[山ノ内町] 単純でないノスタルジック温泉が旅情を満たす! 安代温泉/安代館

長野

夏休み6泊7日の旅3日目です。 [2日目]
今回もかなり長くなったので目次をつけました。

※ 今回の宿は読者の方からオススメいただきました。どうもありがとうございました

いざ菅平高原へ!

時折陽が差し込む曇り空の下、9月とはいえ多少寒さを感じる気候に備えて上着を着て松屋旅館を出発した。これから山越えのルートなので更に気温が低くなることだろう。今の所、上着を着ても暑くもなく寒くもないくらいの気温だ。気持ちの良い風にあたりながら、霊泉寺温泉をあとにする。

朝っぱらからこういう道を走れるのも旅の楽しみの一つ。ただ、昨日行こうと思っていた稚児ヶ淵の事をすっかり忘れてスルーしてしまった。残念

とりあえず上田の市街地方面に向かっているけれど、初めて走る道ということもあって、今初めてこれまで使ってこなかったストリートビューのナビを聞きながら運転している。
今まではスマホの充電が心配だったりして使ってこなかったけれど、8月の終わりに久々にスマホを新調したことでその心配は解消された。調子に乗ってスマホホルダーなんかも買おうかと思ったけど、振動で壊れたりするという情報もあって、とりあえず今は上着のポケットに入れてナビを聞いている状態だ。ちゃんとナビしてくれるのかと懐疑的だったけど、なるほどこれは便利である。今の所問題なくスイスイだ。

上田の中心地の脇を通っていく。目の前の構造物は高速道路だろうか。こんな田舎の風景にいきなり巨大コンクリ構造物があるギャップが面白くて好き

ちなみに今向かっているのは学生御用達合宿地の菅平高原だ。
四阿山という日本百名山の一つに数えられる山の、その麓に広がる冷涼な気候でスポーツ合宿などで人気のある高原・・・ということらしい。あまり高原というところに行ったりしないからわからないけど、湿地や牧場などなど、高原から連想されうる癒やしスポットが点在する場所らしい。心惹かれるものはあるけれど、どれくらい時間がとれるかしら。時期的にも、あまり人はいなさそうかもしれない。でもそれはともかく、初めて行く場所というのはワクワクするぜ。最低でも美味しいものは食べたいな。

そうして道を進んでいると道の駅的なスポットがあったので立ち寄ることに

ここは新鮮市真田という直売所らしい。上田らしい幸村街道なる道を走っていると道沿いに現れる直売所。ここもまた上田らしく真田という直売所だった。

実はこれから菅平高原に向かう途中に寄る予定の直売所があって、そこで売られているはずの「味来」というとうもろこしがやたら美味いということで只今楽しみに向かっているところだったけれど、もしかしたらここでもうそのとうもろこしが買えるかもしれない。そしたら今から行く直売所に行く必要もなくなるけど、とりあえずどんなものが売ってるか見に行ってみよう。ぶどうもほしいな。

直売所自体は割と小さめ。でもまだ10時代ということもあって野菜が沢山ある!楽しい!
美味しそうなりんごジュースも!でもまぁ重くなるし後で買うことにしよか

さて、ここは規模は小さいけれどもなかなかに充実していて値段も安めな魅力的な直売所なんだけれど、では気になっている味来はというと、実は入ってすぐのところに売り場があったものの既にもろこしは影も形もなく、完売しましたの紙がひらりと売り場に置かれているのみであった。
横に違う品種のもろこしは売られているんだけど、さすが味来は人気の品種らしく売り切れ。これはちょっと驚いたけど、もう売り切れているということはやはりそれだけ美味いということ。逆にこれから向かう直売所が更に楽しみになってきたぞ。そこではちゃんと売られていることを願う!

その代わりと言ってはなんだけどぶどうが沢山売られていたので買っていくことにしよう。なるべく食べたことのないものを。

というわけで数種類あるぶどうの中から聞いたことのないシナノスマイルというぶどうを購入。
種なしのバラ売りで700円という品で高いか安いのかわからないけど、もしかしたらここいらでしか買えないレアなものかもしれないし、ここでケチっていては旅に出ている意味がない。これは夜食として今晩楽しませてもらおう。

それでは直売所と菅平高原に向けて出発。晴れ間がよく見えるようになってきたけど、進むにつれてジワジワ寒くなってきている
そんな中ちょうどいい休憩所があったのでしばしコーヒーブレイク。こういうなんでもないところで休むのも楽しいもちろん温かいコーヒーをいただいた

しばらく休んでいるとトラックの往来も落ち着いたので再び出発。
もうしっかり山道に入っているので目に映るのは木々の緑ばかり。気分もすっかり乗ってきて、涼しい風を浴びながら爽やかな旅気分を味わっている。しかしながら、大して勾配のキツイ坂でもないのにあんまりスピードが出ないことだけは少々気がかりだ。旅の前にはいつもバイクをみてもらってるのでコンディションは問題ないはずだけど、なんとも動きがノロい。まぁ少々年老いたバイクではあるからパワーダウンも致しかない・・・ということにしとこう。

それでもノリノリで山道を気持ちよく走り、道の分岐ではいったん菅平高原とは逆の道に入ってしばらく行くと、民家がまばらに点在する道の途中に目的の直売所が見えた。先客は一組ぐらいか。さっそくバイクをとめて行ってみよう。

なんでもない古びた山道にいきなり現れるおしゃれな看板。みどりの大地という直売所だ
売っているのはもろこしだけではなくキャベツも。明らかに新鮮でみずみずしい色合い。
そしてその横には目的の味来が!しかも(多分)安い!

直売所と言っても店内ではなく店頭販売のみではあるけど、その奥にはカゴに詰まった野菜の山。
もろこしは既にある程度売れたあとだったようだけど、まだいくつか残りが売られていた。写真には収めていないけど、レジ横に一本単位で買えるものも残っていた。

ありがたいことに生の試食があったので一つ食べてみると、その甘味とジューシーさたるやスーパーで売られているものの比ではない!これを焼いたり蒸したりなんてした日には一体どんな風に化けるのかわかったもんじゃないぜ。。残っててよかった。良し、購入!

というわけで2本だけ購入。合わせて300円だったけど、これが都内のスーパーに並んだら一体いくらになるんだろか

いやぁ買えてよかった。実際本物を見てみるとちょっと小ぶりなもろこしだけどそういう品種らしい。

ちなみに並んでいたものでは150円のものと200円のもの(こっちは売り切れだった)があって、その違いは選別にあるらしい。通常からよく選別して収穫しているけど、その中から更に選別したものをプレミアムとして200円で売っているんだとか。しかしその差が50円なんだから、財布にもやさしいありがたもろこしと言える。これは多分、明日の夜食になることだろう。
(みどりの大地さんのHPはこちら)

もろこしをリュックに詰め込んでいたらなぜか配達のお兄さんに挨拶されたので、気持ちよく返事をしてから菅平高原に向けて原付を走らせる。
さっき味来を試食したことによって一気にお腹が減ってしまった。菅平高原でどこか良い食事どころがあればすぐに昼食としよう。

走りがてら、来るときには気づかなかった渋沢温泉なる廃温泉を発見。どうやら2017年くらいに廃業してしまったらしい。行ってみたかった

その後先程の分岐まで戻り、菅平ダムを抜けて相変わらず山深い緑ある風景を走っていくと、にわかにペンション風の店や民家が見え始め、あっという間に開けた広がりのある風景が目の前に広がった。あたりは先程とはうってかわって、田畑の向こうに山々を臨む広大な土地が視界いっぱいに広がっている。菅平高原に到着したようだ。

菅平高原到着 〜そして昼食へ〜

進むにつれて建物も増えていっている。この街道は走ってて楽しいな

急に開けたことで気分もより爽快に。若干寒気を帯びているような涼風もなんのそので突き進む。しかし惜しむらくは時期的になのかコロナ故なのか、観光客や学生たちの姿がなくちょっと寂しいところか。ところどころにあるグラウンドやコートではちょこちょこサッカーやらしてる人たちがいるんだけど、町中はなんだかがらんとしている。何人かマラソンをしてるランナーがいるくらいなもの。町は寂しげだ。

そんな中、ちょっとだけ直売所にも寄ってみる
あんまり見ない形でにんにくの束が売られていた。結構欲しかったけど、なかなか匂いが強いので諦め

店内に入ってみると、看板には直売所と書いてあるけど中は地元の個人スーパーのような感じだった。もちろん地場産のものは売られていたけど多くはなかったので何も買うことなく退店。お客さんも私一人だった。

町の様子。曇りということもあって寂れた雰囲気すらある。もちろん本来はそうじゃないんだろうけど
用事があって入ったセブンイレブンは、温泉地とかにあるような主張しすぎない色合いの看板となっていた。ここでは問題なさそうなんだけどな

この近くには菅平自然館というここいらの動植物や民俗が展示された資料館があって、さらに併設された湿原遊歩道では季節の植物を楽しめるということだけど、この寂しい感じにあてられてか、なんだか今行くのはもったいないように思われてすぐさま食事処を探し始めた私なのだった。どうせならもっと暑く晴れた日に、体が足に連れられるような気持ちで行ってみたい。今は菅平高原の魅力を味わえない時期なのだ。

店を探すと色々と美味しそうな店があるのがわかったが、その中でも興味を惹かれたアリエスカという洋食店に行くことに決めた。土産物屋なんかも近くにあるけど、そこも今回はいいだろう。とりあえず食事をとって次に向かう。今はそれが最善な気がする。
しかしこういうところはどうしてペンションやロッヂ、レストランなどなど、洋風な感じのものが多いんだろうか。志賀高原とかもそんな感じだった気がするけど・・・、それでもこの菅平高原は民宿や旅館はあるほうかもしれぬ。ちょっと気になった。

