2022夏休みの旅 1日目後編です。 1日目[ 前編 | 後編 ]
去年の夏休みの旅は少し夏をはずしてしまった事が悔やまれたため、今年は夏真っ盛りの暑い暑い時期に福島に行って大好きな桃を食べまくる旅を計画していたものの、天気やら仕事やら色んなことが重なって結局旅に出られたのは9月末。もはや夏でもなんでもなく、しかも去年よりも遅い時期に行くことになってしまった。それもこれも大半は台風のせい。
しかも悪いことに旅の日数も短くなってしまったので、考えた末旅先を山梨にして全日程山梨で過ごそうと計画した上で2022年の夏休みの旅(一応)は始まったのだった。
当日は夜の3時半に家を出て今までに何度も通ってきた道を行く。
なんだかんだで今年初の旅なのでテンションも上がり調子だけど、それに反して気温が低いので体温がグングン低下していく。微妙な季節だから装備を誤ってしまった。というわけで体を温めるためにホットコーヒーを飲んでいるのが上の写真の状況だ。これから山に向かうからなるべく温かくしていきたい。
寒いし腹減りの中ここまでやってきたので朝から爆食いは確定だ。
店に入るといつもはインドネシア系の男の子の店員さんなんだけど、今日は元気なおばちゃんがやっていたので元気をもらうことができた。
とりあえずもう山梨には入った。ここは私的にはおなじみの上野原だけども、なんだかこのまま行くとかなり早くに甲府あたりについてしまいそうな気がする。山梨方面に行くのは久しぶりだから微妙に早く家を出過ぎてしまったか。でも朝焼けが気持ち良いからヨシ!
猿橋は以前も行ったことがあるから正直そんなに惹かれるところもないんだけど、少しでも時間を潰すために寄ってみることに。まぁ久々の長距離で腰もちょっと痛かったので丁度いい。
かつての記憶通りの猿橋。欄干から覗く川は勢いがあって心地よい。
そんな猿橋を渡らずに手前の道を進むと、橋を下から見ることができるスポットに道が続いているようなので行ってみる。多分こっちは行ったことがないはず。
谷間を差す日差しがなんだか今回の旅の行く末を暗示しているようだ。これは吉兆の兆し!なんとなく寄っただけだけどこれが見られたのは良かったぜ。
もうすぐであの長大な笹子トンネルに入る。
これは間違いなく早めに甲府に着いてしまうから、どうやって時を過ごすか考えなければならないな。朝からやってる喫茶店やら何がしかの施設があればいいけど、時間があるならそれはそれで色々できるから楽しみではある。なんか気温も上がって夏っぽくなってきたし、引き続き楽しみながら行きましょうか。
やっぱりまだやってない道の駅。もうちょいで8時になろうかというところだけど多分8時でも開かないだろうな。なんか前に来たときも開く前に来たような気がする。
そんな開店前の道の駅でも車はそれなりに泊まっていて、バイクも数台ほど駐車してある。皆休憩中のようだ。
私もいよいよ多くなってきた自然を感じながら誰もいないベンチでコーヒー片手に休憩しているけども、本当にもうちょっと走ればすぐに甲府盆地が見えてくるはずだ。
久しぶりの山梨。しかも何日も山梨で過ごすなんて今までになかったもんだからやりたいことがたくさんある。とりあえず旬が終わってしまった桃の代わりに、山梨名物のシャインマスカットを始め今年もまたぶどうをガシガシ食べていきたい。産地ではシャインマスカットがいくらで売られてるのかも楽しみだ。
すっかり気温も高くなって、9月末でありながらわずかに蝉の鳴き声も聞こえ始めた。朝と夜の寒暖差には参ってしまうけど、段々と温かくなってくる風を浴びていると過ぎた夏が戻ってきたようで少し救われたような気がしてくる。旅はやっぱり夏がいい。
道は徐々に下っていき、山々に囲まれた広大な盆地に民家がぎゅっとまとめられた光景が青い空に映えて、一気に旅の雰囲気が増してきた。
甲府盆地に入るとそこは勝沼で、フルーツ王国らしく果樹園の看板が道の脇に立ち並び始めた。まだ時間も早いのにもう開園してるところもある。地場産品が好きなもんだから気になってしょうがない。でも誰もいない直売所に入ると値段に関わらず買うことになっちゃいそうなので今はスルーだ。
さて、じゃあこんな早い時間に何をするかというと、今まで早く到着したら何をしようかとか色々書いてきたものの、実はこんなこともあろうかとしっかりプランは立ててあったりする。
ここから北に10kmもないあたりに塩山温泉という小さな温泉地があって、そこに建つ宏池荘という宿ではなんと8時から日帰り入浴ができるという。
ここは私が以前から行きたいとチェックしていた宿なんだけど、泊まろうと思っている宿では日帰り入浴はしないことにしている私にとっては正直迷う選択ではあるものの、今は特にやることもないし朝風呂に入りたい気持ちもあるから今回ばかりは禁を破って向かうことにしようか。ちょっと惜しい気もするけども。
これを買って風呂上がりに貪るのもイイ。でもやはり直に手にとって美味しそうなものを選んで夜食に満を持していただきたい。ここは我慢。先を急ぐべし。
そうして走っていくと、周りの山々が近づいてきたところで塩山温泉の標識が目に入るようになってきた。案内に従って進むと、あまり温泉街の雰囲気はないけども目的の塩山温泉に到着。もうこっからは思う存分風呂に入るぞ!
