[上田市] 素朴な風情につつまれた名湯でゆっくりと 霊泉寺温泉/松屋旅館

長野

夏休み6泊7日の旅2日目です。 [1日目]

宿に着いたところから読みたい方はこちら

燦々と太陽が輝いている午前10時、まだ星尾温泉に多少心を残しつつ、今もって人出のない集落を抜けて道を下っていく。
そろそろ夏の暑さも和らいでくる時期だけど、今日は昨日と打って変わっての晴天で、山間といえど気候はやや暖かい。山々の上に冴えている青空はまだ夏の名残が感じられて清々しい。そんな朝の陽気を楽しみながら、私はこれから、下仁田臼田線という峠道に向かおうとしている。そこは険道とも呼ばれる険しい峠道なんだそうな。

昨日星尾集落に向かうためにまがった丁字路に戻ってきた。ここを左に曲がると険道方面だ
昨日は気づかなかったけど、丁字路にはたけきやというお休み処があった。かなり惹かれる建物だけど営業してるのかな
その塀には学校にあるような掲示板が。道路向かいに廃校を利用した資料館があるからそこからのものかも。良い雰囲気
そこから少しばかり走ると羽沢集落に到着
やっぱりせり出した屋根が特徴的な家が多いこの景色も見納めか〜

やっぱり川沿いの集落はなんかイイ。川に下りやすいように階段が設けられてる護岸も、民家の庭から直接河原にアクセスできるようになっている造りも和やかで良い眺めだ。ノスタルジーに浸るのが好きな私からしたら、まさに日本の田舎のようなこの風景はかなり心地が良い。
ただこれだけ川にアクセスしやすいからか、もうすぐで禁漁期に入るにもかかわらず釣り人が1人もいないのを見ると、ここらへんはあまり魚が釣れないのかもしれない。

そして住民の姿も見えない長閑な羽沢集落だった
さっきのところを少しだけ行くと道が二手に分かれているので、そこを右に行けば下仁田臼田線に通じている。私が向かうはこちらだけど
もう一方の道は全面通行止めとなっていた。とりあえず下仁田臼田線の方は通行可能でよかった

臼田線に入ると道は急に一車線分くらいの幅になって、道も多少ガタついてくる。まだまだ険道と呼ぶには遠い感じで、他に車もないので気持ちよく走ることができている。ただ木々が生い茂っているので、今の服装(速乾ロンTに七分丈シャツの重ね着)はちと寒い。

しばらく走ると長野県と群馬県との県境にやってきた。案外すんなりだったです

県を跨ぐ時、こういう標識を見るとちょっとテンションがあがってくる。これからまた違う土地に足を踏み入れる実感が湧いてきてワクワクする。ここから先は、見た感じ更に細い道になっているようだ。険道と呼ばれる所以はここからなんだろか。

道もちょっと砂利っぽい。少し慎重にいこうか

ここからは更に対向車が来たらキツイ道幅になっているものの、道としてはそんなに走りづらいこともなく、坂もそんなにキツくはないので相変わらず楽しい走りが続いている。星尾温泉のお兄さんは「あそこはあんまり通りたくないですね」と言っていたけど、確かに車は通りづらいだろうけれども、バイクで行く分にはそんなに警戒しなくてもよさそうだった。

途中さすがに寒くなってきたので、陽が当たるところでひと休憩。もう少しで峠道も終わりかしら

しばらく休憩しても十分には温まらなかったから上着を一枚羽織って再出発。昨日はガソリン残量半分でも大丈夫かと心配してたけど、全く問題ない感じだ。まぁ冷静に考えると半分も残ってるんだからそりゃ大丈夫か。でも山を降りて街に出たらすぐに給油せねば。

道も下り坂になって、川も魚がいそうな感じになってきた。釣り人も1人だけ見かけました
そうして突然現れた雨川ダムという小規模ダムを抜け
少し走るとようやく山道を抜け、民家が見えてまいりました

結構前には上野村から十石峠を抜けて佐久に出たことがあるけど、今回は下仁田臼田線を抜けて佐久へ。以前の記憶だともうちょっと行くと市街地に入ってつまらない道を行くことになるから、今回はできるだけ車通りの少ない景色の良い道を走りたい。今の時刻はちょうど11時くらいだから、時間的余裕は十分だ。

山道を抜けてまっすぐの広い道を走っていくと、その先は稲田が広がる気持ちの良い風景が広がっていた。こういうとこ大好き
気持ち良いな〜。こんな道をずっと走っていけたらいいんだけど

やはり主要な道を選ばなくて正解だった。田んぼがあるおかげで単純で直線的な道が続いて夏らしさ全開ッ。稲の匂いも昔を思い出させてくれてイイ気分。

しかしそんな快走路もいつしか終わり、市街地に入ったところですぐに給油を完了した後、主要動を避けて千曲川近くを走る、比較的落ち着いていそうな道を目指して市街地を横断していく。次の目的地までちょっと時間はかかるだろうけど、そうした方がトラックや飛ばす車に注意しながら走るよりははるかに旅を楽しめるというものだ。

そんなわけで走っていると、市街地を抜けたところで気になる直売所を発見。体が自然と吸い寄せられるように駐車場へ

どうやらここは赤坂直売所というらしい。全くチェックしていないところだったので嬉しい出会いだ。
とりあえず山を降りてから日差しがキツめなので、日陰になっているところに原付を止めて直売所に向かう。

なるほど、ここは楽しいな。野菜が結構安い!

