[南牧村] 時を超えて大復活を果たした奇跡の温泉をいただく! 星尾温泉

群馬

9月中ごろの、緊急事態宣言が終わる頃に合わせて夏休みの旅に出かけようと計画していた8月の終わり。
しかし時期が近づくと、半ば予想通りでもあった緊急事態宣言の延長が決定。今夏もまた欲求を抑えに抑えて計画を白紙に戻すか悩んだ結果、もうこれ以上夏を無駄にできないと思うに至り、十分な対策をとって、立ち寄るスポットも必要最低限の所にのみとルールを設けた上で、久々だけどちょっと短めな6泊7日の旅に出てまいりました。
色々葛藤はあったけど、どうせ行くなら気分は上々での出発っ。久々の夏休みシリーズ、どうぞ御覧ください。
(あまりに長くなったので、大雑把にですが実験的に目次を作ってみました)

出発! 久々の秩父へ


出発当日の午前3時、あと1時間で出発という頃合いで起きて、風呂なり荷物チェックなりの軽い最終準備を終えて、予定の4時丁度に家を出た。久しぶりの夏休み旅の始まりということで楽しみのあまり2時間ほどしか眠れなかったものの、気力は十分元気いっぱい。これから目にするであろう穏やかな田舎の美しい風景を思い描きながら原付きを運転する。

少しばかり川沿いを走ると予想外の軽い雨に出くわしたものの、霧雨程度なので問題はない。そんなことよりも、これから入る大きくつまらない道路を早いところ抜けてしまいたい。まず向かうは久しぶりの秩父だけど、しばらくは国道でトラックに怯えながら走っていく。

途中朝食にすき家で牛丼なんかを食べたあと、無理矢理に細い道を選んでちょっとした山道を抜けたあと飯能で299号に合流し、このまま走っていけば秩父へ到着するということろまで来た。出発から大体3時間くらい。ここらへんまで来て、ようやく山の自然といえるような風景が見え始めてワクワクも徐々に強まってきた。

秩父は何度も来ているのである程度知っている道。だけど今日は日曜で、休日に秩父に向かって行くのは初めてかもしれない。だから私の横を通り過ぎているバイクの数には少しばかり驚いた。緊急事態宣言中とはいえ休日はこんなに多いのか。それなら、これからまず休憩しようと思っているスポットは・・・

この道の駅あしがくぼなわけだけど・・・

やはり、この写真には写ってないけど駐車場には沢山のバイクが駐めてあった。これは、あまり穏やかに休憩できそうな感じじゃないかな。時間的に道の駅もやってないし、感染防止のため河原にも降りられないしでここでの休憩は諦めて、ちょっとだけうろついてから道の駅を後にした。

少し走ればそこはもう秩父市街。久しぶりに来ただけに飯能から秩父市街地まで「あれ、こんな距離あったっけ」と思っていたけど道の駅からはすぐだった。

時刻は8時過ぎ。今日のルートと共にある程度雑に寄りたいところをチェックしていたけど思っていたより早くついてしまった。あんまり早く着いてもしょうがないと思って4時出発にしたんだけど、でも今8時はすぎていてよかった。まず最初に寄りたいと思っていたところ(店は)8時開店だからだ。

それがここ、当ブログでも何度か登場している坂本屋菓子店だ

開店直後だというのにもう既に車が停まっていて、店内にはお客さん1名と、レジに並べられた沢山の注文の品らしき袋の列が見える。地元で愛されている和菓子屋ということで私も何年か前に初めて立ち寄ったんだけど、その噂はやはり本物らしい。

私の目的は定峰焼きというどら焼き。店内に入って、陳列された既に数も少なくなっている(というか作っている最中か)饅頭やらどら焼きを見てみると、私の目的とする定峰焼きはあるものの、一番好きなカスタード味は1つもなし。しかし店員さんに聞いてみると奥から出してきてくれたので、本当は3つほしかったのになぜか2つ購入にして店を出た。

これが非常にウマいんです。作りたてだからなおさらだろうな。買えてよかった!

無事定峰焼きを買えたのであとは良い場所で食べるのみ。事前の調査で「時間があったら行ってみるか」くらいの川沿いの候補地があったのでそこに向かうことにしよう。まだ朝も朝だからスイスイ進んでいける。

その途中なんか気になった橋を発見したのでとまってみる

ううむ、初めて来たはずだけどなんとなく見覚えのあるこの景色。私は一体なぜここを・・・と思っていると

直ぐ側にあった自販機にその答えはあった。そういえば秩父はあの花の舞台だったっけ

昔見たあの花〜〜というアニメ。そうか、それでなんとなく見た覚えがあった景色だったのか。あんまり思い入れのあるアニメではないけど、こういうのはなんか「おっ」という気持ちになる。

すぐ横の見晴亭なる食堂も気になる。良い立地だ
なかなか良い雰囲気

左に見える橋は私も何度か通ったことのある秩父橋で、こちらは旧秩父橋であるそうだ。周りには散歩中のおじいさん1人。ここは散歩にはもってこいだろうなぁ。

橋から川を見下ろすと古びた橋脚が。あれはさらに古い時代の橋の遺物だろか。
とりあえず向こうまで行って帰ってきた。あの入り口あたり、本当に良い雰囲気

ここで休憩するのも悪くなさそうだけど、できればもっと川に近いところで腰を下ろしたいのでここは軽い散策だけで済ますとしよう。橋から見る開けた景色はなかなか気持ちが良かった。

戻ったら気になっていた見晴亭を見てみる。ここはやってるのか?
あ、やってるみたいでした。次に秩父に来たときは寄ってみたいな
それじゃ、予想外の立ち寄りスポット満足したので休憩ポイントに向かうとしよう。やっぱり木立が立ち並ぶ道は良い

既に地方感のある秩父市街は、久々の夏休み旅をじわじわと盛り上げてくれる。あと数時間後にはもっと山の中を走っているはずだ。しかしまだまだ時間はある。ゆっくりと楽しみながら行こうじゃないか。

ささやかな峠道を抜けると私の目的地を記した立て札を発見した。私が向かうは「ようばけ」という変わった名前のスポット

豆腐屋の存在は知っていたけど(というかここにも立ち寄ろうと思ってるけど)、塾もあるのね。どのくらいの子供が通ってるんだろか。

案内の通りに細い長閑な道を走っていくと、豆腐屋はあったもののやはり時間的にやってない。なのでそのまま道を進み、横に小さな工場らしき建物がある舗装路の終わりまでやってくると、そこからは徒歩のみで行ける道につながっていた。

こんなところ。もうちょっと周りの景色を撮っておけばかったな
川はすぐそこっぽいのでスタスタと気楽に進んでいく
そしてすぐに河原へ到着。ここがようばけというらしい

ここは約1550万年前、このあたりが海に沈んでいた頃に生息していた生物の化石が多く産出される地層なんだそうな。ここは日が暮れてもしばらくは陽が当たる場所のようで、これを見て昔の人は陽の当たる崖ということでようばけと言ったらしい。ハケとは崖の古い言い方なんだそうな。
この時私はここを「なんだか珍しい地層が見られる景勝地」くらいにしか思っていなかったけど、しかし由来を知らなくてもなかなか見ごたえのある崖で気持ちが良い。

なかなかに良いところ。だからなのか、左側にはバーベキューを楽しむグループが1組いた

なのでそのグループから離れた上流側で腰を下ろしてようやく休憩時間に洒落込むことにした。
私にしては珍しく、スマホでBGMを薄くかけながら定峰焼きをいただこう。
(ちなみに8月の終わり頃、スマホをかなり久しぶりに新しくしたのでとにかく色々使ってみたいという気もあった)

定峰焼きとようばけ

うん、これはやっぱりウマい。ふわっとしていて、かつひかえめにモチッとしている生地が気持ちイイ食感で、カスタードもその食感に合った甘さで優しい味わいだ。やっぱり秩父に来たら坂本屋の定峰焼きね!景色を見て、川の音を感じながらじっくりといただきました。

ようばけからは道の駅龍勢会館が割と近いので、当初は寄る予定はなかったんだけど時間もあるので行ってみることに。途中星音の湯という日帰り入浴施設があったものの、今回の旅では日帰り入浴はしないと決めているのでそこはスルーしていく。道の駅はどれくらい人がいるだろか。

すぐに到着道の駅。バイカーが多いかと思ったけどあんまり混んでなかった
館内の様子

ここも何度か来ているから懐かしい。ここは面白い地のものがあったりして割と好きな道の駅だ。
私が秩父に来たらいつも買っている瓷口酒というちょっとレアな酒がもしかしたらあったりしないかと思って酒コーナーを見たものの残念ながら売っておらず、他にも見て回ってみるとデカくて安いエリンギやら安いブドウ類、更に聞いたことのない名前の梨(豊華(ゆたか)とかおり)があったりして面白い。もし今日明日家に帰る予定なら絶対にこの梨を買っていたのに、今買うにはさすがにかさばりすぎる。残念だ。

かぼすも有名らしい。これも欲しかったなー
龍勢会館には資料館もある。ちょろっとだけ見てみようか
なるほど、あの花推しですな。褪せた品々が時代の流れを感じさせる
グッズも充実

館内は優良なものの、受付手前のこのエリアは自由に出入りできるので見学させてもらった。
せっかくだから何か1つくらいグッズを買おうかとも思ったけど、そんなに欲しいものもなかったのでやめておいた。しかし、あの花効果は今現在どれくらいの効果があるんだろか。なんだか気になった。