バイク用の場所がなかったので邪魔にならない端っこに駐めて周りを見てみると、正面の建物に何やら気になる看板が見えた。え〜と、なんか公衆浴場って書いてないか?
普通宿の受付でお金を払って浴場に行くのが宿の日帰り入浴だけれども、この宏池荘の湯は公衆浴場としても開かれているのでなんと駐車場から直で行けるようになってるらしい。写真中央の建物と建物の間にある入口から入るようだけど・・・、これは思いがけず面白いことになった!
「おもしれぇ〜」と思いながら靴を脱いで中(というか建物との間)に入ると当然ながら左右にガラスの引き戸が。
見たところ右側が浴場らしいけどどこでお金を払うのかが分からず、左の戸の向こうを見てみるとおじいちゃんが一人座っていたので戸を開けて声をかけてみると、どうやらこのおじいちゃんが番台さん(と言っていいのかわからないけど)だったようで、こっちまでよいしょと歩いてきてくれた。私は湯上がりの客だと思ってどうしたらいいか聞こうと思っていたのでちょっと驚いたけど、「500円です」と言われるままにお金を払ってすぐに脱衣所に浴場側の建物に入った。
見た所、なんとなく私が朝一番っぽい雰囲気が漂っている気がする。脱衣所もすごい綺麗で朝の掃除後って感じだ。もしかしたら宿泊客が早くに入ってたかもしれないけど、それを感じさせない爽やかさ。なんだかんだ思ってたけどこれは来てよかったかもしれん!
というわけで人が来ないうちにさっさと服を脱いでいざ浴場へ!塩山温泉とはいったいいかなる温泉なのか、楽しみだぜ。
浴場に入ると換気が良いのかモアっとした感じや匂いもなく、ザザザと響く湯の音と温かくて柔らかい空気が迎えてくれた。
浴槽が2つあるところを見ると、たぶん山梨らしく温冷浴ができるんだろう。私の好きな温冷浴。これはすぐに入りたい!ここはアルカリ性単純泉らしいから、さぞ肌に良いことでしょう。
はやる思いそのままにさっさと体を洗ってザンブと風呂に入る。
温度は私からしたら多少適温より高いけれども、それなりに長く浸かっていられそうな温度でとても気持ち良し!
入った時の浴感は特に特徴がないものの、湯からあがって体を触るとphの高さがうかがえるヌルヌル感が皮膚を覆っている。なんとなくかつて入った馬頭温泉に匹敵するphの高さのような気がするぞ。しかも貸切状態だからなおさら気持ちが良いぜ!
横の冷たい方はこちらも源泉が使われていてただの水ではないところも嬉しい。
十分温まった後に入ろうとしたら最初は「これは駄目だ!」と冷たさに負けそうになったけれども、なんとか我慢して首まで入ると2回目以降からは割とすんなり入れるようになって、肌が心地良い刺激を受けていると実感できてかなり気持ち良い。やっぱり温冷浴は最高だ!
そんな感じで最後までずっと誰も来ないまま1時間以上温泉を楽しみ、時間もそろそろ店が開いてきている頃になってきたので湯から上がることにした。朝から早々に体力回復したので元気いっぱいだ。
本当は今日行く予定じゃなかったけど、いろいろ調べていた時に発見したたぬき農園という果樹園の直売所がかなり安いということでそこへ向かう。
予定にない塩山温泉に来たことでたぬき農園も割と近くになったので、寄りながら宿方面に向けて進んでいくことにしよう。
見た所そんなに安い感じがしないな。
まぁ安ければいいとは思わないけど、せっかく本場に来たんだから地元で売ってるような値段で買いたくないってのはある。できるなら「さすが産地は安くて美味い!」っていう感動を味わいたい。
果樹園が道の脇に散在しているフルーツライン。思わず「気持ちイイー」とこぼれてしまう快走路。蝉の声とこの暑さ、まだ夏は続いている!
