ってるんだけど、なんだか私の思っていた風景とは違ってなんだか郊外って感じの場所なんだね。まぁここはギリギリ川場じゃないみたいだけど、こうしてイメージが正しい情報に上書きされる楽しさも旅のいいところだよね。
ここは朝8時からやってるということで真っ先に向かおうと思っていたお土産スポットだ。過去何度も書いてると思うけど私はあまり酒は飲まないものの何故か旅先でお酒を買うのが好きなのでこうしてやってきたわけなのであった。時間も時間なので誰も先客はいないみたい。早速向かおう!
なるほどなるほど、陳列されたお酒は多くはないものの、買いたくなるようなデザインの酒が多くて迷ってしまう。私みたいな素人にはとりあえずラベルのデザインだとか面白そうなお酒を選ぶくらいしか出来ないから・・・・ここはひとつ、お店の人に聞いてみよう!
私「あの〜、僕ここのお酒は初めてなんですけど、なにかおすすめとか教えてもらえますか?」
おばちゃん「そうですね〜、うちのお酒を初めて飲まれる方にはまずこの純米酒をおすすめしてるんですが」
なんて感じで色々と親切に説明してくれる愛想の良いおばちゃん。他のお酒もひとつひとつ味だとか製法だとか人気度だとか色んな角度から教えて貰えて凄く参考になる。
そんな中で私が一番気になって購入まで至ったお酒は
おばちゃん曰く「お米の甘さ、雑味、香りをそのまま感じられる、昔作られていたような風合いのお酒」らしい。あまりお米を磨かずになんたらかんたらということらしいが、私にはわからない。
ただ話の内容から「好き嫌いあるだろうけど、ハマる人にはハマる」という感じの酒だと私は解釈したので、「面白そうだからこれにします!」と決めたのだった。おばちゃんも「面白いですよ〜」と言っていたので、これは期待が持てそう。
何で来たのかと聞かれたのでバイクであると伝えると、「じゃあ割れないように」ということで新聞紙に包んでくれたのも親切でありがたい。新聞紙は光を遮るためでもあるので、冷蔵庫に入れる時もこのままがいいと教えてくれたので帰ったらその通りにしよう。
さて、次に向かうところはこの大利根酒造さんからほど近いところにある
何やら変わった名前の商品名だけど、地場のこういうお店のものは絶対美味しいはず。ここも朝早くからやってるので続けてお土産購入だっ。
店内はというとこじんまりしてるものの、年季の入ってそうな味噌樽がいくつも並んでいかにも味噌屋といった雰囲気だ。
入店した時には誰もいなかったものの、すぐに美人な店主がやってきてくれた。こちらも大利根酒造さん同様親切でハキハキしていて「さ、どれにしましょうか」と気持ちよく応対してくれる。群馬の女性はこういうタイプが多いのかわからないけど好感が持てますな。悩む私に米の味噌麦の味噌、その半々の味噌と一個一個説明してくれた。
私「う〜ん、いつもは米だけど、たまには麦っていうのも面白そう」
店主「そう言って麦を選ばれるお客さんも多いですよ。麦ならこんな感じです(樽の蓋を開けて見せてくれた)」
私「なるほど〜、これは悩みますねぇ」
店主「悩みますよねぇ(笑)じゃあ半々のはどうでしょう?どちらの良さもあってこれも美味しいですよ」
私「じゃあせっかくだからこっち(高い方)の半々で!」
ということで悩んだ末米と麦の半々の味噌を購入するに至った。ちなみにここは通常の味噌の他に少しだけ値段が高い方の味噌もあり、私はそっちを購入。まぁそれにしたって500gで400円くらいなので安いもんだ。しかもちょっとおまけまでしてもらって、大変良い買い物が出来たぜこれはっ。
秋の旅ということで夏のように釣り道具を載せてるわけじゃないので、荷台のカゴには大きめのクーラーバッグが入っている。そこに入れておけばこの気温だし大丈夫だろう。これから先もいくつかお土産は買うだろうし、クーラーバッグを入れておいたのは正解だった。