夏野菜はもとよりあんまり見たことのない野菜も売られていて面白く、手作り加工品もちらほらあって購買欲をそそられる・・・・が、今は美味しそうな野菜も買うことはできない。買うならばもちろん夜食になりうるフルーツだろう。

フルーツは店の外にあった。山ぶどうは300円。高いのか安いのかわからないけどかなり気になる
そしてその近くにはプルーンが。これもまた気になる

他にもりんごや梨なんかもあったんだけど、りんごは時期が早いし梨は8月末くらいから沢山食べてるので、買うなら山ぶどうかプルーンかな。なかでもプルーンは今までほとんど気にしたことがないし、プルーンといえばミキプルーンぐらいしか知らなかったから、こうして生で売られているのがちょっとレアなんじゃないかと思っている(後に全くレアじゃないと思い知る)。
なんか見た目も大きなブドウっぽくて美味しそうなんで、お試しな気持ちで結局クラシマプルーン(500円)なるものを購入したのだった。

その後走行中、なんとなく気になったので撮っておいた広場と建物。なんだかわからんけど好き
結局途中からつまらない道に入らざるおえなくなってしまった。いやしかし、そろそろ上着は脱いでもいいかいしれない。ちょっと暑い

とりあえずこれから向かうは去年も行ったばかりの上田市街地。最近「またここに来ることになるとは」という経験が多いけど、今回もまたそれだ。
実は去年の泊まったますや旅館の帰りに(結局記事にはしませんでしたが)NABOという素敵な本屋に寄ったんだけど、せっかくなんでそこにもう一度行こうと思っていたら今日は見事に休業日。じゃあその代わりにどこか良い本屋はないかと探してみると、酒造のあった柳小路の端に良さそうな本屋があたので、ではそこに行ってみようというわけで今向かっているところなのだ。

というわけで上田駅に到着し
すぐさま柳小路へと向かう

本屋以外にもちょっと寄りたいところはあったんだけど、うまいこと駐車できそうなところがなさそうなので寄り道はなし。まぁお腹もすいてきたしね。

そうしてやってきました柳小路。さすがに平日なので観光客はほとんどいない。そして暑い
そして柳小路に入ってすぐ左にあるのが目的の本屋コトバヤさん古い町屋をリノベーションしていてオシャレ
店内の様子なんかブレた写真ばっかであまり良いのが残ってなかった

店内に入ってみると、たまに風鈴が鳴る静かな空間でご主人が静かに本を読んでいた。とても居心地の良い空間で落ち着いた雰囲気。
本は新本古本共に売っていて、セレクトはちょっと普通の本屋ではあまり見ない感じの本が多いかも。他にも雑貨が売っていて楽しい店だけど、本に関してはあんまり好みのものはなさそうかもしれない。

雑貨は地元のアーティストのものとかなのかな。面白そうなものが多いです

一階を一通りまわったところで2階にも行けるということがわかったのでちょっとワクワクしながら階段を上がる。写真では全くわからないけど、良い感じにリノベーションされてるので2階も気になるところだ。

ちょっと急な階段をあがったところ。あのトンボ鉛筆の箱めっちゃ欲しいです
そこから真後ろを向くと、そこには一段高くなったところに畳部屋が広がっていた

おお〜こりゃいいなぁ!リノベーションされた1階も良かったけど、昔ながらの2階のこの感じ、素晴らしいぜこれはっ。やはり私はこれくらい古さが残ってるほうが好きだなぁ。
で、2階の本はというと多分全て古本で、1階にはなかった漫画なんかも売っていたりする。値段は100円。ちょっと漁ってみよう。

こちらには昭和感ただよう中古品も売られている。いいスねぇ

他にお客さんは誰もいないのでちょっと気になったものを座って読んだりもしたんだけど、結局どれも買うにはいたらず。今日のこの店のラインナップには縁がなかったようだ。
ただこの畳の部屋で少しだけくつろぐことができたのは最高だった。ここは、いつかまた来ることにしよう。

店を出ると時間も昼飯にちょうどよく、いい感じに空腹になってきているので次に向かうは飯処だ。
昨日ラーメンを食べられなかったから、今日こそは絶対ラーメンを食べたい。上田駅近くには初めて上田に来たときから気になっている鯉西という川魚料理の店があるんだけど、今日は完全にラーメンを食べたい体になっているので鯉西はまたもやおあずけとなった。

スマホで調べたところ千曲川をわたったてちょっと行ったところにあるラーメン屋を発見したのでそこへ向かう。次にいこうとしてるスポットにも方角的に合ってるからちょうどいいし、宿にももう割と近いところにいるので時間にも余裕ができそうだ。

そうしてやってきたのがしもりやめんめんというラーメン屋!ちょっとプレハブっぽい建物だ

私は普段つけ麺はあまり食べないんだけど、なんだか肉を大量に食べられそうだったのでここに決めたところもある。昨日脂っ気のあるものをあまり食べられなかった分、今日でその欲を満たしておかなければこの旅に支障がでてしまう。私は喜び勇んで店に入った。

店内に入ると肉を売りにしているラーメン屋にしては以外なことに店員さん全員が女性だった。
メニューを見ると麺の量が選べるようで、「基本」と書かれている量が一番人気らしく、普通の店よりちょっと多めの量とのことだったのでこれにして、トッピングとしてミニミーツなるもの(チャーシュー・角煮・豚軟骨一枚ずつ)を注文する。豚軟骨とは珍しい感じもするけど、とにかくこの昼食でしばらくは旅のラーメン欲は抑えられそうだ。結構美味しそうだし。