というわけで車少なで走りやすい道をしばらく行くと目的のお店に到着・・・と思ったが

よし、なんだかアメリカンダイナーな感じで良さそうなところじゃないか!・・・と思ったけどなんかちょっと私が調べたものとは違う気がするな。あんまり良く見ないで店を決めたからアレだけど、店名が既に違うしな・・・。

なので再び調べてみると目的のアリエスカはこの隣のお店だということがわかったのですぐにバイクを走らせる。ここも良さそうだったんだけどね。

そしてすぐに到着したこちらが正解のお店。どでかいメニュー看板が印象的

土地柄駐車場も大きいけど駐車してある車は一台ほど。今はちょうど12時くらいだけど、やはり今はオフシーズンのような感じらしい。でもお客としては空いているのはありがたい。早速中へ入った。

店内の様子。木とレンガで造られた建物は私の旅ではなかなか見ない雰囲気で新鮮

店に入るといかにも美味しい料理を作りそうなおじいちゃんが席に案内してくれた。
先客は一組だけ。テレビの楽しげな音と店内の落ち着いた雰囲気が、外の寂しい感じとマッチして居心地がいい。

おじいちゃんがメニューを持ってきてくれたが私の頼みたい品はもう決まっている。ビーフシチューだ。ハンバーグもかなり捨てがたいけど、シチューと決めているのでもう腹がシチュー色に染まっている。もうこれしかないのだ。

と言いつつ和牛ハンバーグも食べたいなとしばらく悩んでしまった。美味しそうなメニューが多すぎるぜ

品が運ばれてくるのを待ちながらこれからのルートの確認とさらなる立ち寄りポイントの発掘も欠かさない。
場所が良いだけになんとなく湧き水はないかと調べてみたところ、これから通る道すがら、ここからちょっとばかり行ったところに湧き水ポイントがあるのを発見した。
今日の宿もまた温泉宿である。途中りんごジュースか何かを買うのが決まっていたとしても美味しい美味しい水は温泉には欠かせない。良い発見をしたとマップに目印をつけたところでちょうどよくシチューがやってきた。

これがビーフシチューのセット(1500)!うまそう!

旅の際にはほとんど食べることはないけど、実はビーフシチューやらハンバーグやらが大好きな私。つばめグリルのシチューやハンバーグなんかが大好物だけど、そんな私から見てこのシチューは控えめに言っても結構美味しそうだ。

まずはサラダを食べてみたところ、エビやらハム(生ハムもあった)やら豊富な食材にかけられたドレッシングはさっぱり美味しく、こってりしたビーフシチューにはいかにも合いそうな一品。これだけでもずっと食べていられそう。

で、肝心のシチューはというと、決して濃すぎず薄すぎず、しかしドシリとしたコクのある強くも柔らかい味。タマネギやきのこなどの野菜はもちろん、肉もほろほろトロトロでしっかり出汁がでているんだろうなという・・・・なんてゴチャゴチャ言っているけれどとにかく端的に言うと、これはかなり美味いシチューだと言うことが一口目でわかったということだッ。シチュー→ごはん→シチュー→ごはんのループで止まらぬ機械のように永久に食べていられそうな気分。
肉がもう少しごろっとしていて欲しいと思わなくもないけど、総合的に十分満足度の高いランチだった。これはハンバーグもかなり期待が持てるけど、それは次の機会の楽しみに。

シチューのアップ。まじで美味しかったです。ごちそうさま!

湧き水を汲んだら須坂市へ

昼食をとって体も完全に温まったところで、あいも変わらずな鈍色の空を背負って走り出す。
ここから山を降りれば須坂市に出るけれど、その途中の曲がりくねった道の途中に湧き水ポイントがあるのでますはそこへ向かう。

というわけでどこにあるかとキョロキョロしながら走っているとすぐに発見!結構わかりやすかった

このあたりには車やバイクを駐めておくところもないけど、車通りもわずかなので湧き水のそばに駐車。水量も豊富でわかりやすく、他に汲んでる人もいなかった。これが今夜の風呂上がりの楽しみの一つになることであろう。

3本もパイプが突っ込まれているのにかかわらず水がだだ漏れ。いいっすね!

喉は渇いてないけどまずは一杯。うん、なかなかに冷たくて美味しい湧き水だ。
なんか近くの看板には飲むときには煮沸してくださいと書いてあるけど問題ないだろう。それ系の湧き水を今まで沢山飲んできたけど当たったことは一度もない(からと言って安全だとは言えないけど)ので気にしない。すぐさま水筒いっぱいに水を汲んだ。

やはり湧き水を汲めるとテンションが違う。楽しく坂を下っていく
途中川の近くまで行けそうなところがあったのでちょっと休憩してからまた走り出す。水量が多いときは魚がいそうな川だった
そうして山を降りて須坂市街地へと入っていく

田畑が広がり民家が散在している風景が次第にまとまってきて市街地へと入っていく。
須坂市は明治から昭和に建造された蔵が今なお多く残る土地で、蔵を活かした商店や博物館などを見られるのが売りらしい。
東には効能豊かな温泉が点在する高山村に、西を見れば善光寺のある長野市、そして北にはこれから向かう渋温泉となかなか良い立地にある市だけれども、今までは多分通過するくらいしかなかったはず。今回もまた大して寄ろうと思っているところはないけど、ここもまたいつかじっくり周ってみたいところではある。今回はこれから向かう一箇所だけだ。

それがここ、須坂市旧上高井郡役所である!

昔ながらの建物と近代的な民家が立ち並ぶ406号から路地に入ると見えてくる、須坂市旧役所の擬洋風建築。まっすぐ伸びた道の突き当りにあるパステルカラーのレトロモダン建築は、まるで日常に食い込んだ非日常のようでちょっとした異世界感を漂わせている。
ここは資料展示や貸室利用のための施設となっていて見学もできるようなので寄らない手はない。平日ということもあってか人もほとんどいないのでゆっくり見られそうだ。

敷地内より。これは立派であるなぁ

敷地の駐車場は結構広いし留まってる車もほとんどなかったので適当な涼しそうな場所に駐車。近くに学校があるのか学生が敷地をすり抜けていく中、私はただ一人旧役所に向かう。爽やかなラムネ色の木造建築、実に清々しい建物ですね。

木製看板も時代時代が買っていてイイ。それでは行きましょう

館内に入るとすぐ左側にある受付がある。「見学させてもらっても大丈夫ですか?」と聞くと、受付のおばちゃんは「はい、ごゆっくりどうぞ」とにこやかに奥へ促してくれた。館内はいたって静かだけど、仕事をしている人たちも複数いるようだ。

一階の様子。右側のマットがあるほうが入り口だ。謎の像が出迎えてくれる

館内の部屋は机や椅子くらいしかないような部屋が多く、しかし特に入ってはいけないような部屋はないようで自由に散策できるようになっている。その中の一室が資料展示室になっているみたいだった。

こちらがその資料室で、左側の部屋では職員の方(?)が色々やっていた

展示室前のパネルを見ていたら職員の方がパタパタとやってきて「すいません、電気ついてませんでしたね」と部屋の電気をつけてくれた。この方も愛想が良くて見学者に対して温かい。

展示は1938〜45年に内閣情報部より刊行されていた週刊誌「写真週報」の展示らしい。私はこの雑誌については全く知らないけど、過ぎし日を愛するものとしてなかなか楽しめそうな展示だ。

これは今回の展示とは無関係に常設されてるものだろう。見たことがない耳をすませばのポスターだったので撮っておいた
こういうのは内容ももちろん面白いんだけど、個人的にフォントのデザインなんかも楽しみなんだよね
写真にイラストとセリフをはめこんだ面白い一枚。日中戦争勃発3年目を迎える街の様子をあらわしたものらしい。案外平和そうだ
そうそう、こういうフォント大好きなんだよね
焼夷弾が落ちたら、という現代では絶対に見ることのない見出しの記事。これが日常で起こっていた時代があったというのが記事を通してリアルに感じられる

展示数も多くて内容も興味深いものばかり。ひとつひとつ見ていくとあっという間に何時間かたってしまいそうだ。本来なら時間を気にして展示物を見るのは好きじゃないんだけど、今回もまた旅の途中ということで適当なところで切り上げなきゃならないのは本当に惜しい。しかしこの写真週報というプロパガンダ誌のある種熱い煽動内容は心に残るものがあった。いや、いいものを見ました。

それじゃ、他に展示物はなさそうだけど建物を見るために散策しましょうか。擬洋風建築の階段て好きです
上階にはだだっ広い(多分)貸室が。ほぼピアノと机ぐらいしかないけど、誰もいないからなんか不思議でノスタルジックな感じがする
窓からの景色。高い建物が一切なくて気持ち良いね

「ここ本当に入っていいのか?」と思いながらも特に張り紙とかもなかったのでなにもない部屋を散策していると、向かいのドアの奥から何やら声が聞こえてくる。耳を澄ますとどうやら韓国語のようだ。貸室利用ができるから、韓国語講座でもやっているんだろう。利用者は私だけではなかったようだ。

講座をやっている部屋の前をお辞儀しながら通り過ぎるともう見るべき場所もないので見学は終了。
この素敵な建物が、こうして市民が自由に使える施設として開放されているのはとても素晴らしい。お茶が飲める読書室でもあれば、毎日でも来るだろうな私は。良いスポットでした。