さて、資料館を後にすると道の駅の前を走る37号線の乗って西へ向かい上吉田という地区へ入る。その上吉田には鉱泉が湧く宿が何軒かあって、そのうちの1つ、私もかつて泊まった千鹿谷鉱泉を見に行こうとしている。
実は去年の2020年9月ごろ、もともと鄙びすぎた宿だっただけに時間の問題かとも思っていたけれど、2019年末からの休業の後にとうとう廃業されてしまったらしく、私といえば不覚ながら廃業してしまった後に知った体たらくだった。廃業を知った時はそれはもうガッカリというか無念というか、最後に訪問できなかったのが非常に悔やまれただけに、今はもう更地になっているようだけど、せめてその跡だけでもこの目におさめておこうと向かっているわけなのだ。

旅館へ続く道。本来は右側に錆びついた大きな看板があったはずだけど、もう既にはずされてい
道を行くとすぐに到着。かつてこの右側の駐車場に原付きを駐めて訪問したけれど
やはり建物は既になくなっていた

各地で宿の廃業が続く昨今、私がブログに載せている宿でも廃業してしまった宿がいくつかあるけれど、こうして建物がなくなった跡地を尋ねるのは初めてのことだ。思い出のある宿がなくなって、そこを訪れるというのはこういう気持ちなんだな。なんとも言えない気持ちだ。

跡地に少しだけ足を踏み入れると、奥の方に(おそらく)源泉槽がその姿を残していた

源泉は生きている、とどこかの情報で知っていたけどそれは本当だったようだ。槽の左手から伸びているパイプからは水が流れ出ていて、あれがおそらく源泉だろう。あのトロトロの源泉。
女将さんが再建に向けて頑張っているという情報もあるから、それがもし本当なら心から応援したところだ。もうあの鄙びきった建物は戻ってこないけど、秩父七湯に数えられる名泉がこのまま誰にも利用されず朽ちていくのは悲しい。いつか復活することを願い、しんみりした気持ちで場を後にした。

さて、この後は隣町の小鹿野に入って、目的地の南牧村に向かうため、その手前にある上野村に向かってもいいんだけど、時間もあるしちょっとした調査がてら小鹿野にあるヤオヨシというスーパーに行ってみることにした。

着いてみるとラコマートという名前に変わっていたヤオヨシ。一体何があったのかわからないけど、最初ヤオヨシは潰れたのかと心配してしまった

調査というのはさっき道の駅で探した瓷口酒という酒があるか確かめる作業だ。ここでもかつて瓷口酒を買ったことがある。
しかしここでもやはり売ってはいなかった。実はこの旅の最終日もまた秩父を通って帰る予定なので、その酒が売っていれば買って帰ろうと思っていたんだけど、これはもう諦めるしかないな。残念。

というわけで秩父市街に入るときに走ってきた299号線に再び乗り、山間の上野村を目指す!

ここからの山道は以前一度通ったことがあるんだけど、その時はなかなかに激しい雨が降っていて景色を楽しめなかったので、今回はちゃんとそこらへんを味わっていきたい。夏の旅もここらへんからようやく本番になってくる感じがするっ。

道中にあった謎の家。アーティストかなんかが住んでるんだろか
小さな赤い橋もあったのでちょっと休憩してみる
ここいらは長閑でイイ

穏やかな時間が流れる山間集落を走っていると、これが待ちに待った夏休みの旅だという気がしてくる。本当ならもっと真夏の、蝉の声が耳に痛いくらいの時期に来たかったけど、今も一応少しは蝉の声が響いてはいるし、それなりに夏の色を残している。後はもっと暑くて晴れていたら言うことないけど、実際もっと暑かったらヒィヒィ言ってるんだろうな。

バスの待合所を通過しようとしたら妙なものが目に入ったので急停車してしまった
なんとそこには孫悟空が上半身をのぞかせている!なんと場に似つかわしくない組み合わせだろうか。しかも険しい顔してるし。面白い
それからも更に道は上り坂

この道にポツポツ現れる集落はなんだかノスタルジックな気分に浸れてイイ感じ。こうしてのんびり走ってみると、なかなか楽しい気分になれる道だ。道沿いのところどころに小さな無人販売所が見られるのも個人的に好きなポイントだ。しかし畑仕事をしてる家庭が多そうだから、どういう人が主に買っていくのか気になるところではある。

写真には撮ってなかったけど、クネクネと曲がりくねった峠を越えたらいい感じの休憩ポイントを発見したので無意識的に原付きを駐めていた

なんだかんだ長時間原付きに乗ってるから少しばかりお尻が痛くなっていたので丁度いい休憩ポイントだ。周りにはゆっくり歩く地元のおばあちゃんくらいしかいない、ゆったりとした空気が流れている。ここでしばらく休ませてもらおう。

しかも自販機にはここ去年辺りから愛飲しているピーチネクターもあった。こりゃイイぜ!

ウマいウマい。乾いた喉と傷んだ尻に沁みていく。たまに走っていくバイクを除けばあたりはいたって静か。そう、こういうのを求めてたんだ私は。とても幸せである。
(ちなみにこのすぐ横には清吾園なる釣り堀兼食堂があったらしい。マス重がかなり美味しいらしいけど、この時私はそんなことを全く知らなくて惜しいことをした。というか、ここがその清吾園の駐車場だったっぽい。すいませんでした)

神流町・上野村に到着

そこから少し走って神流川を渡ればそこは神流町。この丁字路を左に行けば上野村だ。とってもいい感じになってキタ!
しかし私は右へ行く

まだ南牧村まではちょっと距離があるものの、まだまだ時間には余裕があるのでまだ上野村には入らない。ここは水のきれいな山間集落。すなわちそこには澄んだ湧き水ありということで、さきほどの丁字路からさほど離れていないところには湧き水ポイントへ向かう。
しかし、ここらへんはあまりバイカーも走っていないので結構安心して走れるのがありがたい。田舎道はのんびり走りたいからね。まぁ私も(極遅な)バイカーだけど。

途中工事していたりした道を少し行き、橋を渡る。この先すぐに湧き水があるはずだ
お、あったあった。これはわかりやすいし雰囲気もイイ!
水勢や良し。この水の名は小越の冷水という

草や苔が茂った水汲み場。いかにもおいしい水が湧いていそうな環境だけれど先客は誰もいない。湧き水独占状態だ。

まず水筒に汲む前に手を洗って一口飲んでみる。手で感じる温度は冷たいが、飲んでみると冷水と言うには少しぬるいかと言う感じ。しかしながら喉越しはなめらかで、いかにも清いものが喉を通っている感じがする。私は水は冷たいほどウマいと思ってるけど、これはこれでなんとなくプラスαでウマい気がする。無論水筒満杯に汲みました。

湧き水前にはちょっとした駐車スペースがある。そこからの一枚

ちなみに数日前にそれなりに雨が降ったのか、神流川は濁って増水気味。それ故か前からなのか、河原に降りられるポイントはこれまでにいくつかあったんだけど、そのどれもが立入禁止になっていた。多分湧き水も雨のおかげであんなにドバドバと出ていたんだろうな。通常ならもっと冷たいのかもしれない。いやしかし、川に降りられないのは残念だ。

よし、じゃあこれから上の村に向かおう!気持ちいいゼ!

さきほどの丁字路あたり、道両側に住宅街が立ち並ぶ細い道を抜けるとまた上の写真のような道になり、しばらく行くと上野村に入る。以前来た時はすりばち荘という宿に泊まったけど、上でも書いたとおりなかなかの雨が降っていたのでこんな気持ちの良いところだという記憶では頭に残っていなかった。これなら今から向かう未踏の地、南牧村は更に楽しみだ。

そのすりばち荘を越えて更に行くと道の駅上野に到着だ

田舎道を走っていると、車もバイクもあんまり走ってないのに道の駅には沢山いる現象がよくあるけど、ここもその例に漏れずであった。中でもバイクの数が凄い。皆ここに集まっていたのか。
さすがにちょっと寄ろうかどうか迷ったものの、一応二重マスクをしてるので(そして道の駅が大好きなので)少しだけ寄ることに。ここは多分、寄ったことがないんじゃないかな。

なんかオシャレな道の駅。なんか思ったより人がいないな
入って左側には物産コーナー。なんかイイのがありそう
なんか可愛らしいトートバッグ。いい感じだけど、私にはウルトラマントートバッグ(この旅でも使用)があるからいいか

他にも質の良さそうな木工製品や種類豊富なパン、ジビエ加工品など欲しい物が沢山ある良い道の駅だ。しかしやはりここではまだ買うわけにはいかない。ここもまた旅の終わりに再び立ち寄る予定だから、その時に買っていこうかな。
そうして館内を物色していると、私の一番のお目当ての品を発見した。

それがこれ、ヤーコン焼酎とんだこんだである!

この焼酎、ネット等では買うことができず、この上野村に来ることでしか買えない酒で、数年前に存在を知ってからいつか買いたいと思っていた品なのだ。口コミではかなり評判がよく、なかなかにウマい酒だということで、今回発見したならば必ず買っていこうと思っていた。よし、もちろん今は買わないけど、旅の終わりに必ず買おう。今から既に楽しみができてヨカッタ!

なので今は特に何も買うことはなく、物産コーナーの後はテラス(?)に出てみたここ、気持ちいい空間だね

テラスに出ると、いきなり横にいた恰幅のいい可愛い感じのおじさんが「釣りされるんですか?」とニコニコして声をかけてきた。私は大体旅に出る時はリュックに竿をさしているから、それを見て釣り人だと思ったんだろう。
「はい、ちょっとばかり」と返事をすると、「ここらへんにぐるぐる回る魚道があるみたいなんですけど御存知ですか?」と尋ねられた。ぐるぐる回る魚道?ちょっと想像が難しいが・・・しかしそれ以前に私はここいらで釣りをしたことすらないので、正直に「いや、ちょっとわからないですね〜、そんなところがあるんですか」なんて答えてちょっと話をした後別れた。なんか私も気になるけど、こうやって話しかけられるのは好きなのでちょっと嬉しい私だった。
(ちなみにその後スマホで調べてみたけど結局その魚道がなんなのかわからなかった)

さて、おじさんと別れてテラスから景色を眺めてみると、ここから降りて川にアクセスできるようだった

いや〜いいなぁ、車もどこから入ったのか川に乗り付けてるし、夏の盛りにはここはかなり混みそうだね。今日は川の様子はあんまりよろしくないけど、平水なら水遊びとかできるんだろな。手軽で良いスポットだ。

そいじゃ、最後に駐車場を撮って次に向かうとしよう

ここで時刻はちょうど12時くらい。お腹も少々すいてきた。ここいらで何かガツンと食べたいけど、調べたところ南牧村にラーメン屋があるみたいだからそこまでは我慢することにして次に行くことにしよう。我慢して油っ気のあるものをとれば元気百倍になるに違いない!