そしてやってきたのがこちら!これはかなりウマそうだっ

ミニミーツと言いながら肉の一つ一つが結構デカイ!チャーシューの小ささに泣きをみる店がたまにあるけど、ここは十分満足感のある肉の量で嬉しい。
食べてみるとスープは魚介系のちょっと濃い目の味で、空腹の腹にはドカンと来る美味しさがある。豚軟骨はよく煮た牛すじのようにトロットロで、スープの味にしっかりマッチしている。チャーシューも角煮も柔らかくてしっとりしているから口の中がジューシーだ。これは良いラーメンである!
餓鬼のように貪ってすぐに完食してしまったけど、お腹は大の大満足。味も量も、そして値段も内容に見合ってるのではないでしょうか(確か1000円ちょっとくらい?)。大変良い昼食となりました。

めんめんを出てすぐの交差点を左に曲がる。
これから向かうところは無言館という美術館だ。こちらは美術館の中でも特殊で、戦時に亡くなられた画学生の作品を収蔵展示している美術館ということで、以前から興味があった。
去年のツゲとの旅行で出来れば彼と一緒に作品を見て、彼の感想を聞いたりしてみたかったんだけれど、電車と徒歩の旅行ではどうにも行きづらい場所にあるので行けずじまいだった。
今回は原付きで、しかもここから宿に向かう途中にあるので都合がいい。まぁそういうルートを組んだからなんだけど、ともかく念願の無言館に行けるのは嬉しいけれど、ツゲと作品について話し合えないのだけは残念だ。

その道すがら、長野エリアでの主要なスーパーであるツルヤがあったので、ここでツルヤオリジナルのりんごジュースを購入。ツルヤはオリジナルブランドが充実していてしかも美味しいと有名なのです
その後無言館に向けて住宅街を進む。こういう道でも、遠くに山々が見えている風景は楽しい
別所線の駅の一つ、塩田町駅を過ぎて田んぼが広がる道を更に行く。日も少しずつ夕方に近づいている
標識に無言館の看板が見えてきた。もっと山に近づいていったところにそれはあるらしい

標識どおりに進み、もう山が眼前に迫ってきて民家ももばらになってきたところで無言館が見えてきた。建物は木立が並ぶ静かな小山の中にたたんずんでいる。美術館のコンセプトに合った、厳かな空気さえ感じるような場所だ。

駐車場には車が何台か。蝉が薄く鳴いている敷地はとても静か
無言館。建物は余計な装飾がなく、シンプルで静謐なたたずまい。ちょっと気が引き締まる感じがする

残念ながら館内の撮影は禁止だった。
受付は出口にあるようなので、料金は最後に支払うシステム。入ってすぐに鑑賞が始められるのは自然に気持ちが移れてありがたい。

館内は天窓から差す優しい光と淡い照明のみで、無骨なコンクリート打ちっぱなしの内壁に反射した光は、優しく透明感が感じられる。落ち着いた鑑賞空間だ。
さらに入ってまっすぐに伸びる空間と直交するもうひとつの空間を見て、この建物は十字架型であることがわかった。

作品は油絵が最も多かったと思うけど、他に水彩画やデッサン、挿絵が書かれた家族宛の手紙など、興味深いものが多数ある。
飾られた作品の横には作者の簡単な情報が書かれているキャプションが添えられている。
若くして亡くなった戦没画学生の作品であること。そしてキャプションから作者のプロフィールを知った上で作品を眺めると、なんとも言い難い気持ちでの鑑賞となる。
作品は、それ自体だけで見るとそれほど特別なものはない絵だと思う。でもその背景を知ることで、色々な感情や思いが絵の表面に立ち現れてくるように思えた。それはどれも私のイメージでしかないけれど、そこに何か心に響くものが感じられる。中でも、「風景(写生する友)」と「三人ヲ配ス」という作品が気に入った。

手紙の中ではとある人が自分の妻に宛てた手紙がユーモラスで面白かった。
「(あまりに字数が多くて手紙が長くなっていたので)お前が愛情深いのは知っているが、深いだけでなく長かったとは」とか「(それを部下に見られて)恥ずかしいやら誇らしいやら」など、ユニークな文章で書かれた手紙が異色で面白かった。戦時中でも、やはり人それぞれの形があるということがよく分かる。

そうして広くない館内ではあるけれども、じっくり1時間ほど鑑賞してから建物を出た(本当はもうちょっといたかったけど)。

出口の様子。入り口も出口もさりげない

実は無言館に至る坂の途中にも1つ建物があってそちらも関連の建物らしく、同じチケットで入れると受付の人が言っていたので、時間はちょっと厳しいけどせっかくだから行ってみることにした。

こちらがその第二展示館だ。その敷地には
入れた手紙が永久保存されるという開かないポストがあった。どこか心に残るコンセプトがある

第二展示館は多少小さめな造りなものの作品数は多め。こちらも一つ一つ見ていきたかったけど、時間が厳しいので流し見で終わってしまったのは残念だった。さっきの無言館よりも薄暗い館内は、同じく静謐な空気が流れている。
残念に思いながらもサラッと作品を見終わると、廊下でつながった横の建物はどうやら図書館になっているようなのでちょっと除くつもりで行ってみた。

それがまた、非常に素晴らしい図書館でありました
壁一面並べられた蔵書。本好きにはたまらないなこれは

さっきの作品たちをじっくり見られなかったのは残念だったけど、この素敵な図書館を見てしまっては、ここで本を読むことができないのもまた本当に残念だ。日本にいることを忘れるような、ヨーロッパの片田舎にある教会図書館を思わせるこの空間、読書には適しすぎている。ここでなら一日中本を読んでいられそうだ。

まさかこんな場所があったとは。しかも別所温泉に割と近いところに
ここはたっぷり時間をとってもう一度来るしかなさそうだ

無言館はここの他にも、ちょっと離れたところに残照館という素敵な建物もあるようだけど、今日はもうもちろんそこにいくことはできないので、この第二展示館と図書館も含めて、また訪れることになりそうだ。その時はたっぷり時間をとって来ることにしよう。最後は少し残念だったけど、無言館は当初思っていたよりもずっと心に残る場所だった。来てよかった。
(無言館←気になる方は公式HPをどうぞ)