その後外へ。この道の先には学校があった。役所に入る前に見た学生たちはそこの学生だろう。今もちらほら歩いてきている
周囲をちょろっと散策。こういう憩いのスペースがある神社大好き
この屋根の低い下町風情、素晴らしい。しかし住民は誰もいない

これはなかなか散歩が楽しそうな土地だ。味噌の醸造場なんかもいくつかあるみたいで是非欲しいところだけど、さすがにこの時期に何日も味噌を常温で置いておくのも厳しそうに思われるので寄って買うことはしない。そろそろ次へ向かうことにしよう。

安代館到着前に直売所へ ろくさん/いきいき館

以前野沢温泉へ行った帰りに走った道がすぐそこにあるんだけど、できるだけ裏道を通りたい私は細かく道が分かれずに、できるだけ一直線に目的地方面へ伸びる道を選び走っていく。メイン通りじゃない道にこそ、その土地の気質が見られることも多い。

というわけで果樹園が並ぶ穏やかな道を北上する。平和だ

道の両脇に果樹園が広がっている風景は以前鬼熊と高山村の滝の湯に行ったときにも見た光景だ。
今は高山村方面を右に見ながら小布施へと向かっている。小布施ではスワロー亭という本屋に寄ってみたかったけど今日は休みのようなので、これから行くところは直売所だ。良いお土産があればいいけど。

そうしてやってきたのがろくさんという直売所だ。敷地内では花も沢山売られている

あたりは相変わらず果樹園が広がる景色の中にろくさんはあった。
以前小布施に来たときには竹風堂とその周辺をちょこっと散策したくらいだけど、ここはそれより奥にある、昔ながらの町並は見られない田舎的なところにある。
今の時間は大体14時ぐらい。良いものが売れ残ってればいいけど。

お、やはりぶどうもあるらしい。ここらへんは有名なんだね
店内の様子。もう全然残ってない!人気のある直売所なのか
店内はちょっとおしゃれな感じで色々とお土産もあるけど、あまり惹かれるものがない
お、と目に留まったシナノスマイル。ここでも売っていたか。しかも安く!やられたぜ、、
なんか可愛いラベルデザインの品も発見

なんか面白いものないかなーと探してたらこの食べるラー油を発見。当然味はわからないけど、ラベルデザインが気に入りすぎて即カゴに入れた。どうやら地元の高校生が開発したものらしく、デザインも同様だとか。これは土産に丁度いいぜ!
(帰って食べてみたら大変美味しい品でした。具沢山で辛すぎず、そして味わい深い。オススメですこれ)

オブセ牛乳グッズを取り扱う一角も。これちょっと欲しいな!

各地には色んな牛乳メーカーがあってオリジナルグッズを販売してるところもちょくちょくあるけど、実はそういう牛乳屋さんグッズが好きな私はちょっと心動かされてしまった。この可愛いマークもポイントが高い・・・・が、マグカップで1500円近いのはちょっと高いかなぁ〜。。
そんな感じでしばらく悩んだあと、結局マグカップは買わずに牛乳を買うことに。なので食べるラー油と牛乳の2点のお買い上げとなった。

冷たいうちに飲みたいので直売所前のベンチでいただこう

おお、この牛乳はあっさり味なんだね。優しい甘さで飲みやすい、美味しい牛乳でございました。もちろん瓶はお持ち帰りで、荷台のはしっこに詰めて直売所をあとにした。

近くの果樹園のりんごをなんとなく撮影。こういうのってさっと盗まれたりしないのかな。柵もなにもないけど
私好みの道をさらに北上していく。渋温泉は近い
線路がある田舎の風景はノスタルジックで好きです

これから向かうところもまた直売所。ここらでジュースでも買いたいところだけど、もしなかったらまたツルヤで何かしら買うことになりそうだ。

というわけですぐに到着いきいき館。果たして品は残ってるだろか

渋温泉につながる292号線の道沿いにあるこの直売所。久しぶりに都会的な大通りを見た気がするが、ここでの買い物が終わればこの道を行くことになる。渋温泉に到着する前の最後の直売所だ。

ううむ、やっぱりあんま残ってないすね。枝豆食べたいな
見たことのない詰められ方で売られているエノキ。ここらへんはエノキで有名なんだろうか。すごい量が安く売っている
色んなりんごジャムも売られている。食べてみたいけど、自分でジャムを作ったことがあるとなんだか高く感じてしまう
トマト詰め放題はもう駄目そうなものしか残ってない。やはり直売所は午前中だね
フルーツ類は結構置いてあるなぁ

野菜類はあんまり残ってないけどフルーツはリンゴ・桃・ぶどうとそれなりに残っていた。桃は今回の旅で初めてみたかもしれない。桃大好き人間としては食べたいところだけど・・・シナノスマイルがあるからまぁいいか。

というわけでここでは特に何も買わずに退店することとなった。結構良さそうなものもあったんだけど、原付移動の限界によって買うことを諦めざる負えないのは悲しいところ。
じゃあ、予定通りツルヤでジュースを買って渋温泉に向かうとしようかな。

道の途中で発見した特徴的なお店。これアラレちゃんの木緑家が営む喫茶店では!?なにか関係あるのかな
ただひたすらに道を行く

生涯二度目の渋温泉、ようやく到着!

道中ツルヤで野菜ジュースを購入したら渋温泉へ一直線。ここらへんの道はなんか高速道路っぽい記憶があったけど、道幅も広くて記憶どおりな感じだ。もう何年ぶりの渋温泉だろうか、なんだかワクワクしてきたゾ!

更に見覚えのある景色が広がってきた。そうそう、この橋の向こうに渋温泉街があるんだ。生涯2度目の渋温泉に到着間近!
橋を渡って川沿いに進むとすぐに渋温泉に到着!あの頃のまんまな町並みにちょっと感動

ここも他と同様に、今のところ観光客らしき姿はないけど、こののんびりとした温泉街の雰囲気と、懐かしの渋温泉に来たということでテンション上がり気味の私。
今回は湯田中やその他温泉街、そしてかつて泊まった角間温泉も訪れようと思っているけど、それは後でまわるとして今はとりあえず宿へ直行だ!

上の写真の十字路を左に行くとこうなっている。この一方通行の道を行けば宿に着くはずだ
ここを行けばあの渋温泉の街並みが顔を見せるはずだけど、それよりも手前に宿はある
閑静な石畳の通りを進んでいくと、今日の宿はすぐに現れた。到着、安代館!
窓にかかるよう木々が茂っている宿は大好きだが、造りや色合いもいい!

これは実際に見てみるととても立派で風情ある建物じゃないですか。願わくばあの通りに面した部屋に泊まりたいと期待を膨らませながら、とりあえず適当なところに原付をとめて宿へ向かう。

中に入る前に玄関脇の歓迎看板を見てみると、宿泊者の名前が2つあるが私の名前がないことに気がついた。この安代館はネットで予約したんだけど、ネット予約するといつもなんとなく予約した感が薄くて心配になる時がある。そんなわけなので「あれ、もしかして予約できてない?」と不安になりながら中に入っていった。

入ってフロント方面。イイ感じに昭和っぽい!・・・と感動するのはあとにして、とりあえず宿の人を呼ぼう

中に入ると館内はシーンとしていてテレビの音すら聞こえない。おそらく奥に引っ込んでいるんだろうと「すいませ〜ん」と声をかけたが返事も気配もないので、続けて2・3度声をかけると、「は〜い」と奥からやってきたのは女将さん。
「いらっしゃいませ〜」と愛想よく迎えてくれた女将さんに名を告げると、ちゃんと予約は通っていたようでどうぞどうぞと女将さん。そして私のヘルメットを見て私がバイクで来たことを知ると、「じゃああそこに駐めてもらって大丈夫ですよ」とあの案内看板前に駐めさせてくれた。
その時女将さんは看板を片付けながら、「昨日のお客さんの出しっぱなしだったわ」と笑っていた。この女将さん、旅初日に行った南牧村の房月堂のおばちゃんと同じ親しみやすさを感じる。カラッとしていて気さくで優しい感じ。女将さんの対応といい、宿に入った時から気分がイイぜっ。

原付を移動させたら女将さんの後について部屋へ。ここは入り口から昭和っぽい雰囲気で居心地が良さそうだったけど、更に中に入ると面白い構造になっていた。
まぁそこらへんの散策は後にじっくりするとして、まずは部屋へと一直線だ。部屋は階段を2度ほど上った、2.5階くらいにあるような感じの場所だ。

女将さんに促されて部屋へ!なんか良さそうだゾッ
おおーこれはイイ!抜け感も気持ち良い!
別角度から。エアコンもあるぜ
入って右側には小さな枯山水!こんなのは初めて見たぜアメニティも全てある
すだれの向こうに見える旅館と緑。すだれがかかってるって今までの宿でも案外見なかったな。素晴らしい風情に感謝
広縁には冷蔵庫も。本当に良い部屋っすね、、
テーブルの上にはおまんじゅう。温泉街には和菓子屋が何店舗かあるから地元のものだろう。この部屋は南天というらしい

これはイイ。砂壁のような色合いの部屋に枯山水、そしてすだれ越しに見える温泉街の風景が、部屋に寂びのような落ち着きを感じさせる。枯れた良さというのか、これは私の大好きな世界観だ!なんと落ち着く部屋だろうか。
もちろん部屋はキレイだし機器もそろっている。部屋に入った瞬間、思わず「おお〜、いいですねぇ!」と漏れてしまった。

部屋を見渡しながら荷物を降ろしていると「浴衣は特大がいいかしら?」と女将さんが気を利かせて新しい浴衣を取りに行ってくれた。別に私は180もギリギリないような背丈なので「特大はでかすぎるんじゃ」と思ったけど、そこは女将さんを信じることにしよう。

女将さんが新しい浴衣を持って帰ってくると、今度は「お布団もしいちゃいましょうか」とテーブルの横で準備を始めてくれた。とてもテキパキしている女将さんは、スッスッと慣れた手付きで布団をしいていく。
「昨日からのお客さんで今日も泊まる予定だった人が仕事で帰らなきゃならなくなったから、今日は夜から貸し切りだよ」
女将さんの言う通り、玄関にはそれらしい靴もなければスリッパの用意もなかったし、館内に人の気配もなかった。今日は温泉どころかこの宿自体私の貸し切りとは、ありがてぇ!

