[長野] 遠山郷にて人の家(店)に泊まる! [飯田]

長野

夏休み長野の旅5日目。 [4日目]  [6日目]

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5日目は朝からずーっと雨だったためほとんど写真がないので多少省略して書きます。遠山郷に関してはこの次の日の記事で詳しく書こうと思います。

ほていやさんでの朝は気持ち良く目覚める事ができました。今までなんやかんやで朝に共同浴場に行くとか釣りをするとかで十分な睡眠がとれていなかったので、久々に長く寝ることができました。
7時ごろ起きるてまずは風呂に直行、その後風呂から上がるとすぐに朝食となりました。納豆やら漬物やら目玉焼きやらでシンプルな朝食でしたが美味しくいただきました。昨日と同じくおじちゃんおばちゃんと雑談を交わした後、宿代を払って出発しました。正直相当名残惜しかったですが仕方ありません。「また来ます」と言うと、「ええ、またいらっしゃい」とおばちゃん。最後まで温かかったです。

さて、この日はまず最初に妻籠宿に行ってから遠山郷を目指します。遠山郷はこの日の翌日に御射山祭りという祭りが行われるのですが、それ目当てで行きます。当初は御射山祭の前日、つまりこの日は売木村という村で一泊する予定だったのですが色々考えてるうちに宿が取れなくなってしまったのでこのまま遠山郷へ向かいます。ちなみにこの日の宿の予約は取ってません(というかとれませんでした)。

妻籠宿はこの柿其渓谷からほど近いところにあり一時間もかからず到着。有料駐車場に止めて徒歩で向かいます。この時雨は霧雨くらいでした。

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妻籠宿入り口。なぜかこの写真だけは撮影してました。

まだ多少早い時間(10時前)だったのであまり人がおらず、閉まってる店も多かったですがとりあえず散策。小雨の降る妻籠宿というのも中々味のあるもので、キチンと宿場町の雰囲気を保存しているので歩いていてとても面白い。しかし色々と散策していると雨も強くなってきて、加えてムシムシして暑いので道の途中にある無料休憩所で休憩です。実はこの妻籠宿には、前日買えなかったお六櫛の専門店があるのでそこで櫛を買おうと決めてました。しかし店を見つけた時にはまだやっていなかったので休憩所でしばらく時間を潰してから向かうと開店していたのでやったと思いすぐに購入。この時には団体の観光客も増えてきていましたが、その人たちと入れ替わりで私は出発しました。

原付で走っているといよいよ雨足が強くなってきました。長野の旅初日以来の強い雨で私の貧弱な装備(コンビニで買ったカッパ)ではかなり厳しく、途中で服が腹にくっつく感触を覚え屋根のあるところで脱いでみると見事に中まで濡れていました。「チクショウ・・・。」と思いながらも山道なのでコンビニやホームセンターがあるわけでもなし、我慢して進みました。

途中で湧き水ポイントを発見、しかも少し晴れ間が見えてきていたので水汲みをかねての休憩です。

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ここの名前は忘れましたがコップや小さな小屋に色々なチラシなどが置かれていました。私がついた時にはすでに先客がいて、車できていた若い女の人が沢山のポリタンクに水を入れては車に積むという作業を繰り返していました。私も濡れたカッパやら服やらを少しでも乾かそうと準備をしてから水を汲みました。置いてあったコップで水を飲んでみると冷たくてとても美味しい。松本で飲んだのよりなんとなく美味しく感じました。

しばらく休憩していると晴れ間もひいてきてしまったので出発。その後再びさっきより強い雨に襲われてしまいました。正直(カッパを着ているというのに)びしょ濡れで、しかもこの日の宿が決まっていないという不安感から半泣き状態でした。この二つのコンボがここまで心に響いてくるものだとは思いもしませんでした。もはや初日のようにジュディマリのドキドキを歌う余裕すらありません。しかも雨なのであまりグーグルマップを使用することもできず道に迷いまくりでした。
半ばヤケクソ状態で走っているとホームセンターを発見。これは天の恵みかと言わんばかりに速攻で入店しちゃんとしたカッパを購入しました。精神衛生上これは大きい収穫です。既に服はかなりびしょびしょでしたがその上からカッパを着て再び雨の中を突き進みます。

昼頃には雨も弱くなってきていました。心にも多少余裕が生まれ始めた時に下條村で道の駅を発見、ここで昼飯を取ることにします。なんだかお城のような建物に入ると結構人がいましたがまっすぐ食堂へ向かいます。食券を買い食堂へ入ると団体の若者(サークルの夏休み旅行か?)を始め結構な人がいて、一人で席についているのは(しかも濡れているのは)私くらいでした。
しばらく待つと私が注文した定食が運ばれてきました。これをささっと、しかし美味しくいただき休憩した後すぐに出発しました。(サラリーマン定食、美味しかったです)