さて、ここらで時間はようやく9時半すぎといったところ。ここらでそろそろ川場へ移動して、かの有名な道の駅である川場田園プラザへ向かうとしよう。
実は当初はこの道の駅に興味がありつつも、いつもとにかく混んでいるという情報を得ていたのであえて行かないという選択肢も考えていたんだけど、さっき味噌を買った時にした少しばかりの雑談で「田園プラザは行く価値アリですよ」と店主が言っていたので「地元の人がそういうなら」ということで行くことにした。まぁあまりに混んでるようだったら素通りだけど、この時間なら大丈夫かな。
私の好きな田舎道を少し行くと、特に渋滞があったりすることもなくすんなりと道の駅にたどり着く事ができた。ただそれにしたって駐車してる車は多く、その人気をうかがわせる有様だ。これが昼時だったら、やっぱり渋滞するんだろうな。
とりあえず今の時期りんごは一番気になる商品だ。
私がこの時期に群馬に行こうと決めたのも「どうせなら美味いりんごを買いたい!」という野望があったからで、しかも調べたところによると、ちょうどこの時期には「ぐんま名月」という希少でウマいりんごが出始めるとのことで、りんご売り場は是非ともチェックしたいポイントの一つなのだ。
さすがに人が多い店内。入り口にはしっかり係りの人がいて消毒を促しているのはさすがだ。
そしてその入り口の目の前には早くもりんごコーナーが設置されていて、次々とむしり取るようにりんごをカゴに入れていくお客さんたち。皆旬のりんごが欲しいようで目の色が違う。
そんな中私はというと、目的のぐんま名月は売ってないことをすぐさま確認したので早々にその場を離れ他のものを物色へ。
美味しそうなソーセージやらヨーグルトやら、色んな気になるものがあったけれども原付の積載能力や今後買う予定のものを考えた結果、今回は
まぁ土産ではないんだけど、ちょうど喉も乾いてきたので美味しそうなリンゴ酢と、見たことのないアルプス乙女という小さなりんごが非常に気になったので買ってみた。
調べたところによるとこの品種はりんご飴なんかによく使われるらしく、味も普通のりんごと同様らしい。これは今は食べないで、腹が減った時とか夜食用にしよう。
田園プラザといえばミート工房ということで、肉好きの私としてはここははずせない。時間が早いこともあってか並んでるのも2組くらいだしちょうどいい!昼までお腹も持ちそうにないし、ここで休憩がてら食べて行こう。
店内の券売機で山賊焼(540円)を購入。どうやらすでにある程度調理されたのも目の前で焼いてるらしく、時間も大してかからず受け取る事ができた。
ここで1人で食事してるのなんて見たところ私だけみたいだけどそんなのはもう慣れっこなので気にしない。それよりもこの540円とは思えないボリュームの肉たちのなんと美味しそうなこと!早速いただきます。
まず上にのっかってるこの丸いハム。こういうのは総じて硬そうなイメージだけども実際はいたって柔らかく、脂も少なめでどんどん食べられる。ソーセージたちも弾力のあるプチッとはじけるようなあらびきで、こっちは脂もあってまたウマい。540円でこのクオリティなら大満足だな。ただソーセージの味にそんなに違いがないから後半はちょっと飽きるかも。あとセルフで入れられるマスタードが美味しいんだけどかなり辛いから注意かな。でも良い朝食だった!
その後ある程度満たされた私は道の駅内を少しばかり散策した後次のポイントへ向かう。ここで優雅に食後のコーヒーというのもいいけど、時間が経つにつれてどんどん混んできたので早々に退散が吉だろう。
「そういえば秋だというのにあんま紅葉してないんだな」なんて思いながらもかなり気分爽快に原付を走らせる。今年はこんな景色を見ながら走ることはできないのかと思っていただけに、気分の高揚は計り知れない。しかも晴れに晴れての旅行日和ときたもんだから楽しくてしょうがない。できれば最終日まで晴れであってくれ!