他に走る車もない道を行く観光バスとすれ違い坂道を少し走るとすぐそこにたぬき農園があるはず。
しかしいざ現地についてみると直売所はもう骨組みだけになっていて、今日はお休みというよりかは今季はもうおしまいって感じのようでかなり寂しい光景が目に飛び込んできた。残念すぎて写真すら撮れなかったけど、ここは結構楽しみにしていただけにショックはでかい。。
じゃあしょうがないから他の直売所はと思って道すがら色々見てみると、ここもやっぱり開園しているもののお客さんがほとんどいないもんだからかなり入りづらい。なのでもうここいらでぶどうを買うことはあきらる。なんせまだ期待のお店はあるんだから!
石和温泉を横切り、細い路地のような道を走る。
細い道を抜け、少し栄えている石和温泉からもう郊外に来たかのような風景の道を走っていると、目的地はもう目と鼻の先。そろそろお昼の時間だけど、なんとなく良い時間に到着できた。
市場とは言うものの完全に一般に開放されている。倉庫兼店舗の前のタープの下には、普段スーパーなんかでは見ないような量でぶどうやら桃なんかが売っている。しかも安く!ここは面白そうだぞ。
いや市場というだけあってかなり安くて素晴らしい!
あの500円のシャインマスカットも皮に傷があったり変色したりしてるわけでもなく、むしろ皮が張ってパンパンのツヤツヤ!しかも同じような量と見た目で300円なんてのもあるし。ここはとんでもないな。
他に野菜も多く売ってるけど、キレイなナスがバスケボール大くらいの袋にパンパンに詰められて100円なんてのもある。一体ここはなんなんだ。最高だよ。
目の前にいた店員さんに聞いてみると、この我が道というぶどうは種もなくて皮ごといけるかなり甘いぶどうなんだとかで、しかも希少な品種らしい。これは買うしか無い。一個いただき。
更に「シャインマスカットの値段の違いはなんかあるんですか?」と聞いてみた所、店員さんいわく単なる農園の違いというだけの理由らしい。
こんな綺麗でプリプリなのに300円とか500円で売られているとは、やはり産地はすごい!
この勢いのままに欲しい物を全て買ってしまいたい心持ちなんだけども、現実的に持ち運べる量が限られてるんで泣く泣くシャインマスカットを一つだけ追加してお会計。せっかくだから300円より500円のほうのシャインマスカットを買ったんで計800円ほど。こりゃあ良い買い物ができた。夜食がすんごく楽しみです。
140号線に入ってそこからは道なりにずいずい進む。
道すがら風土記の丘という直売所に行ったものの今日は休業日で、その近くにある定食屋で食事をしようと思ったものの結構人がいたので諦めてそのまま移動を続ける。
そろそろ13時もすぎたので良い感じの定食屋でもあればいいけど、とりあえずその前に行っておきたいところがある。それは結構前になんかの記事で読んだとあるジャンルの専門店。
果たしてこんな長閑なところにあるのかと思いながら走っていくと
おお、確かに昔見た写真の通りの建物!しかし周りがこんなにも田んぼばっかのとこにあったとは。急にポコっとあるもんだから結構目立つよここは。
ここは完全にジュースを中心にした飲料専門店。なもんで中には見たことがないような飲み物もあったり、中にはジュースと抱き合わせでポテチやらなんやらがついてきたりするような商品もあるらしい。
とりあえず私はここで風呂上がりに飲むコーヒーとかを買いたいけど、面白いのがあったらできるだけ買っていきたいな。
さすが専門店だけあって品揃えが半端じゃない。しかもそれなりに安いし、何を買おうか目移りしてしまう。ただ抱き合わせ商品とかはない感じかな。残念。
こんな感じで色々なジュースがある中、私はコーヒー、ネクター、オレンジジュースなどいくつか購入。もっと欲しいとこだけど、これだけでも結構重いから諦めるしか無い。これからもうちょっと買いたいものがあるし、とりあえず宿で飲むものを買えただけでよしとする!