女将さんの手際の良い作業をテーブルでお茶を飲みながらのんびり眺めていると、作業を終えた女将さんは今度は温泉街のパンフレットをパサッとテーブルに置いて、まるで友人を相手にするかのように話かけてきた。

「渋温泉は初めて?」
「いや、4年前くらいに来たことがあるんですよ。その時は向こうの角間温泉に泊まりました」
「角間温泉なんて渋いね。最近じゃコロナで一人客を受け入れてる宿もちょこちょこ増えたけど、前はうちと角間の宿くらいしかなかったから、最初はうちに泊まって次は角間でっていうお客さんもいたよ」

一人客を受け入れない宿は確かにあるけど、渋温泉でそんな最近まで一人客NGな宿が多かったとはちょっと驚き。まぁ女将さんが言っている前というのがいつごろのことかはわからないけど。
しかし角間温泉が渋いというのは、以前泊まったときに行った喫茶店のおばあちゃんにも言われたような。やはりあくまでメインはこの渋温泉で、少し離れた角間温泉は知る人ぞ知る、という感じなんだろか。たしかにあの観光地化されていないような雰囲気は渋い。

「お酒は飲む?」
「まぁ、たまに少しくらいは」
「じゃあ、玉村屋さんは前行った?」
「いや、行ってないスね。酒造ですか?」
「(パンフを指差しながら)ここにあるんだけど、ここのクラフトビールが有名でここでしか買えないものもあるから行く人が多いのよ。その場で生ビールも飲めるからうちのお客さんもよくそれを買ってきてあたしはコップを受け取るだけなんだけど、皆大きいの買ってくればよかったって言ってるよ。そこで買ってきて夕食の時飲んでもいいよ、うちは持ち込み自由だから。飲んで帰ってきたら、その時の様子で夕食の時間変えてあげるよ(笑)」

なんと粋な女将さんだろか。お客さんは好きなだけ楽しんでっていう気概を感じる。その玉村屋さんまでの道のりなんかも詳しく教えてくれたし、話をするのも好きそうで私も今すごく楽しい。ただ、夜にバイクで散歩したりしたいからビールは買うけれども飲み歩きはしないかな、多分!

「じゃ、これから散歩がてら行ってみますね」
「うん、楽しんでおいで。(立ち上がりながら)本当は今の時期、こうやって顔を突き合わせて話すのは駄目だからしてないんだけど」
「しちゃったじゃないですか(笑)」
「マスクしてるから大丈夫よ(笑)」

と最後笑いながら部屋を出ていった。なんともスカっとした女将さんだ。今日の客が私だけということもあってやることも少ないから色々と話してくれたところもあったらしい。この後も話す機会があればいいな。やっぱり地元の人の話は旅に彩りを与えてくれる。

パンフも貰ったのでこれを持って散歩に行こう
キレイに敷かれた布団。ここには散歩から戻って温泉に入ってから飛び込むことにしよう。さぁ、館内は散策しながら散歩に行こうか
窓からの風景。目の前は廃旅館?
お前の出番はもうちょっと後だ。ゆっくりしてて
左には緑。ということは虫が入ってくるかもと思ったけどいまのところ小虫さえいない
では館内へ。部屋を出てすぐの廊下にはベンチや枯山水
部屋方面
ちょっと進むとなんと赤い欄干の太鼓橋!なんて面白い。ただ撮り方が下手だったのでまた後で撮っておこう。ちなみに橋の向こうは浴場だ
橋のすぐ手前にはこんなミニ階段が。これは降りて太鼓橋方面を撮ったところ。なんか変わった構造だ
この逆側にはまた温泉。ここは時間で男女入れ替えになっている。今はこっちが男湯だ
右が太鼓橋、左が男湯で、この後ろは一階への階段だ
ちなみに太鼓橋の方の温泉は古代風呂、左は龍宮風呂というらしい。どちらもかなり楽しみ!
階段を降りるとフロントへ。雑多な感じがイイ
観光パンフなどの横にはお菓子なんかも売られている。これはちょっとありがたいかも
テーブルにはコーヒーセット?自由に飲んで・・・というわけでもなさそうだけど
伝票入れと化した安代館ポスト。非常にイイ
フロント正面にはなんと漫画部屋もある!これは嬉しいゾ
なんか人の家っぽい。結構な蔵書量がありそうだ
奥にはちゃんと座れるスペースも。こういうの大好きなんだけど、今までの経験上一泊だと一度も利用できずにおわっちゃうんだよな
ガンダムプラモも展示してある。これは女将さんの息子さんが好きとかそういうことだろか
ということらしい。時間があれば是非読もう
よし、じゃあ散歩にいきますか

渋温泉お散歩編 懐かしの温泉街と玉村屋

ここ安代温泉はすぐそばを流れる横湯川沿いに形成された温泉街で、渋温泉の真隣にある。湯田中渋温泉の中心地と言える場所だけれど、安代温泉はその端っこに位置してい故に渋温泉街と比べると少し静かな印象だ。
以前泊まった角間温泉は横湯川の更に向こうを流れる角間川沿いに形成されていて、この2本の川が出合って夜間瀬川となったところに湯田中温泉や星川温泉街がある。Yの字に流れるこの3河川沿いに温泉街が開かれているのだ。

とりあえず今は以前も散策した渋温泉外へと向かい、玉村屋のある沓野温泉へと向かうルートにしておこうかな。沓野温泉は横湯川対岸にある温泉街。ここの街並みにも興味津々だ。湯田中方面はまぁ、夕食後かな。

宿を出て左、渋温泉外方面に行くとすぐにあった安代温泉共同浴場の一つ、大湯。ここも夜に来ようかな

安代温泉はこの大湯と開花湯という2つの共同浴場があって宿泊者はもちろん入ることができるんだけど、安代温泉の宿泊客は渋温泉の共同浴場には入れないので注意が必要。私はそれを承知で安代館に泊まっているのでいいんだけど、中には知らずに泊まる人もいそうな気がする。
しかしこんな近いのに共通で利用できないのはちょっと残念ところだが、どういう理由からなのか気になります。
ちなみにさっきの女将さんとの会話で「共同浴場は水で薄めないでね。安代館の客がうすめたって怒られちゃうから」と笑って言ってたけど、まぁそれはどこも同じだよね。ただ、これは外客からしたら温泉を薄めないと入れないくらい熱いということに違いない。色々と気をつけなければ。

緑に飲み込まれそうな廃旅館もある。こういうのも好きだなぁ

私のかつての渋温泉の印象と比べると、ここらへんは明らかに廃旅館という宿が点在していて、寂れた印象がかえって私には居心地がいい。が、もうこの宿には泊まれないんだと考えるとそこは悲しい。

お、石畳の向こうに温泉街らしい風景が見えてきた
その脇にはさっき書いた開花湯が。もうどっちかというと地元民専用って色が強い感じ
道の右側には射的場。しかしさすがにまだ客はいない

さっき女将さんが「後で射的場で遊んできたら?あそこは顔が効くから、うちの名前だしたらいいことあるかもよ」って言ってたけど、さすがに一人で行くのはちょっと気後れしてしまうぜ。

これは廃屋だろうか。こんな家に住みたいぜ
お、ここらへんは記憶にあるな。このアンクル・トムって店も覚えてる
少しずつ人の姿もみえてきた

さすがに渋温泉街に来ると人の往来も見え始めたけど、半分は地元の人って感じがする。ただ歩く人もあれば、店や宿の人と話している人もある。こういう、観光地ながら観光のために作られた場ではなく、そこに人の生活がみえる、感じられるということが旅行者にとって大事な気がする。そう考えるとこの渋温泉は旅行気分を強く味わえてとてもイイ。

この大湯のある場所が結構気に入っている。カポーンと桶の音が響いている
とある宿の前には温泉卵たまごが売られている。でも夕食を存分に味わうため食べるのはやめとこう
この風呂桶欲しいんだけど、ちょっと原付にはかさばりすぎるんだよなぁ。どうしよう、欲しいけれども、、
そういえば以前は足湯にタオルが備え付けてあったような気がするけど今はないようだ。持ってくればよかった
以前来た時から気になっていたつばや旅館。実は今回泊まりたい宿として候補にあげていたんだけども見送りとなった
湯気がたちのぼる渋温泉の噴泉。やはり温泉街には湯気がなくては
歩いていたら川沿いに出た。さすがにちょっと汗かいてきた。本当はもっと晴れてます
気のむくまま橋を渡る。対岸の緑にはさまれた家、イイね
橋を渡ろうと思ったけどやっぱやめてもう一度温泉街へ。これは多分民家だけど構造が面白くて撮ってしまった
歩いていると以前も立ち寄った小古井菓子店に行き逢った。ちょうどいい、アレを買おう!