名水の里天神と呼ばれるこのスポット。周りは田んぼに囲まれてとてもとてものどかな風景の中にある湧き水だ。
湧き水といえばさっき大利根酒造さんで汲んだばかりだけど、やはり湧き水好きとしてはできる限り味わっておきたい。だってその場その場の味わいがあるんですもの。
水は横から伸びてるパイプのコックをひねって汲むのが正解らしい。試しに飲んでみると冷たさこそそれほどではないものの、季節のおかげかキリッとした印象のある水だった。
とりあえず少し水を飲んだ後、酒造の水を捨てるのも勿体無いので天神の水と酒造の水をブレンドして持っていいくことにした。これは初の試みじゃなかろうか。2つのパワーが合わさった水、素敵じゃない!これは宿まで大切に持っていこう。
川場ののどかな田園風景、心安らぎますな。休日ということもあってもっと混んでるかと思ってたけど、頑張って朝早くから家を出た甲斐があった。昔来た川場のキャンプ場なんかはもっと山間部っぽかったから、きっともっと奥の方なんだろう。
しかしまぁ本当ならその奥の方まで行ってみたいけど、これからさらに北上しなきゃならないし行きたいところもあるので、これからはちょっと川場から離れて玉原方面へと向かうルートとなっている。
と言っても時間には余裕があるし、のんびり行ける感じだけども。
これから向かうは迦葉山にある弥勒護国禅寺というお寺。どうやらここにはど迫力の天狗面があるらしいということで、個人的に川場周辺観光の一番行きたい目的地だ。
日本には四十八天狗とか八大天狗とかあるけど、そのうちの1つだったりするんだろうか。ともあれ天狗が有名ということだから霊山・霊峰の類ではあるだろう。妖怪とか民俗学とか好きな私にとっては興味が尽きないスポットだ。
大きなろうそく型構造物が建っている橋からすぐのところに迦葉山入り口はあった。この両脇にお寺に関係のあるお土産やさんがあるけど今の私には関係なさそうなのでこのまま山へ突入だ!
ここからお寺までは一部割とグニャグニャした山道を行くことになるからその勾配が多少不安だけど、嬉しいことにお寺までの道は一通になってるので対向車に悩まされることはない。とりあえずは紅葉を楽しみながら登るとしよう。
最初こそ民家の間を抜けて行くような道だったけどすぐに山に入るので雰囲気はどんどんそれらしくなっていく。道も当然勾配はあるものの全くもって余裕なので、私のような原付乗りにも優しい山と言えそうだ。紅葉も登るにつれて色がついてきているので気分も良い。
最初に出迎えてくれた聖観音菩薩さまを拝見してから境内へ。地図で見ると広そうな境内だけど、多分そこまででもないだろう。でも良い雰囲気に心が踊る!
今まで秋旅行でお寺を訪れたりしたことがあんまりなかったせいか、夏に感じるものとはまた違う風情に目が喜んでいるのを感じる。この山のそこかしこに天狗が潜んでいるのかもとか考えるとなんだか楽しくなってくるネ。
大きいとは知っていたけど、生で見るとこんなに巨大なものだとは。偶然隣に写ったおじいさんと比べればどれだけ大きいかおわかりになるだろう。圧巻の大迫力だ。単純に大きさという意味だけなら、かの有名な北温泉の天狗でさえも比較にはならない感じだ。これは来てよかったな〜、凄いの一言!
お返し面とは、お借り面とはなんぞやというと、最初にお参りした時にどれか1つお面を借りて帰り(最初は小さなお面がいいらしい)、家でお祀りして翌年になったら麓の私がスルーしたお土産屋さんでお礼参りのお面を購入し、借りたお面と共にお返し面に返してからまた新しいお借り面を借りていく、というちょっと珍しい習わしのようだ。
つまり、一度借りたら借りる→返す→借りるのループにはまるある種(良い意味で)トラップのような面白い習わしなのだ!
当然ここまで来たのでお借り面を借りないなんて選択肢はあるはずもなく、どれを持って帰ろうかとうろうろする私。お面も一種類ではなく色んな顔があるので迷ってしまうが、最終的に選んだのが
持って帰るにはかさばるとかそんなつまらないことは考えない。私も天狗様のご利益に預かりたいもの。またここいらに来る理由もできたし、一石二鳥だ!ちなみに借りるのにお金はいりません。
目の前には長い階段が待ち構えていて、脇にはクマに注意の看板も。なんか誰もいないし怖いな。
下の華やかな朱色に彩られた門や天狗たちとは対照的にとても素朴で、質実剛健な佇まい。しっかりお参りしておこう。
ここで自己紹介と交通安全を祈った後は、特に御朱印をもらったりすることもなくお寺と紅葉というシチュエーションを楽しんでからお寺を後にした。ここはやはり来る価値があるところだったな。天狗様、これからの旅を一緒に楽しもうじゃありませんか!