というわけで次なるスポットに向かうため、道をそれて坂道を登る

何ヶ月か前に上野村にスカイブリッジなる橋があるのを知って、橋好きとしては見過ごせないこともあり只今向かっているところであります。
スカイブリッジへと続く坂道を登っていると何台か車とすれ違った。それなりに人気のスポットらしい。

大したことない坂を登りきったら到着。これがスカイブリッジか!

スカイブリッジに到着すると、そのすぐ横には関東最大級の不二洞という鍾乳洞もあったんだけど、そこはさすがに時間がかかりそうだから(そして寒そうだから)やめてスカイブリッジだけ見に行くことにする。駐車場は空いていて、ここに来る観光客の過半数は不二洞目当てっぽい。

渡るには100円かかるらしい。安いもんよ

こういうところは大体そうだけど、私以外の観光客は大体家族かカップルといった感じなので若干肩身が狭いような気もするけどかまわず向かう。さすがに見たとおり立派な橋なので揺れもほとんどなく、しかしスカイブリッジという名前だけあって景色は抜群だ。

いい景色!気持ち良いスね

橋には時間でシャボン玉が出るような装置もあったりして周りの子供も楽しそうだ。私は更にこの後あそこらへんの山を一つ越えて、更に山深いところへ向かうのか。高いところからの景色は色々と思いを巡らせてくれて楽しい。

橋を渡りきるとトンネルアリ。まほ〜ばの森とは一体
トンネル内は簡単なイルミネーションが。ファンタジ感を演出している
トンネルを抜けるとそこには駐車場とレストラン
そしてコテージや楽しげな遊具があった

なるほど、まほ〜ばの森っていうのはどうやら家族向けのキャンプ場らしい。写真には撮ってないけど、確かに子供が楽しめそうなものが沢山ありそうだ。しかし今の私には縁遠いものなのですぐに引き返した。

登ってきた坂を下りて再び299号を走る。このまま行くとなんとなく早めについてしまいそうな気がするけど、まぁそうなったらそこらを散策すればいいだけのこと。原付きなら細い道でもどんどん入っていけるから、むしろこういうところでの時間余りは逆に楽しみですらある。寄り道こそ旅の醍醐味なのだから。

そんな中走っていると川の駅上野という施設があったので行ってみることにした
ここもまたオシャレな建物。そこにたなびくおとり鮎の幟がなんだかミスマッチで好き

こういうところの川には本来鮎はいないはずだけど、漁協が放流してるからこそ鮎釣りが楽しめ山奥の川は結構ある。今日はさすがに鮎釣り師は見てないけれどもね。

館内の様子

中に入ると案外閑散としていて、人がいるのは食堂くらいな感じ。物産の量を見ても道の駅には到底かなわない印象だけど、こういうところはこれはこれで味わいがあるので嫌いじゃない。でも、めぼしい物は見当たらなかった。

建物の中央は抜けていて川に下りられるようになっている上、階段状に椅子が設置されていて正面には舞台のような場所もあり、何か催し物ができそうな構造になっていた

ここらへんは多少上流だからか川の濁りもあまり見られず、鮎釣りをするのによさそうな感じに見える。道の駅と同様アクセスしやすいから夏場は子供連れで混みそうだけど、しかし今日はぽつぽつと家族連れがいるくらいだ。でものんびりできていいな、ちょっとぼ〜っとして休んで行こう。

やってきました南牧村!

10分ほど休んだ後、この後はもう上野村で寄るところはないのでまっすぐ南牧村を目指す。
なぜか写真を撮ってなかったんだけど、湯の沢トンネルという長めのトンネルを抜けてちょろっと走るとそこは南牧村だった。南牧村は上野村とはまたちょっと違う集落形態な感じがする。そこらへんは道すがら味わうことにしよう。

というわけで上野村と同じように丁字路にぶつかった。まず向かうは左、楽しみにしていたラーメン屋だ!腹減った!
川にもすぐ下りられそうでテンションもあがる。ここは良い村な気がする
更に丁字路目の前にあったこの看板も目に止まった

この看板は地元の和菓子屋の宣伝看板みたいだけど、ここに書かれている火とぼしというのはこの南牧村のでお盆の時期に行われる火祭りのことだ。
この祭り、私が何年も前から行きたい行きたいと思って未だに見ることが出来ていないお祭りなんだけど、まさか火とぼし以外の目的で南牧村に泊まる日が来ようとは思ってもみなかった。今年はコロナのために一般のお客さんは無しで開催されたみたいだけど、落ち着いた際には今度こそなんとかして見に行きたい。私も動画でしか見たことないけど、大迫力なんだこれが。

よし、まぁそれはそうと昼飯を食いに行こか!

丁字路を左に曲がって少しばかり行くとお店がいくつか並ぶ集落があって、そこに目的のラーメン屋、千歳屋がある。どうやら炭を練り込んだラーメンが名物らしく「絶対チャーシュー麺を食うゾ!」と意気込んで駐車場に原付きを止めると、店の前に通行止めのような柵っぽいものが設置してあって、そこに貼られていた張り紙に「コロナなんでテイクアウトしかやってないよ」という旨書かれてあった。。
愕然。まぁそういうこともあろうが、もっと調べてから来れば良かったよ。そんな可能性を全く考慮していなかった。これは非常に困った事態である。この油分を摂取したい欲はどうしたら。。

なのでもうあそこで食べるしかない、と近くにある道の駅オアシスなんもくにやってきました
ここもまた川に面した道の駅。ここいらの川の水は澄んでいる。こりゃ良い環境だっ

なぜか写真を撮ってなかったんだけど、まず物産コーナーに行くと規模は小さいもののちょいちょい良さそうなものが売っている。弁当もあればパンもあり、名物だというしそ巻(味噌をシソの葉で巻いて油で焼いたもの)や立派なブドウ(しかも3房入り)が結構安く、1500円とかで売っていて面白い。南牧村は意外にブドウが名産なんだろか。

ここで夜食用のなにかしらを買うのもいいんだけど、ちょっと寄りたい和菓子屋があるのでここは我慢して、とりあえず隣にあるっぽい食堂で昼飯を食べることにしようか。

それがこちら。混んでないからすぐに食べられそうだ
メニューはこちら

う〜ん、場所柄そばうどんを推してる感じか。もちろんそれも悪くないけど、油っ気が欲しいから牛カルビ丼に惹かれる気持ちもあるけどここに来てカルビも少し違う気がする。。そんなことを考えてしばらく悩んだ後、ようやく決断したので店内へと進み、先に会計をしてから席についてその時を待った。

そしてやってきたかき揚げそば(温)をテラス席にていただく!

旅先で食べる蕎麦は大好きだけど、そこに加わったかき揚げが油っ気補給ポイントだ。
正直量としては「う〜ん」と思ってしまったけど、食べてみると出汁が凄く私好みで美味しい。かき揚げもできたてサクサクで質としては無問題だけど、やはり完食してみると満腹にはいたらなかった。これは後で何か食べてしまうかもしれん。でも美味しかったです。

その後直売所で山椒粉を購入して道の駅を出発。旅の初日はこれくらいのお土産が丁度いい

さっき念願果たせなかったラーメン屋の近くには和菓子屋が2軒あって、そのうちの1軒が私のお目当てだ。なかなか美味しいお菓子が売ってるらしい。

というわけでやってきたのが房月堂菓子店!
そして一応、道路向かいにあるのがさっき行ったラーメン屋さん

さっそく店内に入ると店内には誰もおらず、陳列棚の美味しそうな和菓子たちを「どれにしようかしらん」としげしげと見つめていると、奥から「いらっしゃい〜」とおばちゃんが登場。くだけた感じの言い方で、親しみやすい感じの人だと一瞬で直感した。

う〜んと言いながら悩んでいると、「どれにする?〜〜も美味しいよ」とちょいちょい説明しながら勧めてくれるおばちゃん。とりあえずスタンダードな品で美味しそうなようかんとどら焼きを頼むと、「きなこ好きならこれもおいしいよ。3月から売ってる新作なんだ」と「きなころ大福(もしかしたら名前違うかも)」という品も勧められて、きなこ好きな私は即答で「じゃあそれも!」と計3つを購入。

袋に詰めてもらってる時、最後に「これも美味しいよ、あたしの孫の名前からつけたまんじゅうなんだ」といって「もねまんじゅう」という商品も勧められた。これが小さい饅頭が12個入ってパッケージも可愛いおまんじゅう。しかもお値段400円。これはかなり気持ちが揺らぐ。
「これもいいな〜」と漏らすと「こっちにするか?」と嫌な顔せず優しい顔で提案してくれるおばちゃんは喋り方も込みでかっこいい。しかし袋にはもう詰めてもらってるからちょっと悪い気もしたいのでお断りした。ようかんとかも食べてみたいし。