この小古井菓子店は以前渋温泉に来た時に、うずまきパンなる旨パンを求めて来店したことがあった。今回もまたあの味を求めて訪れようと思ってたけど、散歩中に思いがけず店までやってきたので今うずまきパンを買うことにしよう。

店内に入ると、右側のたなに目的のうずまきパンがすぐに見つかった。他にも色々パンは売られているけど、私が欲しいのはこれのみである。見た目も包装もあの時のまま。私は嬉しくなってすぐさま2つほど手にとって店員さんを呼んだ。

「こちら温めますか?温めたらマーガリンが溶けて美味しいんですよ」
「ええ、知っています。実は以前こちらに来たことがあって、その時に食べたこのパンが美味しくてまた買いに来ました」

するとお店のおばちゃんは嬉しそうに「そうなんですか?ありがとうございます〜」と笑顔に。もちろんおばちゃんは私のことなど覚えているわけもなく、私もおばちゃんの顔を忘れていたけれど、なんだかこういうやりとりは心温まるな。
その後の会話で明日は休みだということを知ったので、明日のおやつのためにもう一つプラスしてお会計。その間も会話に花が咲いて、私のリュックにささっている釣り竿を楽器だと勘違いされたり、ここらでの釣り場と釣果なんかについて楽しく話をしていると、奥で作業をしていたご主人がちょっと迷惑そうにされていたので適当なところで店を出ることにした。
いや、しかし「うずまきパンは明日買うことにしよう」とか思わなくて本当に良かった。この3つで今日と明日、存分に楽しませてもらう!

じゃあ渋温泉散歩最大のお楽しみである路地裏へ行こう

渋温泉に初めて来た時、渋温泉を散歩する際に1・2を争うほど面白いのは路地裏なんだと理解した私は今回もまた路地裏へ。
温泉街の建物は非常に密に軒を連ねているから建物間の道も狭く、しかしそこかしこに伸びていて、複雑に配置されたパイプや洗濯物などなど、人の生活の裏側を見ているようでものすごく面白いのだ。薄暗いのもポイントが高く、渋温泉を訪れた際には欠かせない散策ポイントだと個人的に強く思う。

細い川が流れるデッドスペース。この退廃的な感じも彩りだ
どこが宿でどこが民家なのかも判然としないカオス。めっちゃ楽しいです
木造建築を繋ぐ木造渡り廊下。そしてその下を歩くことができる喜び
この建物群の中ではどんな暮らしが営まれてるんだろか。一度でお邪魔してみたいぜ
配管と生活感。しかし人の気配はないのであった
この複雑に伸びる配管はなんのため
旅館ひしや寅蔵。良い宿のにおいがプンプンする
なんか前に来たときも思ったけど、この路地裏はやっぱり和風スチームパンクって感じがしてカッコイイ
前にも来たことがある喫茶店。あのおばあちゃんはまだ生きておられるだろうか。今回は行けそうもないかなぁ
路地裏探検を終えて川に出る手前にあった気になる標語。「をも」の意味するところがかなり気になる
おし、じゃあ玉村屋のある沓野温泉に向かおう

橋を渡り、対岸にある沓野温泉へ向かう。
女将さんは「上るのがちょっと大変な坂がある」と言っていた通り今坂を上ってるけど、そこまで大変ではないかな、ちょっと汗はかいてるけど。でもまぁ真夏だったら上りたくないなここは。

坂を上りきって丁字路を左に行くと(多分)沓野温泉街に到着!

こちらは渋温泉街とは打って変わってほとんど観光的な様相はなく、普通の山村集落っぽい街並みで更に閑散としている。しかし今から向かう玉村屋もあれば宿や共同浴場もいくつかあるようで、散策する価値は十分にありそうな気がする。

温泉街を歩き、玉村屋の醸造所を越えるとすぐに現れた目的の玉村屋。でももうちょっと歩いてから行くことにしよう
共同浴場。沓野温泉の宿に泊まった人は利用できるらしい。中が非常に気になるぜ
沓野温泉の宿、くつの館。ここにも泊まりたくて安代館とかなり迷ったけど、周りの環境を考えたら安代館に軍配があがった。が、次はここに泊まると思う
閑静な温泉街にはジャム屋さんもあったけど、これはまだ開店していない感じかな?頑張ってほしい
源泉が湧いているところかな?鉄塔の下の朽ちた木造が良い塩梅
共同浴場上熱の湯、というらしい。なんだか古びたお医者さんのようにも見える外観は木造にはない趣がある
建物には小さめながら洗濯場も。沓野温泉に泊まったら是非利用したい

ある程度行ったところで折り返したので沓野温泉の散策はこれくらいに。温泉街としては確かに寂しい感じのするところだけど、凄く庶民的な雰囲気があってかえって夜の様子が気になるくらいだ。歓楽的な渋温泉街と対照的だけど、また角間温泉とは違った街の様子で面白い。

というわけで目的の玉村屋へ

店内はお客さんは誰もおらず、いるのは社員さんばかり。そんな中ふらりと一人でやってきた私を丁寧に迎えてくれた。

ここの2階は無料で見られる資料館になっているということでまずそちらを見せてもらい、一通り見終わったらいざ酒売り場へ向かう。

売り場には瓶のおしゃれなクラフトビールがずらり。それぞれ特徴があるようだけど一つ一つ丁寧な説明がついたポップが付されているのでわかりやすい。

その中でも定番商品であるミヤマブロンドに、野生の菖蒲を使ったビールというSHOUBUに心惹かれたので、色々悩んだあげくこれに決めた。菖蒲を使ったビールとは、明らかに一般的ではない気がする。しかも野生の菖蒲だ。これは飲んでみるしかないでしょ!

というわけでこれは一本だけ購入。キンキンに冷えたのを貰いました

売り場の反対にはバーカウンターのような一角もあって、女将さんの言う通りそこで生ビールを買えるようだった。私もそこかしこを歩いたことで汗をかいたので、ここで生ビールでも買って飲めばさぞ美味しかったことだろうと思うけど、後で原付で街をフラフラしたいから予定通りあきらめる。

さて、では目的のビールも買ったし宿へ戻るとしようかい。

安代館横の廃旅館前にたむろする猫たち。めっちゃ可愛いス

安代館の湯と夕食!

宿へ戻ると女将さんがいて、にこやかに出迎えてくれた。

「おかえりなさい。場所わかった?」
「うん、でも飲んで帰ってこなかったけど一本買ってきました」
「そっかそっか、じゃあ夕食は18(ろく)時でいいね」

今大体17時くらいだからちょうどいい時間だ。女将さんは夕食の準備のために奥にひっこんだから、私はやることをやってお楽しみの温泉にでも行こうか!

ツルヤで買った野菜ジュース(うまい)を飲んで疲れを癒やした後、明日の宿を予約。今回も一発で予約完了!
一休みしたらすぐさま温泉(龍宮風呂)へ。奥行きがあって、竹のかごも涼やかでイイ
ひげそりもあればマッサージ器具も。こういう手で持つタイプのマッサージ機が用意されてるのは珍しい
扇風機とドライヤーもある。ここの温泉は熱いだろうから扇風機はかかせないだろう
体を冷ます間この足つぼマッサージ機でのんびりするのも良さそう

今日はすべて貸し切り。もはや誰の目も気にする必要はない。私はすぐさま衣を脱ぎ捨て聖なる泉へとおもむく!

おお、これが龍宮風呂!これはかなりイイ!(写真は翌日撮ったものです)
反対側から。脱衣所と同じく縦長の浴場と浴槽
ソープ類も色々ある!

ううむ、タイル張りの場内と中央にそびえる一本の柱。そしてツタ這い回る大きな窓から差し込む柔らかい陽の光。なんだかギリシャっぽい空気感もあって、窓向こうのツタがふんわり廃墟感をも演出してるようで、どっちかというとこっちのほうが古代風呂といった感じがする(まだ本当の古代風呂は入ってないけど)。このうら寂しげな情緒、素晴らしい!

これまで見てきた宿の雰囲気とは違ったちょっぴり洋風な感じに心を掴まれたまま、さっさと温泉に入るべくすぐさま体を洗って温泉へ向かう。

しかしこの湯が熱いであろうことは忘れてはいない。今まで散々痛い目にあってきた。
なのでまずは足先をちょぽんと湯に差し入れてみる・・・。よし、熱い!飛び上がるほどじゃないけどこのままじゃとても入れないくらいしっかり熱い!薄めよ!

というわけでこういう熱い温泉には必ずある長いホースで水をドバドバと加えながら、湯かき棒で湯をまぜまぜする作業が始まる。経験上勢いよく水を入れてもなかなか温度が下がらないのは知っているので根気よく混ぜつつ、しばらくたってギリギリ入れそうなくらいになったところでようやくザンブと湯に浸かった。

湯が熱くて窓も開閉できないんで浴場は湯気が充満しております真ん中の竹は源泉が流れていて、時折ガボ、ゴボボと音がする

熱い。熱いけど、その分勢いよく体の疲れと力が抜けていき、「ヴぅ〜」という唸りとともにふにゃんと浴槽の壁にもたれかかる。これは相当に気持ちイイな。この湯は弱アルカリ単純塩泉で美肌の湯ということらしいけど、確かに熱いけど爽やかなさっぱりした浴感があるように思われる。まさに心も体もリフレッシュ。こりゃあイイや!