道は一通なので下山もスイスイ。次第に緑になっていく木々を見ながら上りの半分くらいの時間で下界に戻り、そこで時間は11時15分くらいというところ。
これから寄りたいスポットとして、ほど近いところにある12時営業開始の温泉施設があるんだけど、このまま向かっても早く着き過ぎてしまう。時間もちょうどいいし昼飯というのもアリだけど、さっき山賊焼を食べたおかげでそんなにお腹が空いてるわけでもないしどうしたもんか・・・・と思ってると、ただでさえ車通りの少ない道において次々に車が吸い込まれていくお店があったので、なんとなく気になって私も一緒に原付を駐めて行ってみることにした。
やっぱり売ってたなめこ。そのほかにも味噌やらなんやら色々売ってたけど、ウリにしてるだけあってこの巨大なめこの存在感は凄い。どうやら品評会にて賞をとったなめこらしいけど、見たまんまの大味ではなくちゃんと美味しいんだろう。
1パックもそれなりに大きいから私は買うのはやめといたけど、車なら2、3パック買ってただろうな。
なるほどなるほど、なめこ汁は私も好きだけど、たしかにこれは今まで食べてきたものよりも美味しい(気がする)な。本当なら買いたいとこだけど、天狗面に次いでまたかさばるお土産はもう持てない。この一杯で我慢しとこう。
というわけでふらっと立ち寄った割には結構面白かったのである程度満足しつつ、再び原付を走らせる。
あのなめこ汁を飲んだことで「別にお腹は空いてないけどまだ食べられるな」ということがわかったので、これから昼食をとることに決定した。
旅の計画をあれこれ考えていた時にたまたま発見したお店がすぐ近くにあるので行ってみるとすぐに到着し、しかも全然先客がいなさそうだったので意気揚々と原付を駐めたのだった。
旅先での昼食はラーメンが多い私だけど、いつもいつもそうではあまりに芸がないので今回はこの湯の舟食堂さんでいただくことにした。ここはホルモン焼きが有名で(というか群馬はホルモン焼きが有名らしいけど)、肉好きの私にはもってこい。どんな味付けなのか、かなり気になるぜ!
もう店内に入った瞬間思った。「あ、ここ好きだ」って。こういう下町っぽいというか昭和っぽい雰囲気の店は落ち着くし居心地いいんだよね。ちなみに右隣の席には先客が人組だけおります。
いくらかは忘れたけど結構安く持ち帰りができるようで、しかも持ち帰りだとここで頼むのと同じ値段で倍量くらい買えるらしい。これは近隣住民が羨ましいぜ。
で、そんな中私はというと人気と書かれていたホルモン定食(950円)を注文した。プラスいくらかで肉1.5倍というメニューもあったけど、今はそこまではいらないな。
注文後はのんびりとテレビを見ていると、客も少ないのでかなり早くホルモン定食がやってきた。この定食を食べるためだけに1人用とはいえコンロを使うというのもあまり経験がないので、味ともどもワクワクするなこれはッ。
ホルモンは他に玉ねぎが入っただけのシンプルなもの。量も今の私にはちょうど良さそうだ。
いざ焼いてみるとホルモンらしく脂が出て割と煙が出る場面もあるけど、席の真上に大きめな排煙装置があるので店内がもうもうとなるということはない。まぁ今焼いてるのが私だけだからかもしれないけど。
しかしそんなことはどうでもいい。問題は味!ホルモンだからよく焼かなきゃなんて思ってるとすぐに焦げそうな勢いなので、思ったよりもスピーディに箸が動く!