店の横には自販機が並んでるからそこで冷たい缶コーヒーを買ったものの、あまりに鋭く熱い陽が差しているもんだから全然体が冷めない。今日は本当に真夏日だ。
そんな中近くに良い食事どころはないか調べていると、近くに良さげな定食屋があったので荷物を積み込んでまっすぐ店に向かう。店内は涼しいといいけども。
店内に入るとちょっと腰は曲がってるけどもハキハキしたおばあちゃんがお出迎え。厨房には息子さん?か誰かが調理を担当してるようだったけど姿はよく見えない。
とりあえず店内を見渡してエアコンから直で風がきそうなところの席に決めた。
もう完全に肉を食べる舌になっていたのでひと目見て焼肉定食を注文。あとはこれからのルートを調べたりしながら涼むだけ。調理の音と古そうな縦型エアコンのブゥゥンという音が響く店内はなんだか眠くなってきてしまう。さすがに全然寝てないとこういう時に眠くなってくるぜ。
なんかスタンダードな定食って感じで非常に良さげな感じがする。
すぐに肉を食べてみると枚数が少なくてちょっと残念ではあったものの、この肉にまんべんなくかかったタレがかなり良い味してる!タレ系は店の腕の見せ所と勝手に思ってるけど、このタレは今まで食べてきた焼肉(定食)のタレの中でもかなり私好み。キャベツの千切りもかなり美味しくいただける。
これはあたりの店を引いたようで嬉しい。
しかしながらウマウマとがっついてるとまた汗をかいてしまったので、食後しばらく汗がひくまでゆっくりしてから出発。夕食のことを考えると結構ちょうどいい量だったかも。元気を注入した体で次なる場所へ向かおう。
次に行くところはみたまの湯という日帰り温泉なんだけど、行くにも関わらず入る予定はなし。とりあえずどんな感じで行けるのかの下見だけだ。
というのも今台風が関東近くにせまっていて、天気予報によると直撃はしないものの明後日は雨になる可能性が高いらしい。そうなるとどこかに寄りながら移動するのも少し面倒になってくるし、チェックイン時間よりも絶対に早く宿についてしまうから(狙っている宿がとれればだけど)、本当に雨になったならみたまの湯で温泉を楽しみな時を過ごそうという計画なので下見のため今向かっているのだ。台風で雨風が強かったら大変だからね。
みたまの湯は見晴らしが良いことで有名らしく、かの有名なほったらかし温泉にも比肩するほどなんだとか。だから当然小高いところにあるわけで、ここまでの道のりもずっと坂道を走りっぱなしだった。道すがら既に景色がよかったから期待は大きい。
さすがに有名な温泉だけあって平日だというのに結構車が停まってる。休日なら大変なことになってそう。
入らないつもりで来たけどここまで来るとちょっと入りたくなってくる。。でもさすがに今入ると時間が厳しくなっちゃうから駄目だね。出てくるお客さんは皆満足そうな感じでさっぱりしてて羨ましいぜ。
他にも敷地内に小さな直売所があったんだけど時間帯のせいかいあんまり品物はなく、そんなに安くもなかったのでさらっと見て退店。
いやしかし入りはしないものの道はわかったからとりあえず来て良かったな。まぁもし明後日雨が降らなかったら来ることはないけど、またいつかのお楽しみということで良いチェックができた。
ここから先はもう寄るところも少ないけど宿に着く前にどうしても買って置かなければならないものがある。それは夜食のブドウと一緒にいただく、山梨名物の馬刺し!
以前同じく産地である福島に行った時は一回定食で食べたのみで残念な思いをしたけども、今回は好きなだけ馬刺しを食べようと旅の準備段階から楽しみにしていたのだ。昨日は全然寝てないし、長時間の運転の疲れを癒やすためにも今日は必ず食べねばならん!
これから山梨県南部に向けて南下していく入り口のようなところにある富士川町。その路地に存在感たっぷりで建っていたのがこのミート高橋さんだ。ここで馬刺しが買えなかったら後はもうスーパーで買うしかないから是非とも売り切れとかはないように願いたい。
店内は思っていたよりも広く、正面には生肉の陳列棚が端から端までスラッと並び、手前には冷凍肉や惣菜、調味料なんかが売られている。
とりあえず目当ての馬刺しを探してみると、さすがに産地だけあって分かりやすく大きな札とともに馬刺しが売られていた。うん、これでもう安心。もう見つけた瞬間に150gを注文してしまいました。
切ってもらっている間の待ち時間に店内を色々見て回ると、私が昔から食べたくて食べたくてしょうがないたてがみ(コウネ)なんかも売っていたけど、真空パックでかたまり状態だったので諦める。きっとどこかで切った状態のものが買えるだろう。
他にもワニ肉とかうさぎ肉というような珍しいものも売っているし、惣菜もなかなかに充実している。これは相当地元の人に愛されてるだろうな。こんなバリエーション豊か肉屋が近くにあったらかなりありがたいよ。
なんていうふうに見ていると肉のカットも終わったのでお会計。
なんかゆるキャンのキャンペーンで何かもらえるっぽかったので、お会計をしてくれてるおばちゃんに「これ(キャンペーンのチラシを指差しながら)、なんかもらえるんですか?」
と聞いてみたら
「ああ、これ500円以上商品を買われた方はなんかカードが貰えるっていうキャンペーンをやってて。はい、どうぞ」
とあっさりカードをいただけた。話によるとこのキャンペーンは結構いろんなお店でやってて、もうカードがなくなってしまったところもあるんだとか。
話しぶりからおばちゃんはそんなにゆるキャンには興味がなさそうだったけど、来てくれるお客さんが増えたようでそこは助かってるらしい。やはりアニメの聖地化が成功すると地域の人はありがたいよね。
よし、無事に今日の最大の楽しみを買うことができたしおまけも貰えて大満足!