さて、ではこれから霊泉寺温泉に向かうとしましょう。只今の時刻は15時50分くらい

無言館を出て少しばかり長いトンネルを抜けると、松本まで抜ける国道254号線に入った。
松本方向へは今から向かう霊泉寺温泉を始めとして、大塩温泉、鹿教湯温泉という温泉処が近距離に並んでいる。どれも以前から行きたいと思っていた温泉場だけに、今回始めてそのうちの1つを味わえるのは嬉しい。道も山に挟まれた穏やかな農村風景が広がっていて雰囲気はいいけれど、トラックが多いのが玉に瑕だ。

そんな中見つけた廃ビリヤード場前で最後の休憩。こんなところにビリヤード場というのも珍しい
沢山のトラックを見送ってから、とうとう霊泉寺温泉に向けて最後のひとっ走り。日も明らかに傾いてきた

段々と寒くなる中しばらく走ると標識に「霊泉寺温泉」と大きく案内があったので道を左に曲がる。
山々を縫うように、民家もまばらな細い道を奥へ奥へと走っていくと赤い橋がある。そこを抜けると清泉寺温泉の温泉街らしい。もう体も冷えてきたところだし、いよいよ温泉が恋しくなってきた。

赤い橋を渡ったところ。ここから温泉街だろう
おお、さすがに温泉街らしくなってきた

霊泉寺温泉は山間のさびれた温泉場というイメージがあったけど、なるほどコレは確かに寂れている。とは言っても地元住民の姿は見えるし、平日とはいえ多少観光客の姿も見えるので、あんまり寂しい気がしない。今の所、どちらかというと落ち着いた温泉街といった印象。廃墟はチラホラあるけども。

温泉街の奥まで来ると、そこに今日のお宿の松屋旅館はあった。よし、到着!

なるほど、ネットで写真を見ていたとおりの古びた良い宿だけど、奥に建て増しした部分もあったのか。部屋はあそこになるのかしら。いずれにしても、今日も楽しみである!

手前の空き地は駐車場じゃないようなのでちょっと探すと、どうやら写真右の奥へ続く道の向こうに駐車場があるらしい。
行ってみると確かに駐車場があったので端っこに駐車しようとすると、宿からにこやかなおじいちゃんが「いらっしゃいませ〜」と出てきて、屋根付きの駐車場に案内してくれた。見たところ宿の人の自家用車を駐めておくところっぽいけど、私が原付きなのでわざわざそちらに入れてくれたみたい。いきなり温かい心遣いだ。

こんな感じ。ありがとうございます!

荷物をまとめて玄関を入ると、入って右手にある大きな帳場の奥で、さっきのおじいちゃんにおばあちゃん、そして女将さん(多分)全員が立って出迎えてくれた。それがなんだか気持ちが良くて、お客さんのことを第一に考えてくれている宿なんだろうなぁと想像できる。ここは良い宿なんだろう。

宿帳への記載が終わったら早速部屋へ。
例によって道中簡単に風呂やらの説明をしながら案内してくれた。説明は最低限だけど愛想は良くて、多分お客さんと付かず離れずの丁度いい距離感を心がけてるんだろうなと思う。後で色々お話ができたらいいけど。

そうしている間に部屋に到着!広めで良いじゃないすか!

女将さんは「夕食は5時半から6時のあいだに」「今日は男性ばかりだから婦人用のお風呂もどうぞ」などなどいくつか説明してくれた後去っていった。

部屋はご覧の通り既に布団が敷いてあって、広さも十分な快適仕様。そしてほこり1つない清潔さはあの宿の人達を見てたら当然のようにすら思えてくる。これは過ごしやすそうだっ。

ちなみに入ってすぐのところには嬉しい冷蔵庫もある。右のドアはトイレだ
違う角度から。窓は開いてるけど、風の通りは悪そうだから風呂上がりはエアコンを使うことになるかもしれん
アメニティはフェイスタオル・浴衣・歯ブラシ有り。残念ながらバスタオルはなかったけど、そこは持参してるので問題なし
あとでお茶をいただきながらお茶請けを味わおう
夜は地元テレビ局の番組でも見てゆっくりしようかな
広縁の様子。窓からの眺めは良くないけど、静かでのんびりできそう
建物に囲まれてるから風もあまり入らないというわけか
広縁の机。カメムシが出るから、その時はガムテープでとってねということらしい。でも今の所カメムシの姿はない
おし、今宵はここでゆっくり過ごさせてもらうか!

この霊泉寺温泉は鹿教湯温泉、大塩温泉と合わせて国民保養温泉地の指定を受けているようで、まさしく湯治にもってこいな静かで落ち着いた部屋だ。入口前の冷蔵庫には早速プルーンとりんごジュースを入れてある。今日は湯治気分でダラリと過ごすことにしよう。

では、その肝心の温泉はどんなものかを味わいに行こうか。今日はあまり疲れてないから、部屋で一旦休憩を挟む必要もない。館内の探検がてら入浴だっ。

廊下の様子。正面のドアが私が泊まってる部屋で、左の上り階段を行けば大浴場、下りは玄関へ。
階段を下って玄関へ。照明がまばらについていて所々暗いのがGOOD
1階玄関へ続く階段だけこういう趣ある造りを残している。昔の名残かしら
1階フロント。ちょうどいい椅子があったので座ってみた
大きな帳場は宿の人達の憩いのスペースにもなっている。平和な空気
その下には懐かしのテーブル筐体が。チラシ置き場になっているからもう使うことはできないんだろうけど、ここにあるということが意味深い
そして左を向くと玄関。一度に沢山の人を受け入れられそうだ