というわけでお会計。「じゃあ400円ね」ということでお金を出そうとすると、おばちゃんはおもむろに奥に向かいがてら「400円でいいからさ、もねまんじゅう2つだけやらぁ。美味しかったらまた買いに来てよ」と、なんとさっき迷ったもねまんじゅうを2つおまけで入れてくれたのだった。
これはとても嬉しいご厚意!・・・だけど、それ以上に心動かされたのはたのは「やらぁ」という昨今なかなか聞かない江戸っ子のような言葉。それを和菓子屋で、しかも女性の口から聞けるとは、その気風のよさにすっかり心がシビレてしまった。最高だぜ、房月堂のおばちゃん。。カッコイイ。
そうして小さな感動を胸に、「ありがとう、また来るよ」としっかり約束して店を出たのだった。
(そんな房月堂のサイトはこちら)

途中簡単に川に降りられる所があったので、川の様子を見ながら休憩する

南牧村を横断する南牧川は今まで見たところ川に降りられる所が多くて釣り人に優しいつくりになっている。川ももちろんキレイで、上の写真にあるような川の合流点は釣り人にとってはまぁ狙うべきポイントだけど、こんなに川にアクセスしやすかったらここいらの川は釣れないかスレきってるかどちらかだろうな。釣りもしやすそうだし。竿をだしてみたいけど、それはまた今度かしら。でも良いところだなここは。

途中火とぼしの会場を見に行こうと思っていたので、探してみるとすぐに発見。あの橋がそうみたいだ。行ってみよう
と思ったらすぐ近くになぜかひょうたんが並ぶ家屋があった。カワイイ

私がこの目で見たいと願ってやまない火とぼしは、あの橋の上で行われる。
毎年お盆の14・15日の宵の口に、あの大日向大橋の上にて藁を束ねた大松明を円を描いて振り回す県内最大の火祭り。地元住民や観光客が道々や河原などからその大火炎を見上げている夏の一場面を動画で見た日から、私の脳裏に焼き付いてもはや憧れの祭りにすらなっている。しかしお盆に行われる祭りということから、いろんな理由によってもう未だ見に行くこと叶わずにいる。だから今日はせめて、その予習もかねて近くまで行ってみよう。

なるほど、こんな感じになってるの

この後ろにはちょっとしたスペースもあったりして駐車もできそうだけど、当日は駐めることなんてできないだろうな。
しかし、それよりもこの河原、あの岩の上で火とぼしを見つめる夏を想像すると何か心にこみ上げてくるものがある。現地を見たことによって更に祭りを見たくなった。一般の見学がOKになったらこれを第一に考えて旅の計画を練るとしよう。

よし、じゃあ見たいものも見たし、フラフラしながら宿に向かうとするか!時間も良い頃合い!しかしこれ、良い建物だな
廃墟化しているJA支所。なかなか周囲に溶け込んでいて好き
なんとなく寄ってみた民宿おかしらという宿。ここは泊まりたいリストに入ってるからチラ見だけにしといた
蝉の渓谷というスポットを通過する。この渓谷、川の流れによって侵食された一枚岩が重厚な景観をみせている。見応えあり!
そしてさらに奥地へと

この南牧村、集落を大きく写した写真をなぜか撮ってなかったのでわかりづらいかもしれないけど、川の両側に家々が立ち並び、街道の両側に軒を並べた家々は、古くからの美しい街並みを今も残していて個人的にかなり気に入った。急峻な山に挟まれた川沿いの集落はいかにものどかで心あらわれる。

最初はただ「ヨイな〜」なんて思いながら走っていたんだけど、家々を見ているうちになんとなく建物の特徴に気づく。
ここいらは2階部分や屋根がせり出しているというか、バルコニーになっている家屋が目立つ。これはこの南牧村に限らず、養蚕で生計を得ていた家屋によくあるせがい造りという構造だ。その機能は古い時代の生活からくる要求によるものだけど、現代になると今度は逆に、居住スペースを有効に広げるためのオシャレな工夫にも見える。南牧村の集落は家屋も環境も、難しいことを抜きにしたらとても私の理想に近い環境である!好きだなぁここ。

そんな感じであたりをじっくり観察しながら走っていくとこのような丁字路にきた。ここを左に行くと宿のある星尾集落に至るらしい

もう宿も近い。ここを曲がればすぐに到着するはずだ。
しかしここでなんとなくガソリンメーターを見てみると、残りが丁度半分の微妙な残りだと気づいた。明日は峠越えをしなければならず、しかもその道はなかなか険しいらしいし、できれば今日の夕方頃、再び集落を巡る散歩にも出たい。しかしそれをするには微妙な感じ。とはいってもガソリンスタンドは近くになく、給油するとなったら戻るに戻って下仁田の方にも行かなきゃいけないらしい。
まぁ半分もあったら峠越えでも余裕だろうけど、どういう道かわからないから念には念を入れてガソリンを温存しておくか。集落巡りは諦めよう。

川沿いの道をスルスルと登っていき、この橋を渡ると星尾温泉があるようだ

この橋から見る景色。川沿いの石積みの上に建てられた家屋がものすごく好き。どうやら写真中央あたりの建物は宿みたいだけど、良いところに建ってるもんだ。

ついにキタ!今日のお宿、星尾温泉!

そこから本当にちょっと行くと目的の星尾温泉に到着!道中あまり見かけないような看板があるから一発でわかる!

この看板があるとこにちょっとした駐車スペースのようなものがあるんだけど、舗装もされてないから非常に駐めづらい。さすがにここが宿の駐車場ではないだろうと考えて少し登ってみる。

もうちょっと上が宿への入り口っぽい
上を見ると崖上に星尾温泉という看板を掲げた建物が。凄い良いとこにあるなぁ
そこからちょっと上ると駐車場がと入口へ向かう道があった!よっしゃ!

あそこが本日のお宿星尾温泉だ!
この星尾温泉は昭和25年まで集落の銭湯として使われていた、地元名を塩水鉱泉という湯を復活させて2018年に開業した日帰り入浴施設で、宿としては今年の4月から民宿星尾温泉としてオープンしたばかりの出来たてほやほや施設だ。こんなできたばかりの宿に泊まることなんて滅多に無い。今日は色々と楽しみなことが多い一日だ。

この南牧村自体山奥だけど、更に山奥のとても静かな集落にあるお宿(というより今は日帰り入浴施設の側面のほうが強いけど)。こりゃあ楽しみすぎてワクワクが止まらねぇ!

道路向かいを流れる小渓も美しい。後の散歩も楽しみにしとこう

駐車場の端っこに原付を駐めて荷物を出していると1台のバイクがブーンとやってきた。ナンバーを見るとなんと私と同じところからやってきた人らしい。それに驚きつつも、見た感じ日帰り入浴っぽい感じだったのでちょっと安心しつつ挨拶を交わしてお先に宿へ向かわせてもらう。

うおお!これはイイ!かなりイイ!

荷物を持って坂を登ると、私の好みドンピシャな建物がお出迎えしてくれた。
古民家には普通ないようなテラスがあるのも面白い。私は今日ここで一晩過ごせるのか。最高だ!

というわけで早速内部へ!(ちなみにこれと上の写真は後ほど撮影したものです)

入口の横の受付に座っていたお兄さんに「予約していた〜〜です」と声をかけると「あ、お待ちしておりました〜」と人当たりよく返してくれた。まさかこの宿(というか温泉)を切り盛りしてるのがこのお兄さんなのか?こんな若そうな人がやっているとはちょっと驚いた。

諸々説明してくれながら早速部屋へと案内してくれるお兄さん。日帰り入浴の温泉は18時までは宿泊者も入れるらしい。が、実は部屋に温泉がついているので24時間入り放題である。ここらへんはHPに書いてあるので知っていた。

日帰り入浴用の温泉エリアを抜けると客室だ。なんだか面白い造り

建物の中は改装して新しい木材が使われている箇所がところどころあって客室もまた同様。そこらへんの様子は後で撮ることにして、まずは客室だ。客室となる建物は母屋から1回出てむき出しの岩の上を通る渡り廊下を挟んだところにある。それが上の写真だ。離れのようになっている。

客室に入ったら洗面所がお出迎え。正面はトイレにがあって
洗面所横には冷蔵庫も!これはかなりありがたい。飲み物も少し入ってました洗面所にはドライヤーもあり
そこを抜けるとメインのお部屋!これは素晴らしい!

お兄さんに案内されるまま部屋に入ると、思わず「おお〜」と声が出てしまった。木々が迫って見晴らしの良さそうな窓に、広く清潔で明るい部屋!個人的に和風な部屋じゃないのも新鮮で楽しい!これは思っていた以上に楽しい一晩になりそうだ!

部屋でも色々説明してくれた後、さっきの私のあとに来たお客さんが待っていたようで「すいません」とお兄さんは玄関に戻っていった。食事は18時に部屋食らしい。今の時間は大体15時くらいだから、それまで色々と楽しめそうだっ。

部屋にはエアコンはないものの扇風機はある。ここは涼しいからそれでも十分だろうな!テーブルには消毒スプレーもアリ
とりあえずおいてみたようなタンスも年季が入っている。お茶もセットもちゃんと用意してあるヨ
壁には何点か集落の水彩画が。なんとなく見てしまう

新しいものと古いもののバランスが個人的に丁度いい。部屋もオシャレな感じに寄りすぎてなくて尚更好みだ。
ここに来るまでの間に「この温泉は素人集団が造りあげました。不備もあるだろうけど楽しんでね」という旨の張り紙があったけど、確かに扉やら壁やらよくよく見てみると洗練された仕事ではないのが素人目にもわかる。でもこれだけのものを素人だけで作ったなんてそれだけで立派だ。むしろそんな手作り感が微笑ましくもあって、温かみさえ感じるようだ。私は今、この建物を大変気に入っている!

よし、じゃあお楽しみの浴室を見るか!浴室はアコーディオンドアでしきれるようになっているらしい
おお、これは!浴室は総板張りで、浴槽までも樽型の木風呂ッ
眺めも素晴らしい!ここに入り放題だとは贅沢すぎるぜ。。
入口側を見てみるとこんな感じ。ちゃんとシャワーもソープ類もある!