とは言っても長湯できるような温度ではないので出たり入ったりを繰り返してたけど、さすがにもう限界だというところであがることにした。もうちょっと風通しがよかったらありがたいけど、でもこんなに良い温泉なんだからこれ以上求めるのは贅沢がすぎるかもしれない。代わりに扇風機にあたってから部屋に戻るとしようかッ。

その後部屋に戻って湧き水と野菜ジュースを思い切り飲んだ後は、布団に飛び乗ってさらなる幸せの時間を満喫する。もう明日の宿の予約も終わってるし、もう今日すべきことはない。とりあえず今はこのリラックスタイムを体いっぱいに味わって、ただ夕食の時間を待つのみ!

そうしてダラダラと横になっていると、16時前くらいに女将さんから部屋に電話が鳴った。

「もうお風呂あがった?」
「はい〜あがりました〜」
「じゃあ今から夕食お持ちしますね〜」

と気楽な感じで確認されたあと、まもなく女将さんがやってきてお楽しみの夕食の時間が始まったのだった。

これが運ばれてきた夕食!はちゃめちゃに美味そう!

女将さんがそれぞれの品の説明をしてくれるのをフンフンと聞きながらも、しかし私の食欲(飢餓)メーターは既にマックスまできているので説明をしっかり聞く余裕もない。女将さんが「まだ後から出てくるから」と出ていったところで獣のように食にありつく私だった。

刺し身はホタテもあるけど、長野らしく馬刺しに鯉こく、更にアワビ茸という珍しい一品もっ
黄色いのはとうもろこしのムースみたいなやつで、その他大根餅(だったと思う)なんかも

他にも煮浸しやら漬物やら色々あるけど、こりゃどれを食べても旨いッスね。。とうもろこしのはデザートみたいでふわふわ甘く、馬刺しはよくある薄切りではなくしっかり肉厚で噛む度に旨味が染み出してくるよう。グラスにそそがれたのは食前酒ではなく多分梅ジュースで、これがさっぱりとしていてお口のリセットにちょうどいい。本当にどれもオイシイッ。

そしてその後運ばれてきたヤマメと
炊き込みご飯に茶碗蒸し
そして鍋も食べごろになった!これは超マンプクコースな気がする!

ヤマメは内蔵つきのフワフワほっくほく。自分で焼いたらこうはいかない。
炊き込みご飯も出汁が効いていてしっかり食べた感があるし、逆に鍋は少し薄めの味付けであいだあいだに食べるのにちょうどいい。
もう完璧な夕食ね。派手さはない。けれど贅沢な味わいがそれぞれに感じられる。これは女将さんが作ってるんだろうか。だとしたら素晴らしい腕前よこれは。ありがとう。。。

と思ってたら最後になんとステーキがやってきた!そういえばそういうコースだったっけ!?

夕食にステーキがでるコースだということを忘れていた。これは嬉しいぜ!おそらくこれを食べ終わる頃には腹がパンパンになってることだろう。
女将さんに「どれもこれも旨いス!」というと「あら良かった。ゆっくり食べてね」とニコニコしながら去っていった。

ヤマメを頭まで食べ尽くし、残るは鍋とステーキとなったところでようやくステーキを食べ始める。まだそう時間はたっていないので温かく、そして素晴らしく柔らかい。。これはりんごで育てた信州牛らしく、レアな焼き加減にしっかりしたソースの味、そして肉自体の旨味が猛烈に私の満足感を限界を超えて満たしていくッ。ウマウマ。
しかし最後にこんな素敵肉が出てくるとね。本当に、大変美味しゅうございましたよ。腹12分目くらいになったところでごちそうさま。。

完膚なきまでに食べつくしました。温泉卵すら我慢して夕食に備えた甲斐があった

食事が終わるとフロントに電話するシステムなのでパンパンの腹をさすりながらフロントへかけると今から食器を取りに来てくれる模様。そしてちょっとばかし待っていると

なんと女将さんは食後のデザートを持って登場したのだった

シャインマスカットにアップルパイ。どちらも私の大好物。しかし今の私にこれを食べきる余裕があるだろうか。決して量は多くないけど私の胃の中はもうすし詰め状態なのだ。破裂だけは避けたい私は時間を稼ぐため女将さんに話しかける。

「夕食、どえも美味しかったデス」
「それは良かった。このパイも手作りだから食べてみてね。この後は温泉街にでも行くの?」
「とりあえずまだ行ってない湯田中方面に行くつもりですよ」
「ああ〜、でもあっちは静かだと思うよ」

半分胃を休ませるつもりで話しかけたところ思いがけず話が広がった。
どうやら今はコロナということもあるけど、湯田中あたりはもともとそんなに泊り客は多くないらしい。やはり渋温泉といえばあの温泉街だからその気持は確かにわかる。
さらに外国人は電車で来るけど日本人はあんまりだそうで、そういう意味でもあまり湯田中駅周辺で泊まろうとする人は少ないんだとか。しかし乗り鉄撮り鉄の人たちは話が別で、彼らはりんごの木が生えてる撮影スポットから電車を撮るために駅周りで泊まっていくことが多いらしい。なるほど、ためになります。それはそれで行ってみると楽しそうではあるな。寂しい雰囲気、味わわせてもらおうじゃないの。

女将さんが去った後、頑張ってシャインマスカットを一つ口に運んだところ、「お、結構イケそうかも」と思えたのでそのままペロンとたいらげたら(パイがすごい美味しかった)その後は散歩の時間だ。今度は歩きじゃなくて原付で、流すくらいで行ってこよう。

夜の湯田中散策と、温泉からの夜散歩

よしおまたせ。ようやく出番だ
どこからが湯田中温泉エリアかよくわからないけど、適当なところを曲がって走っていく。人は全然いない
適当に走ってたら駅前についた。こんな風になってるのか。さすがに人はちらほらいるけど、観光客っぽい感じはしない
枝垂れ柳が見える通りに出た。宿もちらほらあって、そこそこ雰囲気がある感じ。こういうところもあるんだなぁ
細い道を行くと坂に行き当たった。ここから先は民家が多そう
Yの字に分かれた真ん中に小さな稲荷社。お店も増えてきたけど、やっぱり人は少ない

全く道がわからないまま適当に走っているのも冒険感があって面白い。
人はほとんどいなくて女将さんが言っていたとおりだけど、今日は平日だしコロナ禍だしであまりこの印象だけで湯田中温泉を判断できないな。普通に昼間に歩いて散歩とかしたらまた別の印象で楽しそうだし。
ただ湯田中温泉もいくつか共同浴場があるはずだけどどこにあるんだろう、見てみたいんだけどな。知らないうちに通り過ぎちゃったのかしら。スマホ持ってくればよかったぜ。

そんな感じで約30分ほどの散歩は楽しく終了し、満杯の腹は特に何も変わらないまま宿へと戻ったのだった。
さすがに体もちょっと冷えた。今はもう古代風呂に入れるようになってるはずだから体をあっために行こう!

例の太鼓橋を渡る。これを見てもやっぱりこっちが龍宮風呂だよな
こういう遊び、イイね
脇には洗面所。なんか変な位置にある気もする
脱衣所へ。なんか三角形っぽい形の部屋で龍宮風呂の方よりかなり狭め。でも面白い
こちらもまたドライヤーや扇風機がある。奥のドアはトイレだった(気がする)
そしてひげそりなども。変わらぬ優しさ

龍宮風呂の脱衣所は結構な数のカゴがあった割に浴槽はそんなに大きくなかったからこっちはもっと小さめの風呂なんだろうか。しかし貸し切りである今大きいか小さいかなんて全く問題ではない。大切なのは楽しむことのみ。では行こう!

お、浴場自体は広めだけど浴槽はそうでもない!でも浴槽の形といいある場所といいなんか面白いな
そこから右をみるとこっちには木の浴槽が。この真っ黒になってるところがそうです
ソープ類もちゃんとある
注意書き。湧出量が豊富なんだろうな

なるほどこれが古代風呂か。こっちはタイルと石の構造で若干重厚感がある造りの中に、木でできたせいぜい頑張って二人用くらいの浴槽とタイル浴槽があるけれども、それよりも広く石床スペースがとられているところが面白い。明日宿を去るまでの間、この広い風呂場を独占できるとは、ありがてぇ話です。。

もう湯が熱いことは確定しているので、今回は木風呂に入るとだけ決めてこちらを水で埋め始める。試しに手をチョンチョンと入れてみたらやはり熱い。でも小さな浴槽だからすぐはいれるようになるだろう。

その予想通り数分湯かき棒で混ぜていたらすぐに入れる程度になったので、かけ湯をしてからいざ入湯。
よし、龍宮風呂の時よりもさらに入りやすい温度でめちゃくちゃ気持ち良いゾ!しかもこちらは窓からの風通しもよくて丁度いい位置にあるから、顔を撫でる優しい風がまた至福。そして聞こえるのは贅沢に響く湯の音ばかり。かけ流しの湯がどんどん流れ込んでくる音を聞いていると、体の邪悪なものが洗い流されていくようだ。素晴らしい湯、素晴らしい時よッ!!

なんだかんだでこっちも入ってしまった。こっちはこっちでいい感じに横になれて気持ちイイ!