こうしてよくよく見てみると、全体的に昭和感漂う私好みの建物だ。色々とシンプルで、湯治場感があるのもイイ。これは後の温泉街散歩も楽しみでございます。なんでまずは温泉を楽しむことにしようか。

温泉に入るため3階の大浴場へ。この脱衣所前の休憩スペース、廊下に無理に作った感じで好きです
左のドアの向こうが男風呂なようだけど誰か入ってるっぽいので、私は正面の女風呂へ行くとしよう
脱衣所はカゴもなくいたってシンプルだ。ドライヤーや扇風機もないけど、今日はいらないかな

この脱衣所はちょっと風通しが良かったので風呂上がりも扇風機なしで大丈夫かな(基本涼しいし)。
さて、では今日の温泉はどんな風に私を癒やしてくれるのか、ワクワクしながらいざ浴室へ!

お、澄んだ湯に黒い縁取りの浴槽!このシンプルさも湯に自信がある表れかっ
ソープ類も一応あります。確かボディソープとシャンプーだったような

浴室に入るとモアっとした感じはなく換気がいいらしい。
泉質はアルカリ性単純温泉で特ににおいは無し。ざっと見たところ特徴的なところはなさそうだけど、こういう透明系の温泉は入ってみると意外になんてこともあるから侮れない。なんせ国民保養温泉に選ばれるくらいだし。

というわけで気持ち的にはいきなり温泉に飛び込みたいところだけどまずは体を洗う。
残念なことにシャワーの出は良くなく、更に熱くもならなかったので温泉を汲んで体を洗う。
湯を浴びて「おや、これは・・・」と思いながらいざ温泉に入ると、以外にぬる湯な霊泉寺温泉。微妙にぬる湯というか、もうちょっとで芯まで温まれるくらいの温度というか、今まであんまり経験したことのない温度かもしれない。

湯の感じはサラッとしていて柔らく、そして微妙なぬる湯。これは長湯に非常に適していてなかなか気持ちが良いなっ。かけ流しだし貸し切り状態だし、思いっきり体を伸ばせばスーっと体の疲れが取れていくようでかなり開放的な気分だ。窓は修繕の後なのかあまり見晴らしは良くないけど、この優しい温泉はいかにも体に良いように思える。ただ、今の時期にはこの湯温はちょっと寒めかな。出るにはちょっとだけ覚悟が必要かも。まぁでも、気持ちいからいいか。

かけ流しの温泉、堪能させていただきましたちなみに温泉に入れるのは夜10時までで、朝は6時から

湯上がりはお肌サラサラ。時期的問題で芯までポカポカにはなれてないけど、部屋に戻ったら布団に飛び込んで第二の幸福時間の始まりだ。宿に到着していきなり横になるのもいいけれど、そこは我慢して風呂上がりに横になるのは更に気持ちが良いぜっ。

腰を思いっきり伸ばしながら、ここで明日の宿の予約をとる私。今回は楽天トラベルですぐに予約ができたので、後は夕食の時間までテレビでも見ながらゆっくり過ごすのみ。しかし仰向けになっていると、すぐに眠気が襲ってきた。

すっかり寝入っていたところ、「すいませ〜ん」の声とともに目が覚めた。どうやら夕食を運んできてくれたらしい。時刻は5時半ちょうど。ちょっと早めの夕食だ。

やってきた夕食がこちら!こりゃウマそう!

長野らしく鯉こくに鯉のあらい。そして鮎の塩焼きもあって非常に食べごたえのありそうなメニューだ。鯉の養殖は特にお隣の佐久地方で盛んなようで、だからなのか今回のこの鯉こくはどこか正統派な鯉こくのような感じがする。素朴な感じ。

鮎は内蔵つき。あらい色が濃くて旨味がありそうだ
体に優しそうな小鉢たち。これらも美味しそう
では地元のテレビを見ながらいただきます!

まずは鮎から。食べてみると出来たてホクホクで骨も柔らかく、内蔵もマイルドな苦味で食べやすい。やはり温泉宿では鮎ですな。これはやはり美味しい!

鯉こくはやっぱり脂が乗ってる腹身がプリプリで味が濃くて、ご飯にすんごい合う。
ますや旅館のも独特な感じで美味しかったけど(ウロコも食べれたし)、こっちはこっちで懐かしい感じのする味わいで安心する。内蔵もそのまま煮てあるからコリコリした食感が楽しめるし、意外と苦味もないからかなり癖になる美味しさ。これは出来ればおかわりしたいくらい気に入った。ご飯の減るスピードも凄い。

あらいはコリッコリで弾力がありながら、思ったよりあっさりした旨味が上品な感じ。他で食べた時もこんなコリコリだったかな。新鮮な証拠かもしれない。これもまた非常にヨシ。

小鉢もそれぞれおかずとして優秀なものが多くて、中でも煮浸し詰め合わせの小鉢が全体的にじゅわっとジューシーで満足感がある。さっぱりしたものもあるから、全体のバランスも良い感じ。
お腹も減ってたのも手伝って、あっという間に完食してしまいました。量的にも割とあったけど、夕食の時間も早いから夜食は必須になりそうだ。でも今は大満足。

最後に梨を食べて終了。これがまた甘くてとてもイイ
それではごちそうさま。非常に美味しゅうございました

食後はフロントに電話して膳を取りに来てもらい、そこでもまだ時刻は18時ごろ。外もまだ薄明るいので、今のうちに散歩に出かけようとしたところ、玄関に行くと女将さんに遭遇。にこやかに話しかけてきてくれた。