まず1つ食べてみると、これが結構柔らかい。ホルモンだからやっぱり弾力はあるけど、こてっちゃんとかよりは全然柔らかいな。
味は下味が付いているホルモンをタレにつけて食べるので、濃いめの味でご飯がかなり進む。脂も程よくあるし、出来上がりも早いのでパクパクいけるな。ホルモンもなんか色んな部位というか形があって楽しめるし・・・・まぁとにかくこれは入って正解!美味い!大満足でした!今度は空腹の時に来てたらふく食べたいなこれは。ごちそうさまでしたっ。
美味い飯を食い良い温泉に入る。旅においてこれに勝る幸せがあろうか。今日も朝から頑張ってきたし、ここらで本格的に休憩させてもらうことにしようかな。
ここでくるかぁ〜、あるあるの休業が。。ここ本当に楽しみにしてたんだけど、時間調整までしてやってきたのに休業とは。しかも今まで見たことない暫時休業の文字。これはこれでレアだけど・・・、休みならどっかサイト上に書いといてくれればいいのに。まぁ時期が時期だからしょうがないけど、これはショックだな。まぁ、またの機会にしようか・・・・。
これまで何度か書いたけど、なんだか紅葉してる感じがあんまりないから見頃はまだ先なんだろうか。以前四万温泉に行った時は紅葉の深い色合いに感動したもんだけど、あの色合いは今は見られない。これからもっと行けば色づいて来るのかしら。楽しみだ。
しかしさっきの温泉はガックシきたけど、実は入りたい温泉スポットはあそこだけじゃない。これからの道すがらちょっと脇道に入ったところにその温泉はあるから、期待することにしよう。いや〜しかし気持ちの良いツーリングだ。
さっきのやすらぎセンターも(中が)渋い感じみたいだけど、ここも外観からして期待できる。多分地元民がよく使うようなところだと思うけど、私にもその味わいをぜひ!
なんだかお風呂で子供たちと戯れるお父さんの声なんかも聞こえてるけど気にせず入店。
入ってすぐの受付にはおばさんとそのお母さんらしきおばあちゃんが談笑中だったけど愛想よく迎えてくれた。多分家族だか親戚だかが帰ってきてるんだろう雰囲気。あの楽しそうな声はそのためらしい。
入ってまっすぐ行くと浴室にぶち当たる。脱衣所にドライヤーはないけども帳場横に自由に使えるドライヤーがあって、使いたい人はそれを持っていくシステムらしい。ドライヤーは必要なので小脇に抱えて温泉へ向かおう!
体はそんなに冷えてないけどここらで疲労回復といきたい。脱衣所に入った勢いそのままに服を脱ぎ捨て、いざ浴室へ!
浴槽は小さい。4〜5人がせいぜいというところだろう。しかしせめてもの雰囲気づくりとして造られたような岩風呂は、ただ長方形の浴槽よりもずっといい!さっさと体を洗い流して入ろう!
まずやってきたのは手のひらの痛み!出発の際に転んで切り傷だらけになった手のひらに沁みる!でもその痛みが落ち着いた頃、ようやく温泉の良さが伝わってきた。
温度はいかにもちょうどよく、私にもそこそこ長湯ができそうな気持ちの良い温度。
長旅の後の温泉で味わえる、体の疲れが湯気となって抜けていくような気持ち良さに「ぬぁ〜」と一声叫ぶ私の横では、岩の間から源泉が勢いよく流れこんでお湯の鮮度も抜群!
温泉を少しばかり口に含んでみるとほんのりと粘土っぽい味というか、カルシウム泉だから石膏味だろう、そんな風味がした。これは先客こそいないもののかなり良質な温泉じゃなかろうか。しかも休日というのに誰もいないし穴場な気がする。これぞ至福のひと時!この素晴らしい温泉に謝謝!
やすらぎセンターに入っていたらここには寄らなかっただろうからこの出会いは不幸中の幸いというところだろう。建物もいいし是非旅館として営業してもらいたいところだぜ。。ここはいずれまた来たいな。ゆっくりと休憩利用で。
この時私は全く気づいてなかったけど、目の前に飲泉できる蛇口があるのを後になって知った。一体何を見てたんだあの時の私!もし気づいていたなら湧き水と温泉のブレンド水をまた作っていたものを。ここを訪れる皆さんは決して見落とさないようにしてください。勿体無いことをしたぜ。。
温泉の後、次に向かうはすぐ近くにあるりんご園の直売所。
実は明日別のりんご園にて人生初のりんごもぎがてら、もし売っていたらりんご名月を買っていこうと思っているんだけど、なかった場合のことも考えてどうせ道すがらだし寄ってみようということでこれから向かおうとしているのだった。
途中十字路にて、右に行けば諏訪峡大橋という眺めがよさそうな橋があったものの、そこは後回しにしてまずはりんご園。
さすがりんご園だけあっていきなり沢山のりんごがお出迎え。店内を見てみると中にももちろん売られているけど、一見したところぐんま名月はなさそう。でもこのお店自体雰囲気が良いので他に何か良いものがあるかもしれない。
中に入るとりんごの加工品やらなにやらが売られている中でりんごの試食なんかもあり、数組のお客さんがそれを食べながら品定めをしている。
りんごは紙袋に入ったお得なセットやら色々あるけど目的のものはなく、「やっぱりないのかしら」なんて思いながらレジのほうに向かうと、なんとそこには沢山のぐんま名月が陳列されていた!