あまり風呂付きの部屋に泊まったことはないけれど、この貸切風呂はまた思った以上に素晴らしい。手作りにこだわった、木のぬくもりあふれる浴室に浴槽。それに加えて露天さながらの眺望の良さ。もうテンションあがりまくっております。

そうして一人キャッキャしていると、お兄さんが戻ってきてお風呂の説明をしてくれた。
温泉はかけ流しではないものの浴槽横の蛇口から源泉をいくらでも投入することができ、しかし鉱泉なので冷たいから、ぬるくなった時には浴槽右手のツマミを回せばボイラーによって加温ができるということらしい。シャワーの温度は脱衣棚の上にある温度調節器からお好きな温度に。つまりシャワーはもとより温泉もまた、自分に合った好きな温度に調節できるということだ。自由度が高い温泉。案外あるようでない、私としてはありがたい仕様だ。今の所良くない点なんて一つも見当たらないな。

しかし温泉はもうちょっと後に楽しむとしよう。まずは探検と休憩だ。あのフカフカそうなベッドにも横になりたいし
ベッドの上に用意されたアメニティは、浴衣こそないもののフェイスタオルやバスタオル、歯ブラシもちゃんとあるから無問題!
窓からの眺めもいい。あたりは静かで、木々のざわめきや虫の声、そして優しく川の音が聞こえてくる
じゃあ母屋に行ってみよう。部屋の鍵はこんな感じの南京錠だ。良いねコレ。鍵を締める必要はなさそうだけど
なんかちょっとわかりづらいけど母屋とを繋ぐ渡り廊下。右のドアが客室
母屋側から見たらこんな感じ
奥の暖簾の向こうが日帰り入浴の脱衣所につながるエリア。ここは玄関入ってすぐの食堂だ。普通ならせせらぎという名で食事を提供しているみたいだけど、今はコロナのため休業中。ここも趣があってイイ
玄関側から見たらこんな感じ。お土産(温泉手形)も売っていたりするちなみに左側にも部屋があるけどそれは後ほど
カワイイ温泉手形。これを買えば毎回200円引きで入れるらしい。ひと目見て買うと決めた
テラスはこんな感じ。友達とのんびりするのに良さそう
2階部分もいいなぁ〜。あっちも泊まれるなら泊まってみたい
周りはこんな眺め。本当に静かでいいところです。晴天なのに上手く撮れてないのが悲しい

外は外でのんびりするには最高のロケーションだ。川の音も大きすぎず小さすぎず、周囲の音と調和している。この穏やかな、東京とは全く違う時間こそを求めてここまで来たんだ。最高の癒やしだねここは。しばらくここでゆっくりしてから温泉に入ろかなっ。

というわけでテラスで十分自然を堪能したらお次は温泉の時間!木蓋を開けたら湯気が立ち上る!

薄く茶緑に濁った湯の表面にはなにか油のような成分がうっすら浮いている。星尾温泉はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩化物冷鉱泉というなんだか色々混じったハッピーセットのような泉質らしく、見た目にもその特徴的な様が見て取れる。匂いはなんとなく公衆トイレっぽい感じがしなくもないこれまた特徴的な感じだけど、別に気になるほどでもなく悪臭でもない。なんだか効きそうな湯だ。

でもまぁそんなことはさておいて、すぐさま温泉に入りたいのでサッサと体を洗い、シャワーで体が温まる前にいざ入湯!

いかせていただきます!

おお〜これは温度もちょうどよくてかなり気持ちイイ!浴槽も足は伸ばせないものの十分ゆったりできる大きさだ。木の浴槽に体を預けて、眼前に広がる自然いっぱいの集落を見ながらの入浴は、思わず「はぁ〜」とため息が漏れる。ここまで結構な時間をかけて運転してきただけに、体から疲れが抜けていく感じがたまらなくしみる。泉質のおかげで浴感もしっとり肌に馴染むし、これは最高の一湯だ。。

この蛇口を捻れば源泉(15℃)がドバドバ出てくる。なんという至福。舐めると鉄分を感じる味だった

時間はあるわ気持ちいいわで結局30分ぐらい入ったところでちょっとのぼせてきたのでそろそろあがることに。これから一晩いくらでも入れるんだから一度に欲張る必要もなかったんだった。暗くなってからが、また一段と楽しみだなこれはっ。

椅子に座って扇風機の風を浴びていたら机にカマキリがいるのに気がついた。自然が多いとはいえ部屋にカマキリがいたのは初体験。しかしコヤツはどこから入った

星尾温泉の湯は塩化物泉ということもあってポカポカの持続が長く、その分扇風機の風も気持ちが良い。本当ならこうしてさっぱりしたところで明日の宿の予約でもしようかと思ったんだけど、いい感じに体が冷めてきたところで更に湯冷ましに散歩にでかけることにした。

ゆっくり散歩に出かけよう。川の音も涼やかだぜ
私が泊まっている客室を見上げる。こんなでっかい岩の上に建ってるのか

宿に到着した時に川を見たら同じような巨岩が川に向かって突き出していたし、ここいらはこういう大きな塊の岩がそこかしこにある地質らしい。ワイルドで堅固な様子が頼もしい。

星尾集落の町並み

あたりは誰もおらずおだやかで、山から吹き降りる風はさわやか。暑さはほとんど感じない。
できれば集落のもっと奥にも行ってみたかったけど、こんな部外者がのそのそ歩いてたら驚くだろうし、何より今はコロナなのでやめておくことにした。

しかしここいらは岩石が多い地質故なのか、綺麗に積まれた石垣がそこかしこに目立つ。だから建物も無理に傾斜に建てられることもなく、段々とした石垣の景色がちょっと砦っぽい印象。割と整然としたした集落が山々に囲まれていて面白く感じる。

川も本当にきれいだな〜。魚影は見えないけど、下りられるところもあったからちょっと遊ぶにも良さそう
ここは星尾温泉に来る直前、橋から見た建物でかじか倶楽部というお宿。ここも泊まってみたいな
橋まで行ったところで引き返す。もう体もすっかり冷めたし、ここらへんは散歩するにも良いところだとよくわかった

宿に戻ると食堂のどっかから「バタバタバタ」と何か慌ただしい音が響いては消え、響いては消えを繰り返していた。この音とこの感じ、もしや鳥が迷い込んだかと思って音のする方に向かってみると

やっぱりいました小鳥が一羽!こいつが外に出たくて飛び回ってたのか

いくら自然が豊かとはいえ建物の中を鳥が飛ぶとは予想もしていなかった。過去私も小学校の中に迷い込んだスズメなんかは見たことがあったけどそれ以来かしら?

とりあえずこのままにはしておけないので捕まえようとするも手を近づけると飛んでしまうので窓を開けてあげると、今度はその隙間から外に出ることもなく食堂内を飛び回っていた。こうなるともうできることもないので、窓をもっと開けて勝手に出ていくことにまかせて部屋に戻ったのだった。

散歩もすんだのでここでようやくベッドに飛び乗って「ウ〜ン」を腰を思い切り伸ばしたあと、お次は明日の宿の予約だ。
いつもどおりもう候補はあげてあるので、まず最も泊まりたい宿に電話してみるも「一人はダメ」ということで申し訳無さそうに断られてしまった。コロナ禍で一人でも泊まれる宿は増えていることだろうと思っていたので少し残念だったものの、すぐに第2候補の宿を楽天トラベルで予約しようと見ていると、なぜか急に圏外になってしまったので(今までは2、3本たってた)外のテラスで作業することにした。(ちなみに星尾温泉はwifiが通ってるんだけど、この時私はそれを知らなかった)

途中なんとなく撮った日帰り入浴エリア。あんまりよく撮ってなかったけど、この右側に男湯女湯があります

外に出ようとすると受付に宿のお兄さんが座っていたので「中に鳥が迷い込んでましたよ」と伝えると「本当ですか?たまにあるんですよね」とのこと。そんなに珍しいことではないらしい。「まぁそのうち出ていくでしょう」と言っているので鳥には自分で頑張ってもらうことにして外に出た。

そうしてテラスで宿の予約を無事終えた頃、お兄さんも休憩がてらかテラスあたりにまで出てきたので、丁度いい機会とばかりに声をかけさせてもらった。

私「ここは良いところですね。建物も味があって、こういうところ好きなんです」
兄「それは良かったです。最初はもっと古い感じでしたけど、頑張って直していったんですよ」
私「お兄さんは元々ここらへんの生まれなんですか?」
兄「いや、生まれは違うんですけど、前はキャンプ場とかで働いてて、色々あってここにたどり着いたんですよ。他に13人・・・くらいの仲間と一緒にここを改装したりして」

と、そんな話をしながら「ちゃらんぽらんに好きなことだけやってきました」と笑うお兄さんは嫌味なところがなく、最初の印象通りとても好人物に思えた。この星尾温泉を運営しているのは仲間の中でもお兄さんだけらしく、それもまた大変だろうけど、はたから見ればとても魅力的な生活に思える。実情は大変なことも多いことだろうけれど。

私「4月から泊まれるようになったみたいですけど、結構泊まりのお客さんは来るんですか?」
兄「ちょこちょこ来られますよ。都内から来てくれる人が一番多くて、日帰り入浴だったら1日に10人くればいい方ですかね〜。今日はさっき来られた人が1人目で、昨日は0人でした」

この星尾温泉はかつての源泉を復活させたということで温泉好きの間では割と有名だと思ってたし、テレビでも何度か紹介されたことがあるみたいなので、1日の利用者数を聞いて少し驚いてしまった。
確かに場所が場所だけにそう気軽に来られる場所じゃないのでしょうがないのかもしれないけど、でもそのおかげでこの静けさがあるのもまた事実で、のんきなイチ利用者としてはありがたいのが正直なところ。でも息長く頑張ってほしいので・・・これはジレンマだ。