お「あのリュックにささってた長いのって、釣り竿ですか?」
私「はい、どこかで釣りができそうなところがあったらやろうかなと思って。ここらへんは釣れますか?」
お「いや〜、あの川は一枚岩で底が石じゃないからあんまり。上の方では一匹釣ったって人がいましたけど」

なんてちょろっと雑談。この温泉街の脇には細い流れが一本あるんだけど、ここらへんどころか上流に行ってもあまり釣れるような川ではないらしい。散歩がてらちょっと見に行ってみよう。

「散歩行ってきます〜」と女将さんと別れて外へ。夏本番なら今頃ひぐらしとかが鳴いてるのかな
夕暮れの温泉街。相変わらず人の往来はないけれど、右の共同浴場からは桶の音が聴こえている
もっとうまいこと全景を撮っておけばよかった共同浴場。古びたコンクリート造の変わった造り
共同浴場の前の中屋旅館。フロントの電気はついてるけど、客室の明かりは見えない。でもここも良い宿っぽい
中屋旅館横の霊泉館という宿。多分もうやってないだろうけど、検索すると2017年ごろに日帰り入浴したという書き込みがあった。良い建物だけに私も利用してみたかった
なんか妙な建物もあった。多分宿だったんだろうけど、なんだか窓の位置がおかしい気がする。ここも気になる物件だ

こうしてあたりを見回しながら歩いていると、廃墟となった宿はもちろんのこと、営業している宿でもあまり人の気配がせず、時間も夕闇が迫る時間ということもあって、温泉街の雰囲気はいっそう寂れたものに感じられる。
唯一和泉屋旅館という宿だけは玄関から煌々と明かりが漏れていて、人の姿もちらほら見えているのがこの温泉街の少しばかりの賑わいのように見えてくる。しかし今は多分宿も民家も夕食時だろうから、もう少ししたら共同浴場に人が集まってくるかもしれない。共同浴場は9時までらしいので、私も後で行ってみることにしよう。地元の人と話ができたら嬉しいな。

てらまえばしという橋。向こう側はもうぽつぽつと民家があるのみなので、橋を境に温泉街が形成されている。橋の前にはお寺があるのでてらまえばしかな
そしてこれがさっき女将さんが釣れないと言っていた川だ

なるほど、確かに底がわりかし滑らかでほとんど凹凸もなければ岩のたぐいもないし、何より水かさが浅いから魚なんていそうにはないか。でも子供が遊んだりするには危険が少なそうでいいかも。

ちなみにもうちょっと下流に行ったところに稚児ヶ淵という変わった淵があるらしく、水遊びも楽しそうな好ポイントみたいなんで明日少しだけそこを見てみることにしようか。さすがに今からはもう遅いしね。

宿へ戻ったころには外ももういよいよ暗くなってきていた。これからは温泉に入るかテレビを見るか、それとも持ってきた本を見るか、自由でだらけた時間が待っている。

とりあえず散歩から戻ったところでテレビを見ながら過ごす。
やはり地方のテレビ番組は旅情を感じられてイイ。なかでもホームビデオっぽく地域の催しものの様子とかが流れていたりするものが最高だ。なんでイイのかは正直よくわからないけど、遠くに来た感じがするんだろうか。そういうのが流れているとなんか見てしまう。

横になっているとまたもや眠くなってきてしまったので温泉へ。今度は男湯が空いていた
浴室は女風呂とほぼ同じ。女風呂のほうが少し広いかな
こちらもシャワーは2基。ソープ類も一緒だ

ささっとかけ湯して入ってみると、気温も下がってきた夜のことなのでいっそうぬる湯がぬるく感じてくる。「もうちょっと温まりたいんだよな〜」とかゆいところに手が届かない感じ。でもぬる湯はぬる湯でやっぱ気持ちイイからなんかちょっとジレンマを感じる。
しかしながら物音一つしない貸切状態の温泉は時が止まったようで、頭の中のこんがらがったものが解れていくような感覚は何物にも代えがたい良さがある。しばらくそんな感覚に身をまかせてぼ〜っとしていた。

そして入浴後はりんごジュースをいただく!

最初冷蔵庫は稼働してなくて、電源を入れてから早く冷やそうと思って冷凍庫に入れてそのままにしてしまっていたために少しばかり凍ってしまっていた。
なるべく氷を粉砕してから飲んでみると、このりんごジュースの味の良さは私がいつも道の駅とかで買っている600円くらいのものと遜色がなく、むしろちょっと味が濃いかもしれない。値段も300円くらいで買えるから、これはツルヤさまさまでございますな。まだ色々種類があったから、次店舗を見かけたらまた買うことにしよう。これはウマいよ。

その後1時間ほど過ごしたところで共同浴場へ。閉まる前に行っておかないと

宿泊者は共同浴場に無料で入れるんだけど、帳場前に置いてある無料チケットを渡すことで無料になるので一枚持って共同浴場へ向かう。さっきの散歩で思ったとおり、外に出ると湯上がりの人やこれから入りに行く人の姿がちらほらあった。あんまり混みすぎてなければいいけど。

中に入るとテレビを見ていた番頭さんがかなり無愛想な顔でこちらを見つめる中、無料チケットを木箱に入れていざ脱衣所へ。脱衣棚にはいくつか衣服が入っていたけど、混んでるわけではなさそうだ。