お店の人とお客さんが話してるのを聞いているとどうやら今日から解禁になったようで、今年初物のようだった。事前に「ぐんま名月は希少である」という情報とか、朝に行った味噌屋さんでの雑談で「名月はすぐ予約でいっぱいになって売れちゃうから・・・直売所でも無いかも」なんて言われたけど、それがまさかこんなに陳列されているとは!人前だからポーカーフェイスだったけど心の中では「よっしゃあ!」という叫びが響いていた。しかも一個一個柔らかネットに包まれてるのでバイクでの持ち運びにも非常によろしい!
もちろん私は即座に一袋ばかり手にしてレジへとまっしぐら。バイクで来たということでしっかりした紙袋に入れてくれて、おまけのりんごも1ついただいた。お店の女性店員さんは凄く人当たりがよかったから、品物も含めて良い買い物ができたぜ!もらったりんごは宿で食べるとしよう!
目的のものがあっさり買えたことで一気に心がほくほくした状態のまま、続いてさっきの橋へと向かう。なんだかしっかりした機材でもって撮影しているアマチュアカメラマンっぽい人たちがいたけど、どうやら電車を撮っているらしい。私はその反対側の景色を楽しもう。
ここは寄ったのは正解だったな。紅葉こそまだまだなものの、遠くの山や建物まで見通せて見ているだけで気持ち良い。その中央を流れる川も澄んでいて、絵になる風景とはこういうものを言うんだろう。
いいね、やはり寄り道(というほどでもないけど)はするもんだ。遊歩道はに行くのはやめといたけど、明日時間があれば歩いてみたいな。ここは結構楽しそうだ。
さて、そろそろ目的地にもかなり近づいてきて、立ち寄るスポットも後わずか。ここらへんも休日だというのにそこまで車通りがないのはコロナの影響かもともとそうなのか。
ただずっと前から気になってたのは目に入る車のナンバーがほとんど群馬県内のナンバーだということ。これまで見た群馬県外ナンバーは(記憶にあるのは)大宮と所沢くらいのもの。東京から来てるのは私だけなんじゃないかと思うような状態だけど、まぁ車が少ないのはドキドキしなくていいから個人的に助かります。
車通りは少なくてもこういうとこには車が沢山あるのは旅行あるあるな気がする。
この道の駅ではちょうど陶器市がやっていて、それに合わせてかキッチンカーが多く並んでいて盛況な様子。道の駅の横には川沿いに公園もあったりして、そちらもなかなか人がいる感じだった。
私はといえばもうぐんま名月も買って特に欲しいものもないんだけど、道の駅好きとしては素通りもできないのでまずは物産館に突入する。
館内はやぱり混雑していて写真は撮らなかったんだけど、巨大な白菜やさっき見たのと同じかはわからないけど大きななめこが売ってたりしてただ見てるだけでも面白い。他にも桐のマウスパッドが気になって買おうかと思ったけどレジの列が長いからやめて、最後にりんご売り場を見てみたところ
ネットで調べてた時希少だなんだと書いてあったけど、こうして現地に来て買う分には普通に買えるものなのか、それとも運がいいだけか。まぁりんご園で予約して買ったりする場合はもっと大きかったり形が良かったりするんだろうけど、それでも味が同じなら一個100円くらいのこういうのでも全然問題ないよね。
でもさっきのお店ではちゃんと一個一個ネットに入ってたから、あそこで買えて良かった良かった。
さっき橋の上からみたのはラフティングを終えた人たちだったんだろか。ボートはなかったと思うけど・・・・でもとにかくこんな時期にやるラフティングも楽しそうで、実際乗ってる人たちも皆笑顔だ。私は寒いのが苦手なので辛いだろうけど、いつか夏にやってみたいな。
そんな人たちを見て手を振ったりしながらしばしの休憩タイム。
なんだかんだそんなに急ぐこともなくここまで来たけど、結果としてかなり早く宿に着くことになりそうだ。今は14時すぎくらいでチェックイン時間はちょうど14時だけど、予約の時に15時半くらいに到着予定と書いといたから後で一応電話しておくか。個人的にはベストな時間で到着することができそうだ。