とまぁそんな感じで楽しく話は続いていく。ただ全部書いていると長くなるので一部を簡単に書くと

・あの目の前の川はあまり魚は釣れないらしい。なぜかというとあるおじいさんがいつも根こそぎ釣っていってしまうからなようで、ここらでは有名な人なんだとか。

・お兄さんはこのすぐ近くに住んでるけど、やっぱり大変なことが多いみたい。生きるためにやらなきゃいけないことが多いけど、地元の人はとても良くしてくれると言っていた。

・「私の泊まってる部屋、岩の上に建ってますよね」と、ここらへんには巨岩が多いという話の流れで聞いてみたら、この古民家の元の屋号は「いわうえ(いわのうえだったかも)」らしい。そのまんますぎて笑ってしまった。ちなみに地質が頑強だから、東日本大震災の時には震度2くらいですんだらしい。

・以前ハンガリーの人がひと月くらい2階に泊まり込んだ後、ここが気に入って今は道の駅で働いてるらしい。そのハンガリー人も素敵だけど、ここでひと月も生活できたのが羨ましい

などなど、他にも沢山面白い話をしてくれた。その間、今ここで暮らしているというとても優しそうなおばちゃんがやってきたり、犬連れでやってきたおじいちゃん(と言っても若くみえるけど)はテラス前の蛇口で犬の足を洗いながら話に参加したりなど、とても良い充実した時間を過ごさせてもらった。
その後、実はこの古民家はこのおじいちゃんの生家だということがわかり、「じゃあごゆっくり」と中に入っていったあと、お兄さんも「そろそろ夕飯の準備があるので」といそいそと台所の方に向かっていったので、私も部屋に戻ることにした。

部屋でちょびっと横になった後、18時になる前に日帰り入浴用のお風呂に行く。脱衣所は非常にシンプル
木の葉石の湯というのが正式名称。木の葉が湯に入ると化石のようになったのが由来とのこと
扇風機とドライヤーがあるのはありがたい
昭和感たっぷりの体重計もイイ

さてさて、部屋付きのお風呂があれだけ良かっただけに期待も膨らんでいく。こちらはどのような感じで楽しませてくれるのでしょうか。

いざ浴室へ!こっちもいいじゃない!

これが素人が頑張って造ったっていうんだから驚きだ。
ベージュっぽい明るい色の木板だけで改装されたようなところは私はあんまり好みじゃないけど、ここは暗めの色の板も使われていて私好みだ。老人や足腰が弱い人用に手すりもつけてあるのも良いところ。凄いなぁ。

室内が薄暗いの窓からの景色もよく映える

さっき体は洗ってあるので簡単にかけ湯して湯に入る。

こっちもこっちで湯音がちょうどよく、さらに浴槽もそれなりに広いので、足がのばせて体に温泉がよーく染み渡る。窓を開ければ涼しい風がほてりを抑えてくれて、やっぱりすんごい気持ちが良い。これほどの湯と施設を用意してくれたこと、お兄さんとその仲間たちに感謝しかないね。

そうしてぼ〜っと腕を枕にして外を眺めながら「集落の人はここを利用しに来ないんだろか」と思いながら入っていても結局誰も来なかったので、最後まで貸し切り状態のまま30分くらい入ってから部屋に戻ったのだった。

色々やっていると時刻はもう18時。ちょうど時間きっかりに、「すいませ〜ん」とお兄さんの声がしたのでドアを開けると、今日の夕食一式を持ってきてくれて、食事の説明をしてくれた後、「じゃあ、何かあったら電話してください」と言って部屋を出ていった。実は部屋には緊急用の電話番号(お兄さん直通)が書かれた張り紙があるので、そこに電話してくれということだ。お兄さんは家に戻るということで、今日の業務はこれで終わりらしい。

というわけで、今日の夕食がこちら!
デザートもあって量も多い!うまそう!

今日の夕食はなんとこちらのバーベキュー。1人用の大盛りバーベキューセットだっ。
私も色々宿に泊まってきたけど、こういうスタイルの夕食は初めてでとても新鮮だ。しかも肉も野菜も、更に焼きそばもついたてんこ盛り。これは夜食はいらなかったかもしれませんな。

焼くための油や焼肉のたれなど
肉は鶏・ソーセージ・豚ホルモン・トントロ。肉好きの私には嬉しい内容!
野菜もいっぱい。でっかいしいたけも楽しみだ

部屋で1人だけのバーベキュー。はたから見たらさぞかし寂しい絵面だろうけど、今の私は完全にテンションがあがっている。窓の景色と虫の音川の音を聞きながらゆっくりバーベキュー、楽しいじゃない!

というわけでまずは野菜の中でも一番苦手なピーマンから。ここで温度調節をしっかりしてその他の野菜も投入していく。
よく焼けたピーマンを焼肉のタレにつけて食べてみると、このタレが結構美味しくてそんなに苦もなく食べることができた。続けてかぼちゃやナスを食べてみると、その水々しさと味の濃さにタレが良くあってご飯がすすむ。こりゃご飯が足りなくなるな!

肉ももちろん焼いていきますっ

鶏は多少時間がかかりそうだからトントロも一緒に焼いていく。豚肉の中でもトントロは大好きな部位なのでこれは本当に嬉しいところだ。
肉についてはもう単純にウマい、ただそれだけ!豚ホルモンは塩ダレにつけてあって非常に柔らかく、ソーセージもあらびきで旨味十分。肉のターンに入ってどんどんご飯がなくなっていく。1人バーベキューが楽しいのもあって、どんどん箸が進んでしまうのである。

自分のペースで熱々のおかずを食べられるのは嬉しい

いやしかし、最初はゆっくり夕食を楽しもうよ思っていたけど、これはのんびりしていたらすぐにお腹が一杯になってお残しが出てしまうかもしれないな。さすがに結構な量だよこれは。しかも全部美味しいのが憎いところ。でもまだ腹は膨れていない大丈夫だ。

そんな風に思っていると急に食材たちが焼ける音がしなくなったのでツマミをカチカチしてみるも火がつかず、どうやらガスが切れてしまったことが判明した。これはマズイ。
「替えのガス缶はないし困ったな」と悩んでいると、お兄さんの「何かあれば電話してください」という言葉を思い出し、仕事が終わったのに悪いなぁと思いながらかけてみる。
すると「洗面所の下にガス缶がありますから。説明不足ですいません」と逆に向こうが申し訳無さそうにしながら電話を終えることになってしまった。お兄さんはやはり優しい人だった。

というわけで無事にガス缶をセットして食べ始めると、今度は「あの〜、すいませ〜ん」と女性の声がドアの向こうから聞こえてきた。この声はさっき外で会ったおばさんの声だけど、一体何事だろか。

なんだろうと思いながらも「は〜い」と言ってドアを開けると、そこにはさっきのように優しい顔をしたおばちゃんが、なんと手にブドウを持って立っていた。
「これ、南牧村でとれたブドウなんですけど、よかったら食べてください」と、わざわざブドウの下にティッシュを敷いて持ってきてくれたのだった。なんだろう、このお隣さん同士のやりとりのような微笑ましい心遣いは。めちゃくちゃ嬉しいじゃないか。ブドウをもらったのはもちろんだけど、こうして気軽に訪ねてきてくれたのも凄く嬉しい。
私はもちろん満面の笑みで「ありがとうございます〜!」と受け取った後、ほんのちょっと話をしておばちゃんは去っていったのだった。

頂いた南牧産ブドウ。しかもよく冷えていて美味しそう!

しかしながら夕食には梨もあるし、このままでは確実にブドウまでは食べられないので、これは冷蔵庫にしまておいて後の楽しみにすることにした。

その後夕食は頑張ってみたものの、結局キャベツと焼きそばを元の量の半分ずつ残してしまうという結果に終わってしまった。さすがにこれは食べ切れない量だった。お兄さんに申し訳なく思いつつもこれで夕食は終了。梨を食べ終えたところで、満腹度はもう120%だった。でも凄く美味しかったです!ごちそうさまでした!

食べ終えたら食堂に食器など戻しておいてくださいとのことだったので持っていく。こういう作業もなんか楽しい
夜の食堂あたりを少し撮っていこう
玄関の目の前にある囲炉裏の間。ここも冬場は使われたりするのかな
この部屋から玄関側を撮るとこんな感じ

夕食前にお兄さんと話した時、ゆくゆくは2階も泊まれるようにしていく予定だと言っていた。というかもう泊まれる状態らしいんだけど、色々と準備があるらしい。ハンガリーの人も泊まっていたと言うし、その時がきたら私もこの階段を上って2階に泊まってみたいな。かなり楽しみ。

かつての星尾温泉(塩水鉱泉)の写真。こんな感じだったのか。浴場内部の様子も見てみたかった
そしてまたテラスへ

夜になるとあたりは一層静まり返っている。外に出ると玄関のライトがしばらくの間自動で点灯してくれるけど、それが消えると周囲は闇に包まれる。建物に至る坂の向こうは全くの暗闇だから、突然熊かなんかが現れるんじゃないかとちょっと怖さすらあるくらいだ。この感じ、福島の中の湯旅館で夜に露天風呂に入っていた時と似ている。でも心地良いからなんだかんだしばらくぼ〜っとしてしまった。

じゃあ部屋に戻って温泉にでも入ろうかな。途中撮ったこれは撮影で来たノンスタイル井上のサインらしい。他にスギちゃんのもある
さて、夜の湯を楽しむかい!