これは後で撮った写真。脱衣所はあまり広くない
ものすごく暗く写ってるけど実際は薄暗いくらいです

さすがに浴場は撮れなかったけど、浴槽は横長で床も含めて一面のタイル張り。共同浴場らしくシャワーはなく、もちろんソープ類があるわけもなし。地元の人はもちろん持参だ。
私はもう既に体は洗ってあるのでかけ湯をして温泉に浸かると、ここは宿の温泉とは違って加温してあるのか今の時期にはかあり最適な温度!ずっとぬる湯に浸かっていたので、入った瞬間「おお〜、これが欲しかった!」という心の声とともに、ぐふぅ〜と自然に体が伸びてしまうような心地よさを感じる。まさに痒いところに手が届いた瞬間っ。これはええ。隣で湯に浸かりながら歯磨きしてるおじいさんすら大して気にならないほどに。。

しかし比較的熱めなのでもちろん私は長湯することはできず、出たり入ったりを繰り返して20時50分ごろには共同浴場を後にしたのだった。宿がぬる湯なだけに、これはかなり満足感がありましたな。

その後は明日のルートやらなにやらを確認したりして過ごし、持ってきていた本を読もうにも読み始めたら寝てしまいそうなので、再び温泉に入った後晩酌が始まった。

今日の夜食たち。どら焼きもなんだかんだ残ってる

夕食の時間が早かったこともあってお腹もそれなりにすいている。今日の夜食も甘いものづくしだ。

星尾温泉の大家さんからもらったバームクーヘンは見たとおりの抹茶味。ほんのりとした渋みが最初の一口には最適だ。あのおじいちゃんの優しい顔が思い浮かぶ。ありがとうございます。

続いて人生初の生プルーン。私が買ったのはクラシマプルーンというものだが、調べてみると皮ごと食べられるらしい。色味も濃いもの緑がかったものなどあるけど、とりあえず適当に1ついってみよう。一体どんな味がするのかしら。

とりあえず一口。なんだ、思ったより酸っぺぇ

熟しきってなかったからなのか、噛んだ瞬間口がキュゥンとなるほど酸っぱいゾっ。なんかすももみたいな感じだけど、甘みはほとんどなくて酸っぱさ全開。これはちょっと食べられん。。

続いて色味が濃いものを厳選しておそるおそるかじってみると、これはさっきのものとは違って果肉の色も濃くサツマイモのようで、ちゃんと甘みのあるプルーンだ。うん、これは美味しいけど、でも凄く甘いってものでもないんだな。これはちゃんと食べられるから色が濃いやつだけいただこう。しかしプルーンってこんな味だったのね。勉強になりました。

その後は昨日買ったきなこ大福とどら焼きで締め。これはきなこ餡というのかな?大福の周りにもかかってたし、結構美味しいです

その後さらに広縁でりんごジュースを飲んだりと甘いものを摂取しまくったためか、眠たくなってきたのでテレビを見ながら就寝。カメムシやら羽虫やらが現れることは全く無く、静かに眠ったのだった。

そして朝。7時のアラームによって起きると、外は多少晴れ間がのぞいていた。どうも、おはようございます


多少雲があるけども晴れ間が見える朝。やはり1日を飾る旅の空の朝は晴れているのが一番だ。
朝もなお静かな霊泉寺温泉はそれだけで私を二度寝に誘おうとするけれども、ここで朝一番の湯を逃すのはもったいない。ということでさっそく寝ぼけ眼で温泉へと向かう。

朝の新鮮な温泉。これよ旅の醍醐味は!

男風呂は誰かが入っているようで私は今日も女風呂へ。朝日に照らされた浴室の湯気がいかにも温泉らしくて気分が乗ってくる。しかし今回もシャワーは熱くならなかったので昨日と同様に体を洗ってすぐに温泉へ。

毎度毎度同じようなことを書くようだけど、この朝のひとっ風呂は本当にこの世に比肩するものがないくらいに心も体もリフレッシュできる最高の代物だと思う。体の汚れがスルーっと落ちていくようなこの湯のさわやかさもそれに一役買っているようだ。なんか朝は朝でぬる湯なのもちょうどいい。霊泉寺温泉、さすがに国民保養温泉よ。

湯上がりは当然りんごジュース。これを楽しみにして起きてから何も飲んでなかったから死ぬほどウマいス

朝の静けさに濃い甘みのりんごジュース、最高である。今日は高いところを越えていくルートになるから、こうして朝のうちに良質の燃料を補給しておかねばならない。朝食は8時とのことなので、それもまた楽しみだ。

なんて思っていると7時50分にフライング気味で朝食がやってきた。お腹が空いていたから逆にありがたい。女将さんと軽く挨拶をして、お楽しみの朝食タイムが始まった。

うん、量的にちょうどよさそうだ!
小さい鮎の甘露煮が嬉しいぜ!

朝食はご覧の通り、甘露煮を始めごろごろと野菜が入った味噌汁やみょうがと鰹節の小鉢など、お腹に優しそうな湯治場感あふれるメニューがやってきた。
食べてみるとやっぱどれもこれも美味しいな。ししとうのやつなんかも普段なら絶対食べないけどこうして宿の食事としてだと全然食べられるし、みょうがの小鉢もさっぱりしていて甘露煮の後に食べるとナイスな食べ合わせだ。それらを地元のテレビ番組を見ながらいただくってのは非常にイイもんですな。今日は晴れ時々曇りか、なるほどなるほど。

食後は腹ごなしに朝の散歩へ。さっき朝食を食べてる時、チェックアウトまでもう温泉には入らないで寝ようと決めたので、散歩の後は私には珍しく二度寝(とは言わないと思うけど)だっ。

宿前から見える共同浴場の裏側。2階部分って何に使われてんだろ
川の様子。なるほど、ここらへんを見ると尚更魚なんていなさそうに見える。子供は安心して遊べるだろうな
朝の温泉街。地元の人がちょろっと出歩いているくらいだけど、朝はなんだか寂しい感じがあまりしないな
共同浴場からは相変わらずカポーンという桶の音と喋り声が聞こえる。これから入りに行きたい気持ちはあるけど、睡眠欲には勝てないか