この後は休憩なしで走り続けやっとのことで遠山郷へ到着。途中で宿の予約を取る作業をしたりしたのですがダメで、この日は野宿を覚悟しました。
遠山郷は和田宿地区と下栗地区、合わせて遠山郷と呼ぶのですが飯田方面からきた私はまず和田宿地区に到着しました。この町の中心にある道の駅、かぐらの湯にすぐにでも入浴したかったのですがまだ入りません。私の予定では、夜7時過ぎくらいに入って閉館時間までここで過ごし、かぐらの湯で働いてる人たちが帰ったあと道の駅内の東屋で野宿しようという算段です。入湯予定時間まではまだ結構時間があったので(この時で16時くらいだったか)色々と観光しに原付を走らせました。まぁそこらへんは次回書くとして、色々な場所を回っているうちに時間がきたのでかぐらの湯に入りました。この温泉の湯は海水みたいにしょっぱいお湯で、私としては初めてな感じのお湯でした。風呂場も結構広く、ジャグジーやら低音湯、上から細い滝のように湯が落ちてくるところや露店風呂などもあって結構楽しめます。しかも時間も遅いので人もあまりおらず、露天風呂は貸切状態。今日1日の不幸を思い出しながらも安堵した心と共に湯に浸かっていました。

がっつり満足してかぐらの湯を出るとすぐ横に居酒屋があったので入店。元屋というお店で、入ると地元の人たちらしき若者と奥で子供の声が。とりあえず席に着くとしばらくしてお店の人がきたので遠山ジンギス定食を注文しました。どうやらここは居酒屋メニューもあるのですが夜でもランチメニューにある定食を頼むことができるそうです。なんともありがたい・・・。
今夜の過ごし方を考えていると定食が運ばれてきました。十分な量がありそうで良い匂いです。しかもご飯と味噌汁は食べ放題らしく、すばらしいお店です。

腹が減っていたのですぐに食べ終えて(大変美味しかったです)、小休憩の後会計に向かいました。この時私はコンビニで買いたいものがあって、ここらでコンビニが無いのは重々承知していたのですがとりあえず店のおばさんに聞いてみると「コンビニはないねぇ」とわかりきっていた答えが。私が「そうですかぁ」と残念がると「何か入り用なの?」「はい、ちょっと必要なものがあって」「そっか、でもしょうがないねぇ。今日はここらに泊まるの?」「ええ、まぁ野宿ですけど」「野宿?野宿ってどこに?」「まぁそこらへんの東屋あたりですかね」などと会話が続いた後、「じゃあウチにきたら?」と驚きの発言が飛び出しました。驚いて「え?」と返すと「ちょっと待ってて」と言っておばさんは厨房の奥へ。まさかなんとなく聞いたコンビニの話からこんな展開になるとは思ってもいませんでした。今日の不幸(大雨)があった分ここで巻き返した気分です。嬉しさを噛み締めながら待っているとおばさんが帰ってきて、「とりあえずもうちょっと待ってて」と言われたので席に戻りました。

しばらくすると子供達が店を出て行こうとして、おばさんが「あの子達についていって」というので深くお礼をして彼らについて行きました。店を出ると外でおじさんが待っていて、どうやらさっきのおばさんの旦那さんみたいです。「いきなりすいません、凄く助かります」というと「いやいや」とおじさん。おじさんと色々と話をしながら道を行くとある建物に到着です。おばさんが「ウチ」と言っていたのはこのあたりでは有名な某飲食店でした。

厨房に続く入り口から中へ案内されました。こんな時間に知らない店の中を通ることもないのでなんだかワクワクしながらおじさんに案内されるまま広間へ向かうと、「ここでテレビでも見ててよ、変なおじさんが映るから」と謎めいた言葉を残し、テレビをつけて去っていきました。

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広間の様子。結構広い部屋で、壁には画像の通りクマの毛皮や戦時中のポスター、学ランなどが飾ってありました。

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テレビには過去このお店が紹介された番組をまとめて録画したものが流れてました(計2時間くらいありました)。テレビをぼんやり眺めながら人の温かさ、そして屋根のあるところに泊まれるありがたさをヒシヒシと感じました。素性もわからぬ私を、野宿はキツイだろうというただそれだけの思いで泊まらせてくれた事に驚きと感謝の念を禁じ得ません。

「世の中捨てたもんじゃないぜ!」などと一人で興奮していると、おじさんが「変なおじさんでてきたでしょ」と言って麦茶をもってきてくれました。テレビを見てる途中に気づいたのですが、このビデオに頻繁にでてくる男の人が、若かりし日のおじさんだったのでした。ついさっき出会ったばかりですが、縁ができた人の昔の映像を見るのは面白いものです。

おじさんと色々話した結果、明日は祭りのためこの隣の広間や厨房は朝から知り合いのおばちゃんやらが集まって祭りのために弁当などを作るらしく、そのため寝るのは地下にある部屋で、ということで布団やらの準備をしてくれながら、途中でとうもろこしなどをもってきてくれたりしました。
とうもろこしを齧りながらテレビを見ていると先ほどのおばさんが帰ってきました。ちょっと話をした後「明日は何時頃にここを出ればいいですか?」と聞くと「朝からいろんな準備でうるさいけど、何時でもいいよ」と言ってくれて、「朝はやく起きたら手伝ってくれてもいいから」と笑顔で冗談を言いながら布団の用意をしてくれました。「下の部屋は暑いからこの部屋で寝たらいいよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて広間で寝ることに。「じゃあおやすみ」と言っておばさんが部屋を出て行った後、ビデオが終わるまでテレビを見てから就寝しました。
次回へ続く

四日目の宿
民宿ほていや
一泊7000円

※心から泊まって良かったと思える宿でした。話によると毎年来てくれるリピーターさんも多くてその人たちとはもう親戚みたいになってるとのこと。それも納得、ほていやさんにはHPにもある通り心の贅沢がありました。都内からは中々行きづらい所ですが必ずまた行きたいです。


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