板蓋をどけて入ると、時間がたったおかげでいい感じのぬる湯になっていた。
温度が下がるとさっきとはまたちょっと違った浴感のような気がして面白く、パンパンのお腹に優しいぬるさが長湯を誘っているようだ。外は民家の灯りが点々と見えるくらい。これは何も考えずにゆっくりするには最高でございます。久々の夏休み旅の1日目がここで良かったゼ。。はぁ気持ち良い。

しかしながら30分ほど入っているとさすがにちょっと寒くなってきたので、最後にボイラーを起動して温まってから出ることにする。
ツマミを動かすとボイラーの重い音が響いて、浴槽の底のほうからジワジワと温かくなってくるのが心地イイ。ぬる湯から温かい湯に入りなおすんじゃなくて、ちょっとずつ温かくなってくるっていうのはこんなに眠くなるような気持ちよさなのね。入りながらの追い焚きはあまりやったことがないから新鮮だった。

その後体が完全に温まったところで風呂を出て、扇風機にあたりながらベッドにごろんと横になるとすぐさま眠くなってしまったので、そのまま軽く仮眠に入ることにした。昨日は全然寝てないから、これまであんまり眠くならなかったが不思議なくらいだ。これから夜を楽しむために、ちょっとだけ寝よう。

その後起きてスマホを見てみると、どうやら1時間半くらい寝ていたようだった。私は少ない睡眠時間でも結構すっきり起きることができるので寝起きは結構スッキリ。川の音で短い時間でも良く眠れたみたいだった。
さらに寝たことで少しばかりお腹も落ち着いていたので、再び温泉に入って汗を流してから晩酌タイムへと突入した。

でもさすがに全部を食べるのは無理かもしれない

まずおまけで貰ったもねまんじゅう、これはこしあんの中にトロリとしたみたらし餡が入っているようで、違った甘さの具2種でも甘ったるくなくてお茶に凄く合う!これはウマい。

その後続いてどら焼きを食べた後は、夕食時に貰って冷やしておいたブドウをいただく。ようかんは明日の朝にしようかな。

1つ1つ張りがあって美味しそうっ

これは種無しの巨峰だかピオーネだかわからないけど、果汁が多くさっぱりした甘さで良い味だ!
私はブドウは好きだけどそんなに食べる機会はないから久しぶりにこんな立派なのを食べたけど、やっぱりブドウは美味しいな。季節もちょうどブドウの季節だし、これからの旅の道中、夜食にブドウを買うことにしよう。おばちゃんありがとう。とっても美味しかったです。
甘い物づくしの今日の夜食、かなり満足度の高いものになりました。

その後スマホをいじったりぼ〜っとしてたりしたらまた眠くなってきたので今日はこれで本当の就寝。明日のためにたっぷり寝るとしよう。おやすみなさい

そして朝がやってきた。今日は快晴のようだ!

只今時刻は7時頃。珍しくスマホのアラームじゃなくて村内の放送で起きるという経験をした。ベッドから見えた外の景色は晴れ模様。今日は良い日になりそうだ!

朝食の時間は8時にお願いしていたのでまずは温泉へ。さすがにまた湯が冷めていたので温め直してから入ることにした。

新鮮な湯に入ろうと、少しお湯を捨てて源泉を入れながら温めた
湧出量も豊富なんだろうな。勢いよく源泉がでてくる

なんとなくちょっとぬるめのところで朝の1湯を楽しむ。昨日とは違って、燦々に輝く太陽と照らされた集落の姿がまぶしくて、これからの事を考えるとワクワクしてくる。やはり旅は晴れてないといかん。その一日の始まりにこの成分濃い温泉、至福でアル!

朝風呂とこの景色で元気いっぱいだ!

風呂からあがってさっぱりした後は、湯冷ましがてら集落の空気を味わおうと散歩にでかけることにした。こんなに晴れてるから、もしかしたら汗かいちゃうかもな。

外に出てみると昨日座っていたあたりにキャンプ用の椅子が置いてあった。お兄さんが用意してくれたんだろか。ありがたいです
テラス正面にはいろいろな道具類が置かれている

キャンプチェアーに腰掛けるのは散歩の後にしておこう。外は寒くもなく暑くもなく丁度良い陽気で歩きやすそうだ。

朝の星尾温泉。やはりイイ
あの橋を渡ってみようかな
渡った先にはお堂があった。ただ名称はわからず
橋から見た星尾温泉。ここから見ると凄いところに建ってるのがわかるなぁ
川は今日も澄んでいる。あぁ釣りがしたい

朝はやっぱり空気がキリっとしていて気持ち良い。村の人達の姿はないけど、もう各家庭の1日も動き出してることだろう。私の今日はどんな楽しいことが待ってるだろうか。そんな事を考えながら散歩を終えて宿へと戻っていった。

キャンプチェアーでしばらくダラっとして時間を過ごす。
この雰囲気を伝えたいと動画も撮ってみましたこの後はお楽しみの朝食の時間

8時になると昨日と「朝食お持ちしました〜」とお兄さんがやってきた。
「簡単なものですが」とちょっと申し訳無さそうにテーブルに置いてくれたのは、それでもとても美味しそう。お兄さんとちょっと言葉をかわした後、朝食が始まった。

その朝食がこちら!美味しそうじゃないのこれは

朝食もまた私にとっては新鮮な洋食で、たしかに簡単なものではあるんだろうけどとっても美味しそう。洋食というのもいつもと雰囲気が違ってイイ!コーヒーも最高だゼ。

それじゃいただきます!

こう洋食だと優雅な感じがするのはなぜだろうか。鳥の声を聞きながらゆっくり飲むポタージュスープがとてもウマい。サラダもガツガツいってしまう。
しかし何よりもこのパンの味が良い。柔らかくて小麦粉の風味がしっかりしてる。バターやジャムをつけながら食べると、いくらでも腹に入っていきそうだ。これはどこかのパン屋さんから買ってきてるんだろうか。全てにおいてとても満足できた朝食。美味しゅうございました!

食後のコーヒーはゆっくり穏やかにいただく。素敵な時間

朝食後、食器類を食堂に戻しがてらテラスでのんびりしようと思って玄関に向かうとお兄さんが受付に座っていたので「あのキャンプの椅子置いてくださったんですか?」と聞いてみると、「ああいや、あれは大家さんが置いてくれたみたいですよ。どーぞ使ってください」ということらしかった。
話によると大家さんとは昨日あった犬の足を洗っていたおじいちゃんらしい。確かにここが生家と言っていたのでそういうことなんだろう。なんにせよ親切な心遣いが嬉しい。

そうしてありがたく座ってのんびりしていると、昨日と同じくおじいちゃんが犬の散歩から帰ってきたので挨拶がてらお礼を言うと、朝の雑談が始まった。

実は昨日会った時におじいちゃんから「この先にある線ヶ滝っていう滝は、ここまで来たんなら見といたほうが良いですよ」と観光スポットを紹介されていたので、「これから線ヶ滝を見に行こうかと思って」と言うと、おじいちゃんは山が好きらしくて色々説明してくれた。
その間にお兄さんも話に加わって、「歩いていくと往復で1時間くらいかかるかなぁ。あの道を行くとちょっと近いけど、分かりづらいよね」「そうですね〜、あそこは人の家の前を通るし」なんて言っていた。歩きだと地元民は知っている裏道みたいなものがあるらしい。でも私は最初から原付きで行くつもりだったのでそう言うと「うん、それがいいですね」とおじいちゃんは笑っていた。

その後しばらく喋っていると、「ちょっと待ってて」と言ってこの本を持ってきてくれた。本当に親切なです
ふむふむ、なるほどなるほど

そんな感じでしばらく本を見て予習をした後、原付に乗って線ヶ滝へと向かうことにした。おじいちゃんが見といたほうがいいというからには良いところなんだろう。楽しみだ。

いざ出発!
昨日は散策しなかった山の上の方へ走っていく。シャツ一枚だからさすがにちょっと寒いっ

途中右側に諏訪神社があったんだけど、そこは長野の諏訪大社で行われる御柱祭りを、大社以外で唯一行っている神社なんだとか。あの死人が出る豪快な祭りで有名だけど、ここではどんな風に行われているのだろか。興味津々だけど、この時の私はそんなことは全く知らなかったのでスルーしてしまったのだった。

集落を抜け、ちょっとだけクネクネした道を行くとすぐに到着。思ったより全然近かった
さっそく滝へと向かう。道も割と歩きやすい
進むとこれまたすぐに到着線ヶ滝!こりゃ迫力あるね!

なるほどそういうことか。滝が上から下までストンと一直線に流れ落ちているから線ヶ滝というわけか。途中岩に当たったりすることなく、滝壺に向かって吸い込まれるように落ちていく滝はなんか見ていて凄い気持ちが良い。邪魔が入らず全てがスムーズにいった時のような気持ちよさ。こういう滝の感じ方もあるんだなぁ。

滝には結構近づくことができるけど
ここから先は行けないらしい

展望台の先は螺旋階段で下の岩場まで下りられるようになっているんだけど、腐食しているから下には行けないらしい。この珍しい螺旋階段を下りてみたかったけど残念だ。しかしこの今立っている場所は大丈夫なんだろうか。ちょっと怖くなってきた。

いやぁでも来てよかったなここは

おじいちゃんが「線ヶ滝の左側が立岩ですよ」と言っていた(と思う)んだけど、立派な地層は見られるものの良くわからなかったので滝を満喫したところで場を後にした。正直、ちょっとトイレに行きたくなってきているという理由も大きい。

でもちょっと気になったので道の先に行ってみると、先は登山口になっていた
なるほど、私は登山はしないけど、水量があればここから渓流釣りというのも良さそうだ

荒船山と立岩両方へアクセスできる登山口。この先がどうなっているかはわからないけど、次にここに来た時はここで釣りをしてみることにしよう。良いリサーチができた。

しかしここでさすがにトイレを我慢するのもキツくなってきたので(あと寒かったので)、一目散に宿へ戻っていった。トイレを済ませたら冷えたからだを温めるためにすぐに温泉に入らなければ!

そして帰ったらすぐ風呂へ。よし、入るぞ!

朝ちょっとだけ温めたけど板蓋をはずしたままにしてたから多少ぬるくなってることだろう。これからやってくる至福の時間に期待していざ入湯!