朝の散歩はやっぱ爽やかでいいな。なんだか夜や昼よりも朝の方が空気がピシっと爽やかに感じられるのはなぜなんだろうか。今日一日のやる気が湧いてくるぜ。
しかし再び散歩してみて思ったけど、建物を見ていると宿や民家に関わらず、高さが揃ってすっきりした景観になっているんだな。基本2階建てが多い中、3階建ての建物でもそんなに高さに違いがないので、周りを自然に囲まれている温泉街というのを堪能できる町並みになっている。これは街づくり計画の一環なんでしょうかね。良いことだと思います。

そんなこんなで宿に戻ってきました。コーヒーでも買ってくればよかったかな
ちょっと気になっていた屋上へ。ああ、こんな山の中だったんだねぇ
あそこは宿泊棟?ちょっと気になる
宿の前の道を行くとあのお堂に行ける。宿を出たら行ってみようかな
なるほど、メインの通りから奥に入るとまだ面白そうな廃墟やらがあったんだね。それは今度探検させてもらいましょう

というわけで散歩散策が終わったら速攻で布団に飛び込んでしばし仮眠へ。横になってシ〜ンとした室内の空気を感じるのも好きなんだけど、それが心地よすぎてすぐさま眠ってしまった。

アラームによって起きたのは9時40分ごろ。大体40分くらいしか眠れなかったけど、チェックアウト前の睡眠がこんなに気持ちが良いもんだったとはね。。これは今後も取り入れていくスタイルになるかもしれない。だってとっても元気が湧いてくるんですものっ。そんな湧き出る元気にまかせて荷物をどんどん整理していき、10時前には帳場に精算へ向かった。

では、一晩お世話になりました!出発!

女将さんと釣りに関してちょっと雑談すると、その流れで「あの、これうちで作ったお米なんですけどよろしかったらどうぞ」とビニール袋に入ったお米をいただいた。全く思いもよらぬプレゼントに嬉しがる私。思いもよらず、最高のお土産を手に入れてしまった。ここの食事で出たお米も自家製のお米だったとするとウマいこと間違いなしだ。ありがとうございます、宿の皆様方。。

お米と素敵な一晩のお礼を行って宿を出ると、昨日のおじいちゃんが建物の中からにこやかに笑って頭を下げて見送ってくれた。来た時と同じ心温まる心遣いに、今日もまた良い1日になりそうな気がしてくる。今日は何が待っているのか、ワクワクしながら出発したのだった。

これがもらったお米。沢山貰えてありがたいです
では、さらば霊泉寺温泉!また来ます!

※ 今回泊まった霊泉寺温泉は前情報通りの鄙びた静かな温泉街で、松屋旅館さんもまた昭和風情のある落ち着いた宿でした。
真夏はどうかわからないけれど虫をほとんど見ることはなく、館内は清潔で値段を考えると料理の質、量ともに十分だったと思います。宿の方々も親切で優しく、家に帰ってからもお礼のお手紙をいただいたりと、その心遣いに感心してしまいました。それが宿の居心地の良さに表れていると思います。
この山間の温泉地を味わうにはとても良い宿だと思います。是非行ってみてください。

霊泉寺温泉 松屋旅館 : 一泊二食付き 8950円(税込)

  1. まいらー より:

    こんにちは。
    霊泉寺温泉に行かれたんですね!私も大好きな温泉です。
    静かでいいですよね。私は遊楽さんに泊まりました。松屋旅館さんも良さそうですね。次回泊まってみようかな。

    無言館知らなかったです。図書館も素敵ですね。行ってみたいです!
    私もツルヤスーパー大好きで、リンゴジュースとかジャムとかおやき買います。

    あ、来月星尾温泉に行きます!ネギさんのブログで教えてもらった旅館に行くの2軒目です。楽しみ!

    大塩温泉に寄るのかなー?3日目楽しみにしてますね!

    • ネギ ネギ より:

      まいらーさん、どうもこんばんは( ^ω^)

      霊泉寺温泉、いいところでしたね〜。遊楽さん、私も泊まろうかと迷いましたが、今回はより昭和っぽさそうな松屋旅館さんに決めました。私は逆に、次は遊楽さんに泊まってみたいです。
      しかしまいらーさんが大好きだというのもわかる、本当に静かで落ち着いた、そして鄙びた温泉でした。
      松屋旅館さんからは泊まった後お手紙を頂いていて、丁寧な挨拶の後に「どうぞお知りあいの方にご紹介していただければ」と書いてありました。御老体ではあるけれども、ご主人や女将さんがこれからも頑張って宿を続けていきたいという気持ちを感じました。
      まいらーさんも次回行かれる時は、是非泊まってみてください。良い雰囲気ですよ( ^ω^)

      無言館も図書館もそうですが、どこかに旅するたびに「時間があればもっと楽しめるのに」という場所に出会います。小さいながらもあんなに空間デザインが美しい施設に出会えたのは幸運でした。
      次にあそこに行く機会があれば、その時は鹿教湯温泉あたりで泊まって楽しみたいです。無言館は今閉館の危機にあるそうなので、応援の意味も込めて是非行ってみてください。

      お、星尾温泉行かれるんですね〜、羨ましいなぁ。この季節、あそこらへんはものすごく寒そうですけど温泉は最高でしょうね。私も度々あの時の安らかな時間を思い出しては再訪できる日を楽しみにしているような状態です。
      星尾温泉に行かれたら、どんな感じだったか是非教えて下さい。行ってみてがっかりじゃないことを切に祈ります(笑)もねまんじゅうも食べてみてくださいね

      三日目は12月中にアップできるようにがんばります。もう少々おまちください〜

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