入浴後は部屋でグビっと野菜ジュースをいただいた後、未だほてった体を冷ますために温泉街へ散歩に出かける。夜の温泉街は少しは人手があるだろうか。私はまだまだ元気だから、これからの時間もまだまだ楽しむぞ。

夜の射的場はまだ客の姿が見えない。やっぱり一人では行けないな
ラーメン屋もやっているけど、前来たときみたいにラーメン食べたりはできないな。まだお腹いっぱい
夜の明かりもぬくもりがあって安堵感がありますね
まだ入ったことはないけど立地が好きな大湯。中からは話し声が聞こえてきて楽しそう
鉢が並ぶ一角。細い道を歩くとテレビの音や人の話し声が聞こえて、不思議と懐かしい感じがする
夜の路地裏はより怪しい雰囲気で楽しすぎる。でも誰かと出会ったら心臓止まりそう
橋より。夜の川の音好きです

さすがに夜は浴衣姿のカップルだとか家族連れ、あとは地元の人なんかもちらほらいて、ようやく一般的に連想される温泉街らしい雰囲気を味わえて足取りも軽くなる。観光客達も私と同じく、今では薄れつつあるかつての日本の名残を楽しんでるんだろう。裏ではちゃんと地元の人達の生活音が聞こえてくるのもまた重要なポイントだ。
しかし、やっぱりカップルを見るとちょっとだけ一人で来ていることが寂しくなるのだった!

そんな気持ちも胸にいだきつつ、しかし存分に夜の散歩を楽しんで宿に戻った
部屋に戻ると次は野菜ジュース。石畳の温泉街をぼ〜っと眺めながら椅子に深く腰掛ける

どうやら何がしかのメディアで広縁好きの日本人は結構多いという調査結果を見たことがあるけど、こんなにも何も考えず、かつ旅情を味わいながらのんびりできるんだからそりゃ好きな人が多いのも頷けるよ。私ももちろん広縁好き。しかも温泉街の通りに面した部屋だからなおさら気分がいいや。でもあんまり座ってると眠くなってくるのが難点でもある。さすがにちょっとまぶたが重くなってきたぜ。

なんてやってるうちに30分くらい眠ってしまい、起きてからは布団に寝そべって明日のルートを確認する。

明日の宿は結構近いところにあるので、この安代館を出てすぐに宿へ向かう必要はないかな。なので明日は角間温泉に寄ったり直売所に行ったりしてから向かうことにしよう。それでも時間があったらまた湯田中あたりを見て回ろうかな。あの以前も行った信濃路という喫茶店にも寄りたいところだけど、多分それだけの時間はさすがになさそうな気がする。
ちなみに今回泊まった宿はこの安代館だけど、他の候補として地獄谷温泉にある後楽館という宿もあったんだけど、こちらは一人客NGだったので諦めました。

安代温泉共同浴場、大湯と開花湯へ

そうしているといい時間になってきた(9時15分くらい)のでいよいよ共同浴場に向かう。鍵は靴箱の横にぶら下がっているのでこれをもっていく
まずやってきたのは開花湯だ・・・・ん?

温泉街らしく下駄をカランコロンと鳴らして開花湯までやってくると、何やら中から子供の声がしてきたかと思えば、多分そのお父さんらしき人が浴場と目の前の建物を急いだ様子で往復し始めた。何か忘れ物だろうか、しかしまぁこの感じだと入れなそうなので先に大湯に入ろうかな。

というわけで大湯にやってきました。先客はいないみたい
こんな張り紙も。そうよね、あくまで地元の人のものなんだから、我々部外者は節度をもってのぞむべし
とてもキレイにされている脱衣箱。脱衣所自体は狭めだ

この大湯の建物は裏と表にドアがあったので、多分どちらからでも入れるようになってるらしい。
そんな大湯の浴場は一体どうなっているのか、ワクワクしながらドアを開ける。

おおーなるほどなるほど、半円形のタイル張り浴槽か。いい感じいい感じ
天井はコンクリだけどこの古びた感じが非常によろし

共同浴場ということでシャワーやらソープ類は当然なし。私はもうすでに体を洗っているのでかけ湯で入ろうといざ湯をかけると、これが想像以上に入りやすい温度だった。前に入った人が埋めたのか、さすがに地元の人でも埋めずに入るのは厳しいということだろか。ともあれ適温でよかった。

首まで湯に浸かるとまた宿とは違う静けさがある。外を通る人の足音や車の排気音が聞こえると、それはそれでなんだか不思議と安心する気持ちがある。その音にまぎれて誰か地元の人なんかがやってきたら、その時は楽しく雑談できれば嬉しいな。

そんなことを思いながら入っていたけど、結局誰もやってこなかったので10分くらいであがることにした。この後開花湯も行くから、のぼせる前にでなければならない。さて、さっきの慌ただしい家族はまだ入ってるだろうか。

それじゃ大湯はここまで。やっぱり良い湯でした
さすがにもう家族は去っていた開花湯に到着。こっちは大湯よりさらに狭め
そして浴場はこんな感じ。同じくタイル張りだけど、広さは大湯の半分くらいだろか

ちょっと警戒しつつ手を入れてみると、さっきの家族のおかげかこちらも入りやすい温度になっていた。なのですぐさま入湯。
いやぁ、今日は貸し切りばかりでいいもんだ。渋温泉に泊まるよりは入れる共同浴場は少ないけど、こうして落ち着いて入れるのは非常にありがたい。さっき地元の人と話したいと思っていたけど、どこの共同浴場にいくにしても「地元の人に良く思われてなかったら嫌だな」という気持ちも無くはないので、話せないのは残念だけど誰も来ないならそれはそれで快適に湯を味わえるというものだ。
そんなわけで、ここでも10分ほど楽しませてもらった。

こっちの天井もイイね。共同浴場は天井の造りを見る楽しさもある
というわけで戻ってきました。フロントは既に暗くなっている

晩酌と就寝 異様に美味しいシナノスマイル

部屋に戻って広縁にて涼風を受けて体を冷ました後は、そろそろお待ちかねの晩酌の時間。さすがに何度も温泉に入ったりして時間もたったので、少しくらいなら夜食を食べられそうだ。ぶどうもちゃんと冷やしてあるし楽しみ!

おし、今日の夜食はこれだ!一部食べないものも混ざってるけど

とうもろこしに関しては明日用だな。実は女将さんに一本おすそわけしたので私の手元にあるのも一本となっております。

とりあえず今日の戦利品。本当に良いデザイン
じゃあまずは冷えに冷えたシナノスマイルから

どうやら川は食べられないようなのでプリンと川をむいて食べてみる。
なんだこれ、凄く甘くてジューシー!めちゃ美味い!かなり甘いぞこれは・・・。私が買ったのは700円だったけど、渋温泉近くの直売所だと400円くらいだったからな、そんな値段でこんなウマいぶどうが食べられるのか。これは買ってよかった。マジで良い買い物だよこれは。

皮も向きやすくし最高!希少品種らしいから都内ではそんなに売ってないんだろうな
ガブガブぶどうを食べた後はうずまきパンへ

うずまきパンのチンしたウマさは知ってるけど、そのままのうずまきパンも当然ながらおいしいな。ああ、懐かしい味。。これ本当に地元で買えたらいいのにな。渋温泉で買うべきパンNO.1だと思う。

夜食の後は広縁にてビールをいただく

なるほどなるほど、ビールは詳しくないけど、これは割とアルコールと苦味が強めな気がする。喉元を過ぎたあたりで感じるスパイシーな感じは好きだけど、甘党な私にはちょっと苦味が気になるかな。でもなんだかんだでゆっくりと全て飲み干しました。温泉街を眼下にちびちびと飲むビール、なかなかに良いもんですね。

その後トイレを撮ってなかったことに気づいてなんとなく撮影
部屋や館内と同じくとてもキレイでした

その後横になってテレビを見たりスマホをいじったりしたらさすがにまた眠くなってきた。今回もまた漫画部屋も漫画も利用することはできなかったけど、それがまた次回この宿を利用するための動機の一つになったりするのでまぁいいか。今日はここらで寝ることにしよう。

というわけでおやすみなさい。外から聞こえるわずかな音が子守唄にちょうどよさそうだ。

至高の朝風呂と朝食をいただくッ

そして熟睡の果てに麻がやってきた。今日は良い天気らしい!

今日もまた一度も起きることなく熟睡できた上にこの爽やかな朝日、最高の起床であります。
只今の時刻は7時10分くらい。朝食は8時からだからのんびりして風呂に向かうか!

冷たい湧き水をガバガバと飲んだ後は温泉へGO!

朝の新鮮な温泉、しかも昨日と同じく熱々の湯なので水を大量投入して入湯。まだ開ききっていない瞼が熱の刺激でエレベーターのドアのようにゆっくりと開いていく。今日の朝もまた極楽。起きたての体には未だ熱めの安代の湯がよく効くぜ!昨日入りまくったからか肌の調子もいいし、こりゃ最高でございます。

ひとっ風呂浴びたら時間はもうすぐ8時というところだったので野菜ジュースを飲み飲み待っていると時間になっても朝食は来ず、さらに待っていたら電話がなった。食堂に朝食の準備が整っているからどうぞ、らしい。そうか、そういえば昨日朝食は食道でって言われたな。すっかり忘れていた。すぐ行こう!

一階でかち合った女将さんにうながされるようにして食堂へ。さすが宿泊客は私一人だけだからぽつんと感が凄まじい!

食堂は一階玄関前の目立たない襖の向こうにあった。
中に入ると見ての通り寂しい殿様のような感じで用意されていた。これは面白いぜ。

朝食はこんな感じ。健康的かつ満足度が高そうッ

うまそうだ。量も申し分ない。これは素敵な朝である。

座ってとりあえずお茶を飲んでいるとご飯を持ってきてくれた女将さん。そのついでじゃないけど、朝食もまた色々と料理について話をしてくれた。

写真中央下のちょっと左側にある小鉢にあるものは北信部の郷土料理の「やたら」というもので、やたらうまいからという理由で名付けられた大根の味噌漬けらしい。
さらに味噌汁は女将さんが高山村の山田牧場というあたりでとってきたというタケノコをサバの水煮を入れて煮たものだという。これは本当は週末にしか出してないんだけど、今日は私一人で手が空いてるからサービスということらしい。ありがとう女将さん!