というわけでここでしばらく風景を楽しんだ後、少しばかり寒くなってきた風を浴びながらすぐそこのみなかみ温泉街へ向かう。
みなかみ温泉といえばしばしばひなびた温泉街とか、かの有名な鬼怒川温泉と同列に語られたりすることもある温泉街なだけに、鄙び好きの私としては是非ともその現状を目にしておきたい温泉街。一体どんな味わいを見せてくれるのか。
この旅館、事前に宿を調べていた時にその存在を知ったけど、もし今がGoToトラベル期間じゃなかったら確実に泊まっていたと思う。口コミには(事実なら)かなりキツイ内容のものもあったけど、それを確かめる意味でもこの素晴らしく鄙びた旅館に泊まってみたい。この建物に泊まることはもちろん、何が待ち受けているのかワクワクするじゃない!次にここいらに来ることがあったら泊まりたい宿候補No1です。
いやぁみなかみ温泉街、ノスタルジックな雰囲気ただようお店が多くあって個人的にかなり楽しいな。路地も多くてワクワクするし、そんな狭い道に意外とトラックが入っていったりするのも面白い。ここは今じっくり散策するのは少々もったいない気がするのでほどほどにしておこうかな。
なんとなく既視感のある駅前。お土産屋もあるけど特に寄りたいところもなかったのでそのまま通過してしまった。
しかし温泉街も確かに鄙びてはいるけど、案外新しいオシャレなお店もあったりしたから今まさに息を吹き返そうとしているところなのかもしれない。(昼間だからなのか)あまり寂しい感じもしなかったし、もしかしたら新しい発展をとげようとしているのかもしれない。あの新しい店たちはその萌芽であったら嬉しいな。
駅前で宿に電話したところ、愛想よく「お待ちしております」と言ってくれたので安心して宿に向かう。その途中「あ、夜に飲むりんごジュース買うの忘れた!」と気づいたけど、宿に着いてから後も買うことができるであろうスポットがあるのでそのまま宿に向かう。楽しみに弾む心に反して、気温はどんどん低くなってきているようだった。
後編につづくッ
ネギさんこんにちは!
楽しみにしてました!
しかも今回群馬ですね!
そんな私も先々週に川場の道の駅に行きました!
山賊焼きは外せないです!あとお野菜とりんごは必ず。
おにぎりも美味しいんですよー、川場のお米ゆきほたかといいます。
またの機会にぜひともお勧めです!
みなかみは私の父の故郷なんです。
おばあちゃんがいたころは毎年行ってました。
おばあちゃんちは赤谷湖の方なんですけど。
ネギさんが自分が知っているところへ訪れているのは
なんか嬉しいです。
そしてお楽しみのお宿!
楽しみにしてます!
十六夜さんこんにちは( ^ω^)
そうなんですか、だったらお互いかなり近い時に(もしかしたら同じ日かも)川場に行ってたんですね(笑)
あんな風に野菜やら果物やらが売ってるのが羨ましいですよ。東京は道の駅がほぼないのが痛いところです。
しかしおにぎりも美味しいとは知りませんでした。まぁあの風景の中栽培されるお米が美味しくないはずもないですよね。次行った時にはチェックしてみます!ちなみに記事中にもある、お土産に買った高平こうじ店さんの味噌も美味しかったです。
赤谷湖ってどこだろうと思って調べて見たら猿ヶ京温泉の湖なんですね。私は以前佐渡に行く時に通過しただけですが、あそこらへんがお父さんの故郷なんて温泉好きとしては羨ましいですッ。
群馬ってほんと良い温泉と宿がたくさんあって、それでいて東京からも遠すぎないから好きな県です。みなかみでは今回も楽しい思いをさせてもらいました。
今回の記事は思ったより長くなって前編後編と読みづらくなってしまいましたが、只今後編を書いているところなのでもうしばらくお待ちください( ^ω^)
しかし長くなりすぎる癖も早く治さないといけませんね。とにかく頑張ります〜