しかし足を入れたところで私の口から出てきたのは「ギャア!」という叫び声だった。なぜだ、どうしたことかわからんがめっちゃくちゃ熱い!一瞬しか足を入れてないのに焼けたフライパンに足を乗っけたような熱撃が足を真っ赤に染める。これは一体・・・。

足をスリスリボイラーのつまみを見ても起動すらしていない。では一体どうして・・・・。
そうして考えているとハッと気づく。もしやシャワーの給湯器か!と思って給湯器の液晶を見てみると、そこには60℃という数字が静かに表示されていた。そう、実は朝に入浴する前、体を洗う時になかなか温かくならないシャワーに痺れをきらして60℃にしたものの、温泉を桶ですくって浴びればいいやと思い直した後、給湯器の温度をそのままにしてシャワーは使わずじまいでそのままだったのだ。それが温泉にも適用されていたのか・・・。最後の貴重な機会に何をやってるんだ私は。。

膜を張る温泉は猛烈な熱さに。コレ絶対60℃以上あるでしょ

しょうがないから源泉50温泉50くらいのブレンドで適温にした湯を桶でかけ続けてなんとか体を温めたのだった。なんとも寂しい。できれば出発前にもう一度入っておきたいから源泉を出しっぱなしにして冷ましてみよう。どうかうまく行ってほしいところだ。

それまでのんびり横になるかい。できればもう一眠りしたいけど、無理だなぁ

こうして静かな時間を過ごしているとなんとも腰が重くなってくる。こんなゆるりとした時間が私を包み込んでくれているのに、もう少ししたらこの場からおさらばしなければならないなんて。
これからの道中もまた大いに楽しみだけど、今体感しているこの柔らかい時の誘惑をふりきるのはちょっとばかり精神力がいるのは間違いない。これはまたいつか連泊しに来なければならないな。よし、そうしよう。

だってこんなに素敵なところなんですもの

その後湯の様子を見たところまだ全然冷める様子がなかったので、冷蔵庫にあったコーラ(有料)を持ってテラスへと向かった。テラスを楽しむのもこれで最後だ。温泉は多分・・・もう入れないだろうね。

テラスへ出る時受付に座っていたお兄さんが「大家さんからプレゼントがありますよ。そこの椅子の上に。」と言うのでテラスのキャンプチェアーを見てみると、そこにはサランラップにくるまれたバームクーヘンが置かれているというサプライズがあった。多分色からして抹茶味だろう。
なんかここは心温まることが沢山起きるな。お兄さんもおばちゃんもおじいちゃんも、本当良い人たちよ皆さん。このバームクーヘン、今日のおやつか夜食にしようと思います。ありがとうおじいちゃん。

これは大事に持っていこう。コーラも久々に飲むとウマい
もうちょっとでここともお別れか。名残惜しいぜ。相変わらず静かな集落が泣ける
お兄さんは仕事中。長閑な田舎の風景

最後の見納め聞き納めにと頭を完全に背もたれにまかせて、「ここで寝たいなぁ」という欲と戦いながらただただぼ〜っとしていた。ここに居続けると、なんだかなんにもしない人になってしまいそうな気がしてくる。それくらいここが気に入ってしまっていたようだ。旅の最終日にまた泊まりに来てもいいかもしれないと、そんな事まで思った。

さて、短い時間だったけど、そろそろ支度しようかな
朝のちょっとした時間に荷物をある程度まとめていたので準備はすぐ終わった。そして温泉は熱いままだった
よし、じゃあ行くかい!一晩お世話になりました!

精算する時、買うと決めていた温泉手形もしっかり購入(500円)。話によるとあんまり売れないらしいけど、結構カワイイので私は気に入っている。
お兄さんとほんの少し言葉を交わした後、私がこれから通る山道を知っているお兄さんは「本当にお気をつけて」と私を送ってくれた。
ガソリンが心配だった私は、昨日お兄さんからガソリンを分けてもらう(もちろんお金を払って)約束をしていたけど、色々あってそれも大丈夫そうと判断してその旨を告げたので、そういう意味でも「本当にお気をつけて」と言ってくれたのだろう。ありがとうお兄さん。

最後に「あのおじいちゃんとおばちゃんによろしくお伝え下さい」と言い残して出発。時刻は10時ちょっと過。昨日よりも暑い日差し。今日も楽しいことがありそうな予感。そんな期待を胸に、後ろ髪をひかれつつ星御温泉を後にした。

では問題の山道向けて出発!また来るよ星尾温泉!

※ 久々の夏休みの旅1日目に泊まったこの星尾温泉、記事内でしつこく褒めていることからも分かる通りですが、あえて一言でいうと最高の宿でした。
私も山奥の宿に泊まったのは一度や二度ではありませんが、ここはなんだか妙に気に入ってしまいました。長閑で静か、そして川の音が優しく響く集落は珍しくないですが、その中でも大きな岩の上に建てられ改装された古民家は魅力的で、更にそこには68年の時を経て復活した温泉が湧き、しかもそれは素人の集団がその手で整備し作り上げた施設だというのだから気に入らないわけがありません。周囲の環境との調和は素晴らしいものでした。
食事も特別なものではないと思います。しかしそれでも全て美味しく、満足感は十分でした。そこには、この宿と星尾集落という要素も相まってのことだと思います。
清潔で設備も十分。ここはすべての方にオススメできる宿、温泉だと思います。是非行ってみてください。


星尾温泉:一泊二食付き 13000円(税込)

  1. ましゅ より:

    ネギさん

    お久しぶりです

    9月の終わりに夏の恒例の原チャリ旅されたんですね
    しかも6泊7日の旅とはいつもながらすごい
    わたしの最近の旅は2泊3日ぐらいがちょうどいいです

    それはそうとよくこの星尾温泉見つけられましたね
    ネギさんに紹介されるまでまったく知りませんでした
    HPを見ると今年の4月に宿泊できるようになったとありますね

    宿の場所をみたのですがちょっとやそっとでいけるところではなく
    荒船山が近いのでここの登山とあわせてこちらに宿泊するのがいいかなと思ってます

    宿のお兄さん、近所の方、大家さんもみな良い人そうでネギさんが居心地よくなるわけがわかりました

    さっそく泊りたいリストにいれときます

    • ネギ ネギ より:

      ましゅさんお久しぶりです( ^ω^)

      >>それはそうとよくこの星尾温泉見つけられましたね
      私は宿とか立ち寄りスポットを探す時は大体グーグルマップで探すんですが、何年か前に見つけていつか行きたいと思ってたんですよね。記事内でも書きましたが、火とぼしという祭りを見に行った時とか。
      それが今回ルート決めでたまたま見てみたら4月から宿泊可能になってたという感じなので、運がよかったです。

      >>荒船山が近いのでここの登山とあわせてこちらに宿泊するのがいいかなと思ってます
      そうですね、登山目的だとなかなか好ポイントに建ってる宿だと思います。ほど近いところにあるかじか倶楽部さんもとても良さそうですよ。古民家を十二分に楽しめそうで、さらに星尾温泉と同じ湯に入れるようです。
      余談ですが、星尾温泉の施設誕生にはかじか倶楽部さんのご主人も大きく関わっているそうです。

      でも星尾温泉でのひと時は忘れがたいものがあります。やはり建物のよさなどと同じくらい、宿の人のよさも大事だと再認識しました。
      今なら泊まりに来る人もぽつぽつっぽいので是非行ってみてください!登山と合わせて、良い旅になると思います。

  2. まいらー より:

    ネギさん、

    こんにちは!
    原付旅に行かれたのですね。ネギさんの旅行記が読めると思うとれしいです(^^)
    秩父は母の出身地で小さい頃はよく行ったんですが、最近は全然行ってなくて。千鹿谷温泉もネギさんのブログで知って、行こうと思ってたら廃業。涙
    叔母が、最近は若い女の子がたくさん来るよー。って言ってました。
    相変わらず道の駅情報も盛り沢山で本当に参考になります。湧水もメモしました。

    ところで星尾温泉ですが、ネギさんてレアないいお宿をホントによく見つけますよねー!尊敬します。
    めちゃくちゃ行きたくなりました。てか、絶対泊まりたい。
    温泉もですが、部屋のお風呂もとても良さそう!食事も部屋食で、夕食がBBQと朝食がパンなのも良い( ^ω^ )
    2泊目も楽しみにしてます!

    • ネギ ネギ より:

      まいらーさんどうもこんにちは、お久しぶりです( ^ω^)

      >>秩父は母の出身地で小さい頃はよく行ったんですが、最近は全然行ってなくて。
      おお、そうだったんですね。私も以前は一年に1回くらいは行ってたんですが、今回は数年ぶりでした。その間に千鹿谷鉱泉も廃業ですから、私も涙しました。。
      近くに両神温泉薬師の湯という道の駅があるんですが、そこの湯が千鹿谷鉱泉と同じようなトロンとした温泉で、初めて入ったとき「同じ源泉か?」と思った記憶があります。
      よければ行ってみてください。

      >>ところで星尾温泉ですが、ネギさんてレアないいお宿をホントによく見つけますよねー!尊敬します。
      星尾温泉は数年前にグーグルマップでたまたま見つけただけなんで、運がよかっただけですよ(笑)
      でも行きたいと思っていた日帰り入浴施設が宿泊もできるようになっていたなんて経験はなかなかないだろうと思うので、今回もまたまた運が良かったです。
      部屋にかまきりはいましたが夜になっても虫は案外少ないし(羽虫用にベープがありました)、周りは本当に静かなのでかなり癒やされると思いますよ!宿の人達も優しさ全開ですし、1日目から肌の調子がよくなりました。
      ちなみに近くのかじか倶楽部もかなり良さそうですが、どちらかというとファミリー向けっぽい感じもします。ですが、こちらもいつか泊まってみたいと思ってます。

      11月中には2日目アップ予定なのでよろしくお願いします( ^ω^)