いやぁどれもウマいよ。やたらはご飯にかなり合うし、女将さんが苦労してとってきたタケノコが入ってる味噌汁も、タケノコがかなり柔らかくサバの味もよく染みてて、朝食にこれだけ出されても満足できそうだ。湯豆腐はいかにも温泉宿っぽくて雰囲気的にも良い。
どこかで他の旅館と差別化するには朝食に力を入れることが重要と読んだことがあるけど、これなら申し分ないな。非常にウマい。

なんか祭りっぽい雰囲気も面白くて楽しく箸が進む
大好きな温泉卵があるのもポイント高し

朝らしくゆったりと膳をいあただいていると「食べ終わったらコーヒーあるからもっていって」とひょこっと現れた女将さん。そこからしばらく雑談が始まった。

今日は前のときと同じく志賀高原を走ろうと思ってるんだけど、そのことを話すと色々アドバイスをしてくれた後、高山村から志賀高原へ入るルートもすすめられた。
確かにあそこらは温泉も多いし楽しそうな山道だけど、どのくらい距離があるかが問題かも。それはちょっと考えよう。
高山あたりのルートはさっきのタケノコ採りの話からわかるように女将さんは結構詳しいらしく、紅葉の時期なんかは混むけれどもとてもキレイなところなんだとか。
そこにタケノコを採りに行くのは6〜7月くらいらしく、なんでもふきのとうやタケノコは、高いところで冬に雪をかぶったものが苦味が少なくて美味しいとのこと。
そうか、だからあんなに美味かったのか。ここらへんでは採れないからわざわざ高山村まで行ってるみたいだけど、その労力に感謝。そして勉強になります。

更に奥志賀を抜けて秋山郷に至る道も紅葉がとても美しいらしく、しかもあまり混まないのでオススメらしい。
私も今回の旅程を考える時に、ここから秋山郷に行く計画も考えたけどやめてしまっていたので、今度は奥志賀から秋山郷に抜ける道を行く旅もしてみたいと強く思った。色々な話を聞けてかなり参考になった。

そんな風にして楽しく喋りながら食べていたらあっという間に完食してしまった。楽しい会話に美味しい食事、ありがとうございました
フロント前にはさっき言われたとおりコーヒーが用意されていた。コーヒー好きの私には最高のサービス。広縁でいただこう

ゆっくり食べていたらもう9時近くになってしまった。本当ならここから温泉→布団でぐだぐだ→二度寝→出発って感じでいきたいけど、残念がらそんな時間はない。
あぁ、やっぱり同じ宿で2泊してゆっくりとというのが一番望ましいんだけど、いつもそれができない自分が恨めしい。今回もまた同じことをしてしまった。
でもまぁそんなことを思っていても仕方がないので、時間があるうちに最後の温泉に行こうか。

最後の温泉は古代風呂へ。なんか夜とはかなり印象が違うぞ!
朝日が差し込む木風呂と、妙にいい位置にあるケロリン桶

なんだこりゃ、朝はこんなにがらりと雰囲気が変わるのかッ。黄色い窓ガラスというのも今知ったぞ。なんだか味わいのある古さの中にもレトロなおしゃれさを感じる。昨日以上にこの古代風呂、気に入った!

黄色い窓にパステルブルーの椅子、良い組み合わせ

はっきり言って気分は最高だ。こんなにも爽やかで柔らかな時間が私を待っていてくれたとは。今回はこっちのタイル張りの方に入っているけれど、そこから見渡す浴場内はまるで別世界であり今は私だけの空間。今まで色んな温泉に入ってきたけど、この朝の古代風呂は3本の指に入るんじゃないかと思うくらい気に入った。

のぼせそうになったら寝転んで風を浴びることも出来る。だって広いし一人だもの
人里離れた宿で味わえるのとはまた違った質のゆるりとした時間。時の流れにも色んな質があるようだ

こりゃ相当に離れがたい温泉だ。もうそれほど時間がないのが本当に惜しい。温泉もかけ流しだし、これは素晴らしい宿に出会えたなと改めて思う。

そして出発へ

そんなわけであまりに心地良かったのでギリギリまで時間をつかって楽しみ、あがって部屋に戻ったら9時45分になっていた。もうすぐチェックインの時間だ。荷造りは昨日のうちにある程度してあるから、後はまたギリギリまでゆっくりしよう。

広縁で残りのぶどうと野菜ジュースをゆっくりいただく。温泉街は相変わらず静かな様子。さて、そろそろ行くか

荷物を持って一階フロントへ。女将さんと軽く雑談しながら精算をすます。
今から直で宿へ向かっても早すぎるから、昨日考えたとおりここらへんをある程度散歩してから行こうと思っていたので、女将さんに「街を散歩してきたいからバイクとめておいてもいいですか?」と聞いてみたところ、「ああ大丈夫だよ。だったら荷物もこっち置いてったら?ゆっくり見ておいで」と相変わらず友人か家族のような調子でOKしてくれた。本当にイイ女将さんだ。

なので荷物を食堂の入り口あたりに置かせてもらい、「じゃあ行ってきます〜」と意気揚々と宿を出る。後で戻ってきたらまたちゃんとお礼を言わなくては。今はまず、朝の温泉街散策を楽しむことにしよう。


※ 2回目の渋温泉の拠点となったこの安代館、外観からの印象以上に内観が個性的で見どころが多く、古臭くもなく新しくもない良い塩梅に年月を重ねた館内は、清潔でとても居心地の良い宿でした。
アメニティも揃っていて、食事は時間の融通もきくししかもウマい。売りの温泉も空間演出込みで素晴らしいものでした。
そしてもう一つの大きな売りはやっぱり女将さんの人柄です。話は面白いし、初めて会う私にも親しく接してくれたことは本当に嬉しい思い出になりました。
立地もメインの温泉街からはちょっとだけ離れているので静かで過ごしやすいですし、逆にすぐに温泉街へ行けるので利便性も高いと思います。
本当に良い宿でした。オススメです。

安代館 : 一泊二食付き 13350円(税込)

公式サイト

  1. まいらー より:

    ネギさん、こんばんは。
    なかなか更新されなかったので、体調でも崩されたのかと心配しました。元気そうですね^ ^
    安代館に行っていただいたんですね!ネギさんのレポで安代館が読めるなんて嬉しくて一気読みしちゃいました。
    女将さんも元気そうで何より。女子はかわいい浴衣選べるんですよ。帳場の雑多な感じ、昭和ノスタルジーな浴室、楽しい館内、また行きたくなりました。
    食事は盛り付けがおしゃれになってましたね。笑
    肉好き、馬刺し好きなネギさんを満足させられたかな?
    部屋は私の部屋と違いましたね。共同湯、私も緊張して行きましたけど、二つ共適温でした。最近の傾向でしょうか?
    朝食は私の時は2人だったんですが、一人旅同士並んで黙々と食べてそれもまた不思議な感じでしたw
    道の駅情報もありがとうございます。食べラーとオブセ牛乳は次回必ず。大量エノキの横に、なめ茸のレシピありませんでしたか?買わなかったんですけど、作ってみたいんですよね。
    また次の宿楽しみにしています!

    • ネギ ネギ より:

      まいらーさん、どうもこんばんは( ^ω^)

      どうもおまたせしてしまったようですいません、私は元気です。

      >>安代館に行っていただいたんですね!
      安代館を紹介してくださってありがとうございました。まいらーさんがおすすめしてくれた通りの、私好みの温泉でした。
      食事は、あの時私一人だけだったんでおしゃれにしてくれたんでしょう。肉はもちろん出るもの全て大満足でしたよ( ^ω^)良い腕ですよ女将さん。
      私は一人でしたが、あの空間に一人旅同士で並んで食べるのはちょっと気まずそうですね(笑
      貸切状態ということもあって女将さんと沢山話せたのも幸運でした。記事内に書き忘れましたが、あの石畳は車は一通だけどバイクはその限りではない変な道だと言ってましたね。地元の人の色んな話を聞くのは本当に好きです。
      ともあれ、あの時久しぶりの夏休みの旅ということもあって風情を感じたく、温泉街を見下ろせるような部屋に泊まりたいと思っていたのでドンピシャで素敵な思いができました。まいらーさんに感謝です。

      >>共同湯、私も緊張して行きましたけど、二つ共適温でした。
      あの共同浴場も、一般的に適温と感じるくらいの温度なら埋めても大丈夫なんですかね。埋めすぎる人がいるのが問題なのか・・・、しかしまぁあの源泉そのままの温度で普通に入れる人がいるとは思えないですしね。

      >>道の駅情報もありがとうございます。
      なめ茸のレシピがあったかどうかは覚えてないですね〜、どうもすいません。あれだけ売ってたらそういうのもありそうな気はしますが。
      しかしあの量があの値段で売ってるのは羨ましいですよね。エノキは結構好きで、最近エノキの素揚げの美味しさに気づいたのでなおさらです。なめ茸は作って失敗した記憶があります。
      ラー油ももうなくなってしまってまた買いたいんですが、ネットでは売ってないようです。カレーうどんに入れたらすごく美味しかったんですよね。是非買ってみてください。

      次の記事はただいま執筆中なのでもうしばらくお待ち下さいね。ちびちび書いていきますんで。
      それでは、また良い宿情報があったらよろしくおねがいします。安代館の情報、ありがとうございました( ^ω^)