ただ馬刺しは生物だからなるべく早めに宿に着かないと危ないな。一応クーラーバッグとその中になかなか溶けない冷却材を入れては来たんだけど、この暑さなのでさすがにもう冷却効果も薄れてきてる。さっさと向かうことにしよう。
さっきのミート高橋さんを行くとすぐに鰍沢という地区に入る。
実はそこで見つけたいものが2つほどあるんだけど、肉と時間のこともあるから探索は後日にまわして今日はこのまままっすぐ宿に向かう!
富士川沿いの道を行くのは以前鬼熊たちと山梨旅行に行った以来だと思うけど、こんな道だったっけなぁというくらい眺めが良くて、トラックも案外少ないから走りやすい。まぁ通いなれた道でも逆から走ってみると案外新鮮に感じたりもするから、めったに来ないこの道なら尚更か。
ただ走りやすいのは良いんだけど、両脇が山で谷を流れる川なもんだから向かい風がすさまじい。それこそもう台風が来てるんじゃないかというくらいビュービューと風が吹いて、服の襟や裾なんかはビシビシビシと音をたてながら釣り上げられた魚のように暴れている。マジですんごい風だ。
途中釣具屋に寄って餌とか買いたかったんだけどやってなかったからそのまま宿へ向かった。明日の朝に近くの川で釣りをしようと思ってたけどそれはもう無理になってしまいました。
この道をまっすぐに行くと程なくして下部温泉に着くはずだけど、今日の宿は真ん前に見えているトンネルの手前を曲がった集落の中にあるらしい。あの山と山を繋ぐようにかかっている巨大な道路(?)のあたりのはず。
あたりに黄金色の稲穂が揺れる静かな集落内に長生館(の駐車場)はあった。
すぐ近くにはそれなりに水量のある川と、静かな集落を突っ切る線路があるから、宿からはなかなか楽しい音が楽しめそうだ。
ちなみにこの駐車場の真横にある古民家は不二ホテルという温泉宿で、ここはもうちょい大きめな宿だと思っていたのでちょっと意外な佇まいだ。
不二ホテルを抜けると見ての通り草木がボーボーと茂っていて、ほとんど手入れされてない庭園のようになっている。これは、相当面白い宿の可能性があるぜ!
これはもう外観からしてボロ宿に間違いない!この自然に飲み込まれそうになってる感じ、失礼ながら廃墟のように見えるが私のテンションは完全に急上昇している。なんかおどろおどろしささえ感じる(度々すいません)けど、それがとても良い味に思えるのはボロ宿好きだからだろうか。しかしもしなんの情報もなくここに来た人がいたら、まさか今も営業しているとは思うまい。
よし、ではそんな長生館にいざ!
後編に続く….
こ、これは後編が気になり過ぎる!
楽しみに待ってます^_^!
久々に覗いたら3編も更新されてました。長生館、行きたい宿リストに入ってますー。後編が楽しみです。
シャインマスカット、激安ですね!ジュース屋さんも楽しい。
まいらーさんこんにちは、返事が遅くてすいません。
なんとか年内にアップしようと頑張りました。ただいま次の記事執筆中です。
まいらーさんも長生館狙ってたんですね。電話するまで「もうやってないんじゃないか」と思ってましたがまだ頑張ってくれていました。
あんなこじんまりとした良い塩梅のレトロ宿もなかなか無いと思いますからこれからも長く頑張って欲しいですが、、、まぁそれは良いとしてまいらーさんが行くときは温泉が温かいことを祈ります♨
石和青果市場激安ですね。結局山梨旅であそこ以上に安いところは他1軒(これは今後の記事で)を除いて見かけなかったです。
やっぱり産地はいいですねぇ。風呂上がりに遠慮なくシャインマスカットをパクパク食べられるのは最高でした
後編も楽しんでもらえてたら嬉しいです♨